JPH06141743A - 魚釣用リール - Google Patents
魚釣用リールInfo
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- JPH06141743A JPH06141743A JP30387492A JP30387492A JPH06141743A JP H06141743 A JPH06141743 A JP H06141743A JP 30387492 A JP30387492 A JP 30387492A JP 30387492 A JP30387492 A JP 30387492A JP H06141743 A JPH06141743 A JP H06141743A
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- fishing line
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- fishing
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 釣糸の繰り出し長さ及び巻き取り長さの計測
精度を向上させることができる魚釣用リールを提供す
る。 【構成】 リール本体1と、釣糸が巻回されるスプール
2と、スプール又は回転体の回転検出センサと、センサ
からの信号をカウントしてスプールの回転数を計数する
カウンタと、繰り出し糸長又は巻き取り糸長を演算する
演算手段と、演算された糸長表示部5と、スプールに巻
回される釣糸の巻回層を複数の区間に区分けし、各区間
通過を検出し、且つその検出時期をリール本体側のマイ
クロコンピュータに送出する複数個の位置検出手段6
と、糸径の異なる釣糸毎のスプール回転数と糸巻量の関
係を実測して求められた曲線近似データによって作成し
た各種の糸長さ計算式記憶装置とを備え、各区間毎に適
切な糸長さ計算式を選出して測長する。
精度を向上させることができる魚釣用リールを提供す
る。 【構成】 リール本体1と、釣糸が巻回されるスプール
2と、スプール又は回転体の回転検出センサと、センサ
からの信号をカウントしてスプールの回転数を計数する
カウンタと、繰り出し糸長又は巻き取り糸長を演算する
演算手段と、演算された糸長表示部5と、スプールに巻
回される釣糸の巻回層を複数の区間に区分けし、各区間
通過を検出し、且つその検出時期をリール本体側のマイ
クロコンピュータに送出する複数個の位置検出手段6
と、糸径の異なる釣糸毎のスプール回転数と糸巻量の関
係を実測して求められた曲線近似データによって作成し
た各種の糸長さ計算式記憶装置とを備え、各区間毎に適
切な糸長さ計算式を選出して測長する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣用リールに関し、
詳しくは魚釣り時の釣糸の繰り出し長さ及び巻き取り長
さを高精度に計測できるようにした魚釣用リールに関す
る。
詳しくは魚釣り時の釣糸の繰り出し長さ及び巻き取り長
さを高精度に計測できるようにした魚釣用リールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、魚釣用リールには、スプールに巻
回された釣糸の繰り出し長さ及びスプールに巻き取られ
る長さを計測し、これらを表示部にデジタル表示する測
長機構を備えたものが出現しており、しかもそれらの機
能はマイクロコンピュータによって制御されている。そ
して、上記の釣糸の繰り出し長さ及び釣糸の巻き取り長
さを計測する機構としては、スプールに巻回された釣糸
の最外側面にローラを接触させ、そのローラがスプール
の回転にともない接触摩擦力で回転するようにし、その
ローラの回転数をマグネットとホールIC等の検出素子
との組み合わせからなる検出機構で検出し、そのローラ
の回転数に該ローラの周長を掛けることで糸長が算出さ
れるようにしたもの、又、スプール回転数を検出し、そ
の回転数から釣糸の繰り出し長さ及び巻き取り長さを演
算算出するものが開発されている。
回された釣糸の繰り出し長さ及びスプールに巻き取られ
る長さを計測し、これらを表示部にデジタル表示する測
