JPH06151472A - 電界効果トランジスタ - Google Patents
電界効果トランジスタInfo
- Publication number
- JPH06151472A JPH06151472A JP31444492A JP31444492A JPH06151472A JP H06151472 A JPH06151472 A JP H06151472A JP 31444492 A JP31444492 A JP 31444492A JP 31444492 A JP31444492 A JP 31444492A JP H06151472 A JPH06151472 A JP H06151472A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- protective film
- sqrt
- total stress
- electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】保護膜により、特性が劣化せず、信頼性の高い
GaAs−FETの構造を提供する。 【構成】GaAs単結晶からなる基板と、該基板上の離
隔した位置にそれぞれオーミック接触するソース電極お
よびドレイン電極と、前記ソース電極およびドレイン電
極間の該基板とショットキー接合するゲート長L[cm]の
ゲート電極と、該基板およびゲート電極を被覆し全応力
S[dyn/cm]を有する保護膜とを含み、該全応力Sの絶対
値|S|が |S|≦100/SQRT(L) (ただし、SQRT(L)は、Lの平方根を示す。)である。
GaAs−FETの構造を提供する。 【構成】GaAs単結晶からなる基板と、該基板上の離
隔した位置にそれぞれオーミック接触するソース電極お
よびドレイン電極と、前記ソース電極およびドレイン電
極間の該基板とショットキー接合するゲート長L[cm]の
ゲート電極と、該基板およびゲート電極を被覆し全応力
S[dyn/cm]を有する保護膜とを含み、該全応力Sの絶対
値|S|が |S|≦100/SQRT(L) (ただし、SQRT(L)は、Lの平方根を示す。)である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GaAs化合物半導体
を用いたショットキー接合型電界効果トランジスタ(以
下、GaAs−FETという。)の構造に関し、特には
保護膜(パッシベーション膜)の構造に関する。
を用いたショットキー接合型電界効果トランジスタ(以
下、GaAs−FETという。)の構造に関し、特には
保護膜(パッシベーション膜)の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAs−FETは、GaAs半導体の
高い電子移動度を利用し、マイクロ波帯以上の周波数で
優れた高周波特性が得られる。GaAs−FETでは、
雰囲気に影響されず、信頼性を向上させるために窒化シ
リコン、酸化シリコンなどの絶縁膜からなる保護膜によ
り半導体および電極の表面を被覆している。
高い電子移動度を利用し、マイクロ波帯以上の周波数で
優れた高周波特性が得られる。GaAs−FETでは、
雰囲気に影響されず、信頼性を向上させるために窒化シ
リコン、酸化シリコンなどの絶縁膜からなる保護膜によ
り半導体および電極の表面を被覆している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保護膜
の条件によっては特性に劣化を生じ、信頼性が乏しい。
これは、保護膜として充分な厚さの保護膜を圧電性のあ
るGaAs上に形成した場合、保護膜の応力によりGa
As−FETの特性が変化することが主な原因と考えら
れる。本発明は、特性が劣化せず、信頼性の高いGaA
s−FETの構造を提供することを目的とする。
の条件によっては特性に劣化を生じ、信頼性が乏しい。
これは、保護膜として充分な厚さの保護膜を圧電性のあ
るGaAs上に形成した場合、保護膜の応力によりGa
As−FETの特性が変化することが主な原因と考えら
れる。本発明は、特性が劣化せず、信頼性の高いGaA
s−FETの構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者はGa
As−FETの信頼性が保護膜の応力とゲート長に依存
していることを鋭意検討した結果、本発明をなした。
As−FETの信頼性が保護膜の応力とゲート長に依存
していることを鋭意検討した結果、本発明をなした。
【0005】すなわち、本発明による電界効果トランジ
スタは、GaAs単結晶からなる基板と、該基板上の離
隔した位置にそれぞれオーミック接触するソース電極お
よびドレイン電極と、前記ソース電極およびドレイン電
極間の該基板とショットキー接合するゲート長L[cm]の
ゲート電極と、該基板およびゲート電極を被覆し全応力
S[dyn/cm]を有する保護膜とを含み、該全応力Sの絶対
値|S|が |S|≦100/SQRT(L) (ただし、SQRT(L)は、Lの平方根を示す。)であるこ
とを特徴とする。なお、応力の方向は、引張り、圧縮の
どちらの方向でもよい。保護膜としては、緻密で、密着
性のよい材質が一般に用いられる。全応力Sの絶対値|
S|は、10/SQRT(L)以上とすることが望ましい。
スタは、GaAs単結晶からなる基板と、該基板上の離
隔した位置にそれぞれオーミック接触するソース電極お
