JPH061538A - パッケージ搬送装置 - Google Patents

パッケージ搬送装置

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Publication number
JPH061538A
JPH061538A JP16130592A JP16130592A JPH061538A JP H061538 A JPH061538 A JP H061538A JP 16130592 A JP16130592 A JP 16130592A JP 16130592 A JP16130592 A JP 16130592A JP H061538 A JPH061538 A JP H061538A
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JP
Japan
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timing
package
hanger
sensor
escort
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Application number
JP16130592A
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English (en)
Inventor
Junichi Matsubayashi
純一 松林
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッケージ搬送装置のエスコートセンサにお
ける読取り誤りの発生を減少させかつ磁気ヘッドの位置
的照合精度の修正を容易とする。 【構成】 パッケージハンガー53に設けた担持体70
に、ハンガー進行方向に沿わせて、永久磁石から成るタ
イミング用領域71の列と着磁可能な記録用領域72の
列を並設し、記録用領域72に記録されたエスコートデ
ータを読取るため、荷降し場所9に、タイミング用領域
71を検出するタイミングセンサ73と、その検出タイ
ミングで記録用領域72のエスコートデータを読込む読
取ヘッド75とを設け、この読取ヘッド75の位置を、
タイミング用領域71と記録用領域72の磁力の相違に
相当する分だけ、タイミングセンサ73に対し相対的に
ハンガーの進行方向上流側にずらせておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッケージハンガーに
生産元情報の如きエスコートデータを付して搬送するパ
ッケージ搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、紡績工場において自動ワインダ
から玉揚げされたパッケージは、オーバヘッドコンベ
ア,荷揚げ装置及び荷降し装置を含むパッケージ搬送シ
ステムにより検査ステーションへ供給され、パッケージ
の糸層表面状態がチェックされる。この検査ステーショ
ン等で生産或いは品質に係わる異常が発生した場合、そ
の不良品質の製品が、精紡機又はワインダの何号機,何
錘目で生産された製品であるかを識別することは極めて
重要である。
【0003】そこで、従来、ワインダから玉揚げされた
パッケージをハンガーに荷揚げし搬送後荷降しを行い、
パッケージトレイに挿着させて検査ステーションへ供給
するに際し、エスコートセンサと称される装置により、
当該パッケージを生産した生産元情報である機台番号及
び錘番号(エスコートデータ)の記録と読取りとを行う
ようにしたパッケージ搬送システムが提案されている。
【0004】即ち、図9において、軌道63に沿って走
行するチェーンに支持材64で吊着されたパッケージハ
ンガー53は、荷揚げ装置8からパッケージ5を受け取
り又は荷降し装置に引渡すパッケージ載置アーム65を
備えると共に、このハンガー53の支持材64上面に設
けてある記録媒体担持体70に、図10に示すように、
ドット状の複数個の着磁領域をハンガー移動方向に2列
に設け、その第1列目の着磁領域71をタイミング用と
して予め着磁しておき、他の第2列目の着磁領域72を
エスコートデータの記録用とする。そして、荷揚げ装置
8の位置には、着磁領域72にエスコートデータを書き
込む磁気ヘッド(書込ヘッド)74を、また、荷降し装
置の位置には、着磁領域72に書き込まれたエスコート
データを読み取る磁気ヘッド(読取ヘッド)75を設け
る。73は、タイミング着磁領域71からハンガーの定
