JP2005213028A - 媒体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部搬送部又は下部搬送部を本体から引き出す際に、受け渡し部で上部搬送路におけるクランプ力と下部搬送路におけるクランプ力とに差を付けることによって、媒体が常に上部搬送部又は下部搬送部の一方に残留するようにして、媒体の紛失や破損が生じることがなく、下部搬送部を本体から引き出す作業の効率が向上するようにする。
【解決手段】媒体の入出を行う媒体入出部、及び、前記媒体を搬送する上部搬送路18を備える上部搬送部13と、前記媒体を収納する媒体収納部、及び、前記媒体を搬送する下部搬送路19を備える下部搬送部14とを有し、前記上部搬送部13又は下部搬送部14が引き出し可能に取り付けられた媒体処理装置10であって、前記上部搬送路18と下部搬送路19との間で前記媒体の受け渡しを行う受け渡し部15で、前記上部搬送路18におけるクランプ力と下部搬送路19におけるクランプ力とが相違する。
【選択図】図1

Description

本発明は、媒体処理装置に関するものである。
従来、銀行、郵便局、信用金庫、消費者金融会社等の金融機関の支店等には、顧客が自分で操作して、入金、出金、振り込み、残高照会等の金融取引を行うためのATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)等の自動取引装置が配設され、また、ハイカウンタ、ローカウンタ等の窓口には、テラー(Teller)等の金融機関の担当者が操作する窓口入出金機が配設されている。前記自動取引装置及び窓口入出金機には、紙幣を処理するための紙幣処理装置としての媒体処理装置が取り付けられている。該媒体処理装置は、紙幣を取り扱う紙幣入出金部を有し、入金等の金融取引においては顧客やテラーが入金した現金を受け取りカウントしてスタッカに保管し、出金等の金融取引においては、保管している現金の中から所定金額の現金を払い出すようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、前記媒体処理装置は、前記紙幣入出金部を備える上部搬送部と、紙幣を保管する前記スタッカを備える下部搬送部とを有し、前記媒体処理装置の保守、点検等の場合や、前記スタッカに保管された紙幣の回収等の場合には、前記下部搬送部を本体から引き出すことができるようになっている。そのため、前記上部搬送部と下部搬送部との間で紙幣の搬送路は分断され、該搬送路が分断された部分は、上部搬送部と下部搬送部との間で紙幣の受け渡しを行う受け渡し部として機能するようになっている。
図2は従来の媒体処理装置の受け渡し部の第1の構成例を示す図、図3は従来の媒体処理装置の受け渡し部の第2の構成例を示す図である。
図2において、101は図示されない媒体処理装置の上部搬送部、102は前記媒体処理装置の下部搬送部である。そして、前記上部搬送部101は媒体103を搬送する上部搬送路108を備え、前記下部搬送部102は媒体103を搬送する下部搬送路109を備える。なお、前記媒体103は、媒体処理装置に入金された紙幣であり、矢印Aで示される方向に搬送され、上部搬送路108から下部搬送路109へ受け渡される。
ここで、前記上部搬送路108及び下部搬送路109には、それぞれ、搬送ゴムローラ104及び押圧ローラ105が配設されている。該押圧ローラ105は、一定の押圧力を与えて媒体103をクランプし、図示されない駆動装置から伝達される駆動力によって搬送ゴムローラ104が回転して前記媒体103を矢印Aで示される方向に搬送するようになっている。ここで、前記上部搬送路108における押圧ローラ105の押圧力、すなわち、クランプ力F1と、前記下部搬送路109における押圧ローラ105の押圧力、すなわち、クランプ力F2とは等しくなるように設定されている。
また、図3には、媒体103をベルトで挟み込んで搬送する例が示されている。この場合、前記上部搬送路108及び下部搬送路109には、それぞれ、搬送ベルト106及び搬送ベルト巻き付け部107が配設されている。そして、前記搬送ベルト106を搬送ベルト巻き付け部107に一定量だけ巻き付けることによってクランプ力を与え、図示されない駆動装置から伝達される駆動力によって搬送ベルト106が回転して前記媒体103を矢印Aで示される方向に搬送するようになっている。ここで、前記上部搬送路108におけるクランプ力F1と、前記下部搬送路109におけるクランプ力F2とは等しくなるように設定されている。
実用新案登録第2508401号公報
しかしながら、前記従来の媒体処理装置においては、下部搬送部102を本体から引き出す場合に、媒体103が受け渡し部で停止して残留していると、前記媒体103を探すのに時間や手間がかかり、下部搬送部102を本体から引き出す作業の効率が低下してしまう。また、前記媒体103が紛失したり破損したりしてしまうこともある。
