JPH06140241A - 超電導磁石装置 - Google Patents

超電導磁石装置

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JPH06140241A
JPH06140241A JP28748892A JP28748892A JPH06140241A JP H06140241 A JPH06140241 A JP H06140241A JP 28748892 A JP28748892 A JP 28748892A JP 28748892 A JP28748892 A JP 28748892A JP H06140241 A JPH06140241 A JP H06140241A
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JP
Japan
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superconducting
current lead
superconducting magnet
magnetic field
lead
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JP28748892A
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English (en)
Inventor
Tsuginori Hasebe
次教 長谷部
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超電導磁石からの漏れ磁場による臨界電流I
cの低下を防止できる超電導電流リードを有する超電導
磁石装置を提供する。 【構成】 超電導電流リード12の延在方向を、超電導
磁石11の発生する磁界の磁束線aの接線方向と重なる
ように配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超電導磁石に電流を供
給するために用いられる電流リードを有する超電導磁石
装置に関し、特に、酸化物超電導材から成る超電導電流
リードを有する超電導磁石装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導磁石装置において、超電導磁石に
電流を供給するための電流リードの抵抗を減じる手段と
して、酸化物超電導材から成る超電導電流リードが提案
されている。図5は、この超電導電流リードを含む従来
の超電導磁石装置の一例を示す構造図である。図5にお
いて、従来の装置は、超電導磁石51と、超電導磁石5
1に接続された超電導電流リード52と、超電導磁石5
1および超電導電流リード52を収容する熱シールド容
器53と、超電導電流リード52と図示しない電源装置
とを中継接続する銅製電流リード54と、超電導磁石5
1および超電導電流リード52を超電導状態可能な温度
に冷却する冷凍機55を有している。冷凍機55は、第
一段冷却部56により液体窒素温度レベル(約70K)
程度までの冷却を行う第一段ステージ57と、第二段冷
却部58により10Kレベル程度までの冷却を行う第二
段ステージ59とを備えている。
【0003】ところで、超電導状態にあるときの超電導
電流リード52の臨界電流(以後、Icと呼ぶ)は、本
来、超電導電流リード52の材質および冷却温度ならび
に外部磁界に依存するとされている。したがって、超電
導磁石51の発生する磁界が、超電導電流リード52へ
も及ぶために、超電導電流リード52のIcは、本来の
Icに比べて低下してしまうという問題点がある。
【0004】従来、超電導磁石51から超電導電流リー
ド52へ及ぶ磁界(以後、漏れ磁場と呼ぶ)によるIc
低下の対策として、超電導磁石51の周囲にフェライト
等の強磁性材から成る磁気シールドを設け漏れ磁場を遮
断する手段(第1の手段)や、超電導電流リード52を
酸化物超電導材から成る超電導円筒体中に挿入して漏れ
磁場を遮断する手段(第2の手段)、さらに、超電導電
流リード52の取付け位置を超電導磁石51から遠ざけ
て配置して漏れ磁場の影響を抑制する手段(第3の手
段)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の手段の
強磁性材から成る磁気シールドは、強磁性材の飽和磁場
以上になると遮断効果が減じてしまい十分な漏れ磁場の
遮断効果は実現できないという問題点がある。また、超
電導磁石51の周囲に磁気シールドを設けることによっ
て装置が大型化し、冷却に要する時間やエネルギも増大
