JP2001324027A - 回転軸シール装置 - Google Patents

回転軸シール装置

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JP2001324027A
JP2001324027A JP2000144734A JP2000144734A JP2001324027A JP 2001324027 A JP2001324027 A JP 2001324027A JP 2000144734 A JP2000144734 A JP 2000144734A JP 2000144734 A JP2000144734 A JP 2000144734A JP 2001324027 A JP2001324027 A JP 2001324027A
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Japan
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packing
rotary shaft
sealing device
contact
elastic seal
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JP2000144734A
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English (en)
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Isamu Ueno
勇 上野
Kiyoshi Kojima
喜代志 小島
Takayuki Mori
孝行 森
Atsuhiko Ota
敦彦 太田
Satoru Hiromoto
覺 廣元
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SHAAPU GIKEN KOGYO KK
Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
SHAAPU GIKEN KOGYO KK
Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転軸に固定されたパッキンであって、非回転
体部に設けた凹溝の内壁に面接触するパッキンを備え、
スクリュコンベア等の長尺軸の機能を高めた回転軸シー
ル装置を提供する。 【解決手段】スクリュコンベア等の長尺軸の回転軸9に
おいて、緊締バンド12でパッキン11の本体基部11
aを当該回転軸9に固定する。該パッキン11は本体基
部11aから延在して一対の弾性シール部11aを備
え、この弾性シール部11aが非回転体の一部を構成し
ているパッキン箱10の凹溝10aの内壁10bに平面
接触し、当該回転軸9のシール機能を高める。一方、上
記パッキン箱10は自動グリース給油器13を備え、こ
れから注入されるグリースで上記弾性シール部11aが
凹溝10aの内壁10bと接触する接触圧を調整し、更
に回転軸9のシール機能を更に向上させる回転軸シール
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリュコンベア
等の回転軸において、シール機能を高めた回転軸シール
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転軸シール装置として
は、例えば、特開平10−30589号に開示された技
術がある。当該従来の技術について図8に基づいて説明
すれば、パッキン箱1の中に回転軸2が嵌挿されてい
る。そして、該回転軸2とパッキン箱1の間に、グラン
ドパッキン3及びランタンリング4を介挿している。ま
た上記パッキン箱1の内奥部にはシーリング室5を形成
しており、このシーリング室5内に断面V字状のゴムシ
ールリング6を配備している。そして、該ゴムシールリ
ング6は断面V字状の端部がパッキン箱1のリング受け
部1bの下側端面に自由状態で閉止又は解放接触するよ
う構成されている。また、更に、上記パッキン箱1の最
下面には、異物防止板7を固定しており、該異物防止板
7の内径と上記回転軸2との間は接触しない程度の隙間
が形成されている。一方、上記パッキン箱1の中央部か
ら上部は上記複数個のグランドパッキン3を押え込むよ
うにパッキン押え8を配置している。
