JPH0945707A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH0945707A JPH0945707A JP19536195A JP19536195A JPH0945707A JP H0945707 A JPH0945707 A JP H0945707A JP 19536195 A JP19536195 A JP 19536195A JP 19536195 A JP19536195 A JP 19536195A JP H0945707 A JPH0945707 A JP H0945707A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱処理の際にアニールピットおよび膜剥がれ
が発生せず、かつ基板表面の露出による特性の劣化が生
じない半導体装置およびその製造方法を提供することで
ある。 【解決手段】 GaAs基板1の表面にn層2を形成し
た後、n層2上に高融点金属からなるT型ゲート電極3
を形成する。T型ゲート電極3をマスクとしてイオン注
入法によりGaAs基板1の表面にn+ 層4を形成す
る。T型ゲート電極3の傘部上およびn+ 層4上にSi
O2 膜5を形成し、T型ゲート電極3およびSiO2 膜
5の全面にSiN膜6を形成した後、スパッタ損傷の回
復のために熱処理を行う。T型ゲート電極3の傘部上お
よびn+ 層4上のSiO2 膜5およびSiN膜6を除去
し、オーミック電極7を形成する。
が発生せず、かつ基板表面の露出による特性の劣化が生
じない半導体装置およびその製造方法を提供することで
ある。 【解決手段】 GaAs基板1の表面にn層2を形成し
た後、n層2上に高融点金属からなるT型ゲート電極3
を形成する。T型ゲート電極3をマスクとしてイオン注
入法によりGaAs基板1の表面にn+ 層4を形成す
る。T型ゲート電極3の傘部上およびn+ 層4上にSi
O2 膜5を形成し、T型ゲート電極3およびSiO2 膜
5の全面にSiN膜6を形成した後、スパッタ損傷の回
復のために熱処理を行う。T型ゲート電極3の傘部上お
よびn+ 層4上のSiO2 膜5およびSiN膜6を除去
し、オーミック電極7を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、T型ゲート電極を
有する半導体装置およびその製造方法に関する。
有する半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsを用いたMESFET(金属−
半導体電界効果型トランジスタ)、HEMT(高電子移
動度トランジスタ)等の電界効果型トランジスタにおい
て、高融点金属からなる耐熱性T型ゲート電極が用いら
れている。
半導体電界効果型トランジスタ)、HEMT(高電子移
動度トランジスタ)等の電界効果型トランジスタにおい
て、高融点金属からなる耐熱性T型ゲート電極が用いら
れている。
【0003】図5は高融点金属からなるT型ゲート電極
を有する従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図
である。ここでは、一例としてMESFETの製造方法
を説明する。
を有する従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図
である。ここでは、一例としてMESFETの製造方法
を説明する。
【0004】図5(a)に示すように、半絶縁性GaA
s基板31の表面に厚さ0.03μmのn層32を形成
した後、そのn層32上にスパッタ法によりWSiN/
Au等の高融点金属からなるT型ゲート電極33を形成
する。T型ゲート電極33の足部の厚さは0.35μm
であり、傘部の厚さは0.15μmである。また、T型
ゲート電極33の足部の幅W1は0.7μmであり、傘
部の幅W2は2μmである。さらに、T型ゲート電極3
3をマスクとしてイオン注入法により半導体基板31の
表面に厚さ0.1μmのn+ 層34を形成する。
s基板31の表面に厚さ0.03μmのn層32を形成
した後、そのn層32上にスパッタ法によりWSiN/
Au等の高融点金属からなるT型ゲート電極33を形成
する。T型ゲート電極33の足部の厚さは0.35μm
であり、傘部の厚さは0.15μmである。また、T型
ゲート電極33の足部の幅W1は0.7μmであり、傘
部の幅W2は2μmである。さらに、T型ゲート電極3
3をマスクとしてイオン注入法により半導体基板31の
