JPH06139149A - 多重仮想空間制御装置 - Google Patents

多重仮想空間制御装置

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JPH06139149A
JPH06139149A JP4291281A JP29128192A JPH06139149A JP H06139149 A JPH06139149 A JP H06139149A JP 4291281 A JP4291281 A JP 4291281A JP 29128192 A JP29128192 A JP 29128192A JP H06139149 A JPH06139149 A JP H06139149A
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JP
Japan
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address
virtual
tlb
virtual address
address space
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JP4291281A
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Katsumi Nakamura
克巳 中村
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TLBパージをするときに、全てのTLBエ
ントリではなく、選択的に指定したアドレス空間に属
し、かつ指定した仮想アドレスの範囲に対応するTLB
エントリだけを指定して、TLBエントリをパージし、
効率的な多重仮想空間制御を行う。 【構成】 TLBとアドレス空間識別子を保持する第1
の記憶手段と、仮想アドレスの範囲、領域をそれぞれ保
持する第2の記憶手段と、該第1の記憶手段の内容とT
LB内のアドレス空間識別子の内容を比較する第1の比
較手段と、第2の記憶手段の内容とTLB内の仮想アド
レスの内容を比較する第2の比較手段とTLB内のパー
ジするエントリの有効ビットをリセットする手段により
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、計算機の仮想記憶機
構として、アドレス変換情報を保持する変換索引緩衝機
構(以下、TLBという。なおTLBはTransla
tion Lookaside Buffer)の無効
化に関する制御方式である。
【0002】
【従来の技術】一般的に仮想記憶機構を持つ計算機シス
テムにおいては、仮想アドレスを実アドレスに変換する
ためのアドレス変換機構を有している。そのアドレス変
換の結果は、通常仮想アドレスと、変換された実アドレ
スの対として、TLBと呼ばれるバッファに後の再利用
に備えて格納され、後で同じ仮想アドレスに対するアク
セスの発生時にこのTLBをアクセスすることにより実
アドレスを得る処理を高速化している。
【0003】ところが、TLBが単純で仮想アドレスと
実アドレスの組だけを保持しておれば、ある仮想アドレ
スに対する実アドレスが得られるが、アドレス空間が複
数のときは、同じ仮想アドレスでも別のアドレス空間の
仮想アドレスもあり、その実体は異なる。即ち、同じ仮
想アドレスを持つデータが複数存在し得る。そうする
と、そのような単純なTLBでは、アドレス空間が変更
される度に、TLBを全て無効化する、いわゆるTLB
パージを行なう必要があり、時間を要するので処理能力
を低下させる。
【0004】複数の仮想アドレス空間を有するときのこ
のような問題を解決するために、TLBに、そのアドレ
ス空間の識別子を加えて、異なるアドレス空間の仮想ア
ドレスを管理することを可能にしたものが考えられてい
る。このような、TLBを持つ計算機の例を開示したも
のに、特公昭57−12223に示されるものがあり、
図3を参照して説明する。図において、TLB24内に
SBRのセグメントテーブルの先頭アドレスの内容と、
SSのセグメントサイズ、PSのページサイズ、他の情
報を記入している。このように、仮想アドレス空間毎に
割り当てられるセグメントテーブルの先頭アドレスをT
LB24内に保持することによって、複数の仮想空間の
