JPH0614081Y2 - 三方向サーボ弁 - Google Patents

三方向サーボ弁

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JPH0614081Y2
JPH0614081Y2 JP8383289U JP8383289U JPH0614081Y2 JP H0614081 Y2 JPH0614081 Y2 JP H0614081Y2 JP 8383289 U JP8383289 U JP 8383289U JP 8383289 U JP8383289 U JP 8383289U JP H0614081 Y2 JPH0614081 Y2 JP H0614081Y2
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JP
Japan
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fluid
spool
axial force
pressure
control
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JP8383289U
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JPH0323202U (ja
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浩幸 福屋
信雄 近藤
正明 林
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KYB Corp
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は高圧流体の制御に最適な三方向サーボ弁の改良
に関する。
(従来の技術) 高圧のラムシリンダまたはジャッキなどに対する作動流
体の流量あるいは圧力を制御する三方向サーボ弁とし
て、特開昭56−101466号公報に開示されたもの
がある。
三方向サーボ弁は、ラムシリンダやジャッキの作動室を
高圧の圧力源と低圧のタンクとに選択的に接続すること
により、伸長動作させたり収縮動作させたりするもの
で、その作動速度を正確に制御できるように、弁スプー
ルは電磁駆動部に連結されていて、外部からの制御電流
に応じて微少ストロークして作動流体の流量や圧力を精
度よくコントロールする。
(考案が解決しようとする課題) ところが制御流体が高圧であるため、スプールには制御
流体の流れに伴い大きな軸力が発生しやすく、スプール
の変位が制御電流値に正確に対応できず、制御の混乱を
招くことがあった。
そこでこれを補償するために、スプールに軸力補償用の
バケット部(流体噴出曲面部)を形成し、流量制御と軸
力補償とをスプールの異なるエッジ部分で行うことによ
り、軸力を相殺してスプールの位置制御精度を高めるよ
うにした制御弁が、本出願人により、特願昭63−24
5807号(特開平2−93104号)として提案され
ている。
ところが、この場合軸力補償側と無補償側(流量制御
側)とのエッジ部分では流体の流量が相違し、補償側で
流れにくくなるため、流量のアンバランスにより左右の
軸力に差異を生じ、スプールの位置制御の限界を招いて
いた。
これは軸力補償用のバケット部で流れが旋回する際に圧
力損失を発生するためで、補償側の流量が無補償側の流
量よりも少なくなり、これに伴う流体力のアンバランス
が左右の軸力を変化させるのであり、この現象は圧力差
が増すほど大きくなる傾向があった。
そこで本考案は、軸力の無補償側エッジへ向かう流れに
ついて、その方向を途中でいくつか転換することにより
流れにくくし、結果的に補償側エッジの流量とバランス
させ、スプールに作用する左右の軸力を相殺して制御精
度を向上させることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、電磁駆動部を介して摺動するスプールを設
け、このスプールの変位に応じて流体の制御ポートを高
圧ポートとタンクポートに選択的に接続する三方向サー
ボ弁において、高圧の流体をスプールに形成したランド
の2つのエッジ部を通すように分流させ、一方に流体計
量部、他方に軸力補償部を構成し、流体計量部に導かれ
る流体に方向を複数回転換すると共にスプールの変位に
応じて圧力損失を変化させる方向転換部を設け、流体計
量部と軸力補償部とに分流する流体の圧力損失をほぼ等
しくなるように設定した。
(作用) ラムシリンダやジャッキなどの負荷に対する高圧流体の
供給時、あるいは高圧流体の排出時に、高圧流体は一方
の流体計量部と他方の軸力補償部とから2つに分流し、
スプールに互いに反対方向の軸力を及ぼす。このうち、
