JP2016126840A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2016126840A
JP2016126840A JP2014264449A JP2014264449A JP2016126840A JP 2016126840 A JP2016126840 A JP 2016126840A JP 2014264449 A JP2014264449 A JP 2014264449A JP 2014264449 A JP2014264449 A JP 2014264449A JP 2016126840 A JP2016126840 A JP 2016126840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grill
cooking
heating
temperature detection
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014264449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6365882B2 (ja
JP2016126840A5 (ja
Inventor
相原 勝行
Katsuyuki Aihara
勝行 相原
敦 阪本
Atsushi Sakamoto
敦 阪本
横野 政廣
Masahiro Yokono
政廣 横野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014264449A priority Critical patent/JP6365882B2/ja
Publication of JP2016126840A publication Critical patent/JP2016126840A/ja
Publication of JP2016126840A5 publication Critical patent/JP2016126840A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6365882B2 publication Critical patent/JP6365882B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • Electric Stoves And Ranges (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

【課題】調理対象に対する温度検知性能を高めて、調理性能を高め、自動温度制御を行うことができる信頼性の高い加熱調理器を提供すること。【解決手段】本発明の加熱調理器は、調理皿(6)における調理対象を載置する領域が山部(M)と谷部(V)とを有し、調理皿の谷部(V)の裏面に誘導加熱により発熱する材料により形成された発熱部(6b)が設けられており、調理皿が調理庫(5)に収納された状態において、調理皿の山部(M)の裏面が温度検出手段(14)の温度検出位置に対向するよう配設される。【選択図】図3

Description

本発明は、一般家庭の台所および業務用の厨房などで使用される加熱調理器に関し、特に、加熱調理器において調理対象を調理庫に収容して誘導加熱するグリル調理器に関する。
加熱調理器のグリル調理器においては、調理庫の上下に加熱手段を設けて、調理庫内に収納された調理対象を加熱する構成を有する。グリル調理器における加熱手段としては、抵抗発熱体のシーズヒータを用いた構成(例えば、特許文献1参照)や、誘導加熱コイルに高周波電流を流すことにより、調理庫の内部に収納された調理皿において生じる渦電流によるジュール熱で当該調理皿を誘導加熱して、調理皿上の調理対象を加熱調理する構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
調理庫の上下に加熱手段として抵抗発熱体を設けた従来のグリル調理器においては、調理皿に対して加熱手段からの調理庫底面を介する熱伝導と熱輻射により調理皿が加熱される。このように加熱された調理皿に載置された調理対象が、グリル調理器の調理庫において加熱調理される構成である。
また、調理対象を誘導加熱を用いて加熱調理する場合には、調理対象を載せる調理皿を誘導加熱するために、例えば、鉄、ステンレスなどの誘導加熱可能な材料により調理皿が形成されている。更に、グリル調理器においては、調理性能を高くし、省力化を図るために、調理対象の温度を検知して、自動温度制御が行われている。
特開2012−217785号公報 特開2012−104261号公報
従来の加熱調理器のグリル調理器において、調理庫の上下に加熱手段としての抵抗発熱体を設けた構成においては、調理皿が加熱手段により効率高く加熱できるように、伝熱性が高く熱分布の良い金属で構成されている。このような構成において、従来のグリル調理器では調理庫底面の下方に赤外線センサーなどの温度検知手段を設けて、調理皿の温度を検出して温度制御を行っていた。しかしながら、調理庫底面の下方には加熱手段としての抵抗発熱体が設けられているため、高温度の環境であり、温度検知手段による精度の高い温度検知に問題があった。また、調理皿の底面の全体が下方からの加熱手段により高温度に加熱される構成であるため、当該調理皿の上に載置された調理対象、例えば、魚、肉などの食品の温度を正確に検知することが困難であった。
一方、調理皿を誘導加熱する従来のグリル調理器においては、調理皿が誘導加熱可能な材料、例えば、鉄、ステンレスなどの比重の大きい材料により形成されているため、重量が重く、使用者にとって取り扱いが容易なものではなかった。また、調理対象に対して自動温度制御を行うために正確な温度検出が重要であるが、温度検出手段の環境温度が高い場合には正確な温度検出が困難であった。さらに、調理皿上の調理対象、例えば、魚、肉などの食品の温度を検出するために、調理皿の下方に加熱手段を配置して調理皿の底面温度を検出する場合には、誘導加熱コイルにより誘導加熱された調理皿の底面の全体が高温度となり、当該調理皿の上に載置された食品の温度を正確に検知することができなかった。
