JPH06155360A - ロボットアームのスチールベルト駆動装置 - Google Patents

ロボットアームのスチールベルト駆動装置

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JPH06155360A
JPH06155360A JP30873392A JP30873392A JPH06155360A JP H06155360 A JPH06155360 A JP H06155360A JP 30873392 A JP30873392 A JP 30873392A JP 30873392 A JP30873392 A JP 30873392A JP H06155360 A JPH06155360 A JP H06155360A
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JP
Japan
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pulleys
steel belt
robot arm
steel
driven
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JP30873392A
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Takashi Kamikawa
隆司 上川
Manabu Yoshimi
学 吉見
Hiroshi Fuchigami
博 渕上
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スチールベルトに対して常時初期テンション
と同じテンションが自動的にかけられるようにするとと
もに、スチールベルトの耐久性を向上させる。 【構成】 駆動軸2に枢着された一対の駆動側プーリ
3,4と、従動軸6に枢着された一対の従動側プーリ7,
8と、前記駆動側プーリ3,4と従動側プーリ7,8とに
それぞれ両端を固着され且つ駆動側プーリ3,4の可逆
回転に伴って互いに反対方向に張力を作用させる一対の
スチールベルト9,10とを備えたロボットアームのス
チールベルト駆動装置において、前記駆動側プーリ3,
4同士あるいは従動側プーリ7,8同士の間に、前記ス
チールベルト9,10の張力を初期設定状態に保持する
張力保持手段13を介設するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ロボットアームのス
チールベルト駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロボットアームを駆動させるた
めの動力伝達は、図6に示すように、駆動源であるモー
タ1の駆動軸2に枢着された一対の駆動側プーリ3,4
と、ロボットアーム5を駆動させる従動軸6に枢着され
た一対の従動側プーリ7,8と、前記駆動側プーリ3,4
と従動側プーリ7,8とにそれぞれ両端を固着され且つ
駆動側プーリ3,4の可逆回転に伴って互いに反対方向
に張力を作用させる一対のスチールベルト9,10とを
備えたスチールベルト駆動装置によって行なわれること
となっている(例えば、実開平3ー29746号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成のス
チールベルト駆動装置を用いる場合、スチールベルトに
緩みが起こるとロボットアームの制御に問題(即ち、駆
動軸と従動軸への動力伝達不良)が生じるため、スチー
ルベルトに対して初期テンションをかけておくのが通例
であるが、スチールベルトには繰り返し荷重がかかると
ころから、経年変化等によって緩みの発生が避けられな
い。
【0004】このようなスチールベルトの緩みを自動的
に解消するものはいまだ開発されておらず、スチールベ
ルトに緩みが生じた場合には、上記公知例に開示されて
いるように、定期的あるいは不定期的にプーリを手動に
より回転させることによる増し締めによりテンションを
かける方法がとられていた。
【0005】ところが、このような方法では、スチール
ベルトの緩み発生を検知することがむつかしいため、ス
チールベルトを常時適正なテンションがかけられた状態
に保持することができず、ロボットアームの制御が適正
に行えないことがあるという不具合が生ずる。
【0006】また、上記した構成のスチールベルト駆動
装置の場合、スチールベルトとプーリとの結合部に大き
な荷重集中が生じることにより当該部分でのスチールベ
ルトの破断、あるいは駆動側プーリの回転停止後におけ
る従動側プーリのオーバーランによって過大荷重が作用
した場合に生じるスチールベルトの破断という付随的な
問題もある。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、スチールベルトに対して常時初期テンションと同
じテンションが自動的にかけられるようにするととも
に、スチールベルトの耐久性を向上させることを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、図面に示すよう