【0003】また、その他の従来の技術としては例え
ば、特開平8−54065号に開示された技術がある。
当該従来の技術は流体槽の後端鍔にパッキンホルダーを
備え、Oリングで流体槽内の液体流出をシールし又、リ
ングパッキンで当該回転軸に圧接して液体の流出をシー
ルする構造であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
よれば、前者の場合、ゴムシールリング6がパッキン箱
1の内奥部(中央部から下部)に組込まれており、当該
ゴムシールリング6の着脱や調整が容易でなく、また汚
水ポンプ内部の圧力で当該ゴムシールリング6の上片部
を上記パッキン箱1のリング受け部1bの下側端面に押
し付けてシールするいわゆる片面シールであり、シール
機能が低く、不安定であった。また、上記パッキン箱1
は単一の筒状のケーシングで構成されており、上記グラ
ンドパッキン3、上記ランタンリング4やゴムシールリ
ング6を改変する場合、上記パッキン箱1等を抜本的に
改造する必要があり、当該パッキン箱1や各構成部品を
全面的に交換しなければならなかった。
【0005】また、後者の場合、汚泥を攪拌する泥体槽
から液体が外部へ流出することを防止すべく、Oリング
を環溝に装着しているが、回転軸でのシール機構は上記
リングパッキンによる軸接触型シールのみで構成されて
おり、当該リングパッキンが摩耗等でシール機能が低下
するものであった。
【0006】本発明は、スクリュコンベア等の回転軸に
おいて、非回転体でなるパッキン箱の凹溝内に挿装する
と共に該凹溝内壁に平面接触する一対の弾性シール部を
有したパッキンを当該回転軸に固定する構造を提供し、
構成部品の設置や改変する際の着脱や調整を容易とし、
簡易な構成で回転軸のシール機能を向上させることを目
的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転軸シー
ル装置は上述した課題を解決するために、次の手段を採
用した。
【0008】請求項1記載の発明によれば、回転軸に固
定されたパッキンであって、本体基部と、該本体基部と
一体に形成され、かつ非回転体の壁面に接触させてシー
ルする一対の弾性シール部を備えたことを特徴とする回
転軸シール装置を提供する。
【0009】請求項2記載の発明によれば、前記パッキ
ンの本体基部が緊締バンドで回転軸に固定されたことを
特徴とする請求項1記載の回転軸シール装置を提供す
る。
【0010】請求項3記載の発明によれば、前記非回転
体の壁面がパッキン箱の凹溝内壁でなることを特徴とす
る請求項1記載の回転軸シール装置を提供する。
【0011】請求項4記載の発明によれば、前記非回転
体がパッキン箱を構成し、該パッキン箱に自動グリース
給油器を備えたことを特徴とする請求項1記載の回転軸
シール装置を提供する。
【0012】請求項5記載の発明によれば、前記パッキ
ンの弾性シール部が双脚で構成され、その先端がパッキ
ン箱の凹溝両内壁に接触してシールすることを特徴とす
る請求項1,2,3又は4記載の回転軸シール装置を提
供する。
【0013】請求項6記載の発明によれば、前記パッキ
ンの弾性シール部が単一脚で構成されその先端がパッキ
ン箱凹溝内壁に接触してシールすることを特徴とする請
求項1,2,3又は4記載の回転軸シール装置を提供す
る。
【0014】請求項7記載の発明によれば、前記パッキ
ンの弾性シール部が略鉤状若しくは略L字状に形成した
ことを特徴とする請求項5又は6記載の回転軸シール装
置を提供する。
【0015】請求項8記載の発明によれば、前記パッキ
ンの弾性シール部が略円弧状に形成したことを特徴とす
る請求項5又は6記載の回転軸シール装置を提供する。
【0016】請求項9記載の発明によれば、回転軸の前
段にグランド軸接パッキンを備え、該回転軸の後段に固
定されたパッキンであって、本体基部と該本体基部と一
体に形成されかつ非回転体の壁面に接触させてシールす
る一対の弾性シール部を備えたことを特徴とする回転軸
シール装置を提供する。
【0017】請求項10記載の発明によれば、前記回転
軸の後段に固定されたパッキンであって、本体基部と該
本体基部と一体に形成されかつ非回転体の壁面に接触さ
せてシールする一対の弾性シール部でなる組を複数段設
けたことを特徴とする請求項9記載の回転軸シール装置
を提供する。
【0018】請求項11記載の発明によれば、前記グラ
ンド軸接パッキンがパッキン箱の内周面に保持されるこ