表面に厚さ0.1μmのn+ 層34を形成する。
【0005】次に、図5(b)に示すように、T型ゲー
ト電極33、n層32およびn+ 層34の全面にプラズ
マCVD法(プラズマ化学的気相成長法)により熱処理
保護膜として膜厚0.045μmのSiN膜35を形成
する。この場合、反応ガスとしてSiH4 、NH3 およ
びN2 を用い、ガス圧を0.75Torrとする。Si
H4 、NH3 およびN2 のガス流量はそれぞれ15sc
cm,50sccmおよび100sccmとし、高周波
電力は250Wとする。
ト電極33、n層32およびn+ 層34の全面にプラズ
マCVD法(プラズマ化学的気相成長法)により熱処理
保護膜として膜厚0.045μmのSiN膜35を形成
する。この場合、反応ガスとしてSiH4 、NH3 およ
びN2 を用い、ガス圧を0.75Torrとする。Si
H4 、NH3 およびN2 のガス流量はそれぞれ15sc
cm,50sccmおよび100sccmとし、高周波
電力は250Wとする。
【0006】その後、T型ゲート電極33の形成の際に
生じたスパッタ損傷を回復するために熱処理を行なう。
この熱処理としては、700℃で1分間の短時間アニー
ルまたは500℃で30分間の炉アニールを行う。
生じたスパッタ損傷を回復するために熱処理を行なう。
この熱処理としては、700℃で1分間の短時間アニー
ルまたは500℃で30分間の炉アニールを行う。
【0007】次に、図5(c)に示すように、ドライエ
ッチングによりT型ゲート電極33の傘部上およびn+
層34上のSiN膜35を除去する。次いで、図5
(d)に示すように、T型ゲート電極33の傘部上およ
びn+ 層34上にAuGe/Ni/Auからなる電極層
を形成した後、450℃で2分30秒間の熱処理を施す
ことによりオーミック電極36を形成する。
ッチングによりT型ゲート電極33の傘部上およびn+
層34上のSiN膜35を除去する。次いで、図5
(d)に示すように、T型ゲート電極33の傘部上およ
びn+ 層34上にAuGe/Ni/Auからなる電極層
を形成した後、450℃で2分30秒間の熱処理を施す
ことによりオーミック電極36を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の半導体装
置の製造方法では、T型ゲート電極33の形成時のスパ
ッタ損傷を解消するために、図5(b)の工程で熱処理
を行う必要がある。この熱処理によりSiN膜35の応
力がT型ゲート電極33の足部の両側に集中する。それ
により、図6(a)に示すように、T型ゲート電極33
の足部の下方のn層32にアニールピット(溝)が発生
することがある。また、SiN膜35は金属に対する密
着性が悪いので、図6(b)に示すように、SiN膜3
5の膜剥がれが生じやすい。その結果、半導体装置の特
性が劣化し、歩留りも低下するという問題がある。
置の製造方法では、T型ゲート電極33の形成時のスパ
ッタ損傷を解消するために、図5(b)の工程で熱処理
を行う必要がある。この熱処理によりSiN膜35の応
力がT型ゲート電極33の足部の両側に集中する。それ
により、図6(a)に示すように、T型ゲート電極33
の足部の下方のn層32にアニールピット(溝)が発生
することがある。また、SiN膜35は金属に対する密
着性が悪いので、図6(b)に示すように、SiN膜3
5の膜剥がれが生じやすい。その結果、半導体装置の特
性が劣化し、歩留りも低下するという問題がある。
【0009】さらに、図5(c)の工程でT型ゲート電
極33の傘部上およびn+ 層34上のSiN膜35を除
去した場合、T型ゲート電極33の傘部の下方における
SiN膜35が傘部の縁部よりも内側までエッチングさ
れる。それにより、図5(d)の工程でオーミック電極
36を形成したときに、オーミック電極36とT型ゲー
ト電極33の傘部下方のSiN膜35との間に隙間50
が生じてGaAsの表面が露出することがある。その場
合、隙間50からGaAsのAsが抜け出て半導体装置
の特性が劣化するという問題が生じる。
極33の傘部上およびn+ 層34上のSiN膜35を除
去した場合、T型ゲート電極33の傘部の下方における
SiN膜35が傘部の縁部よりも内側までエッチングさ
れる。それにより、図5(d)の工程でオーミック電極
36を形成したときに、オーミック電極36とT型ゲー
ト電極33の傘部下方のSiN膜35との間に隙間50
が生じてGaAsの表面が露出することがある。その場
合、隙間50からGaAsのAsが抜け出て半導体装置
の特性が劣化するという問題が生じる。