に、駆動軸2に枢着された一対の駆動側プーリ3,4
と、従動軸6に枢着された一対の従動側プーリ7,8
と、前記駆動側プーリ3,4と従動側プーリ7,8とにそ
れぞれ両端を固着され且つ駆動側プーリ3,4の可逆回
転に伴って互いに反対方向に張力を作用させる一対のス
チールベルト9,10とを備えたロボットアームのスチ
ールベルト駆動装置において、前記駆動側プーリ3,4
同士あるいは従動側プーリ7,8同士の間に、前記スチ
ールベルト9,10の張力を初期設定状態に保持する張
力保持手段13を介設するようにしている。
【0009】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1記
載のロボットアームのスチールベルト駆動装置におい
て、前記張力保持手段13を、前記駆動側プーリ3,4
あるいは従動側プーリ7,8における一方側のプーリに
固定されたラック14と、該ラック14に噛合すべく他
方側のプーリに回転自在に枢支されたウォームギヤ15
と、該ウォームギヤ15を反回転方向に付勢する付勢手
段16とによって構成するようにしている。
【0010】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1あ
るいは2記載のロボットアームのスチールベルト駆動装
置において、前記スチールベルト9,10の端部を、駆
動側プーリ3,4および従動側プーリ7,8に対して1回
転以上巻回するようにしている。
【0011】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1あ
るいは2記載のロボットアームのスチールベルト駆動装
置において、前記従動側プーリ7,8とスチールベルト
9,10の端部との間に、通常時においては結合状態が
保持され且つオーバーラン時においては結合状態が解除
される係止手段19を介設するようにしている。
【0012】請求項5の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項4記
載のロボットアームのスチールベルト駆動装置におい
て、前記係止手段19を、前記スチールベルト9,10
端部に固設されたキー18に対して係脱自在とされるロ
ック片20と、該ロック片20を係合方向に付勢するス
プリング21と、オーバーラン時に前記ロック片20に
対して反係合方向の力を作用させるストッパー22とに
よって構成するようにしている。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる。
【0014】即ち、駆動側プーリ3,4と従動側プーリ
7,8との間に架設されたスチールベルト9,10は、張
力保持手段13の作用により常時初期テンションがかけ
られたと同じ状態に保持されることとなり、スチールベ
ルト9,10の経年変化等に起因する緩みが自動的に解
消される。
【0015】請求項2の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0016】即ち、駆動側プーリ3,4あるいは従動側
プーリ7,8における一方側のプーリに固定されたラッ
ク14と噛合し且つ他方側のプーリに対して回転自在に
枢支されたウォームギヤ15に対して付勢手段16によ
り反回転方向の付勢力を作用させることにより、スチー
ルベルト9,10の初期テンションが常時保持されるこ
ととなる。
【0017】請求項3の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0018】即ち、従来駆動側プーリ3,4の正逆回転
時にスチールベルト9,10の端部(即ち、プーリとの結
合部)生じていた荷重集中が、プーリに対して1回転以
上巻回されたスチールベルト9,10とプーリとの摩擦
によって分散削減されることとなる。
【0019】請求項4の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0020】即ち、駆動側プーリ3,4の回転停止後に
おいて従動側プーリ7,8がオーバーランした場合に
は、スチールベルト9,10の端部と従動側プーリ7,8
との結合が解除されることとなり、スチールベルト9,
10に過大な荷重が作用して破断に至るということがな
くなる。
【0021】請求項5の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0022】即ち、駆動側プーリ3,4の回転停止後に
おいて従動側プーリ7,8がオーバーランした場合に
は、スチールベルト9,10の端部に固設されたキー1
8に対して係脱自在に係合されたロック片20がストッ
パー22によって反係合方向に作動せしめられ、ロック
片20とキー18との係合が解除されてスチールベルト
9,10の端部が自由状態となる。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、駆動軸2に枢
着された一対の駆動側プーリ3,4と、従動軸6に枢着
された一対の従動側プーリ7,8と、前記駆動側プーリ
3,4と従動側プーリ7,8とにそれぞれ両端を固着され
且つ駆動側プーリ3,4の可逆回転に伴って互いに反対
