JPH06148428A - 位相差板の製造方法 - Google Patents
位相差板の製造方法Info
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- JPH06148428A JPH06148428A JP30102092A JP30102092A JPH06148428A JP H06148428 A JPH06148428 A JP H06148428A JP 30102092 A JP30102092 A JP 30102092A JP 30102092 A JP30102092 A JP 30102092A JP H06148428 A JPH06148428 A JP H06148428A
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- Japan
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- film
- thermoplastic resin
- guide
- guide rail
- resin film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 均一でかつ優れた位相差補償性能と視野角特
性を有する位相差板を容易に製造できる方法を提供する
こと。 【構成】 上側直線案内部11と下側直線案内部12と
これ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線案内
部13,14から成り並列配置された一対の無端状ガイ
ドレール1と、各ガイドレールに装着され各ガイドレー
ル上を走行すると共に熱可塑性樹脂フィルムpの横方向
両端部を把持する把持部を有しかつこの把持部のガイド
レールからの高さ距離が変えられる複数の治具2群とで
フィルム把持手段10を構成し、このフィルム把持手段
に対して横一軸延伸された熱可塑性樹脂フィルムを供給
し、ガイドレールの曲線案内部13において上記フィル
ムの横方向両端部を順次把持させると共に、ガイドレー
ルの上側直線案内部11において上記フィルムを弛ませ
ながらその縦方向を熱収縮させることを特徴する。
性を有する位相差板を容易に製造できる方法を提供する
こと。 【構成】 上側直線案内部11と下側直線案内部12と
これ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線案内
部13,14から成り並列配置された一対の無端状ガイ
ドレール1と、各ガイドレールに装着され各ガイドレー
ル上を走行すると共に熱可塑性樹脂フィルムpの横方向
両端部を把持する把持部を有しかつこの把持部のガイド
レールからの高さ距離が変えられる複数の治具2群とで
フィルム把持手段10を構成し、このフィルム把持手段
に対して横一軸延伸された熱可塑性樹脂フィルムを供給
し、ガイドレールの曲線案内部13において上記フィル
ムの横方向両端部を順次把持させると共に、ガイドレー
ルの上側直線案内部11において上記フィルムを弛ませ
ながらその縦方向を熱収縮させることを特徴する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一軸延伸された熱可塑
性樹脂フィルムにて構成され、例えば液晶表示板等に好
適に用いられる位相差板に係り、特に、視野角特性に優
れしかも位相差値のむらが少ない位相差板の製造方法に
関するものである。
性樹脂フィルムにて構成され、例えば液晶表示板等に好
適に用いられる位相差板に係り、特に、視野角特性に優
れしかも位相差値のむらが少ない位相差板の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】位相差板(フィルム)とは、延伸した高
分子フィルムの複屈折性(延伸による分子配向により延
伸方向とそれに直交する方向の屈折率が異なるために生
ずる)を利用し、例えば液晶表示板の液晶で生じた位相
差を解消させる(位相差補償という)もので、従来、こ
の種の位相差板(フィルム)としてはセルロース系樹脂
(特開昭63−167363号公報参照)、塩化ビニル
系樹脂(特公昭45−34477号公報、特開昭56−
125702号公報参照)、ポリカーボネート系樹脂
(特公昭41−12190号公報、特開昭56−130
703号公報参照)、アクリロニトリル系樹脂(特開昭
56−130702号公報参照)、スチレン系樹脂(特
開昭56−125703号公報参照)、オレフィン系樹
脂(特開昭60−24502号公報参照)等のフィルム
を一軸延伸処理して製造できることが知られており、ま
た、一軸延伸方法としては、縦一軸延伸(特開平2−1
91904号公報参照)、横一軸延伸(特開平2−42
406号公報参照)等が提案されている。
分子フィルムの複屈折性(延伸による分子配向により延
伸方向とそれに直交する方向の屈折率が異なるために生
ずる)を利用し、例えば液晶表示板の液晶で生じた位相
差を解消させる(位相差補償という)もので、従来、こ
の種の位相差板(フィルム)としてはセルロース系樹脂
(特開昭63−167363号公報参照)、塩化ビニル
系樹脂(特公昭45−34477号公報、特開昭56−
125702号公報参照)、ポリカーボネート系樹脂
(特公昭41−12190号公報、特開昭56−130
703号公報参照)、アクリロニトリル系樹脂(特開昭
56−130702号公報参照)、スチレン系樹脂(特
開昭56−125703号公報参照)、オレフィン系樹
脂(特開昭60−24502号公報参照)等のフィルム
を一軸延伸処理して製造できることが知られており、ま
た、一軸延伸方法としては、縦一軸延伸(特開平2−1
91904号公報参照)、横一軸延伸(特開平2−42
406号公報参照)等が提案されている。
【0003】そして、位相差板(フィルム)の上記位相
差補償性能はレターデーション値と呼ばれ、Δn×dで
表される。ここで、Δnは屈折率の異方性、dはフィル
ムの肉厚である。
差補償性能はレターデーション値と呼ばれ、Δn×dで
表される。ここで、Δnは屈折率の異方性、dはフィル
ムの肉厚である。
【0004】ところで、入射光とフィルム面に対する法
線との為す角が増大すると、上記レターデーション値は
変化し(延伸方向を軸に回転させた場合と延伸方向に垂
直な軸で回転させた場合とで増減は異なる)液晶表示の
着色が生じる。
線との為す角が増大すると、上記レターデーション値は
変化し(延伸方向を軸に回転させた場合と延伸方向に垂
直な軸で回転させた場合とで増減は異なる)液晶表示の
着色が生じる。
【0005】位相差板(フィルム)のような光学異方体
は3次元方向の屈折率(nx,ny,nz)が一様でな
く、屈折率楕円体で表現される。そして、各方向の屈折
率の関係は、例えば、図10に示す一軸延伸フィルムp
において、xを延伸軸、yをフィルム面内の延伸方向と
直交する軸、zをフィルムの法線方向とすると、固有屈
折率が正のフィルムではnx>ny≧nzの関係があ
り、固有屈折率が負のフィルムではnx<ny≦nzの
関係がある。また完全一軸延伸フィルムではフィルム面
内の延伸方向と直交する方向yの屈折率nyとフィルム
の法線方向zの屈折率nzは等しく、ny=nzが成立
する。
は3次元方向の屈折率(nx,ny,nz)が一様でな
く、屈折率楕円体で表現される。そして、各方向の屈折
率の関係は、例えば、図10に示す一軸延伸フィルムp
において、xを延伸軸、yをフィルム面内の延伸方向と
直交する軸、zをフィルムの法線方向とすると、固有屈
折率が正のフィルムではnx>ny≧nzの関係があ
り、固有屈折率が負のフィルムではnx<ny≦nzの
関係がある。また完全一軸延伸フィルムではフィルム面
内の延伸方向と直交する方向yの屈折率nyとフィルム
の法線方向zの屈折率nzは等しく、ny=nzが成立
する。
【0006】以下、一例としてxz面内でz軸からθ
(視角)傾斜した方向からみた複屈折[Δn
xz(θ)]、レターデーション値[Rxz(θ)]はそれ
ぞれ以下の式で表される(電子材料1991年2月号第
40頁参照)。
(視角)傾斜した方向からみた複屈折[Δn
xz(θ)]、レターデーション値[Rxz(θ)]はそれ
ぞれ以下の式で表される(電子材料1991年2月号第
40頁参照)。
【0007】
【数1】 但し、式中dはフィルムの厚さ、nは平均屈折率であ
る。
る。
【0008】そして、上記(1)(2)式に基づいて計
算した結果を図11に示す。
算した結果を図11に示す。
【0009】図11のグラフ図において、横軸は視角
θ、縦軸はxz面内で視角θにおけるレターデーション
値Rxz(θ)を視角0(法線方向zから見た場合)のレ
ターデーション値Rxz(0)で割った値Rxz(θ)/R
xz(0)を示し、レターデーションRの変化率は[1−
Rxz(θ)/Rxz(0)]の絶対値で表される。また、
図11中aはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを示
し、bはnz<nyの完全一軸延伸フィルムを示してい
る。
θ、縦軸はxz面内で視角θにおけるレターデーション
値Rxz(θ)を視角0(法線方向zから見た場合)のレ
ターデーション値Rxz(0)で割った値Rxz(θ)/R
xz(0)を示し、レターデーションRの変化率は[1−
Rxz(θ)/Rxz(0)]の絶対値で表される。また、
図11中aはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを示
し、bはnz<nyの完全一軸延伸フィルムを示してい
る。
【0010】ここで、視野角は、レターデーションRの
変化率、すなわち[1−Rxz(θ)/Rxz(0)]の絶
対値が小さい程広いのである。そして、図11より完全
