JPH06153926A - プラスミドを安定化するための微生物 - Google Patents

プラスミドを安定化するための微生物

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JPH06153926A
JPH06153926A JP4312450A JP31245092A JPH06153926A JP H06153926 A JPH06153926 A JP H06153926A JP 4312450 A JP4312450 A JP 4312450A JP 31245092 A JP31245092 A JP 31245092A JP H06153926 A JPH06153926 A JP H06153926A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベタイン利用に関して安定したプラスミドを
有する新規な微生物を開示する。 【構成】 この新規な微生物は、a)ベタインの利用に
関して暗号付けする遺伝子配列を含むDNA断片を有す
るハイブリッドプラスミド、および、b)染色体のベタ
イン利用に関して暗号付けする遺伝子における突然変異
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規なDNA断片を含む新規な
ハイブリッドプラスミドで形質転換した新規な微生物、
それらの製造方法ならびに安定したプラスミドを有する
生産品種のためのそれらの微生物の利用に関する。
【0002】一般に分子生物学において特定の化合物を
製造するために、この特定の化合物に関してコード化す
る遺伝子を取り入れる、いわゆる「人造」プラスミドで
微生物を形質転換することが知られている。
【0003】このプラスミドの問題点は、とくにその安
定性、すなわちそれが微生物の細胞分裂の際に子細胞に
正しく伝わらないという性質である。 そのために、発
酵工程の際に、プラスミドを全く、またはほとんど含ま
ない子細胞が次から次へと生じることになる。
【0004】実験室規模では、そのプラスミドが相当す
る抗生物質耐性遺伝子を含む抗生物質をその培養基に加
えることにより、このプラスミド損失に対処することが
できる。 しかし、大規模な発酵では、前述の抗生物質
の添加は不利であることがわかっている。 たとえばテ
トラサイクリンのようなある種の抗生物質は、成長、分
裂および繁殖能力プラスミドを含む微生物に不利な影響
を示す(Bioscience Report,5,1
985,29〜37頁;Gene,39,1985,1
73〜180頁)。 抗生物質による安定化のもう一つ
の欠点は、抗生物質の添加がとくに大規模発酵の場合に
は経費がかかりすぎることである。 その上、医薬品の
製造ならびに食品添加物や試料添加物の製造では、抗生
物質の添加は好ましくない、または許容できない。
【0005】このプラスミド損失に対処するための別の
方法が、H.サコダおよびT.イマナカによりJ.Fe
rment. and Bioeng.,69巻,199
0,75〜78頁に記載されている。
【0006】この方法は安定した「宿主組換え型」プラ
スミド系を含むが、そこではまずトリプトファン−オペ
ロンを宿主の染色体中で欠失し、そのために宿主細胞が
トリプトファン輸送に対して不活性になる。 続いて、
このトリプトファン−オペロンを有する組換えプラスミ
ドにより宿主細胞が形質転換される。 次いでこの組換
えプラスミドを備えた宿主細胞の選択が、トリプトファ
ン輸送により行なわれる。
【0007】この方法の欠点は、トリプトファンによる
選択にもかかわらず、実際の発酵方法における拡散のた
めに、プラスミドを有していない細胞も成長することが
でき、そのためにプラスミドを含まない子細胞が増加す
ることになる。
【0008】本発明の目的は、そのような欠点を克服
し、安価で容易に入手できる物質により、全発酵工程の
間プラスミドが安定化することができ、その際プラスミ
ド含有微生物の成長、分裂および繁殖能力が保証される
ように形成されたプラスミドを有する微生物を提供する
ことである。
【0009】この目的は、請求項1に記載する本発明
の、 a)ベタインの利用に関して暗号付けし、下記の制限地
図(図1)
【0010】
【図2】
【0011】により特徴付けられる遺伝子配列を含むD
NA断片を有するハイブリッドプラスミド、および b)染色体の、ベタインの利用に関して暗号付けする遺
伝子における突然変異を含むことを特徴とする微生物に
より達成される。
【0012】以下、ベタインとは、ベタイン、コリン、
ジメチルグリシンおよびサルコシンのような化合物を指
す。
【0013】安定したプラスミドを有する微生物の製造 本発明の微生物は、以下に詳細に説明する、請求項7に