長機構を備えたものが出現しており、しかもそれらの機
能はマイクロコンピュータによって制御されている。そ
して、上記の釣糸の繰り出し長さ及び釣糸の巻き取り長
さを計測する機構としては、スプールに巻回された釣糸
の最外側面にローラを接触させ、そのローラがスプール
の回転にともない接触摩擦力で回転するようにし、その
ローラの回転数をマグネットとホールIC等の検出素子
との組み合わせからなる検出機構で検出し、そのローラ
の回転数に該ローラの周長を掛けることで糸長が算出さ
れるようにしたもの、又、スプール回転数を検出し、そ
の回転数から釣糸の繰り出し長さ及び巻き取り長さを演
算算出するものが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した測
長機構のうち前者は釣糸に海水が付着することでローラ
と釣糸との間に水膜を生じ、それによりローラの回転に
スリップが生じ、必ずしも正確な測長が出来るとは言え
ないものであった。又、釣糸に付着した海水はローラの
表面のみならず該ローラの回転軸等にも付着し、海水が
乾燥して塩分が固形化してローラの回転が悪くなると言
った問題点を有する。更に、仕掛けを海中に降ろす場合
も測長しながら釣糸を繰り出すということで、ローラの
接触はスプールの回転に抵抗として働き、仕掛けを目的
の棚へ素早く到達させるといったことができにくいとい
う問題点を有する。
長機構のうち前者は釣糸に海水が付着することでローラ
と釣糸との間に水膜を生じ、それによりローラの回転に
スリップが生じ、必ずしも正確な測長が出来るとは言え
ないものであった。又、釣糸に付着した海水はローラの
表面のみならず該ローラの回転軸等にも付着し、海水が
乾燥して塩分が固形化してローラの回転が悪くなると言
った問題点を有する。更に、仕掛けを海中に降ろす場合
も測長しながら釣糸を繰り出すということで、ローラの
接触はスプールの回転に抵抗として働き、仕掛けを目的
の棚へ素早く到達させるといったことができにくいとい
う問題点を有する。
【0004】一方、後者はマイクロコンピュータに予め
釣糸の種類(号数)毎の演算用データを記憶しておき、
使用する釣糸の種類を入力手段によって入力することに
よりそれに応じて対応するデータが読み出され、そのデ
ータに従って検出したスプールの回転数から糸長を演算
算出するため、上述したようなローラによる測長機構が
有する問題点は解決される。しかしながら、釣糸の種類
は号数が同じであってもその材質の違いによって糸の径
が異なり、又同じ材質からなる同じ号数の糸であっても
新しいものと、使い古したものとではこれまた糸の径が
異なる。従って、単に号数のみで判断して入力した場合
は、同じスプールの回転であっても糸径の違いによって
糸巻量(糸長)に違いが生じるといった問題点を有す
る。更に、その演算用データを使用するためには釣糸を
必ずどこまで巻かなければならないといった制約があ
り、煩わしいといった不便を有する。
釣糸の種類(号数)毎の演算用データを記憶しておき、
使用する釣糸の種類を入力手段によって入力することに
よりそれに応じて対応するデータが読み出され、そのデ
ータに従って検出したスプールの回転数から糸長を演算
算出するため、上述したようなローラによる測長機構が
有する問題点は解決される。しかしながら、釣糸の種類
は号数が同じであってもその材質の違いによって糸の径
が異なり、又同じ材質からなる同じ号数の糸であっても
新しいものと、使い古したものとではこれまた糸の径が
異なる。従って、単に号数のみで判断して入力した場合
は、同じスプールの回転であっても糸径の違いによって
糸巻量(糸長)に違いが生じるといった問題点を有す
る。更に、その演算用データを使用するためには釣糸を
必ずどこまで巻かなければならないといった制約があ
り、煩わしいといった不便を有する。
【0005】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、スプール回転数から糸長を演算する機構を備えた
魚釣用リールにおいて、釣糸の号数が同じであっても糸
径の不揃いによって生じる測長の誤差を無くし、釣糸の
繰り出し長さ及び巻き取り長さの計測精度を向上させる