位置到着を検知し、書込みのタイミング信号又は読取り
タイミング信号を発生するタイミングセンサである。
【0005】上記構成要素70〜75から成るエスコー
トセンサの下で、荷揚げ時には機台番号及び錘番号を記
録し、荷降し時にはこの記録情報をパッケージトレイに
転記することによって、紡績工場の生産管理を行うもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のエスコ
ートセンサにおいては、読取ヘッドでの読取りに関し、
エスコートデータの読取り誤りが多発し、荷揚げ又は荷
降し場所における磁気ヘッドの位置修正に多大な労力と
時間を費やしていた。
【0007】本発明者が、読取り誤りを生じる種々の原
因について検討した結果、最も基本的かつ重要な問題と
して、タイミングセンサ73の検出対象である着磁領域
71と、読取ヘッド75の検出対象である着磁領域72
とでは、その磁気力のオーダが大きく異なり、これがタ
イミングセンサと読取ヘッドにおける感知位置に影響を
与え、読取り誤りに大きくつながっていることが分っ
た。
【0008】本発明の目的は、タイミングセンサと読取
ヘッドにおける感知位置の相違を考慮に入れることによ
り、エスコートセンサにおける読取り誤りの発生を減少
させかつ磁気ヘッドの位置的照合精度の修正も容易とな
るパッケージ搬送装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のパッケージ搬送装置は、パッケージハンガー
に設けた担持体に、ドット状のタイミング用領域の列と
着磁可能なドット状の記録用領域の列をハンガー進行方
向に沿わせて並設し、荷揚げ場所で上記記録用領域列に
記録されたエスコートデータを読取るため、荷降し場所
に、上記タイミング用領域列を検出するタイミングセン
サと、その検出タイミングで記録用領域列のエスコート
データを読込む読取ヘッドとを設け、この読取ヘッドの
位置を、タイミング用領域と記録用領域の磁力の相違に
相当する分だけ、タイミングセンサに対し相対的にハン
ガーの進行方向上流側にずらせた構成のものである。
【0010】
【作用】パッケージハンガーに設けた担持体に形成され
る2種類のドット状領域は、その磁気力が異なる。即
ち、タイミング用領域の列はドット状永久磁石から成る
ため、その磁気力は比較的大きいが、記録用領域の列は
磁気ヘッドにより書き込まれた着磁力によるため、その
磁気力は比較的小さい。このように磁気力の異なったタ
イミング用領域列と記録用領域列とが担持体上に同一に
揃えて並置されることになる。このため、タイミングセ
ンサと読取ヘッドとを同一位置に配置しておくと、タイ
ミングセンサはまだタイミング用領域上に来ない位置で
早期にその存在を検出してしまい、他方、読取ヘッドに
ついては、記録用領域が着磁されているならば当該記録
用領域上に読取ヘッドが来た位置で、つまりタイミング
センサから遅れた時点で当該記録用領域の存在を検出す
る。
【0011】しかし、本発明は、タイミング用領域と記
録用領域の磁力の相違に相当する分だけ、読取ヘッドの
位置をタイミングセンサに対し相対的にハンガーの進行
方向上流側にずらせた構成のものであるため、上記の誤
差は吸収される。従って、エスコートセンサにおける読
取り誤りの発生が減少しかつ磁気ヘッドの位置的照合精
度の修正も容易となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例について説明す
る。
【0013】図8のパッケージ搬送装置において、精紡
ワインダにおける計40台の各ワインダ2で生産された
満巻パッケージ5(P1〜Pn )は、図示してないオー
トドッファで玉揚されて、1機台毎にワインディングユ
ニットW1,W2,…Wnに沿って敷設された搬送コン
ベア52により、それぞれ順序を変えることなく機台端
部へ搬送される。そして、機台端部に設けた荷揚げ装置
8(図9)によって上方へ1個ずつ昇挙され、上方を巡
回走行するオーバヘッドコンベア7のパッケージハンガ
ー53に受け渡される。
【0014】オーバヘッドコンベア7の矢印54方向の
回動により搬送されるパッケージ5は、荷降し装置9の
位置で、下方のコンベア56上に待機するパッケージ搬
送用トレイ(パッケージトレイ)T上に移載挿着され
る。この後、パッケージはトレイTと一体的に矢印57
方向に搬送され、パッケージ検査ステーション10へ供
給される。パッケージ検査ステーション10において所
定のチェック項目を検査されたパッケージのうち、合格