より製造される。 製造は、工程a)において、 I ベタインを利用する微生物を、もはやベタインを利
用できないように、染色体において突然変異化し、 II ベタインの利用に関して暗号付けする遺伝子配列
を含むDNA断片を分離し、工程b)において、 III この分離したDNA断片を発現ベクター中に導
入し、その際リゲーションにより、 IV ハイブリッドプラスミドが生じるので、このハイ
ブリッドプラスミドを工程c)において、 V 形質転換により、工程Iで得られた微生物(宿主品
種)中に導入し、その際ベタインで淘汰することによ
り、ベタイン利用に関して安定したプラスミドを有する
微生物を得る。
【0014】VI これらの形質転換した微生物は、そ
のハイブリッドプラスミドがさらに特定の変換に関して
暗号付けする遺伝子を含んでいれば、ベタイン利用に関
して安定したプラスミドを有する生産品種となる。
【0015】I ベタインを利用する微生物の染色体突
然変異 ベタインを利用する微生物としては、ベタインを唯一の
炭素、窒素およびエネルギー源として成長するすべての
微生物を使用できる。 そのようなベタインを利用する
微生物の例としては、シュードモナス種リゾビウム/
アグロバクテリウム種またはリゾビウム種がある。 ベ
タインを利用する微生物としては、リゾビウムアグロ
バクテリウム属の微生物を使用するのが有利である。
好ましくはDSM−No.3944の微生物リゾビウム/
アグロバクテリウム種HK1349を使用する。 この
微生物は1991年11月4日にドイチェン・ザムルン
グ・フュア・ミクロオルガニズメン・ウント・ツェルク
ルトゥーレン GmbH,マシェローデヴェーク1b,
D−3300 ブラウンシュバイクに寄託してある。
【0016】ベタインの利用に関して暗号付けする染色
体遺伝子(以下、「beu」と略記する)の突然変異
は、当業者には一般的な方法により行なうことができ
る。 そのような突然変異方法の例としては、相同組換
えによる欠失突然変異、突然変異誘発物質によるフレー
ムシフト突然変異またはトランスポゾン−挿入−突然変
異がある。
【0017】リゾビウム/アグロバクテリウム種HK1
349の場合、遺伝子beuは、相同組換えの方法によ
り微生物−染色体から確実に欠失される。
【0018】これには、まず、遺伝子beuを含むDN
A断片を微生物染色体から分離し、いわゆる「補助」プ
ラスミドにより微生物中でクローニングする。 次いで
この「補助」プラスミドから望ましい、beuに関して
暗号付けするDNA断片(その分離および確認は以下に
IIに記載する)を欠失する。 次いで、このいわゆる
欠失した「補助」プラスミドを使用して、当業者には一
般的な方法により、相当する欠失を、相同組換えによる
交換により、染色体導入することができる(Mol.G
en.Genet.、210、1987、381〜38
1頁、J.Bacteriol.、171、1989、
4617〜4622頁)。
【0019】微生物リゾビウム/アグロバクテリウム種
HK1349(DSM−No.3944)は、欠失突然変
異の方法により、相同組換えにより、突然変異した、
eu−不活性な(Beu−)微生物HK1349.4に
変換するのが有利である。
【0020】II DNA断片beuの分離 DNA断片beuの供給源としてすでにI)に記載した
微生物を使用することができる。 好ましくは、DNA
断片beuの供給源として、すでに記載したように供託
してあるリゾビウム/アグロバクテリウム種HK134
9(DSM−No.3944)を使用する。
【0021】分離するには、まずベタインの利用に関し
て暗号付けする遺伝子配列を含むDNA断片をリゾビウ
ム/アグロバクテリウム種HK1349上に局在化する
のが有利である。 この局在化は当業者には一般的な方
法、例えば相当する微生物−染色体中にトランスポゾン
−挿入突然変異体を作ることにより行なう。 その際、
目的とするDNA断片beuにトランスポゾンで標識を
付ける。 この標識DNA断片を有する突然変異体は、
ベタインを炭素、窒素およびエネルギー源として利用し
ないことにより確認される。
【0022】次いで、確認されたトランスポゾン挿入突
然変異体の染色体DNAを好ましくは制限酵素EcoR
Iで切断する。 その際得られる断片は、当業者には通
常の方法でE.コリ中のプラスミドによりクローニング
する。
【0023】それによって得られた、トランスポゾン−
抗生物質耐性に関して選択したハイブリッドプラスミド
は、大きさが18.2kb(12.5kbおよび相当す
るトランスポゾンのための5.7kb)の、HK134
9から得られた、トランスポゾンで標識を付けたEco
RI−DNA−断片を有する。