ことができる魚釣用リールを提供することにある。
る問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、スプール回転数から糸長を演算する機構を備えた
魚釣用リールにおいて、釣糸の号数が同じであっても糸
径の不揃いによって生じる測長の誤差を無くし、釣糸の
繰り出し長さ及び巻き取り長さの計測精度を向上させる
ことができる魚釣用リールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に本発明が講じた技術手段は、リール本体と、このリー
ル本体に回転可能に支持され釣糸が巻回されるスプール
と、このスプール又は該スプールと同回転を行う回転体
の回転を検出するセンサと、このセンサからの信号をカ
ウントしてスプールの回転数を計数するカウンタと、そ
のカウンタの計数値をもとに繰り出し糸長又は巻き取り
糸長を演算する演算手段と、この演算された糸長を表示
する表示部と、上記スプールに巻回される釣糸の巻回層
を複数の区間に区分けし、それら各区間を通過したこと
を検出し、且つその検出時期をリール本体側のマイクロ
コンピュータに送出する複数個の位置検出手段と、前記
の各区間における糸径の異なる釣糸毎のスプール回転数
と糸巻量の関係を実測して求められた曲線に近似したデ
ータによって作成した各種の糸長さ計算式を記憶させた
記憶装置とを備え、各区間毎に適切な糸長さ計算式を選
出して測長することを特徴とする。
に本発明が講じた技術手段は、リール本体と、このリー
ル本体に回転可能に支持され釣糸が巻回されるスプール
と、このスプール又は該スプールと同回転を行う回転体
の回転を検出するセンサと、このセンサからの信号をカ
ウントしてスプールの回転数を計数するカウンタと、そ
のカウンタの計数値をもとに繰り出し糸長又は巻き取り
糸長を演算する演算手段と、この演算された糸長を表示
する表示部と、上記スプールに巻回される釣糸の巻回層
を複数の区間に区分けし、それら各区間を通過したこと
を検出し、且つその検出時期をリール本体側のマイクロ
コンピュータに送出する複数個の位置検出手段と、前記
の各区間における糸径の異なる釣糸毎のスプール回転数
と糸巻量の関係を実測して求められた曲線に近似したデ
ータによって作成した各種の糸長さ計算式を記憶させた
記憶装置とを備え、各区間毎に適切な糸長さ計算式を選
出して測長することを特徴とする。
【0007】スプールに巻回する釣糸が所定の外径位置
に到達したことを検出する位置検出手段のセンサーとし
ては、圧力センサー或いは光ファイバーを用いた投光器
と受光器とからなる検出センサー等が挙げられる。そし
て、上記の位置検出手段はスプールの側板に、軸胴寄り
から径方向外側に向けて所定間隔毎に複数個を配置した
り、或いはスプールを支持するリール本体側に配置して
もよいものである。又、上記した位置検出手段の取り付
け間隔は任意に設定し得るものである。
に到達したことを検出する位置検出手段のセンサーとし
ては、圧力センサー或いは光ファイバーを用いた投光器
と受光器とからなる検出センサー等が挙げられる。そし
て、上記の位置検出手段はスプールの側板に、軸胴寄り
から径方向外側に向けて所定間隔毎に複数個を配置した
り、或いはスプールを支持するリール本体側に配置して
もよいものである。又、上記した位置検出手段の取り付
け間隔は任意に設定し得るものである。
【0008】更に、本発明に係る魚釣用リールは、スプ
ールを回転させるために電動モータを装備した魚釣用電
動リールは勿論のこと、ハンドルの手動操作によって回
転させる一般的な両軸受タイプ又は片軸受タイプの魚釣
用リールであっても良いことはいうまでもないことであ
る。
ールを回転させるために電動モータを装備した魚釣用電
動リールは勿論のこと、ハンドルの手動操作によって回
転させる一般的な両軸受タイプ又は片軸受タイプの魚釣
用リールであっても良いことはいうまでもないことであ
る。
【0009】
【作用】上記の手段によれば、リール本体に装備したマ
イクロコンピュータの電源をONしてから、平行巻機構の
ラインガイドを通してスプール又はスプールに設けられ
たスプールピンに使用する釣糸を結び付ける。そして、
