JPH06154097A

JPH06154097A - 電気ホットプレート

Info

Publication number: JPH06154097A
Application number: JP31452592A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Ishitsuji; 和雄石辻
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-11-25
Filing date: 1992-11-25
Publication date: 1994-06-03

Abstract

(57)【要約】【目的】卓上に油汚れ防止の敷物をしいて調理する
時、敷物の浮き撓みにより吸気孔が塞がれて、ボデーの
内部が異常加熱されて溶損しない電気ホットプレートを
提供することを目的とする。【構成】ボデー１の底部６に吸気孔１３を有し、裏面
下方へ突起部１２を設けることにより、敷物１５の浮き
撓みを制限して通気隙間１６が確保される。器体内へ冷
えた空気の流入を行わさせ、ボデー１の異常加熱を防ぎ
溶損のない安全な電気ホットプレートが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般家庭で使用される電
気ホットプレートに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、電気ホットプレートは家庭におけ
る焼肉調理として多用され、調理板が着脱式で、ヒータ
にはシーズヒータが採用され、ボデーが熱可塑性樹脂で
形成されるものが多く、多人数用途の大形のものが増え
つつある。

【０００３】以下に従来の電気ホットプレートについて
説明する。特開昭６１−８０１７号公報に調理器本体の
底面および周側面を覆うガードの底面に空気孔を形成す
る技術が開示されている。

【０００４】従来の電気ホットプレートの構成を示す図
９において、可塑性樹脂で形成されたボデー９１の底部
９２には通気孔９３を有し、内部には皿状の遮熱板９４
と、シーズヒータで形成したヒータ９５が互いに間隔を
有し、脚金具９６と支持金具９７で相互に固定されてい
る。ボデー９１の底部９２の裏面には脚９７を固定して
いる。ヒータ９５の上方には、調理板９８が着脱自在に
装着できる。ヒータ９５の両端は遮熱板９４およびボデ
ー９１の側壁孔より貫通させた一対の端子刃９９を設け
ている。ここに温度検知を行う感熱棒１００を備え、温
度調節器（図示せず）を内蔵したプラグインサーモ１０
１を挿入、接合してヒータ９５への通電を制御して、調
理板９８の温度制御を行う。

【０００５】以上のように構成された電気ホットプレー
トについて、以下その動作について説明する。まず電気
ホットプレートを卓上１０２に置き、ヒータ９５に通電
し調理板９８が高温加熱されて焼肉調理が開始される。
ヒータ９５からの熱気は遮熱板９４を伝導し、輻射され
てボデー９１の内部が加熱される。そして、ボデー９１
と遮熱板９４の加熱された空気はボデー９１の外周上方
の矢印イの方向へ放出され、ボデーの底部９２に有する
吸気孔９３より冷えた空気が矢印口の方向から流入し
て、ボデー９１が異常加熱するのを防いでいる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、焼肉調理などでの使用時に、卓上への油
汚れ防止の敷物を用いて調理されることが多い。電気ホ
ットプレートは偏平、かつ大なる形状であるため、この
敷物に浮き撓みが生じるとボデー９１の底部９２に設け
た吸気孔９３の一部が塞がれ、そして冷えた空気の流入
が悪くなり、ボデー９１の内部は異常加熱されて、特に
中央部が遮熱板９４に接近するよう盛り上がり、ボデー
９１が溶損される問題があった。

【０００７】そしてまた、ボデー９１の底部９２に吸気
孔９３が多数設けられると、焼肉調理などで遮熱板９４
の裏面が油汚れしやすい。このため遮熱板９４からの輻
射熱が増加し、ボデー９１の内部が異常加熱されて、上
記したようにボデー９１が溶損する。また、ボデー９１
裏面の掃除がしにくいという問題があった。

【０００８】そしてまた、電気ホットプレートを使用す
る場所も卓上のみと限らず、洋式建築の増えた昨今、洋
室などの絨毯の上での調理使用で、ボデーの底部に設け
た吸気孔２が塞がれ、そして冷えた空気の流入ができな
くなり、ボデー９１の内部は異常加熱されて溶損される
問題もあった。

