JPH06148938A - 電子写真用トナ− - Google Patents
電子写真用トナ−Info
- Publication number
- JPH06148938A JPH06148938A JP4301262A JP30126292A JPH06148938A JP H06148938 A JPH06148938 A JP H06148938A JP 4301262 A JP4301262 A JP 4301262A JP 30126292 A JP30126292 A JP 30126292A JP H06148938 A JPH06148938 A JP H06148938A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- toner
- resin
- mol
- dye
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 色相、耐光堅牢度、昇華堅牢度に優れる電子
写真用マゼンタ・カラ−トナ−の提供。 【構成】 C.I.SOLVENT RED 149
および/またはその誘導体に分類される染料を水系媒体
に分散せしめ、トナ−樹脂結着材粒子をこれらの染料で
液体媒体中にて分散染色することによりマゼンタに着色
されたカラ−トナ−を得る。得られたトナ−は結着材樹
脂に顔料を分散し粉砕することにより得られるトナ−に
比較し連続複写性、画像透明性に優れる。
写真用マゼンタ・カラ−トナ−の提供。 【構成】 C.I.SOLVENT RED 149
および/またはその誘導体に分類される染料を水系媒体
に分散せしめ、トナ−樹脂結着材粒子をこれらの染料で
液体媒体中にて分散染色することによりマゼンタに着色
されたカラ−トナ−を得る。得られたトナ−は結着材樹
脂に顔料を分散し粉砕することにより得られるトナ−に
比較し連続複写性、画像透明性に優れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の複写
機、レ−ザ−プリンタ、等における現像剤に用いられる
電子写真用トナ−に関する。さらに詳しくは、カラ−画
像の形成に用いられるプロセスカラ−トナ−に関し、そ
の中でも特にマゼンタに着色されるトナ−に関する。
機、レ−ザ−プリンタ、等における現像剤に用いられる
電子写真用トナ−に関する。さらに詳しくは、カラ−画
像の形成に用いられるプロセスカラ−トナ−に関し、そ
の中でも特にマゼンタに着色されるトナ−に関する。
【0002】
【従来技術】電子写真方式は、複写機、ファクシミリ、
レ−ザ−プリンタ等に広く用いられてきている。さらに
近年では電子写真方式のカラ−化が進められてきてい
る。電子写真方式においてカラ−画像を形成するために
用いられるカラ−トナ−にはプロセスカラ−、すなわち
減法混色の三原色:イエロ−、マゼンタ、シアンに着色
されたトナ−が用いられる。トナ−は一般に、熱可塑性
樹脂に着色剤、荷電制御剤、流動性改質剤、粉砕補助
剤、等を加えて混練した後に粉砕、さらに分級する、い
わゆる粉砕法によって作製されている。粉砕法による電
子写真用トナ−をマゼンタ色に着色する方法としては、
樹脂に色材を混練した後に粉砕する方法が主として用い
られている。樹脂と色材とを粉砕前にあらかじめ混練す
る場合には、その色材は樹脂との混練時の高温に耐える
必要がある。多くの染料は混練の際の温度により変退色
してしまうため、使用可能な色材はほぼ顔料に限られて
いる。
レ−ザ−プリンタ等に広く用いられてきている。さらに
近年では電子写真方式のカラ−化が進められてきてい
る。電子写真方式においてカラ−画像を形成するために
用いられるカラ−トナ−にはプロセスカラ−、すなわち
減法混色の三原色:イエロ−、マゼンタ、シアンに着色
されたトナ−が用いられる。トナ−は一般に、熱可塑性
樹脂に着色剤、荷電制御剤、流動性改質剤、粉砕補助
剤、等を加えて混練した後に粉砕、さらに分級する、い
わゆる粉砕法によって作製されている。粉砕法による電
子写真用トナ−をマゼンタ色に着色する方法としては、
樹脂に色材を混練した後に粉砕する方法が主として用い
られている。樹脂と色材とを粉砕前にあらかじめ混練す
る場合には、その色材は樹脂との混練時の高温に耐える
必要がある。多くの染料は混練の際の温度により変退色
してしまうため、使用可能な色材はほぼ顔料に限られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より知られている
無機系の顔料には安全衛生上問題のあるものが多く、実
際問題としてこれらを含むトナ−を一般の複写機、プリ
ンタ−等に用いることは不可能である。有機系の顔料に
関しても同様に安全衛生性の問題を有するものがあり、
実際に色材として使用可能な物は限定される。安全衛生
上の問題が無い物についても、画像保持性に問題がある
ものが多い。すなわち、多くの有機系の色材は紫外線暴
露等により変退色を生じ、特にカラ−画像の保持という
点で満足できるものは少ない。
無機系の顔料には安全衛生上問題のあるものが多く、実
際問題としてこれらを含むトナ−を一般の複写機、プリ
ンタ−等に用いることは不可能である。有機系の顔料に
関しても同様に安全衛生性の問題を有するものがあり、
実際に色材として使用可能な物は限定される。安全衛生
上の問題が無い物についても、画像保持性に問題がある
ものが多い。すなわち、多くの有機系の色材は紫外線暴
露等により変退色を生じ、特にカラ−画像の保持という
点で満足できるものは少ない。
【0004】顔料による着色では、色材は単にトナ−の
結着剤樹脂に分散しているのみであるため透明性に劣
る。そのため複数の色を重ねた場合の色再現性が不十分
であり、中間色の再現域が狭くなってしまう。また透明
性の影響は、特にオ−バ−ヘッドプロジェクタ用の透明
シ−ト上に画像を形成した場合に顕著に現れる。すなわ
ちトナ−層の透明性が劣るために投影された画像は薄暗
く濁った色調となり、中間色ばかりか、原色の再現さえ
も阻害されてしまう。透明性の問題は、顔料粒子の粒径
を光の波長以下、すなわちサブミクロン程度に小さくす
ることにより、ある程度は改善が可能である。しかしな
がら、顔料をサブミクロンサイズにまで粉砕すろことは
困難であり、色材コストが著しく上昇する。またサブミ
クロン程度にまで粉砕された顔料を樹脂に均一に分散す
ることは困難であり、実際問題としては樹脂中において
ある程度凝集した集合体として存在し、粉砕した効果を
十分に生かすことはできない。
結着剤樹脂に分散しているのみであるため透明性に劣
る。そのため複数の色を重ねた場合の色再現性が不十分
であり、中間色の再現域が狭くなってしまう。また透明
性の影響は、特にオ−バ−ヘッドプロジェクタ用の透明
シ−ト上に画像を形成した場合に顕著に現れる。すなわ
ちトナ−層の透明性が劣るために投影された画像は薄暗
く濁った色調となり、中間色ばかりか、原色の再現さえ
も阻害されてしまう。透明性の問題は、顔料粒子の粒径
を光の波長以下、すなわちサブミクロン程度に小さくす
ることにより、ある程度は改善が可能である。しかしな
がら、顔料をサブミクロンサイズにまで粉砕すろことは
困難であり、色材コストが著しく上昇する。またサブミ
クロン程度にまで粉砕された顔料を樹脂に均一に分散す
ることは困難であり、実際問題としては樹脂中において
ある程度凝集した集合体として存在し、粉砕した効果を
十分に生かすことはできない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる状況
に鑑み、特にカラ−トナ−としての色再現性に優れるマ
ゼンタトナ−を得るべく鋭意研究を重ねた結果、次なる
発明に到達した。すなわち本発明は、C.I.SOLV
ENT RED 149 および/またはその誘導体に