一軸延伸(nz=ny)の方がレターデーション値の変
化が少なくかつ視野角が広くなり、他方、分子の配向に
二軸性が存在すると(nz<ny)上述のレターデーシ
ョン値の変化は大きくかつ視野角が非常に狭くなること
が確認できる。
変化率、すなわち[1−Rxz(θ)/Rxz(0)]の絶
対値が小さい程広いのである。そして、図11より完全
一軸延伸(nz=ny)の方がレターデーション値の変
化が少なくかつ視野角が広くなり、他方、分子の配向に
二軸性が存在すると(nz<ny)上述のレターデーシ
ョン値の変化は大きくかつ視野角が非常に狭くなること
が確認できる。
【0011】また、θの代わりに、yz面内でz軸から
傾斜した視角φを用いた場合の計算結果を図12に示
す。図12中cはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを
示し、dはnz<nyの完全一軸延伸フィルムを示して
いる。
傾斜した視角φを用いた場合の計算結果を図12に示
す。図12中cはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを
示し、dはnz<nyの完全一軸延伸フィルムを示して
いる。
【0012】そして、この結果からも分子の配向に二軸
性があるとレターデーション値の変化率、すなわち[1
−Ryz(φ)/Ryz(0)]の絶対値が大きく視野角が
狭くなり、他方、分子の一軸配向性が高い程レターデー
ション値の変化率、すなわち[1−Ryz(φ)/R
yz(0)]の絶対値が小さくかつ視野角が広くなる。ま
た、nz=nyの完全一軸延伸の場合が最も視野角が広
くなることが分かる。
性があるとレターデーション値の変化率、すなわち[1
−Ryz(φ)/Ryz(0)]の絶対値が大きく視野角が
狭くなり、他方、分子の一軸配向性が高い程レターデー
ション値の変化率、すなわち[1−Ryz(φ)/R
yz(0)]の絶対値が小さくかつ視野角が広くなる。ま
た、nz=nyの完全一軸延伸の場合が最も視野角が広
くなることが分かる。
【0013】従って、これ等図11及び図12の結果か
らいずれの方向から見る場合も分子の一軸配向性が高い
程レターデーション値の変化率が小さくかつ視野角が広
いことが分かる。
らいずれの方向から見る場合も分子の一軸配向性が高い
程レターデーション値の変化率が小さくかつ視野角が広
いことが分かる。
【0014】ところで、分子配向の一軸性を高めるため
には延伸方向と垂直な方向に発生する応力(縮小しよう
とする残留応力)をできるだけ小さくすることが必要で
ある。言い換えると、延伸方向と垂直な方向に延伸で生
じると考えられる縮小量だけ延伸方向と垂直な方向に縮
小すれば良いのである。この縮小量より計算される縮小
率(ネックイン率とも呼ぶ)は次の式で与えられる。
には延伸方向と垂直な方向に発生する応力(縮小しよう
とする残留応力)をできるだけ小さくすることが必要で
ある。言い換えると、延伸方向と垂直な方向に延伸で生
じると考えられる縮小量だけ延伸方向と垂直な方向に縮
小すれば良いのである。この縮小量より計算される縮小
率(ネックイン率とも呼ぶ)は次の式で与えられる。
【0015】縮小率(ネックイン率)=縮小量/縮小前
の長さ×100(%) この縮小率(ネックイン率)について特開平2−191
904号公報ではネックイン率(延伸前後の延伸方向と
直交する方向のフィルムの長さ変化率)を検討し、この
ネックイン率を(1−1/延伸倍率の平方根)×100
〜(1−1/延伸倍率の3乗根)×100(%)にする
ことにより視野角特性に優れた位相差板(フィルム)が
得られると報告され、この具体的な方法として、延伸ロ
ール間距離をフィルム幅の5倍以上に設定し幅方向の自
由な収縮を許しながら縦方向に延伸する方法(縦一軸自
由幅延伸法)が開示されている。
の長さ×100(%) この縮小率(ネックイン率)について特開平2−191
904号公報ではネックイン率(延伸前後の延伸方向と
直交する方向のフィルムの長さ変化率)を検討し、この
ネックイン率を(1−1/延伸倍率の平方根)×100
〜(1−1/延伸倍率の3乗根)×100(%)にする
ことにより視野角特性に優れた位相差板(フィルム)が
得られると報告され、この具体的な方法として、延伸ロ
ール間距離をフィルム幅の5倍以上に設定し幅方向の自
由な収縮を許しながら縦方向に延伸する方法(縦一軸自
由幅延伸法)が開示されている。
【0016】また、特開平3−23405号公報には、
パンタグラフ式同時二軸テンター延伸機を適用し、フィ
ルムの幅方向両端部を部分的にテンタークリップで保持
して縦方向及び幅方向の両方向を同時に延伸し、0〜
(1−1/延伸倍率の平方根)のネックイン率を有する
位相差板を製造する方法が開示されている。
パンタグラフ式同時二軸テンター延伸機を適用し、フィ
ルムの幅方向両端部を部分的にテンタークリップで保持
して縦方向及び幅方向の両方向を同時に延伸し、0〜
(1−1/延伸倍率の平方根)のネックイン率を有する
位相差板を製造する方法が開示されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2−1
91904号公報に開示されている方法は上述したよう
に延伸ロール間距離をフィルム幅の5倍以上に設定して
いるため、ロール間の全域に亘り延伸中の加熱温度を均
一に制御することが困難な問題点があった。
91904号公報に開示されている方法は上述したよう
に延伸ロール間距離をフィルム幅の5倍以上に設定して
いるため、ロール間の全域に亘り延伸中の加熱温度を均
一に制御することが困難な問題点があった。
【0018】また、この方法では間隔を開けて配置され
た延伸ロール間においてフィルムの幅方向の自由な収縮
を許しながらフィルム縦方向への延伸処理を施している
ため、延伸ロール近傍部位におけるフィルムの幅方向の
収縮量に較べて延伸ロール間中央部付近におけるフィル
ムの幅方向収縮量が大きくなり、この収縮率の差異に起
因してフィルムの幅方向両端部における延伸軸(延伸主
軸)の方向とフィルム中央部における延伸軸の方向とが
一致しなくなる欠点があった。従って、延伸処理された
フィルムの幅方向両端部と中央部とでその位相差補償性
能や視野角特性が相違するためフィルムの幅方向両端部
を不良品として大量に廃棄しなければならず、歩留まり
が悪いといった問題点があった。
た延伸ロール間においてフィルムの幅方向の自由な収縮
を許しながらフィルム縦方向への延伸処理を施している
ため、延伸ロール近傍部位におけるフィルムの幅方向の
収縮量に較べて延伸ロール間中央部付近におけるフィル
ムの幅方向収縮量が大きくなり、この収縮率の差異に起
因してフィルムの幅方向両端部における延伸軸(延伸主
軸)の方向とフィルム中央部における延伸軸の方向とが
一致しなくなる欠点があった。従って、延伸処理された
フィルムの幅方向両端部と中央部とでその位相差補償性
能や視野角特性が相違するためフィルムの幅方向両端部
を不良品として大量に廃棄しなければならず、歩留まり
が悪いといった問題点があった。
【0019】他方、特開平3−23405号公報に開示
されている方法においては、フィルムの幅方向両端部を
テンタークリップにより部分的に保持して延伸処理を施
しているため、上記テンタークリップにて保持されない
部位においてネックインが発生し、製造された位相差板
の位相差補償性能と視野角特性の均一性に問題があっ
た。
されている方法においては、フィルムの幅方向両端部を
テンタークリップにより部分的に保持して延伸処理を施
しているため、上記テンタークリップにて保持されない
部位においてネックインが発生し、製造された位相差板
の位相差補償性能と視野角特性の均一性に問題があっ
た。
【0020】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、フィルムの略全
域に亘り均一でかつ優れた位相差補償性能と視野角特性
を有する位相差板を容易に製造できる方法を提供するこ
とにある。
れたもので、その課題とするところは、フィルムの略全
域に亘り均一でかつ優れた位相差補償性能と視野角特性
を有する位相差板を容易に製造できる方法を提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、熱可塑性樹脂フィルムを横一軸延伸すると共
にこの熱可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させて位
相差板を製造する方法を前提とし、略水平方向に伸びる
上側直線案内部とこの下方側に設けられた下側直線案内
部とこれ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線
案内部から成り平行に並列配置された一対の無端状ガイ
ドレールと、各ガイドレールに所定の間隔を設けて装着
され各ガイドレール上を走行すると共に上記熱可塑性樹
脂フィルムの横方向両端部を把持する把持部を有しかつ
この把持部の上記ガイドレールからの高さ距離が変えら
れる複数の治具群とでフィルム把持手段を構成し、この
フィルム把持手段に対して横一軸延伸された熱可塑性樹
脂フィルムを供給し、各治具間の把持部同志の間隔がそ
の基端側同志の間隔より広がるガイドレールの曲線案内
部において上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を
順次把持させると共に、各治具間の把持部同志の間隔が
その基端側同志の間隔に縮まるガイドレールの直線案内
部において上記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、かつ、
この弛んだ状態で上記熱可塑性樹脂フィルムを熱収縮さ
せることを特徴とし、他方、請求項2に係る発明は、熱
可塑性樹脂フィルムを横一軸延伸すると共にこの熱可塑