図4は従来の媒体処理装置の受け渡し部での媒体の残留状態を示す図である。
下部搬送部102を本体から引き出すために媒体処理装置の動作を停止させると、搬送ゴムローラ104の回転が停止するので、搬送途中の媒体103が、図4(a)に示されるように、受け渡し部の中間で停止して残留してしまうことがある。この場合、前記媒体103の上端部は上部搬送路108の搬送ゴムローラ104と押圧ローラ105とによってクランプされ、前記媒体103の下端部は下部搬送路109の搬送ゴムローラ104と押圧ローラ105とによってクランプされている。
この状態で、下部搬送部102を本体から引き出すと、図4(b)又は(c)に示されるように、前記媒体103は、上部搬送路108又は下部搬送路109のいずれかの搬送ゴムローラ104と押圧ローラ105とによってクランプされた状態で、上部搬送部101又は下部搬送部102のいずれかに残留する。この場合、前記上部搬送路108における押圧ローラ105のクランプ力F1と、前記下部搬送路109における押圧ローラ105のクランプ力F2とが等しくなるように設定されているので、前記媒体103が上部搬送部101又は下部搬送部102のどちらに残留するかは一定していない。そのため、オペレータは、前記媒体103が上部搬送部101又は下部搬送部102のどちらに残留するかが分からないので、残留している媒体103を探す必要があり、下部搬送部102を本体から引き出す作業の効率が低下してしまう。
また、図4(a)に示される状態で下部搬送部102を本体から引き出すと、図4(d)に示されるように、前記媒体103は、上部搬送路108及び下部搬送路109の両方における搬送ゴムローラ104と押圧ローラ105とから離脱して、落下してしまうことがある。この場合、前記媒体103が下部搬送部102の隙(すき)間等に入り込んで紛失してしまうことがある。
さらに、図4(a)に示される状態で下部搬送部102を本体から引き出すと、図4(e)に示されるように、前記媒体103の上下両端が上部搬送路108及び下部搬送路109の両方における搬送ゴムローラ104と押圧ローラ105とによってクランプされたままとなり、前記媒体103が破損してしまうことがある。
本発明は、前記従来の媒体処理装置の問題点を解決して、上部搬送部又は下部搬送部を本体から引き出す際に、受け渡し部で上部搬送路におけるクランプ力と下部搬送路におけるクランプ力とに差を付けることによって、媒体が常に上部搬送部又は下部搬送部の一方に残留するようにして、媒体の紛失や破損が生じることがなく、下部搬送部を本体から引き出す作業の効率が向上する媒体処理装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の媒体処理装置においては、媒体の入出を行う媒体入出部、及び、前記媒体を搬送する上部搬送路を備える上部搬送部と、前記媒体を収納する媒体収納部、及び、前記媒体を搬送する下部搬送路を備える下部搬送部とを有し、前記上部搬送部又は下部搬送部が引き出し可能に取り付けられた媒体処理装置であって、前記上部搬送路と下部搬送路との間で前記媒体の受け渡しを行う受け渡し部で、前記上部搬送路におけるクランプ力と下部搬送路におけるクランプ力とが相違する。
本発明の他の媒体処理装置においては、さらに、前記上部搬送路は下端部に搬送ローラ又は搬送ベルトを備え、前記下部搬送路は上端部に搬送ローラ又は搬送ベルトを備え、前記媒体は前記搬送ローラ又は搬送ベルトによって挟み込まれてクランプ力を受ける。
本発明の更に他の媒体処理装置においては、媒体の入出を行う媒体入出部、及び、前記媒体を搬送する上部搬送路を備える上部搬送部と、前記媒体を収納する媒体収納部、及び、前記媒体を搬送する下部搬送路を備える下部搬送部とを有し、前記上部搬送部又は下部搬送部が引き出し可能に取り付けられた媒体処理装置であって、前記上部搬送路と下部搬送路との間で前記媒体の受け渡しを行う受け渡し部で、前記媒体の残留を検出する検出手段が前記上部搬送路及び下部搬送路に配設されている。
本発明の更に他の媒体処理装置においては、さらに、前記上部搬送路は下端部に搬送ローラ又は搬送ベルトを備え、前記下部搬送路は上端部に搬送ローラ又は搬送ベルトを備え、前記上部搬送部又は下部搬送部を引き出す際に、前記検出手段が前記媒体の残留を検出すると、該媒体は前記搬送ローラ又は搬送ベルトによって搬送され、前記上部搬送路又は下部搬送路に送り込まれる。