分類される染料を含有することを特徴とする電子写真用
トナ−である。本発明において用いられる染料は分散染
料に分類されるアントラキノン系の染料である。該染料
の結着材樹脂に対する含有量は、特に限定される物では
ないが、概ね0.1〜15.0、好ましくは0.2〜1
0.0、さらに好ましくは0.3〜4.0重量%程度で
ある。
に鑑み、特にカラ−トナ−としての色再現性に優れるマ
ゼンタトナ−を得るべく鋭意研究を重ねた結果、次なる
発明に到達した。すなわち本発明は、C.I.SOLV
ENT RED 149 および/またはその誘導体に
分類される染料を含有することを特徴とする電子写真用
トナ−である。本発明において用いられる染料は分散染
料に分類されるアントラキノン系の染料である。該染料
の結着材樹脂に対する含有量は、特に限定される物では
ないが、概ね0.1〜15.0、好ましくは0.2〜1
0.0、さらに好ましくは0.3〜4.0重量%程度で
ある。
【0006】本発明においては色相の調製のためにRE
D系染料およびまたはVIOLET系染料を配合するこ
とができる。配合できる染料としては、分散染料、油溶
性染料に分類される染料の使用が好ましい。用いること
のできる染料としては、C.I.DISPERSE R
ED 60、92、C.I.SOLVENT RED5
2、C.I.DISPERSE VIOLET 26、
28、31、35、38等を例示することができる。ま
たさらに色相等の調製のため、これらの他、塩基性染
料、ヴァット染料、酸性染料、反応性染料、反応性分散
染料、顔料等の他の色材を併用することは差し支えな
い。
D系染料およびまたはVIOLET系染料を配合するこ
とができる。配合できる染料としては、分散染料、油溶
性染料に分類される染料の使用が好ましい。用いること
のできる染料としては、C.I.DISPERSE R
ED 60、92、C.I.SOLVENT RED5
2、C.I.DISPERSE VIOLET 26、
28、31、35、38等を例示することができる。ま
たさらに色相等の調製のため、これらの他、塩基性染
料、ヴァット染料、酸性染料、反応性染料、反応性分散
染料、顔料等の他の色材を併用することは差し支えな
い。
【0007】本発明は結着材樹脂の種類をなんら限定す
るものではなく、スチレン系、アクリル系などのビニル
系樹脂、ポリエステル系、ポリアミド系等の縮合系樹
脂、あるいはエポキシ系樹脂等、トナ−として用いられ
ている公知のあらゆる樹脂を用いることができる。しか
しながら本発明はポリエステル系樹脂と組合せることに
より、より好ましい結果を得ることができる。ポリエス
テル系樹脂としては飽和ポリエステル系樹脂、不飽和ポ
リエステル系樹脂いずれも用いることができる。本発明
におけるポリエステル樹脂とは、主として、多価カルボ
ン酸樹脂とグリコ−ル成分とからなる。 ポリエステル
樹脂に用いられる多価カルボン酸類としては、例えば、
テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,5
−ナフタルレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、ジフェン酸、スルホテレフタル酸、5−スル
ホイソフタル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフ
タレン−2,7ジカルボン酸、5〔4−スルホフェノキ
シ〕イソフタル酸、スルホテレフタル酸、およびまたは
それらの金属塩、アンモニウム塩などの芳香族ジカルボ
ン酸、p−オキシ安息香酸p−(ヒドロキシエトキシ)
安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカル
ボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フマ−ル酸、マレイン
酸、イタコン酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、等の不飽和脂肪族、および、脂環族ジカルボ
ン酸等を、また多価カルボン酸としては他にトリメリッ
ト酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の三価以上の多
価カルボン酸等を例示できる。ポリエステル樹脂に用い
られる多価アルコ−ル類としては脂肪族多価アルコ−ル
類、脂環族多価アルコ−ル類、芳香族多価アルコ−ル類
等を例示できる。脂肪族多価アルコ−ル類としては、エ
チレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,3−プ
ロパンジオ−ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブ
タンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘ
キサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレン
グリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオ−ル、ポリエチレング
リコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリテトラメチ
レングリコ−ル等の脂肪族ジオ−ル類、トリメチロ−ル
エタン、トリメチロ−ルプロパン、グリセリン、ペンタ
エルスリト−ル等のトリオ−ルおよびテトラオ−ル類等
を例示できる。脂環族多価アルコ−ル類としては1,4
−シクロヘキサンジオ−ル、1,4−シクロヘキサンジ
メタノ−ル、スピログリコ−ル、水素化ビスフェノ−ル
A、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加
物およびプロピレンオキサイド付加物、トリシクロデカ
ンジオ−ル、トリシクロデカンジメタノ−ル等を例示で
きる。芳香族多価アルコ−ル類としてはパラキシレング
リコ−ル、メタキシレングリコ−ル、オルトキシレング
リコ−ル、1,4−フェニレングリコ−ル、1,4−フ
ェニレングリコ−ルのエチレンオキサイド付加物、ビス
フェノ−ルA、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド
付加物およびプロピレンオキサイド付加物等を例示でき
る。さらにポリエステルポリオ−ルとして、ε−カプロ
ラクトン等のラクトン類を開環重合して得られる、ラク
トン系ポリエステルポリオ−ル類等を例示することがで
きる。ポリエステル高分子末端の極性基を封鎖し、トナ
−帯電特性の環境安定性を改善する目的において単官能
単量体がポリエステルに導入される場合がある。単官能
単量体としては、安息香酸、クロロ安息香酸、ブロモ安
息香酸、パラヒドロキシ安息香酸、スルホ安息香酸モノ
アンモニウム塩、スルホ安息香酸モノナトリウム塩、シ
クロヘキシルアミノカルボニル安息香酸、n-ドデシルア
ミノカルボニル安息香酸、タ−シャルブチル安息香酸、
ナフタレンカルボン酸、4−メチル安息香酸、3メチル
安息香酸、サリチル酸、チオサリチル酸、フェニル酢
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、オクタンカ
ルボン酸、ラウリル酸、ステアリル酸、およびこれらの
低級アルキルエステル、等のモノカルボン酸類、あるい
は脂肪族アルコ−ル、芳香族アルコ−ル、脂環族アルコ
−ル等のモノアルコ−ルを用いることができる。
るものではなく、スチレン系、アクリル系などのビニル
系樹脂、ポリエステル系、ポリアミド系等の縮合系樹
脂、あるいはエポキシ系樹脂等、トナ−として用いられ
ている公知のあらゆる樹脂を用いることができる。しか
しながら本発明はポリエステル系樹脂と組合せることに
