JPH0615136Y2 - 車両用クラツチ装置 - Google Patents

車両用クラツチ装置

Info

Publication number
JPH0615136Y2
JPH0615136Y2 JP1985173415U JP17341585U JPH0615136Y2 JP H0615136 Y2 JPH0615136 Y2 JP H0615136Y2 JP 1985173415 U JP1985173415 U JP 1985173415U JP 17341585 U JP17341585 U JP 17341585U JP H0615136 Y2 JPH0615136 Y2 JP H0615136Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
hub
stage
clutch
hub plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1985173415U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6280025U (ja
Inventor
努 藤本
明夫 末広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP1985173415U priority Critical patent/JPH0615136Y2/ja
Publication of JPS6280025U publication Critical patent/JPS6280025U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0615136Y2 publication Critical patent/JPH0615136Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両特に自動車用のクラッチ装置に関するも
のである。
(従来の技術) 一般に、マニュアルトランスミッションを具えた自動車
において、エンジンのアイドル運転時にクラッチを接続
すると、所謂アイドルガラ音と呼ばれている不快な騒音
が屡々発生する。これは特に、起振力となる爆発トルク
の変動が大きいデイゼルエンジン搭載車において問題と
なることが多い。
上記アイドル騒音を解消し又は低減するために、エンジ
ンのフライホイールに摩擦的に係合するフリクションフ
ェーシングを具えたクラッチプレートと、トランスミッ
ションの入力軸に連結されて同入力軸にトルクを伝達す
るハブとの間に、小さいばね定数を有する第1段のトー
ションスプリングと、大きいばね定数を有する第2段の
トーションスプリングとを介装した車両用クラッチ装置
が、既に本出願人によって開示されている(特許願昭和
57年第192936号「動力伝達装置」参照)。本考案者等
は、上記既提案のクラッチ装置に関し更に研究を進めた
結果、第1段トーションスプリングの作動域から、第2
段トーションスプリングの作動域への移行過程におい
て、騒音低減上問題点が存在することが確認された。
今これを第1図乃至第3図に示した公知のクラッチ装置
(上記既提案の発明を含む)について具体的に説明す
る。図中符号10はクラッチプレートであって、その外
周部分には多数のセグメントに分割されたフリクション
フェーシング(図示せず)が固着され、同フェーシング
は図示しないエンジンのフライホイールに摩擦的に圧接
されてトルクを伝達する。12は図示しないトランスミ
ッションの入力軸にスプライン連結される円筒状のハブ
であって、その略中央部に半径方向外方に延在したハブ
プレート14を具えている。上記クラッチプレート10
には、複数のストッパピン16を介してリテーニングプ
レート18が実質的に平行に固着されている。(従って
リテーニングプレート18は実質的にクラッチプレート
10と一体であり、クラッチプレート10の一部である
と認識することができる。)クラッチプレート10及び
リテーニングプレート18と、ハブプレート14との間
には、夫々サブプレート20,22が配設され、これら
サブプレート20及び22は複数のストッパピン24に
よって一体的に結合されている。又上記ハブプレート1
4とサブプレート20,22との間には、小さいばね定
数を有する第1段のトーションスプリング26が装架さ
れ、更にハブプレート14とクラッチプレート10(及
びリテーニングプレート18)との間には、大きいばね
定数を有する第2段のトーションスプリング28が装架
されている。又、ハブプレート14とサブプレート2
0,22との間には、夫々小さい摩擦係数を有する第1
段のフリクションプレート30,32が挾装され、一方
のフリクションプレート32はウエイブスプリング34
によってハブプレート14に対し弾性的に圧接されてい
る。一方、サブプレート20,22とクラッチプレート
10、リテーニングプレート18との間には、夫々大き
い摩擦係数を有する第2段のフリクションプレート3
6,38が挾装されている。
上記ハブプレート14には、ストッパピン24を収容す
る切欠部40が設けられ、同ピン24従って同ピンによ
って固着されたサブプレート20及び22は、第2図に
示されているように、ピン24が切欠部40の側壁に当
接するまで、時計方向に角度θ′、反時計方向に角度
θだけハブプレート14に対して相対回転することが
できる。この相対回転中に、第1段トーションスプリン
グ26が相応して圧縮され、又第1段のフリクションプ
レート30,32によって摩擦トルクTH1が発生する。
同様に、サブプレート20,22には、ストッパピン1
6を収容する切欠部42が設けられ、同ピン16及びこ
れと一体のクラッチプレート10及びリテーニングプレ
ート18は、ピン16が切欠部42の側壁に当接するま
で、時計方向に角度θ′、反時計方向に角度θだけ
サブプレート20,22に対して相対回転することがで
きる。この相対回転中に、第2段トーションスプリング
28が相応して圧縮され、又第2段のフリクションプレ
ート36,38によって摩擦トルクTH2が生起される。
上記構成のクラッチ装置のトルク−捩り角特性図は、第
3図に示す通りであって、前記既提案の発明において詳
細に説明されているように、第1段トーションスプリン
グ26のばね定数k1を極めて小さくし、かつ第1段のヒ
ステリシストルクTH1を小さくすることによって、アイ
ドルガラ音を著しく低減することができたのである。し
かし、更に研究を進めた結果、第3図の領域Aで示され
ている第1段から第2段に移行する段階でのばね定数の
急変が、特に実走行時における第1段から第2段への遷
移時、及びフローティング走行時、更にPTO(動力取出
装置)を具備した特装車のアイドル運転時等回転抵抗が
大きくなる場合において、不快な騒音を発生する一つの
原因となっていることが判明した。このような第1段か
ら第2段への遷移時におけるばね定数の急変を回避する
ためには、例えば第2段のトーションスプリング28を
非線形ばね特性を有する特殊なスプリングとすればよい
が、この種の特殊な非線形特性を有するスプリングの採
用は著しいコスト高を招く不具合がある。
(考案が解決しようとする問題点) 上述したように、多段式クラッチ装置(第1図及び第2
図では、2段式クラッチ装置が例示されているが、更に