【0010】本発明の目的は、熱処理の際にアニールピ
ットおよび膜剥がれが発生せず、かつ基板表面の露出に
よる特性の劣化が生じない半導体装置およびその製造方
法を提供することである。
ットおよび膜剥がれが発生せず、かつ基板表面の露出に
よる特性の劣化が生じない半導体装置およびその製造方
法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
に係る半導体装置の製造方法は、半導体層上にT型ゲー
ト電極を形成し、T型ゲート電極の上面および半導体層
上にシリコン酸化膜を形成し、シリコン酸化膜上および
T型ゲート電極上の全面にシリコン窒化膜を形成した
後、熱処理を行ない、T型ゲート電極の両側のオーミッ
ク電極形成用領域におけるシリコン窒化膜およびシリコ
ン酸化膜を除去し、半導体層上のオーミック電極形成用
領域にオーミック電極を形成するものである。
に係る半導体装置の製造方法は、半導体層上にT型ゲー
ト電極を形成し、T型ゲート電極の上面および半導体層
上にシリコン酸化膜を形成し、シリコン酸化膜上および
T型ゲート電極上の全面にシリコン窒化膜を形成した
後、熱処理を行ない、T型ゲート電極の両側のオーミッ
ク電極形成用領域におけるシリコン窒化膜およびシリコ
ン酸化膜を除去し、半導体層上のオーミック電極形成用
領域にオーミック電極を形成するものである。
【0012】本発明に係る半導体装置の製造方法におい
ては、シリコン酸化膜が金属に対して良好な密着性を有
するので、熱処理の際に膜剥がれが生じない。また、シ
リコン酸化膜がT型ゲート電極の足部の近傍まで形成さ
れ、かつシリコン酸化膜上に良好なステップカバレッジ
(段差被覆性)を有するシリコン窒化膜が形成されてい
るので、応力がT型ゲート電極の足部の両側に集中しな
い。したがって、半導体層にアニールピットが発生する
ことが防止される。その結果、半導体装置の歩留まりが
向上する。
ては、シリコン酸化膜が金属に対して良好な密着性を有
するので、熱処理の際に膜剥がれが生じない。また、シ
リコン酸化膜がT型ゲート電極の足部の近傍まで形成さ
れ、かつシリコン酸化膜上に良好なステップカバレッジ
(段差被覆性)を有するシリコン窒化膜が形成されてい
るので、応力がT型ゲート電極の足部の両側に集中しな
い。したがって、半導体層にアニールピットが発生する
ことが防止される。その結果、半導体装置の歩留まりが
向上する。
【0013】また、オーミック電極形成用領域のシリコ
ン窒化膜およびシリコン酸化膜を除去する際に、シリコ
ン酸化膜のエッチング速度がシリコン窒化膜のエッチン
ク速度に比べて遅い。そのため、シリコン酸化膜はT型
ゲート電極の傘部の縁部下方の領域まで除去されずに残
る。それにより、オーミック電極を形成した際に、オー
ミック電極とシリコン窒化膜との間の領域の下部にシリ
コン酸化膜が存在し、半導体層の表面が露出することが
防止される。その結果、半導体層中の元素の抜け出しに
よる特性の劣化が防止される。
ン窒化膜およびシリコン酸化膜を除去する際に、シリコ
ン酸化膜のエッチング速度がシリコン窒化膜のエッチン
ク速度に比べて遅い。そのため、シリコン酸化膜はT型
ゲート電極の傘部の縁部下方の領域まで除去されずに残
る。それにより、オーミック電極を形成した際に、オー
ミック電極とシリコン窒化膜との間の領域の下部にシリ
コン酸化膜が存在し、半導体層の表面が露出することが
防止される。その結果、半導体層中の元素の抜け出しに
よる特性の劣化が防止される。
【0014】本発明に係る半導体装置は、半導体層上に
T型ゲート電極が形成され、T型ゲート電極の傘部の縁
部下方における半導体層上にシリコン酸化膜が存在し、
シリコン酸化膜とT型ゲート電極との間の半導体層上に
シリコン酸化膜上の一部にまたがるようにシリコン窒化
膜が形成され、T型ゲート電極の両側における半導体層
上の領域にオーミック電極が形成されたものである。
T型ゲート電極が形成され、T型ゲート電極の傘部の縁
部下方における半導体層上にシリコン酸化膜が存在し、
シリコン酸化膜とT型ゲート電極との間の半導体層上に
シリコン酸化膜上の一部にまたがるようにシリコン窒化
膜が形成され、T型ゲート電極の両側における半導体層
上の領域にオーミック電極が形成されたものである。
【0015】本発明に係る半導体装置においては、シリ
コン酸化膜がT型ゲート電極の傘部の縁部下方の領域に
形成され、その一部にまたがるようにシリコン窒化膜が
形成されている。それにより、オーミック電極とシリコ