とを特徴とする請求項9記載の回転軸シール装置を提供
する。
【0019】請求項12記載の発明によれば、前記グラ
ンド軸接パッキンが不定形シールパッキンでなることを
特徴とする請求項9記載の回転軸シール装置を提供す
る。
【0020】請求項13記載の発明によれば、前記グラ
ンド軸接パッキンがオイルシールパッキンでなることを
特徴とする請求項9記載の回転軸シール装置を提供す
る。
【0021】請求項14記載の発明によれば、前記グラ
ンド軸接パッキンが軸接触V字型ゴム成形シールパッキ
ンでなることを特徴とする請求項9記載の回転軸シール
装置を提供する。
【0022】請求項15記載の発明によれば、前記回転
軸がスクリュコンベアの回転軸でなることを特徴とする
請求項1,2又は9記載の回転軸シール装置を提供す
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る回転軸シール
装置の実施の形態を添付図に基づいて説明する。図1
は、本発明に係る回転軸シール装置の実施の形態を示す
断面図である。
【0024】先ず本発明に係る回転軸シール装置の実施
の態様1について説明すれば、図1において、9は例え
ば、スクリュコンベア等の回転軸である。10は、非回
転体の略円筒でなるパッキン11を挿装しているパッキ
ン箱である。該パッキン11は、本体基部11a及び一
対の弾性シール部11bで構成されている。該パッキン
箱10は、断面が略コ字状に形成されており、凹溝10
aを有し、この凹溝10a内に上記一対の弾性シール部
11bを挿装している。該弾性シール部11bは例え
ば、合成樹脂や耐久性のある合成ゴム弾性材等で成形さ
れており、本体基部11aから延在して双脚状となる。
前記パッキン11の本体基部11aは、前記回転軸9に
緊締バンド12aで固定されている。そして、前記パッ
キン11の弾性シール部11bの先端11c,11cが
前記パッキン箱10の凹溝10aの内壁10bに平面接
触している。また前記パッキン箱10やパッキン11を
2分割したものを組合せて構成すると好適である。
【0025】このように構成すれば取付け及び解体が簡
単迅速となる。次に、前記パッキン箱10は自動グリー
ス給油器12を備え、その注入口13aを前記パッキン
箱10の凹溝10aに臨ませており、グリースを自動的
に凹溝10a内に注入し、前記パッキン11の弾性シー
ル部11bが凹溝10aの内壁10bと面接触する圧力
を調整している。
【0026】図2(a)ないし(c)は上記パッキン1
1の変形例を示すものであり、これについて説明すれ
ば、図2(a)に於けるパッキン11の弾性シール部1
1bは双脚であって、略鉤状に形成されている。12a
は緊締バンドであり、板状バンドで構成されており、該
パッキン11を回転軸9に固定する。図2(b)に於け
るパッキン11の弾性シール部11bは双脚であって、
略L字状に形成されている。更に図2(c)に於けるパ
ッキン11の弾性シール部11bは双脚であって略円弧
状に形成されている。12bはコイルばねであり、緊締
バンドを構成している。尚該コイルばね12bは上記図
2(a)及び図2(b)に示す弾性シール部11bを回
転軸9に固定するときに適用してもよい。図6は、図1
に示すパッキン11の変形例を示すものであり、これに
ついて説明すれば、パッキン11は弾性シール部11b
がシングルリップ付ゴム成形パッキンである。該弾性シ
ール部11bは単一脚であって、略鉤状に形成されてい
る。該弾性シール部11bの略鉤状の先端部分11cが
パッキン箱10の凹溝10aの内壁10bに平面接触さ
れ液体が完全にシールされる。図6に示す回転軸シール
装置の他の構成及び作用は前記した実施の態様の構造と
同じであるのでその説明を省略する。
【0027】図7は、本発明に係る回転軸シール装置に
於いて、回転軸9の後段に固定されたパッキン(平面接
触)であって、複数段設けた実施の態様を示す断面図で
ある。当該実施の態様は、前記図1で示すようなパッキ
ン箱10に更に、追加的にパッキン箱10を並設した構
成である。当該構成はパッキン箱10を複数個設けてお
り、当該パッキン箱10の形状及びその内部に挿装して
いるパッキン箱11や本体基部11a、一対の弾性シー
ル部11bの構造、作用は前記図1に示すものと同一で
あるのでその説明は省略する。前記実施の態様によれ
ば、図1に示す構造より更に回転軸9のシール機能を高
めることが出来る。
【0028】次に、上述した本発明に係る回転軸シール