流体計量部への流れは、方向転換部を経て途中でその流
れ方向を何度か…転換し、しかもスプールの変位に応じ
て、軸力補償部で発生する圧力損失の変化に対応するよ
うに圧力損失を変化させ、このため…流体計量部と軸力
補償部との流れの圧力損失が均等になり、2つに分岐す
る流体の流量が均一化し、したがって流量の大小にかか
わらず、左右の軸力は互いに相殺される。
(実施例) 図面は本考案の実施例を示す断面図である。
バルブボディ1に形成した摺動孔2にはスプール3が摺
動自由に挿入される。スプール3の一端には図示しない
電磁駆動部が連結され、この電磁駆動部の励磁電流に応
じてスプール3が左右に摺動変位する。
スプール3の中央部分には2つのランド4、5が形成さ
れ、このランド4と5で囲まれた部分が高圧弁室6とな
っており、圧力源と接続する高圧ポート7が開口してい
る。
高圧弁室6の左右に位置して摺動孔2には制御ポート8
Aと8Bが開口し、これら制御ポート8A、8Bは互い
に合流して制御通路8を形成し、この制御通路8が高圧
のラムあるいはジャッキ等を構成するシリンダ9の作動
室10と接続する。
シリンダ9は作動室10に供給される作動流体によって
ピストン11が移動し、負荷12を上下方向に駆動す
る。
前記スプール3のランド4、5のそれぞれ両外側に隣接
して、スプール3には軸力補償用の曲面形状をしたバケ
ット部13と14が形成される。
前記制御ポート8Aと8Bがそれぞれ開口する制御弁室
15と16の両隣に位置して、低圧弁室17と18が形
成される。これら低圧弁室17と18にはそれぞれタン
クポート19Aと19Bが開口し、これらタンクポート
19Aと19Bは互いに合流して、図示しないタンクと
接続するタンク通路19を形成する。
タンクポート19A、19Bの近傍に位置してスプール
3にはランド20と21が形成される。
スプール3の変位に伴い中央のランド4と5のうち、一
方のランド4はその右端の軸力補償部となるエッジAの
部分で高圧弁室6から制御弁室15への流れを制御し、
他方のランド5は右端の流体計量部となるエッジBで高
圧弁室6から制御弁室16への流れを制御すると共に、
左端の軸力補償部となるエッジCにより制御弁室16か
ら低圧弁室18への流れを制御し、また、ランド20の
左端の流体計量部となるエッジDは制御弁室15から低
圧弁室17への流れを制御するように構成されている。
そして、高圧ポート7から高圧弁室6を経由して流体計
量部となるエッジBに向かう流れの方向を…複数回変更
して導くことで圧力損失を発生させ、かつこの圧力損失
をスプール3の変位に応じて変化させる方向転換部…6
Aが、ポート7の出口側に形成され、また、同じように
して制御ポート8Aから制御弁室15を経て流体計量部
となるエッジDに向かう流れの方向を複数回変更して導
くための方向転換部15Aがポート15Aの出口側に形
成される。
これら方向転換部6Aと15Aはそれぞれ軸力補償用の
バケット部13、14を流れる流体の圧力損失と同程度
の圧力損失を発生させるよう、流路を曲折することによ
り設定される。
次に作用について説明する。
スプール3が図示状態にあるときは左右の制御弁室15
と16はいずれも遮断され、したがってシリンダ9の作
動室10には作動流体が封じ込められ、ピストン11は
その位置に保持され、負荷12が静止している。
負荷12を上昇させるときは、図示しない電磁駆動部に
よりスプール3が図中左方向に駆動される。これにより
高圧弁室6と左右の制御弁室15、16とが同時に連通
し、エッジA、Bの部分から高圧の作動流体が制御弁室
15、16へと噴出し、制御ポート8A、8Bからシリ
ンダ9へと送り込まれ、ピストン11を上方へ移動させ
る。
この場合、エッジBの部分から制御弁室16に噴出する
流体力によりスプール3は図中右方向への軸力を受け
る。これに対してエッジAの部分から制御弁室15に噴
出する流体は、バケット部13に沿って高速で流れる際
に、スプール3を図中左方向へ向ける軸力を発生させ
る。これら互いに反対方向の軸力は、弁開度、すなわち
流量の変化に対応して増減し、流量、圧力が増大するほ
どそれぞれ大きくなる。
ところでこの場合、エッジBに向かう流れは、方向転換
部6Aにより流れの方向を複数回変更されるように曲折
し、これによる圧力損失を生じる。
また、エッジAからバケット部13に流れる流体は、バ
ケット部13を通過する際の旋回運動により圧力損失を
発生する。
上記方向転換部6Aで発生する圧力損失は、弁開度、つ
まりスプール3の変位量が大きくなるほど絞られて大き
くなり、バケット部13での圧力損失は、同じく弁開度
が大きくなり、流量が増大するほど相対的に大きくな
る。
ところが本考案では、これらの圧力損失が互いにほぼ等
しくなるように設定してあるため、エッジAとBに向か
う流れの割合、つまり流量分布がほぼ等しくなり、これ