さらに、従来のグリル調理器においては、調理庫内の調理皿が絶縁板上に直接載置されており、調理皿の底面と絶縁板の上面が全体的に直接接触する構成である。このような構成において、温度検出手段が調理皿を載置する絶縁板の下面に接触させて絶縁板の伝熱を介して調理皿の底面の温度を検出している。調理皿は誘導加熱コイルの起動と同時に温度上昇を始めるため、検出された調理皿の底面の温度は当該調理皿に載置された調理対象(食品)の実際の温度とは乖離した温度となっている。したがって、調理皿の底面全体が接触している絶縁板の下面に接触している温度検出手段により検出される温度は、調理物の温度とは直接的には関連しない温度であり、調理対象の正確な温度を示す情報ではなかった。
本発明は、調理対象に対する温度検知性能を高めて、調理性能を高め、自動温度制御を行うことができる信頼性の高いグリル調理器を含む加熱調理器を提供することを目的としている。
本発明の加熱調理器の一態様によれば、
調理対象を載置する調理皿と、
前記調理皿を収納する調理庫と、
前記調理庫の底面に設けられたグリルトッププレートと、
前記グリルトッププレートの下方に配置され、平面視が略円状を有するグリル加熱コイルと、
前記グリル加熱コイルの下方に配置され、前記グリル加熱コイルの磁束を集束するフェライトと、
前記グリルトッププレートの直下に配設された温度検出手段と、を備える加熱調理器において
前記調理皿における調理対象を載置する領域は、山部と谷部とを有する凹凸形状を持ち、
前記調理皿の谷部の裏面に誘導加熱により発熱する材料により形成された発熱部を設け、
前記調理皿が前記調理庫に収納された状態において、前記発熱体が配設されていない前記山部の裏面が前記温度検出手段の温度検出位置に対向するように配置されている。
本発明によれば、調理対象に対する温度検知性能が高く、高い調理性能を有して、自動温度制御を行うことができる信頼性の高いグリル調理器を含む加熱調理器を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の加熱調理器を示す斜視図 実施の形態1の加熱調理器において、グリル調理器の扉を引き出した状態を示す斜視図 実施の形態1の加熱調理器の内部構成を示す縦断面図 実施の形態1の加熱調理器におけるグリル調理器の内部構成を示す分解斜視図 実施の形態1の加熱調理器におけるグリル調理器の内部構成を示す分解斜視図 実施の形態1の加熱調理器におけるグリル調理器の下面を示す裏面図 実施の形態1の加熱調理器におけるグリル調理器の一部の内部構成を示す平面図 実施の形態1の加熱調理器におけるグリル調理器の一部を拡大して示した縦断面図 実施の形態1の加熱調理器におけるグリル調理器の一部を拡大して示した横断面図
本発明に係る第1の態様の加熱調理器は、
調理対象を載置する調理皿と、
前記調理皿を収納する調理庫と、
前記調理庫の底面に設けられたグリルトッププレートと、
前記グリルトッププレートの下方に配置され、平面視が略円状を有するグリル加熱コイルと、
前記グリル加熱コイルの下方に配置され、前記グリル加熱コイルの磁束を集束するフェライトと、
前記グリルトッププレートの直下に配設された温度検出手段と、を備える加熱調理器において
前記調理皿における調理対象を載置する領域は、山部と谷部とを有する凹凸形状を持ち、
前記調理皿の谷部の裏面に誘導加熱により発熱する材料により形成された発熱部を設け、
前記調理皿が前記調理庫に収納された状態において、前記発熱体が配設されていない前記山部の裏面が前記温度検出手段の温度検出位置に対向するように配置されている。
上記のように構成された本発明に係る第1の態様の加熱調理器は、調理対象に対する温度検知性能が高く、高い調理性能を有して、精度の高い自動温度制御を行うことができる。
本発明に係る第2の態様の加熱調理器は、前記の第1の態様において、前記調理皿の山部の裏面に凹部が形成され、前記凹部が前記温度検出手段の温度検出位置と平面視において重なるように配置される。このように構成された本発明に係る第2の態様の加熱調理器においては、温度検出手段が調理皿に載置された調理対象の温度を精度高く検知することが可能となる。
本発明に係る第3の態様の加熱調理器は、前記の第1の態様又は第2の態様において、前記温度検出手段と前記フェライトが、平面視において重ならないように構成されている。このように構成された本発明に係る第3の態様の加熱調理器においては、温度検出手段がフェライトの磁束集束による影響を低減することができ、調理対象の温度を精度高く検知することが可能となる。
本発明に係る第4の態様の加熱調理器は、前記の第1の態様から第3の態様におけるいずれの態様においても、前記調理庫に収納された前記調理皿の下面が、前記調理庫の底面を構成する前記グリルトッププレートの上面から所定空間を有して配置されている。このように構成された本発明に係る第4の態様の加熱調理器においては、温度検出手段が発熱体からの急激な温度変化の影響を受けることが抑制されており、調理対象の温度を精度高く検知することが可能となる。
本発明に係る第5の態様の加熱調理器は、前記の第1の態様から第4の態様におけるいずれの態様においても、前記グリル加熱コイルが2重の略円状を有し、前記グリル加熱コイルにおける内側のグリル加熱コイルと外側のグリル加熱コイルとの間の領域において、グリル加熱コイルの中心を間にして短軸方向の両側のそれぞれに前記温度検出手段を設けている。このように構成された本発明に係る第5の態様の加熱調理器においては、温度検出手段により検出された温度変化に基づいて、調理対象の各種状態を精度高く検知することが可能となる。
以下、本発明に係る実施の形態として組込型の加熱調理器について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明の加熱調理器は、以下の実施の形態に記載した加熱調理器の構成に限定されるものではなく、グリル調理器を備える加熱調理器、若しくは単独のグリル調理器(本発明においては単独のグリル調理器も加熱調理器に含むものとする)においても適用可能であり、以下の実施の形態において説明する技術的思想と同等の技術的思想に基づいて構成される各種の加熱装置に適用可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る実施の形態1の加熱調理器10を上方から見た斜視図である。実施の形態1においては、キッチンに組み込まれる組込型の加熱調理器10について説明するが、据え置き型の加熱調理器などのグリル調理器を含む加熱調理器においても同様の構成にて適用可能である。図2は、実施の形態1に係る加熱調理器10において、グリル調理器の扉を引き出した状態を示している。