本発明によれば、媒体処理装置においては、受け渡し部で上部搬送路におけるクランプ力と下部搬送路におけるクランプ力とに差を付けるようになっている。そのため、上部搬送部又は下部搬送部を本体から引き出す際に、媒体が常に上部搬送部又は下部搬送部の一方に残留するので、媒体の紛失や破損が生じることがなく、下部搬送部を本体から引き出す作業の効率が向上する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の構成を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の下部搬送部を本体から引き出した状態を示す図である。
図1において、10は銀行、信用金庫、郵便局、消費者金融会社等の金融機関の支店等に配設されたATM、CD等の自動取引装置、両替機、ハイカウンタ、ローカウンタ等の窓口に配設され、テラー等の金融機関の担当者が操作する窓口入出金機等に取り付けられるユニットとしての媒体処理装置である。なお、該媒体処理装置10は、鉄道の駅、バスの停留所、遊園地、ゲームセンタ等の遊技場、映画館等の劇場、博物館、駐車場、レストラン等の食堂、ゴルフ場等のスポーツ施設等に配設された自動券売機に取り付けられていてもよく、紙幣、硬貨、切符、チケット、券、カード、チップ等の媒体を処理する装置であれば、いかなる装置に取り付けられていてもよい。なお、本実施の形態においては、説明の都合上、前記媒体処理装置10が金融取引を行う自動取引装置に取り付けられており、前記媒体が紙幣である場合について説明する。
この場合、前記自動取引装置は、銀行、郵便局、信用金庫、消費者金融会社等の金融機関の支店等の営業店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等の商店等に配設されたATM、CD、両替機、キオスク端末等である。そして、前記金融機関の顧客は、自動取引装置を自分で操作して、入金、出金、通帳記帳、残高照会、振り込み、振り替え等の金融取引を行う。そして、前記自動取引装置は、媒体処理装置10の他にも、貨幣処理装置、取引明細票発行装置、カード取り扱い装置等の各種装置を備えているが、前記媒体処理装置10を含む各種装置は、通常、それぞれ、ユニット化されて独立に構成され、自動取引装置本体に対して取り外し可能に取り付けられている。
そして、前記媒体処理装置10は、図1に示されるように、本体内に上部搬送部13及び下部搬送部14を有する。前記上部搬送部13は、媒体としての紙幣の入金及び出金を行う媒体入出部としての紙幣入出金部12、紙幣を一時保留する一時保留部17、及び、ローラ、ベルト等の図示されない搬送装置を備え、紙幣を搬送する上部搬送路18を備える。なお、前記上部搬送部13は、紙幣の真偽や金種を認識する紙幣認識部、偽造紙幣等をリジェクトするリジェクト部、紙幣を反転する反転部等を備えていてもよい。
また、前記下部搬送部14は、紙幣を収納する媒体収納部としての紙幣収納庫16、及び、ローラ、ベルト等の図示されない搬送装置を備え、紙幣を搬送する下部搬送路19を備える。なお、前記紙幣収納庫16は、複数であり、その数はいくつであってもよいが、ここでは、千円券、二千円券、五千円券及び一万円券の各金種の紙幣をそれぞれ収納することができるように、四つの紙幣収納庫16が配設されている。そして、前記媒体処理装置10は、紙幣入出金部12から入金された紙幣を認識し、各金種毎に割り当てられた紙幣収納庫16に収納する。また、出金の場合には、各金種毎に割り当てられた紙幣収納庫16から指定された金種の紙幣を指定された枚数だけ取り出し、紙幣入出金部12から出金する。なお、図1において15は、上部搬送路18と下部搬送路19との間で前記媒体の受け渡しを行う受け渡し部であり、上部搬送路18から下部搬送路19へ、又は、下部搬送路19から上部搬送路18への紙幣の受け渡しが行われる。
ここで、前記媒体処理装置10の保守、点検等の場合や、前記紙幣収納庫16に保管された紙幣の回収等の場合には、図5に示されるように、前記下部搬送部14を媒体処理装置10の本体から引き出すことができるようになっている。前記下部搬送部14は、媒体処理装置10の前方(図5における右方)に引き出すようにしてもよいし、媒体処理装置10の後方(図5における左方)に引き出すようにしてもよい。なお、前記上部搬送部13を媒体処理装置10の本体から引き出すことができるようにしてもよい。ここでは、前記下部搬送部14を媒体処理装置10の前方に引き出す場合について説明する。
そして、前記媒体処理装置10は、図示されない制御装置を有する。該制御装置は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、入出力インターフェイス等を備える一種のコンピュータであり、前記媒体処理装置10の各部の動作を統括的に制御する。なお、前記制御装置は他の制御装置と一体的に構成されたものであってもよく、例えば、前記自動取引装置の制御装置の一部であってもよいし、前記自動取引装置の制御装置内に構築された制御システムの一つであってもよい。