情報を保持できるようにしている。これらによって、多
重仮想記憶空間の制御を行なうことができる。
【0005】したがって、このような多重仮想記憶空間
を管理するTLB24においては、複数のアドレス空間
の情報が、ひとつのTLB内に混在して格納されている
ので、そのTLBパージのメカニズムが重要な意味を持
つ。単純なTLBパージを実行してしまうと、その中に
ある複数の全てのアドレス空間の情報を失うことにな
る。そこで、TLB内の情報を選択的にパージするメカ
ニズムが考え出されている。
【0006】そのための従来例として、特開昭60−9
1462があり、同事例では、TLBの選ばれたエント
リだけを選択的に無効化できる演算制御装置を提供して
いるので以下その内容を図4,図5により説明する。
図4はこの従来例の多重仮想記憶制御方式を適用する演
算制御装置の構成図を示す。
【0007】なお、11から15までの部分は、本発明
に直接関係ないので、説明を省略する。図において、1
6はアドレスレジスタで、実行空間のアドレス空間識別
子SIDとアクセス位置を示す仮想アドレスを保持して
いる。17はアドレスカウンタで、後述のTLB19の
無効化処理に際し、TLB無効化情報が初期設定され
る。19はTLB、20−1〜20−3は比較器、21
−1〜21−3はOR、22はAND、23はTLB制
御部である。18はセレクタで、通常の実行中には、ア
ドレスレジスタ16を選択し、実行空間のアドレス空間
識別子SIDとアクセス位置を示す仮想アドレスをアド
レスレジスタ16から読み出し、比較器20−1〜20
−3へ送る。読み出されたそのアドレス空間識別子であ
るSIDと仮想アドレスをもとにして、TLB19のエ
ントリが順に読まれ、TLB19の空間識別子SIDや
仮想アドレスと比較されて、TLBヒットのテストがな
される。一方、TLBのエントリのパージ処理の時に
は、セレクタ18は、TLB無効化情報が初期設定され
ているアドレスカウンタ17を選択してその無効化情報
を読み出し、比較器20−1〜20−3へ送る。併せて
その無効化情報にしたがって、TLB19のエントリが
順に読み出されて、比較器20−1〜20−3に送られ
て比較され、その出力をORゲート21−1〜21−3
とANDゲート22でまとめて、TLB制御部23によ
って、指定されたTLB19のエントリのVビットがオ
フにされて、無効化が行なわれる。
【0008】このように、アドレスカウンタ17のTL
B無効化情報によって、無効化されるTLB19のエン
トリを指定することができるようになっている。このア
ドレスカウンタ17のTLB無効化情報は、図5に示す
ように、SID’、SN’、PN’を指定することがで
きる。それぞれ、SID’がアドレス空間識別子、S
N’がセグメント番号、PN’がページ番号を示してお
り、TLB無効化を行なうためにこれらを指定すること
ができる。このアドレスカウンタ17に指定されたSI
D’、SN’、PN’が、それぞれセレクタ18から、
比較器20−1〜20−3に送られ、TLB19と比較
されて、SID’に指定されたアドレス空間識別子のT
LBエントリをパージをするか、あるいはSID’に指
定されたアドレス空間識別子を持ち、SN’に指定され
たセグメント番号のTLBエントリをパージするか、ま
た、あるいはSID’に指定されたアドレス空間識別子
を持ち、かつSN’に指定されたセグメント番号を持
ち、PN’に指定されたページ番号を持つTLBエント
リをパージすることができる。
【0009】しかしながら、指定されたアドレス空間識
別子に対応するアドレス空間の全ページを消すために
は、アドレスカウンタ17に格納されている該アドレス
空間識別子に属する全セグメント番号、全ページ番号を
別途求め,それらの番号について1ペ−ジずつTLBの
各エントリのアドレス空間識別子内の全セグメント番
号、全ページ番号とヒットするまで或は全エントリと比
較し、TLBの該エントリを消す動作を繰返す必要があ
る。次に、指定されたアドレス空間内の特定のセグメン
トに属する全ページを消すためにはアドレスカウンタ1
7に格納されているアドレス空間識別子の特定セグメン
ト番号に属する全ページ番号を別途求め,それらの全番
号について1ペ−ジずつ,TLBの各エントリ内のアド
レス空間識別子,セグメント番号,ペ−ジ番号にヒット