図1および図2において、実施の形態1の加熱調理器10は、鍋やフライパンなどの被加熱物を載置するためのトッププレート1と、本体の外観を構成する筐体2とを有している。本体の外観を構成する筐体2は、その両側面および背面が、例えば、組み込まれるキッチンの内部に配置され、筐体2の正面のみがキッチンの外面に表出する構成である。図1において、符号Fが加熱調理器10の前面側であり、符号Rが加熱調理器10の背面側である。
実施の形態1のトッププレート1には、その前面側(F)に2つの誘導加熱領域IHと、背面側(R)に1つの加熱領域RHが形成されている。トッププレート1の誘導加熱領域IHの直下には誘導加熱コイルユニットが配設されており、加熱領域RHの直下には抵抗発熱体であるシーズヒータを用いたヒータユニットが配設されている。また、トッププレート1の背面側には排気口1aが設けられており、筐体2内部に設けられたファン(図示なし)により、筐体2の前面側に形成された吸気口から取り入れられた外気が筐体内部における各ユニットを冷却した後、排気口1aから排気される。
トッププレート1の前面側(F)には、誘導加熱ユニット、ヒータユニット、及び後述するグリル調理器であるグリルユニットなどの加熱動作を制御するための操作領域1bが形成されており、操作領域1bの直下には、静電容量スイッチなどの操作ユニットが設けられている。
図1に示すように、実施の形態1の加熱調理器10は、引き出し形式のグリル調理器であるグリルユニット3を備えている。実施の形態1の加熱調理器10においては、左側面側にグリルユニット3が配置されており、右側面側に各ユニットを制御するための制御ユニットが配置されている。
グリル調理器であるグリルユニット3は、加熱調理器10の前面側外観表面を構成する扉4を有し、筐体2の内部に形成された調理庫5の前面開口が扉4の移動により開閉される構成である。扉4の背面側には調理庫5の内部に延びるレール4a(図2参照)が設けられており、扉4が調理庫5の前面開口から前方へ調理庫5の内部空間に沿って引き出されるように、平行移動可能に構成されている。
扉4の背面側には調理皿であるグリルプレート6が配置されている。グリルプレート6は、扉4の裏面に形成されたフックに係合して所定位置に配置される。扉4の引き出し操作により、扉4はレール4aに案内されて前後に移動し、扉4と共にグリルプレート6が調理庫5から外部に引き出され、又は調理庫5に収納される。扉4の前面上部には把手4bが設けられており、使用者が把手4bにより容易に扉4の開閉操作を行える構成である。
図3は、グリルユニット3を含む加熱調理器10の内部構成を示す縦断面図である。図3は、加熱調理器10におけるグリルユニット3の前後方向に延びる線に沿って切断した縦断面図である。図3においては、調理庫5の内部にグリルプレート6が収納されている状態を示す。
なお、グリルユニット3は、他のユニットと同様に、組立時において、加熱調理器10の筐体2の内部に容易に組込むことができるようにユニット化(一体構成)されている。
図3に示すように、加熱調理器10の内部のグリルユニット3において、調理庫5の上部にはシーズヒータであるヒータ8が設けられており、ヒータ8がグリルプレート6に載置された調理対象を熱輻射および熱対流により上方から加熱する。調理庫5内のグリルプレート6は、調理庫5の底面を構成するグリルトッププレート(以下、「グリルTP」と略称する)9の上に所定空間(隙間)を介して配置されている。即ち、グリルプレート6の前方側は、扉4に設けられた係合手段であるフック(図示なし)に係合してグリルTP9の表面から所定高さを有して配置されている。一方、グリルプレート6の後方裏面には下方に突出する脚部15(図6参照)が設けられており、グリルプレート6の後方側においても、グリルプレート6がグリルTP9の表面から所定高さを有して配置される構成である。
実施の形態1のグリル調理器であるグリルユニット3においては、扉4を前面側(F)に引き出して、扉4の裏側のフックに係合したグリルプレート6の脚部15を調理庫5の内部のグリルTP9上をスライド移動させる構成である。グリルプレート6がグリルTP9上を移動するとき、グリルプレート6の後方裏面に設けられた脚部15のみがグリルTP9に接触しているため、グリルプレート6の全体としては、グリルTP9から所定空間(隙間)を有した状態を維持して、引き出し又は収納移動する。
なお、グリルTP9は、加熱調理器の上面を構成するトッププレート1と同様の耐熱性および電気絶縁性の高い材料で形成されており、例えば、結晶化セラミックで形成されている。
図4は、実施の形態1の加熱調理器10におけるグリルユニット3の内部構成を分解斜視図で示したものである。図4に示すように、グリルユニット3においては、その上部から複数の棒状のヒータ8が当該加熱調理器10の前後方向に延設されている。調理庫5の内部に収納された調理皿であるグリルプレート6は、上部のヒータ8により効率的に熱輻射されるように配置される。
グリルプレート6における調理対象を載置する領域には、当該加熱調理器10の前後方向に直交する方向に、即ち、引き出し方向に直交する方向に山部Mと谷部Vが直線上に延びて形成されている。グリルプレート6においては、山部Mと谷部Vが形成されている領域が調理加熱領域である。したがって、グリルプレート6に載置された調理対象は、調理加熱領域における山部Mの頂点において支持されている。実施の形態1におけるグリルプレート6の調理加熱領域は、引き出し方向が長い矩形状に構成されている。
調理庫5の底面を構成し、グリルプレート6が載置されるグリルTP9の下方には、グリル用誘導加熱コイル(以下、「グリル加熱コイル」と略称する)11が設けられている。実施の形態1のグリル加熱コイル11は、平面視が略円状に形成されており、1つのグリル加熱コイル11を内側と外側に、いわゆる同心上に配置した2つのグリルコイル部11a,11bにより構成されている。なお、実施の形態1においては、熱分布の改善を図るためにグリル加熱コイル11を、楕円状に形成した例について説明するが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、楕円状の他に円状、長円状などの略円状を含むものである。
実施の形態1においては、1つのインバータ回路により1つのグリル加熱コイル11が駆動される構成例で説明するが、2つのグリルコイル部11a,11bを異なるインバータ回路に接続して、それぞれのグリルコイル部11a,11bを選択的に制御するように構成することも可能である。
