JPH06147834A - ねじ判別装置 - Google Patents

ねじ判別装置

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JPH06147834A
JPH06147834A JP29419592A JP29419592A JPH06147834A JP H06147834 A JPH06147834 A JP H06147834A JP 29419592 A JP29419592 A JP 29419592A JP 29419592 A JP29419592 A JP 29419592A JP H06147834 A JPH06147834 A JP H06147834A
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screw
measured
thread
data
measurement
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JP29419592A
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Inventor
Minehiko Kondou
岑彦 近藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非接触且つ自動で、ねじ関連製品のねじ部の
測定及び規格との照合、合否判定を行うこと。 【構成】 レーザ外形測定器、ロータリエンコーダA,
B及びデジタルスケール21をCPU31で連続的に制
御することにより、被測定ねじ4の外径とピッチを測定
し、ねじの特性であるリード角を演算で求めて移動テー
ブル16の角度付け(+θ)を行い、移動テーブル16
を移動させながら連続的に上面側のねじ形状を測定し、
そのデータを記憶装置37に記憶する。同様に角度付け
を−θにして下面側のねじ形状を測定し記憶して1つの
ねじ形状データとする。更に被測定ねじ4を回転センタ
ー台17で回転して、同様の処理により1つのねじ形状
データを求める。これらのデータをCPU31が規格と
照合して合否判定し、表示、印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はねじ判別装置に関し、特
に、平行ねじ、テーパねじ、台形ねじ等、更には右ね
じ、左ねじを含めた各種のプラグ型ねじに関する寸度測
定及び判別、あるいは歯切り工具、ウォームギヤ等の山
形状部材の測定及び判別を容易に且つ正確に行うための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のねじの測定はゲージブロ
ック、マイクロメータ、ねじ測定用三針、工具顕微鏡等
の測定器を使用して行い、人間が測定値を手書きで記録
し、且つ、規格の公差内に入っているか否かを判定して
いた。
【0003】ねじの測定項目は種々あるが、大まかに言
えば次の通りである。日本工業規格JIS−B−026
1(平行ねじゲージの検査方法)及びJIS−B−02
62(テーパねじゲージの検査方法)参照。 (1)有効径の測定:図14に示すように被測定ねじ4
のねじ山の間に3本のねじ測定用三針100を入れて、
まず、その外径Mを外側マイクロメータで測定する。こ
の測定値は共径と呼ばれている。この共径測定は非常に
高度な技術と熟練を要する作業であり、更に、この共径
Mから、下記公式(1)を用いて有効径Eを計算により
求める。式中、Pはねじ山のピッチ、dmは平均表示三
針径である。 E=M−3dm+0.866025P ……式(1) なお、図14中、101はマイクロメータアンビル、1
02はマイクロメータスピンドルである。 (2)ねじ山のピッチ、山の角度、谷底の形状等の測
定:これらについては工具顕微鏡を用いて投影像から計
測する。従い、光源の光線を平行にするための絞りの大
きさの調整やねじの特性であるリード角度を考慮して測
定する必要があり、熟練を要する作業である。
【0004】次に、プラグ型ねじの測定項目に従い、平
行ねじの場合とテーパねじの場合に分けて、詳細に従来
技術を説明する。
【0005】[平行ねじの場合] (1)外径:外側マイクロメータで外径を測定し、規格
と照合して合否を判定する。 (2)有効径:ねじ測定用三針と外側マイクロメータと