するまで,或は全エントリと比較し、ヒットしたTLB
の該エントリを消す動作を繰り返す必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では任意の
アドレス空間の範囲を指定して、その範囲にある、全ペ
−ジを1つのパージオペレーションでパージすることが
できず、これと同等の機能を実現するためには、パージ
する任意のアドレス空間の範囲に属する全ての仮想ペー
ジの仮想アドレスを別途求めておいて、1ページずつ指
定して、TLBの全エントリとまたは、ヒットするまで
比較しパージオペレーションを、パージするアドレス空
間の範囲に属するページの数だけ繰り返す必要があり、
能率が低下するという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、多重仮想記憶を管理する時に生
じるTLBのエントリのパージ処理を行なう時に、任意
のアドレス空間,アドレス領域を指定して、その領域内
の全ての仮想ページを1ペ−ジずつ指定して同領域内の
ペ−ジ数の回数繰り返してTLBと比較することなく,
1回の比較操作により,即ち1回のパ−ジオペレ−ショ
ンによりTLBの該エントリを無効化できるようにする
ことによって、より、効率的な多重仮想空間制御を行う
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る多重仮想
記憶制御装置は、アドレス空間識別子を保持する第1の
記憶手段と、仮想アドレス領域の範囲を指定するデータ
を保持する第2の記憶手段と、第1の記憶手段の内容と
TLBのアドレス空間識別子とを比較する第1の比較手
段と、第2の記憶手段の内容とTLBの仮想アドレスの
内容とを比較する第2の比較手段と、TLBの有効ビッ
トをリセットする書き込み手段とを備えたものである。
【0013】
【作用】この発明の多重仮想空間制御装置では、アドレ
ス空間識別子を保持する第1の記憶手段は無効化するア
ドレス空間のアドレス空間識別子を保持し、第2の記憶
手段は無効化する仮想アドレスの領域の範囲を指定する
データを保持し、該第1の記憶手段の内容とTLB内の
アドレス空間識別子を比較する第1の比較手段と、該第
2の記憶手段の内容とTLB内の仮想アドレスの内容と
を比較する第2の比較手段により、無効化すべきTLB
のエントリを判定し、この判定をもとにTLBの該エン
トリの有効ビットをリセットする書き込み手段は、TL
Bのそのエントリの有効ビットを選択的にオフにし無効
化する。
【0014】
【実施例】
実施例1.この発明の、一実施例を図面を参照して説明
する。図1はこの発明の仮想記憶管理方式の一実施例を
示す構成図であり、図において、10はCPU、20は
アドレス制御部、30はTLB、30−1はアドレス空
間指定フィールド、30−2は仮想アドレスフィール
ド、30−3は実アドレスフィールド、30−4は記憶
キーフィールド、30−5は有効ビット、50−1はア
ドレス空間比較器、50−2は仮想アドレス始点比較
器、50−3は仮想アドレス終点比較器、60は有効ビ
ット書き込みライン、70はANDゲート、100はア
ドレス空間指定レジスタ、110はパージアドレス空間
レジスタ、120はパージ仮想アドレス始点レジスタ、
130はパージ仮想アドレス終点レジスタ、140はセ
レクタ、である。なお、本発明に無関係な通常の演算の
制御などを行なう部分などは全て省略している。
【0015】CPU10には、アドレス制御部20があ
り、その中にアドレス変換を行うためのTLB30が設
けられている。TLB30の各エントリには、アドレス
空間指定フィールド30−1(STO)、仮想アドレス
フィールド30−2(VA)、実アドレスフィールド3
0−3(RA)、記憶キーフィールド30−4(Ke
y)、及び有効ビット30−5(V)が設けられてい
る。TLB30の各エントリのアドレス空間指定フィー
ルド30−1には、使用される仮想アドレスの属するア
ドレス空間を一意に指定するアドレス空間識別子が保持
されている。仮想アドレスフィールド30−2と実アド
レスフィールド30−3には、それぞれ、仮想アドレス
とその仮想アドレスからアドレス変換を行なった結果で
ある実アドレスが保持されている。さらに、このTLB
30のエントリは、その実アドレスの実ページを使用す
る時に必要な実ページの情報の写しを保持している。本