グリル加熱コイル11の下方には、磁束集束効果の高い複数のフィライト12が、楕円状のグリル加熱コイル11の形状に対応して、効率的に磁束が集束するように所定位置に配置されている。また、フェライト12の下側には、フェライト12から下方への磁束の漏洩を防止し、フェライト12および後述する温度検出手段14を所定位置に配置するための遮蔽板13が設けられている。
実施の形態1のグリル調理器であるグリルユニット3においては、温度検出手段14がフェライト12による磁束集束の影響を受けることが少ない位置に配置されている。温度検出手段14としては、例えば、サーミスタが用いられる。実施の形態1における温度検出手段14の配置位置は、内側のグリルコイル部11aと外側のグリルコイル部11bとの間の領域に設けられており、フェライト12による磁束集束の影響を受けることが少ない位置である。また、実施の形態1において、温度検出手段14は、調理庫5の内部に収納されたグリルプレート6の位置に対して所定位置に配置されており、その詳細については後述する。なお、実施の形態1においては、温度検出手段14としてサーミスタを用いた例について説明するが、赤外線温度センサなどの光センサを用いて構成してもよい。
図5は、前述の図4と同様に、実施の形態1の加熱調理器10におけるグリルユニット3の内部構成を示す分解斜視図であり、グリルプレート6が2つの要素で構成されていることを示している。
図5に示すように、グリルプレート6はグリルプレート本体6aと、その裏面に固着された発熱部6bとにより構成されている。グリルプレート6において、グリルプレート本体6aの裏面には、例えば、嵌め込み等の固着手段により板状の発熱部6bが接合されて一体化されている。グリルプレート本体6aは、アルミニウムなどの熱伝導性が良く、軽い金属で形成されている。一方、発熱部6bは、鉄又は磁性ステンレスなどの効率的に誘導加熱可能な金属で形成されている。発熱部6bとしては、防錆を考慮すると磁性ステンレスの方が好ましいが、表面に防錆処理のコーティングを行うことにより鉄などのより効率的に誘導加熱する金属を用いることも可能である。発熱部6bは、グリルプレート本体6aの表面に形成された山部Mおよび谷部Vの形状に合わせて複数の細長い開口を有している。
図6は、実施の形態1の加熱調理器10におけるグリルプレート6の裏面(下面)を示す図である。グリルプレート6におけるグリルプレート本体6aの裏面(下面)には、嵌め込みにより誘導加熱可能な金属で形成された発熱部6bが埋設されている。発熱部6bは、少なくともグリルプレート本体6aの上面に形成されている谷部Vに対応する位置に埋設されており、開口を有して枠体状に形成されている。グリルプレート本体6aの上面に形成されている山部Mに対応する位置においては、発熱部6bが打ち抜かれており、開口7(7a,7b)が形成されている。実施の形態1における発熱部6bは、調理加熱領域の中央領域(前後方向の中央部分)B(図6参照)では、調理加熱領域の左右方向の略全長に延びる第1の開口7aが形成されており、調理加熱領域における中央領域Bの前後の領域である前側領域Aおよび後側領域C(図6参照)では、調理加熱領域の左右方向の略半分より短い長さの第2の開口7bが形成されている。
したがって、図6に示す発熱部6bの形状から明らかなように、実施の形態1におけるグリルプレート本体6aの山部Mの裏面は、調理加熱領域の中央領域(前後方向の中央部分)Bにおいては調理加熱領域の左右方向の略全長に延びる凹みHが形成されている。なお、調理加熱領域における前側領域Aおよび後側領域Cにおける山部Mの裏面において、調理加熱領域の左右方向の中央部分が平坦に形成されており、その平坦部分に引き出し方向に延びる発熱領域(第2の発熱領域)6bbが埋設されている。実施の形態1における発熱部6bにおいては、調理加熱領域には左右方向に延びる第1の発熱領域6baが形成されているとともに、調理加熱領域の前側領域Aおよび後側領域Cには引き出し方向に延びる第2の発熱領域6bbが形成されている。したがって、発熱部6bにおいて、中央領域Bにある第1の開口7aは調理加熱領域の左右方向の略全長に延びて形成されており、前側領域Aおよび後側領域Cにある第2の開口7bは引き出し方向に延びる第2の発熱領域6bbにより2つに分断され、調理加熱領域の左右方向の略半分より短い長さとなっている。
図7は、実施の形態1の加熱調理器10におけるグリル加熱コイル11、複数のフェライト12、および温度検出手段14などの配置構成を示す平面図である。図7に示すように、2重楕円状の加熱コイル11における内側のグリルコイル部11aと外側のグリルコイル部11bとの間の領域(空間)に2つの温度検出手段14、例えば、サーミスタ又は赤外線温度センサがそれぞれ設けられている。2つの温度検出手段14は、グリル加熱コイル11の中心Dを間にしてその両側に配設されており、内側のグリルコイル部11aと外側のグリルコイル部11bとの間の左右の領域に配置されている。ここで、グリル加熱コイル11の中心とは、楕円状のグリル加熱コイル11の短軸方向および長軸方向における中心位置をいう。
実施の形態1の加熱調理器10において、温度検出手段14が設けられている領域は、フェライト12による磁束集束の影響が少ない位置であり、フェライト12から離れた位置である。即ち、温度検出手段14とフェライト12との位置は、平面視において、少なくとも重ならない位置である。なお、遮蔽板13においては、温度検出手段14がグリル加熱コイル11(11a,11b)およびフェライト12から所定距離離れるように所定位置に取り付けられており、グリル加熱コイル11(11a,11b)からの温度の影響が低減されている。
実施の形態1において用いているフェライト12は、上下に平坦面を有する直方体形状を有しており、このような直方体形状のフェライト12においては短辺側に磁束が集中する。したがって、温度検出手段14が配置される領域としては、フェライト12の短辺側に対向する領域は好ましくなく、フェライト12の長辺側に対向する位置が好ましい。実施の形態1においては、図7に示すように、温度検出手段14は、フェライト12による磁束集束の影響が少ない領域であり、フェライト12の短辺側には対向せず、長辺側に対向する領域に配置されて、温度検出手段14がフェライト12による磁束の影響を受けることが少ない構成となっている。
上記のように配設された温度検出手段14の位置は、グリルプレート6が調理庫5の内部の所定位置に収納されたとき、グリルプレート6に形成された山部Mの頂点の位置に対して、上下方向(鉛直方向)に対向して配置される。即ち、このときの温度検出手段14の位置は、グリルプレート6の裏面の発熱部6bにおける第1の開口7aの部分に対向しており、グリルプレート6の山部Mの裏面の凹部Hに対向する位置となる。したがって、調理皿であるグリルプレート6が調理庫5に収納された状態において、グリルプレート6の山部(M)と温度検出手段14の位置が、平面視において重なる位置となっている。