【０００９】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ボデーの下に敷いた敷物により、吸気孔の一部が塞
がれ、ボデーが溶損されることのない電気ホットプレー
トを提供することを第１の目的とする。

【００１０】第２の目的は、ボデーの内部が異常加熱さ
れて、中央部が盛り上がりボデーが溶損することなく、
ボデー裏面の掃除がしやすい電気ホットプレートを提供
することにある。

【００１１】第３の目的は、洋室などの絨毯の上での調
理使用ができる電気ホットプレートを提供することにあ
る。

【００１２】

【課題を解決するための手段】第１の目的を達成するた
めに請求項１に記載の本発明の電気ホットプレートは、
ボデーの底部に吸気孔を有し、裏面に突起部を備えたも
のである。

【００１３】第２の目的を達成するために請求項２に記
載の本発明は、ボデーの底部に吸気孔を有し、ボデーと
遮熱板との間に介在物を構成したものである。

【００１４】第３の目的を達成するために請求項３に記
載の本発明は、ボデーの底部に吸気孔を有し、ボデー裏
面下に底面を構成したものである。

【００１５】

【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、ボ
デーの裏面に備えた突起物で敷物の浮き撓みを制し、敷
物により吸気孔が塞がれることがなく、吸気孔へ冷えた
空気が流入し、ボデーと遮熱板間の加熱された空気は外
周上方へ放出されてボデーの異常加熱を防ぐこととな
る。

【００１６】本発明は上記した第２の手段の構成によ
り、遮熱板の裏面が汚れて輻射熱が増加し、ボデーの内
部が加熱されて、特に中央部が遮熱板に接近することを
制し、ボデーと遮熱板の間隔を維持させてボデーの溶損
を防ぐこととなる。

【００１７】本発明は上記した第３の手段の構成によ
り、ボデー裏面下の底板が絨毯上での電気ホットプレー
トの脚部の働きをし、ボデーの底部に有する吸気孔への
冷えた空気の流入を確保してボデーの溶損を防ぐことと
なる。

【００１８】

【実施例】

（実施例１）以下本発明の実施例１について、図面を参
照しながら説明する。

【００１９】図１から図３において、ポリプロピレン樹
脂などの熱可塑性樹脂で形成された器体の外装をなすボ
デー１内部には皿状のアルミメッキ鋼板よりなる遮熱板
２とシーズヒータで形成したヒータ３が互いに間隔を有
し、ステンレス鋼板で円筒形の脚金具４と同じく板状の
支持金具５で相互に間隔を有して固定されている。ボデ
ーの底部６裏面にはフェノール樹脂で形成した脚７を固
定している。

【００２０】ヒータ３の上方には調理物をのせ焼肉調理
を行う皿状の調理板８が着脱自在に装着できる。ヒータ
３の両端には遮熱板２およびボデー１の側壁孔１０より
貫通させ、一対の端子刃９を設けている。ここに温度検
知を行う感熱棒を備え、温度調節器（図示せず）を内蔵
したプラグインサーモ１１を挿入、接合してヒータ３へ
の通電を制御して、調理板８の温度制御を行う。

【００２１】ボデーの底部６には、裏面下方へ適宜配設
したリブ形状の突起部１２を設け、この突起部１２の内
部および近傍のボデーの底部６に吸気口１３を適宜配設
してある。

【００２２】以上のように構成された電気ホットプレー
トについて、図１を用いて以下その動作について説明す
る。まず焼肉調理の使用時に、卓上１４には油汚れ防止
の敷物１５を敷き、この上に電気ホットプレートを置
き、脚７により器体が支持される。敷物１５の浮き撓み
を突起部１２で制限して、通気隙間１６が確保される。
調理の準備が終わると、ヒータ３に通電し、調理板８が
高温加熱されて焼肉料理が開始される。ヒータ３からの
熱気は遮熱板２を伝導し、輻射されてボデー１の内部が
加熱される。そして、ボデー１と遮熱板２間の加熱され
た空気はボデー１の外周上方の矢印ハの方向へ放出さ
れ、ボデーの底部６に設けた吸気孔１３へ通気隙間１６
より冷えた空気が矢印ニから流入して、ボデー１が異常
加熱するのを防いでいる。