を使用した三針法により共径を測定し、共径から前述の
公式(1)を用いて有効径を算出し、規格と照合して合
否を判定する。但し、外側マイクロメータの測定圧力の
違いがある場合は、その要因を見込む必要があり、下記
公式(2)を用いないと適正な有効径Eの算出ができな
い。 E=M−dm{1+1/sin(a/2)}+(P/2)cot(a/2) +(0.00156 /sin(a/2)}{(2K′)/(πμ)}[1/{sin (a/2)+0.05cos(a/2)}2 1/3 [(1/dw)+{sin (a/2)/E0 }]1/3(F2/3 −F0 2/3)+0.000693(1/dw)1/3 {(F/L)−(F0 /L0 )} ……式(2) 但し、Mは共径、dmは平均表示針径、dwは呼び針
径、Pはピッチ、aはねじ山の角度、E0 は基準有効
径、Fは測定力、F0 は規格の測定力範囲の中央値、L
は三針と測定端面の接触長さ、L0 は規格の三針と測定
端面の接触長さの中点値である。上記三針法と称される
測定方法は、国家試験である技能検定の機械検査の実技
試験項目になっているほど、高度な技能と経験を必要と
する難しい測定作業である。 (3)ピッチ:工具顕微鏡によりピッチを測定し、規格
と照合して合否を判定する。この場合、ねじ形テンプレ
ートの使用方法と、工具顕微鏡の中央鏡筒をねじのリー
ド角方向へ傾けねじ溝の両フランク(山の斜面)が同時
に鮮鋭な像を結ぶように調整することが難しく測定誤差
の要因となっている。更に、この調整の後に軸方向と平
行な方向へ隣り合うねじ山までの距離を測定するが、ね
じ形テンプレートと投影された山影とを合わせる作業が
必要であり、これも測定誤差の要因となっている。ま
た、工具顕微鏡の光源と被測定物との間にある絞りの調
整を誤ると、光線が平行に進行しなくなるため、測定誤
差の原因となる。 (4)ねじ山の半角:角度テンプレートを用いて工具顕
微鏡によりねじ山の角度を測定し、規格と照合して合否
を判定する。この場合、中央鏡筒がリード角βだけ傾い
ているので、ねじ軸断面での半角a/2としては、下記
公式(3),(4)により計算して求める。 tan(a/2)=tan(am/2)/cos(β) ……式(3) tan β=P/(πE0 ) ……式(4) 但し、amはねじ山の角度実測値、Pはピッチ、E0
基準有効径である。 (5)谷の径と形状:ねじ形テンプレートを用いて工具
顕微鏡により、テンプレート形状との比較観察を行うの
みであり、測定値を得て合否判定を行うには至っていな
い。
【0006】[テーパねじの場合] (1)外径:ころ及び補助板と外側マイクロメータ及び
ゲージブロックとを使用して外径を測定し、規格と照合
して合否を判定する。この測定は技術と経験を必要とす
る難しいものである。この場合、測定値から下記公式
(5),(6)を用いて小径端面における外径Sと、大
径端面における外径Lを計算により求める。 S=L0 −K−(2B+K)sec(θ/2)−K(LH −L0 )/(2H) ……式(5) L=LH −K−(2B+K)sec(θ/2)+(2T−2H−K)(LH −L0 )/(2H) ……式(6) 但し、L0 は小径側共径、LH は大径側共径、Kはころ
の平均外径、Bは補助板の平均厚さ、Tはねじ部の厚
さ、Hは大径側測定点高さ、θはテーパねじの角度であ
る。 (2)有効径:外径測定での測定具に加えてテーパねじ
測定用四針を用いて四針法により有効径を測定し、規格
と照合して合否を判定する。四針法は平行ねじの三針法
よりも更に難しい測定である。但し、四針法で得た測定
値から下記公式(7),(8)を用いて、小径端面にお
ける有効径S2 と、大径端面における有効径L2 とを計
算により求める。 S2 =M0 −K−(2B+K)sec(θ/2)−dm{cosec(a/2)+sec (θ/2)}+(P/2){cot(a/2)−tan(a/2)tan2(θ/2 )}− K(MH −M0 )/(2H) ……式(7) L2 =MH −K−(2B+K)sec(θ/2)−dm{cosec(a/2)+sec (θ/2)}+(P/2){cot(a/2)−tan(a/2)tan2(θ/2)}+( 2T−2H−K)(MH −M0 )/(2H) ……式(8) 但し、M0 は小径側共径、MH は大径側共径、aはねじ
山の角度、Pはピッチ、dmはねじ測定用四針の表示針
径平均値、Kはころの平均外径、Bは補助板平均厚さ、
