JPH0614449A - フェイルセーフ回路と安全保護装置 - Google Patents

フェイルセーフ回路と安全保護装置

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JPH0614449A
JPH0614449A JP4171109A JP17110992A JPH0614449A JP H0614449 A JPH0614449 A JP H0614449A JP 4171109 A JP4171109 A JP 4171109A JP 17110992 A JP17110992 A JP 17110992A JP H0614449 A JPH0614449 A JP H0614449A
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肇 福家
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 システム応答上高速で、かつ異常を早期に検
出できる信頼性の高い安全保護装置を実現する。 【構成】 各センサSからの出力信号が基準値を越える
とき安全保護装置を動作させるトリップ信号を比較手段
Dから出力し、各比較手段Dからのトリップ信号を演算
手段52で論理和演算等し、この演算手段52の演算結
果の信号を基準周波数の信号に変換し(65)、この基
準周波数信号を伝送系(55,57,56)でフェイル
セーフ回路12に伝送する。フェイルセーフ回路12で
は、入力信号の周波数を監視しこの周波数が基準範囲内
の場合にはこの入力信号をトランスへの入力信号とし、
周波数が前記基準範囲から逸脱した場合にはトランスへ
の出力を遮断する。トランスの出力を整流した直流信号
で負荷の動作を制御するスイッチング素子を駆動する構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装置に故障が発生した
場合に負荷を安全側に動作させるフェイルセーフ回路及
びこれを用いた安全保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フェイルセーフ回路は、鉄道をはじめと
し、各種の分野に適用されている。その一例としては、
特開昭60−229103号公報記載のフェールセーフ
負荷制御装置がある。この従来技術では、マイクロコン
ピュータから出力する比較的低周波のパルス信号によっ
て、高周波信号を出力する発振器の動作を制御してい
る。このため、マイクロコンピュータの出力であるパル
ス信号が停止し、その出力信号が論理“1”あるいは
“0”に縮退故障すれば、発振器の出力は停止する。発
振器の出力がパルス信号である場合には、パルストラン
スを介して整流回路及び平滑回路によって整流された直
流電圧が得られる。この直流電圧によって負荷を駆動す
るが、パルス信号の出力が停止すれば直流電圧が得られ
なくなり、負荷は安全側に動作する。ただし、マイクロ
コンピュータから出力するパルスは、発振器に直接入力
されるのではなく、一定の時定数を有するフィルタを介
して入力するようになっている。
【0003】また、制御用マイクロコンピュータに異常
が発生したか否かを判定する別の従来技術として、特開
昭61−43348号公報記載のものがある。この従来
技術では、制御用マイクロコンピュータから所定周波数
の信号を出力させ、この信号の周波数が許容範囲内にあ
るか否かを比較器によって判定し、許容範囲内であれば
論理“1”を出力させ、許容範囲から逸脱したときは制
御用マイクロコンピュータに異常が発生したとして論理
“0”を出力させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開昭60−
229103号公報記載の従来技術は、マイクロコンピ
ュータの出力と発振器の入力の間にフィルタを設けてい
る。このため、マイクロコンピュータのパルス出力が停
止しても、発振器は、フィルタの時定数に係わる時間だ
け遅れて発振が停止するため、システム全体の応答性が
遅れるという問題がある。また、マイクロコンピュータ
からの出力パルスの周波数が高くなる様な異常が発生し
ても、この異常に対して発振器が停止するということは
ないため、発振器は発振動作を継続し、負荷は動作を継
続し、フェイルセーフ性が確保されない。
【0005】上述した特開昭61−43348号公報記
載の従来技術は、制御用マイクロコンピュータから負荷
制御用信号とは別にフェイルセーフ判定用の信号を出力
するプログラムを周期的に実行する構成をとり、負荷制
御用信号で直接にフェイルセーフの判定を行うものでな
い。つまり、間接的に制御用マイクロコンピュータに異
常が発生したか否かを判定するものである。従って、判
定用信号の出力に異常が発見されなくても、制御用信号
に異常が発生する虞がある。
【0006】本発明の第1の目的は、システム応答上、
遅れが問題とならない高速応答のフェイルセーフ回路を
提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、負荷制御信号に異
常が生じたとき確実にフェイルセーフ機能を動作させる
ことのできるフェイルセーフ回路を提供することにあ
る。
【0008】本発明の第3の目的は、負荷を駆動する安
全保護装置の信頼性を高めると共の高速にフェイルセー
フ動作をさせる安全保護装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1及び第2の目的
は、矩形波やその他の波形の信号あるいは交流信号を入
力信号として負荷を駆動する信号を出力するフェイルセ
ーフ回路において、前記入力信号の周波数を監視し該周
波数が基準範囲内のときは前記入力信号をフェイルセー
フ回路の出力信号とし、前記周波数が前記基準範囲から
逸脱したときは前記出力信号を遮断する周波数監視手段
を設けることで、達成される。
【0010】上記第2の目的は、複数のセンサと、各セ
ンサ対応に設けられ当該センサからの出力信号が基準値
を越える場合に安全保護装置を動作させるためのトリッ
プ信号を出力する比較手段と、各比較手段からのトリッ
プ信号を入力し前記安全保護装置を動作させるための演
算処理を実施する演算手段と、該演算手段から出力され
る前記安全保護装置を動作させるための信号を基準周波
数の信号に変換する基準周波数信号出力手段と、該基準
周波数信号出力手段からの基準周波数信号を伝送する伝
送手段と、該伝送手段からの信号を受信する受信手段
と、該受信手段の出力である前記基準周波数信号の周波
数を監視し該周波数が基準範囲内の場合には該基準周波
数信号をトランスに出力し該周波数が基準範囲から逸脱