装置の実施の態様1について、作用を説明する。本発明
に係る回転軸シール装置に於ける回転軸9が、スクリュ
コンベア等の長尺軸に適用された場合に於いて、粉体及
びスラリ状物質が図1に示す矢印A又はB方向に流入し
たとき当該粉体及びスラリ状物質はパッキン箱10の凹
溝10aの入口に流入するスクリュコンベア等の長尺軸
は絶えず回転軸9に回転捩れが惹起されているものであ
るが、この回転捩れの毎に、パッキン11の弾性シール
部11bは、当該凹溝10aの内壁10bに押圧し、密
着して平面接触しながら上下に振れる。而して、粉体及
びスラリ状物質は上記パッキン11でもって完全にシー
ルされ、ブラケット16の内又は外に流出することがな
い。一方、パッキン10の凹溝10aの内には自動グリ
ース給油器12からグリースが送出されており、このグ
リースの送出量や粘性度を調整することにより、弾性シ
ール部11bが上記凹溝10aの内壁10bとの接触の
際における平面接触圧を調整し、更にシールの向上を図
る。
【0029】次に、本発明に係る回転軸シール装置の実
施の態様2について説明する。本実施の態様は、大概す
れば図1に示すように回転軸9の後段に設置したパッキ
ン11に加えてグランド軸接パッキンを回転軸の前段に
並設した構成である。
【0030】14はパッキン箱であり、前記パッキン1
1を挿装した前記パッキン箱10に衝当して並設される
こととなる。該パッキン箱14の内周面と回転軸9の外
周面の間には、軸接パッキン15を配備し、回転軸9に
軸接し、シールしている。該軸接パッキン15はグラン
ドパッキン等でなり、複数個(3個)列設して前記回転
軸9の外周面に軸接触している。前記パッキン箱14の
一方端面14aは、前記パッキン箱10の側面に密着配
置すると共に他方端面14bは前記ブラケット16に密
着配置している。また、該パッキン箱14の他方端面1
4bの部分は鍔14cを形成しており、該鍔14cは回
転軸9側方向及び回転軸9反対側方向にそれぞれ内外縁
を延出した構成となっている。そして、上記軸接パッキ
ン15は一方では、前記パッキン箱10の下端縁10c
で、他方では前記鍔14cの内縁で、装着されている。
【0031】上記パッキン箱14や軸接パッキン15は
前記パッキン箱10やパッキン11と同様に略円筒体で
構成してもよいが、略半円筒体を組合せて構成すると好
適である。このように構成すれば、組付けや解体が簡単
かつ迅速となる。また、本実施の態様2に於いて、実施
の態様1と同様にパッキン箱10及びパッキン11を備
えており、該パッキン箱10は、自動給油器13を備
え、注入口13aを前記パッキン箱10の凹溝10aに
臨ませ、グリースを自動的に該凹溝10a内に注入す
る。
【0032】次に、本発明に係る回転軸シール装置の実
施の態様2について、作用を説明する。本発明に係る回
転軸シール装置に於ける回転軸9がスクリューコンベア
等の長尺軸に適用された場合に於いて、粉体及びスラリ
状物質が図1に示す矢印A方向に流入したとき、当該粉
体及びスラリ状物質はパッキン箱14の鍔14cの内縁
と該回転軸9の間隙を流過するが、軸接パッキン15で
粉体やスラリ状物質は流入を阻止されると共に当該粉体
及びスラリ状物質は一次的にシールされる。次に、軸接
パッキン15から若干漏洩流出した場合、当該粉体及び
スラリ状物質の漏洩部分がパッキン箱10の下端縁10
cから凹溝10aに流れ込むが、パッキン11の弾性シ
ール部11bが該凹溝10aの内壁10bに面接触して
いないので完全にシールされる。この場合、回転軸9が
回転振れが惹起していると、弾性シール部11bが上下
動するが、上記軸接パッキン15により当該粉体やスラ
リ状物質が予め排除しているので、シール効果を更に高
めることができる。このように、本実施の態様によれ
ば、粉体及びスラリ状物質を二重シールするのでシール
効果は著大なものとなる。また、パッキン箱10には前
述した発明の実施の態様1と同様に自動グリース給油器
13を設置しているので、更に回転軸9の完全シールが
実現出来るように構成されていることは、勿論である。
【0033】図3ないし図5は上記実施の態様に於ける
軸接パッキン15の変形例を示す図面である。図3は軸
接パッキン15が不定形シールパッキンで構成したもの
であり、また前記パッキン箱10の凹溝10aに挿装さ
れる前記パッキン11は図2(b)に示す略L字状の弾
性シール部11bを採用したものである。図4は軸接パ
ッキン15がオイルシールパッキンで構成したものであ