パッケージと不合格パッケージが選別され、不合格パッ
ケージは、例えば分岐路59へ可動ガイド58により送
り込まれ、パッケージ抜取り装置11によりトレイから
抜き取られたパッケージPiがボックス12内へ収容さ
れる。一方、合格と判定されたパッケージは、検査ステ
ーション10から払い出され、コンベア13上を移送さ
れて、抜取り装置15a〜15cによりトレイTrと分
離されて、ストッカー14を構成するパッケージストッ
クライン14a〜14cへストックされる。パッケージ
を抜き取られて空になったトレイTr,Tiは、再びパ
ッケージ受取り位置Rへコンベア60,61,62等に
より搬送され、パッケージ受け取りに備える。
【0015】パッケージハンガー53は、図9において
既に述べたように、軌道63に沿って走行するチェーン
に支持材64で吊着され、該支持材64の下面に固定さ
れたパッケージ載置アーム65を備え、これにより、荷
揚げ装置8からパッケージ5を受け取り又は荷降し装置
9に引渡しできるように構成されている。エスコートセ
ンサを構成するため、支持材64の上面には、非磁性材
料から成る基体上に鉄板及びゴム磁石シート(記録媒
体)を積層して成る記録媒体担持体70が設けてあり、
この記録媒体担持体70には、ドット状の複数個(6
個)の着磁領域が、ハンガー53の移動方向に3列に設
けられている。このうち、第1列目の着磁領域71はタ
イミング用として予め着磁された永久磁石から成り、他
の第2列の着磁領域72はパッケージ生産元情報である
機台番号と錘番号の記録用となっている。
【0016】一方、図10に示すように、軌道63側に
はこれらに対応する磁気ヘッドが設けられている。即
ち、荷揚げ装置8の位置においては、着磁領域72にエ
スコートデータとして機台番号と錘番号を書き込む書込
ヘッド74が設けられ、また、荷降し装置9の位置にお
いては、着磁領域72に書き込まれたエスコートデータ
を読み取る読取ヘッド75とが設けられる。73は、タ
イミング用着磁領域71からハンガーの定位置到着を検
知し、書込みのタイミング信号又は読取りタイミング信
号を発生するタイミングセンサである。
【0017】図8に戻り、パッケージ搬送トレイTに
は、その上面周方向に沿って複数個の着磁領域(図示せ
ず)を有し、荷降し装置9には、このパッケージ搬送ト
レイTの着磁領域(図示せず)にパッケージ生産元情報
を書込むための書込ヘッド77が設けてあり、検査ステ
ーション10には、書き込まれたパッケージ生産元情報
を読み取るための読取ヘッド78が設けてある。
【0018】中央制御装置80は、各精紡ワインダの定
長装置(図示せず)に記憶されたユニットの識別記号つ
まり錘番号と、玉揚げされた順番つまり搬送される順番
とによって、荷揚げされるパッケージ5の錘番号を特定
する。また、中央制御装置80は、その錘番号が40台
の機台のうちのいずれの定長装置から得られたものであ
るかを、例えばストックバーの作動順序により把握し、
これによって、機台番号も特定する。そして、荷揚げ装
置8の書込ヘッド74に対し指示して、パッケージ5を
上方のハンガー53に移載するごとに、該当する機台番
号と錘番号とから成るエスコートデータを、オーバヘッ
ドコンベア7のハンガー53に設けてある記録媒体担持
体70の着磁領域72に書き込んで行く。このようにし
て、次々とオーバヘッドコンベア7のハンガー53に
は、ワインダW1〜Wnで払い出された満巻パッケージ
が移載され、各パッケージ5は、その生産機台番号及び
錘番号と一体的に搬送される。
【0019】オーバヘッドコンベア7により荷降し装置
9へ搬送されたパッケージは、ハンガー53から検査ス
テーション10に連なるコンベアベルト56上のトレイ
Tに移載される。この時、荷降しされるパッケージを載
置していたハンガーに記録されている識別記号、つまり
機台番号及び錘番号から成るエスコートデータが、読み
取り装置75で読み取られると共に、該パッケージを挿
着するトレイT上の記録媒体に、当該パッケージの生産
元情報が書き込まれるように中央制御装置80により指
令され、生産元情報の転記が書込ヘッド77により行わ
れる。
【0020】トレイと一体的に搬送されるパッケージ
は、検査ステーション10において、公知のCCDカメ
ラ等の検査装置によって、巻き形状(綾落ち,菊巻き,
テールの有無等)や,重量や,混番(異品種混入)等の
チェックが施される。該ステーションにおいて、検査の
結果不合格と判定された不合格パッケージは、読取装置