より、より好ましい結果を得ることができる。ポリエス
テル系樹脂としては飽和ポリエステル系樹脂、不飽和ポ
リエステル系樹脂いずれも用いることができる。本発明
におけるポリエステル樹脂とは、主として、多価カルボ
ン酸樹脂とグリコ−ル成分とからなる。 ポリエステル
樹脂に用いられる多価カルボン酸類としては、例えば、
テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,5
−ナフタルレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、ジフェン酸、スルホテレフタル酸、5−スル
ホイソフタル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフ
タレン−2,7ジカルボン酸、5〔4−スルホフェノキ
シ〕イソフタル酸、スルホテレフタル酸、およびまたは
それらの金属塩、アンモニウム塩などの芳香族ジカルボ
ン酸、p−オキシ安息香酸p−(ヒドロキシエトキシ)
安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカル
ボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フマ−ル酸、マレイン
酸、イタコン酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、等の不飽和脂肪族、および、脂環族ジカルボ
ン酸等を、また多価カルボン酸としては他にトリメリッ
ト酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の三価以上の多
価カルボン酸等を例示できる。ポリエステル樹脂に用い
られる多価アルコ−ル類としては脂肪族多価アルコ−ル
類、脂環族多価アルコ−ル類、芳香族多価アルコ−ル類
等を例示できる。脂肪族多価アルコ−ル類としては、エ
チレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,3−プ
ロパンジオ−ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブ
タンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘ
キサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレン
グリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオ−ル、ポリエチレング
リコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリテトラメチ
レングリコ−ル等の脂肪族ジオ−ル類、トリメチロ−ル
エタン、トリメチロ−ルプロパン、グリセリン、ペンタ
エルスリト−ル等のトリオ−ルおよびテトラオ−ル類等
を例示できる。脂環族多価アルコ−ル類としては1,4
−シクロヘキサンジオ−ル、1,4−シクロヘキサンジ
メタノ−ル、スピログリコ−ル、水素化ビスフェノ−ル
A、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加
物およびプロピレンオキサイド付加物、トリシクロデカ
ンジオ−ル、トリシクロデカンジメタノ−ル等を例示で
きる。芳香族多価アルコ−ル類としてはパラキシレング
リコ−ル、メタキシレングリコ−ル、オルトキシレング
リコ−ル、1,4−フェニレングリコ−ル、1,4−フ
ェニレングリコ−ルのエチレンオキサイド付加物、ビス
フェノ−ルA、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド
付加物およびプロピレンオキサイド付加物等を例示でき
る。さらにポリエステルポリオ−ルとして、ε−カプロ
ラクトン等のラクトン類を開環重合して得られる、ラク
トン系ポリエステルポリオ−ル類等を例示することがで
きる。ポリエステル高分子末端の極性基を封鎖し、トナ
−帯電特性の環境安定性を改善する目的において単官能
単量体がポリエステルに導入される場合がある。単官能
単量体としては、安息香酸、クロロ安息香酸、ブロモ安
息香酸、パラヒドロキシ安息香酸、スルホ安息香酸モノ
アンモニウム塩、スルホ安息香酸モノナトリウム塩、シ
クロヘキシルアミノカルボニル安息香酸、n-ドデシルア
ミノカルボニル安息香酸、タ−シャルブチル安息香酸、
ナフタレンカルボン酸、4−メチル安息香酸、3メチル
安息香酸、サリチル酸、チオサリチル酸、フェニル酢
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、オクタンカ
ルボン酸、ラウリル酸、ステアリル酸、およびこれらの
低級アルキルエステル、等のモノカルボン酸類、あるい
は脂肪族アルコ−ル、芳香族アルコ−ル、脂環族アルコ
−ル等のモノアルコ−ルを用いることができる。
【0008】本発明におけるポリエステル樹脂のより具
体的な例として、(1) 芳香族系単量体を80mol%以上含
有する多価カルボン酸類、と、エチレングリコ−ル0〜
90mol%、プロピレングリコ−ル100〜10mol%とか
ら得られるポリエステル樹脂、(2) 芳香族系単量体を8
0mol%以上含有する多価カルボン酸類、と、2,3−ブ
タンジオ−ル5〜80mol%、エチレングリコ−ル20〜
95mol%とから得られるポリエステル樹脂、(3) 芳香族
系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン酸類、
と、C2 〜C4の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol
%、トリシクロデカン骨格を有するモノand/or多価アル
コ−ル類5〜30mol%とから得られるポリエステル樹
脂、(4) 芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カ
ルボン酸類、と、C2 〜C4の脂肪族系グリコ−ル類7
0〜95mol%、ヒドロキシメチルトリシクロデカン5〜
30mol%とから得られるポリエステル樹脂、(5) 芳香族
系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン酸類、
と、C2 〜C4の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol
%、トリシクロデカンジメタノ−ル5〜30mol%とから
得られるポリエステル樹脂、(6) 芳香族系単量体を80
mol%以上含有する多価カルボン酸類、と、C2 〜C4の
脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、シクロヘキサン
骨格を有するモノand/or多価アルコ−ル類5〜30mol%
とから得られるポリエステル樹脂、(7) 芳香族系単量体
を80mol%以上含有する多価カルボン酸類、と、C2 〜
C4の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、シクロヘ
キサンジオ−ル5〜30mol%とから得られるポリエステ
ル樹脂、(8) 芳香族系単量体を80mol%以上含有する多
価カルボン酸類、と、C2 〜C4の脂肪族系グリコ−ル
類70〜95mol%、水添ビフェノ−ル5〜30mol%とか
ら得られるポリエステル樹脂、(9) 芳香族系単量体を8
0mol%以上含有する多価カルボン酸類、と、C2 〜C4
の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、水添ビスフェ
ノ−ルA5〜30mol%とから得られるポリエステル樹
脂、(10)ナフタレン骨格を有するモノand/or二価以上の