【0024】本来の、無傷の(トランスポゾンで標識を
付けていない)DNA−断片beuを分離するために、
まずリゾビウム/アグロバクテリウムHK1349のD
NAを当業者には通常の方法で分離する。 次いで、分
離したDNAを好ましくは制限酵素EcoRIで十分に
消化し、分離する。 続いて12.0〜13.0kbの
大きさのEcoRI−DNA−断片を当業者には通常の
方法でE.コリ中にクローニングする。 次いで、各種
クローンとbeu−陰性トランスポゾン標識突然変異体
の「パッチ−メイティング」接合により、無傷の遺伝子
beuを含むクローンを突然変異の相補により確認し、
分離することができる。 そこでは、目的とするハイブ
リッドプラスミドがE.コリ中にある。
【0025】トランスポゾン−突然変異体に関する、サ
ブクローン(EcoRI−DNA−断片の様々な範囲で
欠失を有するクローン)による相補試験に基付き、ベタ
インの利用に関して暗号付けする遺伝子配列を含む、3
kbの大きさのPstI切断したDNA断片が確認さ
れ、分離される。
【0026】このDNA断片は本発明の構成要素であ
り、下記の制限地図(図1)
【0027】
【図3】
【0028】により特徴付けられる。
【0029】このDNA断片はハイブリッドプラスミド
pLO32中に含まれ、微生物HK1349.4中に供
託してある(DSM−No.6712)。
【0030】III 発現ベクターにおけるDNA断片
のリゲーション そのようにして得られたDNAbeuは、通常の分子生
物学的方法により、予め同じように切断した発現ベクタ
ー−DNAによりハイブリッドプラスミドに結合させる
ことができる。 発現ベクターは通常好適なプロモータ
ー(発現制御配列)を含む。 このプロモーターの後
に、転写方向に制限酵素のための一つ以上の単一切断位
置があるのが有利である。 次いでこの切断位置に通
常、発現させるべき所望の遺伝子断片を挿入する。
【0031】本発明のハイブリッドプラスミドには、宿
主範囲が広い発現ベクターを使用することができる。
そのような発現ベクターの例としては、 pKT240(Gene,26,1983,273〜2
82頁) pME285(Gene,36,1985,27〜36
頁) pVK100(Plasmid,8,1982,45〜
54頁) がある。
【0032】本発明のハイブリッドプラスミドには、発
現ベクターpKT240を制限酵素PstIで切断し、
生じた制限末端を、たとえばT4−DNA−リガーゼ
で、DNA断片beuと結合させるのが有利である。
【0033】IV ハイブリッドプラスミド 本発明はさらに、そのようにして生じた、DNA断片
euを含むハイブリッドプラスミドにも関する。
【0034】基本的に、選択した微生物中で複製し、D
NA断片beuを発現させることができる、すべてのハ
イブリッドプラスミドが適している。
【0035】ハイブリッドプラスミド中で効果的な発現
を達成するためには、DNA断片beuを転写方向でプ
ロモーターに配列する。
【0036】DNA断片beuおよび発現ベクターpK
T240からなり、DNA断片beuが転写方向でプロ
モーターPbla(アンピシリン耐性を与える)に配列さ
れているハイブリッドプラスミドpLO32が、とくに
好適である。
【0037】このハイブリッドプラスミドは1991年
9月17日に、ドイチェン・ザムルング・フュア・ミク
ロオルガニズメン・ウント・ツェルクルトゥーレン G
mbH,マシェローデヴェーク1b,D−3300 ブ
ラウンシュバイクにおいて、微生物HK1349.2中
に供託してある(DSM−No.6712)。
【0038】図2は、ハイブリッドプラスミドpLO3
2の図を示す。
【0039】V 形質転換 そのようにして得られたハイブリッドプラスミドによ
り、工程I)で得られた微生物を形質転換する。 この
微生物も同様に本発明の構成要素である。
【0040】本発明のハイブリッドプラスミドによる微
生物の形質転換は、既知の方法により行なわれる。 形
質転換した微生物の分離ないし選択は、ベタインを炭素
または窒素供給源として添加した選択性栄養培地上で行
なう。 ハイブリッドプラスミドpLO32を使用する
場合、形質転換した微生物の分離ないし選択は、ベタイ
ンを炭素または窒素供給源として添加した選択性栄養培
地上で行なう。
【0041】好ましくは、形質転換により、ハイブリッ
ドプラスミドpLO32(DSM−No.6712)を有
する微生物HK1349.4が得られる。
【0042】これらの形質転換した微生物の安定化に
は、ベタインを0.2〜0.4%の濃度で培養基に加え
るのが有利である。 培養基としては、この専門分野で
一般的な、例えばクラら,Arch.Microbio
l.,135,1983,1〜7頁による鉱物塩培養基