ン窒化膜との間の領域の下部にシリコン酸化膜が存在
し、半導体層の表面が露出することが防止される。その
結果、半導体層中の元素の抜け出しによる特性の劣化が
防止される。
コン酸化膜がT型ゲート電極の傘部の縁部下方の領域に
形成され、その一部にまたがるようにシリコン窒化膜が
形成されている。それにより、オーミック電極とシリコ
ン窒化膜との間の領域の下部にシリコン酸化膜が存在
し、半導体層の表面が露出することが防止される。その
結果、半導体層中の元素の抜け出しによる特性の劣化が
防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
例によるGaAs−MESFETの製造方法を示す工程
断面図である。
照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
例によるGaAs−MESFETの製造方法を示す工程
断面図である。
【0017】まず、図1(a)に示すように、半絶縁性
GaAs基板1の表面に厚さ0.03μmのn層2を形
成した後、そのn層2上に、スパッタ法等によりWSi
N/Au等の高融点金属からなるT型ゲート電極3を形
成する。T型ゲート電極3の足部の厚さは0.35μm
であり、傘部の厚さは0.15μmである。また、T型
ゲート電極3の足部の幅W1は0.7μmであり、傘部
の幅W2は2μmである。さらに、T型ゲート電極3を
マスクとしてイオン注入法によりGaAs基板1の表面
に厚さ0.1μmのn+ 層4を形成する。なお、T型ゲ
ート電極3の材料として、W、WN、WSiNおよびW
Siのいずれか、これらのいずれかの積層構造、または
これらのいずれかとAuとの積層構造を用いてもよい。
GaAs基板1の表面に厚さ0.03μmのn層2を形
成した後、そのn層2上に、スパッタ法等によりWSi
N/Au等の高融点金属からなるT型ゲート電極3を形
成する。T型ゲート電極3の足部の厚さは0.35μm
であり、傘部の厚さは0.15μmである。また、T型
ゲート電極3の足部の幅W1は0.7μmであり、傘部
の幅W2は2μmである。さらに、T型ゲート電極3を
マスクとしてイオン注入法によりGaAs基板1の表面
に厚さ0.1μmのn+ 層4を形成する。なお、T型ゲ
ート電極3の材料として、W、WN、WSiNおよびW
Siのいずれか、これらのいずれかの積層構造、または
これらのいずれかとAuとの積層構造を用いてもよい。
【0018】次に、図1(b)に示すように、T型ゲー
ト電極3の傘部上およびn+ 層4上にプラズマCVD法
により膜厚0.05μmのSiO2 膜5を形成する。こ
の場合、反応ガスとしてSiH4 およびN2 Oを用い、
ガス圧を0.30Torrとする。SiH4 およびN2
Oのガス流量はそれぞれ10sccmおよび100sc
cmとし、高周波電力は150Wとする。
ト電極3の傘部上およびn+ 層4上にプラズマCVD法
により膜厚0.05μmのSiO2 膜5を形成する。こ
の場合、反応ガスとしてSiH4 およびN2 Oを用い、
ガス圧を0.30Torrとする。SiH4 およびN2
Oのガス流量はそれぞれ10sccmおよび100sc
cmとし、高周波電力は150Wとする。
【0019】さらに、T型ゲート電極3およびSiO2
膜5の全面に、プラズマCVD法により膜厚0.05μ
mのSiN膜6を形成する。この場合、反応ガスとして
SiH4 、NH3 およびN2 を用い、ガス圧を0.75
Torrとする。SiH4 、NH3 およびN2 のガス流
量はそれぞれ15sccm、200sccmおよび10
0sccmとし、高周波電力は250Wとする。
膜5の全面に、プラズマCVD法により膜厚0.05μ
mのSiN膜6を形成する。この場合、反応ガスとして
SiH4 、NH3 およびN2 を用い、ガス圧を0.75
Torrとする。SiH4 、NH3 およびN2 のガス流
量はそれぞれ15sccm、200sccmおよび10
0sccmとし、高周波電力は250Wとする。
【0020】その後、T型ゲート電極3の形成時に発生
したスパッタ等による損傷を回復するために熱処理を行
なう。熱処理としては、700℃で1分間の短時間アニ
ールまたは500℃で30分間の炉アニールを行なう。
したスパッタ等による損傷を回復するために熱処理を行
なう。熱処理としては、700℃で1分間の短時間アニ
ールまたは500℃で30分間の炉アニールを行なう。
【0021】次に、図1(c)に示すように、ドライエ
ッチングによりT型ゲート電極3の傘部上およびn+ 層
4上のSiO2 膜5およびSiN膜6を除去する。この