カルボン酸1〜20mol%を含む芳香族系単量体を80mo
l%以上含有する多価カルボン酸類、と、C2 〜C4 の脂
肪族系グリコ−ル類70〜100mol%、脂環族系単量体
0〜30mol%を含有する多価アルコ−ル類、とから得ら
れるポリエステル樹脂等を例示することができる。ここ
に、「芳香族系単量体」はテレフタル酸and/orイソフタ
ル酸であることが好ましい。テレフタル酸とイソフタル
酸の比率は、テレフタル酸含有率/イソフタル酸含有率
=90〜40/10〜60[mol%]が好ましく、さら
に、テレフタル酸含有率/イソフタル酸含有率=80〜
50/20〜50[mol%]、またさらにテレフタル酸含
有率/イソフタル酸含有率=85〜60/15〜40
[mol%]が好ましい。本発明においては、芳香族系単量
体としてトリメリット酸and/orトリメシン酸and/orピロ
メリット酸を2〜5mol%含有することができる。本発明
においてはかかる多価カルボン酸に加え、さらに三価以
上の多価アルコ−ルの併用を容認するものであるが、そ
の目的はポリエステル樹脂の分子量分布を広げるためで
あり、樹脂をゲル化させることが目的ではない。樹脂の
ゲル化は特にポリエステル重合装置からの樹脂の取り出
しを困難とし、生産性の著しい低下を招く。本発明にお
いては実質的にゲル化が無く、より具体的にはクロロホ
ルム不溶分が0.5重量%以下、好ましくは0.25重
量%以下となることが必要である。本発明におけるポリ
エステル樹脂は、芳香族系単量体として、分岐アルキル
基を置換基として有する安息香酸5〜20mol%を含有す
るすることが好ましい。置換基として分岐アルキル基を
有する安息香酸としてはタ−シャルブチル安息香酸の使
用が好ましい。ポリエステル系樹脂の中でも特に好まし
く用いられる樹脂は、酸成分として芳香族多価カルボン
酸を用い、アルコ−ル成分として脂肪族、およびまたは
脂環族の多価アルコ−ルを用いたものである。本発明に
おけるポリエステル樹脂の酸価は3mgKOH/g以下で
あることが好ましく、1mgKOH/gがさらに好まし
く、なおさらに0.5mgKOH/gを越えないように調
整することが好ましい。
体的な例として、(1) 芳香族系単量体を80mol%以上含
有する多価カルボン酸類、と、エチレングリコ−ル0〜
90mol%、プロピレングリコ−ル100〜10mol%とか
ら得られるポリエステル樹脂、(2) 芳香族系単量体を8
0mol%以上含有する多価カルボン酸類、と、2,3−ブ
タンジオ−ル5〜80mol%、エチレングリコ−ル20〜
95mol%とから得られるポリエステル樹脂、(3) 芳香族
系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン酸類、
と、C2 〜C4の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol
%、トリシクロデカン骨格を有するモノand/or多価アル
コ−ル類5〜30mol%とから得られるポリエステル樹
脂、(4) 芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カ
ルボン酸類、と、C2 〜C4の脂肪族系グリコ−ル類7
0〜95mol%、ヒドロキシメチルトリシクロデカン5〜
30mol%とから得られるポリエステル樹脂、(5) 芳香族
系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン酸類、
と、C2 〜C4の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol
%、トリシクロデカンジメタノ−ル5〜30mol%とから
得られるポリエステル樹脂、(6) 芳香族系単量体を80
mol%以上含有する多価カルボン酸類、と、C2 〜C4の
脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、シクロヘキサン
骨格を有するモノand/or多価アルコ−ル類5〜30mol%
とから得られるポリエステル樹脂、(7) 芳香族系単量体
を80mol%以上含有する多価カルボン酸類、と、C2 〜
C4の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、シクロヘ
キサンジオ−ル5〜30mol%とから得られるポリエステ
ル樹脂、(8) 芳香族系単量体を80mol%以上含有する多
価カルボン酸類、と、C2 〜C4の脂肪族系グリコ−ル
類70〜95mol%、水添ビフェノ−ル5〜30mol%とか
ら得られるポリエステル樹脂、(9) 芳香族系単量体を8
0mol%以上含有する多価カルボン酸類、と、C2 〜C4
の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、水添ビスフェ
ノ−ルA5〜30mol%とから得られるポリエステル樹
脂、(10)ナフタレン骨格を有するモノand/or二価以上の
カルボン酸1〜20mol%を含む芳香族系単量体を80mo
l%以上含有する多価カルボン酸類、と、C2 〜C4 の脂
肪族系グリコ−ル類70〜100mol%、脂環族系単量体
0〜30mol%を含有する多価アルコ−ル類、とから得ら
れるポリエステル樹脂等を例示することができる。ここ
に、「芳香族系単量体」はテレフタル酸and/orイソフタ
ル酸であることが好ましい。テレフタル酸とイソフタル
酸の比率は、テレフタル酸含有率/イソフタル酸含有率
=90〜40/10〜60[mol%]が好ましく、さら
に、テレフタル酸含有率/イソフタル酸含有率=80〜
50/20〜50[mol%]、またさらにテレフタル酸含
有率/イソフタル酸含有率=85〜60/15〜40
[mol%]が好ましい。本発明においては、芳香族系単量
体としてトリメリット酸and/orトリメシン酸and/orピロ
メリット酸を2〜5mol%含有することができる。本発明
においてはかかる多価カルボン酸に加え、さらに三価以
上の多価アルコ−ルの併用を容認するものであるが、そ
の目的はポリエステル樹脂の分子量分布を広げるためで
あり、樹脂をゲル化させることが目的ではない。樹脂の
ゲル化は特にポリエステル重合装置からの樹脂の取り出
しを困難とし、生産性の著しい低下を招く。本発明にお
いては実質的にゲル化が無く、より具体的にはクロロホ
ルム不溶分が0.5重量%以下、好ましくは0.25重
量%以下となることが必要である。本発明におけるポリ
エステル樹脂は、芳香族系単量体として、分岐アルキル
基を置換基として有する安息香酸5〜20mol%を含有す
るすることが好ましい。置換基として分岐アルキル基を
有する安息香酸としてはタ−シャルブチル安息香酸の使
用が好ましい。ポリエステル系樹脂の中でも特に好まし
く用いられる樹脂は、酸成分として芳香族多価カルボン
酸を用い、アルコ−ル成分として脂肪族、およびまたは
脂環族の多価アルコ−ルを用いたものである。本発明に
おけるポリエステル樹脂の酸価は3mgKOH/g以下で
あることが好ましく、1mgKOH/gがさらに好まし
く、なおさらに0.5mgKOH/gを越えないように調
整することが好ましい。
【0009】さらに本発明においては、トナ−結着材樹
脂がイオン性基含有樹脂であることが好ましく、イオン
性基含有ポリエステル樹脂がより好ましい。結着材樹脂
に含まれるイオン性基としては、カルボキシル基、スル
ホン酸基、硫酸基、リン酸基、もしくはそれらの塩(水
素塩、金属塩)等のアニオン性基、または第1級ないし
第3級アミン基等のカチオン性基であり、好ましくは、
カルボキシル基、カルボン酸アンモニウム塩基、スルホ
ン酸基、スルホン酸アルカリ金属塩基である。特にポリ
エステル樹脂に共重合可能なスルホン酸金属塩基含有化