入力スイッチをONした後、ハンドル操作又は電動によっ
てスプールを回転させて釣糸をスプールに巻回する。ス
プールに巻かれた釣糸が増え、スプールの軸芯寄りに配
置された位置検出手段の設置位置に至ると、該位置検出
手段がそれを検出してその検出信号をマイクロコンピュ
ータに入力すると同時に、マイクロコンピュータには回
転数検出手段から、釣糸の巻き始めからのスプールの回
転数が入力されている。
イクロコンピュータの電源をONしてから、平行巻機構の
ラインガイドを通してスプール又はスプールに設けられ
たスプールピンに使用する釣糸を結び付ける。そして、
入力スイッチをONした後、ハンドル操作又は電動によっ
てスプールを回転させて釣糸をスプールに巻回する。ス
プールに巻かれた釣糸が増え、スプールの軸芯寄りに配
置された位置検出手段の設置位置に至ると、該位置検出
手段がそれを検出してその検出信号をマイクロコンピュ
ータに入力すると同時に、マイクロコンピュータには回
転数検出手段から、釣糸の巻き始めからのスプールの回
転数が入力されている。
【0010】それにより、位置検出手段が釣糸の巻回到
達を検出した時のスプール回転数により、マイクロコン
ピュータはその区間用の糸長さ計算式群(パラメータ
群)の中から適切な計算式を選出する。続いて、最初の
位置検出手段から次の位置検出手段に検出されるまでに
要したスプール回転数によりマイクロコンピュータはそ
の区間用の糸長さ計算式群(パラメータ群)の中から適
切な計算式を選出する。以上の操作が釣糸の巻回に伴っ
て繰り返し行われ、各区間毎に適切な糸長さ計算式が選
出され、それら選出された糸長さ計算式が一つにまとめ
られて測長用の計算式が入力完了される。釣糸を必要量
巻いた時点でセットスイッチをONすると、表示部にはそ
れまでの糸長さのメートル表示が「0m」表示となり、
巻き取った量に応じ複数の選出された糸長さ計算式(パ
ラメータ)がまとめられて出来た糸長さ計算式(パラメ
ータ)がマイクロコンピュータに記憶される。そして、
以後の釣りに於てはスプールの回転による釣糸の繰り出
し長さ、釣糸の巻き取り長さはスプールの回転数検出と
まとめられた計算式(パラメータ)とによって糸長さが
演算されて表示部にメートル表示される。
達を検出した時のスプール回転数により、マイクロコン
ピュータはその区間用の糸長さ計算式群(パラメータ
群)の中から適切な計算式を選出する。続いて、最初の
位置検出手段から次の位置検出手段に検出されるまでに
要したスプール回転数によりマイクロコンピュータはそ
の区間用の糸長さ計算式群(パラメータ群)の中から適
切な計算式を選出する。以上の操作が釣糸の巻回に伴っ
て繰り返し行われ、各区間毎に適切な糸長さ計算式が選
出され、それら選出された糸長さ計算式が一つにまとめ
られて測長用の計算式が入力完了される。釣糸を必要量
巻いた時点でセットスイッチをONすると、表示部にはそ
れまでの糸長さのメートル表示が「0m」表示となり、
巻き取った量に応じ複数の選出された糸長さ計算式(パ
ラメータ)がまとめられて出来た糸長さ計算式(パラメ
ータ)がマイクロコンピュータに記憶される。そして、
以後の釣りに於てはスプールの回転による釣糸の繰り出
し長さ、釣糸の巻き取り長さはスプールの回転数検出と
まとめられた計算式(パラメータ)とによって糸長さが
演算されて表示部にメートル表示される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
すると、図1は両軸受リールの平面図を示し、図中、1
はリール本体、2はリール本体1の左右側板間に回転可
能に支持されたスプール、3はスプールの回転数を検出
する回転数検出手段、4はマイクロコンピュータ、5は
表示部、6はスプール2に巻回される釣糸が予め設定さ
れた区間を通過したことを検出する位置検出手段であ
る。
すると、図1は両軸受リールの平面図を示し、図中、1
はリール本体、2はリール本体1の左右側板間に回転可
能に支持されたスプール、3はスプールの回転数を検出
する回転数検出手段、4はマイクロコンピュータ、5は
表示部、6はスプール2に巻回される釣糸が予め設定さ
れた区間を通過したことを検出する位置検出手段であ
る。
【0012】スプールの回転数を検出する回転数検出手