を使用することができる。
【0043】VI ベタインの利用に関して安定したプ
ラスミドを有する生産品種 本発明は、ベタインの利用に関して安定したプラスミド
を製造するためのDNA断片beuの利用、ならびに安
定したプラスミドを有する生産品種を製造するための、
この安定したプラスミドで形質転換することにより得ら
れる微生物の利用にも関する。 したがって、得られた
生産品種も本発明の構成要素である。
【0044】これらの生産品種は、染色体の、ベタイン
の利用に関して暗号付けする遺伝子の突然変異を含む微
生物を、DNA断片beuに加えて特定の変換に関して
暗号付けする遺伝子を含むハイブリッドプラスミドで形
質転換することにより得られる。
【0045】これらの、beuおよび追加の遺伝子を含
む安定したプラスミドは、当業者には一般的な方法によ
り、−たとえば、追加の遺伝子を、beuを含むハイブ
リッドプラスミド中にリゲーションすることにより、あ
るいは−たとえば、DNA断片beuを、すでに特定の
変換に関して暗号付けする遺伝子を含むハイブリッドプ
ラスミド中にリゲーションすることにより得ることがで
きる。
【0046】すでに追加の遺伝子を含むハイブリッドプ
ラスミドを使用する場合、これを制限酵素PstIで切
断(直線化)し、ついでPstI−DNA−断片beu
で安定したプラスミドにリゲーションする。
【0047】使用するハイブリッドプラスミドがすでに
DNA−断片beuを含んでいる場合、直線化は、追加
の遺伝子の「側面に立つ」制限酵素で行なうのが有利で
ある。 本発明の微生物中に新たに形質転換した後、こ
れらの微生物は、ベタインで培養する際に、プラスミド
を失うことなく望ましい変換を確実に行なうことができ
る。
【0048】好ましくは、安定したプラスミドとして、
特定の変換に関して暗号付けする追加の遺伝子を含むハ
イブリッドプラスミドpLO32を使用する。 この安
定したプラスミドは、実質的にハイブリッドプラスミド
pLO32に相当する。 好ましくは、この安定したプ
ラスミドを微生物HK1349.9中に形質転換する。
安定したプラスミドを有する生産品種の例としては、
安定したプラスミドとしてプラスミドpLOL01を含
む微生物HK1349.4がある。 pLOL01を製
造するには、すでにEP−A−0477828に記載さ
れている、発現ベクターpKT240および遺伝子xy
lMA(酵素キシロール−モノオキシゲナーゼに関して
暗号付けする)からなるハイブリッドプラスミドpL0
3を、制限酵素PstIで直線化し、次いでDNA−断
beuでリゲーションする。このプラスミドは、pL
O32との違いは追加のxylMAを含むだけなので、
実質的にハイブリッドプラスミドpLO32に相当す
る。
【0049】pLOL01を微生物HK1349.4の
中に形質転換した後、この生産品種はベタインの存在下
で、プラスミドを失うことなく、2,5−ジメチルピラ
ジンを5−ヒドロキシメチルピラジンに変換することが
できる。
【0050】
【実施例1】トランスポゾン(Tn5)−挿入突然変異体の製造およ
びその表現型による確認 アグロバクテリウム/リゾビウム種 HK1349(DS
M−No.3944)の品種を淘汰圧により、ストレプト
マイシン(1000μg/ml)に対する自然耐性を持
たせた。 この耐性は、50世代以上淘汰されずに安定
していたので、選択標識として使用した。
【0051】0.2mlのTn5供与培養菌、E.コリ
S17−1/pSUP2021(ネオマイシン耐性、
R.サイモンら,Biotechnologie(1
983),784〜790頁)を2mlの受容培養菌H
K1349と混合し、遠心分離した。
【0052】細胞を0.9%の食塩水(NaCl溶液)
で洗浄し、100μlの0.9%食塩水中に分散させ
た。 受容品種と供与品種の接合は、乾燥した栄養寒天
上、30℃で一晩かけて行なった。 続いて細胞を収穫
し、下記の受容およびトランスポゾンのための選択培養
基上で希釈した。
【0053】HK1349のTn5−突然変異体は、ス
トレプトマイシン(1000μg/ml)およびネオマ
イシン(100μg/ml)を含む栄養寒天上で選択す
ることにより得た。 表現型確認は、鉱物塩培養基(ク
ラら、Arch.Microbiol.、135、19
83、1〜7頁)中でベタインを炭素または窒素の供給
源として利用しないことにより行なった。
【0054】
【実施例2】HK1349ゲノムからTn5標識を付けたDNA断片
のクローニング Tn5で突然変異させたHK1349(5μg)の、公
知の方法により分離した染色体DNA(J.Mol.B
iol.,130,1979,161〜173頁)を、
EcoRI(4単位/μg)で十分に消化した。 2.