次に、受け渡し部15の構成について説明する。
図6は本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の受け渡し部の第1の構成例を示す図、図7は本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の受け渡し部の第2の構成例を示す図、図8は本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の受け渡し部の第3の構成例を示す図である。
図6において、11は媒体であり、矢印Bで示される方向に搬送され、上部搬送路18から下部搬送路19へ受け渡される。図6に示される例において、前記上部搬送路18及び下部搬送路19は、下端部及び上端部にそれぞれ搬送装置を備え、該搬送装置は搬送ローラによって構成され、媒体11は搬送ローラに挟み込まれて搬送される。この場合、前記上部搬送路18及び下部搬送路19には、それぞれ、搬送ローラとしての搬送ゴムローラ21及び搬送ローラとしての押圧ローラ22が配設されている。該押圧ローラ22は一定の押圧力を与えて媒体11をクランプし、図示されない駆動装置から伝達される駆動力によって搬送ゴムローラ21が回転して前記媒体11を矢印Bで示される方向に搬送するようになっている。
ここで、前記上部搬送路18における押圧ローラ22の押圧力、すなわち、クランプ力F3と、前記下部搬送路19における押圧ローラ22の押圧力、すなわち、クランプ力F4とを比較すると、F3<F4となるように設定されている。すなわち、上部搬送路18におけるクランプ力F3より下部搬送路19におけるクランプ力F4の方が大きくなるように設定されている。
また、図7に示される例において、前記上部搬送路18及び下部搬送路19は、下端部及び上端部にそれぞれ搬送装置を備え、該搬送装置は、搬送ベルト23によって構成され、媒体11は搬送ベルト23に挟み込まれて搬送される。この場合、前記上部搬送路18及び下部搬送路19には、それぞれ、搬送ベルト23及び搬送ベルト巻き付け部24が配設されている。そして、前記搬送ベルト23を搬送ベルト巻き付け部24に一定量だけ巻き付けることによって媒体11にクランプ力を与え、図示されない駆動装置から伝達される駆動力によって搬送ベルト23が回転して前記媒体11を矢印Bで示される方向に搬送するようになっている。
ここで、前記上部搬送路18におけるクランプ力F3と、前記下部搬送路19におけるクランプ力F4とを比較すると、F3<F4となるように設定されている。すなわち、上部搬送路18におけるクランプ力F3より下部搬送路19におけるクランプ力F4の方が大きくなるように設定されている。
さらに、図8に示される例において、前記上部搬送路18及び下部搬送路19は、下端部及び上端部にそれぞれ搬送装置を備え、前記上部搬送路18の搬送装置は、搬送ベルト23によって構成され、媒体11は搬送ベルト23に挟み込まれて搬送される。また、下部搬送路19の搬送装置は、搬送ローラによって構成され、媒体11は搬送ローラに挟み込まれて搬送される。この場合、前記上部搬送路18には搬送ベルト23及び搬送ベルト巻き付け部24が配設され、下部搬送路19には搬送ローラとしての搬送ゴムローラ21及び搬送ローラとしての押圧ローラ22が配設されている。そして、上部搬送路18においては、搬送ベルト23を搬送ベルト巻き付け部24に一定量だけ巻き付けることによって媒体11にクランプ力を与え、図示されない駆動装置から伝達される駆動力によって搬送ベルト23が回転して前記媒体11を矢印Bで示される方向に搬送する。また、下部搬送路19においては、押圧ローラ22は一定の押圧力を与えて媒体11をクランプし、図示されない駆動装置から伝達される駆動力によって搬送ゴムローラ21が回転して前記媒体11を矢印Bで示される方向に搬送するようになっている。
ここで、前記上部搬送路18におけるクランプ力F3と、前記下部搬送路19におけるクランプ力F4とを比較すると、F3<F4となるように設定されている。すなわち、上部搬送路18におけるクランプ力F3より下部搬送路19におけるクランプ力F4の方が大きくなるように設定されている。
次に、前記構成の媒体処理装置10の動作について説明する。
図9は本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の本体から下部搬送部を引き出すときの受け渡し部の変化を示す図である。
