JPH0614236A - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JPH0614236A
JPH0614236A JP4166411A JP16641192A JPH0614236A JP H0614236 A JPH0614236 A JP H0614236A JP 4166411 A JP4166411 A JP 4166411A JP 16641192 A JP16641192 A JP 16641192A JP H0614236 A JPH0614236 A JP H0614236A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 AFに最適な露光量で、また高輝度の存在し
ない画像領域(測距枠)により、安全でかつ正確な合焦
情報を得ることにある。 【構成】 このカメラはレンズユニット1,レンズ駆動
モータ2,団体撮像素子5,ESフィルタ9,システム
制御回路10,積分回路101および高輝度検出回路1
02等を有し、撮像素子5の出力信号を用いて合焦レン
ズ位置の検出を行う。システム制御回路10は、高輝度
検出回路102が高輝度部を検出した場合は合焦レンズ
位置検出のための画像領域の変更を行い、検出しなかっ
た場合は積分回路101の出力値から算出された最適露
光量で露光された画像領域内の画像信号を用いて合焦レ
ンズ位置を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動焦点機能付の電子ス
チルカメラに関し、更に詳しくは電子スチルカメラの自
動焦点(以後、AFと略称する)機能に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は被写体を撮像する固体撮像素子の
出力値から画像のぼけ量を検出し、この検出値に基いて
自動的に合焦させる機能を持った従来の自動焦点機能付
電子スチルカメラの構成例を示す。本図において、1は
合焦レンズに相当のレンズユニット、2はレンズユニッ
ト1の位置を調整するレンズ駆動モータである。3は絞
り、4は絞り3を調整する絞り駆動回路である。5はレ
ンズユニット1により合焦された被写体像(光学像)を
電気信号に変換する固体撮像素子であり、6は固体撮像
素子5を駆動するための固体撮像素子駆動回路である。
7は固体撮像素子5の出力をA/D(アナログ・デジタ
ル)変換するA/D変換回路である。8はA/D変換回
路7の出力を静止画像データとして記憶するメモリ(フ
レームメモリ)である。9は、メモリ8から読み出され
る映像信号に基いてぼけ量をあらわすES値(後術)を
算出するESフィルタである。10はCPU(中央演算
処理装置)やプログラムROM,RAM等を有してシス
テム全体を制御するシステム制御回路である。
【0003】11はメモリ8の出力に対してγ変換、帯
域制限等の処理を行う撮像信号処理回路である。12は
撮像信号処理回路11の出力をD/A(デジタル・アナ
ログ)変換するD/A変換回路である。13はD/A変
換回路12の出力をFM変調するFM変調回路である。
14はFM変調回路13の出力を電流増幅するRECア
ンプ(増幅器)である。15はRECアンプ14に接続
した磁気ヘッド、16は記録媒体である磁気シート(フ
ロッピディスク)、17は磁気シート16を回転させる
モータ、18はモータ17の回転を安定させるためのモ
ータサーボ回路である。19は被写体の明るさを測定す
るための測光素子である。20はレリーズスイッチであ
り、このスイッチ20の投入とともに一連の撮影動作が
開始される。
【0004】図2には上記固体撮像素子5として従来か
ら良く用いられているインターライン転送型固体撮像素
子を示す。本図において、501はインターライン転送
型固体撮像素子の全体を示す。502は光を電荷に変え
て蓄積するフォトダイオード、503はフォトダイオー
ド502で発生した電荷を垂直方向に転送する垂直CC
Dである。V1〜V4は垂直CCD503の転送電極で
あり、V1はフォトダイオード502の奇数行の電荷を
転送する転送ゲートを兼ねている。同様に、V3はフォ
トダイオードの偶数行の電荷を転送する転送ゲートを兼
ねている。垂直CCD503は4相の転送パルスで駆動
される。504は垂直CCD503から転送されてくる
電荷を水平方向に転送する水平CCDである。H1,H
2は、水平CCD504の転送電極であり、2相の転送
パルスで駆動される。505は電荷を電圧に変換して出
力する出力アンプ(増幅器)である。506は不要電荷
を逆転相により掃き捨てるためのトップドレインであ
る。507は不要電荷を順転相により掃き捨てるための
