JPH06149567A - 先行制御装置 - Google Patents

先行制御装置

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JPH06149567A
JPH06149567A JP4319486A JP31948692A JPH06149567A JP H06149567 A JPH06149567 A JP H06149567A JP 4319486 A JP4319486 A JP 4319486A JP 31948692 A JP31948692 A JP 31948692A JP H06149567 A JPH06149567 A JP H06149567A
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Shinichi Nagoya
真一 名児耶
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイプラインの各ステージで待ち要因が発生
した場合にその待ち時間を有効利用し、パイプライン処
理の性能を大幅に向上させる。 【構成】 処理番号レジスタ21及びカウンタ22によ
って処理要求に付与された処理番号は、処理番号レジス
タ21,23,25,26,28,29によってIステ
ージとLステージとPステージとで持ち回られる。ま
た、処理要求に付与された処理番号はOステージでオペ
ランドバッファ15に対するライトアドレスとして用い
られる。検出回路16は各ステージにおける待ち要因の
発生を検出すると、各ステージのレジスタおよび処理番
号レジスタに夫々ホールド信号を出力する。このとき同
時に、検出回路16は各ステージのセレクタにセレクト
信号を出力し、待ち要因の発生による待ち時間に各ステ
ージにおいて後続する命令を先に処理するよう制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は先行制御装置に関し、特
に情報処理装置で用いられるパイプライン構成の先行制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の先行制御装置において
は、パイプライン処理の効率化を図るために様々な対策
が講じられている。
【0003】例えば、主記憶に対するオペランドフェッ
チとレジスタに対するオペランドフェッチとの間に時間
差のあるオペランドフェッチを行う命令を実行する際
に、前命令の処理中の空き時間に該アドレス演算器を用
いて当該命令の主記憶オペランドのアドレス計算や主記
憶に対するフェッチ要求の送出を行う方法が特開平2−
27429号公報に開示されている。
【0004】また、複数命令を同時にデコードし、この
デコードした複数命令が並列に実行可能と識別されたと
きにそれらの複数命令を結合して複数のパイプライン処
理で常に同期させて実行することで、パイプライン処理
の効率化を図る技術が特開平2−130635号公報に
開示されている。
【0005】上記の技術以外にも、パイプライン処理の
効率化を図る技術としては、特開平2−89133号公
報に開示された技術や特開平2−268329号公報に
開示された技術などが知られている。
【0006】しかしながら、この種の先行制御装置での
オペランドの先取り処理においては、パイプラインの各
ステージで待ち要因が発生した場合、すなわちパイプラ
インの乱れが発生した場合、その待ち要因が解消するま
での間、待ち要因の発生したステージとその上位ステー
ジとにおける処理を停止させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の先行制
御装置では、パイプラインの各ステージで待ち要因が発
生した場合にその待ち要因が解消するまでの間、待ち要
因の発生したステージとその上位ステージとにおける処
理を停止させているので、パイプラインが乱れる要因が
多いプログラムを実行する場合に性能が著しく低下して
しまうという問題がある。
【0008】したがって、本発明の目的はパイプライン
の各ステージで待ち要因が発生した場合にその待ち時間
を有効利用することができ、パイプライン処理の性能を
大幅に向上させることができる先行制御装置の提供にあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による先行制御装
置は、パイプライン処理によってオペランドの先取りを
行う情報処理装置の先行制御装置であって、前記オペラ
ンドの先取り処理要求各々に処理番号を付与する手段