前記媒体処理装置10においては、保守、点検等の場合や、紙幣収納庫16に保管された紙幣の回収等の場合には、図5に示されるように、前記下部搬送部14を媒体処理装置10の本体から引き出すことができるようになっている。この場合、媒体処理装置10の動作を停止させると、搬送ゴムローラ21の回転が停止するので、搬送途中の媒体11が、図9(a)に示されるように、受け渡し部15の中間で停止して残留してしまうことがある。この場合、前記媒体11の上端部は上部搬送路18の搬送ゴムローラ21と押圧ローラ22とによってクランプされ、前記媒体11の下端部は下部搬送路19の搬送ゴムローラ21と押圧ローラ22とによってクランプされている。ここでは、説明の都合上、受け渡し部15が図6に示されるような構成を有する場合についてのみ説明するが、受け渡し部15が図7又は8に示されるような構成を有する場合であっても同様である。
図9(a)に示されるような状態で、下部搬送部14を本体から引き出すと、図9(b)に示されるように、前記媒体11は、下部搬送路19の搬送ゴムローラ21と押圧ローラ22とによってクランプされた状態で下部搬送部14に残留する。この場合、前記上部搬送路18におけるクランプ力F3より下部搬送路19におけるクランプ力F4の方が大きくなるように設定されている。そのため、下部搬送部14を本体から引き出す際に、上部搬送路18と下部搬送路19との位置がずれると、上端部が上部搬送路18においてクランプされ、下端部が下部搬送路19においてクランプされている媒体11は、上下方向に引っ張られることになるが、下部搬送路19におけるクランプ力F4が上部搬送路18におけるクランプ力F3に打ち勝って、前記媒体11は下部搬送部14に残留する。
このように、本実施の形態においては、上部搬送路18と下部搬送路19との間で媒体11の受け渡しを行う受け渡し部15で、前記上部搬送路18におけるクランプ力F3と下部搬送路19におけるクランプ力F4とが相違する。すなわち、前記受け渡し部15で、上部搬送路18におけるクランプ力F3より下部搬送路19におけるクランプ力F4の方が大きくなるように設定されている。そのため、下部搬送部14を媒体処理装置10の本体から引き出す際に、搬送途中の媒体11が受け渡し部15の中間で停止して残留している場合でも、下部搬送部14を媒体処理装置10の本体から引き出すと、前記媒体11は常に下部搬送部14に残留する。したがって、オペレータは、受け渡し部15の下部搬送部14側を探すだけで残留した媒体11を容易に見つけ出すことができ、その他の箇所を探す必要がない。これにより、オペレータは、下部搬送部14を本体から引き出す作業を容易に短時間で行うことができる。また、媒体11が紛失したり、破損したりすることもない。
なお、上部搬送路18におけるクランプ力F3を下部搬送路19におけるクランプ力F4よりも大きくなるように設定することもできる。この場合、下部搬送部14を媒体処理装置10の本体から引き出す際に、搬送途中の媒体11が受け渡し部15の中間で停止しても、下部搬送部14を媒体処理装置10の本体から引き出すと、前記媒体11は常に上部搬送部13に残留する。したがって、オペレータは、残留している媒体11を探す必要がなく、下部搬送部14を本体から引き出す作業を容易に短時間で行うことができる。また、媒体11が紛失したり、破損したりすることもない。
さらに、本実施の形態においては、媒体11が矢印Bで示される方向に搬送される場合、すなわち、上部搬送路18から下部搬送路19に搬送される場合について説明したが、媒体11が矢印Bで示される方向と反対方向に搬送される場合、すなわち、下部搬送路19から上部搬送路18に搬送される場合についても同様である。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図10は本発明の第2の実施の形態における媒体処理装置の受け渡し部の構成を示す図である。
図10に示されるように、本実施の形態においては、上部搬送路18の下端であり、搬送ゴムローラ21及び押圧ローラ22よりも下側に、媒体11の残留を検出するための検出手段としてのセンサS1が配設されている。該センサS1は、例えば、光センサであり、発光素子と受光素子とから成り、前記発光素子と受光素子との間の光路を媒体11が遮ることによって媒体11の存在を検出するものであるが、媒体11に反射する反射光によって媒体11の存在を検出するものであってもよい。また、前記センサS1は光センサ以外のセンサであってもよく、媒体11との機械的な接触によって媒体11の存在を検出する機械式センサであってもよいし、媒体11が近接したことを検出する近接スイッチであってもよいし、媒体11の存在を検出するものであれば、いかなる種類のセンサであってもよい。