ボトムドレインである。
【0005】図3は図1の自動焦点機能付の電子スチル
カメラの従来の動作シーケンスを示す。時刻T0にレリ
ーズスイッチ20が投入(ON,閉成)されると、一連
の撮影シーケンスが開始される。システム制御回路10
は測光素子19の出力に応じて撮影のための最適絞り値
Avおよび最適シャッタスピードTvを算出する。次に
システム制御回路10は時刻T1からT2の間に絞り3
を解放に設定し、時刻T2からT3の間にn段ステッ
プ、もしくは連続的に無限遠から至近までのピント位置
まで、レンズユニット1をレンズ駆動モータ2によって
移動させるとともに、固体撮像素子5に対しn回の不要
電荷の掃き捨て,露光,信号電荷読み出しといった一連
の自動焦点動作、すなわちAF動作を行い、n回の信号
電荷読み出しにおける固体撮像素子5の出力から、ぼけ
量を算出することによって最もぼけ量の少ない位置、す
なわち最適ピント位置つまり合焦レンズ位置を算出す
る。AF動作時の露光時間は、AF動作時の露光量が上
記最適絞り値Av,最適シャッタスピードTvで得られ
る露光量と同じになるように設定される。次に、システ
ム制御回路10は時刻T3からT4の間に、絞り駆動回
路4を介して絞り3の絞り値をAvに設定すると同時
に、レンズユニット1をレンズ駆動モータ2を介して合
焦レンズ位置に設定する。続いて、システム制御回路1
0は時刻T4から固体撮像素子5に対し固体撮像素子駆
動回路6を介して不要電荷を逆転相によりトップドレイ
ン506に掃き捨てるクリア動作を行い、その後、本露
光を行う。次にシステム制御回路10は時刻T5から信
号電荷の読み出しを行うとともに、磁気シート16に処
理信号を記録する。
【0006】図4は、上記のぼけ量を検出するための方
法の1つであるES法の説明をする図である。ES法に
関してはUSP4,804,831号公報に開示されて
いる周知技術であるので簡単な説明にとどめる。同図に
おいて(a)は映像信号であり合焦時はエッジが立ち、
非合焦時はエッジが寝る。(b)は映像信号を微分波形
の絶対値Dである。(c),(d)はそれぞれ微分波形
Dの遅延信号DL1,DL2であり、(e)は積分波形
Iであって映像信号のエッジ部のコントラストをあらわ
す。(f)に示すように、微分波形Dのデータを積分波
形Iのデータで割算することによって得られる値で、エ
ッジの鋭さを示すES値をあらわす。
【0007】図5は図1のESフィルタ9の構成例を示
す。同図において901は微分回路、902は絶対値回
路、903は遅延回路、904は積分回路、905は割
算回路である。906はピークホールド回路である。こ
のESフィルタ9を用いて画像情報の中で最もES値の
高かった値をその被写体のES値と判断する。
【0008】図6は合焦位置を求めるために、AF動作
を行う際のレンズ位置とES値の変化の関係を示す。レ
ンズユニット1のレンズ送りはレンズ駆動モータ2によ
り最小位置から最大位置まで連続的に送り、その間、1
垂直走査期間毎(1Vと略称する)に画像情報を固体撮
像素子5に蓄積し、その蓄積信号を読み出し、その読み
出した画像情報からES値を求めて最もES値が大きか
った位置を合焦位置とする。レンズ送り量を横軸に、合
焦信号(この場合はES値)を縦軸にとった時に描かれ
る合焦位置をピークとする曲線を山登り曲線というが、
ES法の山登り曲線は、急峻であり合焦検出の精度がよ
い。以上の説明は、入力される画像情報の全情報を用い
てAF動作を行っているが、AF動作には迅速さが要求
されるので、通常は一定の面積を持つ測距枠を用いてこ
の測距枠内でAF動作が行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例において、従来のAF(自動焦点)動作時
の露光量は、撮影時に最適となるように設定されてお
り、必ずしもAFに最適な露光量であるとは限らない。
また、測距枠内に光源等の高輝度部分が存在すると非合
焦状態であっても、あたかも合焦しているような合焦情
報が得られてしまう。したがって正確なAF動作が行え
ないという問題点があった。
【0010】本発明は上述の点に鑑み、AFに最適な露
光量で、また高輝度部の存在しない画像領域(測距枠)
により、安全でかつ正確な合焦情報を得ることができる
自動焦点機能付の電子スチルカメラを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、撮像素子の信号出力から得られる画像信
号を用いて被写体の合焦状態を判断し、合焦レンズ位置
を検出する自動焦点機能付の電子スチルカメラにおい
て、前記合焦レンズ位置の検出のための画像領域を選択
