JPH06142828A - 消失模型鋳造方法とその装置 - Google Patents

消失模型鋳造方法とその装置

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JPH06142828A
JPH06142828A JP4301405A JP30140592A JPH06142828A JP H06142828 A JPH06142828 A JP H06142828A JP 4301405 A JP4301405 A JP 4301405A JP 30140592 A JP30140592 A JP 30140592A JP H06142828 A JPH06142828 A JP H06142828A
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JP
Japan
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runners
sand
molten metal
casting
lost foam
Prior art date
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Pending
Application number
JP4301405A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Miyajima
秀伸 宮嶋
Sukehiro Yamamoto
裕広 山本
Kazunobu Kitahara
一信 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Tec Corp
Original Assignee
Asahi Tec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスの逃げを良くして、製品品質を向上させ
ることができる消失模型鋳造方法とその装置を提供する
ことにある。 【構成】鋳枠7内に砂9を充填するとともに、そこに所
定形状の消失模型1を埋め込み、上記消失模型1に注湯
することにより所定形状の製品を鋳造する消失模型鋳造
方法において、消失模型1に複数の湯道3を接続し、複
数の湯道3に一度に溶湯を注湯する。すると、溶湯は複
数の湯道3を介して消失模型1に到達し、これを消失さ
せて溶湯と置換するとともにガスを発生する。このとき
複数ある湯道3から逆流するガスを自由に逃すことによ
り、ガスの排出が良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消失模型鋳造方法とそ
の装置に係り、特に、消失模型を消失させる際に発生す
るガスの逃げを良くしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、図6に示すような消失模型鋳造
方法によって鋳造を行っていた。まず鋳枠101があ
り、この鋳枠101内には、砂103が充填されている
とともに、そこには、所定形状の消失模型105が埋め
込まれている。上記消失模型105には湯道107が接
続され、その上端は砂103上にあってここに湯口カッ
プ109が設置されている。鋳枠101の下部には、吸
引室111が設けられ、この吸引室111には図示しな
い真空ポンプ等と連通された吸引管113が設けられ、
吸引室111内の空気を吸引・減圧するようになってい
る。
【0003】上記構成において、湯口カップ109内に
溶湯を注湯すると、溶湯が湯道107を介して消失模型
105の部分に注湯されていき、それによって、消失模
型105の部分が消失し、溶湯と置換されて、所定形状
の製品が鋳造されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、消失模型105が消
失する際に発生するガスの逃げが悪いという問題があっ
た。すなわち、消失模型105から発生するガスは、吸
引室111が減圧されているため、吸引室111側へ吸
引され、ここから外部に排出されるようになっている。
しかし、消失模型105が体積の割りに表面積が小さい
ものの場合や、発泡倍率が低いものの場合、又は、消失
性の膜状成形体と発泡成形体とを組み合せたものの場合
等には、ガスの逃げ(排出)が不十分となり、湯回り不
良や製品にガスが含まれるといった欠陥が発生してしま
うものであった。このため、上記のような場合は、吸引
管の数を増やしたり、減圧度を大きくする等の格別な対
策が必要とされるものであった。
【0005】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、ガスの逃げを良くし
て、製品品質を向上させることができる消失模型鋳造方
法とその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による消失模型鋳造方法は、鋳枠内に砂を充填
するとともに、そこに所定形状の消失模型を埋め込み、
上記消失模型に注湯することにより所定形状の製品を鋳
造する消失模型鋳造方法において、消失模型に複数の湯
道を接続し、複数の湯道に一度に溶湯を注湯するように
したことを特徴とするものである。この場合、湯口の形
成方法として、複数の湯道を砂上に露出させ、砂上に露
出させた湯道を囲むように枠体を配置し、上記枠体内に
溶湯を注湯することが考えられる。又、上記消失模型鋳
造方法を実施するための装置として、鋳枠内に配置され
周囲に砂を充填された消失模型と、上記消失模型に接続
され上端を砂上に露出された複数の湯道と、砂上に露出
された湯道を囲うように砂上に配置された枠体と、を具
備した消失模型鋳造装置が考えられる。又、その場合、
枠体は逆テーパ状に形成することが考えられる。
【0007】
【作用】本願発明の場合には、消失模型に複数の湯道が
接続され、これらに一度に溶湯を注湯するものである。
すると、溶湯は複数の湯道を介して消失模型に到達し、
これを消失させて溶湯と置換するとともにガスを発生す
る。このとき複数ある湯道から逆流するガスを自由に逃
すことにより、ガスの排出が良くなるので、湯の回りが
スムーズになり、製品にガスが含まれることがなくな
る。複数の湯道に一度に注湯するためには、砂上に露出
させた湯道の上端を枠体で囲い、この中に溶湯を注湯す
ると作業が容易であり、この枠体を逆テーパ状としてお
けば、鋳造後、枠体を容易に引き抜くことができる。
【0008】
【実施例】以下、図1乃至図5を参照して本発明の一実
施例を説明する。まず、所定形状の消失模型1を製造す
るとともに、消失模型1に複数の湯道3を接続する。本
実施例では、消失模型1に発泡体製の棒体を4本接続す
る。次に、図2に示すように、消失模型1と湯道3に塗
型剤5を塗布する。
【0009】次に、図3に示すように、鋳枠7内に砂9
を充填して、そこに、消失模型1と湯道3を埋め込む。
湯道3の上端は砂7上に突出させ、塗型剤が付着してい
る場合はこれを除去するなどして、発泡体を露出させ