方向に張力を作用させる一対のスチールベルト9,10
とを備えたロボットアームのスチールベルト駆動装置に
おいて、前記駆動側プーリ3,4同士あるいは従動側プ
ーリ7,8同士の間に、前記スチールベルト9,10の張
力を初期設定状態に保持する張力保持手段13を介設し
て、該張力保持手段13の作用によりスチールベルト
9,10を常時初期テンションがかけられたと同じ状態
に保持するようにしたので、スチールベルト9,10の
経年変化等に起因する緩みが自動的に解消されることと
なり、従来のようにスチールベルト9,10の緩み発生
を検知する必要も、手動による増し締め作業を行う必要
もなく、長期間に亘ってロボットアームへの動力伝達性
能を高度に維持することができるという優れた効果があ
る。
【0024】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
ロボットアームのスチールベルト駆動装置において、張
力保持手段13を、駆動側プーリ3,4あるいは従動側
プーリ7,8における一方側のプーリに固定されたラッ
ク14と、該ラック14に噛合すべく他方側のプーリに
回転自在に枢支されたウォームギヤ15と、該ウォーム
ギヤ15を反回転方向に付勢する付勢手段16とによっ
て構成するようにしたので、付勢手段16の付勢力をラ
ック14およびウォームギヤ15を介してプーリに作用
せしめることによって、スチールベルト9,10の初期
テンションが常時保持され得ることとなり、ラック1
4、ウォームギヤ15および付勢手段16の組み合わせ
という極めて簡易な構成によりスチールベルト9,10
の緩みを自動的に解消することができるという優れた効
果がある。
【0025】請求項3の発明によれば、請求項1あるい
は2記載のロボットアームのスチールベルト駆動装置に
おいて、スチールベルト9,10の端部を、駆動側プー
リ3,4および従動側プーリ7,8に対して1回転以上
巻回するようにしたので、従来駆動側プーリ3,4の正
逆回転時にスチールベルト9,10の端部(即ち、プーリ
との結合部)生じていた荷重集中が、プーリに対して1
回転以上巻回されたスチールベルト9,10とプーリと
の摩擦によって分散削減されることとなり、スチールベ
ルト9,10の耐久性が大幅に向上し、ロボットの運転
コストの削減に寄与するという優れた効果がある。
【0026】請求項4の発明によれば、請求項1あるい
は2記載のロボットアームのスチールベルト駆動装置に
おいて、従動側プーリ7,8とスチールベルト9,10の
端部との間に、通常時においては結合状態が保持され且
つオーバーラン時においては結合状態が解除される係止
手段19を介設して、駆動側プーリ3,4の回転停止後
において従動側プーリ7,8がオーバーランした場合に
は、スチールベルト9,10の端部と従動側プーリ7,8
との結合が解除されるようにしたので、スチールベルト
9,10に過大な荷重が作用して破断に至るということ
がなくなり、スチールベルト9,10の耐久性が大幅に
向上し、ロボットの運転コストの削減に寄与するという
優れた効果がある。
【0027】請求項5の発明によれば、請求項4記載の
ロボットアームのスチールベルト駆動装置において、係
止手段19を、前記スチールベルト9,10端部に固設
されたキー18に対して係脱自在とされるロック片20
と、該ロック片20を係合方向に付勢するスプリング2
1と、オーバーラン時に前記ロック片20に対して反係
合方向の力を作用させるストッパー22とによって構成
して、駆動側プーリ3,4の回転停止後において従動側
プーリ7,8がオーバーランした場合には、スチールベ
ルト9,10の端部に固設されたキー18に対して係脱
自在に係合されたロック片20がストッパー22によっ
て反係合方向に作動せしめられ、ロック片20とキー1
8との係合が解除されてスチールベルト9,10の端部
が自由状態となるようにしたので、ロック片20、スプ
リング21およびストッパー22の組み合わせという極
めて簡易な構成によってスチールベルト9,10の破断
が防止できるという優れた効果がある。
【0028】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0029】以下の各本実施例のロボットアームのスチ
ールベルト駆動装置は、従来例として説明した図6図示
のものとその全体構成を等しくされている。
【0030】即ち、本実施例のスチールベルト駆動装置
は、駆動源であるモータ1の駆動軸2に枢着された一対
の駆動側プーリ3,4と、ロボットアーム5を駆動させ
る従動軸6に枢着された一対の従動側プーリ7,8と、
前記駆動側プーリ3,4と従動側プーリ7,8とにそれぞ
れ両端を固着され且つ駆動側プーリ3,4の可逆回転に
伴って互いに反対方向に張力を作用させる一対のスチー
ルベルト9,10とを備えて構成されている。
【0031】実施例1 図1ないし図3には、本願発明の実施例1にかかるロボ
ットアームのスチールベルト駆動装置が示されている。
本実施例は、請求項1、2および3の発明に対応するも
のである。
【0032】本実施例の場合、駆動側プーリ3,4(ある
いは従動側プーリ7,8)は、図1および図2に示すよう