段は、スプール2の側板外側面に固着したマグネット7
と、そのマグネット7と対応させてリール本体1側に取
り付けた複数個のホール素子等のセンサ8とで構成さ
れ、スプールの回転にともなってマグネット7がセンサ
8の線上を通過するごとに信号が出力され、その信号が
マイクロコンピュータ4に入力されて該スプールの回転
方向(正回転、逆回転)の判別と、回転数がカウンタに
よってカウントされるようになっている。
段は、スプール2の側板外側面に固着したマグネット7
と、そのマグネット7と対応させてリール本体1側に取
り付けた複数個のホール素子等のセンサ8とで構成さ
れ、スプールの回転にともなってマグネット7がセンサ
8の線上を通過するごとに信号が出力され、その信号が
マイクロコンピュータ4に入力されて該スプールの回転
方向(正回転、逆回転)の判別と、回転数がカウンタに
よってカウントされるようになっている。
【0013】リール本体1に装備されるマイクロコンピ
ュータ4は、中央処理装置(CPU)と、演算処理プロ
グラム等を格納したROMと入力データや演算結果など
を記憶するRAMからなる記憶装置、及び入出力ポート
等で構成され、入力ポートにはスプールに巻かれた釣糸
が該スプールの所定位置に巻き始めからどの位で到達し
たかを検出する位置検出手段の情報が入力されるように
する入力スイッチ9及び釣糸の巻き取り完了を入力する
セットスイッチ10が接続されている。
ュータ4は、中央処理装置(CPU)と、演算処理プロ
グラム等を格納したROMと入力データや演算結果など
を記憶するRAMからなる記憶装置、及び入出力ポート
等で構成され、入力ポートにはスプールに巻かれた釣糸
が該スプールの所定位置に巻き始めからどの位で到達し
たかを検出する位置検出手段の情報が入力されるように
する入力スイッチ9及び釣糸の巻き取り完了を入力する
セットスイッチ10が接続されている。
【0014】スプールに巻回される釣糸の最外層がスプ
ールの所定位置(巻径)に到達したことを検出する位置
検出手段6は、図1及び図2に示すようにリール本体1
に装備されたスプール2の左右側板2´の一方に複数個
(図面では6個を図示)の圧力センサー11を軸芯より径
方向外側に向かって所定間隔おきに設置し、その圧力セ
ンサー11の端子11a はリール本体1の該スプール2の側
板と対向した側枠に取り付けた環状の摺動板12に接触さ
せると共に、該摺動板12は前記したマイクロコンピュー
タ4に接続され、それにより圧力センサー11の検出信号
がマイクロコンピュータ4に入力されるようにしてあ
る。
ールの所定位置(巻径)に到達したことを検出する位置
検出手段6は、図1及び図2に示すようにリール本体1
に装備されたスプール2の左右側板2´の一方に複数個
(図面では6個を図示)の圧力センサー11を軸芯より径
方向外側に向かって所定間隔おきに設置し、その圧力セ
ンサー11の端子11a はリール本体1の該スプール2の側
板と対向した側枠に取り付けた環状の摺動板12に接触さ
せると共に、該摺動板12は前記したマイクロコンピュー
タ4に接続され、それにより圧力センサー11の検出信号
がマイクロコンピュータ4に入力されるようにしてあ
る。
【0015】上記の記憶装置に記憶されるデータとして
は、スプールの巻径を複数個の区間に区分けし、それら
各区間ごとに釣糸を巻いた時の釣糸の太さ毎のスプール
回転数と糸巻量の関係を実測して求められた曲線に近似
したデータによって作成した各種の糸長さ計算式(パラ
メータ)(図6のa乃至f参照)で、各区間には、釣糸
が太ければ少ない回転数及び少ない糸巻量で到達し、逆
に釣糸が細ければ回転数が多く糸巻量も増えないと到達
しないことになる。
は、スプールの巻径を複数個の区間に区分けし、それら
各区間ごとに釣糸を巻いた時の釣糸の太さ毎のスプール
回転数と糸巻量の関係を実測して求められた曲線に近似
したデータによって作成した各種の糸長さ計算式(パラ
メータ)(図6のa乃至f参照)で、各区間には、釣糸
が太ければ少ない回転数及び少ない糸巻量で到達し、逆
に釣糸が細ければ回転数が多く糸巻量も増えないと到達
しないことになる。
【0016】図3及び図4は上述した位置検出手段6を