78により、そのトレイに記録されている生産元情報を
読み取ることにより、当該パッケージを巻き取った自動
ワインダーの機台番号,錘番号を知ることができる。検
査ステーション10での検査結果は、処理装置81によ
ってデータ処理されて各種パッケージの検査結果がリス
トアップされ、不良パッケージが多発しているパッケー
ジ生産元が判明する。尚、不合格パッケージPiは、パ
ッケージ抜取り装置11によりトレイから抜き取られて
ボックス12内へ収容される。一方、合格と判定された
パッケージは、検査ステーション10から払い出され、
コンベア13上を移送される間に、抜取り装置15a〜
15cによりトレイから抜き取られ、パッケージストッ
クライン14a〜14cへ銘柄A,B,Cごとにストッ
クされる。その際、読取装置79によりパッケージのト
レイが読み取られ、パッケージストックライン14a〜
14cへ入った順番毎に、機台番号及び錘番号が中央制
御装置80に記録され、ストックライン14a〜14c
からの取り出しは銘柄を指定することで行われる。
【0021】さて、上記の如く構成されるパッケージ搬
送システムにおいて、エスコートセンサの据付時には、
書込ヘッド74又は読取ヘッド75と記録媒体担持体7
0の着磁領域72との位置的照合を精度良く一致させる
必要がある。
【0022】そこで、この照合精度の程度を電気的にか
つ視覚的に確認する手段として、各荷揚げ装置8及び各
荷降し装置9には、図1に示すチェッカーが設けられて
いる。
【0023】図1において、20はパーソナルコンピュ
ータ21にA/D変換器22及びインターフェース回路
23を付加したチェッカー本体であり、センサとして、
上述のタイミングセンサ73及び読取装置75の他に、
パッケージハンガー53中の特定の1個のみに設けた指
標を検出する原点検出センサ24と、読取装置75から
記録媒体担持体70の表面までの距離を測定する距離計
25と、そしてパッケージハンガー53のパッケージの
有無を検出するパッケージ有無センサ26とを備えてい
る。上記タイミングセンサ73及び読取装置75並びに
距離計25はA/D変換器22を介してパーソナルコン
ピュータ21に接続され、また原点検出センサ24及び
パッケージ有無センサ26はインターフェース回路23
を介してパーソナルコンピュータ21に接続されてい
る。30は上述の中央制御装置80の一部を構成するエ
スコートシーケンサであり、インターフェース回路31
を介して、タイミングセンサ73,読取ヘッド75及び
パッケージ有無センサ26の出力が入力されている。
【0024】図2はこのコンピュータ21のCRTモニ
タで観測されたエスコートセンサの波形を示したもの
で、Aはタイミングセンサ73の検出出力の読取り波形
(タイミング波形)であり、Bは“10001”に着磁
された5ビット分の着磁領域72のデータに対する読取
装置75の検出出力の読取り波形(データ波形)を示
す。
【0025】図2(a)(b)の波形のうち、図2
(a)は読取装置75の位置修正前のものであり、タイ
ミング波形Aの立ち下がり時点t1,t5において、デ
ータ波形Bは立ち下がっているか否か不明の状態になっ
ている。従って、このままでは読み取り誤りを発生する
可能性が非常に大きい。しかも、エスコートシーケンサ
30を構成するコンピュータは、このタイミングt1で
必ずデータ読込タイミングが巡回して来るとは限らず、
当該コンピュータが担当する他の仕事の処理如何によっ
て40ms程度の変動を見込まなければならない。そこ
で、かかる場合はタイミングセンサ73の位置を固定と
考えた場合、読取装置75の位置を、記録媒体担持体7
0の進行方向上流側に変位させ、これにより図2(b)
に示すように、タイミング波形Aの立ち下がり時点t
1,t5が、データ波形Bの立ち下がっている領域のほ
ぼ中央に来るように修正する。
【0026】ところが、図2のタイミング波形Aとデー
タ波形Bの比較から分かるように、同じ寸法形状の着磁
領域71,72であるにも拘らず、その波形の立ち下が
り区間幅D,dが異なっており、タイミング波形Aの立
ち下がり区間幅Dよりもデータ波形Bの立ち下がり区間
幅dの方が狭い。これは、タイミング用の着磁領域71
は永久磁石で構成され比較的磁気力が強いのに対し、他
の着磁領域72は磁気ヘッドによるデータの書き込みに
よるものであるため比較的磁気が弱いことに原因する。
即ち、タイミングセンサ73は、着磁領域71が近付い
てきた場合、まだ着磁領域71が磁気ヘッドの真下に来
ないうちに磁気を検出して反応するのに対し、読取ヘッ