5μgのプラスミドpBR325(Gene,2,19
77,95〜113頁)をEcoRI(1単位/μg)
で十分に消化した後、アルカリ性ホスファターゼ(0.
1単位/1〜20pmolDNA末端)で処理した(脱
ホスホリル)。 組換えハイブリッドプラスミドは、ゲ
ノム性DNAおよびpBR325をT4−DNA−リガ
ーゼ(0.2単位/μgDNA)と、400μlのリゲ
ーション緩衝液[20mMトリス−HCl,pH7.
2,10mMジチオエリトリトール(DDT),10m
M MgCl2,0.6mMアデノシン三リン酸(AT
P)]中で混合することにより得た。
【0055】12℃で一晩培養した。 リゲーション混
合物のアリコートを、コーエンらによる形質転換実験
(Proc.Natl.Acad.Sci.,USA
(1972),2110〜2114頁)にE.コリ
D8654とともに使用した。
【0056】栄養寒天上でアンピシリン(100μg/
ml,pBR325)およびカナマイシン(25μg/
ml,Tn5−標識を付けた挿入物)に対する耐性によ
り形質転換物を分離した。
【0057】すべてのクローニングしたハイブリッドプ
ラスミドが、Tn5で標識を付けたHK1349挿入物
を有していた(12.5kb+Tn5のための5.7k
b)。 正確な制限地図作成により、選択されたTn5
突然変異体の同一の表現型Beu-(Tn5挿入による
不活性beu遺伝子、遺伝子型beu)に相当する同じ
位置で同じゲノム性断片におけるトランスポゾン挿入が
証明された。 この突然変異体は以下HK4V11とし
て明記する。
【0058】
【実施例3】HK1349ゲノムからのDNA断片beu(標識を付
けていない)のクローニング HK1349−DNAを実施例2に応じて分離し、Ec
oRI(4単位/μg)で十分に消化し、アガロース−
ゲル−電気泳動により分離した。 12.0kb〜1
3.0kb(標識を付けた断片は12.5kbの大きさ
を有していた)の大きさ範囲にあるDNA断片をアガロ
ース−電気泳動ゲルから分離した。 この分離したDN
Aを実施例2と同様にEcoRIで切断し、実施例2と
同様に脱ホスホリル化したベクターpVK100(Pl
asmid (1982),45〜54頁)と結合さ
せた。 リゲーション混合物のアリコートを実施例2に
準じてE.コリS17−1における形質転換実験(Bi
otechnologie,1,1983,1784〜
1791頁)に使用した。
【0059】形質転換物を、栄養寒天上でテトラサイク
リン(25μg/ml)およびカナマイシン(25μg
/ml)に対する耐性に基付いて淘汰した。
【0060】得られた形質転換物を、受容品種としてト
ランスポゾン突然変異体HK4V11beuとの「パッ
チ−メイティング」接合により、必要とするDNA断片
の遺伝子beuによる挿入に基付いて検査したが、耐抗
生物質性の形質転換物は、淘汰培養基(カナマイシン2
μg/mlを含む栄養寒天)上の固定Muster中に
接種した。 並行して、栄養寒天平板に、受容品種HK
4V11の菌を接種した。
【0061】接合のために、単一クローンとして形質転
換物を受容品種の成長した細胞群の上に押しつけ、30
℃で一晩培養した。
【0062】最後に、得られたトランス接合物を選択す
るために、「メイティング」平板を、供与品種および受
容品種が利用できないベタイン(0.2重量%)を基質
として含む、実施例1に記載した鉱物塩培養基上に押し
つけた。 成長するトランス接合物では、受容菌(HK
4V11)の突然変異化したゲノム性DNA断片が、相
当する無傷のDNA範囲を有するハイブリッドプラスミ
ドを受け入れることにより、供与品種から相補化(ない
し相同組換え)される。 相補化するハイブリッドプラ
スミドには、pVK100sの記号を付けた。 品種H
K4V11の復帰突然変異体を抑制するために、培養基
にネオマイシン(100μg/ml)を加えた。 クロ
ーニングした、Tn5標識を付けたDNA断片に対して
ハイブリダイゼーションすることにより、HK1349
ゲノムから無傷のbeu遺伝子を含む相補化された断片
の、ハイブリッドプラスミドpVK100s上での効果
的なクローニングを立証することができた。
【0063】
【実施例4】beuに関して暗号付けされたDNA小断片の確認 各種の制限酵素(BglII、XhoI、SphI、P
stI)によるハイブリッドプラスミドpVK100s
で欠失クローニングし、続いてbeuTn5突然変異体
HK4V11で相補化することにより、ベタイン利用に
関して暗号付けする3kbの大きさのPstI切断され
たDNA断片が、プラスミド上で確認された。
【0064】この断片は、下記の制限地図(図1)によ
り特徴付けられる。
【0065】
【図4】
【0066】