と、前記パイプライン処理の各ステージに設けられ、前
記オペランドの先取り処理要求各々に付与された前記処
理番号を持ち回る手段と、前記パイプライン処理の各ス
テージにおける前記オペランドの先取り処理要求に対す
る処理の待ち要因の発生を検出する検出手段と、前記パ
イプライン処理の各ステージに設けられ、前記検出手段
によって前記待ち要因の発生が検出されたときに当該ス
テージの上位ステージから後続のオペランドの先取り処
理要求を受け取って処理する手段と、前記パイプライン
処理によって取り出されたオペランドを該オペランドの
先取り処理要求に付与された前記処理番号に対応付けて
格納する格納手段と、前記格納手段から前記処理番号の
順序で前記オペランドを読出す手段とを備えている。
【0010】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図において、Iステージは上位ステージ
である命令取出しステージから送られてくる命令を命令
レジスタ(IR)1,2に受けて、命令のデコードと命
令語中のアドレスシラブルで指定されるオペランドの論
理アドレスを生成するステージである。
【0012】すなわち、命令レジスタ1,2に保持さ
れ、セレクタ3で選択された命令語中のアドレスシラブ
ルよりベースレジスタ(BR)4及びインデックスレジ
スタ(XR)5各々のレジスタ番号とディスプレースメ
ント(変位)とが抽出される。このレジスタ番号とディ
スプレースメントとによるベースレジスタ4及びインデ
ックスレジスタ5の索引結果とデイプレースメントとを
加算器(AD)6で加算することによってオペランドの
論理アドレスが求められ、そのオペランドの論理アドレ
スが次のLステージへの入力となる。
【0013】LステージはIステージから送られてくる
オペランドの論理アドレスを論理アドレスレジスタ(L
AR)7,8に受けて、絶対アドレス変換バッファ(T
LB)10を索引することによってオペランドの絶対ア
ドレスを求めるステージである。
【0014】すなわち、論理アドレスレジスタ7,8に
保持され、セレクタ9で選択されたオペランドの論理ア
ドレスによって絶対アドレス変換バッファ10を索引す
ることによってオペランドの絶対アドレスが求められ、
そのオペランドの絶対アドレスが次のPステージへの入
力となる。
【0015】PステージはLステージで求められたオペ
ランドの絶対アドレスを絶対アドレスレジスタ(PA
R)11,12に受けて、オペランドキャッシュ(O
C)14を索引することによってオペランドを求めるス
テージである。
【0016】すなわち、絶対アドレスレジスタ17,1
2に保持され、セレクタ13で選択されたオペランドの
絶対アドレスによってオペランドキャッシュ14を索引
することによってオペランドが求められ、そのオペラン
ドが次のOステージへの入力となる。
【0017】OステージはPステージで求められたオペ
ランドをオペランドバッファ(OB)15にバッファす
るステージであり、オペランドバッファ15の出力は下
位ステージである演算ステージに送出される。尚、Oス
テージではオペランドがワード境界を跨がっている場
合、オペランドバッファ15から出力されるデータの整
列を行う。
【0018】本実施例においては、上述したパイプライ
ンの各ステージからその下位ステージへの処理要求に処
理番号を付与している。Iステージの処理番号は処理番
号レジスタ(IN)21(初期値“0”)からLステー
ジに与えられ、1つの処理要求がLステージに送出され
る毎にカウンタ22によってインクリメントされる。
【0019】Iステージで発生される処理番号はLステ
ージ及びPステージで各々処理番号レジスタ(LN)2
5,26と処理番号レジスタ(PN)28,29とに持
ち回られ、Oステージでオペランドバッファ15に対す
るライトアドレスとして用いられる。
【0020】尚、IステージからLステージへ、Lステ
ージからPステージへ、PステージからOステージへは
夫々セレクタ24,27,30,33を経由して送出さ
れる。但し、Oステージのセレクタ33においてはPス
テージのセレクタ30からの処理番号と、アドレスレジ
スタ31及びカウンタ32によって生成されるリードア
ドレスとのうち一方が選択されてオペランドバッファ1
5に供給される。
【0021】上記のパイプラインの各ステージにおいて
待ち要因が発生した場合、それら待ち要因の発生は検出
回路16で検出される。検出回路16は各ステージにお
ける待ち要因の発生を検出すると、各ステージのレジス
タおよび処理番号レジスタに夫々ホールド信号を出力す