場合、反応ガスとしてCF4 を用い、ガス圧を0.10
Torrとし、ガス流量を20sccmとする。高周波
電力は150Wとする。
ッチングによりT型ゲート電極3の傘部上およびn+ 層
4上のSiO2 膜5およびSiN膜6を除去する。この
場合、反応ガスとしてCF4 を用い、ガス圧を0.10
Torrとし、ガス流量を20sccmとする。高周波
電力は150Wとする。
【0022】次いで、図1(d)に示すように、T型ゲ
ート電極3上およびn+ 層4上にAuGe/Ni/Au
からなる電極層を形成し、H2 雰囲気中において450
℃で2分30秒間の熱処理を行うことによりオーミック
電極7を形成する。
ート電極3上およびn+ 層4上にAuGe/Ni/Au
からなる電極層を形成し、H2 雰囲気中において450
℃で2分30秒間の熱処理を行うことによりオーミック
電極7を形成する。
【0023】本実施例のMESFETにおいては、Si
O2 膜5が金属に対して良好な密着性を有するので、図
1(b)の工程での熱処理により膜剥がれが生じない。
また、T型ゲート電極3の足部の両側の近傍までn層2
がSiO2 膜5で被覆され、その上から良好なステップ
カバレッジを有するSiN膜6で被覆されているので、
応力がT型ゲート電極6の足部の両側に集中しない。し
たがって、アニールピットの発生が防止される。
O2 膜5が金属に対して良好な密着性を有するので、図
1(b)の工程での熱処理により膜剥がれが生じない。
また、T型ゲート電極3の足部の両側の近傍までn層2
がSiO2 膜5で被覆され、その上から良好なステップ
カバレッジを有するSiN膜6で被覆されているので、
応力がT型ゲート電極6の足部の両側に集中しない。し
たがって、アニールピットの発生が防止される。
【0024】さらに、図1(c)の工程でSiO2 膜5
およびSiN膜6を除去する際に、SiO2 膜5のエッ
チング速度がSiN膜6のエッチング速度に比べて遅
い。そのため、図2に示すように、SiO2 膜5はT型
ゲート電極3の傘部の縁部下まで除去されずに残る。そ
れにより、オーミック電極7を形成した際に、オーミッ
ク電極7とSiN膜6との間の領域の下部にSiO2 膜
5が存在し、GaAsの表面が露出することが防止され
る。その結果、GaAs中のAsの抜け出しによる特性
の劣化が防止される。
およびSiN膜6を除去する際に、SiO2 膜5のエッ
チング速度がSiN膜6のエッチング速度に比べて遅
い。そのため、図2に示すように、SiO2 膜5はT型
ゲート電極3の傘部の縁部下まで除去されずに残る。そ
れにより、オーミック電極7を形成した際に、オーミッ
ク電極7とSiN膜6との間の領域の下部にSiO2 膜
5が存在し、GaAsの表面が露出することが防止され
る。その結果、GaAs中のAsの抜け出しによる特性
の劣化が防止される。
【0025】図3は本発明の第2の実施例によるGaA
s−HEMTの構造を示す断面図である。図3におい
て、GaAs基板11上に、膜厚0.8μmのアンドー
プのGaAs層12、膜厚0.005μmのアンドープ
のAlGaAs層13、膜厚0.025μmのn−Al
GaAs層14、および膜厚0.01μmのn−GaA
s層15が順に形成されている。n−AlGaAs層1
4のキャリア濃度は2×10 18cm-3であり、n−Ga
As層15のキャリア濃度は5×1017cm-3である。
s−HEMTの構造を示す断面図である。図3におい
て、GaAs基板11上に、膜厚0.8μmのアンドー
プのGaAs層12、膜厚0.005μmのアンドープ
のAlGaAs層13、膜厚0.025μmのn−Al
GaAs層14、および膜厚0.01μmのn−GaA
s層15が順に形成されている。n−AlGaAs層1
4のキャリア濃度は2×10 18cm-3であり、n−Ga
As層15のキャリア濃度は5×1017cm-3である。
【0026】n−GaAs層15上には第1の実施例と
同じ構造を有するT型ゲート電極3が同じ方法で形成さ
れている。T型ゲート電極3の両側の各層にはイオン注
入法により高濃度領域16が形成されている。
同じ構造を有するT型ゲート電極3が同じ方法で形成さ
れている。T型ゲート電極3の両側の各層にはイオン注
入法により高濃度領域16が形成されている。
【0027】T型ゲート電極3の傘部の下方の領域に
は、第1の実施例と同様に、SiO2膜5およびSiN
膜6の2層構造が形成されている。また、T型ゲート電
極3の両側のn−GaAs層15上には、オーミック電