【実施例5】HK1349ゲノムにおけるbeuの安定した突然変異 原則的に、抗生物質淘汰による、またはよらないTn挿
入突然変異は非常に不安定なので、品種HK1349に
安定した欠失突然変異を導入した。
【0067】これには、通常の方法で、相同組換えによ
り、次のように行なった。
【0068】実施例3で得られた12.5kbの大きさ
のEcoRI断片を、HK品種中で発現しないSuiz
idベクターpACYC184(J.Bacterio
l.,134,1978,1141〜1156頁)中に
クローニングし、そこからbeu暗号付けした、3kb
の大きさのPstI断片をPstI(1単位/μg)で
制限することにより欠失させた。 1単位/μgのT4
−DNA−リガーゼにより一晩かけて再リゲーションし
た。
【0069】欠失ハイブリッドpCC6をE.コリHB
101/pRK2013(pCC6を移動させるための
介助プラスミド)中で形質転換し、そこから接合継代に
よりHK1349中に導入することができた。 得られ
たトランス接合物は、供与菌(Pro-、プロリン陰
性)の栄養要求性に対して、およびプラスミドの抗生物
質耐性(鉱物塩培地0.4%グルコースおよびテトラサ
イクリン(25μg/ml))により淘汰した。
【0070】プラスミドを相同組換えにより染色体に一
体化した細胞だけがテトラサイクリン耐性を有し、この
培地上で成長できる。
【0071】第二組換え現象によりベクターpACYC
184および無傷のbeu遺伝子をHK1349染色体
から再び分離するために、これらのトランス接合体を同
じ培養基中で、淘汰せずに、テトラサイクリンにより1
00世代にわたって培養した。 次いで、テトラサイク
リンに対して敏感なbeu突然変異体の数を増加させる
ために、一体化されたベクターpACYC184および
無傷のbeu遺伝子に対する淘汰を行なった。 これに
は、細胞を25mlの複合培地NYB(オキソイド、ヴ
ェーゼル、BRD)テトラサイクリン(10μg/m
l)に入れ、30℃で6時間培養した。
【0072】その後、成長している(テトラサイクリン
耐性を有する)細胞を殺すために、0.5mg/mlの
D−シクロセリンおよび15mg/mlのペニシリンG
を培地に加えた。
【0073】30℃でさらに84時間培養した後、細胞
を遠心分離し、新しいNYBで3回洗浄し、適度に希釈
して栄養寒天上に塗布した。
【0074】得られたコロニーの18%はテトラサイク
リンに対して敏感で、その内の3分の1は同時にベタイ
ンの利用においても陰性であった。 beuの欠失が正
しく導入されたことは、ハイブリッドプラスミドpVK
100s(実施例3から)における12.5kbに対す
るハイブリダイゼーションにより立証された。(3kb
だけ短くなったEcoRI断片だけが標識付けされ
た。)得られた突然変異体HK1349.4は、適当な
ベクター中でクローニングされた3kbの大きさのPs
tI断片(beu)により相補化することができた。こ
れらのベクターは下記の実施例6で説明する。
【0075】
【実施例6】 a)種々の「宿主範囲の広いベクター」におけるbeu
遺伝子のクローニング 既知の「宿主範囲の広い発現ベクター」pKT240、
pME285、pVK100中に、beuに関して暗号
付けする3kbの大きさのPstI断片をクローニング
した。 (『分子生物学の現況』 ジョン・ウイリー・
アンド・サンズ,ニューヨーク(1989)3.16
章,DNA断片のサブクローニング) その際、プロモ
ーターに対する挿入物の正しい配向が問題であった。
【0076】その際、pKT240の場合、プロモータ
ーPbla(アンピシリン耐性を与える遺伝子blaのプ
ロモーター)に対する挿入物の正しい配向(転写方向に
おける配列)が問題であった。
【0077】b)pKT240中へのbeuの挿入 pKT240をPstI(1単位μg)で「直線化」し
た。 この「直線化」DNAを3kbの大きさのPst
I断片(挿入物)と、リゲーション緩衝液(20mMト
リス−HCl,pH7.2,10mM DDT,10m
M MgCl2,0.6mM ATP)中でT4−DN
A−リガーゼ(1単位/μg)により結合させた。
【0078】このリゲーションは12℃の温度で一晩か
けて行なった。
【0079】まず、得られたリゲーション混合物を、レ
ーダーベルグおよびコーエンの方法(J.Bacter
iol.,119,1974,1072〜1074頁)
により、E.コリS.17−1中に接合した。 選択
は、NYB上でカナマイシン25μg/mlにより、お
よびアンピシリン100μg/mlに対して行なった。
この、プロモーターPblaへの転写方向で挿入物(アン
ピシリンに敏感で、カナマイシンに耐性)を有するハイ
ブリッドプラスミドにpLO32の記号を付けた。
【0080】c)HK1349.4におけるpLO32