性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させて位相差板を製造
する方法を前提とし、略水平方向に伸びその途上に直線
状の曲部を備えた上側直線案内部とこの下方側に設けら
れた下側直線案内部とこれ等直線案内部の端部同志を連
結する2つの曲線案内部から成る無端状第一ガイドレー
ルと、この第一ガイドレールに対して対称な形状を有し
各上側直線案内部間の間隔が上記曲部を境にして上流側
より下流側が広がるように並列配置された無端状第二ガ
イドレールと、各ガイドレールに所定の間隔を設けて装
着され各ガイドレール上を走行すると共に上記熱可塑性
樹脂フィルムの横方向両端部を把持する把持部を有しか
つこの把持部の上記ガイドレールからの高さ距離が変え
られる複数の治具群とでフィルム把持手段を構成し、こ
のフィルム把持手段に対して熱可塑性樹脂フィルムを供
給し、各治具間の把持部同志の間隔がその基端側同志の
間隔より広がるガイドレールの曲線案内部において上記
熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を順次把持させる
と共に、各治具間の把持部同志の間隔がその基端側同志
の間隔に縮まるガイドレールの直線案内部において上記
熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、かつ、この状態で熱可
塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させがらその横方向
へ延伸処理することを特徴とするものである。
る発明は、熱可塑性樹脂フィルムを横一軸延伸すると共
にこの熱可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させて位
相差板を製造する方法を前提とし、略水平方向に伸びる
上側直線案内部とこの下方側に設けられた下側直線案内
部とこれ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線
案内部から成り平行に並列配置された一対の無端状ガイ
ドレールと、各ガイドレールに所定の間隔を設けて装着
され各ガイドレール上を走行すると共に上記熱可塑性樹
脂フィルムの横方向両端部を把持する把持部を有しかつ
この把持部の上記ガイドレールからの高さ距離が変えら
れる複数の治具群とでフィルム把持手段を構成し、この
フィルム把持手段に対して横一軸延伸された熱可塑性樹
脂フィルムを供給し、各治具間の把持部同志の間隔がそ
の基端側同志の間隔より広がるガイドレールの曲線案内
部において上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を
順次把持させると共に、各治具間の把持部同志の間隔が
その基端側同志の間隔に縮まるガイドレールの直線案内
部において上記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、かつ、
この弛んだ状態で上記熱可塑性樹脂フィルムを熱収縮さ
せることを特徴とし、他方、請求項2に係る発明は、熱
可塑性樹脂フィルムを横一軸延伸すると共にこの熱可塑
性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させて位相差板を製造
する方法を前提とし、略水平方向に伸びその途上に直線
状の曲部を備えた上側直線案内部とこの下方側に設けら
れた下側直線案内部とこれ等直線案内部の端部同志を連
結する2つの曲線案内部から成る無端状第一ガイドレー
ルと、この第一ガイドレールに対して対称な形状を有し
各上側直線案内部間の間隔が上記曲部を境にして上流側
より下流側が広がるように並列配置された無端状第二ガ
イドレールと、各ガイドレールに所定の間隔を設けて装
着され各ガイドレール上を走行すると共に上記熱可塑性
樹脂フィルムの横方向両端部を把持する把持部を有しか
つこの把持部の上記ガイドレールからの高さ距離が変え
られる複数の治具群とでフィルム把持手段を構成し、こ
のフィルム把持手段に対して熱可塑性樹脂フィルムを供
給し、各治具間の把持部同志の間隔がその基端側同志の
間隔より広がるガイドレールの曲線案内部において上記
熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を順次把持させる
と共に、各治具間の把持部同志の間隔がその基端側同志
の間隔に縮まるガイドレールの直線案内部において上記
熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、かつ、この状態で熱可
塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させがらその横方向
へ延伸処理することを特徴とするものである。
【0022】また、請求項3〜5に係る発明は請求項1
又は2記載の位相差板の製造方法を前提とし、請求項3
に係る発明は、上記治具が、ガイドレールに装着された
ガイドチェーンにその基端側が取付けられかつ階段状に
設けられた複数の段差部を有する治具本体と、この治具
本体の各段差部に対して接離可能に取付けられる上側ク
リップとを備えていることを特徴とし、請求項4に係る
発明は、上記治具が、ガイドレールに装着されたガイド
チェーンにその基端側が取付けられかつ対向する各ガイ
ドレール側に傾斜面を有する治具本体と、この治具本体
の傾斜面に対して接離可能に取付けられる上側クリップ
とを備えていることを特徴とするものであり、また、請
求項5に係る発明は、上記治具が、ガイドレールに装着
されたガイドチェーンにその基端側が取付けられかつ階
段状に設けられた複数の段差部を有する治具本体と、こ
の治具本体の各段差部上面側に取付けられた複数のフィ
ルム把持用針とを備えていることを特徴とするものであ
る。
又は2記載の位相差板の製造方法を前提とし、請求項3
に係る発明は、上記治具が、ガイドレールに装着された
ガイドチェーンにその基端側が取付けられかつ階段状に
設けられた複数の段差部を有する治具本体と、この治具
本体の各段差部に対して接離可能に取付けられる上側ク
リップとを備えていることを特徴とし、請求項4に係る
発明は、上記治具が、ガイドレールに装着されたガイド
チェーンにその基端側が取付けられかつ対向する各ガイ
ドレール側に傾斜面を有する治具本体と、この治具本体
の傾斜面に対して接離可能に取付けられる上側クリップ
とを備えていることを特徴とするものであり、また、請
求項5に係る発明は、上記治具が、ガイドレールに装着
されたガイドチェーンにその基端側が取付けられかつ階
段状に設けられた複数の段差部を有する治具本体と、こ
の治具本体の各段差部上面側に取付けられた複数のフィ
ルム把持用針とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0023】このような技術的手段において視野角の広
い位相差板を製造するには分子配向の一軸性を高める必
要がある。そのためには、上述したように延伸方向に垂
直な方向に発生する応力(縮小しようとする応力)をで
きるだけ小さくする必要がある。言い換えると延伸方向
に垂直な方向に延伸で発生する応力に相当する縮小量だ
け延伸時または延伸後に縮小してやればよい。
い位相差板を製造するには分子配向の一軸性を高める必
要がある。そのためには、上述したように延伸方向に垂
直な方向に発生する応力(縮小しようとする応力)をで
きるだけ小さくする必要がある。言い換えると延伸方向
に垂直な方向に延伸で発生する応力に相当する縮小量だ
け延伸時または延伸後に縮小してやればよい。
【0024】そして、請求項1に係る発明においては横
一軸延伸したフィルムを治具間で弛ませ、この弛んだ状
態でフィルムの縦方向を熱収縮させて位相差板の一軸性
を高めている。
一軸延伸したフィルムを治具間で弛ませ、この弛んだ状
態でフィルムの縦方向を熱収縮させて位相差板の一軸性
を高めている。
【0025】すなわち、図1に示すように水平方向に伸
びる上側直線案内部11とこの下方側に設けられた下側
直線案内部12とこれ等直線案内部11、12の端部同
志を連結する2つの曲線案内部13、14から成り平行
に並列配置された一対の無端状ガイドレール1(一方は
図示せず)と、各ガイドレール1に所定の間隔を設けて
装着されかつ各ガイドレール1上を走行すると共に熱可
塑性フィルムpの横方向両端部を把持する複数の治具2
群とでフィルム把持手段10を構成し、このフィルム把
持手段10に対し横一軸延伸された熱可塑性樹脂フィル
ムpを搬送ロール3を介して供給し、図1に示すように
各治具2間の把持部同志の間隔がその基端側同志の間隔
より広がるガイドレール1の曲線案内部13において上
記熱可塑性樹脂フィルムpの横方向両端部を順次把持さ
せると共に、各治具2間の把持部同志の間隔がその基端
側同志の間隔に縮まるガイドレール1の上側直線案内部
11において上記熱可塑性樹脂フィルムpを均一に弛ま
せた後、オーブン4にて加熱処理を施し熱可塑性樹脂フ
ィルムpの縦方向を熱収縮させて位相差板の一軸性を高
めたものである。すなわち、請求項1に係る発明は、各
治具2間の把持部同志の間隔が、曲線案内部13の曲線
走行時(区間r)と直線案内部11の直線走行時(区間
L)とで異なることを利用したものである。
びる上側直線案内部11とこの下方側に設けられた下側
直線案内部12とこれ等直線案内部11、12の端部同
志を連結する2つの曲線案内部13、14から成り平行
に並列配置された一対の無端状ガイドレール1(一方は
図示せず)と、各ガイドレール1に所定の間隔を設けて
装着されかつ各ガイドレール1上を走行すると共に熱可
塑性フィルムpの横方向両端部を把持する複数の治具2