合物としては、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフ
タル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−
2,7ジカルボン酸、5〔4−スルホフェノキシ〕イソ
フタル酸等の金属塩をあげることができる。また特にイ
オン性基を高分子末端に導入する場合にはスルホ安息香
酸等を用いることができる。金属塩としてはLi、N
a、K、Mg、Ca、Cu、Fe等の塩があげられ、特
に好ましいものはNa塩である。樹脂がポリエステル系
樹脂である場合には、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、あるいはスルホ安息香酸を用いることが好ましい。
これらイオン性基の含有量は、特にこれを限定するもの
ではないが、概ね0.02〜0.5当量/1000gの
範囲内が適当である。
脂がイオン性基含有樹脂であることが好ましく、イオン
性基含有ポリエステル樹脂がより好ましい。結着材樹脂
に含まれるイオン性基としては、カルボキシル基、スル
ホン酸基、硫酸基、リン酸基、もしくはそれらの塩(水
素塩、金属塩)等のアニオン性基、または第1級ないし
第3級アミン基等のカチオン性基であり、好ましくは、
カルボキシル基、カルボン酸アンモニウム塩基、スルホ
ン酸基、スルホン酸アルカリ金属塩基である。特にポリ
エステル樹脂に共重合可能なスルホン酸金属塩基含有化
合物としては、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフ
タル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−
2,7ジカルボン酸、5〔4−スルホフェノキシ〕イソ
フタル酸等の金属塩をあげることができる。また特にイ
オン性基を高分子末端に導入する場合にはスルホ安息香
酸等を用いることができる。金属塩としてはLi、N
a、K、Mg、Ca、Cu、Fe等の塩があげられ、特
に好ましいものはNa塩である。樹脂がポリエステル系
樹脂である場合には、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、あるいはスルホ安息香酸を用いることが好ましい。
これらイオン性基の含有量は、特にこれを限定するもの
ではないが、概ね0.02〜0.5当量/1000gの
範囲内が適当である。
【0010】本発明に用いられる樹脂のガラス転移点は
40℃以上であることが好ましくさらには50℃以上、
またさらには60℃以上、なおさらには65℃以上であ
ることが好ましい。ガラス転移点がこれより低い場合に
は、取扱い中あるいは保存中に凝集する傾向がみられ、
保存安定性に問題を生ずる場合がある。また本発明に用
いられる樹脂の軟化点は80〜150℃の範囲であるこ
とが好ましい。樹脂の軟化温度をこれより低く抑えたト
ナ−においては、取扱い中あるいは保存中に凝集する傾
向がみられ、特に長期間の保存において、流動性が大き
く悪化する場合がある。軟化点がこれより高い場合には
定着性に支障をきたす。また定着ロ−ルを高温に加熱す
る必要が生じるために、定着ロ−ルの材質、ならびに複
写される基材の材質が制限される。
40℃以上であることが好ましくさらには50℃以上、
またさらには60℃以上、なおさらには65℃以上であ
ることが好ましい。ガラス転移点がこれより低い場合に
は、取扱い中あるいは保存中に凝集する傾向がみられ、
保存安定性に問題を生ずる場合がある。また本発明に用
いられる樹脂の軟化点は80〜150℃の範囲であるこ
とが好ましい。樹脂の軟化温度をこれより低く抑えたト
ナ−においては、取扱い中あるいは保存中に凝集する傾
向がみられ、特に長期間の保存において、流動性が大き
く悪化する場合がある。軟化点がこれより高い場合には
定着性に支障をきたす。また定着ロ−ルを高温に加熱す
る必要が生じるために、定着ロ−ルの材質、ならびに複
写される基材の材質が制限される。
【0011】本発明において、前述の染料により染色さ
れたトナ−を得る方法としては、染料および結着材樹脂
粉末とを水系媒体に分散せしめ、所定の温度にて処理す
る、いわゆる、分散染色法を用いることができる。染色
の際の処理温度は使用される染料と基材との組合せによ
り異なるため一概に規定することは困難であるが、おお
むね樹脂のガラス転移点から150℃までの範囲であ
る。水の沸点を高めるために加圧下にて染色を行なうこ
とは差し支えない。本発明においては特に樹脂のガラス
転移点よりさらに40℃程度高い温度にて染色を行なう
ことが好ましい。染色の際の水系媒体と分散される樹脂
粒子との比率は、特に限定されないが、染色効率を高め
るために水系分散体全体に対する樹脂粒子の含有率を2
0重量%以上、さらには25%以上とすることが好まし
い。しかしながら本発明においては染料の変退色等が生
じない範囲において、該染料を結着材樹脂に練り込み、
粉砕分級する方法によってトナ−を製造してもよい。
れたトナ−を得る方法としては、染料および結着材樹脂
粉末とを水系媒体に分散せしめ、所定の温度にて処理す
る、いわゆる、分散染色法を用いることができる。染色
の際の処理温度は使用される染料と基材との組合せによ
り異なるため一概に規定することは困難であるが、おお
むね樹脂のガラス転移点から150℃までの範囲であ
る。水の沸点を高めるために加圧下にて染色を行なうこ
とは差し支えない。本発明においては特に樹脂のガラス
転移点よりさらに40℃程度高い温度にて染色を行なう
ことが好ましい。染色の際の水系媒体と分散される樹脂
粒子との比率は、特に限定されないが、染色効率を高め
るために水系分散体全体に対する樹脂粒子の含有率を2
0重量%以上、さらには25%以上とすることが好まし
い。しかしながら本発明においては染料の変退色等が生
じない範囲において、該染料を結着材樹脂に練り込み、
粉砕分級する方法によってトナ−を製造してもよい。
【0012】ここに結着材樹脂粉末とは、平均粒子径が
1〜50μmの範囲に微細化された樹脂粒子を意味する
ものである。微細化する方法は特に限定されず、通常の
トナ−の製法と同様の粉砕分級法、あるいはエマルジョ
ン重合法、懸濁重合法、分散重合法、シ−ド重合法など
の方法により得られる樹脂の粒子を用いることができ
る。本発明においては好ましくは以下に示す方法により
得られる樹脂粒子とを用いることができる。本発明にお
いて特にイオン性基を含有した場合においては、ポリエ
ステル樹脂が水分散性を発現する。この場合、水系媒体
に安定にミクロ分散せしめたイオン性基含有ポリエステ
ル樹脂を、該ミクロ分散粒子を可塑化した状態におい
て、ミクロ分散粒子の表面、および表面近傍に存在する
ミクロ分散微粒子を水系媒体中において安定化させる働
きを持つところのイオン量を、均一に制御された状況下
にて減少せしめる手段により、ミクロ分散粒子の媒体中
での安定状態を崩し、ミクロ分散粒子を合体せしめるこ
とによりイオン性基含有ポリエステル粒子を得ることが
できる。該ミクロ分散粒子の表面、および表面近傍に存
在するイオン量を減少せしめる手段としては、ポリエス
テル樹脂に含有されるイオン性基の、・光分解、熱分
解、あるいは加水分解等による切り放し、・温度、pH
等の走査による解離度の制御、・対イオンによるイオン
性基の封鎖、および、・電解質の添加による電気二重層
の破壊、等の手段を用いることができる。本発明におい
ては、対イオン性基を有する反応性単量体を系内に添加
し、対イオン性基含有単量体を重合せしめることにより
形成されるポリイオンコンプレックスを用いてイオン性
基を封鎖する方法、あるいは、分解触媒などを併用した
イオン性基切り放しによる方法を好ましく用いることが
できる。これらの方法によって得られる樹脂粒子は平均
粒子径をDとした場合に0.5D〜2.0Dの粒子径範