極7が形成されている。
は、第1の実施例と同様に、SiO2膜5およびSiN
膜6の2層構造が形成されている。また、T型ゲート電
極3の両側のn−GaAs層15上には、オーミック電
極7が形成されている。
【0028】本実施例のGaAsHEMTにおいても、
第1の実施例のMESFETと同様に、熱処理の際に膜
剥がれおよびアニールピットの発生が防止されるととも
に、GaAs表面の露出による特性の劣化が防止され
る。
第1の実施例のMESFETと同様に、熱処理の際に膜
剥がれおよびアニールピットの発生が防止されるととも
に、GaAs表面の露出による特性の劣化が防止され
る。
【0029】図4は本発明の第3の実施例によるInP
系HEMTの構造を示す断面図である。図4において、
InP基板21上に、膜厚0.8μmのアンドープのI
nGaAs層22、膜厚0.2μmのアンドープのIn
AlAs層23、および膜厚0.02μmのアンドープ
のInGaAs層24が順に形成されている。InGa
As層24上には、膜厚0.02μmのn−InAlA
s層25、膜厚0.015μmのアンドープのInAl
As層26、および膜厚0.005μmのアンドープの
GaAs層27が順に形成されている。n−InAlA
s層24のキャリア濃度は4×1018cm-3である。
系HEMTの構造を示す断面図である。図4において、
InP基板21上に、膜厚0.8μmのアンドープのI
nGaAs層22、膜厚0.2μmのアンドープのIn
AlAs層23、および膜厚0.02μmのアンドープ
のInGaAs層24が順に形成されている。InGa
As層24上には、膜厚0.02μmのn−InAlA
s層25、膜厚0.015μmのアンドープのInAl
As層26、および膜厚0.005μmのアンドープの
GaAs層27が順に形成されている。n−InAlA
s層24のキャリア濃度は4×1018cm-3である。
【0030】GaAs層27上には、第1の実施例と同
様の構造を有するT型ゲート電極3が同じ方法で形成さ
れている。T型ゲート電極3の両側の各層にはイオン注
入法により高濃度領域28が形成されている。
様の構造を有するT型ゲート電極3が同じ方法で形成さ
れている。T型ゲート電極3の両側の各層にはイオン注
入法により高濃度領域28が形成されている。
【0031】T型ゲート電極3の傘部の下方の領域に
は、第1の実施例と同様に、SiO2膜5およびSiN
膜6の2層構造が形成されている。また、T型ゲート電
極3の両側のGaAs層27上には、オーミック電極7
が形成されている。
は、第1の実施例と同様に、SiO2膜5およびSiN
膜6の2層構造が形成されている。また、T型ゲート電
極3の両側のGaAs層27上には、オーミック電極7
が形成されている。
【0032】本実施例のInP系HEMTにおいても、
第1の実施例と同様に、熱処理の際に膜剥がれおよびア
ニールピットの発生が防止されるとともに、GaAs表
面の露出による特性の劣化が防止される。
第1の実施例と同様に、熱処理の際に膜剥がれおよびア
ニールピットの発生が防止されるとともに、GaAs表
面の露出による特性の劣化が防止される。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限らず、T型
ゲート電極を有する種々の半導体装置に適用することが
できる。例えば、本発明をIEEE ELECTRON DEVICE LETTE
RS,VOL. 14, NO.7, JULY 1993,pp.354-356 に報告され
ているTMT(Two-Mode channel FET)に適用して
もよい。
ゲート電極を有する種々の半導体装置に適用することが
できる。例えば、本発明をIEEE ELECTRON DEVICE LETTE
RS,VOL. 14, NO.7, JULY 1993,pp.354-356 に報告され
ているTMT(Two-Mode channel FET)に適用して
もよい。
【図1】本発明の第1の実施例によるGaAs−MES
FETの製造方法を示す工程断面図である。
FETの製造方法を示す工程断面図である。
【図2】図1の半導体装置のT型ゲート電極の拡大図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第2の実施例によるGaAs−HEM
Tの構造を示す断面図である。
Tの構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例によるInP系HEMT
の構造を示す断面図である。