群とでフィルム把持手段10を構成し、このフィルム把
持手段10に対し横一軸延伸された熱可塑性樹脂フィル
ムpを搬送ロール3を介して供給し、図1に示すように
各治具2間の把持部同志の間隔がその基端側同志の間隔
より広がるガイドレール1の曲線案内部13において上
記熱可塑性樹脂フィルムpの横方向両端部を順次把持さ
せると共に、各治具2間の把持部同志の間隔がその基端
側同志の間隔に縮まるガイドレール1の上側直線案内部
11において上記熱可塑性樹脂フィルムpを均一に弛ま
せた後、オーブン4にて加熱処理を施し熱可塑性樹脂フ
ィルムpの縦方向を熱収縮させて位相差板の一軸性を高
めたものである。すなわち、請求項1に係る発明は、各
治具2間の把持部同志の間隔が、曲線案内部13の曲線
走行時(区間r)と直線案内部11の直線走行時(区間
L)とで異なることを利用したものである。
【0026】尚、視野角の広い位相差板を製造するため
には上述したように延伸方向と垂直な方向に縮小させて
やればよいが、このときの縮小量は延伸時の延伸倍率等
の条件によって異なるため最適な縮小量を設定する必要
がある。
には上述したように延伸方向と垂直な方向に縮小させて
やればよいが、このときの縮小量は延伸時の延伸倍率等
の条件によって異なるため最適な縮小量を設定する必要
がある。
【0027】そして、この発明においては上記把持部に
ついてそのガイドレールからの高さ距離を変えることが
可能なため最適の縮小量に設定することができる。
ついてそのガイドレールからの高さ距離を変えることが
可能なため最適の縮小量に設定することができる。
【0028】この縮小量は、図2〜5に示すように治具
2の高さhと、上記曲線案内部13の回転半径R13と、
上記治具2の長さLaと、各治具2間の間隔Dによって
その制御が可能である。すなわち、図2及び図3に示す
ように上記治具2の高さ(把持部のガイドレールからの
高さ距離に相当する)をh1と大きく設定した場合、図
4に示すようにフィルムpの走行位置が治具2の回転中
心から遠くなり、その分、各治具2間の把持部同志の間
隔(DA1)が大きくなる。従って、図4に示すようにフ
ィルムpの弛み量が大きくなるため、その分フィルムp
の縮小量は大きくなる。一方、図2及び図3に示すよう
に上記治具2の高さをh2と小さく設定した場合(h1
>h2)、図5に示すようにフィルムpの走行位置が治
具2の回転中心から近くなり、その分、各治具2間の把
持部同志の間隔(DA2)が小さくなる(DA1>DA2)。
従って、図5に示すようにフィルムpの弛み量が小さく
なるため、その分フィルムpの縮小量も小さくなる。そ
して、フィルムpの縮小率は、図6に示すように治具間
で弛んだ状態における(β−α)/βで与えられる。但
し、βはフィルムpの弛み量の長さ、αは各治具間の間
隔(すなわち各治具間の基端側同志の間隔)を示してい
る。
2の高さhと、上記曲線案内部13の回転半径R13と、
上記治具2の長さLaと、各治具2間の間隔Dによって
その制御が可能である。すなわち、図2及び図3に示す
ように上記治具2の高さ(把持部のガイドレールからの
高さ距離に相当する)をh1と大きく設定した場合、図
4に示すようにフィルムpの走行位置が治具2の回転中
心から遠くなり、その分、各治具2間の把持部同志の間
隔(DA1)が大きくなる。従って、図4に示すようにフ
ィルムpの弛み量が大きくなるため、その分フィルムp
の縮小量は大きくなる。一方、図2及び図3に示すよう
に上記治具2の高さをh2と小さく設定した場合(h1
>h2)、図5に示すようにフィルムpの走行位置が治
具2の回転中心から近くなり、その分、各治具2間の把
持部同志の間隔(DA2)が小さくなる(DA1>DA2)。
従って、図5に示すようにフィルムpの弛み量が小さく
なるため、その分フィルムpの縮小量も小さくなる。そ
して、フィルムpの縮小率は、図6に示すように治具間
で弛んだ状態における(β−α)/βで与えられる。但
し、βはフィルムpの弛み量の長さ、αは各治具間の間
隔(すなわち各治具間の基端側同志の間隔)を示してい
る。
【0029】以下、表1において上記R13、hと縮小率
の関係を例示する。
の関係を例示する。
【0030】
【表1】 上記ガイドレールに装着されるこのような治具として
は、フィルムに破れや滑りが起こらず、かつ、フィルム
の横方向両端部を把持する把持部の上記ガイドレールか
らの高さ距離を変えられるものであればいかなるものも
適用可能であり、例えば、図2に示すようにガイドレー
ル(図示せず)に装着されたガイドチェーン(図示せ
ず)にその基端側が取付けられかつ階段状に設けられた
複数の段差部2aを有する治具本体21と、この治具本
体21の各段差部2aに対して接離可能に取付けられる
上側クリップ22とでその主要部が構成されるものが適
用できる。そして、任意の段差部2aを選定することに
より、この段差部2aと上側クリップ22とで構成され
る把持部の上記ガイドレールからの高さ距離を適正な値
に設定することが可能となる。
は、フィルムに破れや滑りが起こらず、かつ、フィルム
の横方向両端部を把持する把持部の上記ガイドレールか
らの高さ距離を変えられるものであればいかなるものも
適用可能であり、例えば、図2に示すようにガイドレー
ル(図示せず)に装着されたガイドチェーン(図示せ
ず)にその基端側が取付けられかつ階段状に設けられた
複数の段差部2aを有する治具本体21と、この治具本
体21の各段差部2aに対して接離可能に取付けられる
上側クリップ22とでその主要部が構成されるものが適
用できる。そして、任意の段差部2aを選定することに
より、この段差部2aと上側クリップ22とで構成され
る把持部の上記ガイドレールからの高さ距離を適正な値
に設定することが可能となる。
【0031】また、図3に示すようにガイドレール(図
示せず)に装着されたガイドチェーン(図示せず)にそ
の基端側が取付けられかつ対向する各ガイドレール側に
傾斜面2aを有する治具本体21と、この治具本体21
の傾斜面2aに対して接離可能に取付けられる上側クリ
ップ22とでその主要部が構成された治具を適用しても
よい。この治具によれば、図2に示されたものに較べて
より任意の縮小量の設定が可能となる。
示せず)に装着されたガイドチェーン(図示せず)にそ
の基端側が取付けられかつ対向する各ガイドレール側に
傾斜面2aを有する治具本体21と、この治具本体21
の傾斜面2aに対して接離可能に取付けられる上側クリ
ップ22とでその主要部が構成された治具を適用しても
よい。この治具によれば、図2に示されたものに較べて
より任意の縮小量の設定が可能となる。
【0032】更に、図7に示すようにガイドレール(図
示せず)に装着されたガイドチェーン(図示せず)にそ
の基端側が取付けられかつ階段状に設けられた複数の段
差部2aを有する治具本体26と、この治具本体26の
各段差部2a上面側に取付けられた複数のフィルム把持
用針25とでその主要部が構成される治具の適用も可能
である。この場合、フィルムpの横方向両端部を押さえ
ブラシで押さえるだけでフィルムの把持が可能となり、
上記上側クリップの省略が図れる利点を有する。
示せず)に装着されたガイドチェーン(図示せず)にそ
の基端側が取付けられかつ階段状に設けられた複数の段
差部2aを有する治具本体26と、この治具本体26の
各段差部2a上面側に取付けられた複数のフィルム把持
用針25とでその主要部が構成される治具の適用も可能
である。この場合、フィルムpの横方向両端部を押さえ
ブラシで押さえるだけでフィルムの把持が可能となり、
上記上側クリップの省略が図れる利点を有する。
【0033】尚、図1においては熱可塑性樹脂フィルム
pを下方側から供給しその曲線案内部13において治具
2により順次把持させた後、上側直線案内部11におい
て熱可塑性樹脂フィルムpを弛ませながら熱収縮させて
いるが、上記熱可塑性樹脂フィルムpを上方側から供給
しその曲線案内部13において治具2により順次把持さ
せた後、下側直線案内部12において熱可塑性樹脂フィ
ルムpを弛ませながら熱収縮させる方式を採ってもよ
い。
pを下方側から供給しその曲線案内部13において治具
2により順次把持させた後、上側直線案内部11におい
て熱可塑性樹脂フィルムpを弛ませながら熱収縮させて
いるが、上記熱可塑性樹脂フィルムpを上方側から供給
しその曲線案内部13において治具2により順次把持さ
せた後、下側直線案内部12において熱可塑性樹脂フィ
ルムpを弛ませながら熱収縮させる方式を採ってもよ
い。
【0034】次に、請求項1に係る発明においては予め
横一軸延伸した熱可塑性樹脂フィルムを上記フィルム把
持手段に供給して位相差板を製造しているが、請求項2
に係る発明においては上記熱可塑性樹脂フィルムの横方
向(すなわち幅方向)への延伸処理と縦方向への熱収縮
処理を同時に行うことを特徴としている。
横一軸延伸した熱可塑性樹脂フィルムを上記フィルム把
持手段に供給して位相差板を製造しているが、請求項2
に係る発明においては上記熱可塑性樹脂フィルムの横方
向(すなわち幅方向)への延伸処理と縦方向への熱収縮
処理を同時に行うことを特徴としている。
【0035】すなわち、図8に示すように略水平方向へ
伸びその途上に直線状の曲部17をを備えた上側直線案
内部11とこの下方側に設けられた下側直線案内部(図
示せず)とこれ等直線案内部の端部同志を連結する2つ
の曲線案内部(図示せず)から成る無端状第一ガイドレ
ール1と、この第一ガイドレール1に対して対称な形状
を有し各上側直線案内部間の間隔が上記曲部17を境に
して上流側18より下流側19が広がるように並列配置
された無端状第二ガイドレール1’と、各ガイドレール
1、1’に所定の間隔を設けて装着されかつ各ガイドレ
ール1、1’上を走行すると共に熱可塑性樹脂フィルム
pの横方向両端部を把持する複数の治具2群とでフィル
