JPH0615463Y2 - 被覆付メッセンジャーワイヤの引留具 - Google Patents
被覆付メッセンジャーワイヤの引留具Info
- Publication number
- JPH0615463Y2 JPH0615463Y2 JP1987142151U JP14215187U JPH0615463Y2 JP H0615463 Y2 JPH0615463 Y2 JP H0615463Y2 JP 1987142151 U JP1987142151 U JP 1987142151U JP 14215187 U JP14215187 U JP 14215187U JP H0615463 Y2 JPH0615463 Y2 JP H0615463Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- messenger wire
- coated
- temporary retaining
- temporary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は被覆付メッセンジャーワイヤの引留具に関し、
特に、弛度調整および仮留作業が容易で火災時において
も脱落しないようにした被覆付メッセンジャーワイヤの
引留具に関する。
特に、弛度調整および仮留作業が容易で火災時において
も脱落しないようにした被覆付メッセンジャーワイヤの
引留具に関する。
従来のメッセンジャーワイヤは鋼撚線等によって構成さ
れ、ボルト等の固定手段で固定された後ハンガー等を介
して電柱間に吊架され、それによって架空ケーブルを架
設するようにしている、最近に到り、このメッセンジャ
ーワイヤを絶縁処理する作業性等を考慮して予めビニル
等の被覆を施したものが使用され始めてきている。
れ、ボルト等の固定手段で固定された後ハンガー等を介
して電柱間に吊架され、それによって架空ケーブルを架
設するようにしている、最近に到り、このメッセンジャ
ーワイヤを絶縁処理する作業性等を考慮して予めビニル
等の被覆を施したものが使用され始めてきている。
しかし、従来のメッセンジャーワイヤによると、例え
ば、その一端を電柱に巻きつけながら弛度を調整し、そ
の状態で固定するようにしているため、高所での作業が
難しく、また、ビニル等の被覆を施したものでは、火災
等によって被覆が溶融したりすると固定部分が緩んでメ
ッセンジャーワイヤが脱落する恐れがある。
ば、その一端を電柱に巻きつけながら弛度を調整し、そ
の状態で固定するようにしているため、高所での作業が
難しく、また、ビニル等の被覆を施したものでは、火災
等によって被覆が溶融したりすると固定部分が緩んでメ
ッセンジャーワイヤが脱落する恐れがある。
本考案は上記に鑑みてなされたものであり、弛度調整お
よび仮留作業が容易であり、かつ火災時にも脱落しない
ようにするため、一旦与えた張力で係合力が増加する歯
車機構により簡単に仮留めができ、その状態で被覆を貫
通した本締固定ができるようにした被覆付メッセンジャ
ーワイヤの引留具を提供するものである。
よび仮留作業が容易であり、かつ火災時にも脱落しない
ようにするため、一旦与えた張力で係合力が増加する歯
車機構により簡単に仮留めができ、その状態で被覆を貫
通した本締固定ができるようにした被覆付メッセンジャ
ーワイヤの引留具を提供するものである。
即ち、本考案による被覆付メッセンジャーワイヤの引留
具は仮留めされる前記被覆付メッセンジャーワイヤが位
置する仮留台、前記被覆付メッセンジャーワイヤ被覆に
係合する仮留歯車、および前記被覆付メッセンジャーワ
イヤが張力によってその吊架方向に移動するとき前記仮
留歯車を同方向に案内して前記仮留歯車と前記仮留台の
間隔を狭くして前記仮留歯車と前記被覆との係合度を大
にする傾斜した案内溝を有したワイヤ仮留部と、前記仮
留部によって仮留めされている前記被覆付メッセンジャ
ーワイヤをボルト締め、あるいは圧縮によって固定する
ワイヤ固定部を備えたものである。
具は仮留めされる前記被覆付メッセンジャーワイヤが位
置する仮留台、前記被覆付メッセンジャーワイヤ被覆に
係合する仮留歯車、および前記被覆付メッセンジャーワ
イヤが張力によってその吊架方向に移動するとき前記仮
留歯車を同方向に案内して前記仮留歯車と前記仮留台の
間隔を狭くして前記仮留歯車と前記被覆との係合度を大
にする傾斜した案内溝を有したワイヤ仮留部と、前記仮
留部によって仮留めされている前記被覆付メッセンジャ
ーワイヤをボルト締め、あるいは圧縮によって固定する
ワイヤ固定部を備えたものである。
以下、本考案の被覆付メッセンジャーワイヤの引留具を
