JPH0614140Y2 - 軸封装置 - Google Patents
軸封装置Info
- Publication number
- JPH0614140Y2 JPH0614140Y2 JP1988167612U JP16761288U JPH0614140Y2 JP H0614140 Y2 JPH0614140 Y2 JP H0614140Y2 JP 1988167612 U JP1988167612 U JP 1988167612U JP 16761288 U JP16761288 U JP 16761288U JP H0614140 Y2 JPH0614140 Y2 JP H0614140Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- fixed
- shaft
- rotary
- rotating
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば船舶のプロペラ軸などの船尾管の軸封
に適用される軸封装置の改良に関するものである。
に適用される軸封装置の改良に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の軸封装置においては、第2図に例示する
ように、船体(1)に固定されたハウジング(2)内に
挿通される回転軸であるプロペラ軸(3)を軸封するに
あたり、ハウジング(2)の内径部に非常用シール機構
(4)と共に固定環であるメイティングリング(5)を
固定する一方、前記プロペラ軸(3)の軸周に、ガータ
ースプリング(6)で締結された回転環であるゴム等の
弾性素材からなるシールリング(7)を固定するととも
に、このシールリング(7)の摺動面(7a)を、前記
メイティングリング(5)の摺動面(5a)にシール液
圧と共に弾性的に圧接させることにより軸封してなる構
成を有するものがある。
ように、船体(1)に固定されたハウジング(2)内に
挿通される回転軸であるプロペラ軸(3)を軸封するに
あたり、ハウジング(2)の内径部に非常用シール機構
(4)と共に固定環であるメイティングリング(5)を
固定する一方、前記プロペラ軸(3)の軸周に、ガータ
ースプリング(6)で締結された回転環であるゴム等の
弾性素材からなるシールリング(7)を固定するととも
に、このシールリング(7)の摺動面(7a)を、前記
メイティングリング(5)の摺動面(5a)にシール液
圧と共に弾性的に圧接させることにより軸封してなる構
成を有するものがある。
[考案が解決しようとする課題] この軸封装置は、船尾管の潤滑油が船内側(B)へ漏洩
するのを防止するものであるが、このような従来構造の
軸封装置にあっては、特に、船尾側(A)からの潤滑油
の異常昇圧時に、第3図に示すように、シールリング
(7)の背圧が高くなると、シールリング(7)が船尾
側(A)から船内側(B)の方向へ移動し易く、このた
め、前記メイティングリング(5)の摺動面(5a)と
シールリング(7)の摺動面(7a)との間の摺動トル
クが過多になって、シールリング(7)がスリップし易
くなることから、プロペラ軸(3)とシールリング
(7)、メイティングリング(5)が異常摩耗し、異常
漏洩が発生してシール性能を低下させ、非常に危険であ
るばかりでなく、シールリング自体の寿命が短いといっ
た問題があった。
するのを防止するものであるが、このような従来構造の
軸封装置にあっては、特に、船尾側(A)からの潤滑油
の異常昇圧時に、第3図に示すように、シールリング
(7)の背圧が高くなると、シールリング(7)が船尾
側(A)から船内側(B)の方向へ移動し易く、このた
め、前記メイティングリング(5)の摺動面(5a)と
シールリング(7)の摺動面(7a)との間の摺動トル
クが過多になって、シールリング(7)がスリップし易
くなることから、プロペラ軸(3)とシールリング
(7)、メイティングリング(5)が異常摩耗し、異常
漏洩が発生してシール性能を低下させ、非常に危険であ
るばかりでなく、シールリング自体の寿命が短いといっ
た問題があった。
[考案の目的] 本考案は、上記の事情のもとになされたもので、その目
的とするところは、常時安定したシール性能を維持する
ことができるようにした軸封装置を提供することにあ
る。
的とするところは、常時安定したシール性能を維持する
ことができるようにした軸封装置を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記した課題を解決するために、本考案は、ハウジング
側に固定される固定環に、回転軸側の軸周にガータスプ
リングで締結固定される弾性素材からなる回転環をその
弾性及び背面のシール液圧によって摺接させてなる軸封
装置において、前記回転軸の軸周に、前記固定環の内周
側から前記回転環の固定環側の端部に当接されて、前記
シール液圧による前記固定環側への回転環の移動を阻止
するストッパ機構を設けてなる構成としたものである。
側に固定される固定環に、回転軸側の軸周にガータスプ
リングで締結固定される弾性素材からなる回転環をその
弾性及び背面のシール液圧によって摺接させてなる軸封
装置において、前記回転軸の軸周に、前記固定環の内周
側から前記回転環の固定環側の端部に当接されて、前記
シール液圧による前記固定環側への回転環の移動を阻止
するストッパ機構を設けてなる構成としたものである。
[作用] すなわち、本考案は、上記の構成とすることによって、
回転環に固定環側への移動を防止するストッパ機構を設
けてなるために、異常昇圧時に、回転環の背圧が高くな
っても、回転環の異常な移動が阻止される。
回転環に固定環側への移動を防止するストッパ機構を設
けてなるために、異常昇圧時に、回転環の背圧が高くな
っても、回転環の異常な移動が阻止される。
[実施例] 以下、本考案を第1図に示す実施例を参照しながら説明
する。なお、本考案に係る図示の実施例において、第2
図及び第3図に示す従来構造のものと構成が重複する部
分は同一符号を用いて説明する。
する。なお、本考案に係る図示の実施例において、第2
図及び第3図に示す従来構造のものと構成が重複する部
分は同一符号を用いて説明する。
すなわち、本考案は、第1図に示すように、プロペラ軸
(3)の軸周にガータスプリング(6)を介して締結固
定されたシールリング(7)に、ストッパ機構(10)
を設けてなる構成を有するもので、このストッパ機構
(10)は、前記プロペラ軸(3)の船内側(B)の軸
周に配設した金属またはプラスチック等のストップリン
グ(11)と、このストップリング(11)を締結固定