上記のように、調理皿であるグリルプレート6は、調理庫5に収納された状態において、発熱部6bが配設されていない山部(M)が温度検出手段14の温度検出位置に対向するように配置されている。即ち、実施の形態1における温度検出手段14の温度検出位置は、グリルプレート6の裏面で誘導加熱される発熱部6bの領域とは平面視で重ならず、発熱部6bにおける開口の領域と平面視で重なるように配置されている。したがって、温度検出手段14は、誘導加熱されている発熱部6bの温度をグリルTP9を介して直接的に検出することが抑制されている。なお、温度検出手段として赤外線温度センサなどの光センサを用いた場合には、グリルプレート6の山部(M)の領域を直接的な温度検出対象となる温度検出位置とすることができ、当該山部(M)に支持されている調理対象の温度をより正確に検知することが可能となる。
グリルプレート6における調理加熱領域の中心Eに山部Mの頂点があり、グリルプレート6が調理庫5に収納されたとき、調理加熱領域の中心Eがグリル加熱コイル11の中心Dに一致するよう構成されている。したがって、グリルプレート6が調理庫5に収納されたとき、温度検出手段14は、グリルプレート6の山部Mの裏面の凹部Hに対向する位置となる。温度検出手段14の温度検出対象領域は、グリルプレート6の山部Mの裏面の凹部Hにおける最深位置であり、グリルプレート6の山部Mの領域である。このように、実施の形態1における温度検出手段14は、グリルプレート6の裏面の発熱部6bではなく、グリルプレート6の山部Mの温度を検出する構成であるため、当該山部Mに支持されている調理対象の温度を検知することが可能となる。
実施の形態1においては、楕円状のグリル加熱コイル11の形状に対応するように、複数の棒状のフェライト12(第1のフェライト12aおよび第2のフェライト12b)を配置して、グリル加熱コイル11に対するフェライト12の磁束の集束効果を有効に利用している。具体的には、図7に示すように、楕円状のグリル加熱コイル11の形状に対応して、第1のフェライト12aの長手方向がグリル加熱コイル11の短軸方向(左右方向)となるように配置し、複数の第1のフェライト12aがグリル加熱コイル11の長軸方向(引き出し方向)に並んで2列に配置されている。第2のフェライト12bは、グリル加熱コイル11の長軸方向(引き出し方向)の両端部分において、それぞれ対向する第1のフェライト12aの間に第2のフェライト12bが配置されている。第2のフェライト12bの長手方向は、グリル加熱コイル11の長軸方向(引き出し方向)となるように配置されている。
なお、実施の形態1においては、前述のように2つの温度検出手段14が、グリル加熱コイル11の中心Dを間にしてその左右の領域である、内側のグリルコイル部11aと外側のグリルコイル部11bとの間の両側の領域に配置されており、第1のフェライト12aの長辺側に対向するように配置されている。図7に示すように、グリル加熱コイル11の中心Dを間にしてその前後の領域は、左右の第1のフェライト12aの短辺側が対向し、且つ第2のフィライト12bの短辺側も対向する領域であるため、この領域は磁束が集中している領域であり、温度検出手段14を配設する領域としては好ましい領域ではない。本発明に係る実施の形態1においては、温度検出手段14がフェライト12による磁束の影響を受けることが少ない領域に配設されており、信頼性の高い温度検知が可能な構成を有している。
上記のように、実施の形態1の加熱調理器10においては、グリルプレート6におけるグリルプレート本体6aの上面には、調理庫5の上方に突出し、調理庫5の左右方向に延びる峰部分が続く山部Mが形成されている。また、山部Mの裏面側には凹部Hが形成されている。グリルプレート本体6aの裏面(下面)には、枠状の発熱体6b(6ba,6bb)が埋設されている。発熱体6bにおける第1の発熱領域6baは、グリルプレート本体6aの谷部Vの裏面側に埋設されている。また、第2の発熱領域6bbは、グリルプレート本体6aにおける前側領域Aおよび後側領域Cにおいて、引き出し方向(前後方向)に延びる中心線に沿って埋設されている。このように、前側領域Aおよび後側領域Cにおける前後方向に延びる中心線に沿って埋設されている第2の発熱領域6bbは、グリル加熱コイル11の下方に配設されている複数のフェライト12において長手方向が前後方向となるように配置された第2のフェライト12bに対応する位置であり、平面視で互いに重なる位置に配置されている。
上記のように、楕円状のグリル加熱コイル11の直下に複数のフェライト12(12a,12b)を配設することにより、グリル加熱コイル11から発生する磁束をグリルプレート6の裏面の発熱部6bに対して効果的に鎖交させて、発熱部6bを効率的に発熱させている。
実施の形態1においては、平面視で複数のフェライト12(12a,12b)の全体が、調理庫5に収納されたグリルプレート6における枠形状の発熱部6bの大部分と重なるように配置されており、発熱部6bが効率的に誘導加熱される構成である。なお、本発明はこの構成に限定されるものではなく、平面視で少なくとも一部の発熱部6bがフェライト12と重なることにより、フェライト12の磁束集束効果により加熱効率を高めることが可能となる。
実施の形態1においては、グリルプレート6の裏面の全体において誘導加熱可能な金属が埋設されていない構成であるが、上記のように、グリル加熱コイル11の形状に対応して複数のフェライト12を効果的に分散配置することにより、グリルプレート6を効率的に加熱することが可能な構成となる。
なお、上記のように実施の形態1の加熱調理器10においては、キッチンの上面などの開口部に落とし込んで組み込む組込式の調理器について説明しているが、流し台やテーブルなどの上面に載置して設置する据え置き式、又は卓上式のものであっても上記の構成を有するグリル調理器に適用可能である。
