JPH0615509B2 - 1−ヨウ化エチルアルキルカ−ボネ−トの製法 - Google Patents
1−ヨウ化エチルアルキルカ−ボネ−トの製法Info
- Publication number
- JPH0615509B2 JPH0615509B2 JP61116893A JP11689386A JPH0615509B2 JP H0615509 B2 JPH0615509 B2 JP H0615509B2 JP 61116893 A JP61116893 A JP 61116893A JP 11689386 A JP11689386 A JP 11689386A JP H0615509 B2 JPH0615509 B2 JP H0615509B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- alkyl carbonate
- producing
- carbonate
- ethyl iodide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 3−1 目的 バカンピシリンは、3位にエステル基 を有するペニシリン誘導体であり、経口吸収性を有する
有用な抗菌剤である。このエステル化には1−ヨードエ
チル エチルカーボネートを使用するのが有利であるこ
とが知られている。
有用な抗菌剤である。このエステル化には1−ヨードエ
チル エチルカーボネートを使用するのが有利であるこ
とが知られている。
本発明は、1−ヨードエチル エチルカーボネートなど
の1−ヨードエチル アルキルカーボネート(2)の改良
製法である。
の1−ヨードエチル アルキルカーボネート(2)の改良
製法である。
最近、1−ヨードエチル アルキルカーボネート(2)の
製法に関して次の式で示される方法が報告されている
(特開昭61-40246号公報)。
製法に関して次の式で示される方法が報告されている
(特開昭61-40246号公報)。
この方法により、1−クロロエチル アルキルカーボネ
ート(1)にルイス酸たとえば塩化亜鉛の存在下、ヨウ素
化剤たとえばヨウ化ナトリウムを反応させると、1−ヨ
ードエチル アルキルカーボネート(2)が得られる。
ート(1)にルイス酸たとえば塩化亜鉛の存在下、ヨウ素
化剤たとえばヨウ化ナトリウムを反応させると、1−ヨ
ードエチル アルキルカーボネート(2)が得られる。
この方法は、吸湿性のため取扱いが困難なルイス酸を触
媒として用いることから、工業的な製法としては問題が
ある。
媒として用いることから、工業的な製法としては問題が
ある。
発明者等は、ルイス酸を用いなくても好収率で1−ヨー
ドエチル アルキルカーボネート(2)が得られる方法を
見出し、本発明を完成した。
ドエチル アルキルカーボネート(2)が得られる方法を
見出し、本発明を完成した。
3−2 構成 本発明は式 CH3CHClOCO2R (1) を有する化合物をプロトン酸およびリン酸カルシウムの
存在下、ヨウ素化剤と反応させることを特徴とする、式 CH3CHIOCO2R (2) を有する1−ヨウ化エチル アルキルカーボネートの製
法である。
存在下、ヨウ素化剤と反応させることを特徴とする、式 CH3CHIOCO2R (2) を有する1−ヨウ化エチル アルキルカーボネートの製
法である。
上記式中、Rは低級アルキル基を示す。
Rの低級アルキル基は、たとえばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル
またはt−ブチルがあげられる。
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル
またはt−ブチルがあげられる。
上述したプロトン酸は、たとえばメタンスルホン酸、エ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸もしくはトルエン
スルホン酸のようなスルホン酸;ギ酸、酢酸もしくはプ
ロピオン酸のような脂肪酸または塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸もしくはヨウ化水素酸のような鉱酸があげられ、好
適にはスルホン酸があげられる。
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸もしくはトルエン
スルホン酸のようなスルホン酸;ギ酸、酢酸もしくはプ
ロピオン酸のような脂肪酸または塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸もしくはヨウ化水素酸のような鉱酸があげられ、好
適にはスルホン酸があげられる。
上述したリン酸カルシウムはたとえばCa3(PO4)2、〔Ca
3(PO4)2〕3Ca(OH)2、Ca(PO3)2またはCa2P2O7があげら
れ、好ましくはCa3(PO4)2または〔Ca3(PO4)2〕3Ca(OH)2
があげられる。
3(PO4)2〕3Ca(OH)2、Ca(PO3)2またはCa2P2O7があげら
れ、好ましくはCa3(PO4)2または〔Ca3(PO4)2〕3Ca(OH)2
があげられる。
上述したヨウ素化剤は、たとえばヨウ化リチウム、ヨウ
化ナトリウムもしくはヨウ化カリウムのようなアルカリ
金属ヨウ化物またはヨウ化カルシウムもしくはヨウ化マ
グネシウムのようなアルカリ土類金属ヨウ化物があげら
れ、好ましくはアルカリ金属ヨウ化物があげられる。
化ナトリウムもしくはヨウ化カリウムのようなアルカリ
金属ヨウ化物またはヨウ化カルシウムもしくはヨウ化マ
グネシウムのようなアルカリ土類金属ヨウ化物があげら
れ、好ましくはアルカリ金属ヨウ化物があげられる。
本製法においては、溶媒を用いて反応が行われ、その溶
媒は、たとえばペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘ
プタンもしくはオクタンのような脂肪族炭化水素;シク
ロペンタン、シクロヘキサンもしくはメチルシクロヘキ
サンのような脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエンもし
くはキシレンのような芳香族炭化水素;塩化メチレン、
クロロホルム、四塩化炭素もしくはトリクロロエチレン
