JPH0615289U

JPH0615289U - 回路素子の取付け構造

Info

Publication number: JPH0615289U
Application number: JP5148292U
Authority: JP
Inventors: 眞一宮本
Original assignee: 株式会社精工舎
Priority date: 1992-07-22
Filing date: 1992-07-22
Publication date: 1994-02-25

Abstract

(57)【要約】【目的】省スペースで回路素子の交換が容易にできる
回路素子の取付け構造を提供することである。【構成】白熱ランプのリード端子５をコネクタピン１
に挿入した状態で、係止部３が挿入路９と係合するまで
コネクタピン１を挿入路９内に圧入する。このとき、突
部２が挿入路９の内壁によって押圧され切込み部４が縮
小してコネクタピン１の径が小さくなり白熱ランプのリ
ード端子５が固定されるとともに、コネクタピン１も挿
入路９内に固定される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、回路素子の取付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、回路素子を所定の位置に取付けた後に回路素子のリード端子とリード線と結線する場合、例えば図４に示すように時計の内照用ランプ４１をランプ固定部４２に取り付けてリード線と結線する場合、ランプ固定部４２側から内照用ランプ４１のリード端子を導線連絡穴４３の一方側から送り込み、導線連絡穴４３の他方側で内照用ランプ４１のリード端子とリード線４４とを直接はんだ付けしていた。他の方法としては、図５に示すようにスルーホール基板５１とピン５２とを用いて結線を行なっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前者の場合回路素子のリード端子とリード線とを直接はんだ付けするので、回路素子を交換する場合、例えば内照用ランプが切れたときなど回路素子の交換が困難であった。また、後者の場合スルーホール基板を用いるためスペースが大きくなってしまうという問題を有していた。

【０００４】本考案の目的は、省スペースで回路素子の交換が容易にできる回路素子の取付け構造を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、回路素子のリード端子を一端側から挿入可能で、他端側にリード線が接続されるコネクタピンと、このコネクタピンが挿入される挿入路を有するコネクタホルダ部とにより、リード端子を挿入した状態でコネクタピンを挿入路内に圧入して固定してあることにより、上記の目的を達成している。

【０００６】そして、上記コネクタピンは突部を有し、この突部が挿入路に挿入されたとき挿入路の内壁によって押圧され、リード端子を固定するとともにコネクタピンを挿入路内に固定するものであることにより、上記の目的を達成している。

【０００７】さらに、上記コネクタピンは長さ方向に所望の幅の切込み部を有することにより、上記の目的を達成している。

【０００８】さらに、上記コネクタピンは、挿入路の入口と係合する係止部を有することにより、上記の目的を達成している。

【０００９】さらに、上記コネクタホルダ部は、コネクタピンの挿入端側にコネクタピンより大きい径を有するコネクタガイド部を有することにより、上記の目的を達成している。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す一実施例に基づいて具体的に説明する。

【００１１】図１において、１はコネクタピンで、例えば銅などの導電性部材からなり、突部２、係止部３および切込み部４を有しており、係止部３はコネクタピン１の一端側に設けてあり、ランプ等の回路素子のリード端子５をこの係止部３側から挿入可能である。コネクタピン１の他端側にはリード線６がはんだ付け等により接続される。切込み部４は図１のごとくコネクタピン１の長さ方向に設けてあり、切込みの幅は、本例ではコネクタピン１の直径に対して１／８程度とする。７はコネクタホルダ部で、コネクタピン１が挿入される挿入路８とコネクタ
ピン１の挿入をガイドするコネクタガイド部９とを有する。なお、本例では挿入路８の長さはコネクタピン１の長さよりも短いものとし、挿入部８の径は突部２より小さくコネクタピン１の径よりも大きいものとする。

【００１２】つぎに、コネクタピン１とコネクタホルダ部７との取付け構造を図２を参照して説明する。

【００１３】（ａ）コネクタガイド部９を介してコネクタホルダ部７の挿入路８へコネクタピン１を他端側から挿入し、挿入路８から突出するコネクタピン１の他端側にリード線６をはんだ付け等により接続する。