した場合には前記基準周波数信号の前記トランスへの出
力を遮断する周波数監視手段と、前記トランスの出力信
号を整流する整流手段と、該整流手段の出力である直流
信号を入力として負荷の動作を制御するスイッチング素
子を設けることで、達成される。
【0011】
【作用】フェイルセーフ回路に関しては、入力信号の周
波数が基準範囲か否かを検出し、基準範囲から逸脱した
場合にフェイルセーフ回路を動作させるため、周波数が
直流になる前にフェイルセーフの機能を働かせることが
でき、しかも、基準周波数を比較的高い周波数に設定し
ておくことにより、基準範囲からの逸脱も早期に検出で
き、システムの応答性を高めることができる。また、負
荷を制御する信号自体でフェイルセーフの判定を行うの
で、信頼性が高くなる。
【0012】安全保護装置に関しては、上記構成のフェ
イルセーフ回路を付加して、該フェイルセーフ回路を含
めて、安全保護装置を動作させるための指令を出力する
ため、安全保護装置のフェイルセーフ性及び信頼性をよ
り一層向上させることが可能となる。しかも、フェイル
セーフ回路の応答性が速いため、高速応答性が要求され
る安全保護装置に適する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面を参照し
て説明する。尚、各図に示す各実施例の構成で、同様の
構成要素あるいは相当部分には同一符号を付してある。
【0014】図1は、本発明の第1実施例に係るフェイ
ルセーフ回路の構成図である。本実施例のフェイルセー
フ回路は、入力信号の周波数を監視する周波数監視手段
14と、この周波数監視手段14の出力信号を増幅する
信号増幅回路4と、この信号増幅回路4で増幅された周
波数監視手段14の出力信号を入力とするトランス5
と、トランス5の出力信号を整流する整流回路11とで
構成され、整流回路11の出力である直流電圧でスイッ
チ9を駆動し、負荷10と電源8(交流電源でも、直流
電源でもよく、負荷10の駆動電圧のタイプに応じて電
源の種類を決める。)との接続を制御するようになって
いる。整流回路11は、トランス5の出力信号を整流す
る信号整流器6と、コンデンサ7からなる。
【0015】スイッチ9の駆動電圧を出力するトランス
5は、トランス5に入力する信号が交流あるいはパルス
信号であれば、スイッチ9の駆動電圧を出力するが、こ
の入力信号が遮断されたり直流になってしまう異常が発
生すると、スイッチ9の駆動電圧を出力せず、スイッチ
9はシステムを安全側に制御する。しかし、トランス5
は、入力信号の周波数が許容範囲外に外れる異常が発生
しても、その入力は交流あるいはパルス信号であるた
め、そのままスイッチ9の駆動電圧を出力し続けてしま
う。そこで、本実施例のフェイルセーフ回路では、周波
数監視手段14をトランス5の前段に設けている。
【0016】本実施例に係る周波数監視手段14は、周
波数同調回路2と、2入力ANDゲート3とを備え、入
力端子1に印加される入力信号を周波数同調回路2を通
して処理した信号と前記入力信号との論理積をANDゲ
ート3でとりその出力を信号増幅回路4に入力するよう
になっている。
【0017】周波数同調回路2は、入力信号の周波数が
あらかじめ定めた基準周波数に対して許容範囲内に入っ
ているか否かを検出し、許容範囲内の場合には論理
“1”を出力し、許容範囲から逸脱した場合には論理
“0”を出力する。周波数同調回路2の具体的構成にあ
たってはPLLを用いる。PLLは、高速応答特性,安
全性,小型化の点で優位である。PLLについては、種
々の図書があるが、例えば、東京電機大学出版局から発
行されている「PLLの基本と応用」(昭和53年3月15日、
第1版1刷発行)が参考になる。
【0018】端子1に印加される入力信号は、図2(a)
に示すように、時刻t0までは基準周波数の矩形波信号
であり、その後にその周波数が許容範囲外に外れる異常
が発生したとする。ここでは説明を簡単にするために、
周波数が無限大になる異常つまり直流信号になる異常が
発生したとして説明する。入力信号の周波数が許容範囲
外に外れると、周波数同調回路2の出力信号は、図2
(b)のようになる。周波数同調回路2の出力信号は、時
刻t0以後、少し時間が経過した後に論理“0”になっ
ているが、これは周波数同調回路2の遅れである。例え
ば、PLLを用いた場合、このPLLを構成する低域フ
ィルタの時定数に係わる時間だけ遅れるが、基準周波数
を高く設定すれば、この低域フィルタの時定数も小さく
できるので、この遅れ時間を短かくすることが可能であ
る。
【0019】ANDゲート3は、端子1に印加される入
力信号と周波数同調回路2の出力信号との論理積をと
り、図2(c)の信号を出力する。この出力信号は、信号
増幅回路4によって増幅され、トランス5を介して整流
回路11に印加され、この整流回路11によって直流電圧に
変換される。ここで、入力信号を、トランス5が飽和し
ない周波数の矩形波信号に設定しておけば、トランス5
の出力も矩形波信号となり、整流器6によって全波整流
することにより、直流電圧となる。実際には、トランス
5の出力である矩形波信号の立上がり及び立下がりが完
全に垂直になることはなく、わずかに傾く。このため、
整流器6の出力である直流電圧には、わずかのリップル
が生じる。このリップルを抑制するためにコンデンサ7
を設けているが、その目的から、コンデンサ7は非常に
容量の小さいもので良く、これによるフェイルセーフの
応答遅れはほとんどないと考えてよい。従って、整流回
路11の出力信号は図2(d)のようになる。
【0020】この整流回路11の出力信号をスイッチ9に
出力して、負荷10を制御する。なお、スイッチ9は、シ
ステムの高速応答が要求される場合や整流回路の電力容
量が小さい場合には、半導体スイッチ(IGBT、FE
Tが有効)とすることが必要である。時刻t0以降は、整
流回路の直流電圧が喪失するので、スイッチ9が動作
し、負荷10をフェイルセーフ側に動作させることにな
る。
【0021】尚、図1の構成にすることにより、周波数
同調回路2がその出力を論理“1”にし続けるという故
障が発生しても、入力信号が基準周波数の信号であれ
ば、整流回路の出力として直流電圧が得られ、スイッチ
9は動作し続け、問題はない。そして、入力信号の周波
数が直流になれば、整流回路の出力電圧は喪失し、スイ
ッチ9が動作する。
【0022】ANDゲート3以降の回路において、直流
的な故障が発生しても、トランス5の作用及び整流回路
の無電源化構成により、負荷を安全側に動作させること
が可能である。
【0023】周波数同調回路2の出力が論理“1”にな
りっぱなしになる故障が発生し、なおかつ、入力信号の
周波数が基準周波数から逸脱するという故障が重なると