よびドレイン電極と、前記ソース電極およびドレイン電
極間の該基板とショットキー接合するゲート長L[cm]の
ゲート電極と、該基板およびゲート電極を被覆し全応力
S[dyn/cm]を有する保護膜とを含み、該全応力Sの絶対
値|S|が |S|≦100/SQRT(L) (ただし、SQRT(L)は、Lの平方根を示す。)であるこ
とを特徴とする。なお、応力の方向は、引張り、圧縮の
どちらの方向でもよい。保護膜としては、緻密で、密着
性のよい材質が一般に用いられる。全応力Sの絶対値|
S|は、10/SQRT(L)以上とすることが望ましい。
【0006】本発明によれば、保護膜の全応力Sの絶対
値を100/SQRT(L)以下とするので、GaAsの圧電
性による特性の劣化が充分に抑制され、FETの特性が
劣化せず、信頼性を高めることができる。加えて、保護
膜の応力Sの絶対値を10/SQRT(L)以上とするので、
比較的応力の大きな緻密で密着性のよい膜を所定の厚さ
として用いることができるので環境の影響を受けにく
い。
値を100/SQRT(L)以下とするので、GaAsの圧電
性による特性の劣化が充分に抑制され、FETの特性が
劣化せず、信頼性を高めることができる。加えて、保護
膜の応力Sの絶対値を10/SQRT(L)以上とするので、
比較的応力の大きな緻密で密着性のよい膜を所定の厚さ
として用いることができるので環境の影響を受けにく
い。
【0007】
【実施例】本発明をGaAs−FET(以下FETとい
う)を実施例として詳細に説明する。
う)を実施例として詳細に説明する。
【0008】まず、FETの作製方法について説明す
る。半絶縁性GaAs(砒化ガリウム)単結晶からなる
基板の表面に29Siイオンを注入する。その後、プラズ
マCVD法により窒化シリコン膜を基板の両面に堆積
し、熱処理を行うことにより、活性層を形成する。
る。半絶縁性GaAs(砒化ガリウム)単結晶からなる
基板の表面に29Siイオンを注入する。その後、プラズ
マCVD法により窒化シリコン膜を基板の両面に堆積
し、熱処理を行うことにより、活性層を形成する。
【0009】窒化シリコン膜をエッチング除去した後、
ソース・ドレイン電極として、AuGe/Niを蒸着
し、合金化処理を行うことで活性層上にオーミック電極
を形成する。ソース、ドレイン電極間の活性層表面をエ
ッチングし、その上にゲート電極を真空蒸着法により形
成する。このゲート電極はTi/Al/Tiを積層した
金属層からなり、ゲート電極とソース、ドレイン電極と
の距離はそれぞれ3μmであり、ゲート、ソースおよび
ドレイン電極は周知のリソグラフィ技術を用いて所定形
状に形成される。
ソース・ドレイン電極として、AuGe/Niを蒸着
し、合金化処理を行うことで活性層上にオーミック電極
を形成する。ソース、ドレイン電極間の活性層表面をエ
ッチングし、その上にゲート電極を真空蒸着法により形
成する。このゲート電極はTi/Al/Tiを積層した
金属層からなり、ゲート電極とソース、ドレイン電極と
の距離はそれぞれ3μmであり、ゲート、ソースおよび
ドレイン電極は周知のリソグラフィ技術を用いて所定形
状に形成される。
【0010】ゲート、ソース、ドレイン電極を含む基板
の表面にプラズマCVD法により窒化シリコンによる緻
密な保護膜を形成する。この保護膜の応力は、1×10
9dyn/cm2であり、所定の全応力となるようにその厚さを
設定する。その後、ダイシングソーを用いてそれぞれの
FETに分離し、特性を評価する。FETの特性の劣化
は、ゲート電極に逆方向電圧(18V)を1分間印加し
た前後のピンチオフ電圧変化ΔVpにより評価する。
の表面にプラズマCVD法により窒化シリコンによる緻
密な保護膜を形成する。この保護膜の応力は、1×10
9dyn/cm2であり、所定の全応力となるようにその厚さを
設定する。その後、ダイシングソーを用いてそれぞれの
FETに分離し、特性を評価する。FETの特性の劣化
は、ゲート電極に逆方向電圧(18V)を1分間印加し
た前後のピンチオフ電圧変化ΔVpにより評価する。
【0011】全応力Sを変えた場合のピンチオフ電圧変
化ΔVpを図1に示す。全応力Sは保護膜の厚さを変え
ることで設定しており、ゲート長Lは1μmとしてい
る。図から明らかなように、ピンチオフ電圧変化ΔVp
は全応力Sの2乗に比例しており、全応力Sを1×10
4dyn/cm以下とすれば、充分な信頼性が得られるピンチ
オフ電圧変化ΔVpである0.03V以下とすることが
できる。そして、全応力Sを1×105dyn/cm以上にす
れば、保護膜を充分な厚さとすることができる。
化ΔVpを図1に示す。全応力Sは保護膜の厚さを変え
ることで設定しており、ゲート長Lは1μmとしてい
る。図から明らかなように、ピンチオフ電圧変化ΔVp
は全応力Sの2乗に比例しており、全応力Sを1×10
4dyn/cm以下とすれば、充分な信頼性が得られるピンチ
オフ電圧変化ΔVpである0.03V以下とすることが
できる。そして、全応力Sを1×105dyn/cm以上にす
れば、保護膜を充分な厚さとすることができる。
【0012】また、全応力Sを1×104dyn/cmとし、
ゲート長Lを変えた場合のピンチオフ電圧変化ΔVpを
図2に示す。ピンチオフ電圧変化ΔVpは、ゲート長L
の平方根に逆比例し、ゲート長Lを1μm以上とすれ
ば、ピンチオフ電圧変化ΔVpが0.03V以下となる
ことが図からわかる。
ゲート長Lを変えた場合のピンチオフ電圧変化ΔVpを