の構造を示す断面図である。
【図5】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図
である。
である。
【図6】従来の半導体装置の問題点を説明するための図
である。
である。
1 GaAs基板 3 T型ゲート電極 5 SiO2 膜 6 SiN膜 7 オーミック電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/778 (72)発明者 澤田 稔 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 原田 八十雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体層上にT型ゲート電極を形成し、
前記T型ゲート電極の上面および前記半導体層上にシリ
コン酸化膜を形成し、前記シリコン酸化膜上および前記
T型ゲート電極上の全面にシリコン窒化膜を形成した
後、熱処理を行ない、前記T型ゲート電極の両側のオー
ミック電極形成用領域における前記シリコン窒化膜およ
び前記シリコン酸化膜を除去し、前記半導体層上の前記
オーミック電極形成用領域にオーミック電極を形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 半導体層上にT型ゲート電極が形成さ
れ、前記T型ゲート電極の傘部の縁部下方における前記
半導体層上にシリコン酸化膜が存在し、前記シリコン酸
化膜と前記T型ゲート電極との間の前記半導体層上に前
記シリコン酸化膜上の一部にまたがるようにシリコン窒
化膜が形成され、前記T型ゲート電極の両側における前
記半導体層上の領域にオーミック電極が形成されたこと
を特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19536195A JPH0945707A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19536195A JPH0945707A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0945707A true JPH0945707A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16339903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19536195A Pending JPH0945707A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0945707A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6730586B2 (en) | 2001-03-30 | 2004-05-04 | Fujitsu Quantum Devices Limited | Semiconductor device having an overhanging structure and method for fabricating the same |
JP2011253846A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-15 | Nichia Chem Ind Ltd | 発光装置及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP19536195A patent/JPH0945707A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6730586B2 (en) | 2001-03-30 | 2004-05-04 | Fujitsu Quantum Devices Limited | Semiconductor device having an overhanging structure and method for fabricating the same |
JP2011253846A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-15 | Nichia Chem Ind Ltd | 発光装置及びその製造方法 |
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