いうように、発生確率的には極めて低い故障が発生した
場合、上述した実施例においては、十分なフェイルセー
フ性を確保できない。これについては、後述する診断回
路の付加により、上記両故障を区別して事前に検出する
ことで対応する。なお、この場合に、入力信号の周波数
が基準周波数よりも十分低い値に変化すれば、トランス
の飽和特性により、矩形波の立上がり及び立下がりのみ
しか整流回路11に信号が伝達されなくなるので、十分な
直流電圧は整流回路11から得られなくなり、フェイルセ
ーフ動作となる。
【0024】以上のように構成することにより、高速応
答性が確保でき、かつ入力信号の周波数が許容値を逸脱
するような故障が発生してもフェイルセーフ動作を実現
することが可能である。
【0025】図3は、本発明の第2実施例に係るフェイ
ルセーフ回路の構成図である。図1に示す第1実施例と
異なる点は、入力信号が交流信号であり、入力端子1と
ANDゲート3間に波形整形回路13を設けたことであ
る。この波形整形回路13と、周波数同調回路2と、AN
Dゲート3とで周波数監視手段14を構成している。
【0026】入力の交流信号の周波数が基準周波数の許
容範囲内であれば、図4(b)のように、論理“1”の信
号が周波数同調回路2から出力される。波形整形回路13
は入力の交流信号の波形を整形して、図4(c)に示すよ
うな矩形波の信号を出力する。この結果、ANDゲート
3からは、図4(d)に示す信号が出力される。ANDゲ
ート3次降の回路の動作は図1の第1実施例と同一であ
る。従って、入力信号が矩形波信号でなく、交流信号で
あっても、高速応答のフェイルセーフ動作が実現でき
る。また、入力信号の周波数が許容範囲を逸脱すれば、
フェイルセーフの動作をすることができる。本実施例
は、正弦波の交流信号を入力信号としているが、入力信
号が三角波やその他の波形の信号であっても、波形整形
回路がその入力信号から矩形波の信号を出力できる構成
であれば、対処できる。
【0027】また、この波形整形回路13を端子1の直後
に設けて、この波形整形回路13の出力信号を周波数同調
回路2及びANDゲート3に出力するように構成しても
同様の結果が得られる。この場合は、周波数同調回路2
の入力信号は常に矩形波の信号となるので、この矩形波
専用の周波数同調回路を構成すればよいことになる。本
実施例によれば、周波数監視手段14の入力側に波形整形
回路13を設けるので、入力信号の波形を限定する必要は
ないという効果がある。
【0028】図5は、本発明の第3実施例に係るフェイ
ルセーフ回路の構成図である。図1及び図3と異なる部
分は、端子1に印加される入力信号を周波数同調回路2
のみに供給する点と、ANDゲート3の入力に、第2の
基準周波数の信号を出力する基準信号出力手段15を接続
した点である。この様に構成することで、周波数同調回
路2に入力される信号と基準信号出力手段15からの出力
信号の周波数を必ずしも一致させる必要がなくなる。
尚、両周波数を、一致させても良い。本実施例によれ
ば、入力信号が比較的に低周波であっても、周波数同調
回路2の基準周波数をこれに一致させておけば良く、ト
ランス5に印加する信号は、基準信号出力手段15から出
力する信号の周波数を規定するだけで良いという利点が
ある。
【0029】本実施例は、当然のごとく、端子1に印加
する入力信号は矩形波の信号である必要はなく、正弦波
や三角波等の各種の波形の信号であってもよい。なぜな
らば、周波数同調回路2は入力信号の基準信号が基準範
囲内か否かを検出して、一致する場合には論理“1”の
信号を出力し、不一致の場合には、論理“0”の信号を
出力するのみである。しかも、基準信号出力手段15から
は矩形波信号が出力されるので、ANDゲート3からは
この矩形波信号が周波数同調回路2によって制御された
信号として出力される。従って、この矩形波信号の周波
数をトランスの伝達特性に一致させておけば、何ら問題
はない。
【0030】なお、周波数同調回路2の出力信号が論理
“1”に故障しっぱなしになると、入力信号とは無関係
に基準信号出力手段15からの出力信号がそのまま出力さ
れる。この問題の解決については、後述するが、短時間
のテスト信号を周波数同調回路2に印加して診断するこ
とにより解決できる。
【0031】図6は、本発明の第4実施例に係るフェイ
ルセーフ回路の構成図である。この特徴は、周波数監視
手段14が周波数同調回路2そのもので構成し、端子1に
印加する入力信号を、2つの周波数成分が合成された信
号、つまり周波数変調された信号としている。
【0032】本実施例では、図7(a)に示す周波数変調
された信号を端子1に印加する。この入力信号は、周波
数f1(1/ΔT1の値)の信号が周波数f2(1/ΔT2
の値)の信号で変調された信号である。f2がf1で変調
されても同一の入力信号(図7(a))となる。周波数同
調回路2の基準周波数が許容範囲内でf1に設定されて
いれば、周波数同調回路2の出力は、この周波数f1が
存在する時は論理“1”となり、そうでない時は論理
“0”となり、図7(b)に示す信号が得られる。この図
7(b)の信号の周波数(1/ΔT2の値)がトランス5の
伝達特性と一致するように予め定めておけば、図7(c)
に示す直流電圧が整流回路11から得られる。時刻t0以
降で入力信号の周波数が許容範囲からずれると、周波数
同調回路2の出力が論理“0”に固定され、整流回路11
からの直流電圧は喪失し、フェイルセーフ動作になる。
【0033】端子1の入力信号が周波数f1のみの信号
になると、周波数同調回路2は、この周波数f1の信号
に同調し、論理“1”の信号が出力され続ける。この結
果、トランス5の入力信号が直流的になるので、整流回
路11からの直流電圧は得られなくなり、フェイルセーフ
の動作をする。逆に、端子1の入力信号が周波数f2の
みの信号になると、周波数同調回路2は、この周波数f
2の信号に同調しなくなり、論理“0”の信号が出力さ
れ続ける。この場合も、トランス5の入力信号が直流的
になるので、整流回路11からは直流電圧が得られなく、
フェイルセーフの動作になる。
【0034】本実施例では、入力信号を異なる周波数の
信号を合成した信号、いわゆる周波数変調した信号とす
ることにより、両信号が正しい時にのみ通常の動作モー
ドとなり、それ以外の時はフェイルセーフ動作になる。
【0035】なお、上記説明においては、入力信号を矩
形波信号としていたが、これに限定されるものではな
く、f1の信号を正弦波にしたり、f1及びf2を正弦波
にしたり、その他の波形の信号にしても何ら問題なく動
作する。
【0036】図6において、周は数同調回路2の出力に