第3段以上のトーションスプリングを追加し得ることは
自明である。)において、第1段トーションスプリング
の作動領域から第2段トーションスプリングの作動領域
に移行する際に、著しいコスト上の犠牲を伴なうことな
く緩やかなばね定数の変化を生起させ、上述した実走行
時における第1段−第2段通過時等に発生する騒音を効
果的に解消又は低減することが、本考案の解決しようと
する技術的課題である。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記に鑑み創案されたもので、トランスミッ
ションの入力軸に嵌装されて同入力軸にトルクを伝達す
るハブと、上記ハブから半径方向外方に突設されたハブ
プレートと、軸線方向に間隔を存して上記ハブプレート
に並設され、その外周部分にエンジンのフライホイール
に摩擦的に係合されるフリクションフェーシングを具え
たクラッチプレートと、上記ハブプレートとクラッチプ
レートの間に配設されたサブプレートと、上記ハブプレ
ートとサブプレートとの間に介装され小さいばね定数を
有する第1段のトーションスプリングと、上記クラッチ
プレートとハブプレートとの間に介装され大きいばね定
数を有する複数の第2段トーションスプリングとを具え
てなるものにおいて、実質的に同一のばね定数を有する
3個以上の上記第2段トーションスプリングが、順次微
小な捩り角差を存して圧縮開始されるように構成されて
いることを特徴とするものである。
(実施例) 本考案の一実施例を第4図及び第5図について具体的に
説明する。(なお、上記第1図及び第2図に示した装置
と実質的に同一の部材及び部分、並びにばね定数等の記
号については、同一の符号及び記号を用い、これらにつ
いての重複説明は省略する。)本考案によれば、実質的
に同一のばね定数を有する3個以上の第2段トーション
スプリング28と協働するハブプレート14上の開口又
は窓44a,44b…の円周方向の長さLa,Lb…が
微小量漸増するように構成されている(変化量は例えば
1mm程度でよい)。従って、第2段トーションスプリン
グ28の作動即ち圧縮開始に際して、先づ窓44a内の
スプリングが圧縮され、続いて窓44b以下のスプリン
グ28が順次圧縮される。例えば第2段トーションスプ
リング28が円周上に4個配設されている場合、各1個
のスプリングが順次に圧縮開始され、従ってハブプレー
ト14に対するクラッチプレート10(リテーニングプ
レート18)の捩り角が微小量変化する毎に4段階で第
2段トーションスプリング28の総合的ばね定数が増加
するように構成することができるし、勿論3段階で総合
的ばね定数が増加するように構成することもできる。第
5図は、第2段トーションスプリング28が3段階で順
次圧縮を開始される場合の第3図同様のトルク−捩り角
特性図を示したもので、捩り角θからθまでは最初
の第2段トーションスプリング28が圧縮され、捩り角
θからθまでは、第2の組の第2段トーションスプ
リング28が追加して圧縮され、更に捩り角θからθ
までは第3の組のトーションスプリング28が追加し
て圧縮され、即ちすべての第2段トーションスプリング
28が圧縮されるのである。この結果、第1段トーショ
ンスプリング26の作動域から第2段トーションスプリ
ング28の作動域への遷移部におけるばね定数の変化が
著しく緩和される。この結果、第2段トーションスプリ
ング28を、非線形ばね特性を有する特別なスプリング
とすることなく、略同等の特性を得ることができるので
ある。なお、上記実施例において、窓44a,b…の寸
度を等しくし、代りに第2段スプリング28の全長を僅
かづつ変化させても、同等の効果を奏し得ることは明ら
かである。
(考案の効果) 本考案によれば、通常の線形特性を有する安価な第2段
トーションスプリングを使用して、第1段トーションス
プリングの作動域から第2段トーションスプリングの作
動域への移行部におけるばね定数の急変を回避し緩やか
に漸変させることができる。この結果、実走行時におけ
る第1段から第2段トーションスプリングへの遷移時及
びフローティング走行時、更にPTOを具備した特装車の
アイドル運転時のように回転抵抗が大きくなる場合等に
屡々発生する不快な騒音を解消し又は効果的に低減し得
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用すべき2段式クラッチ装置の断面
図、第2図は第1図の正面図(但し、O−O−O
1/4円内ではリテーニングプレート18、第2段フリク
ションプレート38、サブプレート22を除去して示
し、又O−O−Oの1/4円内では、リテーニングプ
レート18を除去して、夫々内部構造を理解し易くして
ある。)、第3図は第1図及び第2図に示したクラッチ
のトルク−捩り角特性図、第4図は本考案の一実施例を
示すハブ及びハブプレートの部分的正面図、第5図は本
考案に係るクラッチの第3図同様の特性図である。 10…クラッチプレート、12…ハブ、14…ハブプレ
ート、16…ストッパピン、18…リテーニングプレー
ト、20及び22…サブプレート、24…ストッパピ
ン、26…第1段トーションスプリング、28…第2段
トーションスプリング、44a及び44b…開口又は
窓。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスミッションの入力軸に嵌装されて
    同入力軸にトルクを伝達するハブと、上記ハブから半径
    方向外方に突設されたハブプレートと、軸線方向に間隔
    を存して上記ハブプレートに並設され、その外周部分に
    エンジンのフライホイールに摩擦的に係合されるフリク
    ションフェーシングを具えたクラッチプレートと、上記
    ハブプレートとクラッチプレートとの間に配設されたサ
    ブプレートと、上記ハブプレートとサブプレートとの間
    に介装され小さいばね定数を有する第1段のトーション
    スプリングと、上記クラッチプレートとハブプレートと
    の間に介装され大きいばね定数を有する複数の第2段ト
    ーションスプリングとを具えてなるものにおいて、実質
    的に同一のばね定数を有する3個以上の上記第2段トー
    ションスプリングが、順次微小な捩り角差を存して圧縮
    開始されるように構成されていることを特徴とする車両
    用クラッチ装置
JP1985173415U 1985-11-11 1985-11-11 車両用クラツチ装置 Expired - Lifetime JPH0615136Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985173415U JPH0615136Y2 (ja) 1985-11-11 1985-11-11 車両用クラツチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985173415U JPH0615136Y2 (ja) 1985-11-11 1985-11-11 車両用クラツチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6280025U JPS6280025U (ja) 1987-05-22
JPH0615136Y2 true JPH0615136Y2 (ja) 1994-04-20