Tはねじ部の厚さ、Hは大径側測定点高さ、θはテーパ
ねじの角度である。 (3)ピッチ:平行ねじにおけるピッチ測定に準ずる。
従って、調整が難しく誤差要因が多い。 (4)ねじ山の半角:これも平行ねじにおけるねじ山の
半角測定に準じる。 (5)谷の径とその形状:これも平行ねじにおけるねじ
山の谷の径とその形状の比較観察に準ずる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く従来の技術
では、外側マイクロメータやねじ測定用三針、同四針、
テンプレート、ころ、補助板、ゲージブロック、工具顕
微鏡等を用いて接触式で且つ手動でねじ関連製品のねじ
部の測定を行い、合否の判定を行っているため、種々の
問題点が生じていた。
【0008】そこで本発明は、ねじ関連製品のねじ部の
測定及び合否の判定を非接触で且つ自動で行うことが可
能なねじ判別装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のねじ判別装置は、被測定ねじを支持し回転及びスラ
イドさせる可動支持装置と、可動支持装置の回転量及び
スライド量を検出するセンサと、被測定ねじにレーザ光
を照射し投影像により外形を測定するレーザ外形測定器
と、可動支持装置を制御すると共にレーザ外形測定器か
ら投影位置データを入力し、この投影位置データ、可動
支持装置の回転量及びスライド量よりねじ測定の演算を
行い、規格との照合を行う演算制御装置とを具備するこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】従来行っていた外側マイクロメータやゲージブ
ロック、工具顕微鏡、ねじ測定用三針等による接触式測
定を排し、レーザ外形測定器により被測定ねじの外形を
その投影像から非接触に測定する。可動支持装置を制御
して被測定ねじを回転またはスライドさせると、そのね
じの特性に応じて投影位置データが変わるので、逆に回
転量及びスライド量とその時々の投影位置データが判れ
ばねじの特性が判る。そこで可動支持装置を制御しなが
ら回転量、スライド量及び投影位置データを入力するこ
とにより演算制御装置が自動的にねじ測定の演算、規格
との照合を行う。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るねじ判別装置
を図面を参照して説明する。図1〜図8はねじ判別装置
の機構系を示し、図1は正面図、図2は平面図、図3は
図2のIII 部分の詳細図、図4は図3のIV−IV断面図、
図5は図3のV−V断面図、図6は図5のVI部拡大図、
図7はねじの詳細図、図8は図7のVIII部分詳細図であ
る。図9〜図13は演算制御系を示し、図9はハードウ
ェア図、図10〜図13はフローチャートである。
【0012】図1、図2において、レーザ外形測定器を
構成するレーザ光発生装置1とレーザ光受光装置2を架
台3上に互いに間をあけて設置し、この間に被測定ねじ
4に対する可動支持装置5を設置してある。図中、6は
レーザ光、7はレーザ光6の測定幅であり、被測定ねじ
4は測定幅7の略中央に位置決めされる。
【0013】レーザ光発生装置1には図4に示すように
縦長のスリット状出力窓8があり、ここからスリット状
のレーザ光が出る。また、レーザ光発生装置1には図5
に示すようにレーザ光源9、回転するペンタプリズム1
0及び偏光レンズ11があり、レーザ光源9より発した
レーザ光が回転ペンタプリズム10により反射して間欠
的に偏光レンズ11に入り、被測定ねじ4に対し平行な
レーザ光線6となり矢印Cのように進行する。レーザ光
6は上下方向に幅を持ち、これが測定幅7である。この
測定幅7内にある被測定ねじ4がレーザ光6を遮断する
ため、この遮断位置がレーザ光受光装置2のレーザ光受
光板12に投影され、上側投影位置13Aと下側投影位
置13Bが観測、測定されてそれらのデータがレーザ光
受光位置信号として出力される。
【0014】可動支持装置5は図3、図4に示すよう
に、回転軸14上に設置された固定テーブル15に対し
移動する移動テーブル16と、移動テーブル16上に設
置された回転センター台17と、回転センター台17に
対向した移動センター台18とからなり、被測定ねじ4
は回転センター台17のセンター17Aと移動センター
台18のセンター18Aとの間にセンター穴を利用して