の接合 E.コリ S17−1からHK1349.4への接合継代
移動も、上記の方法により行なった。ハイブリッドプラ
スミドpLO32を含むHK1349.4の選択は、直
接、相補化すべきベタイン利用に基付いて行なった
(0.2重量%のベタインを含む、実施例1と同様の鉱
物塩培養基)。
【0081】
【実施例7】HK1349.4におけるpLO32の安定性 微生物HK1349.4中のハイブリッドプラスミドの
長期安定性を種々の培地上で試験した。 基質として唯
一の炭素供給源、ベタイン(または他のベタイン、たと
えばコリンおよびジメチルグリシン)の利用に関する安
定化は、明らかに100%行なわれた。
【0082】連続循環培養における窒素を含まない培地
のような窒素制限の際も、唯一の窒素供給源としてベタ
インを利用する際の安定化は、他の炭素供給源の存在下
で、100%確認された。
【0083】培地 全細胞 プラスミドを有する細胞 MM(硫酸アンモニウムを含む) 100% 5% 0.2% Glc(選択なし) MM(硫酸アンモニウムなし) 100% 20% 0.1% Bet 0.2%Glu(選択なし) MM(硫酸アンモニウムなし) 100% 100% 0.1% Bet(CおよびN供給源) MM(硫酸アンモニウムを含む) 100% 100% 0.2% Bet(C供給源) MM(硫酸アンモニウムなし) 100% 100% 0.1% Bet (N供給源)0.2% Glc 表の略号: Glu=L−グルタミン酸塩(CおよびN供給源) Glc=グルコース(C供給源) N=窒素+,− Bet=ベタイン(CおよびN供給源) MM=最少培地(クラら,Arch.Microbio
l.(1983),135,1〜7頁)
【0084】
【実施例8】生物変換特性をそなえたハイブリッドプラスミドの安定
beu 陰性宿主品種HK1349.9におけるプラスミ
ド暗号付けするbeu遺伝子の安定化作用のための例と
して、すでにEP−A 0477828に記載されてい
るハイブリッドプラスミドpLO3を選択した。
【0085】そのハイブリッドプラスミドとは、遺伝子
xylMAに関して暗号付けし、カナマイシンホスホト
ランスフェラーゼ−プロモーターの管理下でクローニン
グされる、ベクターpKT240およびTOL−プラス
ミドのClaI−HindIII断片(2.35Kb)
からなるハイブリッドプラスミドである。
【0086】a)新規なカナマイシン耐性(KmR)の
導入 pRME1(ハラヤマら、J.Bacteriol.1
67、455〜461頁)から得たカナマイシン耐性カ
セット(1.1Kb)をEcoRI(DNA1μgあた
り4単位)で切断し、アガロースゲル電気泳動により分
離した。 DNA断片の5’で突き出した末端をクレノ
ー反応により補充した(『分子生物学における現況』
ジョンウイリー,ニューヨーク 1987,3.5
章)。 pLO3−DNAをHpaI(DNA1μgあ
たり1単位)で切断し、4.8単位のアルカリ性ホスフ
ァターゼで脱ホスホリル化した。 イソプロパノール沈
殿の後、この「ブラントエンド」切断したベクターを、
今度は「ブラントエンド」挿入物(KmR−カセット)
で一晩15℃でリゲーションした。 リゲーション緩衝
液:20mMトリス、10mMMgCl2、0.6mM
ATP、pH7.2、10%PEG 6000、0.5
単位T4−DNA−リガーゼ。
【0087】E.コリK12を実施例2と同様にしてリ
ゲーション混合物で形質転換し、pLO3(KmR)を
含む形質転換物を栄養寒天上で50μg/ml Kmで
淘汰した。
【0088】b)beu遺伝子のpLO3(KmR)へ
の導入 ハイブリッドプラスミドpLO3(KmR)をPstI
(1単位/μgDNA)で「直線化」し(実施例6参
照)、大きさ3KbのPstI−断片beuでリゲーシ
ョンした。 E.コリ中の形質転換およびHK134
9.4中の接合実施例6と同様に行なった。 このハイ
ブリッドプラスミドはpLOLO1と命名し、追加のキ
シレンモノオキシゲナーゼ活性(xylMA)を有する
pLO32に相当する。
【0089】c)安定化したハイブリッドプラスミドに
よる生物変換 アグロバクテリウム/リゾビウム 種HK1349.4/
pLOLO1を鉱物塩培地(Arch.Microbi
ol.135(1983),1〜7頁)中で唯一の炭素
供給源として0.2%ベタインで30℃で培養した。
0.1%(v/v)2,5−ジメチルピラジンの5−ヒ
ドロキシメチル−2−メチルピラジンへの生物変換が確
認された。
【0090】5−ヒドロキシメチル−2−メチルピラジ
ンの収率は2日後に20%になった 。d)HK1349.4中のpLOLO1の安定性 実施例7と同様に、微生物HK1349.4中のハイブ
リッドプラスミドの長期間安定性を試験した。 唯一の
炭素供給源ならびに唯一の窒素供給源としてベタインを
