JPH06154028A - スチームヘアブラシ - Google Patents

スチームヘアブラシ

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JPH06154028A
JPH06154028A JP31530292A JP31530292A JPH06154028A JP H06154028 A JPH06154028 A JP H06154028A JP 31530292 A JP31530292 A JP 31530292A JP 31530292 A JP31530292 A JP 31530292A JP H06154028 A JPH06154028 A JP H06154028A
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Miki Isogai
美樹 磯貝
Kazuhisa Aoki
和久 青木
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スチームの結露水の滴下を確実に防ぐことが
できるものとする。 【構成】 スチーム発生機構3を備えるとともに、スチ
ーム発生機構で発生させたスチームを外部に噴出させる
スチーム孔41をブリスル基板4に備えているスチーム
ヘアブラシにおいて、ブリスル基板4の裏面との対向部
分にブリスル基板裏面に接する吸水部材65を配設する
とともに、吸水部材配設部を囲むシール手段16を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスチーム発生機構を内蔵
してスチームを噴出させることができるスチームヘアブ
ラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘアブラシはそのブラシ(ブリスル)で
毛髪を整髪して毛流れを整える目的で使われるものであ
るが、ブラッシングを行う時、毛髪表面のキューティク
ルを摩擦によって痛めたり、摩擦で生じる静電気のため
にヘアセットがまとまらないという事態が生じる。この
ために提供されたものがスチームヘアブラシである。ブ
リスルを備えた器体内にスチーム発生機構を内蔵して、
スチーム発生機構のスチーム発生部で生じさせたスチー
ムをブリスル間に開口するスチーム孔から噴出させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
スチームを利用するのものではスチームの結露が問題と
なる。複数種のブリスルを選択的に使えるようにしたも
のでは、ブリスルが植え込まれたブリスル基板の裏面側
で結露が生じやすく、高温の結露水が滴下することによ
る火傷のおそれがある。頭皮に近い部分で使用されるこ
とから、このような危険性は排除しなくてはならない。
【0004】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところはスチームの結露水の滴
下を確実に防ぐことができるスチームヘアブラシを提供
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、スチ
ーム発生機構を備えるとともに、スチーム発生機構で発
生させたスチームを外部に噴出させるスチーム孔をブリ
スル基板に備えているスチームヘアブラシにおいて、ブ
リスル基板の裏面との対向部分にブリスル基板裏面に接
する吸水部材を配設するとともに、吸水部材配設部を囲
むシール手段を設けていることに特徴を有している。
【0006】
【作用】本発明によれば、吸水体が結露水を吸収するた
めに、結露水が滴下することがなく、またシール手段に
より他の部分に結露水がまわって他の部分から滴下する
こともない。
【0007】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、図1〜図4に一実施例を示す。このスチームヘア
ブラシのハウジング1の把手部10内には、高圧発生手
段2及び切換スイッチ5が配設されており、把手部10
先端に連続するブリスル装着部11内には、スチーム発
生機構3が納められている。このスチーム発生機構3
は、内蔵するヒータによって加熱される加熱部30と、
ハウジング1の先端部に着脱自在とされた水タンク35
内の水を加熱部30の表面に導く吸水体31とからな
る。
【0008】ハウジング1のブリスル装着部11の一面
には、スチーム孔71を備えた噴霧板70が配設されて
いるとともに、図3に示すように、多数の細目のブリス
ル40を多列環状に配したブリスル基板4が着脱自在に
配設されている。図中14はこのブリスル基板4の着脱