に、相互に係合し合う係合凹部11と係止片12,12
・・との係合力によって回転可能に相互支持されてい
る。つまり、プーリ3(あるいはプーリ7)に形成された
係合凹部11に対してプーリ4(あるいはプーリ8)に形
成された4個の係止片12,12・・を係合せしめるこ
とによって相互支持されているのである。なお、本実施
例では、モータ1の駆動軸2(あるいはロボットアーム
5を駆動させる従動軸6)はプーリ3(あるいはプーリ
7)に対して枢支されている。
【0033】また、前記駆動側プーリ3,4(あるいは従
動側プーリ7,8)同士間には、スチールベルト9,10
の張力を初期設定状態に保持するための張力保持手段1
3が介設されている。
【0034】該張力保持手段13は、駆動側プーリ3,
4(あるいは従動側プーリ7,8)における一方側のプー
リ(本実施例の場合、プーリ4あるいは8)の内周面に固
定されたラック14と、該ラック14に噛合すべく他方
側のプーリ(本実施例の場合、プーリ3あるいは7)に対
して軸受17,17に回転自在に枢支されたウォームギ
ヤ15と、該ウォームギヤ15を反回転方向に付勢する
付勢手段として作用するスプリング16,16とによっ
て構成されている。なお、スプリング16,16は前記
軸受17,17とウォームギヤ15との間に介設されて
いる。
【0035】このように構成したことにより、駆動側プ
ーリ3,4(あるいは従動側プーリ7,8)における一方側
のプーリ4(あるいは8)に固定されたラック14と噛合
し且つ他方側のプーリ3(あるいは7)に対して回転自在
に枢支されたウォームギヤ15に対してスプリング1
6,16により反回転方向の付勢力が作用せしめられる
こととなり、スチールベルト9,10は、初期テンショ
ンがかけられた状態に常時保持されることとなる。従っ
て、スチールベルト9,10の経年変化等に起因する緩
みが自動的に解消されることとなり、従来のようにスチ
ールベルト9,10の緩み発生を検知する必要も、手動
による増し締め作業を行う必要もなく、長期間に亘って
ロボットアームへの動力伝達性能を高度に維持すること
ができるのである。
【0036】また、本実施例の場合、スチールベルト
9,10の端部は、駆動側プーリ3,4および従動側プー
リ7,8に対して1回転以上巻回されている。符号18
はスチールベルト9,10の端部に設けられた結合用の
キーである。
【0037】このように構成したことにより、従来駆動
側プーリ3,4の正逆回転時にスチールベルト9,10の
端部(即ち、プーリとの結合部であるキー18との接続
部)生じていた荷重集中が、プーリに対して1回転以上
巻回されたスチールベルト9,10とプーリとの摩擦に
よって分散削減されることとなり、スチールベルト9,
10の耐久性が大幅に向上し、ロボットの運転コストの
削減に寄与するのである。
【0038】実施例2 図4には、本願発明の実施例2にかかるロボットアーム
のスチールベルト駆動装置における従動側プーリ部分が
示されている。本実施例は、請求項1、2、4および5
の発明に対応するものである。
【0039】本実施例の場合、従動側プーリ7,8とス
チールベルト9,10の端部との間には、通常時におい
ては結合状態が保持され且つオーバーラン時においては
結合状態が解除される係止手段19が介設されている。
【0040】該係止手段19は、前記スチールベルト
9,10端部に固設されたキー18に対して係脱自在と
されるべく従動側プーリ7,8に対して支軸23を介し
て揺動自在に枢支されたロック片20と、該ロック片2
0を係合方向に付勢するスプリング21と、オーバーラ
ン時に前記ロック片20に対して反係合方向の力を作用
させるストッパー22とによって構成されている。な
お、該ストッパー22は、従動側プーリ7,8に隣接す
る固定部(図示省略)に取り付けられており、通常時にお
いてはロック片20に対して規制力を作用させることは
なく、オーバーラン時においてのみロック片20に対し
て反係合方向の規制力を作用させることとなっている。
その他の構成は実施例1と同様なので重複を避けて説明
を省略する。
【0041】上記のように構成したことにより、本実施
例のスチールベルト駆動装置は次のような作用が得られ
る。
【0042】駆動側プーリ3,4の回転停止後において
従動側プーリ7,8がオーバーランした場合には、スチ
ールベルト9,10の端部に固設されたキー18に対し
て係脱自在に係合されたロック片20がストッパー22
によって反係合方向に作動せしめられ、ロック片20と
キー18との係合が解除されてスチールベルト9,10
の端部が自由状態となる(図5参照)。従って、スチール
ベルト9,10の端部と従動側プーリ7,8との結合が解
除されることとなり、スチールベルト9,10に過大な
荷重が作用して破断に至るということがなくなる。その
他の作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明
を省略する。
【0043】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかるロボットアームの
スチールベルト駆動装置の要部を示す正面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかるロボットアームの
スチールベルト駆動装置におけるプーリとスチールベル
ト端部との関係を示す正面図である。
【図4】本願発明の実施例2にかかるロボットアームの
スチールベルト駆動装置における従動側プーリの断面図
である。
【図5】本考案の実施例2にかかるロボットアームのス
チールベルト駆動装置における従動側プーリのオーバー
ラン時における断面図である。
【図6】一般のロボットアームのスチールベルト駆動装
置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1はモータ、2は駆動軸、3,4は駆動側プーリ、5は
ロボットアーム、6は従動軸、7,8は従動側プーリ、
9,10はスチールベルト、13は張力保持手段、14
はラック、15はウォームギヤ、16は付勢手段、18
はキー、19は係止手段、20はロック片、21はスプ
リング、22はストッパー。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸(2)に枢着された一対の駆動側プ
    ーリ(3),(4)と、従動軸(6)に枢着された一対の従動
    側プーリ(7),(8)と、前記駆動側プーリ(3),(4)と従
    動側プーリ(7),(8)とにそれぞれ両端を固着され且つ
    駆動側プーリ(3),(4)の可逆回転に伴って互いに反対
    方向に張力を作用させる一対のスチールベルト(9),(1
    0)とを備えたロボットアームのスチールベルト駆動装
    置であって、前記駆動側プーリ(3),(4)同士あるいは
    従動側プーリ(7),(8)同士の間には、前記スチールベ
    ルト(9),(10)の張力を初期設定状態に保持する張力
    保持手段(13)を介設したことを特徴とするロボットア
    ームのスチールベルト駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記張力保持手段(13)を、前記駆動側
    プーリ(3),(4)あるいは従動側プーリ(7),(8)におけ
    る一方側のプーリに固定されたラック(14)と、該ラッ
    ク(14)に噛合すべく他方側のプーリに回転自在に枢支
    されたウォームギヤ(15)と、該ウォームギヤ(15)を
    反回転方向に付勢する付勢手段(16)とによって構成し
    たことを特徴とする前記請求項1記載のロボットアーム
    のスチールベルト駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記スチールベルト(9),(10)の端部
    を、駆動側プーリ(3),(4)および従動側プーリ(7),
    (8)に対して1回転以上巻回したことを特徴とする前記
    請求項1あるいは2記載のロボットアームのスチールベ
    ルト駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記従動側プーリ(7),(8)とスチール
    ベルト(9),(10)の端部との間には、通常時において
    は結合状態が保持され且つオーバーラン時においては結
    合状態が解除される係止手段(19)を介設したことを特
    徴とする前記請求項1あるいは2記載のロボットアーム
    のスチールベルト駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記係止手段(19)を、前記スチールベ
    ルト(9),(10)端部に固設されたキー(18)に対して
    係脱自在とされるロック片(20)と、該ロック片(20)
    を係合方向に付勢するスプリング(21)と、オーバーラ
    ン時に前記ロック片(20)に対して反係合方向の力を作
    用させるストッパー(22)とによって構成したことを特
    徴とする前記請求項4記載のロボットアームのスチール
    ベルト駆動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110587653A (zh) * 2019-08-15 2019-12-20 浙江树人学院(浙江树人大学) 一种双驱动式工业机器人关节结构
CN111706647A (zh) * 2020-03-18 2020-09-25 北京理工大学 钢带传动机构
DE102023100290A1 (de) 2023-01-09 2024-07-11 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Roboterarm mit einem durch einen Seilzug verdrehbaren Lagerring sowie Roboter mit einem Roboterarm

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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