るとともに、各ステージのセレクタにセレクト信号を出
力し、待ち要因の発生による待ち時間に各ステージにお
いて後続する命令を先に処理するよう制御する。
【0022】図2〜図4は本発明の一実施例の処理動作
を示す図である。図2はIステージに待ち要因が発生し
たときの処理動作を示し、図3はLステージに待ち要因
が発生したときの処理動作を示し、図4はPステージに
待ち要因が発生したときの処理動作を示している。これ
ら図1〜図4を用いてパイプラインの各ステージで待ち
要因が発生した場合の処理動作について説明する。
【0023】Iステージにおいて、上位ステージである
命令取出しステージから命令A〜Eが順次送られてくる
場合、命令A〜Eには夫々処理番号レジスタ21及びカ
ウンタ22によって処理番号「0」〜「4」が付与され
る。図2に示すように、Iステージにおいて命令Bが命
令レジスタ1に保持されたときに検出回路16が待ち要
因の発生を検出すると、検出回路16からのホールド信
号に応答して命令Bが命令レジスタ1にホールドされ
る。尚、命令Bは待ち要因が解消されるまで命令レジス
タ1にホールドされる。
【0024】このとき、処理番号レジスタ21およびカ
ウンタ22によって命令Bに付与された処理番号「1」
は処理番号レジスタ23に格納され、検出回路16から
のホールド信号(図示せず)に応答してホールドされ
る。命令Bの処理番号「1」も命令レジスタ1に格納さ
れた命令Bと同様に、待ち要因が解消されるまで処理番
号レジスタ23にホールドされる。
【0025】Iステージにおける待ち要因としては、例
えば命令レジスタ1の命令語のアドレスシラブルで指定
されたベースレジスタ4及びインデックスレジスタ5が
先行する命令によって更新されるまで命令レジスタ1の
命令語の処理が待たされるような待ち要因、つまりレジ
スタハザードがある。
【0026】命令Bが命令レジスタ1にホールドされる
と、命令Bの次の命令Cは命令レジスタ2に格納され
る。この命令レジスタ2に格納された命令Cに新たな待
ち要因が発生しなければ、命令Bの処理の待ち時間を利
用して命令Cの処理が命令Bの処理に先行して行われる
ことになる。すなわち、命令レジスタ2に格納された命
令Cが検出回路16からのセレクト信号に応じてセレク
タ3で選択され、加算器6で命令Cのオペランドの論理
アドレスC1 が生成されてLステージに送出される。
【0027】このとき、処理番号レジスタ21の処理番
号「1」をカウンタ22でインクリメントして生成され
た命令Cの処理番号「2」が検出回路16からのセレク
ト信号(図示せず)に応じてセレクタ24で選択され、
Lステージに送出される。
【0028】命令Cのオペランドの論理アドレスC1 が
生成されてLステージに送出されても命令Bの待ち要因
が解消されなければ、命令Cの処理と同様に、命令Cの
次の命令Dが命令レジスタ2に格納されてセレクタ3で
選択され、加算器6で命令Dのオペランドの論理アドレ
スD1 が生成されてLステージに送出される。
【0029】この場合も、命令Cの処理番号と同様に、
処理番号レジスタ21の処理番号「2」をカウンタ22
でインクリメントして生成された命令Dの処理番号
「3」がセレクタ24を介してLステージに送出され
る。
【0030】Iステージにおいて命令Dの処理が終了し
たときに命令Bの待ち要因が解消されると、検出回路1
6から命令レジスタ1及び処理番号レジスタ23へのホ
ールド信号およびセレクタ3,24へのセレクト信号が
解除される。よって、セレクタ3,24では命令レジス
タ1の命令B及び処理番号レジスタ23の命令Bの処理
番号「1」を選択するので、命令Bのオペランドの論理
アドレスB1 及び処理番号「1」がLステージに送出さ
れる。
【0031】上述の如く、Iステージで命令Bに待ち要
因が発生すると、Iステージでは命令Bの待ち要因が解
消されるまでその待ち時間を利用して後続する命令C,
Dを先行して処理するので、Iステージ以下の各ステー
ジでは命令A,C,D,B,Eの順序で処理が行われ
る。このとき、命令A,C,D,B,E各々の処理番号
は処理番号レジスタ25,28によって持ち回られる。
【0032】すなわち、Iステージでは命令A,C,
D,B,Eのオペランドの論理アドレスA1 ,C1 ,D
1 ,B1 ,E1 を順次生成してLステージに送出する。
Lステージでは命令A,C,D,B,Eのオペランドの
絶対アドレスA2 ,C2 ,D2,B2 ,E2 を順次求め
てPステージに送出する。Pステージでは命令A,C,
D,B,EのオペランドA3 ,C3 ,D3 ,B3 ,E3
を順次求めてOステージに送出する。
