JPH06144068A - パートタイム式4輪駆動装置 - Google Patents

パートタイム式4輪駆動装置

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JPH06144068A
JPH06144068A JP30404192A JP30404192A JPH06144068A JP H06144068 A JPH06144068 A JP H06144068A JP 30404192 A JP30404192 A JP 30404192A JP 30404192 A JP30404192 A JP 30404192A JP H06144068 A JPH06144068 A JP H06144068A
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JP
Japan
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sleeve
wheel drive
power transmission
wheel
drive system
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JP30404192A
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English (en)
Inventor
Shigeo Jinpo
誉郎 神宝
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 4輪駆動での旋回走行に伴い、タイトコーナ
ブレーキング現象により駆動系に循環トルクが発生して
いる状態から2輪駆動に切換えても、切換ショックの発
生を抑制することが出来るようにする。 【構成】 パートタイム式4輪駆動装置において、2・
4輪切換クラッチスリーブ5を、第1、第2動力伝達部
43・61を連結する第1スリーブ5aと、この第1ス
リーブに相対回転可能に結合されて第1動力伝達部に結
合可能な結合部59をもった第2スリーブ5bとから構
成して、前記第1スリーブ5aと第2スリーブ5bとの
間の密閉状の中空室50に粘性流体継手8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転者自身の操作によ
り、前、後輪の間を直結する4輪駆動と、その結合を解
いていずれか一方の車輪だけを駆動する2輪駆動とに切
換可能とするパートタイム式4輪駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にパートタイム式の4輪駆動装置に
あっては、例えば特開平2−81726号公報に示され
ているように、トランスファを構成する2・4輪切換ク
ラッチスリーブの作動により、駆動力を前輪及び後輪の
双方に伝達する4輪駆動と、駆動力を例えば後輪にのみ
伝達する2輪駆動とに切換可能としている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところでかかる4輪駆
動装置による4輪駆動での旋回走行に伴い、前輪と後輪
との回転差により、いわゆるタイトコーナブレーキング
現象が生じて、駆動系に循環トルクが発生することがあ
るが、かかる状態で、前記2・4輪切換クラッチスリー
ブの操作により4輪駆動から2輪駆動に切換えると、前
記循環トルクが瞬時に開放されるために、駆動系が大き
く挙動して、運転者に不快なショックを与える不具合が
ある。
【0004】本発明は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、目的とするところは、4輪駆動での旋回走行
に伴い、タイトコーナブレーキング現象により駆動系に
循環トルクが発生している状態から2輪駆動に切換えて
も、切換ショックの発生を抑制することの出来るパート
タイム式4輪駆動装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、第1
動力伝達部43をもつトランスファインプットシャフト
4と第2動力伝達部61をもつトランスファアウトプッ
トシャフト6及び前記第1、第2動力伝達部43・61
を接続して駆動力を前輪及び後輪の双方に伝達する4輪
駆動と、前記第1動力伝達部43と第2動力伝達部61
との接続を解除して駆動力を前輪又は後輪のいずれか一
方に伝達する2輪駆動とに切換える2・4輪切換クラッ
チスリーブ5とを備えたパートタイム式4輪駆動装置に