また、下部搬送路19の上端であり、搬送ゴムローラ21及び押圧ローラ22よりも上側に、媒体11の残留を検出するための検出手段としてのセンサS2が配設されている。該センサS2は、前記センサS1と同様の構成を有するものであるが、媒体11の存在を検出するものであれば、異なる構成を有するものであってもよい。
さらに、本実施の形態において、媒体処理装置10は、上部搬送路18及び下部搬送路19の途中の複数箇所に配設された図示されない走行異常検出手段を有し、前記上部搬送路18及び下部搬送路19を搬送されている媒体11にジャム等の走行異常が発生したことを検出することができるようになっている。そして、前記走行異常検出手段が走行異常を検出すると、媒体処理装置10の制御装置は、図示されない表示手段に警告を表示してオペレータに走行異常を通知する。なお、前記警告はスピーカから発生される警報であってもよい。また、前記警告は、媒体処理装置10が取り付けられている自動取引装置の表示手段やスピーカから発せられてもよいし、前記自動取引装置の動作を監視するモニター等に表示されるようにしてもよい。なお、他の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
次に、本実施の形態における媒体処理装置10の動作について説明する。
図11は本発明の第2の実施の形態における媒体処理装置の動作を示すフローチャートである。
まず、前記走行異常検出手段が媒体11に走行異常が発生したことを検出すると、媒体処理装置10の制御装置は、センサS1又はセンサS2が媒体11の存在を検出しているか否かを判断する。そして、センサS1及びセンサS2のいずれもが媒体11の存在を検出していない場合、前記制御装置は処理を終了して走行異常を通知する。これにより、オペレータは、媒体11に走行異常が発生したことを認識し、下部搬送部14を媒体処理装置10の本体から引き出して点検を行う。この場合、センサS1及びセンサS2のいずれもが媒体11の存在を検出していないのであるから、媒体11が受け渡し部15の中間で停止して残留していることがない。そのため、下部搬送部14を本体から引き出す作業を容易に短時間で行うことができ、媒体11が紛失したり、破損したりすることもない。
一方、センサS1又はセンサS2が媒体11の存在を検出している場合、媒体11が受け渡し部15の中間で停止して残留しているのであるから、前記制御装置は、所定時間だけ図示されない駆動装置を作動させて、すなわち、ONにして、上部搬送路18における搬送ゴムローラ21及び下部搬送路19における搬送ゴムローラ21を回転させる。これにより、受け渡し部15の中間で停止している媒体11は、下部搬送路19に送り込まれる。
続いて、媒体処理装置10の制御装置は、センサS1及びセンサS2のいずれもが媒体11の存在を検出していないか否かを判断する。そして、センサS1及びセンサS2のいずれもが媒体11の存在を検出していない場合、前記制御装置は、駆動装置を停止させ、処理を終了して走行異常を通知する。
また、センサS1又はセンサS2が媒体11の存在を検出している場合、前記所定時間経過後、前記制御装置は、駆動装置をONにして、上部搬送路18における搬送ゴムローラ21及び下部搬送路19における搬送ゴムローラ21を回転させる動作、すなわち、リカバリ動作を規定回数だけ実施したか否かを判断する。そして、リカバリ動作を規定回数だけ実施した場合、前記制御装置は、駆動装置を停止させ、処理を終了して走行異常を通知する。また、リカバリ動作を規定回数だけ実施していない場合、前記制御装置は、再びリカバリ動作を行わせる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 センサS1又はセンサS2が媒体11を検出しているか否かを判断する。センサS1又はセンサS2が媒体11を検出している場合はステップS2に進み、センサS1又はセンサS2が媒体11を検出していない場合は処理を終了する。
ステップS2 駆動装置をONにして、上部搬送路18における搬送ゴムローラ21及び下部搬送路19における搬送ゴムローラ21を回転させる。
ステップS3 センサS1又はセンサS2が媒体11を検出していないか否かを判断する。センサS1又はセンサS2が媒体11を検出していない場合はステップS5に進み、センサS1又はセンサS2が媒体11を検出している場合はステップS4に進む。
ステップS4 リカバリ動作を規定回数だけ実施したか否かを判断する。規定回数だけ実施した場合はステップS5に進み、規定回数だけ実施していない場合はステップS2に戻る。