【0033】Oステージでは命令A,C,D,B,Eの
オペランドA3 ,C3 ,D3 ,B3,E3 が夫々、命令
A,C,D,B,Eの処理番号「0」,「2」,
「3」,「1」,「4」をライトアドレスとしてオペラ
ンドバッファ15に順次バッファされる。但し、命令A
〜EのオペランドA3 〜E3 がオペランドバッファ15
から読出されるときにはアドレスレジスタ31及びカウ
ンタ32で生成されるリードアドレス「0」〜「4」の
順序である。
【0034】図3に示すように、Lステージにおいて命
令Bのオペランドの論理アドレスB1 が論理アドレスレ
ジスタ7に保持されたときに検出回路16が待ち要因の
発生を検出すると、検出回路16からのホールド信号に
応答して論理アドレスB1 が論理アドレスレジスタ7に
ホールドされる。尚、論理アドレスB1 は待ち要因が解
消されるまで論理アドレスレジスタ7にホールドされ
る。
【0035】このとき、論理アドレスB1 とともにLス
テージに送出されてきた処理番号「1」は処理番号レジ
スタ25に格納され、検出回路16からのホールド信号
(図示せず)に応答してホールドされる。命令Bの処理
番号「1」も論理アドレスレジスタ7に格納された論理
アドレスB1 と同様に、待ち要因が解消されるまで処理
番号レジスタ25にホールドされる。
【0036】Lステージにおける待ち要因としては、例
えば絶対アドレス変換バッファ10のミスヒットによっ
て論理アドレスレジスタ7に格納された論理アドレスの
処理が待たされるような待ち要因がある。
【0037】論理アドレスB1 が論理アドレスレジスタ
7にホールドされると、命令Bの次の命令Cのオペラン
ドの論理アドレスC1 が論理アドレスレジスタ8に格納
される。この論理アドレスレジスタ8に格納された論理
アドレスC1 に新たな待ち要因が発生しなければ、論理
アドレスB1 の処理の待ち時間を利用して論理アドレス
C1 の処理が論理アドレスB1 の処理に先行して行われ
ることになる。すなわち、論理アドレスレジスタ8に格
納された論理アドレスC1 が検出回路16からのセレク
ト信号に応じてセレクタ9で選択され、絶対アドレス変
換バッファ10の索引によって命令Cのオペランドの絶
対アドレスC2 が求められてPステージに送出される。
【0038】このとき、Iステージから送出されてきて
処理番号レジスタ26に保持された命令Cの処理番号
「2」が検出回路16からのセレクト信号(図示せず)
に応じてセレクタ27で選択され、Pステージに送出さ
れる。
【0039】命令Cのオペランドの絶対アドレスC2 が
生成されてPステージに送出されても論理アドレスB1
の待ち要因が解消されなければ、論理アドレスC1 の処
理と同様に、命令Cの次の命令Dのオペランドの論理ア
ドレスD1 が論理アドレスレジスタ8に格納されてセレ
クタ9で選択され、絶対アドレス変換バッファ10の索
引によって命令Dのオペランドの絶対アドレスD2 が求
められてPステージに送出される。
【0040】この場合も、命令Cの処理番号と同様に、
Iステージから送出されてきて処理番号レジスタ26に
保持された命令Dの処理番号「3」がセレクタ27を介
してPステージに送出される。
【0041】Lステージにおいて論理アドレスD1 の処
理が終了したときに論理アドレスB1 の待ち要因が解消
されると、検出回路16から論理アドレスレジスタ7及
び処理番号レジスタ25へのホールド信号およびセレク
タ9,27へのセレクト信号が解除される。よって、セ
レクタ9,27では論理アドレスレジスタ7の論理アド
レスB1 及び処理番号レジスタ25の命令Bの処理番号
「1」を選択するので、命令Bのオペランドの絶対アド
レスB2 及び処理番号「1」がPステージに送出され
る。
【0042】このとき、Iステージにおいては、論理ア
ドレスB1 の待ち要因の解消によって下位ステージのL
ステージで論理アドレスB1 の処理が行われているの
で、命令レジスタ1に保持された命令Eの処理が検出回
路16からのホールド信号によってホールドされる。L
ステージでの論理アドレスB1 の処理が終了すると、I
ステージにおける命令Eの処理のホールド状態が解除さ
れ、命令Eのオペランドの論理アドレスE1 が生成され
て命令Eの処理番号「4」とともにLステージに送出さ
れる。
【0043】上述の如く、Lステージで命令Bのオペラ
ンドの論理アドレスB1 に待ち要因が発生すると、Lス
テージでは論理アドレスB1 の待ち要因が解消されるま
でその待ち時間を利用して後続する命令C,Dのオペラ
ンドの論理アドレスC1 ,D1 を先行して処理するの