接続された直流検出手段24及び表示手段25は、周波数同
調回路2つまり周波数監視手段14の出力が直流すなわち
異常になったか否かを監視するための手段である。この
ように、非常に簡単な手段24,25で異常を監視できるの
は、正常時にのみ周波数監視手段14の出力が矩形波信号
になるからである。この検出手段により、周波数監視手
段14を含め、それより入力側の異常を監視することが可
能となる。
【0037】図8はフェイルセーフ回路の健全性を評価
する診断回路を付加した本発明の第5実施例に係るフェ
イルセーフ回路の構成図であり、第1,第2診断回路以
外は、図1の第1実施例と同じである。
【0038】周波数の同調回路2の出力段に設けたNO
T回路27とこれに接続されている表示手段28は、周波数
監視手段14を含め、それより入力側の異常を検出するた
めに設けた第1診断回路を構成する。入力信号の周波数
が基準範囲内から逸脱する故障が発生した場合、周波数
同調回路2の出力は論理“0”に固定される、いわゆる
論理“0”縮退故障となる。この場合、NOT回路27の
出力は常時“1”となり、表示手段28は点灯状態にな
り、異常が検出できる。この診断機能については、この
回路27,28を周波数同調回路2の出力段に設けることで
実現できるための、図3の第2実施例及び図5の第3実
施例についても、まったく同様に適用できる。なお、周
波数同調回路2が論理“1”に故障する場合は,周波数
同調回路2が正しく動作する場合と区別する必要があ
り、これについては後述する。
【0039】さらにこの第5実施例においては、第2診
断回路を構成する電圧検出手段16を整流回路11の出力段
に設け、整流回路11から出力される直流電圧を監視する
ことにより、整流回路11を含め、それより前段の異常を
検出する。通常時は、図2(d)に示したように一定レベ
ルの直流電圧が整流回路11から出力される。異常時は、
この直流電圧が喪失する。また、周波数同調回路2の出
力が論理“1”に縮退故障し、かつ入力信号の周波数が
十分低くなると、トランス5の出力は、入力信号の立上
がり及び立下がりのみしか出力しないため、整流回路11
の出力はパルス的な電圧になるか、ほとんど0ボルトの
電圧になる。パルス的な電圧になっても、約0ボルトと
なる時間帯は存在する。つまり、異常が発生すれば、整
流回路11の出力電圧は約0ボルトになる場合があること
に着目し、この0ボルトの電圧を電圧検出手段16で検出
するようにしている点が特徴である。
【0040】電圧検出手段16は、抵抗26、光カプラ18、
抵抗22、バッファ23から成っている。整流回路11の直流
電圧が所定電圧であれば、発光素子19からの光信号が受
光素子20に伝播され、受光素子20が導通する。この結
果、バッファ23の出力は論理“0”となり、表示手段17
は異常を示すことはない。しかし、上記直流電圧がほぼ
0ボルトになると、発光素子19から光信号が出力されな
くなるため、受光素子20は導通しなくなる。この結果、
バッファ23の出力は論理“1”となり、表示手段17は異
常を示す。ここでこの異常をホールドするようにするに
は、バッファ23の出力段にラッチ回路を設ければよい。
【0041】以上のように、整流回路11からの直流電圧
のレベルを監視することにより、整流回路を含めて、こ
れより前段の異常が検出できるようになる。なお、この
第2診断回路は、図3の第2実施例,図5の第3実施
例,図6の第4実施例についてもまったく同様に適用で
きる。
【0042】図9は、本発明の第6実施例に係る診断回
路付きフェイルセーフ回路の構成図である。本実施例が
図8の第5実施例と基本的に異なる点は、短時間のテス
ト信号を周波数同調回路2に印加するテスト信号出力手
段31を設けると共に、テスト信号印加時の周波同調回路
2,整流回路11,スイッチ9の各応答を検出する回路を
設けた点である。
【0043】まず、周波数同調回路2が正常の場合の動
作を述べる。端子1には図10(a)に示す入力信号が印
加される。この入力信号の周波数は周波数同調回路2の
基準周波数の許容範囲内に設定されている。テスト信号
出力手段31から図10(b)に示すテスト信号がANDゲ
ート29に印加されたとき、ANDゲート29の出力信号は
図10(c)のようになる。この結果、周波数同調回路2
は、図10(d)のように、テスト信号が印加されている
間(詳細にはΔT4だけ遅れる)だけ、同調しなくなっ
て論理“0”の信号を出力する。ラッチ回路42は、その
出力の初期状態が論理“1”となっており、図10(e)
に示すように、周波数同調回路2の出力信号が論理
“1”から論理“0”に立下がる時に、出力が論理
“0”となる。NOT回路40及び遅延回路41により、遅
延回路41の出力信号は、図10(f)のように、遅延回路4
1によりΔT3だけ遅れた信号となる。このΔT3はΔT4
より長く設定して、ラッチ回路42の出力信号が論理
“1”になっている時とオーバーラップしない様にして
いる。この結果、ANDゲート43の出力信号は図10
(g)のように論理“0”であり、ラッチ回路44の出力も
図10(b)のように論理“0”となる。このため、表示
手段30は周波数同調回路2が正常であることを示すこと
ができる。
【0044】次に、周波数同調回路2の出力が論理
“1”に縮退故障する場合について述べる。図11(a)
の入力信号が端子1に印加され、図11(b)のテスト信
号がANDゲート29に印加され、ANDゲート29の出力
信号が図11(c)のようになっても、これとは無関係に
周波数同調回路2の出力信号が図11(d)のように論理
“1”に縮退故障になっている。この結果、ラッチ回路
42の出力信号は初期値の論理“1”のままとなる。遅延
回路41からは図11(f)に示す信号が出力されるため、
ANDゲート43の出力信号は図11(g)のようになる。
この結果、ラッチ回路44は時刻t1以降で論理“1”の
信号を出力し続ける。この信号が表示手段30に出力さ
れ、周波数同調回路2の異常が表示される。
【0045】さらに、周波数同調回路2の出力が論理
“0”に縮退故障する場合について図12を参照して述
べる。図12(a)〜図12(c)は図11(a)〜(c)と同一で
ある。周波数同調回路2の出力が図12(d)のように論
理“0”に故障しているため、ラッチ回路42の出力信号
は図12(e)に示すように初期値の論理“1”のままと
なる。遅延回路41からは図12(f)に示す信号が出力さ
れるため、ANDゲート43の出力信号図12(g)のよう
になる。この結果、ラッチ回路44は時刻t1以降で論理
“1”の信号を出力し続ける。この信号が表示手段30に
出力され、周波数同調回路2の異常が表示される。
【0046】次に、図9に示す第6実施例において、整