抽出する画像領域設定手段と、該画像領域設定手段によ
り設定された前記画像領域内の画像信号を用いて当該画
像領域の最適露光量を算出する最適露光量算出手段と、
該最適露光量算出手段で算出された前記最適露光量によ
り露光された前記画像領域内の画像信号を用いて合焦レ
ンズ位置を算出する合焦検出手段とを具備することを特
徴とする。
【0012】また、本発明はその一形態として、前記最
適露光量算出手段で算出された前記最適露光量により露
光された前記画像領域の画像信号から高輝度部を検出す
る高輝度検出手段と、前記高輝度検出手段が高輝度部を
検出した場合は前記画像領域設定手段により前記画像領
域の変更を行わせ、かつ前記高輝度検出手段が高輝度部
を検出しない場合は前記最適露光量により前記合焦検出
手段で合焦レンズ位置を算出させる制御を行う制御手段
とを具備することを特徴とすることができる。
【0013】
【作用】本発明では、前処理として測距枠内に高輝度部
が存在しない測距枠を決定し、その測距枠内の画像信号
に最適となる露光量を決定するという測距枠およびAF
時露光量決定動作を行い、その測距枠、露光量でES法
等によるAF動作を行うようにしたので、安定でかつ正
確な合焦情報を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0015】図7は、本発明の一実施例における自動焦
点機能付の電子スチルカメラの回路構成を示す。図7に
おいて図1と同一の構成要素については同一の番号を付
しその説明を省略する。図7の101はメモリ8の出力
側に接続して測距枠内の画像の輝度成分の平均値を算出
するための積分回路である。この積分回路101の出力
を以下Y値とする。102はメモリ8の出力側に接続し
て測距枠内の高輝度部を検出する高輝度検出回路であ
る。これらの回路101,102の出力はシステム制御
回路10に入力する。
【0016】図8は図7の本発明実施例の電子スチルカ
メラの動作シーケンスを示し、図9は本発明実施例の測
距枠およびAF時露光量決定動作の動作手順を示す。
【0017】次に、図7,図8および図9を参照して、
本発明実施例の合焦動作を説明する。まず、図8の時刻
T0にレリーズスイッチ20が投入(ON)されると、
一連の撮影シーケンスが開始される。測光素子19の出
力を基に最適絞り値Avおよび最適シャッタスピードT
vを算出する。次の時刻T1からT2の間に絞り3を解
放に設定し、同時にレンズ1を無限遠と至近の中央付近
のピント位置に移動させる(以上ステップS0)。
【0018】時刻T2から測距枠およびAF時露光量決
定動作を行う。時刻T2で測距可能な最小面積の測距枠
(初期測距枠)を設定する(ステップS1)。初期の測
距枠はたとえば図10の1に選ばれる。
【0019】次に、撮影時の最適露光量で露光を行い
(ステップS2)、この露光によって得られた測距枠内
の画像信号を積分した値であるY値を積分器101によ
り算出する(ステップS3)。このY値から測距枠内の
被写体に最適な露光量Aを算出する(ステップS4)。
本実施例では、測距枠内の最適露光量の算出に積分値を
用いているが、例えば、測距枠内の画像信号に重みを付
けて加算したものなどを用いてもよい。また撮像素子以
外の測光素子等で測距枠内の測光を行ってもよい。
【0020】次に、算出された上記露光量Aで露光を行
う(ステップS5)。この時得られた画像信号から高輝
度検出回路102により画像の高輝度部を検出する(ス
テップS6)。高輝度部が存在しない場合には、現在の
測距枠で露光量Aでの露光によりAF動作を行う(ステ
ップS8,S9)。
【0021】高輝度部が存在する場合には、例えば図1
0の2に測距枠を移動し(ステップS7)、ステップS
2に戻って上述のY値算出,高輝度検出といった同様の
処理を行う(ステップS2〜S5)。そして、高輝度部
が存在しなくなるまで測距枠を移動しながら(ステップ
S7)、同様の処理を行い、高輝度部が存在しなくなっ
た時点で測距枠およびAF時の最適露光量を決定する
(ステップS8)。この時、測距枠を当該カメラのビュ
ーファインダー(不図示)内に表示すれば、合焦させた
い被写体に対してより正確なAF動作が行える。
【0022】次に、時刻T3で、至近から無限遠のレン
ズ位置までレンズユニット1をk段ステップ、もしくは
連続的に移動させるとともに、不要電荷の掃き捨て,露
光,信号電荷読み出しといった一連の動作、すなわちA
F動作を行い、信号電荷読み出しにおける固体撮像素子
5の出力からぼけ量を算出する。このぼけ量の算出によ
って最もぼけ量の少ない位置、すなわち合焦レンズ位置
(P)を算出する。
【0023】次の時刻T4からT5の間に、絞り3の絞