ド75は、着磁領域72が磁気ヘッドの真下に来た時点
で反応するためである。このことは同じ位置にタイミン
グセンサ73と読取ヘッド75を並置しておいたので
は、常に一定の相対的誤差を生ずることを意味する。
【0027】この問題を解決する手段としては、図3に
示すように、データ用着磁領域72を、タイミング用着
磁領域71に対し、ハンガー53の進行方向Pに相対的
に所定距離Δ(例えば5mm)だけ遅らせた位置に配設
する方法が考えられる。しかし、鉄板上に5mmだけず
らせて着磁領域を配設することは実際には容易でない。
鉄板の肉厚方向に見た場合、着磁領域は表面から斜めに
形成される等、無視できない製造誤差が発生するからで
ある。そこで、この解決手段として、図4に示すよう
に、個々の荷揚げ又は荷降し装置においてタイミングセ
ンサ73の配設位置を、読取ヘッド75の位置よりもハ
ンガー53の進行方向Pに関して所定距離Δだけ遅らせ
た位置にする。上述した図2(b)での読取装置75の
位置修正は、かかる距離Δだけタイミングセンサ73か
ら進んでいる位置からの修正を意味する。
【0028】また、図5(a)に示すように、タイミン
グ波形Aの立ち下がり時点t1において、データ波形B
がまだ立ち下がっていない状態の場合には、図2(a)
の場合とは逆に、タイミングセンサ73と読取ヘッド7
5とが位置的に近付き過ぎている場合であるので、図3
(b)に示すように、読取ヘッド75の位置をタイミン
グセンサ73からΔxまで遠ざけるように位置修正し、
これによって図5(a)の下側に示すように、タイミン
グ波形Aの立ち下がり時点t1が、データ波形Bの立ち
下がっている領域のほぼ中央に来るように修正する。
【0029】尚、図2のタイミング波形Aを見てみる
と、一定であるはずのパルス幅Dが多少不揃いであるこ
とが分かる。これは記録媒体担持体70がタイミングセ
ンサ73を通過する際に、着磁領域71とタイミングセ
ンサ73間の距離変動に基づくものであると考えられ
る。従って、距離計25によりこの変動を計測し、必要
に応じて記録媒体担持体70の平滑性や着磁領域71の
均一性の調整を行なう。
【0030】上記図2及び図5の如くタイミング位置の
修正を施した場合でも、まだ所望するような正確な位置
照合が得られるとは限らない。その理由は、図6に示す
ように、記録媒体担持体70の中心軸線に対し記録媒体
担持体70の進行方向Pが傾いており、このため書込ヘ
ッド74の中心が各データ用着磁領域72に対し部分的
にずれている場合があるからである。即ち、図6の例に
おいて、着磁領域72aはその全領域完全に着磁された
状態であるが、着磁領域72b,72cにおいてはその
各着磁領域の一部分(斜線部)のみしか着磁されない。
このような場合は、読取ヘッド75においては幅の狭い
パルスとして検出されることになり、読取り誤りを生じ
やすい。
【0031】図7(a)の波形は、図7(b)の如く各
着磁領域72が一律に部分的にしか着磁されなかった場
合であり、データ波形Bの立ち下がっているパルス幅d
1は、その後側が欠けているため、通常の場合の幅dよ
り狭いものとなっている。タイミング波形Aの立ち下が
り時点t1はデータ波形Bのパルス幅d1内に在るもの
の、このパルス幅d1は通常の場合の幅dより狭いた
め、このままではコンピュータの読込みタイミング如何
により読取り誤りを生ずることがある。そこで、この例
の場合、図7(c)に示すように、書込ヘッド74の位
置を、ハンガー53の進行方向と直交する方向、つまり
a又はbのいずれかの方向にずらせることにより、書込
ヘッド74をタイミングセンサ73からΔyだけ離すよ
うに位置修正し、以て正常なパルス幅dの着磁が行われ
るようにする。もし、図6の如く進行方向に対して記録
媒体担持体70の中心軸線が傾いていると判断される場
合には、ハンガー53における記録媒体担持体70の取
付ビス76を弛めてこれを修正する。
【0032】上記進行方向のタイミング位置修正(図
2,図5)及び着磁中心修正(図7)は、予めタイミン
グ用着磁領域71とデータ記録用着磁領域72の磁気力
の相違を考慮して磁気ヘッドをハンガー進行方向に所定
量ずらせてある位置からの修正であるので、その修正量
は僅かであり、修正も容易である。従って、据付時にチ
ェッカーのモニタ上で視覚的に確認しながら、かかる進
行方向のタイミング位置修正及び着磁中心修正を適切に
施すことにより、タイミング的に余裕のある照合精度の
とれたパッケージ搬送システムを構築することができ