囲の粒子が全体の70重量%以上を占めるというシャ−
プな粒度粒度分布を示しすためトナ−としての特性に優
れている。
1〜50μmの範囲に微細化された樹脂粒子を意味する
ものである。微細化する方法は特に限定されず、通常の
トナ−の製法と同様の粉砕分級法、あるいはエマルジョ
ン重合法、懸濁重合法、分散重合法、シ−ド重合法など
の方法により得られる樹脂の粒子を用いることができ
る。本発明においては好ましくは以下に示す方法により
得られる樹脂粒子とを用いることができる。本発明にお
いて特にイオン性基を含有した場合においては、ポリエ
ステル樹脂が水分散性を発現する。この場合、水系媒体
に安定にミクロ分散せしめたイオン性基含有ポリエステ
ル樹脂を、該ミクロ分散粒子を可塑化した状態におい
て、ミクロ分散粒子の表面、および表面近傍に存在する
ミクロ分散微粒子を水系媒体中において安定化させる働
きを持つところのイオン量を、均一に制御された状況下
にて減少せしめる手段により、ミクロ分散粒子の媒体中
での安定状態を崩し、ミクロ分散粒子を合体せしめるこ
とによりイオン性基含有ポリエステル粒子を得ることが
できる。該ミクロ分散粒子の表面、および表面近傍に存
在するイオン量を減少せしめる手段としては、ポリエス
テル樹脂に含有されるイオン性基の、・光分解、熱分
解、あるいは加水分解等による切り放し、・温度、pH
等の走査による解離度の制御、・対イオンによるイオン
性基の封鎖、および、・電解質の添加による電気二重層
の破壊、等の手段を用いることができる。本発明におい
ては、対イオン性基を有する反応性単量体を系内に添加
し、対イオン性基含有単量体を重合せしめることにより
形成されるポリイオンコンプレックスを用いてイオン性
基を封鎖する方法、あるいは、分解触媒などを併用した
イオン性基切り放しによる方法を好ましく用いることが
できる。これらの方法によって得られる樹脂粒子は平均
粒子径をDとした場合に0.5D〜2.0Dの粒子径範
囲の粒子が全体の70重量%以上を占めるというシャ−
プな粒度粒度分布を示しすためトナ−としての特性に優
れている。
【0013】本発明はマゼンタトナ−に関するものであ
り、プロセスカラ−を構成する他の色のトナ−、すなわ
ちシアントナ−、イエロ−トナ−の範囲を何等制限する
ものではないが、好ましくはシアントナ−としてC.
I.DISPERSE BLUE 60、87などによ
り着色されたトナ−、イエロ−トナ−としてC.I.D
ISPERSE YELLOW 33、42、198な
どにより着色されたトナ−と組み合わせて用いることが
できる。
り、プロセスカラ−を構成する他の色のトナ−、すなわ
ちシアントナ−、イエロ−トナ−の範囲を何等制限する
ものではないが、好ましくはシアントナ−としてC.
I.DISPERSE BLUE 60、87などによ
り着色されたトナ−、イエロ−トナ−としてC.I.D
ISPERSE YELLOW 33、42、198な
どにより着色されたトナ−と組み合わせて用いることが
できる。
【0014】先に述べたように、電子写真用トナ−にお
いては、トナ−の摩擦帯電特性が非常に重要である。一
般に色材(染料、顔料)はアミノ基、ニトロ基、アゾ基
等を有するために、樹脂に配合、染着した場合に樹脂の
摩擦帯電特性に影響を与えることが知られている。樹脂
に顔料を混合し粉砕分級する従来法により得られるトナ
−は、個々のトナ−粒子に含有される顔料のコンテン
ト、および分布(粒子の表面に露出、表面近傍、内部)
がばらつくために均一な帯電特性を有するトナ−を得る
ことはできない。本発明における分散染色法により得ら
れるトナ−は、個々のトナ−粒子に含有される染料の含
有量が均一であり、さらに、粒子内における分布につい
ても同一となる。したがって、得られるトナ−は非常に
均一な帯電特性を有するものになる。電子写真用トナ−
は帯電の安定化のために荷電制御剤が用いられる。通
常、荷電制御剤は着色しており、特にカラ−トナ−に用
いるには問題のあるものが多い。本発明において用いら
れる染料は、プロセスカラ−としての色相、彩度、耐光
堅牢度に優れるのみならず、染着された樹脂の摩擦帯電
特性を安定化させる荷電制御剤的な働きを有するもので
ある。以上の作用により、本発明のトナ−は、トナ−を
構成する個々の粒子毎のばらつきの無い均一で、しかも
安定度の高い帯電特性を有するとともにプロセスカラ−
としての色相、彩度、耐光堅牢度、昇華堅牢度について
も優れたものとなる。
いては、トナ−の摩擦帯電特性が非常に重要である。一
般に色材(染料、顔料)はアミノ基、ニトロ基、アゾ基
等を有するために、樹脂に配合、染着した場合に樹脂の
摩擦帯電特性に影響を与えることが知られている。樹脂
に顔料を混合し粉砕分級する従来法により得られるトナ
−は、個々のトナ−粒子に含有される顔料のコンテン
ト、および分布(粒子の表面に露出、表面近傍、内部)
がばらつくために均一な帯電特性を有するトナ−を得る
ことはできない。本発明における分散染色法により得ら
れるトナ−は、個々のトナ−粒子に含有される染料の含
有量が均一であり、さらに、粒子内における分布につい
ても同一となる。したがって、得られるトナ−は非常に
均一な帯電特性を有するものになる。電子写真用トナ−
は帯電の安定化のために荷電制御剤が用いられる。通
常、荷電制御剤は着色しており、特にカラ−トナ−に用
いるには問題のあるものが多い。本発明において用いら
れる染料は、プロセスカラ−としての色相、彩度、耐光
堅牢度に優れるのみならず、染着された樹脂の摩擦帯電
特性を安定化させる荷電制御剤的な働きを有するもので
ある。以上の作用により、本発明のトナ−は、トナ−を
構成する個々の粒子毎のばらつきの無い均一で、しかも
安定度の高い帯電特性を有するとともにプロセスカラ−
としての色相、彩度、耐光堅牢度、昇華堅牢度について
も優れたものとなる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらになんら限定される物では
ない。温度計、撹拌機を備えたオ−トクレ−ブ中に、 ジメチルテレフタレ−ト 95重量部、 ジメチルイソフタレ−ト 95重量部、 5−ナトリウムスルホジメチルイソフタレ−ト 6重量部、 トリシクロデカンジメチロ−ル 40重量部、 エチレングリコ−ル 60重量部、 ネオペンチルグリコ−ル 91重量部、および テトラブトキシチタネ−ト 0.1重量部 を仕込み180〜230℃で120分間加熱してエステ
ル交換反応を行った。ついで反応系を250℃まで昇温
し、系の圧力1〜10mmHgとして60分間反応を続
けた結果、共重合ポリエステル樹脂(R1)を得た。共
重合ポリエステル樹脂100重量部、ブチルセロソルブ
30重量部を110℃にて溶解した後80℃の水200
部を添加し、粒子径約0.1μmの共重合ポリエステル
樹脂の水系ミクロ分散体を得た。さらに得られた水系ミ
クロ分散体を蒸留用フラスコに入れ、留分温度が100
℃に達するまで蒸留し、冷却後に水を加え固形分濃度を
30%とした。 温度計、コンデンサ−、撹拌羽根を備
えた四つ口の1リットルセパラブルフラスコに、共重合
ポリエステル水系分散体1000重量部、および、ジメ
チルアミノエチルメタクリレ−ト8.0重量部を入れ、
80℃に昇温した。次に過硫酸アンモニウム0.2重量
部を含む水溶液150重量部を60分間にわたって滴下
した後、さらに60分間80℃に保った状態で反応を続
けた。その結果、共重合ポリエステル水系分散体に存在
したサブミクロンオ−ダ−の粒子径の共重合体は合体粒
子成長し、平均粒径5.2μm、直径をDとした場合に
0.5D〜2Dの範囲の粒径を有する粒子の占有率92
wt%のポリエステル樹脂粒子を得た。得られたポリエス
テル樹脂粒子に水を添加して25重量%のポリエステル
樹脂粒子水分散体(P1)とした。