ム把持手段を構成した点を除き請求項1に係る発明と略
同一である。
伸びその途上に直線状の曲部17をを備えた上側直線案
内部11とこの下方側に設けられた下側直線案内部(図
示せず)とこれ等直線案内部の端部同志を連結する2つ
の曲線案内部(図示せず)から成る無端状第一ガイドレ
ール1と、この第一ガイドレール1に対して対称な形状
を有し各上側直線案内部間の間隔が上記曲部17を境に
して上流側18より下流側19が広がるように並列配置
された無端状第二ガイドレール1’と、各ガイドレール
1、1’に所定の間隔を設けて装着されかつ各ガイドレ
ール1、1’上を走行すると共に熱可塑性樹脂フィルム
pの横方向両端部を把持する複数の治具2群とでフィル
ム把持手段を構成した点を除き請求項1に係る発明と略
同一である。
【0036】ところで、上述した特開平2−19190
4号公報における自由延伸の問題点であるネックインの
不良部(軸ずれ)は、延伸直交方向に拘束されていない
ため延伸軸(位相差板の光学主軸)が中央と両端部で大
きくずれて発生していた。
4号公報における自由延伸の問題点であるネックインの
不良部(軸ずれ)は、延伸直交方向に拘束されていない
ため延伸軸(位相差板の光学主軸)が中央と両端部で大
きくずれて発生していた。
【0037】これに対し、請求項1〜5に係る発明にお
いてはフィルムの弛みにより生じた波形形状がフィルム
の延伸直交方向に対し拘束力として作用しフィルムの縦
方向の均等な収縮を可能にするため、上記特開平2−1
91904号公報に開示された製造方法の弊害を解消す
る。
いてはフィルムの弛みにより生じた波形形状がフィルム
の延伸直交方向に対し拘束力として作用しフィルムの縦
方向の均等な収縮を可能にするため、上記特開平2−1
91904号公報に開示された製造方法の弊害を解消す
る。
【0038】また、実際の設備としては、横一軸延伸機
においてフィルムの横方向両端部を把持する治具の形状
と駆動を上述したような構造に改造した装置が適用で
き、特開平2−191904号公報に開示された製造方
法との比較においては延伸時の延伸温度の制御と収縮率
の変更が容易であり、また、特開平3−23405号公
報に開示された製造方法との比較においては安価で簡単
な装置の適用が可能である。
においてフィルムの横方向両端部を把持する治具の形状
と駆動を上述したような構造に改造した装置が適用で
き、特開平2−191904号公報に開示された製造方
法との比較においては延伸時の延伸温度の制御と収縮率
の変更が容易であり、また、特開平3−23405号公
報に開示された製造方法との比較においては安価で簡単
な装置の適用が可能である。
【0039】請求項1〜5に係る発明における横一軸延
伸とはテンター延伸機による横一軸延伸であり、その延
伸温度、延伸倍率、延伸速度、ヒートセット(延伸後の
熱処理)温度、ヒートセット時間等の諸条件は所望の位
相差値になるよう適宜設定されるものである。
伸とはテンター延伸機による横一軸延伸であり、その延
伸温度、延伸倍率、延伸速度、ヒートセット(延伸後の
熱処理)温度、ヒートセット時間等の諸条件は所望の位
相差値になるよう適宜設定されるものである。
【0040】また、これ等発明における熱処理は、熱可
塑性樹脂フィルムの横方向両端部をガイドレールの曲線
案内部で把持する工程と、ガイドレールの直線案内部に
おいて上記フィルムを熱収縮する工程から成り、加熱温
度、加熱速度、延伸方向と直交する方向の縮小量等の諸
条件は所望の位相差値になるよう適宜設定されるもので
ある。尚、熱可塑性樹脂フィルムを加熱する方法として
は非接触方式が望ましく、例えば、電熱式、蒸気式、ボ
イラー式の熱風加熱方法、ヒーターの輻射熱による輻射
加熱方法が適用される。
塑性樹脂フィルムの横方向両端部をガイドレールの曲線
案内部で把持する工程と、ガイドレールの直線案内部に
おいて上記フィルムを熱収縮する工程から成り、加熱温
度、加熱速度、延伸方向と直交する方向の縮小量等の諸
条件は所望の位相差値になるよう適宜設定されるもので
ある。尚、熱可塑性樹脂フィルムを加熱する方法として
は非接触方式が望ましく、例えば、電熱式、蒸気式、ボ
イラー式の熱風加熱方法、ヒーターの輻射熱による輻射
加熱方法が適用される。
【0041】次に、この技術的手段において適用される
熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えば、セルロース系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ア
クリロニトリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、ポリサルフ
ォン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリエーテルサル
フォン系樹脂等のフィルムが挙げられる。
熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えば、セルロース系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ア
クリロニトリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、ポリサルフ
ォン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリエーテルサル
フォン系樹脂等のフィルムが挙げられる。
【0042】また、これらフィルムの製造方法として
は、溶剤キャスト法、カレンダー法又は押出し法のいず
れによって製造してもよい。
は、溶剤キャスト法、カレンダー法又は押出し法のいず
れによって製造してもよい。
【0043】
【作用】請求項1に係る発明によれば、略水平方向に伸
びる上側直線案内部とこの下方側に設けられた下側直線
案内部とこれ等直線案内部の端部同志を連結する2つの
曲線案内部から成り平行に並列配置された一対の無端状
ガイドレールと、各ガイドレールに所定の間隔を設けて
装着され各ガイドレール上を走行すると共に上記熱可塑
性樹脂フィルムの横方向両端部を把持する把持部を有し
かつこの把持部の上記ガイドレールからの高さ距離が変
えられる複数の治具群とでフィルム把持手段を構成し、
このフィルム把持手段に対して横一軸延伸された熱可塑
性樹脂フィルムを供給し、各治具間の把持部同志の間隔
がその基端側同志の間隔より広がるガイドレールの曲線
案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端
部を順次把持させると共に、各治具間の把持部同志の間
隔がその基端側同志の間隔に縮まるガイドレールの直線
案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、か
つ、この弛んだ状態で上記熱可塑性樹脂フィルムを熱収
縮させており、また、請求項2に係る発明によれば、略
水平方向に伸びその途上に直線状の曲部を備えた上側直
線案内部とこの下方側に設けられた下側直線案内部とこ
れ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線案内部
から成る無端状第一ガイドレールと、この第一ガイドレ
ールに対して対称な形状を有し各上側直線案内部間の間
隔が上記曲部を境にして上流側より下流側が広がるよう
に並列配置された無端状第二ガイドレールと、各ガイド
レールに所定の間隔を設けて装着され各ガイドレール上
を走行すると共に上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両
端部を把持する把持部を有しかつこの把持部の上記ガイ
ドレールからの高さ距離が変えられる複数の治具群とで
フィルム把持手段を構成し、このフィルム把持手段に対
して熱可塑性樹脂フィルムを供給し、各治具間の把持部
同志の間隔がその基端側同志の間隔より広がるガイドレ
ールの曲線案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムの
横方向両端部を順次把持させると共に、各治具間の把持
部同志の間隔がその基端側同志の間隔に縮まるガイドレ
ールの直線案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムを
弛ませ、かつ、この状態で熱可塑性樹脂フィルムの縦方
向を熱収縮させがらその横方向へ延伸処理している。
びる上側直線案内部とこの下方側に設けられた下側直線
案内部とこれ等直線案内部の端部同志を連結する2つの
曲線案内部から成り平行に並列配置された一対の無端状
ガイドレールと、各ガイドレールに所定の間隔を設けて
装着され各ガイドレール上を走行すると共に上記熱可塑
性樹脂フィルムの横方向両端部を把持する把持部を有し
かつこの把持部の上記ガイドレールからの高さ距離が変
えられる複数の治具群とでフィルム把持手段を構成し、
このフィルム把持手段に対して横一軸延伸された熱可塑
性樹脂フィルムを供給し、各治具間の把持部同志の間隔
がその基端側同志の間隔より広がるガイドレールの曲線
案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端
部を順次把持させると共に、各治具間の把持部同志の間
隔がその基端側同志の間隔に縮まるガイドレールの直線
案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、か
つ、この弛んだ状態で上記熱可塑性樹脂フィルムを熱収
縮させており、また、請求項2に係る発明によれば、略
水平方向に伸びその途上に直線状の曲部を備えた上側直
線案内部とこの下方側に設けられた下側直線案内部とこ
れ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線案内部
