JPH06150347A - マルチビーム光ヘッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報の記録・再生の信頼性を向上することの
できるマルチビーム光ヘッド装置をを得る。 【構成】 第１のビームと第２のビームとを同一の対物
レンズを介して記録媒体に照射するマルチビーム光ヘッ
ド装置において、第１のビームと第２のビームの夫々の
ジャストフォーカスポイントとのずれ量を夫々検出する
フォーカスエラー検出手段と、フォーカスエラー検出手
段からの検出信号により第１のビームと第２のビームの
夫々のジャストフォーカスポイントを演算するジャスト
フォーカス検出手段と、ジャストフォーカス検出手段か
らの検出信号により第１のビームと第２のビームの夫々
のジャストフォーカスポイントの中間点を設定フォーカ
スポイントとして出力する中間点設定手段と、設定フォ
ーカスポイントにより第１のビームと第２のビームの夫
々のジャストフォーカスポイントの中間点でフォーカシ
ングがかかるように対物レンズを光軸上に位置制御する
サーボ制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスクドラ
イブに用いられるマルチビーム光ヘッド装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来は、光ディスクにより反射された記
録用と再生用の２つのビームを夫々別個の検出系に導
き、各ビーム毎にフォーカスサーボ信号、トラックサー
ボ信号の夫々の信号を検出し得るようにし、記録情報の
書き込みを行いつつ確認再生を行う記録時には、前記夫
々の信号を基に、フォーカシング、トラッキングを行
い、記録情報の再生を行う再生時にも、前記夫々の信号
を基に、フォーカシング、トラッキングを行っていた。
あるいは、光ディスクにより反射された記録用と再生用
の２つのビームを夫々別個の検出系に導き、一方のビー
ムからはフォーカスサーボ信号とトラックサーボ信号
を、他方のビームからはトラックサーボ信号のみを検出
し得るようにし、記録情報の書き込みを行いつつ確認再
生を行う記録時には、記録用ビームから得られるトラッ
クサーボ信号に基づいてトラッキングを行うとともに前
記フォーカスサーボ信号に基づきフォーカシングを行
い、記録情報の再生を行う再生時には、前記フォーカス
サーボ信号に基づきフォーカシングを行いつつ再生用ビ
ームから得られるトラックサーボ信号に基づいてトラッ
キングを行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術では、記録用ビームで書き込みを行い
ながら、書き込まれた記録信号を直後で同時に再生用ビ
ームで確認再生する場合においては、前記記録用ビーム
と前記再生用のビームのどちらか一方のフォーカスポイ
ントはジャストポイントとなるが、他方はジャストフォ
ーカスポイントからはずれてしまうという問題があっ
た。

【０００４】そこで、本発明は、上記の問題点を鑑み
て、情報の記録・再生の信頼性を向上することのできる
マルチビーム光ヘッド装置を提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のマルチビーム光
ヘッド装置は、上記目的を達成するために、第１のビー
ムと第２のビームとを同一の対物レンズを介して記録媒
体に照射するマルチビーム光ヘッド装置において、前記
第１のビームと前記第２のビームの夫々のジャストフォ
ーカスポイントとのずれ量を夫々検出するフォーカスエ
ラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手段からの
検出信号に基づいて前記第１のビームと前記第２のビー
ムの夫々のジャストフォーカスポイントを演算するジャ
ストフォーカス検出手段と、前記ジャストフォーカス検
出手段からの検出信号に基づいて前記第１のビームと前
記第２のビームの夫々のジャストフォーカスポイントの
中間点を設定フォーカスポイントとして出力する中間点
設定手段と、前記設定フォーカスポイントに基づいて前
記第１のビームと前記第２のビームの夫々のジャストフ
ォーカスポイントの中間点でフォーカシングがかかるよ
うに前記対物レンズを光軸上に位置制御するサーボ制御
手段と、を備えたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】本発明のマルチビーム光ヘッド装置は、第１の
ビームと第２のビームとを同一の対物レンズを介して記
録媒体に照射するものであり、前記第１のビームのジャ
ストフォーカスポイントとのずれ量、および前記第２の
ビームのジャストフォーカスポイントとのずれ量は、夫
々フォーカスエラー検出手段によって検出される。

【０００７】前記フォーカスエラー検出手段からは第１
のビームに関する前記ずれ量の検出信号と第２のビーム
に関する前記ずれ量の検出信号とが得られ、これらの検
出信号に基づいて前記第１のビームと前記第２のビーム
の夫々のジャストフォーカスポイントがジャストフォー
カス検出手段によって演算される。

【０００８】中間点設定手段は、前記ジャストフォーカ
ス検出手段からの検出信号に基づいて前記第１のビーム
と前記第２のビームの夫々のジャストフォーカスポイン
トの中間点を設定フォーカスポイントとして出力する。

【０００９】サーボ制御手段は、前記設定フォーカスポ
イントを取り込み、これに基づいて前記第１のビームと
前記第２のビームの夫々のジャストフォーカスポイント
の中間点でフォーカシングがかかるように前記対物レン
ズを光軸上に位置制御する。