【００１４】（ｂ）つぎに、ランプ等の回路素子のリード端子５を係止部３側からコネクタピン１に挿入する。

【００１５】（ｃ）回路素子のリード端子５をコネクタピン１に挿入した状態で、係止部３が挿入路８と係合するまでコネクタピン１を挿入路８内に圧入する。このとき、突部２が挿入路８の内壁によって押圧され切込み部４が縮小してコネクタピン１の径が小さくなり回路素子のリード端子５が固定されるとともに、コネクタピン１も挿入路８内に固定される。

【００１６】なお、図３は本考案により内照用ランプを時計に取付けた例を示し、時計枠の１２時の指標位置に線Ａ内に拡大して示したようにランプを取り付けてある。

【００１７】このように本考案では、回路素子のリード端子とリード線を直接はんだ付け等で接続しないので、コネクタピン１をコネクタホルダ部７から引抜くことで、回路素子の交換が容易にできる。

【００１８】なお、コネクタピン１とリード線６とを予めはんだ付けしておき、このリード線６をコネクタガイド部９を介してコネクタホルダ部７の挿入路８へ挿入した後に、リード端子５をコネクタピン１に挿入し、上記と同様に圧入してもよい。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は、回路素子のリード端子を一端側から挿入可能で、他端側にリード線が接続されるコネクタピンと、このコネクタピンが挿入される挿入路を有するコネクタホルダ部とにより、リード端子を挿入した状態でコネクタピンを挿入路内に圧入して固定してあることにより、回路素子の交換をはんだ作業なしで行なえ、省スペースで結線を行なえる。

【００２０】そして、上記コネクタピンは突部を有し、この突部が挿入路に挿入されたとき挿入路の内壁によって押圧され、リード端子を固定するとともにコネクタピンを挿入路内に固定するものであることにより、上記と同様の効果に加えて確実にリード端子を固定することができる。

【００２１】さらに、上記コネクタピンは長さ方向に所望の幅の切込み部を有することにより、より確実にリード端子を固定することができる。

【００２２】さらに、上記コネクタピンは、挿入路の入口と係合する係止部を有することにより、上記と同様の効果に加えて、コネクタピンを所定の位置に確実に固定することができる。

【００２３】さらに、上記コネクタホルダ部は、コネクタピンの挿入端側にコネクタピンより大きい径を有するコネクタガイド部を有することにより、上記と同様な効果に加えて、コネクタピンを挿入部に挿入しやすくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示した斜視図。

【図２】本考案の一実施例を示した断面図。

【図３】本考案の一実施例の主要部を破断拡大して示し
た正面図。

【図４】従来の技術を示した説明図。

【図５】従来の他の技術を示した説明図。

【符号の説明】

１コネクタピン２突部３係止部４切込み部５回路素子のリード端子６リード線７コネクタホルダ部８挿入路９コネクタガイド部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】回路素子のリード端子を一端側から挿入
可能で、他端側にリード線が接続されるコネクタピン
と、このコネクタピンが挿入される挿入路を有するコネクタ
ホルダ部とにより、上記リード端子を挿入した状態で上記コネクタピンを上
記挿入路内に圧入して固定してあることを特徴とする回
路素子の取付け構造。
【請求項２】請求項１において、上記コネクタピンは
突部を有し、この突部が上記挿入路に挿入されたとき上
記挿入路の内壁によって押圧され、上記リード端子を固
定するとともに上記コネクタピンを上記挿入路内に固定
するものであることを特徴とする回路素子の取付け構
造。
【請求項３】請求項１において、上記コネクタピンは
長さ方向に所望の幅の切込み部を有することを特徴とす
る回路素子の取付け構造。
【請求項４】請求項１において、上記コネクタピン
は、上記挿入路の入口と係合する係止部を有することを
特徴とする回路素子の取付け構造。
【請求項５】請求項１において、上記コネクタホルダ
部は、上記コネクタピンの挿入端側に上記コネクタピン
より大きい径を有するコネクタガイド部を有することを
特徴とする回路素子の取付け構造。