のようなハロゲン化炭化水素;酢酸エチルまたはこれら
の二種以上の混合溶媒があげられ、好ましくはヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、クロロホルム、四塩化
炭素または酢酸エチルがあげられる。
媒は、たとえばペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘ
プタンもしくはオクタンのような脂肪族炭化水素;シク
ロペンタン、シクロヘキサンもしくはメチルシクロヘキ
サンのような脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエンもし
くはキシレンのような芳香族炭化水素;塩化メチレン、
クロロホルム、四塩化炭素もしくはトリクロロエチレン
のようなハロゲン化炭化水素;酢酸エチルまたはこれら
の二種以上の混合溶媒があげられ、好ましくはヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、クロロホルム、四塩化
炭素または酢酸エチルがあげられる。
本製法を以下に説明する。1−クロロエチルアルキルカ
ーボネート(1)を1〜20倍重量、好ましくは1〜7倍
重量の溶媒(先に例示した溶媒)に溶かす。この溶液に
1〜4当量、好ましくは1〜2当量のヨウ素化剤、0.5
〜2当量、好ましくは1〜1.5当量のカルシウムを含む
リン酸カルシウムおよび0.5〜2当量、好ましくは0.9〜
1.5当量のプロトン酸を加える。この混合液を0〜50
℃、好ましくは20〜40℃で2〜48時間、好ましく
は3〜7時間攪拌する。反応液を常法に従って処理する
と目的の1−ヨードエチル アルキルカーボネート(2)
が得られる。
ーボネート(1)を1〜20倍重量、好ましくは1〜7倍
重量の溶媒(先に例示した溶媒)に溶かす。この溶液に
1〜4当量、好ましくは1〜2当量のヨウ素化剤、0.5
〜2当量、好ましくは1〜1.5当量のカルシウムを含む
リン酸カルシウムおよび0.5〜2当量、好ましくは0.9〜
1.5当量のプロトン酸を加える。この混合液を0〜50
℃、好ましくは20〜40℃で2〜48時間、好ましく
は3〜7時間攪拌する。反応液を常法に従って処理する
と目的の1−ヨードエチル アルキルカーボネート(2)
が得られる。
こゝに得られる目的物(2)は精製することなくアンピシ
リンなどのエステル化反応に用いることができるが、必
要ならばシリカゲルクロマトグラフィー、蒸留などによ
り精製することができる。
リンなどのエステル化反応に用いることができるが、必
要ならばシリカゲルクロマトグラフィー、蒸留などによ
り精製することができる。
3−3 効果 本発明により、ルイス酸を用いなくても、プロトン酸お
よびリン酸カルシウムを用いて好収率で1−ヨードエチ
ル アルキルカーボネート(2)が得られる。従って、こ
の方法は化合物(2)のすぐれた工業的製法である。
よびリン酸カルシウムを用いて好収率で1−ヨードエチ
ル アルキルカーボネート(2)が得られる。従って、こ
の方法は化合物(2)のすぐれた工業的製法である。
以下に実施例をあげて本発明を具体的に示す。
実施例1 1−ヨードエチル イソプロピルカーボネート 1−クロロエチル イソプロピルカーボネート(5g)
をトルエン(15m)に溶かす。この溶液に沃化ナトリ
ウム(674g;1.5当量)、第三リン酸カルシウム(1.55
g;1当量)およびメタンスルホン酸(3.6g;1.25当
量)を加え、30℃で5時間攪拌する。反応液にトルエ
ン(35m)を加え、氷水(35m)で洗う。トルエン
溶液を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(35m)、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液(35m)、水(35m)の
順で洗い、乾燥(MgSO4)し、トルエンを留去すると目的
物(7.5g;収率96%)が油状物として得られる。
をトルエン(15m)に溶かす。この溶液に沃化ナトリ
ウム(674g;1.5当量)、第三リン酸カルシウム(1.55
g;1当量)およびメタンスルホン酸(3.6g;1.25当
量)を加え、30℃で5時間攪拌する。反応液にトルエ
ン(35m)を加え、氷水(35m)で洗う。トルエン
溶液を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(35m)、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液(35m)、水(35m)の
順で洗い、乾燥(MgSO4)し、トルエンを留去すると目的
物(7.5g;収率96%)が油状物として得られる。
NMR(CCl4)δppm:1.20(6H,d,J=6.5Hz),2.08
(3H,d,J=6.5Hz),4.72(1H,hept.J=6.5
Hz),6.58(1H,q,6Hz) 実施例1と同様の反応を、次の各溶媒を用いて実施例1
と全く同様(試薬および溶媒量、反応条件ならび反応液
の処理条件)に行うと、次の結果が得られる。
(3H,d,J=6.5Hz),4.72(1H,hept.J=6.5
Hz),6.58(1H,q,6Hz) 実施例1と同様の反応を、次の各溶媒を用いて実施例1
と全く同様(試薬および溶媒量、反応条件ならび反応液
の処理条件)に行うと、次の結果が得られる。
実施例1〜5で得られるものゝガスクロマトグラフィー
は目的物のピークのみを示す。
は目的物のピークのみを示す。
実施例6 1−ヨウドエチル エチルカーボネート 1−クロロエチル エチルカーボネート(5g)を用い
て、実施例1と同様に反応、処理(試薬、溶媒、反応時
間、反応液の処理条件)すると目的物(7.0g;収率95
%)が油状物として得られる。
て、実施例1と同様に反応、処理(試薬、溶媒、反応時
間、反応液の処理条件)すると目的物(7.0g;収率95
%)が油状物として得られる。
NMR(CDCl3)δppm:1.36(3H,t,J=7Hz),2,25
(3H,d,J=6Hz),4.29(2H,q,J=7H
z),6.80(1H,q,J=6Hz) 本品のガスクロマトグラフィーは目的物のピークのみを
示す。