【００１０】従って、第１のビームと第２のビームとの
夫々のジャストフォーカスポイントの中間にフォーカス
ポイントが制御されるため、書き込みと同時に直後の再
生を並行して行う場合に、夫々のビームのジャストフォ
ーカスポイントのずれが最小になり、従来のようにフォ
ーカスポイントのずれがどちらかのビームに片寄ること
がない。

【００１１】

【実施例】図１は、本発明の一実施例の構成を模式的に
示す説明図である。図１に示すように、本装置は、記録
用半導体レーザ部１、再生用半導体レーザ部２、プリズ
ム３及び４、光ディスク５、対物レンズ６、フォーカス
エラー検出部７及び８、ジャストフォーカス検出回路
９、中間点設定回路１０、サーボ制御回路１１とから主
に構成されている。

【００１２】前記記録用半導体レーザ部１からは、前記
プリズム３、４及び前記対物レンズ６を通り、前記光デ
ィスク５へ記録用ビームＷが出射される。また、前記再
生用半導体レーザ部２からは、前記プリズム３、４及び
前記対物レンズ６を通り、前記光ディスク５へ再生用ビ
ームＲが照射される。

【００１３】同一の対物レンズ６を介して前記光ディス
ク５へ照射された前記２つのビームＷ及びＲは、前記光
ディスク５で反射されて、夫々前記プリズム４を透過
し、前記記録用ビームＷは前記フォーカスエラー検出部
８へ、前記再生用ビームＲは前記フォーカスエラー検出
部７へ、夫々別個に入射される。

【００１４】これらのフォーカスエラー検出部７及び８
は、夫々に入射する前記再生用ビームＲ、又は前記記録
用ビームＷの前記光ディスク５に対する夫々のビームの
ジャストフォーカスポイントとのずれ量（フォーカスエ
ラー量）を検出し、対応した電気量の検出信号Ｒ１、Ｗ
１を出力する。

【００１５】前記検出信号Ｒ１及びＷ１は、夫々前記ジ
ャストフォーカス検出回路９へ入力され、該ジャストフ
ォーカス検出回路９は、前記検出信号Ｒ１及びＷ１に基
づいて、前記再生用ビームＲと前記記録用ビームＷの夫
々のジャストフォーカスポイントの位置を演算し、対応
した量の演算信号Ｒ２、Ｗ２を出力する。

【００１６】前記演算信号Ｒ２及びＷ２は、夫々前記中
間点設定回路１０へ入力され、該中間点設定回路１０
は、前記演算信号Ｒ２及びＷ２に基づいて、前記再生用
ビームＲと前記記録用ビームＷの夫々のジャストフォー
カスポイントの中間点の位置を演算し、対応する量の信
号を設定フォーカスポイント信号Ｐとして出力する。

【００１７】前記設定フォーカスポイント信号Ｐは、前
記サーボ制御回路１１へ入力され、該サーボ制御回路１
１は、前記設定フォーカスポイント信号Ｐに基づいて、
前記再生用ビームＲと前記記録用ビームＷの夫々のジャ
ストフォーカスポイントの中間点でフォーカシンングが
かかるように位置指令信号Ｓを出力して、前記対物レン
ズ６を光軸上に移動させる。また、前記設定フォーカス
ポイント信号Ｐと共にサーボ制御回路１１には、前記フ
ォーカスエラー検出部７からの前記検出信号Ｒ１が入力
されているが、これは前記再生用ビームＲが前記光ディ
スク５へ出射されたときの位置を基準に前記対物レンズ
６を移動させるためであり、従って、信号Ｒ１の代わり
に信号Ｗ１を前記サーボ制御回路１１に入力してもよ
い。

【００１８】

【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、第１のビ
ームと第２のビームとの夫々のジャストフォーカスポイ
ントの中間にフォーカスポイントを制御しているため、
マルチビーム光ヘッドで書き込みと同時に直後の再生を
並行して行う場合に、夫々のビームのジャストフォーカ
スポイントのずれを最小にすることができ、信頼性の高
い情報の記録・再生を行うことができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を模式的に示す説明図
である。

【符号の説明】

１：記録用半導体レーザ部 ２：再生用半導体レーザ部 ３：プリズム ４：プリズム ５：光ディスク ６：対物レンズ ７：フォーカスエラー検出部 ８：フォーカスエラー検出部 ９：ジャストフォーカス検出回路 １０：中間点設定回路 １１：サーボ制御回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１のビームと第２のビームとを同一の
   対物レンズを介して記録媒体に照射するマルチビーム光
   ヘッド装置において、 前記第１のビームと前記第２のビームの夫々のジャスト
   フォーカスポイントとのずれ量を夫々検出するフォーカ
   スエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの検出信号に基づい
   て前記第１のビームと前記第２のビームの夫々のジャス
   トフォーカスポイントを演算するジャストフォーカス検
   出手段と、 前記ジャストフォーカス検出手段からの検出信号に基づ
   いて前記第１のビームと前記第２のビームの夫々のジャ
   ストフォーカスポイントの中間点を設定フォーカスポイ
   ントとして出力する中間点設定手段と、 前記設定フォーカスポイントに基づいて前記第１のビー
   ムと前記第２のビームの夫々のジャストフォーカスポイ
   ントの中間点でフォーカシングがかかるように前記対物
   レンズを光軸上に位置制御するサーボ制御手段と、を備
   えたことを特徴とするマルチビーム光ヘッド装置。