り値をステップS0で求めた最適絞り値Avに設定する
と同時に、レンズユニット1を合焦レンズ位置(P)に
移動・設定する。
【0024】時刻T5から固体撮像素子5の不要電荷を
逆転相によりトップドレイン506に掃き捨てるクリア
動作を行い、その後、本露光を行う。次に時刻T6から
固体撮像素子5の信号電荷の読み出しを行うとともに、
読み出した信号を処理し、磁気シート16にその処理信
号を記録する。
【0025】本実施例では、撮影時に合焦レンズ位置
(P)にレンズユニット1を移動させる場合に、AF動
作終了地点から直接移動させているが、レンズユニット
1をAF動作終了後、一旦、AF動作開始地点に移動さ
せ、AF動作の時と同じ方向からP点に移動させてもよ
い。また、ぼけ量検出のフィルタ9は、ESフィルタに
限らず、例えば、ハイパスフィルタやバンドパスフィル
タであっても良い。
【0026】さらに、本実施例では、合焦検出手段がデ
ジタルフィルタで構成されているが、アナログで合焦検
出を行ってもよいことは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前処理として測距枠内に高輝度部が存在しない測距枠を
決定し、その測距枠内の画像信号に最適となる露光量を
決定するという測距枠およびAF時露光量決定動作を行
い、その測距枠、露光量でES法等によるAF動作を行
うようにしたので、安定でかつ正確な合焦情報を得るこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動焦点機能付の電子スチルカメラの回
路構成を示すブロック図である。
【図2】インターライン転送型の固体撮像素子の構成を
示す平面図である。
【図3】従来の自動焦点機能付の電子スチルカメラの動
作シーケンスを示すタイミングチャートである。
【図4】ES法を説明する波形図である。
【図5】ESフィルタの構成例を示すブロック図であ
る。
【図6】AF動作を行う際のレンズ位置とES値の変化
の一例を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施例における自動焦点機能付の電
子スチルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例の電子スチルカメラの動作シー
ケンスを示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の一実施例の測距枠およびAF時露光量
決定動作の動作手順を示す流れ図である。
【図10】本発明の一実施例の測距枠を移動させる場合
の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 レンズユニット 2 レンズ駆動モータ 3 絞り 4 絞り駆動回路 5 固体撮像素子 6 固体撮像素子駆動回路 7 A/D変換回路 8 メモリ 9 ESフィルタ 10 システム制御回路 11 撮像信号処理回路 16 磁気シート 19 測光素子 20 レリーズスイッチ 101 積分回路 102 高輝度検出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子の信号出力から得られる画像信
    号を用いて被写体の合焦状態を判断し、合焦レンズ位置
    を検出する自動焦点機能付の電子スチルカメラにおい
    て、 前記合焦レンズ位置の検出のための画像領域を選択抽出
    する画像領域設定手段と、 該画像領域設定手段により設定された前記画像領域内の
    画像信号を用いて当該画像領域の最適露光量を算出する
    最適露光量算出手段と、 該最適露光量算出手段で算出された前記最適露光量によ
    り露光された前記画像領域内の画像信号を用いて合焦レ
    ンズ位置を算出する合焦検出手段とを具備することを特
    徴とする電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記最適露光量算出手段で算出された前
    記最適露光量により露光された前記画像領域の画像信号
    から高輝度部を検出する高輝度検出手段と、 前記高輝度検出手段が高輝度部を検出した場合は前記画
    像領域設定手段により前記画像領域の変更を行わせ、か
    つ前記高輝度検出手段が高輝度部を検出しない場合は前
    記最適露光量により前記合焦検出手段で合焦レンズ位置
    を算出させる制御を行う制御手段とを具備することを特
    徴とする請求項1に記載の電子スチルカメラ。
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