る。但し、チェックすべきハンガー53の数は例えば1
50個と極めて多数であり、またチェック及び修正を施
すべき荷揚げ又は荷降し場所も多数存在する。
【0033】そこで具体的な良否判別は、全てのハンガ
ー53に対し同じ様に図2又は図5のタイミング位置ず
れを生じる場合は、上記のように読取装置75又はタイ
ミングセンサ73の位置修正を行なう。これに対し、例
えば150個のハンガー53のうちの特定のものだけに
ついて図2又は図5のタイミング位置ずれを生じる場合
は、当該ハンガー53側の姿勢や着磁領域の位置修正を
行なう。この後者のハンガーの特定は、図1で述べた原
点検出センサ24とコンピュータ22との協働によって
なされる。即ち、原点検出センサ24は、多数循環して
いるハンガー53のうちの1つを光電管により検出し、
コンピュータ22はこの光電管で検出された指標を有す
るハンガー53を原点と定め、以下順次通過するハンガ
ーの順番を割り振ることにより各ハンガーの番号を特定
する。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、タイミン
グ用領域と記録用領域の磁気力の相違に相当する分だ
け、読取ヘッドの位置をタイミングセンサに対し相対的
にハンガーの進行方向上流側にずらせた構成であり、上
記磁気力の相違に基づく誤差が吸収されるため、エスコ
ートセンサにおける読取り誤りの発生を減少させ、また
磁気ヘッドの位置的照合精度の修正も容易にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で用いられるチェッカーの構
成を示す図である。
【図2】図1のチェッカーでモニタ表示された波形に基
づく進行方向のタイミング位置の修正例を示した図であ
る。
【図3】タイミング用とデータ用の着磁領域をずらせて
センサ応答の相違を除去する例を示した図である。
【図4】本発明に従いタイミング用とデータ用の磁気ヘ
ッドの位置をずらせてセンサ応答の相違を除去する構成
例を示した図である。
【図5】進行方向のタイミング位置の他の修正例を示し
た図である。
【図6】書込ヘッドの着磁中心の位置ずれの説明図であ
る。
【図7】進行方向と直交方向の着磁中心の修正例を示し
た図である。
【図8】本発明の前提となるパッケージ搬送システムの
構成例を示す図である。
【図9】図8のパッケージハンガーの構成を示す図であ
る。
【図10】図9のハンガーに対するエスコートセンサの
構成例を示した図である。
【符号の説明】
2 ワインダ 5 パッケージ 7 オーバヘッドコンベア 8 荷揚げ装置 9 荷降し装置 10 パッケージ検査ステーション 11 パッケージ抜取り装置 12 ボックス 13 コンベア 14 ストッカー 14a〜14c パッケージスットクライン 15a〜15c 抜取り装置 20 チェッカー本体 21 パーソナルコンピュータ 22 A/D変換器 23 インターフェース回路 24 原点検出センサ 25 距離計 26 パッケージ有無センサ 30 エスコートシーケンサ 31 インターフェース回路 52 搬送コンベア 53 パッケージハンガー 54 矢印 56 コンベア 58 可動ガイド 59 分岐路 60,61,62 コンベア 63 軌道 64 支持材 65 パッケージ載置アーム 70 記録媒体担持体 71 タイミング用の着磁領域 72 エスコートデータ記録用の着磁領域 73 タイミングセンサ 74 書込ヘッド 75 読取ヘッド 76 取付ビス 77 書込ヘッド 78 読取ヘッド 80 中央制御装置 81 処理装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージハンガーにドット状のタイミ
    ング用領域の列と記録用領域の列を並設し、荷揚げ場所
    で記録用領域列に記録されたエスコートデータを読取る
    ため、荷降し場所に、タイミングセンサとその検出タイ
    ミングで記録用領域列のエスコートデータを読込む読取
    ヘッドとを設け、この読取ヘッドの位置を、タイミング
    用領域と記録用領域の磁力の相違に相当する分だけ、タ
    イミングセンサに対し相対的にハンガーの進行方向上流
    側にずらせたことを特徴とするパッケージ搬送装置。
JP16130592A 1992-06-19 1992-06-19 パッケージ搬送装置 Pending JPH061538A (ja)

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