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第１図(a)〜(d)は本考案の第１の実施例を示し、一端に
ワイヤ挿通口１ａを有する本体１にワイヤ固定部10とワ
イヤ仮留部20が設けられている。ワイヤ固定部10はワイ
ヤ挿通口11を有する締付ボルト12を有し、締付ボルト12
は上部にボルト部13を有し、下部に固定ピン14を挿通さ
れている。締付ボルト12には押え金具15は嵌むさってお
り、皿ばね座金16を介してナット17によって締め付けら
れる。固定ピン14は固定金具18と係合してワイヤ固定部
10を本体１に固定している。また、ワイヤ仮留部20は固
定金具18および本体１に固定ねじ21によって固定された
仮留台（ねじ板）22を有し、仮留台22上に案内部材23に
よって支持された歯車24を有する。案内部材23は歯車軸
24aを支持する傾斜溝23aを有する。本体１のワイヤ挿通
口１ａを有する先端部にはブッシュ25が弾性嵌合し、ワ
イヤ固定部10およびワイヤ仮留部20を覆うようにゴムカ
バー26がその端部26aで本体１と弾性嵌合している。本
体１の先端には取付金具27が設けられ、取付金具27にハ
ンガー28が取り付けられている。
ワイヤ挿通口１ａを有する本体１にワイヤ固定部10とワ
イヤ仮留部20が設けられている。ワイヤ固定部10はワイ
ヤ挿通口11を有する締付ボルト12を有し、締付ボルト12
は上部にボルト部13を有し、下部に固定ピン14を挿通さ
れている。締付ボルト12には押え金具15は嵌むさってお
り、皿ばね座金16を介してナット17によって締め付けら
れる。固定ピン14は固定金具18と係合してワイヤ固定部
10を本体１に固定している。また、ワイヤ仮留部20は固
定金具18および本体１に固定ねじ21によって固定された
仮留台（ねじ板）22を有し、仮留台22上に案内部材23に
よって支持された歯車24を有する。案内部材23は歯車軸
24aを支持する傾斜溝23aを有する。本体１のワイヤ挿通
口１ａを有する先端部にはブッシュ25が弾性嵌合し、ワ
イヤ固定部10およびワイヤ仮留部20を覆うようにゴムカ
バー26がその端部26aで本体１と弾性嵌合している。本
体１の先端には取付金具27が設けられ、取付金具27にハ
ンガー28が取り付けられている。
以上の構成において、被覆付メッセンジャーワイヤの引
留操作を説明する。
留操作を説明する。
本体１からゴムカバー26を外し、ナット17を緩めて押え
金具15の押えを解除する。ブッシュ25を本体１から外し
て被覆付メッセンジャーワイヤ（以下、単に「ワイヤ」
という）に通した後、ワイヤを本体１の挿通口１ａから
締付ボルト12の挿通口11へ通し、更に、仮留台22と歯車
24の間へ通す。この状態でワイヤ弛度が所定の値になる
ようにワイヤを引張って仮留台22上に押し込む。このと
き歯車24はワイヤの被覆に押されて傾斜溝23aに沿って
上方に移動するのでワイヤの押し込みは円滑に行われ
る。ワイヤの弛度が所定の値になったときワイヤを開放
すると歯車24がワイヤの被覆に係合し、ワイヤの張力に
よって傾斜溝23aに沿って下方に移動して被覆との係合
が大になる。ワイヤの張力が維持される限りこの係合が
大になる方向に歯車24が作用するため、十分な仮留めが
行われる。この状態で押え金具15の下端が締付ボルト12
の挿通口11より下方まで達するようにナット17を締める
と押え金具15がワイヤの被覆を貫通して鋼線にまで達
し、かつ、鋼線を挿通口11の前後で変形させるので確実
な固定が行われる。この後、ワイヤ上のブッシュ25を本
体１の先端に嵌合させ、かつ、ゴムカバー26を本体１に
嵌むせて作業を終了する。当然、火災等によって被覆が
溶融しても固定が十分なのでワイヤが脱落することはな
い。第１図(a)、(d)において、Ｍはワイヤの終端を示
す。
金具15の押えを解除する。ブッシュ25を本体１から外し
て被覆付メッセンジャーワイヤ（以下、単に「ワイヤ」
という）に通した後、ワイヤを本体１の挿通口１ａから
締付ボルト12の挿通口11へ通し、更に、仮留台22と歯車
24の間へ通す。この状態でワイヤ弛度が所定の値になる
ようにワイヤを引張って仮留台22上に押し込む。このと
き歯車24はワイヤの被覆に押されて傾斜溝23aに沿って
上方に移動するのでワイヤの押し込みは円滑に行われ
る。ワイヤの弛度が所定の値になったときワイヤを開放
すると歯車24がワイヤの被覆に係合し、ワイヤの張力に
よって傾斜溝23aに沿って下方に移動して被覆との係合
が大になる。ワイヤの張力が維持される限りこの係合が