光学センサーで構成した形態を示し、該検出手段6はス
プール2における左右側板2´の一方に投光器13を取り
付け、他方の側板には前記投光器13と対向させて受光器
14を設置し、投光器13には光源15の光を光ファイバー16
を用いて導き、投光器13の光が釣糸の巻回層で遮断され
た時受光器14から信号が出力されて位置検出が行われる
ように構成されている。
光学センサーで構成した形態を示し、該検出手段6はス
プール2における左右側板2´の一方に投光器13を取り
付け、他方の側板には前記投光器13と対向させて受光器
14を設置し、投光器13には光源15の光を光ファイバー16
を用いて導き、投光器13の光が釣糸の巻回層で遮断され
た時受光器14から信号が出力されて位置検出が行われる
ように構成されている。
【0017】次に、上記の如く構成した本発明の実施例
の操作を図5及び図6について説明する。先ず、リール
本体1のスプール2に新しい釣糸aを巻き付ける際、電
源スイッチ17をONしてからラインガイド19にスプール2
に巻回しようとする釣糸aを通してスプール2に結び付
ける。そして、入力スイッチ9をON(表示部の0m表示
が点滅)した後、ハンドル操作(電動リールの場合はモ
ータースイッチON)でスプール2を回転させ、釣糸aを
巻き取る。釣糸aの巻取量が増加してスプール2に設け
られた中心よりの第1の位置検出手段6の圧力センサー
11A がそれを感知し、その感知信号をマイクロコンピュ
ータ4に入力する。又、この時スプールの回転数を検出
する回転数検出手段3は、釣糸aの巻き始めからのスプ
ール2の回転数を検出してマイクロコンピュータ4に入
力している。それにより、マイクロコンピュータ4は,
圧力センサー11A が感知したときのスプール回転数によ
りその区間Aに対する糸長さ計算式群(パラメータ群)
(図6a参照)の中から今巻き取っている釣糸に適合し
た糸長さ計算式(パラメータ)を選出し記憶する。
の操作を図5及び図6について説明する。先ず、リール
本体1のスプール2に新しい釣糸aを巻き付ける際、電
源スイッチ17をONしてからラインガイド19にスプール2
に巻回しようとする釣糸aを通してスプール2に結び付
ける。そして、入力スイッチ9をON(表示部の0m表示
が点滅)した後、ハンドル操作(電動リールの場合はモ
ータースイッチON)でスプール2を回転させ、釣糸aを
巻き取る。釣糸aの巻取量が増加してスプール2に設け
られた中心よりの第1の位置検出手段6の圧力センサー
11A がそれを感知し、その感知信号をマイクロコンピュ
ータ4に入力する。又、この時スプールの回転数を検出
する回転数検出手段3は、釣糸aの巻き始めからのスプ
ール2の回転数を検出してマイクロコンピュータ4に入
力している。それにより、マイクロコンピュータ4は,
圧力センサー11A が感知したときのスプール回転数によ
りその区間Aに対する糸長さ計算式群(パラメータ群)
(図6a参照)の中から今巻き取っている釣糸に適合し
た糸長さ計算式(パラメータ)を選出し記憶する。
【0018】そして、糸巻きが続けられ第2の位置検出
手段6の圧力センサー11B に糸巻層が検知されると、そ
の区間B(圧力センサー11A から圧力センサー11B まで
の間)に対するの糸長さ計算式群(パラメータ群)(図
6b参照)の中から今巻き取っている釣糸に適合した糸
長さ計算式(パラメータ)を選出し記憶する。同様にし
て図5に示す区間C、区間D、区間E、区間Fについて
夫々最適な糸長さ計算式が選出され、記憶される。尚、
圧力センサー11F を過ぎた時点でセットスイッチ10を押
した場合は、該セットスイッチ10が押されたところまで
を区間Fが含んで計算式を選出する。
手段6の圧力センサー11B に糸巻層が検知されると、そ
の区間B(圧力センサー11A から圧力センサー11B まで
の間)に対するの糸長さ計算式群(パラメータ群)(図
6b参照)の中から今巻き取っている釣糸に適合した糸
長さ計算式(パラメータ)を選出し記憶する。同様にし
て図5に示す区間C、区間D、区間E、区間Fについて
夫々最適な糸長さ計算式が選出され、記憶される。尚、
圧力センサー11F を過ぎた時点でセットスイッチ10を押
した場合は、該セットスイッチ10が押されたところまで