おいて、前記切換クラッチスリーブ5は、前記第1、第
2動力伝達部43・61を連結する第1スリーブ5a
と、この第1スリーブに相対回転可能に結合され、かつ
前記第1、第2動力伝達部のうち少なくとも第1動力伝
達部に結合可能な結合部59をもった第2スリーブ5b
とを備え、前記第1スリーブ5aと第2スリーブ5bと
の間には、密閉状の中空室50をもち、この中空室50
に粘性流体継手8を設けていることを特徴とするもので
ある。
【0006】また本発明は。第1動力伝達部43と第2
動力伝達部61との間に、前記切換クラッチスリーブ5
に噛合う噛合部87をもったアウタ筒8bと、前記トラ
ンスファインプットシャフト又はトランスファアウトプ
ットシャフトに結合するインナ筒8aとを備えた粘性流
体継手80を設けてもよい。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、4輪駆動での旋
回走行時においてタイトコーナブレーキング現象により
駆動系に循環トルクが発生している状態から2輪駆動に
切換える場合、その切換途中において前記第1スリーブ
5aが前記第2伝達部61にのみ噛合し、且つ前記第2
スリーブ5bが前記第1伝達部43に噛合した段階で、
駆動系に発生している循環トルクの作用により、前記第
2スリーブ5bが前記第1スリーブ5aに対して相対回
転して前記循環トルクが開放されようとするが、前記粘
性流体継手8の作動により、前記第2スリーブ5bの前
記第1スリーブ5aに対する相対回転に所定の回転抵抗
が付与されて、前記循環トルクの開放が穏やかに行われ
るので、駆動系が不用意に挙動するようなことがない。
【0008】また請求項2記載の発明によれば、同じく
4輪駆動での旋回走行時においてタイトコーナブレーキ
ング現象により駆動系に循環トルクが発生している状態
から2輪駆動に切換える場合、その切換途中において前
記2・4輪切換クラッチスリーブ5が前記アウタ筒8b
と前記第2伝達部61または第1伝達部43とに噛合し
た段階で、前記粘性流体継手80の作動により、前記ア
ウタ筒8bのインナ筒8aに対する相対回転に所定の回
転抵抗が付与されて、前記循環トルクの開放が穏やかに
行われるのである。
【0009】
【実施例】図5は、FF車をベースとしたパートタイム
式4輪駆動車の駆動系を示すスケルトン図で、図中1a
は車両の前部に搭載したエンジン、1bはトルクコンバ
ータ10を備えた自動変速機、また2はフロントディフ
ァレンシャルであって、該フロントディファレンシャル
2のリングギヤ21を前記変速機1bの出力ギヤ11に
噛合すると共に、このフロントディファレンシャル2か
ら延びるフロントドライブシャフト22に前輪20を取
付けている。
【0010】また3は、前記エンジンからの駆動力を前
輪のみに分配する2輪駆動と前、後輪に分配する4輪駆
動との切換を行うトランスファであって、前記ディファ
レンシャル2のリングギヤ21に常時連動するトランス
ファインプットギヤ31と、該トランスファインプット
ギヤ31に複数のギヤ群32を介して連動するトランス
ファインプットシャフト4と、2・4輪切換クラッチス
リーブ5を介して前記トランスファインプットシャフト
4と連動連結するトランスファアウトプットシャフト6
とを備えている。
【0011】前記トランスファインプットシャフト4
は、シャフト本体41と、該シャフト本体41の軸端部
にスプライン結合したクラッチハブ42と、該クラッチ
ハブ42の外周に形成したギヤからなる第1動力伝達部
43とから成り、また前記トランスファアウトプットシ
ャフト6は、その軸端部に、ギヤからなる第2動力伝達
部61を設け、該第2動力伝達部61に前記2・4輪切
換クラッチスリーブ5を軸方向移動自由に支持するよう
にしている。
【0012】また7aは、前記トランスファアウトプッ
トシャフト6に連結したリヤプロペラシャフト、7bは
リヤディファレンシャルであり、該リヤディファレンシ
ャル7bから延びるリヤドライブシャフト71に後輪7
0を取付けている。
【0013】しかして以上の構成から成るパートタイム
式4輪駆動装置において、図1から図2で示す実施例で
は、前記2・4輪切換スリーブ5を、前記第1、第2動
力伝達部43・61を連結する第1スリーブ5aと、こ
の第1スリーブ5aに相対回転可能に結合された第2ス
リーブ5bとから構成すると共に、これら第1スリーブ
5aと第2スリーブ5bとの間に、密閉状の中空室50
を形成して、この中空室50に粘性流体継手8を設ける
のである。
【0014】具体的には、前記第1スリーブ5aを、内