る。次に、砂9の上面にシートとしてのビニールシート
11を被せる。ビニールシート11は湯道3の部分を切
除してあり、湯道3の上端が突出するようにするととも
に端部は鋳枠7の縁に被せられる。鋳枠7の下部には、
吸引室13が設けられ、ここに図示しない真空ポンプ等
と連通する吸引管15が形成される。
【0010】次に、図4に示すように、枠体17をビニ
ールシート11の上から砂9に押し付けて砂9上に配置
する。枠体17は上下が開放された任意の形状のもので
あり、これで複数の湯道3を囲い、砂9上に所謂開放湯
口を形成する。上記枠体17は逆テーパ状をなし、一側
面には図示しない真空ポンプ等と連通する吸引管19を
形成する。又、枠体17の上面には蓋体21を被冠し、
一部を開放しておく。この状態で消失模型鋳造装置が完
成する。尚、蓋体21は枠体17と一体、若しくは別体
で形成されるものであり、その一部を開放して注湯口と
するものである。
【0011】次に、図5に示すようにこの装置を使用し
て消失模型鋳造を行う。すなわち、図示しない真空ポン
プ等を作動させて吸引室13内の空気を吸引し減圧状態
とする。又、鋳枠7内も、砂9上のビニールシート11
が砂9の上面に密着した状態となり、減圧状態が保持さ
れる。そして、溶湯23を取鍋24にとり、これを上記
注湯口より枠体17内に注湯すると、溶湯23は複数の
湯道3より一度に注湯され、湯道3を介して消失模型1
に到達してこれを消失させていき、溶湯23と置換され
て所定形状の製品25が鋳造される。このとき発生する
ガスは気泡26となって湯道3を逆流する形で上方に逃
げ、溶湯23の上面から大気に開放される。又、気泡2
6の噴き上げによって発生する溶湯飛沫27は枠体17
と蓋体21により外部に飛散することなく枠体17内に
貯留される。又、ガスは吸引管19を介して枠体17の
外部に排出される。
【0012】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、消失模型1に複数の湯道3を
接続し、溶湯23を一度に注湯するようにしたから、複
数の湯道3からほぼ同時に溶湯23を注湯しながら、湯
道3から逆流するガスを自由に逃すことができる。これ
は湯道3が複数あり、これらが大気に開放されているこ
とによって、注湯とガスの排出とを同時に行うことが可
能となるからである。よって、スムーズな注湯ができ、
湯道の回りが良くなるとともに、ガスの逃げがよくな
り、高品質の製品を製造することができる。又、ガスの
排出の問題を解消できるので、減圧度を上げるための余
計な設備が不要となる。又、装置は構造が簡単で製造も
容易である。又、湯口として枠体17と蓋体21を使用
したので、気泡の噴き上げによって発生する溶湯飛沫の
飛散を防止し、安全を確保することができる。又、枠体
17を逆テーパ状としたので、鋳造後、湯口の金属部分
から容易に引き抜くことができ、後処理の作業性がよ
い。
【0013】尚、本発明は前記一実施例に限定されるも
のではない。前記一実施例では砂9上にビニールシート
11を置き、吸引室13より空気を吸引して減圧状態と
したが、減圧しないで実施し、またはビニールシート1
1は使用しないで減圧して実施してもよい。つまり、複
数の湯道3から自由にガスを逃すことにより、減圧状態
としなくても鋳造が可能となるものである。又、砂9上
に湯口を形成するために枠体17を使用したが、これに
代えて湯口カップを使用し、又は、砂を窪ませて湯口と
してもよい。この場合は複数の湯道3を湯口カップ又は
窪み湯口内に突出させることになる。又、湯道3は複数
つまり2本以上設けられればよいものであり、その数は
鋳造する対象物の形状や配置の仕方に応じて任意に選択
できるものである。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による消失模
型鋳造方法とその装置によると、消失模型に複数の湯道
を接続し、溶湯を一度に注湯するようにしたから、複数
の湯道から同時に溶湯を注湯しながら、湯道から逆流す
るガスを自由に逃すことができる。よって、スムーズな
注湯ができ、湯の回りが良くなるとともに、ガスの逃げ
が良くなり高品質の製品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で消失模型に湯道を
接続した状態を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図で消失模型に塗型を
した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で消失模型を鋳枠内
に配置して砂を充填した状態を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す図で砂上に枠体をセッ
トした状態を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す図で消失模型鋳造装置
に溶湯を注湯した状態を示す断面図である。
【図6】従来例を示す図で鋳造装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 消失模型 3 湯道 7 鋳枠 9 砂 11 ビニールシート 13 吸引室 17 枠体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳枠内に砂を充填するとともに、そこに
    所定形状の消失模型を埋め込み、上記消失模型に注湯す
    ることにより所定形状の製品を鋳造する消失模型鋳造方
    法において、消失模型に複数の湯道を接続し、複数の湯
    道に一度に溶湯を注湯するようにしたことを特徴とする
    消失模型鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の消失模型鋳造方法におい
    て、複数の湯道を砂上に露出させ、砂上に露出させた湯
    道を囲むように枠体を配置し、上記枠体内に溶湯を注湯
    するようにしたことを特徴とする消失模型鋳造方法。
  3. 【請求項3】 鋳枠内に配置され周囲に砂を充填された
    消失模型と、上記消失模型に接続され上端を砂上に露出
    された複数の湯道と、砂上に露出された湯道を囲うよう
    に砂上に配置された枠体と、を具備したことを特徴とす
    る消失模型鋳造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の消失模型鋳造装置におい
    て、枠体は逆テーパ状に形成されていることを特徴とす
    る消失模型鋳造装置。
JP4301405A 1992-11-11 1992-11-11 消失模型鋳造方法とその装置 Pending JPH06142828A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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