利用することにより、このプラスミドは生物変換条件下
でも生産品種中で安定して100%保存された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の微生物を特徴付けるDNA断片の遺
伝子配列を示す制御地図。
【図2】 ハイブリッドプラスミドpLO32の図。
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クヌート ブルクドルフ スイス国 カントン・ヴァリス ラルデン バッハシュトラーセ(番地なし) (72)発明者 カテリーヌ コーベール フランス国 ナンシー リュー・ド・セー ル 11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)ベタインの利用に関して暗号付け
    し、図1の制限地図 【図1】 により特徴付けられる遺伝子配列を含むDNA断片を有
    するハイブリッドプラスミド、および b)染色体の、ベタインの利用に関して暗号付けする遺
    伝子における突然変異を含むことを特徴とする微生物。
  2. 【請求項2】 ハイブリッドプラスミドpLO32を含
    む、識別のための名称HK1349.4を有することを
    特徴とする請求項1の微生物(DSM−No.671
    2)。
  3. 【請求項3】 請求項1のDNA断片および発現ベクタ
    ーからなることを特徴とするハイブリッドプラスミド。
  4. 【請求項4】 HK1349.4の名称を有する微生物
    (DSM−No.6712)中に供託されている、請求項
    1のDNA断片および発現ベクターpKT240からな
    り、pLO32の名称を有することを特徴とする請求項
    3のハイブリッドプラスミド。
  5. 【請求項5】 ベタインの利用に関して暗号付けし、請
    求項1の制限地図により特徴付けられる遺伝子配列を含
    むことを特徴とするDNA断片。
  6. 【請求項6】 HK1349.4の名称を有する微生物
    (DSM−No.6712)中に供託されている、ハイブ
    リッドプラスミドpLO32中にあることを特徴とする
    請求項5のDNA断片。
  7. 【請求項7】 ベタインの利用に関して安定したプラス
    ミドで形質転換した微生物の製造方法において、 a)ベタインを利用する微生物を、もはやベタインを利
    用できないように、染色体において突然変異化するこ
    と、 b)分離した、ベタインの利用に関して暗号付けする請
    求項5のDNA断片を発現ベクター中でハイブリッドプ
    ラスミドに結合させること、および c)工程a)で得られた微生物を、工程b)で得られた
    ハイブリッドプラスミドで形質転換し、次いでベタイン
    の利用に関して選択することを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 a)ベタインを利用する微生物として、
    HK1349の名称を有する微生物を、微生物HK13
    49.4が生じるように、染色体で突然変異化するこ
    と、 b)分離した、ベタインの利用に関して暗号付けする請
    求項5のDNA断片を発現ベクターpKT240中に結
    合させること、および c)工程a)で得られたHK1349.4の名称を有す
    る微生物を、工程b)で得られたハイブリッドプラスミ
    ドpLO32で形質転換し、次いでベタインの利用に関
    して選択することを特徴とする請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 請求項5のDNA断片の、ベタイン利用
    に関して安定したプラスミドの製造への利用。
  10. 【請求項10】 請求項1の微生物の、ベタイン利用に
    関して安定したプラスミドを有する生産品種の製造への
    利用。
  11. 【請求項11】 ベタインの利用に関して安定したプラ
    スミドを有する生産品種において、染色体の、ベタイン
    の利用に関して暗号付けする遺伝子の突然変異を含む微
    生物を、請求項3の、特定の変換に関して暗号付けする
    追加の遺伝子を含むハイブリッドプラスミドで形質転換
    することにより得られることを特徴とする生産品種。
  12. 【請求項12】 名称HK1349.4の微生物を、請
    求項4の、特定の変換に関して暗号付けする追加の遺伝
    子を含むハイブリッドプラスミドで形質転換することに
    より得られることを特徴とする請求項11の生産品種。
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