流回路11を含め、これより前段の回路の診断について述
べる。回路すべてが正常の場合をまず述べる。端子1に
は図13(a)の入力信号が印加され、図13(b)のテスト
信号が出力されると、図10と同様に、周波数同調回路
2の出力信号は図13(d)のようになる。遅延回路36
は、図13(e)のようにテスト信号の立上がり時のみ遅
れた信号を出力する。整流回路11は、周波数同調回路2
の出力信号が図13(d)であるため、図13(f)のように
なる。この結果、電圧検出回路16の出力信号は図13
(g)のようになる。このため、ANDゲート37の出力は
図13(h)のように常に論理“0”となり、ラッチ回路3
8の出力信号も図13(i)のように論理“0”となる。従
って、表示手段46は何ら異常が発生していないことを表
示する。
【0047】次に、入力信号が異常となる場合について
述べる。端子1に印加される入力信号が図14(a)のよ
うになったとする。この結果、周波数同調回路2からの
出力信号は図14(d)のようになる。テスト信号出力手
段31からは、図14(b)に示すようにテスト信号を出力
していないので、遅延回路36の出力信号は図14(e)に
示すように、論理“1”のままである。整流回路11の出
力信号は、図14(f)に示すように時刻t2でほぼ0ボル
トになるため、電圧検出回路16の出力信号は図14(g)
のようになる。この結果、ANDゲート37の出力信号は
図14(h)のようになり、ラッチ回路38の出力は図14
(i)のように、時刻t2以降で論理“1”の信号が出力さ
れ続ける。表示手段46は、時刻t2で、整流回路11を含
め、これより前段の回路に異常があることを表示する。
【0048】上記異常例では、入力信号が異常となる場
合を示したが、整流回路11の直流電圧が喪失するような
異常が発生すれば、電圧検出回路16の出力信号は図14
(g)のように変化するので、この変化で異常を検出する
ことが可能となる。
【0049】最後に、スイッチ9を含め、これより前段
の回路の診断について述べるが、まず回路全体が正常な
場合を説明する。端子1に図15(a)に示す入力信号が
印加され、図15(b)のテスト信号が出力されると、図
10と同様に、図15(d)に示す信号が周波数同調回路
2から出力される。遅延回路45は、図15(e)に示すよ
うに、図15(b)のテスト信号に対してΔT5だけ遅れた
信号を出力する。整流回路11は、周波数同調回路2の出
力の信号が図15(d)の波形であるため、図15(f)に示
す電圧を出力する。この結果、負荷10に流れる負荷電流
は、図15(g)のようになり、この電流はカレント・ト
ランス47によって検出される。
【0050】カレント・トランス47によって検出された
信号は、テスト信号出力手段31と電流変化検出手段35に
入力される。テスト信号出力手段31は、この検出信号を
もとにして、負荷電流がゼロの時(図15の時刻t3)
に、テスト信号を出力するようにしている。これは、テ
スト信号印加時に負荷電流が大きく変化して、電磁ノイ
ズが発生することのない様にしているためである。電源
8が直流電源の場合には、このようなことが実現できな
いため、カレント・トランス47の出力信号をテスト信号
出力手段31に印加する必要はない。
【0051】電流変化検出手段35は、テスト信号印加時
の電流の変化を検出するが、例えば、特願平1-232880の
「電磁機器及びその駆動回路のオンライン診断装置」に記
載されている入力信号追従型比較回路を用いた電流変化
検出手段で構成できる。この場合、電流変化検出手段35
の出力信号は、図15(h)のようになる。この結果、ラ
ッチ回路34の出力信号は図15(i)のようになり、AN
Dゲート32の出力信号は図15(j)のようになる。従っ
て、ラッチ回路33の出力信号は、図15(k)のようにな
り、表示手段39は回路全体が正常であることを表示す
る。
【0052】次に、スイッチ9が閉故障の場合について
述べる。端子1に図16(a)の入力信号が印加され、図
16(b)のテスト信号が出力されると、図15と同様
に、図16(d)に示す信号が周波数同調回路2から出力
され、整流回路11の出力は図16(f)の電圧波形とな
る。スイッチ9は閉故障になっているため、負荷電流は
図16(g)のように、時刻t3からt4の期間でテスト信
号に対して何ら変化しない交流電流となる。このため、
電流変化検出手段35の出力信号は図16(h)のように、
常に論理“1”の信号となる。この結果、図16(i)の
ようにラッチ回路34の出力も論理“1”のままとなり、
ANDゲート32は図16(j)の信号を出力する。このた
め、ラッチ回路33は、時刻t4以後で論理“1”となる
信号を出し続ける。表示手段39は、時刻t4以後でスイ
ッチ9を含め、これより前段の回路に異常があることを
表示する。この場合、整流回路11までは正しく動作して
いるため、表示手段46は整流回路11を含め、これより前
段の回路は正常であることを表示している。従って、表
示手段46と表示手段36の表示結果から、スイッチ9が異
常であると判断することが可能である。
【0053】上記例では、スイッチが閉故障の場合を示
したが、開故障の場合は、負荷電流が流れず、電流変化
検出手段35の出力信号は図16(t)と同じになるため、
同様の結果が得られ、スイッチ9の異常を特定すること
ができる。
【0054】以上述べたように、負荷が動作しない時間
幅のテスト信号を周波数監視手段14の入力段に印加し
て、これに対する各回路の応答を検出することにより、
各回路の異常を検出して表示することが可能となる。
【0055】さらに、図9に示したフェイルセーフ回路
は図1のフェイルセーフ回路を例としたが、周波数監視
手段14より後段回路は図3、図5及び図6ともすべて図
1と同一であるので、図9の診断機能及び診断回路がこ
れらのフェイルセーフ回路に適用できる。
【0056】図17はフェイルセーフ回路を用いた安全
保護装置の実施例である。この安全保護装置は、センサ
S1〜SNの出力信号が基準値を越えるか否かを比較手段
D1〜DNで各々比較し、基準値を越える場合には、安全
保護装置10'を駆動させるためのトリップ信号が比較手
段D1〜DNから各々出力される。演算手段52は、各々の
比較手段D1〜DNの出力信号を取り込み、論理和等の演
算を実行して、安全保護装置10'を駆動するための論理
“0”の信号を出力する。この信号は、NOT回路66を
介して基準周波数信号出力手段65に入力される。基準周
波数信号出力手段65は、基準周波数発生手段53とAND
ゲート54から成っており、演算手段52の出力信号が論理
“1”の場合は、基準周波数信号出力手段65からは論理