り、また前記パッキン箱10の凹溝10aに挿装された
前記パッキン11は、図2(a)に示す略鉤状の弾性シ
ール部11bを採用したものである。図5は軸接パッキ
ン15が軸接触V字型ゴム成形パッキンで構成したもの
である。
【0034】以上説明したように、本発明に係る回転軸
シール装置に備えた軸接パッキン15やパッキン11の
構造は上記した各変形例を各種回転軸9の仕様に応じて
採択適用し、シール機能を高めることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る回転軸シール装置は上述し
た構成、作用を有するので次の効果がある。
【0036】請求項1記載の発明によれば、回転軸に固
定されたパッキンであって、本体基部と、該本体基部と
一体に形成され、かつ非回転体の壁面に接触させてシー
ルする一対の弾性シール部を備えたことを特徴とする回
転軸シール装置である。このような構成としたので、回
転軸の回転振れが惹起しても一対の弾性シール部が非回
転体の壁面と面接触するので当該回転軸のシールを完全
に行なうことが出来る。
【0037】請求項2記載の発明によれば、前記パッキ
ンの本体基部が緊締バンドで回転軸に固定されたことを
特徴とする請求項1記載の回転軸シール装置である。こ
のような構成としたので、板状バンドやコイルばね等の
汎用の緊締バンドの簡易手段で当該パッキンを回転軸に
簡単に固定でき、本装置の組立を迅速に行なうことが出
来る。
【0038】請求項3記載の発明によれば、前記回転体
の壁面がパッキン箱の凹溝内壁でなることを特徴とする
請求項1記載の回転軸シール装置である。このような構
成によれば、一対の弾性シール部をパッキン箱の凹溝内
壁に面接触するので、回転軸のシールを向上化すると共
に、当該弾性シール部が摩耗した場合、該パッキン箱や
弾性シール部の取替や交換が容易となり、併せて組み付
け工数が削減出来る。
【0039】請求項4記載の発明によれば、前記非回転
体がパッキン箱を構成し、該パッキン箱に自動グリース
給油器を備えたことを特徴とする請求項1記載の回転軸
シール装置である。このような構成とすれば、自動グリ
ース給油器から送出すグリースの送出量や粘性度を調整
することにより、更に、回転軸のシール度合を高めるこ
とが出来ると共に併せて、パッキンの弾性シール部の耐
久性が図れる。
【0040】請求項5記載の発明によれば、前記パッキ
ンの弾性シール部が多脚で構成され、その先端がパッキ
ン箱の凹溝両内壁に接触してシールすることを特徴とす
る請求項1,2,3又は4記載の回転軸シール装置であ
る。このような構成とすれば、弾性シール部とパッキン
箱の凹溝内壁との面接触域が拡大し更なる回転軸のシー
ルを向上させると共に、自動グリース給油器を備えた場
合、定圧状態のグリースを注入するので、一対の弾性シ
ール部の両方を加圧し、粉体及びスラリ状物質に含まれ
る異物の混入を防止出来る。
【0041】請求項6記載の発明によれば、前記パッキ
ンの弾性シール部が単一脚で構成されその先端がパッキ
ン箱凹溝内壁に接触してシールすることを特徴とする請
求項1,2,3又は4記載の回転軸シール装置である。
このような構成とすれば、パッキンの弾性シール部の構
造が小型、軽量となり併せてパッキン箱の小型、軽量化
が図れる。
【0042】請求項7記載の発明によれば、前記パッキ
ンの弾性シール部が略鉤状若しくは略L字状に形成した
ことを特徴とする請求項5又は6記載の回転軸シール装
置である。また、請求項8記載の発明によれば、前記パ
ッキンの弾性シール部が略円弧状に形成したことを特徴
とする請求項5又は6記載の回転軸シール装置である。
このような構成とすれば、当該パッキンの弾性シール部
の弾力化や柔軟化を促進出来ると共に、腐蝕を防止し耐
久性の向上を図れる。
【0043】請求項9記載の発明によれば、回転軸の前
段にグランド軸接パッキンを備え、該回転軸の後段に固
定されたパッキンであって、本体基部と該本体基部と一
体に形成されかつ非回転体の壁面に接触させてシールす
る一対の弾性シール部を備えたことを特徴とする回転軸
シール装置である。このような構成によれば、第1に前
段のグランド軸接パッキンで粉体やスラリー状物質の侵
入を阻止し、更に第2に後段のパッキン(平面接触)で
当該粉体やスラリ状物質の侵入を完全にシールするいわ
ゆる二重シール構造を提供したのでシール手法が合理的
でかつ更にシール機能を高めることが出来る。また、パ