で、Lステージ以下の各ステージでは命令A,C,D,
B,Eの順序で処理が行われる。このとき、命令A,
C,D,B,E各々の処理番号は処理番号レジスタ28
によって持ち回られる。
【0044】すなわち、Iステージでは命令A〜Eのオ
ペランドの論理アドレスA1 〜E1を順次生成してLス
テージに送出する。Lステージでは命令A,C,D,
B,Eのオペランドの絶対アドレスA2 ,C2 ,D2 ,
B2 ,E2 を順次求めてPステージに送出する。Pステ
ージでは命令A,C,D,B,EのオペランドA3 ,C
3 ,D3 ,B3 ,E3 を順次求めてOステージに送出す
る。
【0045】Oステージでは命令A,C,D,B,Eの
オペランドA3 ,C3 ,D3 ,B3,E3 が夫々、命令
A,C,D,B,Eの処理番号「0」,「2」,
「3」,「1」,「4」をライトアドレスとしてオペラ
ンドバッファ15に順次バッファされる。但し、命令A
〜EのオペランドA3 〜E3 がオペランドバッファ15
から読出されるときにはアドレスレジスタ31及びカウ
ンタ32で生成されるリードアドレス「0」〜「4」の
順序である。
【0046】図4に示すように、Pステージにおいて命
令Bのオペランドの絶対アドレスB2 が絶対アドレスレ
ジスタ11に保持されたときに検出回路16が待ち要因
の発生を検出すると、検出回路16からのホールド信号
に応答して絶対アドレスB2が絶対アドレスレジスタ1
1にホールドされる。尚、絶対アドレスB2 は待ち要因
が解消されるまで絶対アドレスレジスタ11にホールド
される。
【0047】このとき、絶対アドレスB2 とともにPス
テージに送出されてきた処理番号「1」は処理番号レジ
スタ28に格納され、検出回路16からのホールド信号
(図示せず)に応答してホールドされる。命令Bの処理
番号「1」も絶対アドレスレジスタ11に格納された絶
対アドレスB2 と同様に、待ち要因が解消されるまで処
理番号レジスタ28にホールドされる。
【0048】Pステージにおける待ち要因としては、例
えばオペランドキャッシュ14のミスヒットによって絶
対アドレスレジスタ11に格納された絶対アドレスの処
理が待たされるような待ち要因がある。
【0049】絶対アドレスB2 が絶対アドレスレジスタ
11にホールドされると、命令Bの次の命令Cのオペラ
ンドの絶対アドレスC2 が絶対アドレスレジスタ12に
格納される。この絶対アドレスレジスタ12に格納され
た絶対アドレスC2 に新たな待ち要因が発生しなけれ
ば、絶対アドレスB2 の処理の待ち時間を利用して絶対
アドレスC2 の処理が絶対アドレスB2 の処理に先行し
て行われることになる。すなわち、絶対アドレスレジス
タ12に格納された絶対アドレスC2 が検出回路16か
らのセレクト信号に応じてセレクタ13で選択され、オ
ペランドキャッシュ14の索引によって命令Cのオペラ
ンドC3 が求められてOステージに送出される。
【0050】このとき、Lステージから送出されてきて
処理番号レジスタ29に保持された命令Cの処理番号
「2」が検出回路16からのセレクト信号(図示せず)
に応じてセレクタ30で選択され、Oステージに送出さ
れる。
【0051】命令CのオペランドC3 が生成されてOス
テージに送出されても絶対アドレスB2 の待ち要因が解
消されなければ、絶対アドレスC2 の処理と同様に、命
令Cの次の命令Dのオペランドの絶対アドレスD2 が絶
対アドレスレジスタ12に格納されてセレクタ13で選
択され、オペランドキャッシュ14の索引によって命令
DのオペランドD3 が求められてOステージに送出され
る。
【0052】この場合も、命令Cの処理番号と同様に、
Lステージから送出されてきて処理番号レジスタ29に
保持された命令Dの処理番号「3」がセレクタ30を介
してOステージに送出される。
【0053】Pステージにおいて絶対アドレスD2 の処
理が終了したときに絶対アドレスB2 の待ち要因が解消
されると、検出回路16から絶対アドレスレジスタ11
及び処理番号レジスタ28へのホールド信号およびセレ
クタ13,30へのセレクト信号が解除される。よっ
て、セレクタ13,30では絶対アドレスレジスタ11
の絶対アドレスB2 及び処理番号レジスタ28の命令B
の処理番号「1」を選択するので、命令Bのオペランド
B3 及び処理番号「1」がOステージに送出される。
【0054】このとき、Lステージにおいては、絶対ア
ドレスB2 の待ち要因の解消によって下位ステージのP
ステージで絶対アドレスB2 の処理が行われているの
で、論理アドレスレジスタ7に保持された命令Eのオペ
ランドの論理アドレスE1 の処理が検出回路16からの
ホールド信号によってホールドされる。Pステージでの
絶対アドレスB2 の処理が終了すると、Lステージにお
ける論理アドレスE1 の処理のホールド状態が解除さ
れ、命令Eのオペランドの絶対アドレスE2 が求められ
て命令Eの処理番号「4」とともにPステージに送出さ
れる。
【0055】また、Iステージにおいては、絶対アドレ
スB2 の待ち要因の解消によって下位ステージのLステ
ージで論理アドレスE1 の処理がホールドされているの
で、命令レジスタ1に保持された命令Fの処理が検出回
路16からのホールド信号によってホールドされる。P
ステージでの絶対アドレスB2 の処理が終了すると、L
ステージにおける論理アドレスE1 の処理のホールド状
態が解除されるので、Iステージにおける命令Fの処理
のホールド状態が解除される。これによって、命令Fの
オペランドの論理アドレスF1 が生成されて命令Fの処
理番号「5」とともにLステージに送出される。
【0056】上述の如く、Pステージで命令Bのオペラ
ンドの絶対アドレスB2 に待ち要因が発生すると、Pス
テージでは絶対アドレスB2 の待ち要因が解消されるま
でその待ち時間を利用して後続する命令C,Dのオペラ
ンドの絶対アドレスC2 ,D2 を先行して処理するの
で、Pステージ以下の各ステージでは命令A,C,D,
B,E,Fの順序で処理が行われる。
【0057】すなわち、Iステージでは命令A〜Fのオ
ペランドの論理アドレスA1 〜F1を順次生成してLス
テージに送出する。Lステージでは命令A〜Fのオペラ
ンドの絶対アドレスA2 〜F2 を順次求めてPステージ
に送出する。Pステージでは命令A,C,D,B,E,
FのオペランドA3 ,C3 ,D3 ,B3 ,E3 ,F3を
順次求めてOステージに送出する。
【0058】Oステージでは命令A,C,D,B,E,
FのオペランドA3 ,C3 ,D3 ,B3 ,E3 ,F3 が
夫々、命令A,C,D,B,E,Fの処理番号「0」,
「2」,「3」,「1」,「4」,「5」をライトアド
レスとしてオペランドバッファ15に順次バッファされ
る。但し、命令A〜FのオペランドA3 〜F3 がオペラ
ンドバッファ15から読出されるときにはアドレスレジ
スタ31及びカウンタ32で生成されるリードアドレス
「0」〜「5」の順序である。
【0059】尚、命令レジスタ2と論理アドレスレジス
タ8と絶対アドレスレジスタ12とに各々格納される上
位ステージからの後続の処理要求に新たな待ち要因が発
生した場合、それらの処理要求は命令レジスタ2と論理
アドレスレジスタ8と絶対アドレスレジスタ12とにそ
の待ち要因が解消されるまでホールドされる。この場
合、処理番号レジスタ21,26,29の処理番号も同
様にホールドされる。
【0060】また、それらの処理要求は命令レジスタ1
と論理アドレスレジスタ7と絶対アドレスレジスタ11
とに夫々格納された先行する処理要求の処理が終了する
のを待って処理される。
【0061】上述の如き制御を行うことによって、本発
明の一実施例ではパイプラインの各ステージにおいて待
ち要因が発生した場合に、その待ち時間を有効に利用す
ることができる。
【0062】このように、上位ステージの命令取出しス
テージからの命令A〜Fに夫々処理番号レジスタ21及
びカウンタ22によって処理番号「0」〜「5」を付与
し、命令A〜Fに付与した処理番号をパイプラインの各
ステージにおいて持ち回るようにするとともに、パイプ
ライン処理の各ステージにおけるオペランドの先取り処
理要求に対する待ち要因の発生が検出されたときに当該
ステージの上位ステージから後続のオペランドの先取り
処理要求を受け取って処理し、パイプラインのPステー
ジで取り出された各命令A〜FのオペランドA3 〜F3
を命令A〜Fに付与された処理番号に対応してオペラン
ドバッファ15に格納し、オペランドバッファ15から
各命令A〜FのオペランドA3 〜F3 を処理番号「0」
〜「5」順に読出すことによって、パイプラインの各ス
テージで待ち要因が発生した場合にその待ち時間を有効
利用することができ、パイプライン処理の性能を大幅に
向上させることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
ペランドの先取り処理要求各々に処理番号を付与してパ
イプライン処理の各ステージに夫々持ち回るようにする
とともに、パイプライン処理の各ステージにおけるオペ
ランドの先取り処理要求に対する待ち要因の発生が検出