してしまうという問題点がある。さらに、磁気シールド
の重量を支えるために支柱も大きくなり、第二段ステー
ジ59への熱侵入が増加するという問題点がある。
【0006】一方、第2の手段においては、超電導円筒
体の臨界電流密度(以後、Jcと呼ぶ)によって磁気遮
断効果の限界値が決定されるが、現状の酸化物超電導材
では数百ガウスが限界であり、漏れ磁場の遮断効果とし
て十分でないという問題点がある。
【0007】他方、第3の手段では、超電導磁石51と
超電導電流リード52との間隔を確保させることが装置
全体の大型化を招き、冷却に要する時間やエネルギも増
大してしまうという問題点がある。
【0008】本発明の課題は、超電導磁石からの漏れ磁
場によるIc低下を防止できる超電導電流リードを有す
る超電導磁石装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、超電導
磁石と、酸化物超電導材から成る超電導電流リードとを
有する超電導磁石装置において、前記超電導電流リード
は、その延在方向を前記超電導磁石の発生する磁界の磁
束線の接線方向と重なるように配設したものであること
を特徴とする超電導磁石装置が得られる。
【0010】本発明によればさらに、超電導磁石と、酸
化物超電導材から成る超電導電流リードとを有する超電
導磁石装置において、前記超電導電流リードは、前記超
電導磁石の発生する磁界の磁束線に対応する曲線形状を
呈するものであり、その延在方向を前記磁束線と重なる
ように配設したものであることを特徴とする超電導磁石
装置が得られる。
【0011】
【作用】超電導電流リードのIc低下は、超電導電流リ
ード中に、漏れ磁場、即ち、外部磁界の磁束線が侵入す
ることによって、この磁束線と超電導電流リード中に流
れている電流(I)との間にローレンツ力が作用し、磁
束線が移動するため起こると考えられる。そして、この
ローレンツ力の影響は、超電導電流リード中のIの流れ
る方向と外部磁界の磁束線の方向との関係によって変化
する。図3は、77Kに冷却保持した超電導電流リード
に流れるIc(アンペア)と外部磁界B(ガウス)との
関係を示す図であり、グラフXはIと外部磁界Bの磁束
線とが互いに平行な場合を示し、グラフYはIと外部磁
界Bの磁束線とが互いに直交している場合を示す。図3
において、グラフX、即ち、外部磁場BとIとが互いに
直交している場合にはIcの低下は大きく、例えば、2
00ガウスの外部磁場においては零磁場時の半分の大き
さになっているのに対して、グラフY、即ち、外部磁場
BとIとが互いに平行な場合には、低下の度合いは小さ
いことがわかる。
【0012】図4(a)および(b)は、図3中のグラ
フXに対応する超電導電流リードの概念図およびその拡
大図である。図4(a)のごとく超電導電流リード42
のIの流れる方向と外部磁界の磁束線aの方向とが互い
に平行である場合であっても、前述の図3に示したよう
に低下の度合いが小さいものの、外部磁界が大きくなる
にしたがってIcが低下しているのは、実際には、図4
(b)に示すように、超電導電流リード42を構成して
いる酸化物超電導材の結晶421の形状や方向が不揃い
であるために、部分的には磁束線aとIとの間でローレ
ンツ力が作用しているためと考えられる。
【0013】本発明では、前述した構成、即ち、超電導
電流リードに加わる漏れ磁場の方向と流れる電流の方向
とを平行とすることによって、両者間に働くローレンツ
力の発生を防止している。これによる臨界電流Icの低
下防止効果は、実使用において十分な効果であると考え
られる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例によ
る超電導磁石装置を説明する。
【0015】[実施例1]図1は、本発明の実施例1に
よる超電導磁石装置の要部を示す概略図である。図1に
おいて、この超電導磁石装置は、超電導磁石11と、超
電導磁石11に接続された超電導電流リード12と、超
電導電流リード12と図示しない電源装置とを中継接続
する銅製電流リード14とを有している。超電導電流リ
ード12は、酸化物超電導材から成り、銅製電流リード
14と超電導磁石11との間で、超電導磁石11の発生
する磁束線aの接線方向と重なるように配設されてい
る。
【0016】この超電導磁石装置を図示しない電源装置
により駆動させた場合には、超電導電流リード12の延
在方向、換言すれば、電流リード12に流れる電流の方
向は、超電導磁石11から発生する磁束線aの方向に対
してほぼ平行となり、ローレンツ力の発生は防止され