ステップS5 駆動装置を停止し、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、下部搬送部14を媒体処理装置10の本体から引き出す際に、センサS1及びセンサS2によって媒体11が受け渡し部15の中間で停止して残留していることが検出されると、上部搬送路18における搬送ゴムローラ21及び下部搬送路19における搬送ゴムローラ21を回転させ、受け渡し部15の中間で停止している媒体11を下部搬送路19に送り込むようになっている。そのため、下部搬送部14を媒体処理装置10の本体から引き出す際に、媒体11が受け渡し部15の中間で停止して残留していることがない。
したがって、媒体11が受け渡し部15において、上部搬送部13にも下部搬送部14にも残留することがないので、オペレータは、残留している媒体11を探す必要がなく、下部搬送部14を本体から引き出す作業を容易に短時間で行うことができる。また、媒体11が紛失したり、破損したりすることもない。
さらに、本実施の形態においては、媒体11が上部搬送路18から下部搬送路19に搬送される場合について説明したが、媒体11が下部搬送路19から上部搬送路18に搬送される場合についても同様である。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の構成を示す図である。 従来の媒体処理装置の受け渡し部の第1の構成例を示す図である。 従来の媒体処理装置の受け渡し部の第2の構成例を示す図である。 従来の媒体処理装置の受け渡し部での媒体の残留状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の下部搬送部を本体から引き出した状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の受け渡し部の第1の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の受け渡し部の第2の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の受け渡し部の第3の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における媒体処理装置の本体から下部搬送部を引き出すときの受け渡し部の変化を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における媒体処理装置の受け渡し部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における媒体処理装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 媒体処理装置
11 媒体
12 紙幣入出金部
13 上部搬送部
14 下部搬送部
15 受け渡し部
16 紙幣収納庫
18 上部搬送路
19 下部搬送路
21 搬送ゴムローラ
22 押圧ローラ
23 搬送ベルト

Claims (4)

  1. (a)媒体の入出を行う媒体入出部、及び、前記媒体を搬送する上部搬送路を備える上部搬送部と、
    (b)前記媒体を収納する媒体収納部、及び、前記媒体を搬送する下部搬送路を備える下部搬送部とを有し、
    (c)前記上部搬送部又は下部搬送部が引き出し可能に取り付けられた媒体処理装置であって、
    (d)前記上部搬送路と下部搬送路との間で前記媒体の受け渡しを行う受け渡し部で、前記上部搬送路におけるクランプ力と下部搬送路におけるクランプ力とが相違することを特徴とする媒体処理装置。
  2. 前記上部搬送路は下端部に搬送ローラ又は搬送ベルトを備え、前記下部搬送路は上端部に搬送ローラ又は搬送ベルトを備え、前記媒体は前記搬送ローラ又は搬送ベルトによって挟み込まれてクランプ力を受ける請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. (a)媒体の入出を行う媒体入出部、及び、前記媒体を搬送する上部搬送路を備える上部搬送部と、
    (b)前記媒体を収納する媒体収納部、及び、前記媒体を搬送する下部搬送路を備える下部搬送部とを有し、
    (c)前記上部搬送部又は下部搬送部が引き出し可能に取り付けられた媒体処理装置であって、
    (d)前記上部搬送路と下部搬送路との間で前記媒体の受け渡しを行う受け渡し部で、前記媒体の残留を検出する検出手段が前記上部搬送路及び下部搬送路に配設されていることを特徴とする媒体処理装置。
  4. 前記上部搬送路は下端部に搬送ローラ又は搬送ベルトを備え、前記下部搬送路は上端部に搬送ローラ又は搬送ベルトを備え、前記上部搬送部又は下部搬送部を引き出す際に、前記検出手段が前記媒体の残留を検出すると、該媒体は前記搬送ローラ又は搬送ベルトによって搬送され、前記上部搬送路又は下部搬送路に送り込まれる請求項3に記載の媒体処理装置。
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