“0”の信号が出力され、演算手段52の出力信号が論理
“0”の場合は、基準周波数発生手段53からの基準周波
数信号が出力される。この基準周波数信号は55,57,56
から成る伝送系を介してフェイルセーフ回路12に出力さ
れる。フェイルセーフ回路12の出力信号でスイッチ9が
制御され、安全保護装置10'が動作する。
【0057】一般に、安全保護装置10'はプラント等の
現場に設置され、演算手段52はプラント制御室等に設置
される場合が多いため、両者を光伝送系で接続して耐ノ
イズ性を向上させることが考えられる。このため、55を
光送信器、57を光ケーブル、56を光受信器とすることが
有効である。図17に示すフェイルセーフ回路12は図9
に示したフェイルセーフ回路を用いているが、図1,図
3,図5または図6に示したフェイルセーフ回路であっ
ても良い。
【0058】また、演算手段52は処理性能の観点からマ
イクロコンピュータ等の計算機処理機能を有する手段と
することが有効である。なお、図6のフェイルセーフ回
路を用いた場合には、基準周波数発生手段53は、例えば
図19に示す信号合成手段53'のように、出力周波数の
異なる基準信号発生手段531,532からの信号をANDゲ
ート533で合成して作成される基準周波数信号を出力す
る手段にする必要がある。
【0059】フェイルセーフ回路12の診断回路によって
得られる診断結果は、ORゲート48に入力され、49,5
8,50からなる伝送系を介して、中央的制御室等に設置
される表示手段51に表示される。ここで、伝送系は、光
送信器49,光ケーブル58,光受信器50からなる光伝送系
とすることが耐ノイズ性の点で有効である。以上のよう
に安全保護装置を構成すると、演算手段52の駆動電源喪
失により、演算手段52の出力がハイ・インピーダスにな
ることにより、論理的に“1”の信号が演算手段52から
出力される故障や、演算手段52の出力ケーブルの断線や
コネクタの接続不良により、等価的に論理“1”の信号
が演算手段52から出力される故障や、基準周波数信号出
力手段65から基準周波数信号が喪失する故障や、伝送系
やフェイルセーフ回路の故障等のいずれの故障が発生し
ても、フェイルセーフ回路路12の機能により、安全保護
装置10'をフェイルセーフ側に動作させることが可能で
ある。しかも、このフェイルセーフ回路12は、前述した
様に基準周波数信号の周波数を比較的高い周波数にあら
かじめ規定しておくことにより、高速応答性を得ること
が可能であるため、フェイルセーフ回路を用いた安全保
護装置の高速応答が実現できる。
【0060】なお、演算手段52が論理“0”に故障する
場合は、フェイルセーフ性が確保できないので、これに
ついては図18のように安全保護装置を構成して対応す
る。図18に示す実施例では、演算手段52と基準周波数
信号出力手段65間に設けた論理回路にて、上記故障に対
処する。演算手段52は、2つの出力信号59,60を出力す
るが、安全保護装置10'を動作させる場合にはこの両信
号は互いに論理が異なっており、一方が論理“1”であ
れば他方は論理“0”である。この両信号はNOT回路
68,69及びAND61,62を介して排地的論理和回路(E
OR回路)63に入力される。テスト回路64の出力信号は
通常論理“1”であるため、該EOR回路63には論理
“1”と“0”の上記両信号が入力され、その出力は常
に“1”となる。この結果、基準周波数信号出力手段65
から、安全保護装置10'を動作させるための基準周波数
信号が出力される。しかも、演算手段52は、出力信号5
9,60の論理値を交互に交えて出力することにより、演
算手段52の出力が論理“0”に縮退故障しても、基準周
波数信号出力手段65から常に基準周波数信号が出力され
ることはない。
【0061】つまり、この場合もフェイルセーフ性が確
保されることになる。安全保護装置10'を動作させない
場合は、演算手段52は、出力信号59,60として同一の論
理“1”又は“0”を出力する。この結果、EOR回路
63の両入力が同一論理の信号であるため、その出力は論
理“0”となり、基準周波数信号出力手段65の出力も論
理“0”となる。
【0062】以上のように構成した場合に、EOR回路
63自体が論理“1”の信号を出力するように故障するこ
とが考えられる。これに対しては、基準周波数信号のパ
ルス幅よりも短かい論理“0”のテスト信号をAND61
及び62に出力し、EOR回路63の論理“1”故障を検出
する。該テスト信号が印加されると、ANDゲート61及
び62の出力が論理“0”となり、EOR回路63の出力も
論理“0”になるため、この出力信号を検出することに
より、EOR回路63の故障を検出できる。
【0063】また、演算手段52は、NOT回路68,69の
出力信号及びEOR回路63の出力信号を入力しており、
演算手段52が論理値の異なる2つの信号を交互に出力す
る毎に、これらの信号を取り込んで、NOT回路68,6
9、AND回路61,62、及びEOR回路63に故障が発生
していないか否か診断し、故障がある場合には、表示手
段70にその旨を表示する。また、表示手段67は、EOR
回路63のテスト結果を表示する手段である。
【0064】ここで、制御手段71は、演算手段52,NO
T回路68,69、ANDゲート61,62、EOR回路63及び
テスト回路64を集約し、一体化したものであるが、これ
により、不要な配線や電源が不要になり、より一層信頼
性を向上させることができる。この制御手段71をLSI
化すれば信頼性は一層向上する。
【0065】以上の図17,図18の例では安全保護装
置として述べた演算手段52から後段のフェイルセーフ回
路12及びスイッチ9までの回路については汎用的であ
り、各分野でフェイルセーフ機能を必要とする用途に適
用可能である。
【0066】以上述べたように、図17及び図18の構
成は、安全性と高速応答性が要求される一用途である安
全保護装置に適し、しかも各回路の診断が可能であるた
め、フェイルセーフ機能が動作した場合に、早期異常個
所を特定し、修理して、再度システムを早期に立上げる
ことが可能であり、稼働率の高い安全保護装置を提供で
きる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、フェイルセーフ回路に
関しては、入力信号の周波数が基準範囲か否かを検出
し、基準範囲から逸脱した場合にフェイルセーフ回路を
動作させるため、周波数が直流になる前にフェイルセー
フの機能を働かせることができ、しかも、基準周波数を
比較的高い周波数に設置しておくことにより、基準範囲
からの逸脱も早期に検出できるため、高速応答のフェイ
ルセーフ回路が実現でき、システムの応答性を高めるこ