筒部51と該内筒部51の軸方向一端から径方向外方に
突出する鍔部52と、該鍔部52の外周から前記内筒部
51と平行に延びる外筒部53とから構成して、前記外
筒部53の外周に、シフトフォーク(図示せず)が係合
する嵌合溝54を形成すると共に、前記内筒部51の内
周面には、前記第1、第2動力伝達部43・61に噛合
するギヤ状の第1結合部55を設けている。
【0015】また前記第2スリーブ5bは、前記第1ス
リーブ5aの内筒部51に連続する筒状部56と、該筒
状部56の一端から径方向外方に延びる鍔部57とを備
え、該第2スリーブ5bを前記第1スリーブ5aに対し
てベアリング58を介して相対回転可能に組付けて、こ
れら両スリーブ5a・5b間に、前記第1スリーブ5a
を構成する内筒部51、鍔部52、外筒部53と、前記
第2スリーブ6bを構成する筒状部56、鍔部57とで
画成される環状の中空室50を設けると共に、前記筒状
部56の内周面に、前記第1、第2動力伝達部43・6
1に噛合可能なギヤ状の第2結合部59を設けている。
【0016】一方、前記中空室50に介装する粘性流体
継手8は、いわゆるビスカスカップリングと称される既
知構造のものであって、具体的には、前記第2スリーブ
5bの筒状部56に軸方向のみ移動可能に支持したイン
ナプレート81と、前記第1スリーブ5aの外筒部53
に軸方向のみ移動可能に支持したアウタプレート82と
を前記中空室50内において交互に配置すると共に、前
記中空室50内に粘性の高いシリコンオイルを密封して
なり、前記インナプレート81の前記アウタプレート8
2に対する相対回転時、換言すれば、前記第2スリーブ
5bの前記第1スリーブ5aに対する相対回転時、シリ
コンオイルの剪断抵抗力により、前記第2スリーブ5b
の前記第1スリーブ5aに対する相対回転に所定の回転
抵抗を付与するようにしている。
【0017】以上の構成から成るパートタイム式4輪駆
動装置により、前記2・4輪切換クラッチスリーブ5
を、図1において左方向に移動させて、図1に示すよう
に前記第1スリーブ5aの第1結合部55を前記第1、
第2動力伝達部43・61の両者に噛合させることで、
4輪駆動走行に切換えられるのであり、またかかる状態
から2輪駆動に切換えるには、前記2・4輪切換クラッ
チスリーブ5を図1の状態から右方向に移動させて、前
記第1、第2スリーブ5a・5bの両結合部55・59
を前記トランスファアウタシャフト6の第2動力伝達部
61にのみ噛合させて、前記トランスファインプットシ
ャフト4とトランスファアウタシャフト6との連結を解
除することで2輪駆動に切換えられるのである。
【0018】ところで4輪駆動での旋回走行に伴い、前
輪20と後輪70との回転差によるタイトコーナブレー
キング現象により、駆動系に循環トルクが発生する。そ
して、かかる状態から2輪駆動に切換える場合、前記2
・4輪切換クラッチスリーブ5を図1で示す位置から右
方向に移動する途中において、図2に示すように、前記
第1スリーブ5aの第1結合部55が前記第2伝達部6
1にのみ噛合し、且つ前記第2スリーブ5bの第2結合
部59が前記第1伝達部43に噛合した段階で、駆動系
に発生している循環トルクの作用により、前記第2スリ
ーブ5bが前記第1スリーブ5aに対して、換言すれ
ば、前記粘性流体継手8を構成する前記インナプレート
81が前記アウタプレート82に対して相対回転して前
記循環トルクが開放されようとするが、前記中空室50
内に密封されている高粘性のシリコンオイルの剪断抵抗
力により、前記第2スリーブ5bの前記第1スリーブ5
aに対する相対回転に所定の回転抵抗が付与されること
から、前記循環トルクの開放がシリコンオイルを介して
穏やかに行われて、駆動系を不用意に挙動させるような
ことがなく、従ってタイトコーナーブレーキング状態に
おいて4輪駆動から2輪駆動への切換時、切換ショック
の発生を抑制することが出来るのである。
【0019】尚、前記第1スリーブ5aの第1結合部5
5を前記第2伝達部61にのみ噛合させ且つ前記第2ス
リーブ5bの第2結合部59を前記第1伝達部43に噛
合させた状態で常時走行すると、前記粘性流体継手によ
り、前輪と後輪に差動のついた時にのみトルク伝達を行
う所謂スタンバイ4WDとして用いることが出来る。
【0020】以上の実施例では、前記2・4輪切換クラ
ッチスリーブ5に本発明を適用したが、図3又は図4に
示すように、前記切換クラッチスリーブ5に噛合う噛合
部をもったアウタ筒8bと、前記トランスファインプッ
トシャフト4又はトランスファアウトプットシャフト6
にスプライン結合するインナ筒8aとを備えた粘性流体