取付けられる。
【0015】移動テーブル16は図3,図4に示すよう
に、被測定ねじ4に対しレーザ光線6の進行方向Cと交
差する方向への平行移動Eと、両方向を含む面内での旋
回Dとを与えるものであり、ステッピングモータ19の
回転をテーブル送りねじ20を介して固定テーブル15
に伝えることによりE方向に移動し、回転軸14の駆動
によりD方向に旋回する。移動量Eの制御はデジタルス
ケール21で検出した変位量を用いて行われ、旋回量D
の制御はロータリエンコーダAで検出した回転量を用い
て行われる。ロータリエンコーダAの回転中心は、レー
ザ光線6の軸中心と被測定ねじ4の軸中心との交点に合
致させてあり、これにより原点に対し+θと−θの回転
を与えても、レーザ光線6によって得られる被測定ねじ
4の上下の投影像に誤差が生じないようにしてある。
【0016】回転センター台17は図1、図5に示すよ
うに、被測定ねじ4に対し、被測定ねじ4の軸中心周り
の回転を与えるものであり、ロータリエンコーダBで検
出した回転量を用いて制御される。
【0017】上述した3つの可動部分の原点は次のよう
にしてある。 (1)移動テーブル16の移動の原点:被測定ねじ4の
先端末に近い位置を原点とする。 (2)移動テーブル16の旋回の原点、即ちロータリエ
ンコーダAの原点:被測定ねじ4の軸中心とレーザ光線
6の軸中心とが直角になる図3の状態の位置を原点とす
る。 (3)回転センター台17の原点、即ちロータリエンコ
ーダBの原点:ロータリエンコーダBの最初の位置を原
点とする。
【0018】演算制御装置30は図9に示すようにCP
U(中央処理装置)31を中心に構成してある。CPU
31には、レーザ光受光装置2にレーザ光受光位置信号
用ケーブル22により接続したレーザ外形表示装置32
と、回転軸14のロータリエンコーダAにテーブル回転
制御信号用ケーブル23により接続した信号変換器33
と、移動テーブル16のステッピングモータ19にテー
ブル移動制御信号用ケーブル24により接続したステッ
ピングモータ制御装置34と、デジタルスケール21に
テーブル移動量信号用ケーブル25により接続した信号
変換器35と、回転センター台17のロータリエンコー
ダBに被測定ねじ回転制御信号用ケーブル26により接
続した信号変換器36とを接続してある。更にCPU3
1には記憶装置37と、CRT(画像表示装置)38
と、プリンタ39とを接続してある。演算制御装置30
のうち個々機能は次の通りである。 (1)レーザ光受光位置信号用ケーブル22:ねじ形状
により遮断されたレーザ光線6の位置をレーザ光受光装
置2で検出し、この投影位置データをレーザ外径表示装
置32に伝えて表示すると共に、同時にCPU31にも
出力する。 (2)テーブル回転制御信号用ケーブル23:CPU3
1が後述する如く算出したねじのリード角βを信号変換
器33に与えることにより、このケーブル23を介して
ロータリエンコーダAを制御し、移動テーブル16の原
点復帰と、リード角βだけのテーブル角度付け(+θ,
−θ)を行う。 (3)テーブル移動制御信号用ケーブル24:CPU3
1がテーブル移動量の信号を出力してステッピングモー
タ制御装置34に与えることにより、このケーブル24
を介してステッピングモータ19を制御し、指定された
測定範囲のテーブル移動を行う。 (4)テーブル移動量信号用ケーブル25:移動テーブ
ル16の移動量をデジタルスケール21によりデジタル
信号で取出し、このケーブル25と信号変換器35を介
してCPU31へ入力することにより、指定された測定
範囲でのテーブル移動を監視する。 (5)被測定ねじ回転制御信号用ケーブル26:CPU
31が出力する信号が信号変換器36に入り、このケー
ブル26を介してロータリエンコーダBを制御すること
により、被測定ねじ4を回転させる。 (6)CPU31:ロータリエンコーダA,B及びステ
ッピングモータ19に制御信号を送ると共にレーザ外径
表示装置32と信号変換器35からリアルタイムで送ら
れてくる信号を整理して記憶装置37に測定データとし
て記憶する。更に、規格との照合、表示出力等を行う。
【0019】上記演算制御装置30はCPU31を中心
にして、レーザ外形測定器と可動支持装置5を連続的に
制御しながらレーザ光受光装置2から投影位置データを
リアルタイムで入出力することにより、被測定ねじ4の
ねじ山形状の測定を行い、ねじ山に関するあらゆる寸度
を演算して表示出力すると共に、規格と照合を行って判
別結果も同時に表示出力する。これらは自動で行い、更
に、ねじの投影測定で問題となるリード角の測定、角度
の演算、テーブル旋回角度の指示等も自動で行うように
なっている。以下、図10〜図13を参照して演算制御
装置30による測定処理を説明する。
【0020】[リード角の測定:図10参照]まず、被
測定ねじ4を取付けた状態で可動支持装置5の各可動部
分を原点に復帰させる。この状態で、被測定ねじ4のね
じ長さ等に基づいて移動テーブル16の移動量Eを本装
置の使用者(オペレータ)が決め、これをCPU31に
入力してやる。CPU31はデジタルスケール21の変
位量E′をテーブル移動量信号用ケーブル25により取
込み、テーブル移動制御信号用ケーブル24を介してス
テッピングモータ19の回転を制御することにより、指
定された移動量Eを満足するまで制御を繰返す。このテ
ーブル移動制御の時、CPU31はレーザ光受光位置信
号用ケーブル22を介して投影位置データFを取込みレ
ーザ光線6を遮断する被測定ねじ4のねじ山数αを観測
することにより、被測定ねじ4のピッチPを P=移動量E′/山数α ……式(9) の演算を行って求める。この演算と共に、CPU31は
投影位置データから被測定ねじ4の最大外径2rも同時
に測定し、これらの測定値P,rを基に、次式(10)
により、リード角βの演算を行う。 β=P/(2πr) ……式(10) このリード角βが移動テーブル16の右への回転角+θ
及び左へ回転角−θの値になる。
【0021】[各種寸度の測定]初めに、被測定ねじ4
が真円とは限らないので、ロータリエンコーダBを用い
て回転センサー台17により被測定ねじ4をD方向に回
転させることにより、90°回転したXYの2方向から
測定したり、3溝タップ等の場合は60°、120°回
転した3方向から測定する必要がある。この回転角はオ
ペレータが決めてCPU31に指示する。この場合、C
PU31はロータリエンコーダBにより、被測定ねじ回
転制御信号を用いて指定された回転角となるように回転
センサー台17を制御する。本実施例ではX,Y2方向
の測定を行うものとする。
【0022】 [寸度測定その1:図11、図6、図7、図8参照]C
PU31は可動支持装置5の各可動部分を原点に復帰さ
せ、この状態からねじの特性であるリード角βをレーザ
光線6の軸に合わせるため、テーブル回転制御信号用ケ
ーブル23を介してロータリエンコーダAを制御して移
動テーブル16を+θ傾ける。即ちβだけ右旋回させ
る。この状態で、テーブル移動制御信号用ケーブル24
を介してステッピングモータ19を制御して移動テーブ
ル16をE方向に移動させる。この時、レーザ光線6が
被測定ねじ4の上面側ねじ形状により測定幅中で遮断さ
れるので、その投影位置データFをレーザ光受光位置信
号用ケーブル22を介してCPU31が取込み、同時に
移動テーブル16の位置データE′をテーブル移動量信
号用ケーブル25を介して取込み、これらの測定データ
E′とFの関係を上面側ねじ形状のプロットデータGと
する処理を行い、プロットデータGを記憶装置37に記
憶する。CPU31はこの処理を指示された移動量Eを
満足するまで繰返す。
【0023】続いてCPU31は図6(b)に示すよう
に被測定ねじ4の下面側ねじ形状を測定するため、原点
復帰したのち、テーブル回転制御信号用ケーブル23を
介してロータリエンコーダAを制御して移動テーブル1
6を−θ傾ける。即ち、βだけ左回転させる。この状態
で、テーブル移動制御信号用ケーブル24を介してステ
ッピングモータ19を制御して移動テーブル16をE方
向に移動させる。この時、レーザ光線bが被測定ねじ4
の下面側ねじ形状により測定幅中で遮断されるので、そ
の投影位置データFをレーザ光受光位置信号用ケーブル
22を介してCPU31が取込み、同時に移動テーブル
16の位置データE′をテーブル移動量信号用ケーブル
25を介して取込み、これらの測定データE′とFの関
係を下面側ねじ形状のプロットデータHとする処理を行
い、プロットデータHを記憶装置37に記憶する。CP
U31はこの処理を指示された移動量Eを満足するまで
繰返す。
【0024】次に原点復帰後、CPU31は被測定ねじ
4のねじ形状の上面側データGと下面側データHを記憶
装置37から取出し、それぞれのデータG,Hを組合せ
て全体のねじ形状データKとし、更に画像処理を行って
図7に示すようにCRT38に1つのねじ形状として表
示する。また、記憶された上下面側の各データG,Hよ
りCPU31は、図8に示すようなねじとして必要な各
部分の寸法を演算し、被測定データMとして再度記憶装
置37に記憶する。但し、図8中の各符号は下記の寸法
を意味する。 Pはピッチ 40は谷の幅 41は谷の形状 42は山の形状 43は山の角度 44は山の半角 45は外径寸法 46は最小径寸法 47は有効径(L=L′となる位置の径)
【0025】 [寸度測定その2:図12、図6〜図8参照]次に、被
測定ねじ4を回転させ別角度から見た寸度測定を行うた
め、オペレータが回転角度Nを決めてCPU31に入力
する。CPU31はまず、被測定ねじ回転制御信号用ケ
ーブル26を介してロータリエンコーダBを制御して回
転センター台17を角度Mだけ右回転させる。また、テ
ーブル移動制御信号用ケーブル24を介してステッピン
グモータ19を制御して移動テーブル16をE方向に移
動させる。この時、レーザ光線bが被測定ねじ4の上面
側ねじ形状により測定幅中で遮断されるので、その投影
位置データFをレーザ光受光位置信号用ケーブル22を
介してCPU31が取込み、同時に移動テーブル16の
位置データE′をテーブル移動量信号用ケーブル25を
介して取込み、これらの測定データE′とFの関係を上
面側ねじ形状のプロットデータQとする処理を行い、プ
ロットデータQを記憶装置37に記憶する。CPU31
はこの処理を指示された移動量Eを満足するまで繰返
す。
【0026】次に、CPU31は、被測定ねじ回転制御
信号用ケーブル26を介してロータリエンコーダBを制
御して回転センター台17を角度Mだけ左回転させる。
また、テーブル移動制御信号用ケーブル24を介してス
テッピングモータ19を制御して移動テーブル16をE
方向に移動させる。この時、レーザ光線bが被測定ねじ
4の上面側ねじ形状により測定幅中で遮断されるので、
その投影位置データFをレーザ光受光位置信号用ケーブ
ル22を介してCPU31が取込み、同時に移動テーブ
ル16の位置データE′をテーブル移動量信号用ケーブ
ル25を介して取込み、これらの測定データE′とFの
関係を下面側ねじ形状のプロットデータRとする処理を
行い、プロットデータRを記憶装置37に記憶する。C
PU31はこの処理を指示された移動量Eを満足するま
で繰返す。
【0027】次に原点復帰後、CPU31は被測定ねじ
4のねじ形状の上面側データQと下面側データRを記憶
装置37から取出し、それぞれのデータQ,Rを組合せ
て全体のねじ形状データSとし、更に画像処理を行って
図7に示すようにCRT38に1つのねじ形状として表
示する。また、記憶された上下面側の各データQ,Rよ
りCPU31は、図8に示すようなねじとして必要な各
部分の寸法を演算し、被測定データTとして再度記憶装
置37に記憶する。但し、図8中の各符号前述の通りで
あり、下記の寸法を意味する。 Pはピッチ 40は谷の幅 41は谷の形状 42は山の形状 43は山の角度 44は山の半角 45は外径寸法 46は最小径寸法 47は有効径(L=L′となる位置の径)
【0028】[寸度測定その3:図13参照]CPU3
1は記憶装置37に記憶した前述の測定データM,Tと
同じ記憶装置37に記憶してある該当ねじの規格とを項
目毎に比較照合し、公差内に入っているか否かを判定
し、その判定結果を測定データとともにCRT38及び
プリンタ39に与え、画像表示させると共に検査成績書
を印刷させる。
【0029】なお、右ねじと左ねじとでは移動テーブル
16の旋回角度+θ、−θを逆にする必要があるが、逆
にするか否かはオペレータが決めてCPU31に指示を
与える。また、測定圧力の問題については、予めJIS
に基づいて計測したねじを、本実施例のねじ判別装置で
再測定し各測定項目について補正値を作成してCPU3
1の演算時に補正係数として記憶させておくことによ
り、補正を自動的に行うことができる。
【0030】上記実施例のねじ判別装置の動作をまとめ
ると次の通りである。 (1)レーザ外形測定器、ロータリエンコーダA,B及
びデジタルスケール21をCPU31で連続的に制御す
ることにより、被測定ねじ4の外径とピッチを測定し、
ねじの特性であるリード角を演算で求めて移動テーブル
16の角度付け(+θ)を行い、移動テーブル16を移
動させながら連続的に上面側のねじ形状を測定し、その
データを記憶装置37に記憶する。 (2)下面側のねじ形状の測定は、リード角が逆になる
ため移動テーブル16を逆方向に角度付けし(−θ)、
再度移動させながら測定してそのデータを記憶する。 (3)これら上面側と下面側の両データを1つに合成し
て1個のねじ断面形状のデータにすると共に、ねじとし
て必要な寸度(有効径、山の半角、谷の径、形状、外
径、ピッチ等)を演算により求めて記憶す。 (4)更に、ねじの楕円(真円度)を測定するために、
ロータリエンコーダBを用いて被測定ねじ4を90°回
転させ、上記(2),(3)と同様に上面側、下面側の
ねじ形状を測定し、1つのねじ形状としてのデータの合
成、寸度データを求める演算を行い、これらを記憶す
る。 (5)記憶されたデータを規格と照合して合否判定を行
う。 (6)これら(1)〜(5)の処理を全自動で行うと共
に、データをCRT38に表示させ、またプリンタ39
により印刷させる。
【0031】
【発明の効果】本発明のねじ判別装置によれば、ねじ関
連製品(ボルト、タップ、ねじゲージ等の右ねじ、左ね
じを含むプラグ型ねじ全般)のねじ部に関する必要な測
定(外径、有効径、ピッチ、山の半角、谷の径、形状
等)が一度の測定で可能になる。従って、下記(a)〜
(h)のような効果がある。 (a)インライン検査に使用できるので、生産品の工程
管理をタイムリーに行うことができ、不具合品の撲滅や
バラツキの低減が容易にできる。 (b)測定工数が大幅に削減すると共に、従来のような
各種測定器や設備の経費が削減できる。 (c)特別な測定技術や経験を必要とせず、未経験者で
も容易にねじの測定を行うことができる。 (d)手書きによる測定値の記録や、人手による計算等
におけるエラーを排除するこが可能になり、測定の信頼
性向上に役立つ。 (e)規格との照合エラーの排除が可能となり、合否判
定の信頼性向上に役立つ。 (f)三溝タップのような溝が対角線上にない形状のね
じでも、ねじを必要角度だけ回転することにより、ねじ
形状を分割して測定することが可能である。 (g)平行ねじでもテーパねじでも同じ装置で測定する
ことが可能であり、作業性が改善する。 (h)測定圧力の問題についても、補正値表を作成して
演算に補正係数として記憶させておくことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るねじ判別装置の正面
図。
【図2】同ねじ判別装置の平面図。
【図3】図2中のIII 部分拡大図。
【図4】図3中のIV−IV断面図。
【図5】図3中のV−V断面図。
【図6】図3中のVI部拡大図。
【図7】ねじの詳細図。
【図8】図7中のVIII部分詳細図。
【図9】演算制御系のハードウェア図。
【図10】演算制御系のフローチャート。
【図11】演算制御系のフローチャート。
【図12】演算制御系のフローチャート。
【図13】演算制御系のフローチャート。
【図14】従来技術を示す図。
【符号の説明】
A,B ロータリエンコーダ 1 レーザ光発生装置 2 レーザ光受光装置 4 被測定ねじ 5 可動支持装置 6 レーザ光線 14 回転軸 16 移動テーブル 17 回転センター台 21 デジタルスケール 30 演算制御装置 31 CPU 37 記憶装置 38 CRT 39 プリンタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定ねじを支持し回転及びスライドさ
    せる可動支持装置と、可動支持装置の回転量及びスライ
    ド量を検出するセンサと、被測定ねじにレーザ光を照射
    し投影像により外形を測定するレーザ外形測定器と、可
    動支持装置を制御すると共にレーザ外形測定器から投影
    位置データを入力し、この投影位置データ、可動支持装
    置の回転量及びスライド量よりねじ測定の演算を行い、
    規格との照合を行う演算制御装置とを具備することを特
    徴とするねじ判別装置。
JP29419592A 1992-11-02 1992-11-02 ねじ判別装置 Withdrawn JPH06147834A (ja)

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