以下、実施の形態1における温度検出手段14と調理庫5に収納されたグリルプレート6の山部Mとの位置関係について詳細に説明する。図8は、グリルユニット3において、温度検出手段14が設けられている位置の近傍を拡大して示した縦断面図(前後方向の断面図)である。図9は、グリルユニット3において、2つの温度検出手段14が設けられている位置の近傍を拡大して示した横断面図(左右方向の断面図)である。図9においては、2つの温度検出手段14が、グリル加熱コイル11における内側のグリルコイル部11aと外側のグリルコイル部11bとの間の領域において、グリル加熱コイル11の中心を間にして短軸方向の両側のそれぞれに設けられていることを示している。なお、グリル加熱コイル11の中心とは、楕円状のグリル加熱コイル11の短軸方向および長軸方向における中心位置をいう。
図8および図9に示すように、調理庫5に収納されたグリルプレート6は、調理庫5の底面を構成するグリルTP9上に配置されており、グリルプレート6の裏面はグリルTP9の上面との間には僅かの隙間(例えば、約2.0mm)を有して配置されている。このように、グリルプレート6の裏面全体がグリルTP9に接触していないため、グリル加熱コイル11により誘導加熱されて高温状態になったグリルプレート6の裏面の発熱部6bからグリルTP9への直接的な熱の移動が抑制されている。したがって、温度検出手段14として、例えば、サーミスタを用いてグリルTP9に接触して温度検出する構成であっても、発熱部6bの急激な温度変化を直接的に検出することがない。
上記のように、温度検出手段14は、調理庫5に収納されたグリルプレート6における山部Mの裏面側に形成されている凹部Hに対向する位置に設けられている。即ち、温度検出手段14のセンサ位置はグリルプレート6の山部Mの頂点位置(凹部Hの最深位置)に対向しており、平面視で互いに重なる位置となっている。
なお、実施の形態1においては、温度検出手段14のセンサ位置と、グリルプレート6の山部Mの頂点位置が平面視で重なるように構成したが、本発明としてはこの構成に限定されるものではない。本発明においては、温度検出手段14による温度検出対象点が、グリルプレート6の山部Mの頂点(凹部Hの最深点)であれば良く、温度検出手段14の位置を限定するものではない。
実施の形態1において、温度検出手段14は、例えば、サーミスタを用いた場合、グリルTP9の裏面に接触して設けられており、グリルプレート6の山部Mに近い位置に配置されている。温度検出手段14はグリルTP9を介してグリルプレート6の山部Mの温度状態を検知する構成である。山部Mの温度状態を検出することにより、グリルプレート6の山部Mの頂点に支持された調理対象の温度を検知することが可能となる。
実施の形態1における温度検出手段14は、図8に示すように、グリルプレート6の裏面に埋設された発熱部6bの直下には配置されておらず、発熱部6bを温度検出対象から外している。このため、実施の形態1における温度検出手段14においては、例えば、発熱部6bの起動時おける急激な温度変化を検出することがない構成である。特に、実施の形態1においては、グリルプレート6の裏面とグリルTP9の上面との間に空気層(隙間)が形成されているため、グリルTP9が発熱部6bと直接接触しておらず、発熱部6bの温度上昇が直接的にグリルTP9の温度を直接的に高めることがない。したがって、実施の形態1において、温度検出手段14としてサーミスタを用いて、サーミスタをグリルTP9の裏面に接触させて、グリルTP9の温度を検出する構成であっても、発熱部6bの温度を直接的に検出する構成ではない。実施の形態1の構成においては、温度検出手段14のセンサ位置がグリルプレート6の山部Mの頂点の直下に配置されており、実質的にグリルプレート6の山部Mの温度状態を検知する構成である。なお、実施の形態1においては、温度検出手段14の例示としてサーミスタを用いた構成で説明したが、さらに温度検出対象域を特定できる赤外線温度センサなどを用いてグリルプレート6の山部Mの頂点の温度を検出する構成としても良い。
実施の形態1における温度検出手段14は、駆動時に発熱するグリル加熱コイル11に近接して設けられていないため、グリル加熱コイル11の発熱による影響を受けることが少ない。また、実施の形態1における温度検出手段14は、フェライト12から離れた位置に設けられているため、フェライト12が集束した磁束の影響を受けることが抑制されている。したがって、実施の形態1における温度検出手段14においては、雰囲気温度が高温度となることがなく、またフェライト12による磁束の影響を受けることが少ないため精度の高い温度検出が可能となる。
実施の形態1の加熱調理器のグリル調理器においては、上記のように温度検出手段14により検出された温度情報に基づいて、グリルプレート6に載置された調理対象の温度状態を検知する構成である。また、温度検出手段14により検出された経時的な温度情報は、当該加熱調理器の制御ユニットにおいて管理されており、起動時からの時間的推移などが記憶されている。例えば、起動時からの立ち上がり温度において、急激な立ち上がり温度を検知したとき、当該グリル調理器における適応したグリルプレート6又は同様の裏面構成(発熱体6bの構成)を有する調理容器とは異なる構成の容器などの異常物がグリルプレート6上に載置されているとして、当該グリル調理器の加熱動作を停止する。
また、温度検出手段14として2つの温度センサを有しており、グリル加熱コイル11の中心を間として、その両側に設けられているため、2つの温度センサからの温度情報に基づいて、調理対象が異常物、例えば、2つの温度センサからの温度情報が大きく異なり、当該グリル調理器における加熱対象として適切ではなく、調理対象が小さすぎる場合などにおいて、当該グリル調理器の加熱動作を停止する。
上記のように構成された実施の形態1の加熱調理器のグリル調理器においては、温度検出手段14がグリルプレート6の裏面から所定距離(空気層)を有して配置されたグリルTP9の直下に配置されているため、温度検出手段14の周囲温度はグリルTP9の温度より低く、精度の高い温度検知を行うことができる構成である。
実施の形態1の加熱調理器のグリル調理器においては、グリルプレート6の裏面の全面ではなく所定の位置に誘導加熱される発熱体6bを配設して、発熱体6bの直下からずれた位置に温度検出手段14を設けている。したがって、温度検出手段14は、調理対象から乖離して急激に温度上昇する発熱体6bの温度を直接的に検出することがなく、グリルプレート6に載置された調理対象をより精度高く検知することが可能となる。