Family

ID=31110853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985173415U Expired - Lifetime JPH0615136Y2 (ja) 1985-11-11 1985-11-11 車両用クラツチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0615136Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57134019A (en) * 1981-02-13 1982-08-19 Daikin Mfg Co Ltd Clutch disc
EP0073594B1 (en) * 1981-08-29 1986-10-01 Automotive Products Public Limited Company Friction clutch driven plate

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6280025U (ja) 1987-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6140847B2 (ja)
JPS6145375Y2 (ja)
US4564097A (en) Clutch disc
EP0096979A1 (en) Multiple stage vibration damper
US4563165A (en) Clutch with damper disc assembly
US4573945A (en) Damper disc of a long travel type
US4789374A (en) Torsional vibration absorber
US6336867B1 (en) Damper mechanism and damper disk assembly
JPH0615136Y2 (ja) 車両用クラツチ装置
JPS6139850Y2 (ja)
JPH0332832Y2 (ja)
JPS58631A (ja) 多段ト−シヨンクラツチデイスク
JPH0155690B2 (ja)
JPH0649940Y2 (ja) クラッチ装置
JPH0542264Y2 (ja)
JPH0247297Y2 (ja)
JPH0533777Y2 (ja)
JPH0756293B2 (ja) 捩れ緩衝器
JPH0533776Y2 (ja)
US4640398A (en) Friction clutch with tangential leaf springs
JP3005984B2 (ja) クラツチデイスクの捩れ角連動可変ヒステリシス機構
JPH0227698Y2 (ja)
JPS6318252Y2 (ja)
JPH0213774Y2 (ja)
JPS5918176Y2 (ja) クラツチデイスク