【００２３】以上のように本実施例によれば、ボデーの
底部６に吸気孔１３を有し、裏面下方へ突起部１２を設
けることにより、ボデーの底部６の剛性強度は強くな
る。そして、通気隙間１６が確保されて、器体内への冷
却空気の流入を行わさせ、器体の下に敷いた敷物１５に
より吸気孔１３の一部が塞がれて、ボデー１が溶損され
ることのない電気ホットプレートを得ることができる。

【００２４】（実施例２）以下本発明の実施例２につい
て図面を参照しながら説明する。

【００２５】図４と図５において、熱可塑性樹脂で形成
された本体の外装をなすボデー４１、ボデーの底部４２
に吸気孔４３を適宜配設してあり、中央付近の少なくと
も１箇所以上に取付ボス４４を有し、ボデー４１の内部
に鉄、ステンレス鋼などよりなるパイプまたは、棒状、
あるいは短冊状の板材よりなる介在物４５を取付けて、
ボデー４１の内部と、遮熱板４６との間隔を保持させて
いる。そして、脚４７はボデー４１の裏面に固定してあ
って器体を支持する。

【００２６】なお、遮熱板４６と脚４７とその他の基本
構成は実施例１の図１と図２で示した構成と同じであ
る。

【００２７】以上のように構成された電気ホットプレー
トについて、図４を用いて以下その動作について説明す
る。まず、電気ホットプレートが卓上４８に置かれ、ヒ
ータ４９に通電し調理板５０が高温加熱されて、焼肉料
理が開始される。ヒータ４９からの熱気は遮熱板４６を
伝導、輻射されてボデー４１の内部が加熱される。そし
て、特にボデーの底部４２の中央部が遮熱板４６に接近
するよう盛り上がろうとするが、介在物４５により規制
されて遮熱板４６との間隔を維持することができる。そ
して、ボデー４１と遮熱板４６間の加熱された空気は、
ボデー４１の外周部上方へ放出され（図示ホ）、ボデー
の底部４２に有する吸気孔４３へ、通気隙間５１より冷
えた空気が矢印ヘから流入して、ボデー４１が異常加熱
するのを防いでいる。

【００２８】以上のように本実施例によれば、ボデーの
底部４２に吸気孔４３を有し、ボデー４１と遮熱板４６
の間に介在物４５を設けることにより、遮熱板４６の裏
面が汚れて、輻射熱が増加し、ボデー４１の内部が加熱
されて、特に中央部が遮熱板４６に接近することを制
し、ボデー４１と遮熱板４６の間隔を維持させて、ボデ
ー４１が溶損されない。そして、ボデーの底部４２の吸
気孔４３は最小数に設けることができ、ボデー４１裏面
の掃除がしやすい電気ホットプレートを得ることができ
る。

【００２９】（実施例３）以下本発明の実施例３につい
て図面を参照しながら説明する。

【００３０】図６と図７において、熱可塑性樹脂で形成
され器体の外装をなすボデー６１のボデーの底部６２に
は、吸気孔６３を適宜配設してある。ボデー６１の裏面
の下方にボデーの底部６２と間隔を有して板状の底板６
４を設け、ボデー６１の裏面に固定して器体を支持する
脚６５に、底板６４の取付片６６を固定してある。な
お、脚６５とその他の基本構成は、実施例１の図１と図
２で示した構成と同じである。