を区間Fが含んで計算式を選出する。
【0019】そして、6区間について夫々選出された糸
長さ計算式が一つの計算式としてまとめられて入力完了
となる。即ち、必要量の釣糸をスプールに巻き取ったと
ころでセットスイッチ10を押すと表示部5の表示は「0
m」の表示となり、釣糸の巻き取り完了となり巻取量は
マイクロコンピュータ4に入力保存されると共に、その
巻取量に応じた複数個の糸長さ計算式によって組み上が
った糸長さ計算式が記憶される。
長さ計算式が一つの計算式としてまとめられて入力完了
となる。即ち、必要量の釣糸をスプールに巻き取ったと
ころでセットスイッチ10を押すと表示部5の表示は「0
m」の表示となり、釣糸の巻き取り完了となり巻取量は
マイクロコンピュータ4に入力保存されると共に、その
巻取量に応じた複数個の糸長さ計算式によって組み上が
った糸長さ計算式が記憶される。
【0020】図7は、この様にしてまとめ上げられた糸
長さ計算式の一例を示し、a、b、cの糸長さ計算式を
表す放物線は同一種の釣糸を連続して巻き付けて出来た
もので、dは区間C辺りから釣糸の太さが変わった為、
糸長さ計算式の選出が変化した様子を示している。
長さ計算式の一例を示し、a、b、cの糸長さ計算式を
表す放物線は同一種の釣糸を連続して巻き付けて出来た
もので、dは区間C辺りから釣糸の太さが変わった為、
糸長さ計算式の選出が変化した様子を示している。
【0021】そして、選出され記憶された糸長さ計算式
(パラメータ)は次に新しい釣糸の巻取を行って新しい
糸長さ計算式が選出入力されない限り、電源スイッチ17
をOFF にしても記憶状態が保持される。従って、釣糸の
巻き取り終了後に、電源スイッチをOFF にしても、実際
釣りを行う際に電源スイッチをONすることでスプール2
に巻いて選出された糸長さ計算式が呼び出され、それ以
降はその計算式にならってスプール2の回転数とから釣
糸の繰出し長さ、巻き取り長さが演算されて表示部に表
示される。
(パラメータ)は次に新しい釣糸の巻取を行って新しい
糸長さ計算式が選出入力されない限り、電源スイッチ17
をOFF にしても記憶状態が保持される。従って、釣糸の
巻き取り終了後に、電源スイッチをOFF にしても、実際
釣りを行う際に電源スイッチをONすることでスプール2
に巻いて選出された糸長さ計算式が呼び出され、それ以
降はその計算式にならってスプール2の回転数とから釣
糸の繰出し長さ、巻き取り長さが演算されて表示部に表
示される。
【0022】尚、上述した釣糸の巻取中に糸が途中で切
れた場合は、切れた先の釣糸に対する計算式は不必要に
なるので、釣糸の先端をラインガイド19付近まで巻き取
った後、クリアスイッチ18とセットスイッチ10を一緒に
数秒間押し続けると、表示部5の表示は「0m」表示と
なり、切れた糸分の計算式を削除し、以後は残った釣糸
に対する計算式に従って測長を行う。
れた場合は、切れた先の釣糸に対する計算式は不必要に
なるので、釣糸の先端をラインガイド19付近まで巻き取
った後、クリアスイッチ18とセットスイッチ10を一緒に
数秒間押し続けると、表示部5の表示は「0m」表示と
なり、切れた糸分の計算式を削除し、以後は残った釣糸
に対する計算式に従って測長を行う。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のごとき構成により、予め
設定された区間毎に適切な糸長さ計算式を選出すること
ができる。従って、スプールに対して釣糸を巻き始めて
から必要量巻終わるまでの範囲内を夫々の区間毎選出さ
れた計算式に従って測長を行うため、釣糸の号数表示は
同じで、糸径に違いがあったとしても、実際にスプール
に巻き取った釣糸に合った測長を行うことができる。
又、各区間毎に適切な計算式が選出されるため、スプー
ルに対してどれだけの量を巻かなければ測長が出来ない
といった制約は全く無く、スプールに巻いた必要量の長
さに対応した計算式に従って測長を行うことができる。
設定された区間毎に適切な糸長さ計算式を選出すること
ができる。従って、スプールに対して釣糸を巻き始めて
から必要量巻終わるまでの範囲内を夫々の区間毎選出さ
れた計算式に従って測長を行うため、釣糸の号数表示は