されたときに当該ステージの上位ステージから後続のオ
ペランドの先取り処理要求を受け取って処理し、この処
理によって取り出されたオペランドを該オペランドの先
取り処理要求に付与された処理番号に対応づけて格納
し、処理番号順に読出すことによって、パイプラインの
各ステージで待ち要因が発生した場合にその待ち時間を
有効利用することができ、パイプライン処理の性能を大
幅に向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の処理動作を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の処理動作を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の処理動作を示す図である。
【符号の説明】
1,2 命令レジスタ 3,9,13,27,30,33 セレクタ 4 ベースレジスタ 5 インデックスレジスタ 6 加算器 7,8 論理アドレスレジスタ 10 絶対アドレス変換バッファ 11,12 絶対アドレスレジスタ 14 オペランドキャッシュ 15 オペランドバッファ 16 検出回路 21,23,25,26,28,29 処理番号レジス
タ 22,32 カウンタ 31 アドレスレジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプライン処理によってオペランドの
    先取りを行う情報処理装置の先行制御装置であって、前
    記オペランドの先取り処理要求各々に処理番号を付与す
    る手段と、前記パイプライン処理の各ステージに設けら
    れ、前記オペランドの先取り処理要求各々に付与された
    前記処理番号を持ち回る手段と、前記パイプライン処理
    の各ステージにおける前記オペランドの先取り処理要求
    に対する処理の待ち要因の発生を検出する検出手段と、
    前記パイプライン処理の各ステージに設けられ、前記検
    出手段によって前記待ち要因の発生が検出されたときに
    当該ステージの上位ステージから後続のオペランドの先
    取り処理要求を受け取って処理する手段と、前記パイプ
    ライン処理によって取り出されたオペランドを該オペラ
    ンドの先取り処理要求に付与された前記処理番号に対応
    付けて格納する格納手段と、前記格納手段から前記処理
    番号の順序で前記オペランドを読出す手段とを有するこ
    とを特徴とする先行制御装置。
  2. 【請求項2】 当該ステージにおける処理前に当該ステ
    ージの上位ステージにおける前記オペランドの先取り処
    理要求の処理結果を保持する第1の保持手段と、前記第
    1の保持手段に保持された前記処理結果に対応する前記
    オペランドの先取り処理要求に後続するオペランドの先
    取り処理要求の処理結果を保持する第2の保持手段と、
    前記検出手段の検出結果に応じて前記第1及び第2の保
    持手段各々に保持された内容のうち一方を選択して下位
    ステージに送出する選択手段とを前記パイプライン処理
    の各ステージに有することを特徴とする請求項1記載の
    先行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記パイプライン処理の各ステージに設
    けられ、当該ステージにおいて処理されるオペランドの
    先取り処理要求に夫々付与された前記処理番号を保持す
    る手段を有することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の先行制御装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581246A (ja) * 1981-06-26 1983-01-06 Fujitsu Ltd 命令処理順序制御方式
JPS6395538A (ja) * 1986-10-09 1988-04-26 Nec Corp 命令処理順序制御装置

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581246A (ja) * 1981-06-26 1983-01-06 Fujitsu Ltd 命令処理順序制御方式
JPS6395538A (ja) * 1986-10-09 1988-04-26 Nec Corp 命令処理順序制御装置

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