継手80を設けてもよい。
【0021】即ち図3に示す粘性流体継手80は、前記
トランスファインナシャフト4におけるシャフト本体4
2の軸端部にスプライン結合したインナ筒8aと、該イ
ンナ筒8aに対して相対回転自由に組付けたアウタ筒8
bとを備えて、これらインナ筒8aとアウタ筒8bとに
より密閉室8cを画成する一方、前記インナ筒8aの外
周に軸方向のみ移動自由に支持したインナプレート85
と、前記アウタ筒8bの内周に軸方向のみ移動自由に支
持したアウタプレート86とを前記密閉室8c内におい
て交互に配置して、前記密閉室8c内に粘性の高いオイ
ルシリコンを密封すると共に、前記アウタ筒8bの外周
に、前記スリーブ5の内周に形成したスプライン溝5d
に噛合するスプライン歯から成る噛合部87を形成して
成り、前記インナプレート85の前記アウタプレート8
6に対する相対回転時、換言すれば、前記インナ筒8a
の前記アウタ筒8bに対する相対回転時、シリコンオイ
ルの剪断抵抗力により、前記インナ筒8aの前記アウタ
筒8bに対する相対回転に所定の回転抵抗を付与するよ
うにしたものである。
【0022】しかして図3は、前記2・4輪切換クラッ
チスリーブ5が、前記第1、第2動力伝達部43・61
の両者に噛合して、トランスファインプットシャフト4
とトランスファアウタシャフト6とが連動した4輪駆動
走行状態を示し、係る状態から前記2・4輪切換クラッ
チスリーブ5の右方向への移動により、前記2・4輪切
換クラッチスリーブ5が前記第2動力伝達部61にのみ
噛合すると、2輪駆動に切換えられるのである。
【0023】そして、この2・4輪切換クラッチスリー
ブ5を右方向に移動する途中において、図3において2
点鎖線で示すように、前記2・4輪切換クラッチスリー
ブ5が前記アウタ筒8bの噛合部87と前記第2伝達部
61にのみ噛合した段階で、駆動系に発生している循環
トルクの作用により、前記インナ筒8aが前記アウタ筒
8bに対して、換言すれば、前記粘性流体継手80を構
成する前記インナプレート85が前記アウタプレート8
6に対して相対回転して、前記循環トルクが開放されよ
うとするが、前記密閉室8c内に密封されている高粘性
のシリコンオイルの剪断抵抗力により、前記インナ筒8
aの前記アウタ筒8bに対する相対回転に所定の回転抵
抗が付与されることから、前記循環トルクの開放がシリ
コンオイルを介して穏やかに行われ、従ってタイトコー
ナーブレーキング状態において4輪駆動から2輪駆動へ
の切換時、切換ショックの発生を抑制することが出来る
のである。
【0024】図3に示す実施例では、前記インナ筒8a
を前記トランスファインプットシャフト4のシャフト本
体41にスプライン結合したが、図4に示すように、前
記トランスファアウトプットシャフト4の軸端部にスプ
ライン結合してもよい。
【0025】しかして図4は、4輪駆動走行状態を示
し、係る状態から前記前記2・4輪切換クラッチスリー
ブ5の左方向への移動により、前記2・4輪切換クラッ
チスリーブ5が前記第1動力伝達部43にのみ噛合する
と、2輪駆動に切換えられるのであり、この2・4輪切
換クラッチスリーブ5の左方向への移動途中において、
図4において2点鎖線で示すように、前記2・4輪切換
クラッチスリーブ5が前記アウタ筒8bの噛合部87と
前記第1伝達部43にのみ噛合した段階で、駆動系に発
生している循環トルクの作用により、前記アウタ筒8b
が前記インナ筒8aに対して、換言すれば、前記粘性流
体継手80を構成する前記アウタプレート86が前記イ
ンナプレート85に対して相対回転して、前記循環トル
クが開放されようとするが、前記密閉室8c内に密封さ
れている高粘性のシリコンオイルの剪断抵抗力により、
前記アウタ筒8bの前記インナ筒8aに対する相対回転
に所定の回転抵抗が付与されることから、前記循環トル
クの開放がシリコンオイルを介して穏やかに行われ、従
ってタイトコーナーブレーキング状態において4輪駆動
から2輪駆動への切換時、切換ショックの発生を抑制す
ることが出来るのである。
【0026】尚、第3図及び第4図に示す実施例にあっ
ても、前記2・4輪切換クラッチスリーブを前記アウタ
筒8bの噛合部87と前記第2伝達部61若しくは第1
伝達部43にのみ噛合させた状態(図3、図4において
2点鎖線で示す状態)で常時走行することにより、前記
粘性流体継手80により、本考案にかかるパートタイム
式4輪駆動装置を、前輪と後輪に差動のついた時にのみ
トルク伝達を行う所謂スタンバイ4WDとして用いるこ
とが出来る。
【0027】
【発明の効果】以上のごとく請求項1記載の発明によれ