から成る無端状第一ガイドレールと、この第一ガイドレ
ールに対して対称な形状を有し各上側直線案内部間の間
隔が上記曲部を境にして上流側より下流側が広がるよう
に並列配置された無端状第二ガイドレールと、各ガイド
レールに所定の間隔を設けて装着され各ガイドレール上
を走行すると共に上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両
端部を把持する把持部を有しかつこの把持部の上記ガイ
ドレールからの高さ距離が変えられる複数の治具群とで
フィルム把持手段を構成し、このフィルム把持手段に対
して熱可塑性樹脂フィルムを供給し、各治具間の把持部
同志の間隔がその基端側同志の間隔より広がるガイドレ
ールの曲線案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムの
横方向両端部を順次把持させると共に、各治具間の把持
部同志の間隔がその基端側同志の間隔に縮まるガイドレ
ールの直線案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムを
弛ませ、かつ、この状態で熱可塑性樹脂フィルムの縦方
向を熱収縮させがらその横方向へ延伸処理している。
【0044】この結果、延伸方向と垂直な方向の応力
(縮小しようとする応力)が小さくなり、求められた位
相差板の一軸性が高まるため視野角の広い位相差板の製
造が可能となり、かつ、上記治具における把持部のガイ
ドレールからの高さ距離を変えられるためフィルムの縮
小量を最適な条件に設定できる。
(縮小しようとする応力)が小さくなり、求められた位
相差板の一軸性が高まるため視野角の広い位相差板の製
造が可能となり、かつ、上記治具における把持部のガイ
ドレールからの高さ距離を変えられるためフィルムの縮
小量を最適な条件に設定できる。
【0045】また、請求項3に係る発明によれば、フィ
ルムの横方向両端部を把持する上記治具が、ガイドレー
ルに装着されたガイドチェーンにその基端側が取付けら
れかつ階段状に設けられた複数の段差部を有する治具本
体と、この治具本体の各段差部に対して接離可能に取付
けられる上側クリップとを備えているため、治具におけ
る把持部のガイドレールからの高さ距離を簡便に可変設
定することが可能となり、請求項4に係る発明によれ
ば、フィルムの横方向両端部を把持する上記治具が、ガ
イドレールに装着されたガイドチェーンにその基端側が
取付けられかつ対向する各ガイドレール側に傾斜面を有
する治具本体と、この治具本体の傾斜面に対して接離可
能に取付けられる上側クリップとを備えているため、治
具における把持部のガイドレールからの高さ距離を連続
的な任意の数値に設定することが可能となる。
ルムの横方向両端部を把持する上記治具が、ガイドレー
ルに装着されたガイドチェーンにその基端側が取付けら
れかつ階段状に設けられた複数の段差部を有する治具本
体と、この治具本体の各段差部に対して接離可能に取付
けられる上側クリップとを備えているため、治具におけ
る把持部のガイドレールからの高さ距離を簡便に可変設
定することが可能となり、請求項4に係る発明によれ
ば、フィルムの横方向両端部を把持する上記治具が、ガ
イドレールに装着されたガイドチェーンにその基端側が
取付けられかつ対向する各ガイドレール側に傾斜面を有
する治具本体と、この治具本体の傾斜面に対して接離可
能に取付けられる上側クリップとを備えているため、治
具における把持部のガイドレールからの高さ距離を連続
的な任意の数値に設定することが可能となる。
【0046】また、請求項5に係る発明によれば、フィ
ルムの横方向両端部を把持する上記治具が、ガイドレー
ルに装着されたガイドチェーンにその基端側が取付けら
れかつ階段状に設けられた複数の段差部を有する治具本
体と、この治具本体の各段差部上面側に取付けられた複
数のフィルム把持用針とを備えているため、請求項3又
は4に係る製造方法と較べて上側クリップを省略するこ
とが可能となる。
ルムの横方向両端部を把持する上記治具が、ガイドレー
ルに装着されたガイドチェーンにその基端側が取付けら
れかつ階段状に設けられた複数の段差部を有する治具本
体と、この治具本体の各段差部上面側に取付けられた複
数のフィルム把持用針とを備えているため、請求項3又
は4に係る製造方法と較べて上側クリップを省略するこ
とが可能となる。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
る。
【0048】[実施例1]幅430mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
【0049】次に、図1及び図9に示したフィルム把持
手段10により横一軸延伸処理されたポリサルフォンフ
ィルムpの横方向両端部をガイドレールの曲線案内部1
3において順次把持すると共に、上側直線案内部11に
おいて上記フィルムpを均一に弛ませた後、オーブン4
にて加熱処理を施しポリサルフォンフィルムpの縦方向
を熱収縮させて位相差板を製造した。
手段10により横一軸延伸処理されたポリサルフォンフ
ィルムpの横方向両端部をガイドレールの曲線案内部1
3において順次把持すると共に、上側直線案内部11に
おいて上記フィルムpを均一に弛ませた後、オーブン4
にて加熱処理を施しポリサルフォンフィルムpの縦方向
を熱収縮させて位相差板を製造した。
【0050】尚、治具2としては、図2に示すように階
段状に設けられた複数の段差部2aを有する治具本体2
1と、この治具本体21の各段差部2aに対して接離可
能に取付けられる上側クリップ22とでその主要部が構
成されるものを使用した。また、治具本体21の長さL
a(図4参照)は40mm、治具本体21の各段差部2
aの高さh(図2及び図4参照)は20mm、30m
m、40mmに設定されており、本実施例においては高
さ20mmの段差部2aを適用しこの段差部2aと上側
クリップ22とで把持部を構成した。
段状に設けられた複数の段差部2aを有する治具本体2
1と、この治具本体21の各段差部2aに対して接離可
能に取付けられる上側クリップ22とでその主要部が構
成されるものを使用した。また、治具本体21の長さL
a(図4参照)は40mm、治具本体21の各段差部2
aの高さh(図2及び図4参照)は20mm、30m
m、40mmに設定されており、本実施例においては高
さ20mmの段差部2aを適用しこの段差部2aと上側
クリップ22とで把持部を構成した。
【0051】また、各治具2間の間隔DB (図4参照)
=10mm、曲線案内部13の回転半径はR13=200
mmであり、かつ、加熱温度190℃、加熱時間は4分
であった。尚、このときの縮小率は9%であった。
=10mm、曲線案内部13の回転半径はR13=200
mmであり、かつ、加熱温度190℃、加熱時間は4分
であった。尚、このときの縮小率は9%であった。
【0052】そして、得られた位相差板(位相差フィル
ム)の評価は、視野角特性、R値、R値の均一性、及
び、延伸軸のずれについて行なった。
ム)の評価は、視野角特性、R値、R値の均一性、及
び、延伸軸のずれについて行なった。
【0053】上記視野角特性としては、フィルムの延伸
軸及び延伸軸と直交する軸(フィルム面内)を軸とし、
45度回転させたときのレターデーション値(590n
m)と0度のときのレターデーション値の差の絶対値
を、0度のときのレターデーション値(590nm)で
除した値に100を掛けた値の大きい方を代用特性とし
た。尚、この値が小さい方が視野角特性が優れていると
いえる。
軸及び延伸軸と直交する軸(フィルム面内)を軸とし、
45度回転させたときのレターデーション値(590n
m)と0度のときのレターデーション値の差の絶対値
を、0度のときのレターデーション値(590nm)で
除した値に100を掛けた値の大きい方を代用特性とし
た。尚、この値が小さい方が視野角特性が優れていると
いえる。
【0054】視野角特性(%)=|R(45)−R(0)|/
R(0) × 100 次に、R値は、測定波長と位相差値が等しいときの位相
差値である。
R(0) × 100 次に、R値は、測定波長と位相差値が等しいときの位相
差値である。
【0055】R値の均一性については、フィルム横方向
のレターデーション値のばらつきが±5nm以内の部分
を有効幅とし、この有効幅率で評価した。
のレターデーション値のばらつきが±5nm以内の部分
を有効幅とし、この有効幅率で評価した。
【0056】尚、R値の有効幅率は以下の計算により求
めている。
めている。
【0057】R値の有効幅率=(有効幅/延伸後の幅)
×100(%) また、フィルム端部における延伸軸のずれについては偏
光顕微鏡を用い、光学主軸と延伸軸(フィルムの幅方向
すなわち横方向)のずれを測定し、軸ずれが1度を越え
ると不良とし、左右で不良幅の大きい方を代表値とし
た。
×100(%) また、フィルム端部における延伸軸のずれについては偏
光顕微鏡を用い、光学主軸と延伸軸(フィルムの幅方向
すなわち横方向)のずれを測定し、軸ずれが1度を越え
ると不良とし、左右で不良幅の大きい方を代表値とし
た。
【0058】尚、端部軸ずれ不良率は以下の計算により
求めている。
求めている。
【0059】端部軸ずれ不良率=(不良幅/延伸後の
幅)×100(%) そして、評価の結果、視野角特性は14.9、R値は5
90.3nm、R値の有効幅率は72%、及び、端部軸
ずれ不良率は1.6%であった。
幅)×100(%) そして、評価の結果、視野角特性は14.9、R値は5
90.3nm、R値の有効幅率は72%、及び、端部軸
ずれ不良率は1.6%であった。
【0060】[実施例2]幅430mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