する固定バンド(12)とからなり、前記ストップリン
グ(11)の船尾側(A)の端面(11a)を、メイテ
ィングリング(5)の内径部を通してシールリング
(7)に当接させることにより、船尾側(A)からの潤
滑油の圧力の異常昇圧時に、シールリング(7)の背圧
が高くなっても、シールリング(7)が船尾側(A)か
ら船尾側(B)のメイティングリング(5)の方向へ移
動するのを確実に防止してなるものである。
(3)の軸周にガータスプリング(6)を介して締結固
定されたシールリング(7)に、ストッパ機構(10)
を設けてなる構成を有するもので、このストッパ機構
(10)は、前記プロペラ軸(3)の船内側(B)の軸
周に配設した金属またはプラスチック等のストップリン
グ(11)と、このストップリング(11)を締結固定
する固定バンド(12)とからなり、前記ストップリン
グ(11)の船尾側(A)の端面(11a)を、メイテ
ィングリング(5)の内径部を通してシールリング
(7)に当接させることにより、船尾側(A)からの潤
滑油の圧力の異常昇圧時に、シールリング(7)の背圧
が高くなっても、シールリング(7)が船尾側(A)か
ら船尾側(B)のメイティングリング(5)の方向へ移
動するのを確実に防止してなるものである。
なお、上記の実施例において、ストッパ機構(10)を
構成するストップリング(11)は、一体構造または分
割構造のいずれでも良く、メイティングリング(5)に
一部追加加工を施すことにより、既設の軸封装置に簡単
に装着することが可能である。
構成するストップリング(11)は、一体構造または分
割構造のいずれでも良く、メイティングリング(5)に
一部追加加工を施すことにより、既設の軸封装置に簡単
に装着することが可能である。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案は、回転環の背
面に作用するシール液圧が上昇しても、この液圧によっ
て回転環が固定環側へ移動するのを阻止することができ
るため、従来のような固定環と回転環との間の摺動トル
ク過多が発生することがなく、これによって、回転環の
スリップによる回転軸の異常摩耗や、回転環と固定環の
異常摩耗を防止することができ、安全性を高めるととも
に、回転環の寿命を長くし、常時安定したシール性能を
維持することができるというすぐれた効果を奏するもの
である。
面に作用するシール液圧が上昇しても、この液圧によっ
て回転環が固定環側へ移動するのを阻止することができ
るため、従来のような固定環と回転環との間の摺動トル
ク過多が発生することがなく、これによって、回転環の
スリップによる回転軸の異常摩耗や、回転環と固定環の
異常摩耗を防止することができ、安全性を高めるととも
に、回転環の寿命を長くし、常時安定したシール性能を
維持することができるというすぐれた効果を奏するもの
である。
第1図は本考案に係る軸封装置の一実施例を示す要部概
略的断面図、第2図は従来の軸封装置の一例を示す要部
概略的断面図、第3図は同じく従来の異常昇圧時におけ
る回転環の変形状態を示す説明図である。 (1)……機体(船体)、(2)……ハウジング、 (3)……回転軸(プロペラ軸)、 (5)……固定環(メイティングリング)、 (5a)……摺動面、 (7)……回転環(シールリング)、 (7a)……摺動面、 (10)……ストッパ機構、 (11)……ストップリング、(12)……固定バン
ド。
略的断面図、第2図は従来の軸封装置の一例を示す要部
概略的断面図、第3図は同じく従来の異常昇圧時におけ
る回転環の変形状態を示す説明図である。 (1)……機体(船体)、(2)……ハウジング、 (3)……回転軸(プロペラ軸)、 (5)……固定環(メイティングリング)、 (5a)……摺動面、 (7)……回転環(シールリング)、 (7a)……摺動面、 (10)……ストッパ機構、 (11)……ストップリング、(12)……固定バン
ド。
Claims (1)
- 【請求項1】ハウジング側に固定される固定環に、回転
軸側の軸周にガータスプリングで締結固定される弾性素
材からなる回転環を、その弾性及び背面のシール液圧に
よって摺接させてなる軸封装置において、前記回転軸の
軸周に、前記固定環の内周側から前記回転環の固定環側
の端部に当接されて、前記シール液圧による前記固定環
側への回転環の移動を阻止するストッパ機構を設けたこ
とを特徴とする軸封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988167612U JPH0614140Y2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988167612U JPH0614140Y2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 軸封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0288063U JPH0288063U (ja) | 1990-07-12 |
JPH0614140Y2 true JPH0614140Y2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=31456065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988167612U Expired - Lifetime JPH0614140Y2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 軸封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614140Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001324027A (ja) * | 2000-05-17 | 2001-11-22 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 回転軸シール装置 |
-
1988
- 1988-12-27 JP JP1988167612U patent/JPH0614140Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0288063U (ja) | 1990-07-12 |
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