説明するが、本発明はこれらになんら限定される物では
ない。温度計、撹拌機を備えたオ−トクレ−ブ中に、 ジメチルテレフタレ−ト 95重量部、 ジメチルイソフタレ−ト 95重量部、 5−ナトリウムスルホジメチルイソフタレ−ト 6重量部、 トリシクロデカンジメチロ−ル 40重量部、 エチレングリコ−ル 60重量部、 ネオペンチルグリコ−ル 91重量部、および テトラブトキシチタネ−ト 0.1重量部 を仕込み180〜230℃で120分間加熱してエステ
ル交換反応を行った。ついで反応系を250℃まで昇温
し、系の圧力1〜10mmHgとして60分間反応を続
けた結果、共重合ポリエステル樹脂(R1)を得た。共
重合ポリエステル樹脂100重量部、ブチルセロソルブ
30重量部を110℃にて溶解した後80℃の水200
部を添加し、粒子径約0.1μmの共重合ポリエステル
樹脂の水系ミクロ分散体を得た。さらに得られた水系ミ
クロ分散体を蒸留用フラスコに入れ、留分温度が100
℃に達するまで蒸留し、冷却後に水を加え固形分濃度を
30%とした。 温度計、コンデンサ−、撹拌羽根を備
えた四つ口の1リットルセパラブルフラスコに、共重合
ポリエステル水系分散体1000重量部、および、ジメ
チルアミノエチルメタクリレ−ト8.0重量部を入れ、
80℃に昇温した。次に過硫酸アンモニウム0.2重量
部を含む水溶液150重量部を60分間にわたって滴下
した後、さらに60分間80℃に保った状態で反応を続
けた。その結果、共重合ポリエステル水系分散体に存在
したサブミクロンオ−ダ−の粒子径の共重合体は合体粒
子成長し、平均粒径5.2μm、直径をDとした場合に
0.5D〜2Dの範囲の粒径を有する粒子の占有率92
wt%のポリエステル樹脂粒子を得た。得られたポリエス
テル樹脂粒子に水を添加して25重量%のポリエステル
樹脂粒子水分散体(P1)とした。
【0016】染料として、( 1) C.I.SOLVEN
T RED 149(商品名PSBRILLIANT
RED HEY[三井東圧染料製])20重量部、分散
剤ミグノ−ル802[一方社油脂工業製]5重量部、シ
リコ−ン系消泡剤IPデフォ−マ6500[一方社油脂
工業製]0.1重量部、脱イオン水74.9重量部の混
合比にてサンドミルに仕込、約1時間粉砕分散を行い、
各々平均粒子径0.2μmの染料分散体(D1)を得
た。以下染料を、 (比較例1)C.I.DISPERSE RED 3 (比較例2)C.I.DISPERSE RED 9 (比較例3)C.I.DISPERSE RED 15 (比較例4)C.I.DISPERSE RED 22 に代え、同様に染料分散体(D2)〜(D5)を得た。
T RED 149(商品名PSBRILLIANT
RED HEY[三井東圧染料製])20重量部、分散
剤ミグノ−ル802[一方社油脂工業製]5重量部、シ
リコ−ン系消泡剤IPデフォ−マ6500[一方社油脂
工業製]0.1重量部、脱イオン水74.9重量部の混
合比にてサンドミルに仕込、約1時間粉砕分散を行い、
各々平均粒子径0.2μmの染料分散体(D1)を得
た。以下染料を、 (比較例1)C.I.DISPERSE RED 3 (比較例2)C.I.DISPERSE RED 9 (比較例3)C.I.DISPERSE RED 15 (比較例4)C.I.DISPERSE RED 22 に代え、同様に染料分散体(D2)〜(D5)を得た。
【0017】得られた樹脂粒子の水系分散体(P1)を
100重量部、染料分散体(D1)2.5重量部をテク
サム技研製染色試験機「ミニカラ−」のステンレスポッ
トに仕込み、室温から3℃/分の昇温速度にて130℃
まで昇温し、130℃にて60分関保持した後、室温ま
で冷却、染色粒子を得た。得られた染色粒子を濾過・洗
浄し、スプレ−ドライヤ−にて乾燥し、着色トナ−(T
1)を得た。以下同様に染料分散体を(D2)〜(D
5)に代え、着色トナ−(T2)〜(T5)を得た。
100重量部、染料分散体(D1)2.5重量部をテク
サム技研製染色試験機「ミニカラ−」のステンレスポッ
トに仕込み、室温から3℃/分の昇温速度にて130℃
まで昇温し、130℃にて60分関保持した後、室温ま
で冷却、染色粒子を得た。得られた染色粒子を濾過・洗
浄し、スプレ−ドライヤ−にて乾燥し、着色トナ−(T
1)を得た。以下同様に染料分散体を(D2)〜(D
5)に代え、着色トナ−(T2)〜(T5)を得た。
【0018】(比較例5)共重合ポリエステル樹脂(R
1)95重量部と、マゼンタ顔料(C.I.PIGME
NT RED 42)5重量部とをボールミルにて予備
混合した後、ロ−ルミルにて溶融混合し、室温まで冷却
した。さらに得られた着色樹脂塊をステンレススチ−ル
製乳鉢にて粗粉砕した後、フリ−ザ−ミルにて微粉砕
し、分級して平均粒径が6.8μmの着色トナ−(T
6)を得た。
1)95重量部と、マゼンタ顔料(C.I.PIGME
NT RED 42)5重量部とをボールミルにて予備
混合した後、ロ−ルミルにて溶融混合し、室温まで冷却
した。さらに得られた着色樹脂塊をステンレススチ−ル
製乳鉢にて粗粉砕した後、フリ−ザ−ミルにて微粉砕
し、分級して平均粒径が6.8μmの着色トナ−(T
6)を得た。
【0019】(耐光堅牢度)得られたトナ−50重量部
と、フェライト系キャリアF−100[パウダ−テック
社製]1000重量部とをボ−ルミルに仕込、約15分
間撹拌し現像剤とした。得られた現像剤にて、アモルフ
ァスシリコン感光ドラムを有するアナログ方式の複写機
を用いて平均膜厚が7μmになるように紙に定着し、耐
光堅牢度評価用サンプルとした。耐光堅牢度評価はフェ
−ドメ−タを用い、カ−ボンア−クランプに20時間暴
露した後の変色度合(CIELAB座標系における色差ΔE)
にて評価した。色度座標の測定には色彩色度計CR−2
10[ミノルタ製]を用いた。 (昇華堅牢度)トナ−を定着した紙の定着面と、昇華型
熱転写プリンタ用の受像紙の受像層とを3mmの間隔に
て対向させて保持し、200℃のドライオ−ブンにて1
0分間加熱した後、昇華型熱転写プリンタ用受像紙の染
料による汚染度合いにより昇華堅牢度を評価した。汚染
度合は耐光堅牢度評価に用いた色彩色度計により昇華型
熱転写プリンタ用受像紙側の変色度合(ΔE)にて評価
した。 (画像透明性)同様にアモルファスシリコン感光ドラム
を有するアナログ方式の複写機を用いて階調画像を透明
フィルム上に複写しオ−バ−ヘッドプロジェクタにて観
察し評価した。以上の結果を表1.に示す。 (連続複写性)さらにアモルファスシリコン感光ドラム
を有するアナログ方式の複写機を用いて複写を一万枚連
続して行った。トナ−として(T1)を用いた場合にお
いては複写初期と複写1万枚目との画質に大きな変化は
みられなかった。トナ−(T2)〜(T5)を用いた場
合には画像にゴ−スト上のノイズが生じた。これはトナ
−に含有される染料が定着時の高熱により昇華し、定着
ロ−ルを汚染したことが原因であった。画像のそのほか
の画質要因については複写初期と複写1万枚目との画質
に大きな変化はみられなかった。トナ−(T6)を用い
た場合には複写7000枚程度よりカブリが目立ちはじ
め、9000枚程度以降においてはカスレとブラシマ−
クが生じた。これらはトナ−の帯電特性にばらつきが大
きいため、複写枚数の増加に伴って現像機内に残存した
トナ−に偏りが生じたためである。
と、フェライト系キャリアF−100[パウダ−テック
社製]1000重量部とをボ−ルミルに仕込、約15分
間撹拌し現像剤とした。得られた現像剤にて、アモルフ
ァスシリコン感光ドラムを有するアナログ方式の複写機
を用いて平均膜厚が7μmになるように紙に定着し、耐
光堅牢度評価用サンプルとした。耐光堅牢度評価はフェ
−ドメ−タを用い、カ−ボンア−クランプに20時間暴
露した後の変色度合(CIELAB座標系における色差ΔE)
にて評価した。色度座標の測定には色彩色度計CR−2