【0061】次に、実施例1において適用したフィルム
把持手段と同一構造のものを用い上記ポルサルフォンフ
ィルムpを熱収縮させて位相差板を製造した。
把持手段と同一構造のものを用い上記ポルサルフォンフ
ィルムpを熱収縮させて位相差板を製造した。
【0062】尚、上記治具本体21の段差部2aについ
てはその高さh=30mmのものを適用し、治具本体2
1の長さLa=40mm、各治具2の間隔DB =10m
m、曲線案内部13の回転半径はR13=200mmであ
り、かつ、加熱温度190℃、加熱時間は4分であっ
た。また、このときの縮小率は13%であった。
てはその高さh=30mmのものを適用し、治具本体2
1の長さLa=40mm、各治具2の間隔DB =10m
m、曲線案内部13の回転半径はR13=200mmであ
り、かつ、加熱温度190℃、加熱時間は4分であっ
た。また、このときの縮小率は13%であった。
【0063】そして、実施例1と同様に得られた位相差
板(位相差フィルム)についてその視野角特性、R値、
R値の均一性、及び、延伸軸のずれを評価したところ、
視野角特性は12.8、R値は603.2nm、R値の
有効幅率は64%、及び、端部軸ずれ不良率は1.2%
であった。
板(位相差フィルム)についてその視野角特性、R値、
R値の均一性、及び、延伸軸のずれを評価したところ、
視野角特性は12.8、R値は603.2nm、R値の
有効幅率は64%、及び、端部軸ずれ不良率は1.2%
であった。
【0064】[実施例3]幅430mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
【0065】次に、図1及び図9に示したフィルム把持
手段10により横一軸延伸処理されたポリサルフォンフ
ィルムpの横方向両端部をガイドレールの曲線案内部1
3において順次把持すると共に、上側直線案内部11に
おいて上記フィルムpを均一に弛ませた後、オーブン4
にて加熱処理を施しポリサルフォンフィルムpの縦方向
を熱収縮させて位相差板を製造した。
手段10により横一軸延伸処理されたポリサルフォンフ
ィルムpの横方向両端部をガイドレールの曲線案内部1
3において順次把持すると共に、上側直線案内部11に
おいて上記フィルムpを均一に弛ませた後、オーブン4
にて加熱処理を施しポリサルフォンフィルムpの縦方向
を熱収縮させて位相差板を製造した。
【0066】尚、治具2としては、図7に示すように階
段状に設けられた複数の段差部2aを有する治具本体2
6と、この治具本体21の各段差部2a上面側に取付け
られた複数のフィルム把持用針25とでその主要部が構
成されるものを使用した。また、治具本体21の長さL
a(図4参照)は40mm、治具本体21の各段差部2
aの高さh(図2及び図4参照)は20mm、30m
m、40mmに設定されており、本実施例においては高
さ20mmの段差部2aを適用しこの段差部2aとフィ
ルム把持用針25とで把持部を構成した。
段状に設けられた複数の段差部2aを有する治具本体2
6と、この治具本体21の各段差部2a上面側に取付け
られた複数のフィルム把持用針25とでその主要部が構
成されるものを使用した。また、治具本体21の長さL
a(図4参照)は40mm、治具本体21の各段差部2
aの高さh(図2及び図4参照)は20mm、30m
m、40mmに設定されており、本実施例においては高
さ20mmの段差部2aを適用しこの段差部2aとフィ
ルム把持用針25とで把持部を構成した。
【0067】また、各治具2間の間隔DB =10mm、
曲線案内部13の回転半径はR13=200mmであり、
かつ、加熱温度190℃、加熱時間は4分であった。
尚、このときの縮小率は10%であった。
曲線案内部13の回転半径はR13=200mmであり、
かつ、加熱温度190℃、加熱時間は4分であった。
尚、このときの縮小率は10%であった。
【0068】そして、実施例1と同様に得られた位相差
板(位相差フィルム)についてその視野角特性、R値、
R値の均一性、及び、延伸軸のずれを評価したところ、
視野角特性は14.4、R値は588.5nm、R値の
有効幅率は69%、及び、端部軸ずれ不良率は1.4%
であった。
板(位相差フィルム)についてその視野角特性、R値、
R値の均一性、及び、延伸軸のずれを評価したところ、
視野角特性は14.4、R値は588.5nm、R値の
有効幅率は69%、及び、端部軸ずれ不良率は1.4%
であった。
【0069】[比較例1]幅430mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムをテンター延伸機を使用し、延伸温度190℃、
延伸倍率1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒート
セット時間30sec の条件で横一軸延伸した。
【0070】この後、熱収縮処理を行わずに実施例1と
同様の評価を行ったところ、視野角特性は30.3、R
値は577.3nm、R値の有効幅率は62%、及び、
端部軸ずれ不良率は33%であり、実施例より劣ってい
た。
同様の評価を行ったところ、視野角特性は30.3、R
値は577.3nm、R値の有効幅率は62%、及び、
端部軸ずれ不良率は33%であり、実施例より劣ってい
た。
【0071】[比較例2]幅600mm、厚さ100μ
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムを縦一軸延伸機を使用し、延伸温度200℃、延
伸倍率1.5倍で縦一軸延伸した。そのときの延伸間距
離(図13の太線部参照)は800mmであり、ネック
イン率(延伸により収縮した幅/延伸前の幅×100
%)は17.2%であった。
m、ガラス転移点(Tg)190℃のポリサルフォンフ
ィルムを縦一軸延伸機を使用し、延伸温度200℃、延
伸倍率1.5倍で縦一軸延伸した。そのときの延伸間距
離(図13の太線部参照)は800mmであり、ネック
イン率(延伸により収縮した幅/延伸前の幅×100
%)は17.2%であった。
【0072】得られた位相差板について実施例1と同様
の評価を行ったところ、視野角特性は13.1、R値は
646.7nm、R値の有効幅率は60%、及び、端部
軸ずれ不良率は30%であり、実施例より劣っていた。
の評価を行ったところ、視野角特性は13.1、R値は
646.7nm、R値の有効幅率は60%、及び、端部
軸ずれ不良率は30%であり、実施例より劣っていた。
【0073】
【発明の効果】請求項1〜5に係る発明によれば、延伸
方向と垂直な方向の応力(縮小しようとする応力)が小
さくなるため求められた位相差板の一軸性が高まると共
にその位相差値のむらも少なくなる。
方向と垂直な方向の応力(縮小しようとする応力)が小
さくなるため求められた位相差板の一軸性が高まると共
にその位相差値のむらも少なくなる。
【0074】従って、フィルムの略全域にわたって均一
でかつ優れた位相差補償性能と視野角特性を有する位相
差板を容易に製造できる効果を有している。
でかつ優れた位相差補償性能と視野角特性を有する位相
差板を容易に製造できる効果を有している。
【図1】請求項1〜2に係る製造方法の工程を示す説明
図。
図。
【図2】請求項3に係る治具の説明図。
【図3】請求項4に係る治具の説明図。
【図4】請求項3に係る治具が適用されたフィルム把持
手段の作用説明図。
手段の作用説明図。
【図5】請求項3に係る治具が適用されたフィルム把持
手段の作用説明図。
手段の作用説明図。
【図6】請求項1〜2に係る熱可塑性樹脂フィルムの縮
小率を説明する説明図。
小率を説明する説明図。
【図7】請求項5に係る治具の説明図。
【図8】請求項2に係るフィルム把持手段の部分平面
図。
図。
【図9】請求項1に係るフィルム把持手段の部分平面
図。
図。
【図10】一軸延伸フィルムの斜視図。
【図11】xz面内で視角θとRxz(θ)/Rxz(0)
との関係を示すグラフ図。
との関係を示すグラフ図。
【図12】yz面内で視角φとRyz(φ)/Ryz(0)
との関係を示すグラフ図。
との関係を示すグラフ図。
【図13】比較例2に係る縦一軸延伸法を示す説明図。
p フィルム 1 ガイドレール 2 治具 3 搬送ロール 4 オーブン 10 フィルム把持手段 11 上側直線案内部 12 下側直線案内部 13 曲線案内部 14 曲線案内部 2a 段差部 21 治具本体 22 上側クリップ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】ここで、視野角は、レターデーションRの
変化率、すなわち[1−RXZ(θ)/RXZ(0)]の絶
対値が小さい程広いのである。そして、図11より完全
一軸延伸(nz=ny)の方がレターデーション値の変
化が少なくかつ視野角が広くなり、他方、分子の配向に
二軸性が存在すると(nz<ny)上述レターデーショ
ン値の変化は大きくかつ視野が非常に狭くなることが確
認できる。
変化率、すなわち[1−RXZ(θ)/RXZ(0)]の絶
対値が小さい程広いのである。そして、図11より完全
一軸延伸(nz=ny)の方がレターデーション値の変
化が少なくかつ視野角が広くなり、他方、分子の配向に
二軸性が存在すると(nz<ny)上述レターデーショ
ン値の変化は大きくかつ視野が非常に狭くなることが確
認できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、θの代わりに、yz面内でz軸から
傾斜した視角φを用いた場合の計算結果を図12に示
す。図12中cはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを
示し、dはnz<nyの一軸延伸フィルムを示してい
る。
傾斜した視角φを用いた場合の計算結果を図12に示