用の釦である。またブリスル基板4の中央部には、ブリ
スル基板4を貫通するとともに上記スチーム孔71に連
通する多数個のスチーム孔41が設けられている。な
お、ここで示したブリスル基板4は、ストレートヘア用
のものであり、ウェービーヘアに対しては、図5に示す
ように、太めのブリスル42を備えたブリスル基板4’
が用いられる。
【0009】上記スチーム発生機構3におけるスチーム
発生部、つまり加熱部30と吸水体31との接触部で発
生させたスチームは、上記スチーム孔71,41を通じ
てブリスル40,42で囲まれた空間内に噴出するので
あるが、スチーム発生部とスチーム孔71,41との間
のスチーム通過部には前記高圧発生手段2に接続された
一対の放電電極21,21を対向配置してある。この放
電電極21,21間でアーク放電がなされると、スチー
ム発生部で生じてスチーム孔41に向かうスチームは、
放電中の放電電極21,21間を通過する際に微細化さ
れる。
【0010】このように微細化されたスチームを噴出さ
せながらブラッシングを行えば、毛髪への水分の浸透性
がよいために、しっとり感のある仕上がりを得られると
ともに、毛髪に対するブリスル40の通りもよくなって
毛髪に負担をかけなくなるものであり、さらには放電電
極21,21間のアークに晒されたスチームは弱酸性と
なるために、アルカリ性となっていてキューティクルが
剥離しやすい状態の毛髪を、本来の酸性(pH値4〜
5)に近づけ、毛髪のキューティクルを整えることがで
きるものである。
【0011】図2において、7はスチーム発生部で発生
させたスチームがブリスル装着部11の内面で結露して
しまうことを防ぐためのヒータであり、上記噴霧板70
の一端に装着されている。放電電極21を配置する関係
で、スチーム発生部からスチーム噴出孔41までの距離
が長くなるために、噴霧板70付近の温度が低いときわ
めて結露が生じ安くなるのであるが、熱良導体で形成し
た噴霧板70をヒータ7で加熱することで、結露を防い
でいるわけである。
【0012】しかし、ブリスル基板4の温度が低い時に
は噴霧板70をヒータ7で加熱していたところで、ブリ
スル基板4の裏面での結露は避けられない。このため
に、ここでは噴霧板70におけるブリスル基板4裏面と
の対向面全面に吸水部材65を取り付けて、この吸水部
材65がブリスル基板4裏面に接するようにしてある。
また、ブリスル基板65の裏面に設けた環状のリブ突起
49を、環状のパッキン16に当接させている。結露が
生じても、吸水部材65で保持して噴霧板70の熱で再
度蒸発させてしまうものであり、リブ突起49とパッキ
ン16との当接により、結露水が他の部分にまわってし
まうことを防いでいるものである。図8に示すように、
ブリスル基板4の裏面側にも吸水部材65を取り付けて
もよい。吸水部材65としては、フロッキー植毛(樹脂
パイルを静電気で立毛させておき、予め接着剤を塗布し
たところに植毛する)が保水性能の点で好ましい。な
お、ここで示した結露防止手段は、放電電極21を有し
ていない通常のスチームブラシにおいても有効である。
【0013】図6は着脱釦14の操作によるブリスル基
板4の着脱時の状態を示している。図中上下方向に可動
とされた着脱釦14がブリスル基板4に係止すること
で、ブリスル装着部11へのブリスル基板4の取り付け
がなされる。図7はブリスル基板4を外した状態におけ
るブリスル装着部11の正面図である。噴霧板70にお
けるスチーム孔71は、その下方に位置する放電電極2
1の絶縁チューブ22で絶縁されていない部分からずれ
たところに設けておくことが好ましい。図9に示すよう
に、ヘアピンのような針状金属部材75がスチーム孔7
1から中に差し込まれても、放電電極21に触れること
がなく、感電のおそれがない。スチーム孔71を覗いて
も放電電極21の露出部が見えないように、スチーム孔
71の位置や形状を定めておくことも好ましい。
【0014】図10に他の実施例を示す。これは水タン
ク35が取り付けられる端部に軸80で支持されるとと
もにばね82によって水タンク35側に突出するように
付勢されたレバー81を設けたもので、ブリスル基板4
が取り付けられると、ブリスル基板4に押されてばね8
2に抗し、図に示す状態に保持されるようになってい
る。そしてブリスル基板4を取り外せば、水タンク35
側にレバー81が突出して、水タンク35を遠ざけるた
めに、吸水体31が加熱部30から離れてスチームの発
生が停止する。また、この状態で水タンク35を押し込
もうとしても、レバー81は突起84との当接で係止さ
れているために、押し込むことができない。通電状態の