10[ミノルタ製]を用いた。 (昇華堅牢度)トナ−を定着した紙の定着面と、昇華型
熱転写プリンタ用の受像紙の受像層とを3mmの間隔に
て対向させて保持し、200℃のドライオ−ブンにて1
0分間加熱した後、昇華型熱転写プリンタ用受像紙の染
料による汚染度合いにより昇華堅牢度を評価した。汚染
度合は耐光堅牢度評価に用いた色彩色度計により昇華型
熱転写プリンタ用受像紙側の変色度合(ΔE)にて評価
した。 (画像透明性)同様にアモルファスシリコン感光ドラム
を有するアナログ方式の複写機を用いて階調画像を透明
フィルム上に複写しオ−バ−ヘッドプロジェクタにて観
察し評価した。以上の結果を表1.に示す。 (連続複写性)さらにアモルファスシリコン感光ドラム
を有するアナログ方式の複写機を用いて複写を一万枚連
続して行った。トナ−として(T1)を用いた場合にお
いては複写初期と複写1万枚目との画質に大きな変化は
みられなかった。トナ−(T2)〜(T5)を用いた場
合には画像にゴ−スト上のノイズが生じた。これはトナ
−に含有される染料が定着時の高熱により昇華し、定着
ロ−ルを汚染したことが原因であった。画像のそのほか
の画質要因については複写初期と複写1万枚目との画質
に大きな変化はみられなかった。トナ−(T6)を用い
た場合には複写7000枚程度よりカブリが目立ちはじ
め、9000枚程度以降においてはカスレとブラシマ−
クが生じた。これらはトナ−の帯電特性にばらつきが大
きいため、複写枚数の増加に伴って現像機内に残存した
トナ−に偏りが生じたためである。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によるト
ナ−は、帯電特性の均一性に優れるため連続複写時にも
画像形成が安定しており、さらにマゼンタとしての色相
に優れ、紫外線暴露により画像劣化を生じないため複写
画像の保存性に優れ、また昇華堅牢度に優れるため定着
ロ−ルの汚染等を生じない等々の優れた特性を有するも
のである。
ナ−は、帯電特性の均一性に優れるため連続複写時にも
画像形成が安定しており、さらにマゼンタとしての色相
に優れ、紫外線暴露により画像劣化を生じないため複写
画像の保存性に優れ、また昇華堅牢度に優れるため定着
ロ−ルの汚染等を生じない等々の優れた特性を有するも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 陽三 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 C.I.SOLVENT RED 14
9 および/またはその誘導体に分類される染料を含有
することを特徴とする電子写真用トナ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4301262A JPH06148938A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 電子写真用トナ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4301262A JPH06148938A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 電子写真用トナ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06148938A true JPH06148938A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=17894701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4301262A Pending JPH06148938A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 電子写真用トナ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06148938A (ja) |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP4301262A patent/JPH06148938A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05119522A (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH063857A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH07140716A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH0619197A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH06148938A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH05100480A (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH07134443A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH0720651A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH04301649A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP3068108B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH06214426A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JP3123614B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JP3123615B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH06214424A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH07140714A (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JPH06222616A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH06175405A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH06208251A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JP3048004B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH04242266A (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH04195163A (ja) | 着色樹脂粒子の製造法 | |
JPH06208249A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH04337741A (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH06214425A (ja) | 電子写真用トナ− | |
JPH06208250A (ja) | 電子写真用トナ− |