に伴ってスプール3に発生する左右の軸力がつり合う。
これらの結果、スプール軸力は流量のいかんにかかわら
ず常に互いに相殺され、スプール3の変位が制御流体に
よって発生する軸力の影響を受けることがなくなり、流
体の流量制御が正確に行える。
負荷12を降下させるときは、スプール3を図中右方向
に変位させる。これにより制御弁室15と16はそれぞ
れ低圧弁室17と18に連通する。
このため、シリンダ9の作動室10の作動流体は、負荷
12に応じて発生する圧力によって押し出され、ピスト
ン11が下方へと移動する。
このとき、制御弁室15、16からはエッジDとCの部
分を通って低圧弁室17、18へ流体が噴出し、この噴
出流量に応じてピストン11の降下速度が決まる。
そして、スプール3はエッジDの部分において噴出流体
による左方向への軸力を受けるが、エッジCの部分から
の噴出流体が軸力補償用のバケット部14により、右方
向への軸力を発生させ、しかも、方向転換部15Aの流
路曲折作用により分流される互いに流量をほぼ一致させ
るため、前記と同様に発生軸力は互いに相殺され、スプ
ール3の変位に及ぼす影響が消失するのである。
このようにして、スプール3をいずれの方向に変位させ
る場合も、流体による軸力の影響を取り除くことができ
るのであり、また、制御される流体の流量は2つの制御
ポート8A、8Bに分流するので、通常の弁に比較して
2倍の流量まで制御することができる。
なお、この実施例では方向転換部6A、15Aをポート
出口側に形成したが、要は流路を曲折すればよいのであ
るから、これに限らずスプール側に形成することもでき
る。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、スプールの変位に伴い高
圧流体の供給側と戻り側のいずれについても、作動流体
はほぼ圧力損失の等しい流体計量部と軸力補償部とに分
流するため、流量のいかんにかかわらず、スプールに作
用する軸力は互いに相殺され、流体力の影響を受けずに
精度の高い位置制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示す断面図である。 3…スプール、4,5…ランド、6…高圧弁室、6A…
方向転換部、7…高圧ポート、8A,8B…制御ポー
ト、13,14…バケット部、15,16…制御弁室、
15A…方向転換部、17,18…低圧弁室、20…ラ
ンド、A,B,C,D…エッジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁駆動部を介して摺動するスプールを設
    け、このスプールの変位に応じて流体の制御ポートを高
    圧ポートとタンクポートに選択的に接続する三方向サー
    ボ弁において、高圧の流体をスプールに形成したランド
    の2つのエッジ部を通すように分流させ、一方に流体計
    量部、他方に軸力補償部を構成し、流体計量部に導かれ
    る流体に方向を複数回転換すると共にスプールの変位に
    応じて圧力損失を変化させる方向転換部を設け、流体計
    量部と軸力補償部とに分流する流体の圧力損失をほぼ等
    しくなるように設定したことを特徴とする三方向サーボ
    弁。
JP8383289U 1989-07-17 1989-07-17 三方向サーボ弁 Expired - Lifetime JPH0614081Y2 (ja)

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JP8383289U JPH0614081Y2 (ja) 1989-07-17 1989-07-17 三方向サーボ弁

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JP8383289U JPH0614081Y2 (ja) 1989-07-17 1989-07-17 三方向サーボ弁

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JPH0323202U JPH0323202U (ja) 1991-03-11
JPH0614081Y2 true JPH0614081Y2 (ja) 1994-04-13

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JP4614717B2 (ja) * 2004-09-06 2011-01-19 株式会社小松製作所 方向制御弁
JP2011236964A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Denso Corp 電磁弁

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