る。
【0017】[実施例2]図2は、本発明の実施例2に
よる超電導磁石装置の要部を示す概略図である。図2に
おいて、この超電導磁石装置は、超電導磁石21と、超
電導磁石21に接続された超電導電流リード22と、超
電導電流リード22と図示しない電源装置とを中継接続
する銅製電流リード24とを有している。超電導電流リ
ード22は、超電導磁石21の発生する磁束線に対応す
る曲線形状を呈し、酸化物超電導材から成る。さらに、
銅製電流リード24と超電導磁石21との間に、曲線形
状が超電導磁石21の発生する磁束線aに重なるように
配設されている。
【0018】この装置を駆動させた場合にも勿論、ロー
レンツ力の発生は防止されるが、超電導磁石21から発
生する磁束線aの方向に対して電流の流れる方向が平行
になる部分が、実施例1に比べてさらに増加しているた
め、ローレンツ力の発生防止効果はより高いものであ
る。
【0019】尚、前述したように、超電導電流リードに
流れる電流は酸化物超電導材の冷却温度にも依存するた
め、実施例1および2においては、外部磁場による影響
の比較的高いリードの高温端、即ち、超電導電流リード
12(22)における銅製電流リード14(24)側
を、磁束線aの方向に合わせるように配置することが効
果的である。
【0020】
【発明の効果】本発明による超電導磁石装置は、超電導
電流リードの酸化物超電導材の延在方向を超電導磁石の
発生する磁界の磁束線の接線方向と重なるように配設し
たものであるため、装置に磁気シールド等の部品を付加
することなく、超電導電流リードの臨界電流Icの低下
を抑制することができる。したがって、従来例と同じ大
きさの通電電流を確保しようとする場合でも、超電導電
流リードの断面積は小さくてすみ、超電導電流リードを
伝導して熱シールド容器内に侵入する侵入熱を減少でき
る。また、超電導電流リードを超電導磁石の近傍に配置
することができるので、装置全体の小型化も実現でき
る。
【0021】さらに、超電導電流リードを磁束線に対応
する曲線形状を呈するものとし、この曲線形状を超電導
磁石の発生する磁界の磁束線と重なるように配設すれ
ば、臨界電流Icの低下の抑制効果をさらに高くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による超電導磁石装置の要部
を示す概略図である。
【図2】本発明の実施例2による超電導磁石装置の要部
を示す概略図である。
【図3】超電導電流リードに流れる臨界電流Icと外部
磁界との関係を示す図である。
【図4】超電導電流リードを流れる臨界電流Icおよび
磁束線aを説明するための図である。
【図5】従来の超電導磁石装置の構造図である。
【符号の説明】
11、21、51 超電導磁石 12、22、52 超電導電流リード 53 熱シールド容器 14、24、54 銅製電流リード 55 冷凍機 56 第一段冷却部 57 第一段ステージ 58 第二段冷却部 59 第二段ステージ a 磁束線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導磁石と、酸化物超電導材から成る
    超電導電流リードとを有する超電導磁石装置において、
    前記超電導電流リードは、その延在方向を前記超電導磁
    石の発生する磁界の磁束線の接線方向と重なるように配
    設したものであることを特徴とする超電導磁石装置。
  2. 【請求項2】 超電導磁石と、酸化物超電導材から成る
    超電導電流リードとを有する超電導磁石装置において、
    前記超電導電流リードは、前記超電導磁石の発生する磁
    界の磁束線に対応する曲線形状を呈するものであり、そ
    の延在方向を前記磁束線と重なるように配設したもので
    あることを特徴とする超電導磁石装置。
JP28748892A 1992-10-26 1992-10-26 超電導磁石装置 Withdrawn JPH06140241A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004335160A (ja) * 2003-05-01 2004-11-25 Fuji Electric Systems Co Ltd 超電導装置用電流リード
JP2008251564A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kyushu Univ 高温超伝導電流リードと臨界電流密度増加方法

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