大になる方向に歯車24が作用するため、十分な仮留めが
行われる。この状態で押え金具15の下端が締付ボルト12
の挿通口11より下方まで達するようにナット17を締める
と押え金具15がワイヤの被覆を貫通して鋼線にまで達
し、かつ、鋼線を挿通口11の前後で変形させるので確実
な固定が行われる。この後、ワイヤ上のブッシュ25を本
体１の先端に嵌合させ、かつ、ゴムカバー26を本体１に
嵌むせて作業を終了する。当然、火災等によって被覆が
溶融しても固定が十分なのでワイヤが脱落することはな
い。第１図(a)、(d)において、Ｍはワイヤの終端を示
す。
第２図(a)、(b)、(c)は本考案の第２の実施例を示す。
この実施例ではワイヤ仮留部10とワイヤ固定部20の配置
が第１の実施例と逆になっている。ここで、第１の実施
例と同一の部分は同一の引用数字で示したので重複する
説明は省略するが、ワイヤ固定部20を圧縮スリーブ30で
構成したので簡潔な構成になっている。
この実施例ではワイヤ仮留部10とワイヤ固定部20の配置
が第１の実施例と逆になっている。ここで、第１の実施
例と同一の部分は同一の引用数字で示したので重複する
説明は省略するが、ワイヤ固定部20を圧縮スリーブ30で
構成したので簡潔な構成になっている。
ワイヤの引留操作において、仮留めまでは第１の実施例
と同じであり、仮留めが終了した後はワイヤの終端Ｍを
圧縮スリーブ30を圧縮工具を用いて圧縮して固定する。
と同じであり、仮留めが終了した後はワイヤの終端Ｍを
圧縮スリーブ30を圧縮工具を用いて圧縮して固定する。
以上述べた引留具において、第１の実施例の締付形で
は、固定（本締）作業はラチェット、スパナ等の工具で
容易に行うことができ、かつ、大きな引張保持力を得る
ことができる。一方、第２の実施例では、圧縮工具等を
必要とするが、引張保持力のバラツキが少なくなるため
信頼性が向上し、かつ、構成の簡素化、コンパクト化が
できる。
は、固定（本締）作業はラチェット、スパナ等の工具で
容易に行うことができ、かつ、大きな引張保持力を得る
ことができる。一方、第２の実施例では、圧縮工具等を
必要とするが、引張保持力のバラツキが少なくなるため
信頼性が向上し、かつ、構成の簡素化、コンパクト化が
できる。
尚、本考案は被覆を有しないメッセンジャーワイヤの引
留作業にも適用することができる。その場合、歯車に代
えてゴムロール等の摩擦係数の大きいロール等を使用す
れば良い。
留作業にも適用することができる。その場合、歯車に代
えてゴムロール等の摩擦係数の大きいロール等を使用す
れば良い。
以上説明した通り、本考案の被覆付メッセンジャーワイ
ヤの引留具によれば、一旦与えた張力で係合力が増加す
る歯車機構により簡単に仮留めができ、その状態で被覆
を貫通して本締固定ができるようにしたため、弛度調整
および仮留作業が容易であり、かつ、火災時にも脱落し
ないようにすることができる。
ヤの引留具によれば、一旦与えた張力で係合力が増加す
る歯車機構により簡単に仮留めができ、その状態で被覆
を貫通して本締固定ができるようにしたため、弛度調整
および仮留作業が容易であり、かつ、火災時にも脱落し
ないようにすることができる。
第１図(a)より(d)は本考案の第１の実施例を示し、(a)
は横断面図、(b)は(a)のＡ−Ａ断面図、(c)は(a)の左側
面図、(d)は(a)の一部断面平面図。 第２図(a)より(c)は本考案の第２の実施例を示し、(a)
は横断面図、(b)は(a)の左側面図、(c)は(a)の平面図。 符号の説明 １……本体、１ａ……挿通口 10……本締固定部、11……挿通口 12……締付ボルト、13……ボルト部 14……固定ピン、15……押え金具 16……皿ばね座金、17……ナット 20……仮留部、21……固定ねじ 22……仮留台、23……案内部材 24……歯車、25……ブッシュ 26……ゴムカバー、27……取付金具 28……ハンガー、30……圧縮スリーブ
は横断面図、(b)は(a)のＡ−Ａ断面図、(c)は(a)の左側
面図、(d)は(a)の一部断面平面図。 第２図(a)より(c)は本考案の第２の実施例を示し、(a)