ッキン箱やグランド軸接パッキン等2分割可能な構成と
すれば、当該回転軸シール装置の解体や組立が簡易とな
るばかりか、構成部品の交換や調整が容易となる。
【0044】また、回転シール装置に於いて、すでにグ
ランド軸接パッキンを備えているときであって、新規に
平面接触パッキンの構造を付加する場合、当該軸接パッ
キンの押え構造部を改変するのみで当該既存設備に容易
に追加構成できる。
【0045】また、長年月の使用等によりグランド軸接
パッキンが摩耗したときであってもパッキン(平面接
触)の弾性シール部が凹溝の内壁と常に面接触状態を保
持できるので、当該回転軸のシール機能を保持出来る。
【0046】請求項10記載の発明によれば、前記回転
軸の後段に固定されたパッキンであって、本体基部と該
本体基部と一体に形成されかつ非回転体の壁面に接触さ
せてシールする一対の弾性シール部でなる組を複数段設
けたことを特徴とする請求項9記載の回転軸シール装置
である。このような構成とすれば、回転軸の後段に複数
段のパッキン(平面接触)を設けたので、請求項9記載
の発明の構成より更に、シール機能を高めることが出来
る。
【0047】請求項11記載の発明によれば、前記グラ
ンド軸接パッキンがパッキン箱の内周面に保持されるこ
とを特徴とする請求項9記載の回転軸シール装置であ
る。このような構成によれば、グランド軸接パッキンを
パッキン箱内に安定して保持出来るので、回転振れのあ
る回転軸シール構造にも適用できる。また、パッキン箱
を単一化し当該パッキン箱内にグランド軸接パッキン及
び平面接触パッキンを備える構成とすれば、更に装置の
小型化が実現できると共に組付も簡単で迅速となる。
【0048】請求項12記載の発明によれば、前記グラ
ンド軸接パッキンが不定形シールパッキンでなることを
特徴とする請求項9記載の回転軸シール装置である。ま
た、請求項13記載の発明によれば、前記グランド軸接
パッキンがオイルシールパッキンでなることを特徴とす
る請求項9記載の回転軸シール装置である。また、請求
項14記載の発明によれば、前記グランド軸接パッキン
が軸接触V字型ゴム成形シールパッキンでなることを特
徴とする請求項9記載の回転軸シール装置である。この
ような構成としたので、グランド軸接パッキンを各種の
構造を採択適用でき、各種の仕様と適合した回転軸シー
ル装置に適用出来ると共に市場性の高い商品を提供でき
る。
【0049】請求項15記載の発明によれば、前記回転
軸がスクリューコンベアの回転軸でなることを特徴とす
る請求項1,2又は9記載の回転軸シール装置である。
このような構成としたので、回転振れが惹起される長尺
軸、例えば焼却炉付帯設備等のスクリュコンベア等回転
軸のシール装置に適用されその利用範囲は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転軸シール装置の実施の態様を
示す断面図である。
【図2】本発明に係る回転軸シール装置に備えたパッキ
ンの変形を示す拡大断面図であって、(a)は弾性シー
ル部が略鉤状である。(b)は弾性シール部が略L字状
である。(c)は弾性シール部が略円弧状である。
【図3】本発明に係る回転軸シール装置において、軸接
パッキンが不定形シールパッキンを適用した要部断面図
である。
【図4】本発明に係る回転軸シール装置において、軸接
パッキンがオイルシールシールパッキンを適用した要部
断面図である。
【図5】本発明に係る回転軸シール装置において、軸接
パッキンがV字型ゴム成形パッキンを適用した要部断面
図である。
【図6】図1に示す本発明に係る回転軸シール装置の実
施の態様において、弾性シール部がシングルリップ付ゴ
ム成形パッキンを適用した断面図である。
【図7】本発明に係る回転軸シール装置に於いて、回転
軸後段に固定されたパッキン(平面接触)であって、複
数段設けた実施の態様を示す断面図である。
【図8】従来の技術におけるシール装置の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