同じで、糸径に違いがあったとしても、実際にスプール
に巻き取った釣糸に合った測長を行うことができる。
又、各区間毎に適切な計算式が選出されるため、スプー
ルに対してどれだけの量を巻かなければ測長が出来ない
といった制約は全く無く、スプールに巻いた必要量の長
さに対応した計算式に従って測長を行うことができる。
【図1】本発明に係る魚釣用リールの一実施例を示す一
部切欠平面図である。
部切欠平面図である。
【図2】図1の一部切欠正面図である。
【図3】位置検出手段を光学センサーで構成した例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】図3の縦断面図である。
【図5】複数の区間に区分けしたスプールを示す説明図
である。
である。
【図6】図5に示した各区間毎の糸長さ計算式群(パラ
メータ群)を示す線図である。
メータ群)を示す線図である。
【図7】各区間毎に選出された糸長さ計算式でまとめ上
げられた計算式を示す線図である。
げられた計算式を示す線図である。
1…リール本体 2…スプール 3…回転数検出手段 4…マイクロコンピュ
ータ 5…表示部 6…位置検出手段
ータ 5…表示部 6…位置検出手段
Claims (3)
- 【請求項1】 リール本体と、このリール本体に回転可
能に支持され釣糸が巻回されるスプールと、このスプー
ル又は該スプールと同回転を行う回転体の回転を検出す
るセンサと、このセンサからの信号をカウントしてスプ
ールの回転数を計数するカウンタと、そのカウンタの計
数値をもとに繰り出し糸長又は巻き取り糸長を演算する
演算手段と、この演算された糸長を表示する表示部と、
上記スプールに巻回される釣糸の巻回層を複数の区間に
区分けし、それら各区間を通過したことを検出し、且つ
その検出時期をリール本体側のマイクロコンピュータに
送出する複数個の位置検出手段と、前記の各区間におけ
る糸径の異なる釣糸毎のスプール回転数と糸巻量の関係
を実測して求められた曲線に近似したデータによって作
成した各種の糸長さ計算式を記憶させた記憶装置とを備
え、各区間毎に適切な糸長さ計算式を選出して測長する
ことを特徴とする魚釣用リール。 - 【請求項2】 上記の位置検出手段をスプールの側板に
対して軸芯から径方向外側に向かって配置したことを特
徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。 - 【請求項3】 上記の位置検出手段をスプールを支持す
るリール本体に配置したことを特徴とする請求項1に記
載の魚釣用リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30387492A JPH06141743A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30387492A JPH06141743A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 魚釣用リール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06141743A true JPH06141743A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17926316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30387492A Pending JPH06141743A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 魚釣用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06141743A (ja) |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP30387492A patent/JPH06141743A/ja active Pending
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