ば、4輪駆動での旋回走行時においてタイトコーナブレ
ーキング現象により駆動系に循環トルクが発生している
状態から2輪駆動に切換える場合、その切換途中におい
て前記第1スリーブ5aが前記第2伝達部61にのみ噛
合し、且つ前記第2スリーブ5bが前記第1伝達部43
に噛合した段階で、前記粘性流体継手8の作動により、
前記第2スリーブ5bの前記第1スリーブ5aに対する
相対回転に所定の回転抵抗が付与されて、前記循環トル
クの開放を穏やかに行うことが出来るので、駆動系を不
用意に挙動させるようなことがなく、従ってタイトコー
ナーブレーキング状態において4輪駆動から2輪駆動へ
の切換時、不快な切換ショックを招くことがないのであ
る。
【0028】また請求項2記載の発明にあっても、同じ
く4輪駆動での旋回走行時においてタイトコーナブレー
キング現象により駆動系に循環トルクが発生している状
態から2輪駆動に切換える場合、その切換途中において
前記2・4輪切換クラッチスリーブ5が前記アウタ筒8
bと前記第2伝達部61または第1伝達部43とに噛合
した段階で、前記粘性流体継手80の作動により、前記
アウタ筒8bのインナ筒8aに対する相対回転に所定の
回転抵抗が付与されて、前記循環トルクの開放を穏やか
に行うことが出来るので、タイトコーナーブレーキング
状態において4輪駆動から2輪駆動への切換時、不快な
切換ショックを招くことがないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパートタイム式4輪駆動装置の
要部の断面図。
【図2】同4輪駆動装置の作動途中を示す要部の断面
図。
【図3】本発明にかかるパートタイム式4輪駆動装置の
別の実施例を示す要部の断面図。
【図4】本発明にかかるパートタイム式4輪駆動装置の
別の実施例を示す要部の断面図。
【図5】本発明を適用するパートタイム式4輪駆動装置
の駆動系を示すスケルトン図。
【符号の説明】
4 トランスファインプットシャフト 43 第1動力伝達部 5 2・4輪切換クラッチスリーブ 5a 第1スリーブ 5b 第2スリーブ 50 中空室 59 結合部 6 トランスファアウトプットシャフト 61 第2動力伝達部 8・80 粘性流体継手 8a インナ筒 8b アウタ筒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1動力伝達部43をもつトランスファ
    インプットシャフト4と第2動力伝達部61をもつトラ
    ンスファアウトプットシャフト6及び前記第1、第2動
    力伝達部43・61を接続して駆動力を前輪及び後輪の
    双方に伝達する4輪駆動と、前記第1動力伝達部43と
    第2動力伝達部61との接続を解除して駆動力を前輪又
    は後輪のいずれか一方に伝達する2輪駆動とに切換える
    2・4輪切換クラッチスリーブ5とを備えたパートタイ
    ム式4輪駆動装置において、前記切換クラッチスリーブ
    5は、前記第1、第2動力伝達部43・61を連結する
    第1スリーブ5aと、この第1スリーブに相対回転可能
    に結合され、かつ前記第1、第2動力伝達部のうち少な
    くとも第1動力伝達部に結合可能な結合部59をもった
    第2スリーブ5bとを備え、前記第1スリーブ5aと第
    2スリーブ5bとの間には、密閉状の中空室50をも
    ち、この中空室50に粘性流体継手8を設けていること
    を特徴とするパートタイム式4輪駆動装置。
  2. 【請求項2】 第1動力伝達部43をもつトランスファ
    インプットシャフト4と第2動力伝達部61をもつトラ
    ンスファアウトプットシャフト6及び前記第1、第2動
    力伝達部を接続して駆動力を前輪及び後輪の双方に伝達
    する4輪駆動と、前記第1動力伝達部と第2動力伝達部
    との接続を解除して駆動力前輪又は後輪のいずれか一方
    に伝達する2輪駆動とに切換える2・4輪切換クラッチ
    スリーブ5とを備えたパートタイム式4輪駆動装置にお
    いて、第1動力伝達部43と第2動力伝達部61との間
    に、前記切換クラッチスリーブ5に噛合う噛合部87を
    もったアウタ筒8bと、前記トランスファインプットシ
    ャフト又はトランスファアウトプットシャフトに結合す
    るインナ筒8aとを備えた粘性流体継手80を設けてい
    ることを特徴とするパートタイム式4輪駆動装置。
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