9 回転軸 10,14 パッキン箱 10a,10b 凹溝内壁 10c パッキン箱の下端縁 11 パッキン 11a 本体基部 11b 弾性シール部 11c 弾性シール部の先端 12a 緊締バンド 12b コイルばね 13 自動グリース給油器 13a 自動グリースの注入口 14a パッキン箱の一方端面 14b パッキン箱の他方端面 14c パッキン箱の鍔 15 軸接パッキン 16 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 喜代志 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式 会社内 (72)発明者 森 孝行 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式 会社内 (72)発明者 太田 敦彦 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式 会社内 (72)発明者 廣元 覺 千葉県千葉市美浜区真砂2丁目8番7号 シャープ技研工業株式会社内 Fターム(参考) 3J006 AE00 AE19 AE21 AE38 AE42 AE50 CA01 CA03 3J043 AA17 CA02 CB13 HA01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に固定されたパッキンであって、本
    体基部と、該本体基部と一体に形成され、かつ非回転体
    の壁面に接触させてシールする一対の弾性シール部を備
    えたことを特徴とする回転軸シール装置。
  2. 【請求項2】前記パッキンの本体基部が緊締バンドで回
    転軸に固定されたことを特徴とする請求項1記載の回転
    軸シール装置。
  3. 【請求項3】前記非回転体の壁面がパッキン箱の凹溝内
    壁でなることを特徴とする請求項1記載の回転軸シール
    装置。
  4. 【請求項4】前記非回転体がパッキン箱を構成し、該パ
    ッキン箱に自動グリース給油器を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の回転軸シール装置。
  5. 【請求項5】前記パッキンの弾性シール部が双脚で構成
    され、その先端がパッキン箱の凹溝両内壁に接触してシ
    ールすることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載
    の回転軸シール装置。
  6. 【請求項6】前記パッキンの弾性シール部が単一脚で構
    成され、その先端がパッキン箱凹溝内壁に接触してシー
    ルすることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の
    回転軸シール装置。
  7. 【請求項7】前記パッキンの弾性シール部が略鉤状若し
    くは略L字状に形成したことを特徴とする請求項5又は
    6記載の回転軸シール装置。
  8. 【請求項8】前記パッキンの弾性シール部が略円弧状に
    形成したことを特徴とする請求項5又は6記載の回転軸
    シール装置。
  9. 【請求項9】回転軸の前段にグランド軸接パッキンを備
    え、該回転軸の後段に固定されたパッキンであって、本
    体基部と該本体基部と一体に形成されかつ非回転体の壁
    面に接触させてシールする一対の弾性シール部を備えた
    ことを特徴とする回転軸シール装置。
  10. 【請求項10】前記回転軸の後段に固定されたパッキン
    であって、本体基部と該本体基部と一体に形成されかつ
    非回転体の壁面に接触させてシールする一対の弾性シー
    ル部でなる組を複数段設けたことを特徴とする請求項9
    記載の回転軸シール装置。
  11. 【請求項11】前記グランド軸接パッキンがパッキン箱
    の内周面に保持されることを特徴とする請求項9記載の
    回転軸シール装置。
  12. 【請求項12】前記グランド軸接パッキンが不定形シー
    ルパッキンでなることを特徴とする請求項9記載の回転
    軸シール装置。
  13. 【請求項13】前記グランド軸接パッキンがオイルシー
    ルパッキンでなることを特徴とする請求項9記載の回転
    軸シール装置。
  14. 【請求項14】前記グランド軸接パッキンが軸接触V字
    型ゴム成形シールパッキンでなることを特徴とする請求
    項9記載の回転軸シール装置。
  15. 【請求項15】前記回転軸がスクリュコンベアの回転軸
    でなることを特徴とする請求項1,2又は9記載の回転
    軸シール装置。
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