す。図12中cはnz=nyの完全一軸延伸フィルムを
示し、dはnz<nyの一軸延伸フィルムを示してい
る。
Claims (5)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂フィルムを横一軸延伸すると
共にこの熱可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させて
位相差板を製造する方法において、 略水平方向に伸びる上側直線案内部とこの下方側に設け
られた下側直線案内部とこれ等直線案内部の端部同志を
連結する2つの曲線案内部から成り平行に並列配置され
た一対の無端状ガイドレールと、各ガイドレールに所定
の間隔を設けて装着され各ガイドレール上を走行すると
共に上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を把持す
る把持部を有しかつこの把持部の上記ガイドレールから
の高さ距離が変えられる複数の治具群とでフィルム把持
手段を構成し、 このフィルム把持手段に対して横一軸延伸された熱可塑
性樹脂フィルムを供給し、各治具間の把持部同志の間隔
がその基端側同志の間隔より広がるガイドレールの曲線
案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端
部を順次把持させると共に、各治具間の把持部同志の間
隔がその基端側同志の間隔に縮まるガイドレールの直線
案内部において上記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、か
つ、この弛んだ状態で上記熱可塑性樹脂フィルムを熱収
縮させることを特徴とする位相差板の製造方法。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂フィルムを横一軸延伸すると
共にこの熱可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させて
位相差板を製造する方法において、 略水平方向に伸びその途上に直線状の曲部を備えた上側
直線案内部とこの下方側に設けられた下側直線案内部と
これ等直線案内部の端部同志を連結する2つの曲線案内
部から成る無端状第一ガイドレールと、この第一ガイド
レールに対して対称な形状を有し各上側直線案内部間の
間隔が上記曲部を境にして上流側より下流側が広がるよ
うに並列配置された無端状第二ガイドレールと、各ガイ
ドレールに所定の間隔を設けて装着され各ガイドレール
上を走行すると共に上記熱可塑性樹脂フィルムの横方向
両端部を把持する把持部を有しかつこの把持部の上記ガ
イドレールからの高さ距離が変えられる複数の治具群と
でフィルム把持手段を構成し、 このフィルム把持手段に対して熱可塑性樹脂フィルムを
供給し、各治具間の把持部同志の間隔がその基端側同志
の間隔より広がるガイドレールの曲線案内部において上
記熱可塑性樹脂フィルムの横方向両端部を順次把持させ
ると共に、各治具間の把持部同志の間隔がその基端側同
志の間隔に縮まるガイドレールの直線案内部において上
記熱可塑性樹脂フィルムを弛ませ、かつ、この状態で熱
可塑性樹脂フィルムの縦方向を熱収縮させがらその横方
向へ延伸処理することを特徴とする位相差板の製造方
法。 - 【請求項3】上記治具が、ガイドレールに装着されたガ
イドチェーンにその基端側が取付けられかつ階段状に設
けられた複数の段差部を有する治具本体と、この治具本
体の各段差部に対して接離可能に取付けられる上側クリ
ップとを備えていることを特徴とする請求項1又は2記
載の位相差板の製造方法。 - 【請求項4】上記治具が、ガイドレールに装着されたガ
イドチェーンにその基端側が取付けられかつ対向する各
ガイドレール側に傾斜面を有する治具本体と、この治具
本体の傾斜面に対して接離可能に取付けられる上側クリ
ップとを備えていることを特徴とする請求項1又は2記
載の位相差板の製造方法。 - 【請求項5】上記治具が、ガイドレールに装着されたガ
イドチェーンにその基端側が取付けられかつ階段状に設
けられた複数の段差部を有する治具本体と、この治具本
体の各段差部上面側に取付けられた複数のフィルム把持
用針とを備えていることを特徴とする請求項1又は2記
載の位相差板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30102092A JPH06148428A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 位相差板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30102092A JPH06148428A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 位相差板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06148428A true JPH06148428A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=17891881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30102092A Pending JPH06148428A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 位相差板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06148428A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010082620A1 (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-22 | 株式会社カネカ | 位相差フィルムの製造方法、光学フィルム、画像表示装置、液晶表示装置、並びに、位相差フィルム |
JP2011016246A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Kaneka Corp | 延伸フィルムの製造方法、位相差フィルム、偏光板、並びに、画像表示装置 |
JP2011017763A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Kaneka Corp | 位相差フィルムの製造方法、位相差フィルム、偏光板、並びに、画像表示装置 |
JP2013083918A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-05-09 | Oji Holdings Corp | 凹凸パターン形成シートの製造方法および凹凸パターン形成シートの製造装置 |
US9144935B2 (en) | 2007-12-27 | 2015-09-29 | Kaneka Corporation | Method for producing stretched film, method for producing film, and film |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP30102092A patent/JPH06148428A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2010082620A1 (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-22 | 株式会社カネカ | 位相差フィルムの製造方法、光学フィルム、画像表示装置、液晶表示装置、並びに、位相差フィルム |
JPWO2010082620A1 (ja) * | 2009-01-19 | 2012-07-05 | 株式会社カネカ | 位相差フィルムの製造方法、光学フィルム、画像表示装置、液晶表示装置、並びに、位相差フィルム |
JP5606330B2 (ja) * | 2009-01-19 | 2014-10-15 | 株式会社カネカ | 位相差フィルムの製造方法、光学フィルムの製造方法、画像表示装置の製造方法、並びに、液晶表示装置の製造方法 |
TWI486249B (zh) * | 2009-01-19 | 2015-06-01 | Kaneka Corp | A method of manufacturing a retardation film, an optical film, an image display device, a liquid crystal display device, and a retardation film |
JP2011016246A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Kaneka Corp | 延伸フィルムの製造方法、位相差フィルム、偏光板、並びに、画像表示装置 |
JP2011017763A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Kaneka Corp | 位相差フィルムの製造方法、位相差フィルム、偏光板、並びに、画像表示装置 |
JP2013083918A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-05-09 | Oji Holdings Corp | 凹凸パターン形成シートの製造方法および凹凸パターン形成シートの製造装置 |
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