実施の形態1の加熱調理器のグリル調理器においては、グリルプレート6の調理加熱領域に波形の凹凸を形成して山部Mと谷部Vを形成し、山部Vにより調理対象を支持する構成である。また、谷部Vの裏面に発熱部6bを埋設し、温度検出手段14の温度検出対象となる山部Mの裏面に凹部Hが形成されている。実施の形態1においては、温度検出手段14のセンサ位置とグリルプレート6の山部Mが平面視で重なるように配置されている。このため、発熱体6bからの急激な温度上昇の影響を直接的に受けることが抑制されており、精度の高い温度検知を行うことができる構成である。
なお、実施の形態1の加熱調理器のグリル調理器においては、2重楕円状の加熱コイル11における内側のグリルコイル部11aと外側のグリルコイル部11bとの間の領域(空間)に温度検出手段14を設けた構成で説明したが、本発明としてはこの構成に限定されず、例えば、加熱コイル11の中心位置(図6における符号Dの位置)に温度検出手段をさらに設けて、より精度の高い温度検出を図る構成としても良い。
本発明の加熱調理器は、調理対象に対する温度検知性能を高めて、調理性能を高め、信頼性の高い自動温度制御を行うことができる。
また、本発明に係る実施の形態1の加熱調理器は、当該加熱調理器に対応した適切な調理皿(グリルプレート6)および調理容器以外の調理皿又は調理容器が調理庫内に収容されて加熱されようとした場合には、不適切な調理皿又は調理容器に対しては誘導加熱動作の開始を確実に禁止する安全性の高い調理性能を有する。さらに、実施の形態1の加熱調理器においては、調理皿であるグリルプレート6の裏面の全体に重量物である金属製の発熱体が設けられておらずグリルプレート6の軽量化が図られており、グリルプレート6が調理庫の底面を構成するグリルTP9上をスムーズに移動できるように脚部15が設けられているため、使用者にとって取り扱いが容易で高い調理機能を有する構成となる。
さらに、本発明に係る実施の形態1の加熱調理器においては、調理庫5の内部に収納された調理皿であるグリルプレート6において、発熱体6bがグリル加熱コイル11およびフェライト12に対して効果的に配設されているため、グリルプレート6における温度分布が均一となり、グリルプレート6上の調理対象を均一に加熱することが可能となる。
上記のように、本発明によれば、調理対象に対する温度検知性能が高く、高い調理性能を有して、自動温度制御を行うことができる信頼性の高いグリル調理器およびそのグリル調理器を含む加熱調理器を提供することができる。
また、本発明によれば、不適切な調理皿又は調理容器に対しては誘導加熱動作の開始を確実に禁止する安全性の高い調理性能を有するグリル調理器およびそのグリル調理器を提供することができる。さらに、本発明によれば、使用者にとって取り扱いが容易なグリル調理器およびそのグリル調理器を含む加熱調理器を提供することができる。
本発明におけるグリル調理器を含む加熱調理器においては、調理庫内に収納された調理皿を軽量化して均一な誘導加熱を行うことができる構成であるため、取り扱いが容易であると共に、信頼性の高い自動温度制御を行うことができ、組込しき、据え置き式および卓上式などの各種形式に適用でき、汎用性の高い調理器となる。
1 トッププレート
2 筐体
3 グリルユニット(グリル調理器)
4 扉
5 調理庫
6 グリルプレート(調理皿)
6a グリルプレート本体
6b 発熱体
7 発熱体の開口
8 ヒータ
9 グリルトッププレート(グリルTP)
10 加熱調理器
11 グリル加熱コイル
12 フェライト
13 遮蔽板
14 温度検出手段

Claims (5)

  1. 調理対象を載置する調理皿と、
    前記調理皿を収納する調理庫と、
    前記調理庫の底面に設けられたグリルトッププレートと、
    前記グリルトッププレートの下方に配置され、平面視が略円状を有するグリル加熱コイルと、
    前記グリル加熱コイルの下方に配置され、前記グリル加熱コイルの磁束を集束するフェライトと、
    前記グリルトッププレートの直下に配設された温度検出手段と、を備える加熱調理器において
    前記調理皿における調理対象を載置する領域は、山部と谷部とを有する凹凸形状を持ち、
    前記調理皿の谷部の裏面に誘導加熱により発熱する材料により形成された発熱部を設け、
    前記調理皿が前記調理庫に収納された状態において、前記発熱体が配設されていない前記山部の裏面が前記温度検出手段の温度検出位置に対向するように配置される加熱調理器。
  2. 前記調理皿の山部の裏面に凹部が形成され、前記凹部が前記温度検出手段の温度検出位置と平面視において重なるように配置される請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記温度検出手段と前記フェライトが、平面視において重ならないように構成された請求項1又は2のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  4. 前記調理庫に収納された前記調理皿の下面が、前記調理庫の底面を構成する前記グリルトッププレートの上面から所定空間を有して配置されるよう構成された請求項1から3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  5. 前記グリル加熱コイルが2重の略円状を有し、前記グリル加熱コイルにおける内側のグリル加熱コイルと外側のグリル加熱コイルとの間の領域において、グリル加熱コイルの中心を間にして短軸方向の両側のそれぞれに前記温度検出手段を設けた請求項1から4のいずれか一項に記載の加熱調理器。
JP2014264449A 2014-12-26 2014-12-26 加熱調理器 Active JP6365882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264449A JP6365882B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264449A JP6365882B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 加熱調理器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016126840A true JP2016126840A (ja) 2016-07-11
JP2016126840A5 JP2016126840A5 (ja) 2017-03-16