とができる。
【0068】また、フェイルセーフ回路のどの部分に異
常があるかをオンラインで検出する診断回路を付加する
ことにより、フェイルセーフ回路動作時の異常箇所や、
動作する前に異常箇所を同定でき、修理を早期に完了さ
せることが可能になる。
【0069】さらに、安全保護装置に関しては、上記フ
ェイルセーフ回路を付加して、該フェイルセーフ回路を
含めて、安全保護装置を動作させための指令を出力する
演算手段と負荷を駆動する回路までをオンラインで診断
することが可能となるため、安全保護装置のフェイルセ
ーフ性及び信頼性をより一層向上させることが可能であ
り、しかもフェイルセーフ回路の応答性が速いため、信
頼性、安全性及び高速応答性に優れている安全保護装置
が提供でき、その工業的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るフェイルセーフ回路
の構成図である。
【図2】第1実施例の各部の動作波形図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るフェイルセーフ回路
の構成図である。
【図4】第2実施例の各部の動作波形図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るフェイルセーフ回路
の構成図である。
【図6】本発明の第4実施例に係るフェイルセーフ回路
の構成図である。
【図7】第4実施例の各部の動作波形図である。
【図8】本発明の第5実施例に係る診断回路付きフェイ
ルセーフ回路の構成図である。
【図9】本発明の第6実施例に係る診断回路付きフェイ
ルセーフ回路の構成図である。
【図10】第6実施例において周波数同調回路が正常な
場合の各部の動作波形図である。
【図11】第6実施例において周波数同調回路の出力が
論理“1”に縮退故障した時の各部の動作波形図であ
る。
【図12】第6実施例において周波数同調回路の出力が
論理“0”に縮退故障した時の各部の動作波形図であ
る。
【図13】第6実施例において整流回路より前段側の回
路が正常な場合の各部の動作波形図である。
【図14】第6実施例において整流回路より前段側の回
路が異常な場合の各部の動作波形図である。
【図15】第6実施例においてスイッチより前段側の回
路が正常な場合の各部の動作波形図である。
【図16】第6実施例においてスイッチが閉故障した場
合の各部の動作波形図である。
【図17】本発明の一実施例に係るフェイルセーフ回路
を用いた安全保護装置の構成図である。
【図18】本発明の他の実施例に係るフェイルセーフ回
路を用いた安全保護装置の構成図である。
【図19】信号合成手段の一例の構成図である。
【符号の説明】
2…周波数同調回路、14…周波数監視手段、5…トラン
ス、11…整流回路、9…スイッチ、10…負荷、12…フェ
イルセーフ回路、15…基準信号出力手段、16…電圧検出
手段、31…テスト信号出力手段、35…電流変化検出手
段、52…演算手段、63…排他的論理和回路、65…基準用
波数信号出力手段、53…基準周波数発生手段、53'…信
号合成手段、531,532…基準信号発生手段。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形波信号あるいは交流信号を入力信号
    として負荷を駆動する信号を出力するフェイルセーフ回
    路において、前記入力信号の周波数を監視し該周波数が
    基準範囲内のときは前記入力信号をフェイルセーフ回路
    の出力信号とし前記周波数が前記基準範囲から逸脱した
    ときは前記出力信号を遮断する周波数監視手段を設けた
    ことを特徴とするフェイルセーフ回路。
  2. 【請求項2】 矩形波信号あるいは交流信号を入力信号
    として負荷を駆動する信号を出力するフェイルセーフ回
    路において、前記入力信号の周波数を監視し該入力信号
    の周波数が基準範囲内のときは該入力信号を負荷駆動用
    信号として出力し前記入力信号の周波数が基準範囲外に
    なったときには負荷を安全側に制御する信号を出力する
    周波数監視手段を設けたことをを特徴とするフェイルセ
    ーフ回路。
  3. 【請求項3】 矩形波信号あるいは交流信号を入力信号
    として負荷を駆動する信号を出力するフェイルセーフ回
    路において、前記入力信号の周波数が基準範囲内である
    か否かを監視し基準範囲を外れたときに異常発生を示す
    情報を出力する診断回路を備えることを特徴とするフェ
    イルセーフ回路。
  4. 【請求項4】 矩形波信号あるいは交流信号を入力信号
    として負荷を駆動する信号を出力するフェイルセーフ回
    路において、前記入力信号の周波数を監視し該周波数が
    許容範囲内のときは基準周波数の信号を出力する周波数
    監視手段を備えることを特徴とするフェイルセーフ回
    路。
  5. 【請求項5】 矩形波信号あるいは交流信号を入力信号
    として負荷を駆動する信号を出力するフェイルセーフ回
    路において、異なる周波数の複数の信号を合成して生成
    された前記入力信号のうちいずれか一方の周波数が基準
    範囲内であるか否かを監視し該周波数が基準範囲内のと
    きは該入力信号に応じた信号を出力し前記周波数が前記
    基準範囲から逸脱したときは出力を遮断する周波数監視
    手段を備えることを特徴とするフェイルセーフ回路。
  6. 【請求項6】 請求項5において、周波数監視手段から
    の出力信号が直流信号であるか否かを検出し直流信号の
    場合には異常発生を示す情報を出力する診断回路を付加
    したことを特徴とするフェイルセーフ回路。
  7. 【請求項7】 負荷の動作を制御するスイッチング素子
    を駆動する直流電圧を生成する整流手段の前段に設けら
    れたトランスの入力側と基準周波数信号入力端子との間
    に設けられるフェイルセーフ回路であって、前記基準周
    波数信号の周波数を監視し該周波数が許容範囲内のとき
    は該基準周波数信号を前記トランスに出力し該周波数が
    許容範囲から逸脱したときは前記トランスへの入力を遮
    断する周波数監視手段を設けたことを特徴とするフェイ
    ルセーフ回路。
  8. 【請求項8】 複数のセンサと、各センサ対応に設けら
    れ当該センサからの出力信号が基準値を越える場合に安
    全保護装置を動作させるためのトリップ信号を出力する
    比較手段と、各比較手段からのトリップ信号を入力し前
    記安全保護装置を動作させるための演算処理を実施する