(3H,d,J=6Hz),4.29(2H,q,J=7H
z),6.80(1H,q,J=6Hz) 本品のガスクロマトグラフィーは目的物のピークのみを
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】式 CH3CHClOCOOR を有する化合物をプロトン酸およびリン酸カルシウムの
存在下、ヨウ素化剤と反応させることを特徴とする、式 CH3CHIOCOOR を有する1−ヨウ化エチル アルキルカーボネートの製
法。 上記式中、Rは低級アルキル基を示す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61116893A JPH0615509B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 1−ヨウ化エチルアルキルカ−ボネ−トの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61116893A JPH0615509B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 1−ヨウ化エチルアルキルカ−ボネ−トの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62273937A JPS62273937A (ja) | 1987-11-28 |
JPH0615509B2 true JPH0615509B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=14698242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61116893A Expired - Fee Related JPH0615509B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 1−ヨウ化エチルアルキルカ−ボネ−トの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615509B2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-21 JP JP61116893A patent/JPH0615509B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62273937A (ja) | 1987-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10279506A (ja) | ビスヒドロキシメチル化合物の製造方法 | |
EP0038614A2 (en) | Esters of 5- and 6-oxo-prostaglandins | |
US4851588A (en) | Novel process for the preparation of bronopol | |
JPH0615509B2 (ja) | 1−ヨウ化エチルアルキルカ−ボネ−トの製法 | |
JP2002505317A (ja) | キラルβ−アミノ酸の合成 | |
KR100936306B1 (ko) | 3-[2-(3,4-다이메톡시-벤조일)-4,5-다이메톡시-페닐]-펜탄-2-온의 제조 방법 | |
JPS649306B2 (ja) | ||
US5262561A (en) | Process for preparing (E)-2-propyl-2-pentenoic acid and intermediate compounds | |
EP1508562B1 (en) | Novel acid halide derivatives, their production, and production of indanonecarboxylic acid esters using the same | |
JPS61267538A (ja) | 2−アルキル−6−アシルナフタリンの製造法 | |
US5162572A (en) | Process for preparation of nitroacetate | |
JPH0676361B2 (ja) | アテローム性動脈硬化症の治療または予防のための医薬組成物 | |
JP3063175B2 (ja) | 4−ヒドロキシシクロペンテノン類の製造方法 | |
EP3901122A1 (en) | Process for preparing 6-isopropenyl-3-methyl-9-decenyl acetate and intermediates thereof | |
JPH09301906A (ja) | 2,3,6,7,10,11−ヘキサヒドロキシトリフェニレンの製造法 | |
JP3201044B2 (ja) | ジフルオロメトキシトリフルオロ安息香酸エステル類の製法 | |
EP0197428B1 (en) | A method for producing cyclopropanecarboxylic acid derivatives | |
JPS6126555B2 (ja) | ||
JP3439797B2 (ja) | アミン誘導体の製造法 | |
JP4216231B2 (ja) | インダノンカルボン酸エステルの製造法 | |
EP1018503B1 (en) | Process of producing cyclopropanecarboxylate compounds | |
JP2004010527A (ja) | 2,4,5−トリフルオロベンゾイル酢酸アルキルエステル類の製造方法 | |
KR0179320B1 (ko) | (±)-2-(톨릴술피닐)-시클로펜타데칸-1-온 및 그의 제법 | |
JP2000281624A (ja) | α−ヒドロキシ酸エステル類の製造方法 | |
JPH11512110A (ja) | 4−ブロモ−1,1−ジフルオロブト−1−エンおよび2,4−ジブロモ−1,1,1−トリフルオロブタンの調製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |