JPH06144645A - 遊技島設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技島設備において、紙幣類搬送ユニットが
開放されたとき及び紙幣詰まりが発生したときに、これ
より上流位置の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸
機を停止し、下流位置の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用
台間玉貸機は使用できる遊技島設備を提供し、顧客に対
するサービス向上と売上増進と併せて、不正防止にあ
る。 【構成】 遊技島設備において、前記紙幣類搬送ユニッ
トの蓋状部と基体部との開放を検出する開放状態検出手
段を設け、紙幣類搬送路上の任意の複数位置に紙幣類の
滞留を検出する紙幣類滞留検出手段を設け、開放状態検
出手段と紙幣類滞留検出手段の検出信号に応じて、該検
出位置を報知手段により報知すると共に、検出位置より
上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣類台間玉貸機の作
動と停止を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遊技店、例えばパチン
コ台等の遊技台列の２列を小間隔を保って背中合わせに
して構成された島内部に設置され、パチンコ台の隣接間
に設置された紙幣用台間玉貸機に投入された紙幣を、所
定の場所まで搬送する遊技島設備に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、遊技島設備の紙幣類の搬送は、複
数台連設された紙幣類搬送ユニットによって行われ、該
紙幣類搬送ユニットは、搬送方向に回転駆動するエンド
レスベルトを設けた基体部と、複数のローラを搬送方向
に回転自在に軸支した蓋状部とを係着し、該エンドレス
ベルトとローラで紙幣類を挟持して搬送するものであっ
た。また該紙幣類搬送ユニットには、隣接するパチンコ
台間に設けられた紙幣用台間玉貸機が連設され、該紙幣
用台間玉貸機に投入された紙幣は、真札か偽札かが判断
されて真札の場合は、紙幣類搬送ユニットに流入し、該
紙幣類搬送ユニットによって島端の島管理機まで搬送さ
れ、該島管理機に設けられている紙幣スタックに貯留さ
れるように形成されていた。

【０００３】また紙幣類搬送ユニットには蓋状部と基体
部との開放を検出する開放状態検出手段が設けられると
ともに、開放状態が検出された際に該開放状態を報知す
る報知手段が設けられていた。さらに、紙幣類搬送ユニ
ット内の紙幣類搬送路上には紙幣の滞留を検出する紙幣
類滞留検出手段が設けられ、紙幣の滞留検出時には前記
報知手段が作動するように成っていた。

【０００４】また、このような遊技島設備においては、
紙幣の搬送途中に該紙幣のシワ、折り目、汚れ等の原因
のため紙幣類搬送ユニット内で紙幣の詰まり現象が度々
発生し、該紙幣の詰まりは紙幣類搬送ユニットに設けら
れた前記紙幣類滞留検出手段により検出され、該詰まり
位置を報知手段により中央管理室や島管理機に報知する
とともに、複数台連設された紙幣類搬送ユニットを全台
停止し、もしくは紙幣類搬送ユニットを全台停止すると
共に、該紙幣類搬送ユニットに連設される紙幣用台間玉
貸機も全機停止するように成っていた。

【０００５】そして紙幣類滞留検出手段が作動したの
ち、従業員により詰まった紙幣が取り除かれても、未だ
紙幣類搬送ユニットの蓋状部と基体部が開放状態にある
ときには紙幣類搬送ユニットが再起動することを防止す
るため、停止された紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間
玉貸機の再起動のためには、中央管理室もしくは島管理
機の復帰ボタンを操作しなければないないように形成さ
れていた。さらに、詰まった紙幣を取り除くため、前記
紙幣類搬送ユニットにおける基体部と蓋状部とを開放さ
せると、開放状態検出手段が作動して、該開放状態検出
手段の出力に基づいて報知手段が作動し、中央管理室や
島端に設けられた島管理機に該開放状態が報知されるよ
うになっていた。

【０００６】最近では、千円紙幣に加え一万円紙幣まで
使用して遊技できる紙幣用台間玉貸機を含めた遊技島設
備までが提供されるようになってきた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紙幣類
搬送ユニット内における紙幣の詰まりが紙幣類滞留検出
手段により検出されると、島内の全ての紙幣類搬送ユニ
ットもしくは、紙幣用台間玉貸機及び紙幣類搬送ユニッ
トが停止するため、該島で遊技している顧客全員に多大
の迷惑を掛けるという課題があった。さらに紙幣類滞留
検出手段が作動したのち、従業員によって詰まった紙幣
が取り除かれ紙幣の滞留が解消されても、島内の紙幣類
搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸機を再起動するために
は、中央管理室もしくは島管理機の復帰ボタンを操作し
なければならないため、迅速な復旧を行うことが出来な
いという課題があった。

【０００８】また紙幣類滞留検出手段が作動していない
ときに、紙幣類搬送ユニットの基体部と蓋状部とが開放
されても、該開放状態が報知手段により中央管理室や島
管理機に報知されるだけという課題があった。つまり、
該開放状態にある紙幣類搬送ユニット以外の他の紙幣類
搬送ユニットは作動状態にあり、また紙幣用台間玉貸機
も同様に作動しているため、紙幣用台間玉貸機に投入さ
れた紙幣は次々と紙幣類搬送ユニット内を搬送され、特
に、開放状態にある紙幣類搬送ユニットより上流位置で
投入され搬送されてきた紙幣は、開放状態にある紙幣類
搬送ユニット部分で搬送路上より脱落するという課題が
あった。さらに開放状態にある紙幣類搬送ユニット部分
から紙幣が脱落すると、紙幣の抜き取り等の不正行為を
招くことになり、高額紙幣が使用されている最近の遊技
店においては、売上管理に重大な支障をきたすという課
題があった。

【０００９】本発明の目的は、複数台連設された紙幣類
搬送ユニットと該紙幣類搬送ユニットに連設された紙幣
用台間玉貸機からなる遊技島設備において、紙幣類搬送
ユニットに紙幣詰まりが発生した際にも、その上流位置
にある紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸機の一部
機能を除いて停止するだけで、下流位置の紙幣類搬送ユ
ニット及び紙幣用台間玉貸機は作動させることにより、
顧客に掛ける迷惑を最小限に止め、また、詰まった紙幣
が取り除かれた後は、迅速な復旧が行え、さらに紙幣類
搬送ユニットの蓋状部と基体部が不用意に開放されて
も、不正行為を未然に防ぐことが出来る遊技島設備を提
供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の遊技島設備は、搬送方向に回転駆動するエンド
レスベルトを設けた基体部と、複数のローラを搬送方向
に回転自在に軸支した蓋状部とを係着し、該エンドレス
ベルトとローラによって紙幣類を挟持して搬送する紙幣
類搬送ユニットを複数台連設し、該紙幣類搬送ユニット
に紙幣用台間玉貸機を連設して成る遊技島設備におい
て、前記紙幣類搬送ユニットの蓋状部と基体部との開放
を検出する開放状態検出手段を設け、紙幣類搬送路上の
任意の複数位置に紙幣類の滞留を検出する紙幣類滞留検
出手段を設け、開放状態検出手段と紙幣類滞留検出手段
の検出信号に応じて、該検出位置を報知手段により報知
すると共に、検出位置より上流側の紙幣類搬送ユニット
及び紙幣類台間玉貸機の作動と停止を制御するように形
成したことを特徴とするものである。

【００１１】また請求項２に記載した本発明の遊技島設
備は、前記紙幣類滞留検出手段の検出時は、該検出位置
を報知手段により報知すると共に、該紙幣類滞留検出手
段より上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸
機を停止し、前記開放状態検出手段の検出時は、該検出
位置を報知手段により報知すると共に、開放状態にある
蓋状部より上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間
玉貸機を停止し、該開放状態検出手段の復帰時は、停止
していた上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉
貸機を作動させることを特徴とするものである。

【００１２】また請求項３に記載した本発明の遊技島設
備は、前記紙幣類滞留検出手段の検出時は、該検出位置
を報知手段により報知すると共に、該紙幣類滞留検出手
段より上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸
機は、紙幣類搬送ユニットを停止させ、紙幣用台間玉貸
機は紙幣の受入れを中止させ、硬貨のみ受入れて玉貸機
能させることを特徴とするものである。

【００１３】

【作用】以上のように構成された本発明の遊技島設備
は、紙幣類の搬送にあたっては紙幣類搬送ユニットの基
体部に設けられたエンドレスベルトと、蓋状部の複数の
ローラによって紙幣類が挟持されて、エンドレスベルト
の回転により該紙幣類が搬送される。搬送途中において
紙幣類搬送ユニットの紙幣類搬送路上で、紙幣類のシ
ワ、折り目、汚れ等のため紙幣詰まりが発生すると、紙
幣類滞留検出手段が該紙幣詰まりを検出して、該詰まり
位置を報知手段により中央管理室や島管理機に報知する
とともに、該詰まり位置より上流位置にある紙幣類搬送
ユニット及び該紙幣類搬送ユニットに連設する紙幣用台
間玉貸機を停止する。また、詰まった紙幣を取り除くた
め紙幣類搬送ユニットの基体部と蓋状部を開放し、該紙
幣を取り除いた後、基体部と蓋状部を係着させると、開
放状態検出手段が復帰して、停止していた上記紙幣類搬
送ユニット及び紙幣用台間玉貸機が直ちに作動する。

【００１４】一方、紙幣詰まり等の障害がないのに紙幣
類搬送ユニットの基体部と蓋状部が開放されると、該開
放状態が開放状態検出手段によって検出され、該検出位
置が報知手段により中央管理室や島管理機に報知される
とともに、開放状態の蓋状部より上流側にある紙幣類搬
送ユニット及び紙幣用台間玉貸機が停止する。なお、こ
の後該紙幣類搬送ユニットの基体部と蓋状部が閉じられ
て係着されると開放状態検出手段が復帰して、停止して
いた紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸機が作動す
る。

【００１５】紙幣類搬送ユニットの紙幣類滞留検出手段
が検出した場合、あるいは開放状態検出手段が検出した
場合に、検出位置より上流に位置する紙幣類搬送ユニッ
ト及び紙幣類搬送ユニットに連設する紙幣用台間玉貸機
の紙幣の受入れは中止させ、硬貨のみを受入れて機能さ
せる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
述するが本実施例に限定するものではない。図１は本発
明の遊技島設備５０の状態斜視図であり、図２は同平面
状態図である。

【００１７】本発明にかかる紙幣類搬送ユニット１は図
１及び図２のように、パチンコ台２の遊技台列の２列を
小間隔巾を保って背中合わせにして構成された島内部４
に複数台連設して設置され、パチンコ台２の隣接間に設
置された紙幣用台間玉貸機３の紙幣投入口６より投入さ
れた紙幣３０を島管理機４０の紙幣スタック（図示せ
ず）まで搬送するものである。

【００１８】紙幣用台間玉貸機３の紙幣投入口６に投入
された紙幣３０は、紙幣用台間玉貸機３の内部にある識
別装置により真札か偽札かが判断され、真札と判別され
た紙幣３０は、紙幣類搬送ユニット１内へと案内され
る。

【００１９】紙幣類搬送ユニット１は図４に示すよう
に、モータ２２の回転軸２３に二段に固着されたウォー
ム２４、２５とウォームホィール２６、２７より、モー
タ２２の回転が駆動プーリ２８、２９に伝達されるよう
に形成され、エンドレスベルト７、８及び７ａ、８ａを
回転駆動するように成っている。またエンドレスベルト
７、８及び７ａ、８ａは図３に示すように複数のベルト
プーリ９によって脱落しないように基体部１６に係着さ
れ、エンドレスベルト７、８及び７ａ、８ａは図３の矢
印Ａ方向へ共に回転している。

【００２０】また、蓋状部１１には複数のローラ１０が
回転可能に軸支され、該ローラ１０の位置は、蓋状部１
１が閉じられた際、エンドレスベルト７及び８と当接
し、且つエンドレスベルト７及び８に対してベルトプー
リ９と相対して紙幣３０を挟持可能な位置と成ってい
る。またローラ１０の横方向の間隔は、紙幣３０が常に
二ヶ所（計四個のローラ）に挟持されるように保たれて
いる。即ち、搬送する紙幣３０の長さよりも狭く配置さ
れている。

【００２１】一方、蓋状部１１は上部が開閉し、且つ搬
送方向に沿うように上記基体部１６に下縁を蝶着し、図
３において蓋状部１１は手前側（左）側が閉じられた状
態にあり、向こう側（右）は詰まった紙幣を取り除くた
め等のため開かれた状態と成っている。このように手前
（左）側と向こう（右）側が一ユニットとして形成さ
れ、複数のユニットを連設することによりパチンコ店毎
の島の設計長さに対応することが出来るように形成され
ている。なお蓋状部１１は係止金具１２及び１３によっ
て基体部１６と堅く係着され、該内部においては、エン
ドレスベルト７及び８とローラ１０が当接しており、紙
幣３０はその厚さ方向を該エンドレスベルト７及び８と
ローラ１０により挟持され、紙幣３０の長辺方向に搬送
されるように成っている。なお、１４及び１５は蓋状部
１１を開閉可能に基体部１６に蝶着しているヒンジであ
る。

【００２２】また、基体部１６の上縁１６ａには開放状
態検出手段としてマイクロスイッチ１７が固着されてい
て、該マイクロスイッチ１７に対応する蓋状部１１の上
縁１１ａに突起部１８が設けられている。従って紙幣３
０の詰まりやメンテナンス等で蓋状部１１が開かれる
と、上記マイクロスイッチ１７のスイッチが入って開放
状態検出出力が送出されるように形成されている。そし
て該開放状態検出出力に基づいて外部に例えば表示灯の
点滅などの報知手段により蓋状部１１が開放状態にある
旨を周囲の遊技者や店員に報知するとともに、中央管理
室や島管理機に該紙幣類搬送ユニットが開放中であるこ
とを報知する。なお、表示灯による視覚的報知手段に加
えて、警報音等聴覚的手段を併用してもよい。

【００２３】さらに蓋状部１１と基体部１６が開放され
て開放状態検出手段であるマイクロスイッチ１７が入る
と、該開放された蓋状部１１より上流位置にある紙幣類
搬送ユニット１ａ、１ｂ及び１ｃとこれに連設している
紙幣用台間玉貸機３ａ、３ｂ及び３ｃが停止するように
成っている（図２参照）。

【００２４】これに対して該開放状態にある蓋状部１１
より下流位置ある紙幣類搬送ユニット１ｄはそのまま作
動を継続し、該紙幣類搬送ユニット１ｄに接続している
紙幣用台間玉貸機３ｄも使用可能な状態を保つように成
っている。

【００２５】また各紙幣類搬送ユニット１、１ａ、１
ｂ、１ｃ、１ｄには、図２に示すように、その紙幣類搬
送路４１上に紙幣類滞留検出手段である透過型センサー
４２が等間隔に設けられていて、該紙幣類搬送路４１上
で紙幣がシワ、汚れ、折り目等のため滞留し、詰まりが
生じると該センサー４２が紙幣の滞留を検出するように
成っている。尚、センサー４２は反射型のセンサーであ
ってもよい。さらに、センサーの取付間隔は紙幣の長辺
寸法より若干短い距離で設けられている。

【００２６】紙幣の滞留がセンサー４２によって検出さ
れると、該検出位置が報知手段により中央管理室や島管
理機に報知され、さらに該検出位置より上流位置にある
紙幣類搬送ユニットが停止するように形成されている。

【００２７】なお、紙幣の詰まり等によって紙幣類搬送
ユニットの蓋状部１１が開かれて、詰まった紙幣が取り
除かれた後、該蓋状部１１が閉じられ基体部１６と係着
されると、前記マイクロスイッチ１７が復帰し、同時に
停止されていた上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用
台間玉貸機が作動するように成っている。

【００２８】次に本発明の遊技島設備の動作について図
５のタイムチャートに基づいて説明する。

【００２９】時間Ｔ１−Ｔ２は紙幣類滞留検出手段及び
開放状態検出手段が共に０ＦＦの状態に有る場合で、こ
の時報知手段はＯＦＦの状態でかつ全ての紙幣類搬送ユ
ニット及び紙幣用台間玉貸機は作動状態にある。

【００３０】時間Ｔ２で紙幣類滞留検出手段が紙幣類搬
送路上での紙幣詰まりを検出し、報知手段が作動すると
共に該検出位置より上流位置にある紙幣類搬送ユニット
及び紙幣用台間玉貸機が停止する。この時、紙幣用台間
玉貸機はすべての機能が停止するのではなく、紙幣の受
入れを中止し、硬貨によっては玉貸し動作が可能として
いる。

【００３１】時間Ｔ３で従業員等によって前記紙幣詰ま
りを生じた紙幣を取り除くため紙幣類搬送ユニットの蓋
状部１１が基体部１６から開放され、これによりマイク
ロスイッチ１７が入って、開放状態検出手段が開放を検
出する。

【００３２】時間Ｔ４で詰まった紙幣が取り除かれて紙
幣類滞留検出手段はＯＦＦとなる。

【００３３】時間Ｔ５で開放状態にあった蓋状部１１が
閉じられて基体部１６と堅く係着され、開放状態検出手
段であるマイクロスイッチ１７が復帰し、該蓋状部１１
より上流位置にあって停止していた紙幣類搬送ユニット
及び紙幣用台間玉貸機が作動する。

【００３４】時間Ｔ６はメンテナンス等のため、紙幣類
搬送ユニットの蓋状部１１が開放されている状態を示
し、該開放が開放状態検出手段のマイクロスイッチ１７
によって検出される。開放状態検出手段が開放を検出す
ると、報知手段が作動して中央管理室や島管理機に該開
放状態が報知されると共に、該開放状態にある蓋状部１
１より上流位置にある紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台
間玉貸機が停止する。この場合においても紙幣用台間玉
貸機は、紙幣の受入れは中止し、硬貨のみによって機能
している。

【００３５】時間Ｔ７で開放状態にあった蓋状部１１が
閉じられ、マイクロスイッチ１７が復帰し、停止してい
た上流位置にある紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉
貸機が作動するとともに、報知手段が停止する。

【００３６】時間Ｔ８では全ての紙幣類搬送ユニット及
び紙幣用台間玉貸機が作動状態にあり、紙幣類滞留検出
手段及び開放状態検出手段もＯＦＦとなり、報知手段も
停止している。

【００３７】なお、本実施例は紙幣類滞留検出手段が紙
幣の滞留を検出し、また開放状態検出手段が蓋状部と基
体部の開放を検出すると、該検出位置より上流位置の紙
幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸機を停止するよう
に形成したが、検出位置より上流位置の紙幣用台間玉貸
機は作動させておいて、該検出位置より一つ上流の紙幣
類搬送ユニットに新たに投入された紙幣が搬送されてき
たときは、該搬送を該紙幣類搬送ユニットに設けられた
紙幣類滞留検出手段のセンサーで検出して、ただちに該
紙幣類搬送ユニットを停止し、紙幣が前記紙幣滞留位置
もしくは開放状態にある紙幣類搬送ユニットの一つ上流
位置の紙幣類搬送ユニット内に一時滞留するように形成
してもよい。

【００３８】さらに、紙幣が一時滞留状態にある紙幣類
搬送ユニットに連設される紙幣用台間玉貸機について
は、該紙幣の一時滞留のため停止させ、該紙幣用台間玉
貸機より上流位置にある紙幣用台間玉貸機の作動は継続
するようにし、順次紙幣を紙幣類搬送ユニット内に一時
滞留するように形成し、出来るだけ紙幣用台間玉貸機の
作動を続けるように形成してもよい。

【００３９】次に、本発明の遊技島設備の動作につい
て、図６から図８のフローチャートに基づいて下記説明
する。

【００４０】先ず、図６のメインルーチンは、島管理機
４０内の図示しない制御ボックスのＣＰＵ、およびＲＯ
Ｍに書き込まれたプログラムがスタートすると、検出信
号が入力されているかチェックする（ステップｎ１０
０）。検出信号が入力があると図示Ａ→Ａ（図７）に移
行するが、検出信号の入力がなければ遊技島に設置され
た紙幣類搬送ユニット１が動作（ステップｎ１０１）
し、紙幣類台間玉貸機３が待機動作（ステップｎ１０
２）する。

【００４１】図７のサブルーチンは、ステップｎ１００
で検出信号の入力があると、入力信号が紙幣類搬送路４
１に設けられたセンサー４２からの滞留信号であるかチ
ェックする（ステップｎ２００）。検出信号が滞留信号
でなければ図示Ｂ→Ｂ（図８）に移行するが、滞留信号
であれば何番目の搬送ユニットから信号発信しているか
確認され、これをＮ号機として認識（ステップｎ２０
１）し、メンテナンス要求信号として報知信号をＯＮ
（ステップｎ２０２）し、さらにＮ号機より上流に位置
する紙幣類台間玉貸機の動作状態をチェックし、玉貸機
としての動作処理信号がＯＦＦ（ステップｎ２０３）で
あれば、ステップｎ２０４でＮ号機より上流に位置する
台間玉貸機と搬送ユニットを停止（ステップｎ２０４〜
２０５）する。

【００４２】つまり、滞留信号を発しているＮ号機の搬
送ユニットを含め、上流側に連結している搬送ユニット
と、これに連設した台間玉貸機の機能を停止させ、Ｎ号
機より下流に位置する搬送ユニットと台間玉貸機は、そ
の機能を引き続き継続運転することができる。滞留信号
を発している搬送ユニットはＮ番目（Ｎ号機）に位置す
るものからかは報知信号によって中央管理室や島管理機
に報知されるので、従業員は、原因箇所の捜索をするこ
となく即座に発生箇所の点検に作業開始できるのであ
る。この間、発生原因を取り除くための作業開始となる
Ｎ号機よりの蓋上部を開けることによって発する開放信
号を待ち、開放信号がＯＮ（ステップｎ２０６）すれ
ば、次にセンサーからの滞留信号のＯＦＦをチェック
（ステップｎ２０７）し、作業終了の合図となる開放信
号のＯＦＦをチェック（ステップｎ２０８）し、ＯＦＦ
となれば報知信号をＯＦＦして、図示Ｃ→Ｃ（図６）の
メインルーチンに戻り、再起動のための復帰ボタンを操
作するなどの余分な手間をすることなく、停止していた
搬送ユニットと台間玉貸機が直ちに営業運転する。

【００４３】図８のサブルーチンは、ステップｎ２００
でセンサー４２からの滞留信号でなければ、Ｎ号機の蓋
上部を開けることによって発せられる開放信号がＯＮし
たかチェック（ステップｎ３００）し、ＯＮでなければ
図６の図示Ｃ→Ｃに戻る。開放信号がＯＮであれば、何
番目の搬送ユニットから信号発信しているか確認され、
これをＮ号機として認識（ステップｎ３０１）し、滞留
信号がＯＦＦで有るにも係わらず開放信号がＯＮした、
つまり搬送路が正常に機能しているのに不必要に開けら
れたと判断し、不正操作信号として報知信号をＯＮ（ス
テップｎ３０２）し、中央管理室や島管理機に報知され
るので、点検によるものか、不正によるものか判断でき
る。

【００４４】さらにＮ号機より上流に位置する紙幣類台
間玉貸機の動作状態をチェックし、玉貸機としての動作
処理信号がＯＦＦ（ステップｎ３０３）であれば、ステ
ップｎ３０４でＮ号機より上流に位置する台間玉貸機と
搬送ユニットを停止（ステップｎ３０４〜３０５）す
る。

【００４５】つまり、滞留信号を発しているＮ号機の搬
送ユニットを含め、上流側に連結している搬送ユニット
と、これに連設した台間玉貸機の機能を停止させ、Ｎ号
機より下流に位置する搬送ユニットと台間玉貸機は、そ
の機能を引き続き継続運転することができるが、開放信
号を発している搬送ユニットはＮ番目（Ｎ号機）に位置
するものからかは報知信号によって中央管理室や島管理
機に報知されているし、上流に位置する搬送路からは、
搬送ユニットが停止しているので従業員であっても搬送
路上からの紙幣類を抜き取るという不正は未然に防ぎ得
るものである。

【００４６】Ｎ号機よりの開放信号がＯＦＦ（ステップ
ｎ３０６）すれば、報知信号をＯＦＦ（ステップｎ３０
７）して、図示Ｃ→Ｃ（図６）のメインルーチンに戻
り、再起動のための復帰ボタンを操作するなどの余分な
手間をすることなく、停止していた搬送ユニットと台間
玉貸機が直ちに正常な営業運転となる。

【００４７】図７のステップｎ２０４及び図８のステッ
プｎ３０４では、貸出ランプをＯＦＦして玉貸機能を全
停止させることも、また貸出ランプを点滅させるなどし
て全停止させずに紙幣の受入れは中止させ、硬貨のみ受
入れて機能させることも可能である。

【００４８】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の遊
技島設備は、搬送方向に回転駆動するエンドレスベルト
を設けた基体部と、複数のローラを搬送方向に回転自在
に軸支した蓋状部とを係着し、該エンドレスベルトとロ
ーラによって紙幣類を挟持して搬送する紙幣類搬送ユニ
ットを複数台連設し、該紙幣類搬送ユニットに紙幣用台
間玉貸機を連設して成る遊技島設備において、前記紙幣
類搬送ユニットの蓋状部と基体部との開放を検出する開
放状態検出手段を設け、紙幣類搬送路上の任意の複数位
置に紙幣類の滞留を検出する紙幣類滞留検出手段を設
け、開放状態検出手段と紙幣類滞留検出手段の検出信号
に応じて、該検出位置を報知手段により報知すると共
に、検出位置より上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣
類台間玉貸機の作動と停止を制御するように形成し、ま
たは、前記紙幣類滞留検出手段の検出時は、該検出位置
を報知手段により報知すると共に、該紙幣類滞留検出手
段より上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸
機を停止し、前記開放状態検出手段の検出時は、該検出
位置を報知手段により報知すると共に、開放状態の蓋状
部より上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸
機を停止し、該開放状態検出手段の復帰時は、停止して
いた上流側の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸機
を作動させるようにしたものであるから、例え紙幣類搬
送路上で紙幣詰まりが発生しても、該詰まり位置が紙幣
類滞留検出手段により検出されて、該検出位置より上流
位置の紙幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸機が停止
するだけであるため、該検出位置より下流位置の紙幣類
搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸機は使用可能状態にあ
り、該島で遊技している顧客に掛ける迷惑を最小限に止
めることができるという効果がある。

【００４９】また紙幣類滞留検出手段が作動したのち、
詰まった紙幣を取り除くため、従業員によって紙幣類搬
送ユニットの蓋状部が基体部から開放されて、該紙幣が
取り除かれ、再び蓋状部が基体部と係着されると開放状
態検出手段が復帰して、直に停止していた上流位置の紙
幣類搬送ユニット及び紙幣用台間玉貸機が作動するた
め、迅速な復旧を行うことが出来、顧客に対するサービ
ス向上となる効果は非常に大きい。

【００５０】さらに紙幣類滞留検出手段が作動していな
いときに、紙幣類搬送ユニットの基体部と蓋状部が開放
されると、該開放状態が報知手段により報知されるとも
に該開放状態にある蓋状部より上流位置にある紙幣類搬
送ユニット及び紙幣用台間玉貸機が停止するため、従来
のように搬送が継続されるために開放状態にある紙幣類
搬送ユニット部分で上流より搬送されていくる紙幣が脱
落したり、該開放位置で紙幣の抜き取り等の不正行為が
行われることを未然に防止する効果がある。この不正行
為の防止効果は、高額紙幣が使用されている最近の遊技
店においては売上管理を確実に行うことが出来るという
点で、その効果は極めて大きい。

【００５１】さらには、紙幣類滞留検出手段が作動ある
いは開放状態検出手段が作動している際には、検出位置
より上流の紙幣類搬送ユニットが停止するため上流位置
に連設される紙幣用玉貸機の紙幣受入れ動作を中止さ
せ、硬貨は引き続き受入れ動作可能であるため、最少限
度のシステムとしての運転機能が維持されるので顧客に
とっても、遊技店にとっても実用効果が優れた遊技島設
備を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の遊技島設備の状態斜視図である。

【図２】本発明の遊技島設備の平面状態図である。

【図３】本発明にかかる紙幣類搬送ユニットの状態斜視
図である。

【図４】本発明にかかる紙幣類搬送ユニットの正面図で
ある。

【図５】本発明のタイムチャート図である。

【図６】本発明のフローチャート（メイン）図である。

【図７】本発明のフローチャート（サブ）図である。

【図８】本発明のフローチャート（サブ）図である。

【符号の説明】

１ 紙幣類搬送ユニット １ａ 紙幣類搬送ユニット １ｂ 紙幣類搬送ユニット １ｃ 紙幣類搬送ユニット １ｄ 紙幣類搬送ユニット ２ パチンコ台 ３ 紙幣用台間玉貸機 ３ａ 紙幣用台間玉貸機 ３ｂ 紙幣用台間玉貸機 ３ｃ 紙幣用台間玉貸機 ３ｄ 紙幣用台間玉貸機 ６ 紙幣投入口 ７ エンドレスベルト ７ａ エンドレスベルト ８ エンドレスベルト ８ａ エンドレスベルト ９ ベルトプーリ １０ ローラ １１ 蓋状部 １１ａ 上縁 １２ 係止金具 １３ 係止金具 １４ ヒンジ １５ ヒンジ １６ 基体部 １６ａ 上縁 １７ マイクロスイッチ ２２ モータ ２３ 回転軸 ２４ ウォーム ２５ ウォーム ２６ ウォームホィール ２７ ウォームホィール ２８ 駆動プーリ ２９ 駆動プーリ ３０ 紙幣 ４０ 島管理機 ４１ 紙幣類搬送路 ４２ センサー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送方向に回転駆動するエンドレスベル
   トを設けた基体部と、複数のローラを搬送方向に回転自
   在に軸支した蓋状部とを係着し、該エンドレスベルトと
   ローラによって紙幣類を挟持して搬送する紙幣類搬送ユ
   ニットを複数台連設し、該紙幣類搬送ユニットに遊技用
   媒体貸出機を連設して成る遊技島設備において、前記紙
   幣類搬送ユニットの蓋状部と基体部との開放を検出する
   開放状態検出手段を設け、紙幣類搬送路上の任意の複数
   位置に紙幣類の滞留を検出する紙幣類滞留検出手段を設
   け、開放状態検出手段と紙幣類滞留検出手段の検出信号
   に応じて、該検出位置を報知手段により報知すると共
   に、検出位置より上流側の紙幣類搬送ユニット及び遊技
   用媒体貸出機の作動と停止を制御するように形成したこ
   とを特徴とする遊技島設備。
2. 【請求項２】 前記紙幣類滞留検出手段の検出時は、該
   検出位置を報知手段により報知すると共に、該紙幣類滞
   留検出手段より上流側の紙幣類搬送ユニット及び遊技用
   媒体貸出機を停止し、前記開放状態検出手段の検出時
   は、該検出位置を報知手段により報知すると共に、開放
   状態の蓋状部より上流側の紙幣類搬送ユニット及び遊技
   用媒体貸出機を停止し、該開放状態検出手段の復帰時
   は、停止していた上流側の紙幣類搬送ユニット及び遊技
   用媒体貸出機を作動させることを特徴とする遊技島設
   備。
3. 【請求項３】 紙葉類滞留検出手段の検出時、もしくは
   開放状態検出手段の検出時における上流側の遊技用媒体
   貸出機は、硬貨のみ受け入れて機能させることを特徴と
   した請求項１または２記載の遊技島設備。