    演算手段と、該演算手段から出力される前記安全保護装
    置を動作させるための信号を基準周波数の信号に変換す
    る基準周波数信号出力手段と、該基準周波数信号出力手
    段からの基準周波数信号を伝送する伝送手段と、該伝送
    手段からの信号を受信する受信手段と、該受信手段の出
    力である前記基準周波数信号の周波数を監視し該周波数
    が基準範囲内の場合には該基準周波数信号をトランスに
    出力し該周波数が基準範囲から逸脱した場合には前記基
    準周波数信号の前記トランスへの出力を遮断する周波数
    監視手段と、前記トランスの出力信号を整流する整流手
    段と、該整流手段の出力である直流信号を入力として負
    荷の動作を制御するスイッチング素子を設けたことを特
    徴とする安全保護装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、整流手段の出力であ
    る直流信号のレベルを監視して当該安全保護装置の異常
    の有無を判定し結果を出力する診断手段を備えることを
    特徴とする安全保護装置。
  10. 【請求項10】 請求項8において、周波数監視手段の
    入力段に、負荷が動作しない時間幅のテスト信号を印加
    するテスト信号出力手段と、前記スイッチング素子を通
    して前記負荷に流れる負荷電流を検出する電流検出手段
    と、前記テスト信号出力手段からテスト信号を出力した
    時に前記電流検出手段によって検出した負荷電流が所定
    の変化をするか否かにより前記スイッチング素子の健全
    性を判定し結果を出力する診断手段とを付加したことを
    特徴とする安全保護装置。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至請求項10のいずれかに
    おいて、スイッチング素子は、該スイッチング素子の入
    力部に印加される整流手段の直流信号のレベルが変化し
    ない半導体素子であることを特徴とする安全保護装置。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至請求項11のいずれかに
    おいて、トランスに入力する基準周波数信号の周波数を
    該トランスが飽和することのない周波数としたことを特
    徴とする安全保護装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項7のいずれかにお
    いて、フェイルセーフ回路への入力信号を出力する制御
    手段であって、 該制御手段の入力信号の演算処理を実施し、論理値の異
    なる2つの信号を交互に論理値を変えて出力し、自己の
    両出力信号を入力して両出力信号の論理値が交互に変化
    することを検出し、この変化が所定の関係から逸脱した
    ときに異常発生を検出する演算手段と、 該演算手段の2つの出力信号を入力し、両入力信号の論
    理値が異なる場合に指令信号を出力する排他的論理和回
    路と、 該排他的論理和回路の指令信号で基準周波数発生手段か
    らの基準周波数信号を出力する基準周波数信号出力手段
    と、 負荷が動作しない短時間の幅の信号が前記排他的論理和
    回路の両入力に印加され、この信号に応答した該排他的
    論理和回路の出力により、該排他的論理和回路の機能が
    健全を判定する回路とを付加したことを特徴とするフェ
    イルセーフ回路。
  14. 【請求項14】 請求項8乃至請求項12のいずれかに
    おいて、 演算手段は、該演算手段から論理値の異なる2つの信号
    を交互に論理値を変えて出力する機能と、該両出力信号
    を入力し、両出力信号の論理値が交互に変化することを
    検出し、この変化が所定の関係から逸脱したときに異常
    を出力する機能を有し、 基準周波数信号出力手段は、該演算手段からの2つの出
    力信号を入力して両入力信号の論理値が異なる場合に指
    令信号を出力する排他的論理和回路からの指令信号で基
    準周波数発生手段からの基準周波数信号を出力する機能
    を有し、 上記排他的論理和回路は、負荷が動作しない短時間の幅
    の信号が両入力に印加され、この信号に応答した結果が
    該排他的論理和回路から出力されることにより、該排他
    的論理和回路の機能が健全であると判定する回路を備え
    ることを特徴とする安全保護装置。
  15. 【請求項15】 請求項7において、周波数監視手段の
    入力段に、負荷が動作しない時間幅のテスト信号を印加
    するテスト信号出力手段と、周波数同調回路の出力信号
    を監視する手段と、整流手段の直流レベルを監視する手
    段と、スイッチング素子を通して負荷に流れる電流の変
    化を検出する手段と、テスト信号出力手段から出力する
    テスト信号に応じて周波数同調回路の出力信号と整流手
    段の直流レベルと負荷電流が所定の変化をするか否かを
    各々の監視し異常箇所を同定する診断回路とを付加した
    ことを特徴とするフェイルセーフ回路。
  16. 【請求項16】 請求項8,9,12,14のいずれか
    において、診断結果を一括して中央制御室側へ伝送し、
    中央制御室側にて、この結果を一括して表示する手段を
    設けたことを特徴とする安全保護装置。
  17. 【請求項17】 複数のセンサと、各センサ対応に設け
    られ各センサからの出力信号が基準値を越える場合に当
    該安全保護装置を動作させるためのトリップ信号を出力
    する比較手段と、各比較手段からのトリップ信号を入力
    とし当該安全保護装置を動作させるための演算処理を実
    施する演算手段と、該演算手段から出力され当該安全保
    護装置を動作させるための信号を基準周波数の信号に変
    換する基準周波数信号出力手段と、該基準周波数信号出
    力手段からの基準周波数信号を入力とするフェイルセー
    フ回路と、該フェイルセーフ回路の出力信号で当該安全
    保護装置を駆動するスイッチング素子を制御する手段と
    を備えることを特徴とする安全保護装置。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至請求項7のいずれかにお
    いて、矩形波の代わりに三角波等の他の波形の信号を用
    いることを特徴とするフェイルセーフ回路。
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