ままでブリスル基板4を交換する時、スチームの発生を
止めることができ、スチームでの火傷のおそれがなくて
安全なものである。
【0015】図11に示す実施例は、水タンク35が装
着されているかどうかを検出するマイクロスイッチ83
を設けて、水タンク35が装着されていない時には、加
熱部30や高圧放電回路2に通電できないようにしたも
のである。加熱部30の空炊きや空放電を防止すること
ができる。ブリスル基板4の取り外しに伴って同様の通
電遮断を行うようにしてもよい。
【0016】図12は把手部10側における電源コード
引き出し側の端部に水抜き孔93を設けるとともに、端
部キャップ内面に吸水体91を配設し、さらに端部キャ
ップに複数個の通気孔92を設けたものを示している。
ハウジング1の内外の温度差によって本体1の内部で結
露した水滴は、水抜き孔93を通って吸水体91に吸水
され、通気孔82から外部へ蒸発放出される。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明においては、ブリス
ル基板の裏面との対向部分にブリスル基板裏面に接する
吸水部材を配設するとともに、吸水部材配設部を囲むシ
ール手段を設けていることから、ブリスル基板の裏面で
の結露水は吸水体に吸収されてしまうものであり、従っ
て結露水が滴下することがなく、またシール手段により
他の部分に結露水がまわって他の部分から滴下すること
もなくて安全なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の拡大縦断面図である。
【図2】同上の横断面図である。
【図3】(a)は同上の正面図、(b)は側面図である。
【図4】(a)は同上の水平断面図、(b)は同上の縦断面図
である。
【図5】他のブリスル基板を示しており、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図6】ブリスル基板の着脱時の縦断面図である。
【図7】ブリスル基板を外した状態の正面図である。
【図8】他の実施例のブリスル基板の縦断面図である。
【図9】他例の横断面図である。
【図10】別の実施例の縦断面図である。
【図11】更に他の実施例の縦断面図である。
【図12】(a)は同上の把手部の横断面図、(b)は同上の
縦断面図である。
【符号の説明】
3 スチーム発生機構 4 ブリスル基板 16 パッキン 65 吸水部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチーム発生機構を備えるとともに、ス
    チーム発生機構で発生させたスチームを外部に噴出させ
    るスチーム孔をブリスル基板に備えているスチームヘア
    ブラシにおいて、ブリスル基板の裏面との対向部分にブ
    リスル基板裏面に接する吸水部材を配設するとともに、
    吸水部材配設部を囲むシール手段を設けていることを特
    徴とするスチームヘアブラシ。
  2. 【請求項2】 ブリスル基板はその裏面に保水手段を備
    えていることを特徴とする請求項1記載のスチームヘア
    ブラシ。
  3. 【請求項3】 保水手段はフロッキー植毛で形成されて
    いることを特徴とする請求項2記載のスチームヘアブラ
    シ。
  4. 【請求項4】 ブリスル基板が着脱自在であるととも
    に、スチーム発生機構における水供給用の水タンクが着
    脱自在であり、ブリスル基板の非装着時の水タンクの装
    着を拒絶する拒絶手段を備えていることを特徴とする請
    求項1記載のスチームヘアブラシ。
  5. 【請求項5】 スチーム発生機構とスチーム孔との間の
    スチーム通過部に放電電極を具備しているとともに、放
    電電極とスチーム孔の位置とをずらしていることを特徴
    とする請求項1記載のスチームヘアブラシ。
  6. 【請求項6】 水タンクあるいはブリスル基板の装着状
    態を検出してスチーム発生機構の動作を制御するスイッ
    チ手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のス
    チームヘアブラシ。
  7. 【請求項7】 ハウジングの端部に内部結露水の排出用
    の水抜き孔を設けるとともに、ハウジング端部の端部キ
    ャップ内に吸水体を、端部キャップに通気孔を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載のスチームヘアブラシ。
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