【００３１】以上のように構成された電気ホットプレー
トについて、図６を用いて以下その動作について説明す
る。まず、電気ホットプレートが絨毯６７に置かれて、
底板６４が絨毯６７上での器体を支持する脚の働きをす
る。底板６４とボデーの底部６２との間に、通気隙間６
８が確保されているので、実施例１と同様に焼肉調理に
当って、ボデー６１と遮熱板６９間の加熱された空気は
ボデー６１の外周上方の矢印ト方向へ放出され、ボデー
の底部６２の吸気孔６３へ通気隙間６８より冷えた空気
が矢印チ方向から流入して、ボデー６１が異常加熱する
のを防いでいる。

【００３２】以上の説明のように本実施例によれば、ボ
デーの底部６２に吸気孔６３を有し、ボデー６１の裏面
より間隔を有する位置に底板６４を設けることにより、
絨毯６７上でも使用できる電気ホットプレートを得るこ
とができる。

【００３３】なお、実施例１において図１の突起部１２
はリブ形状で説明したが、図８（ａ）に示すように、ル
ーパー状の突起部８１でもよく、この場合に内部孔が、
吸気孔８２となる。そして、図８（ｂ）に示すようにボ
デーの底部８３を横断する長形リブの突起部８４を底部
３１を中心として、放射状に数条設けてもよく、この長
形リブにより、ボデー８５の底部８３の剛性強度が、い
っそう増大する。また、実施例３では図６の底板６４と
別体に脚６５を設けたが、底板６４と脚６５は一体とし
て、ボデー６１の裏面に固定してもよい。

【００３４】

【発明の効果】以上の説明により明かなように本発明の
電気ホットプレートによれば、電気ホットプレートのボ
デーの底部に吸気孔を有し、裏面下方へ突起部を設ける
ことにより、器体の下に敷いた敷物により吸気孔が塞が
れて、ボデーの内部が異常加熱されて、溶損することの
ない安全な電気ホットプレートを実現できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１の電気ホットプレートの縦断
面図

【図２】本発明の実施例１ないし３の電気ホットプレー
トの分解斜視図

【図３】本発明の実施例１の電気ホットプレートのボデ
ーを下方より見た要部斜視図

【図４】本発明の実施例２の電気ホットプレートの縦断
面図

【図５】同ボデーを下方より見た要部斜視図

【図６】本発明の実施例３の電気ホットプレートの縦断
面図

【図７】同ボデーを下方より見た要部斜視図

【図８】（ａ）本発明の実施例１における他の実施例、
の電気ホットプレートのボデーを下方より見た要部斜視
図（ｂ）同もう一つの他の実施例の電気ホットプレート１
のボデーを下方より見た要部斜視図

【図９】従来の電気ホットプレートの縦断面図

【符号の説明】

１ボデー２遮熱板３ヒータ４脚金具５支持金具６ボデーの底部７脚８調理板９端子刃１１プラグインサーモ１２突起部１３吸気孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】皿状の調理板と、この調理板の裏面を覆う
皿状の遮熱板と、この遮熱板の底面上方で、前記調理板
の裏面に当接するヒータと、このヒータを前記遮熱板に
取付ける支持金具と、前記遮熱板を裏面から側壁を覆う
ボデーと、このボデーと前記遮熱板を間隔を有して固定
させる脚金具と、前記ボデーの底部と卓上を間隔を有し
て取付けた脚と、前記ヒータの両端を前記遮熱板および
前記ボデーの側壁孔より貫通させて設けた一対の端子刃
と、この端子刃に差込み前記ヒータに通電させるプラ
グインサーモとを主体として構成する電気ホットプレー
トであって、前記ボデーの底部に吸気孔を有し、裏面下
方へ突起部を設けた電気ホットプレート。
【請求項２】ボデーの底部に吸気孔を有し、ボデーと遮
熱板との間に介在物を設けた請求項１記載の電気ホット
プレート。
【請求項３】ボデーの底部に吸気孔を有し、ボデーの裏
面より間隔を有する位置に底板を設けた請求項１記載の
電気ホットプレート。