JP6365882B2 JP6365882B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=56357026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014264449A Active JP6365882B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6365882B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2684168A1 (es) * 2017-03-30 2018-10-01 Bsh Electrodomésticos España, S.A. Dispositivo de aparato de cocción
JP2019212360A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱コイルユニット及び加熱調理器
JP2022031419A (ja) * 2018-05-31 2022-02-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
JP2022132502A (ja) * 2018-05-31 2022-09-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱コイルユニット及び加熱調理器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006209987A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2010257891A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2012104261A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2014209959A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 パナソニック株式会社 グリル調理器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006209987A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2010257891A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2012104261A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2014209959A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 パナソニック株式会社 グリル調理器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2684168A1 (es) * 2017-03-30 2018-10-01 Bsh Electrodomésticos España, S.A. Dispositivo de aparato de cocción
JP2019212360A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱コイルユニット及び加熱調理器
JP2022031419A (ja) * 2018-05-31 2022-02-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
JP2022132502A (ja) * 2018-05-31 2022-09-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱コイルユニット及び加熱調理器
JP7300591B2 (ja) 2018-05-31 2023-06-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱コイルユニット及び加熱調理器
JP7336642B2 (ja) 2018-05-31 2023-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6365882B2 (ja) 2018-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6365882B2 (ja) 加熱調理器
JP2016207400A (ja) 誘導加熱調理器
JP2016126840A5 (ja)
JP6106845B2 (ja) 加熱調理器
JP2007312867A (ja) 炊飯器
JP6281768B2 (ja) 加熱調理器
JP6167292B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5558387B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2017107766A (ja) 誘導加熱調理器
JP2014154533A (ja) 電磁誘導機器
JP6441584B2 (ja) 加熱調理器
JP7233169B2 (ja) 加熱調理器
JP6815114B2 (ja) 誘導加熱用調理容器
JP6411772B2 (ja) 加熱調理器
JP2019212360A (ja) 加熱コイルユニット及び加熱調理器
JP2014209959A (ja) グリル調理器
JP2015072094A (ja) 加熱調理器
JP5974297B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP7315608B2 (ja) 加熱調理器
JP6365881B2 (ja) 加熱調理器
JP2022031419A (ja) 加熱調理器
JP2015207355A (ja) 加熱調理器
JP5645606B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2016219288A (ja) 加熱調理器
JP2013069474A (ja) 電磁誘導加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180620

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6365882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151