図2に示す。ピンチオフ電圧変化ΔVpは、ゲート長L
の平方根に逆比例し、ゲート長Lを1μm以上とすれ
ば、ピンチオフ電圧変化ΔVpが0.03V以下となる
ことが図からわかる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電界
効果トランジスタは、GaAs単結晶からなる基板と、
該基板上の離隔した位置にそれぞれオーミック接触する
ソース電極およびドレイン電極と、前記ソース電極およ
びドレイン電極間の該基板とショットキー接合するゲー
ト長L[cm]のゲート電極と、該基板およびゲート電極を
被覆し全応力S[dyn/cm]を有する保護膜とを含み、該全
応力Sの絶対値|S|が |S|≦100/SQRT(L) (ただし、SQRT(L)は、Lの平方根を示す。)であるこ
とを特徴としている。
効果トランジスタは、GaAs単結晶からなる基板と、
該基板上の離隔した位置にそれぞれオーミック接触する
ソース電極およびドレイン電極と、前記ソース電極およ
びドレイン電極間の該基板とショットキー接合するゲー
ト長L[cm]のゲート電極と、該基板およびゲート電極を
被覆し全応力S[dyn/cm]を有する保護膜とを含み、該全
応力Sの絶対値|S|が |S|≦100/SQRT(L) (ただし、SQRT(L)は、Lの平方根を示す。)であるこ
とを特徴としている。
【0014】したがって、本発明によれば、保護膜の応
力Sの絶対値を100/SQRT(L)以下とするので、Ga
Asの圧電性による特性の劣化が充分に抑制されるの
で、FET特性のが劣化を効率的に抑制でき、かつ、信
頼性を向上することができる。
力Sの絶対値を100/SQRT(L)以下とするので、Ga
Asの圧電性による特性の劣化が充分に抑制されるの
で、FET特性のが劣化を効率的に抑制でき、かつ、信
頼性を向上することができる。
【図1】全応力Sを変えた場合のピンチオフ電圧変化Δ
Vpを示す特性図。
Vpを示す特性図。
【図2】ゲート長Lを変えた場合のピンチオフ電圧変化
ΔVpを示す特性図。
ΔVpを示す特性図。
Claims (1)
- 【請求項1】 GaAs単結晶からなる基板と、該基板
上の離隔した位置にそれぞれオーミック接触するソース
電極およびドレイン電極と、前記ソース電極およびドレ
イン電極間の該基板とショットキー接合するゲート長L
[cm]のゲート電極と、該基板およびゲート電極を被覆し
全応力S[dyn/cm]を有する保護膜とを含み、該全応力S
の絶対値|S|が |S|≦100/SQRT(L) (ただし、SQRT(L)は、Lの平方根を示す。)であるこ
とを特徴とする電界効果トランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31444492A JPH06151472A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 電界効果トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31444492A JPH06151472A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 電界効果トランジスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06151472A true JPH06151472A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=18053433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31444492A Pending JPH06151472A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 電界効果トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06151472A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5698888A (en) * | 1995-04-24 | 1997-12-16 | Nec Corporation | Compound semiconductor field effect transistor free from piezoelectric effects regardless of orientation of gate electrode |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP31444492A patent/JPH06151472A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5698888A (en) * | 1995-04-24 | 1997-12-16 | Nec Corporation | Compound semiconductor field effect transistor free from piezoelectric effects regardless of orientation of gate electrode |
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