は横断面図、(b)は(a)の左側面図、(c)は(a)の平面図。 符号の説明 １……本体、１ａ……挿通口 10……本締固定部、11……挿通口 12……締付ボルト、13……ボルト部 14……固定ピン、15……押え金具 16……皿ばね座金、17……ナット 20……仮留部、21……固定ねじ 22……仮留台、23……案内部材 24……歯車、25……ブッシュ 26……ゴムカバー、27……取付金具 28……ハンガー、30……圧縮スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 神谷 嘉茂 東京都品川区荏原５丁目２番１号 株式会 社三英社製作所内 (72)考案者 本間 仁 東京都品川区荏原５丁目２番１号 株式会 社三英社製作所内 (72)考案者 笹田 益男 愛知県知多郡東浦町大字緒川字沙弥田22― 121 (72)考案者 山田 勉愛 愛知県大府市長草町深廻間35番地 日本高 圧電気株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特公 昭50−19196（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭36−17657（ＪＰ，Ｙ１)
Claims (1)
- 【請求項１】架空ケーブルを架設する被覆付メッセンジ
ャーワイヤの引留具において、 仮留めされる前記被覆付メッセンジャーワイヤが位置す
る仮留台、前記被覆付メッセンジャーワイヤの被覆に係
合する仮留歯車、および前記被覆付メッセンジャーワイ
ヤが張力によってその吊架方向に移動するとき前記仮留
歯車を同方向に案内して前記仮留歯車と前記仮留台の間
隔を狭くして前記仮留歯車と前記被覆との係合度を大に
する傾斜した案内溝を有したワイヤ仮留部と、 前記仮留部によって仮留めされている前記被覆付メッセ
ンジャーワイヤをボルト締め、あるいは圧縮によって固
定するワイヤ固定部を備えたことを特徴とする被覆付メ
ッセンジャーワイヤの引留具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987142151U JPH0615463Y2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-09-17 | 被覆付メッセンジャーワイヤの引留具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987142151U JPH0615463Y2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-09-17 | 被覆付メッセンジャーワイヤの引留具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6447520U JPS6447520U (ja) | 1989-03-23 |
| JPH0615463Y2 true JPH0615463Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31407856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987142151U Expired - Lifetime JPH0615463Y2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-09-17 | 被覆付メッセンジャーワイヤの引留具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0615463Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999012762A1 (fr) * | 1996-03-04 | 1999-03-18 | Central Japan Railway Company | Dispositif tendeur de cable aerien |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5019196A (ja) * | 1973-02-02 | 1975-02-28 |
-
1987
- 1987-09-17 JP JP1987142151U patent/JPH0615463Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999012762A1 (fr) * | 1996-03-04 | 1999-03-18 | Central Japan Railway Company | Dispositif tendeur de cable aerien |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6447520U (ja) | 1989-03-23 |
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