実施例では、その情報として、記憶キーを保持するもの
とし、記憶キーフィールド30−4が設けられている。
それぞれのエントリは、有効ビット30−5によっ
て、その有効性が示され、このビットがセットされてい
る時には、そのエントリが有効であることを示し、この
ビットが、リセットされると、そのエントリが無効とな
ったことを示す。TLB30のエントリの無効化は、各
エントリの、有効ビット30−5をリセットすることに
より行なわれる。
【0016】アドレス空間指定レジスタ100は、現在
実行中のプログラムの属するアドレス空間を識別するア
ドレス空間識別子を保持している。通常のプログラム実
行中はセレクタ140によってアドレス空間指定レジス
タ100が選択され、TLB30ヒットのチェックのと
きに、この内容が読み出されて、アドレス空間比較器5
0−1によりTLB30のアドレス空間指定フィールド
30−1と比較され、TLBヒットを検出する場合の、
最初の条件となる。
【0017】パージアドレス空間レジスタ110は、T
LBパージオペレーションを行なう時に使用され、TL
B30のエントリを選択してパージ処理を行なうとき
に、パージする領域の属するアドレス空間を指定する。
TLB30のパージオペレーションのときには、セレク
タ140が、通常、アドレス空間指定レジスタ100を
選択しているところを、パージアドレス空間レジスタ1
10を選択するように切り替わり、パージアドレス空間
レジスタ110の内容がTLB30と比較のためアドレ
ス空間比較器50−1に送られる。
【0018】パージ仮想アドレス始点レジスタ120
と、パージ仮想アドレス終点レジスタ130は共にTL
Bパージオペレーションを行なう時にのみ使用されるも
のである。 パージ仮想アドレス始点レジスタ120に
は、TLB30のパージオペレーションのときに、パー
ジする領域の仮想アドレスのアドレス範囲の始点を保持
し、パージ仮想アドレス終点レジスタ130には、パー
ジする領域の仮想アドレスのアドレス範囲の終点を保持
している。
【0019】アドレス空間比較器50−1は、パージア
ドレス空間レジスタ110とTLB30の各エントリの
アドレス空間指定フィールド30−1を比較し、指定し
たアドレス空間と一致しているか否かを検査し、一致し
たときに、真の値を出力する。 仮想アドレス始点比較
器50−2は、パージ仮想アドレス始点レジスタ120
とTLB30の各仮想アドレスフィールド30−2を比
較し、パージ仮想アドレス始点レジスタ120内に指定
されているパージする仮想アドレスの範囲の始点より大
きな仮想アドレスを仮想アドレスフィールド30−2に
持つTLB30のエントリを見つけ、それを発見する
と、真の値を出力する。仮想アドレス終点比較器50−
3は、パージ仮想アドレス終点レジスタ130とTLB
30の各仮想アドレスフィールド30−2を比較し、パ
ージ仮想アドレス終点レジスタ130内に指定されてい
るパージする仮想アドレスの範囲の終点より小さな仮想
アドレスを仮想アドレスフィールド30−2に持つTL
B30のエントリを見つけ、それを発見すると、真の値
を出力する。
【0020】したがって、TLBパージオペレーション
のときに、TLB30の各エントリにつきこれらの3つ
の比較器の出力が全て真になるならば、多重仮想記憶空
間の情報を保持しているTLBの全てのエントリの中か
ら、パージアドレス空間レジスタ110内に保持されて
いるアドレス空間識別子を持ち、且つパージ仮想アドレ
ス始点レジスタ120内に示されている仮想アドレスを
始点とし、パージ仮想アドレス終点レジスタ130内に
示されている仮想アドレスを終点とする範囲に属する仮
想アドレス領域に対応するTLBエントリを発見するこ
とになる。
【0021】本実施例では、以上述べたTLBパージは
特殊なIASE命令(Invalidate Addr
ess Space Entry)により実現される
が、図2はこのフォーマットを示す。図において、20
0はIASE命令のオペレーションコード、210は第
1オペランド、220は第2オペランド、230は第3
オペランドである。 この命令の使用方法は、以下の手
順による。まず、パージしたいアドレス空間のアドレス
空間識別子を第1オペランド210に対応する図外のレ
ジスタにロードする。この操作は、ごく通常のロード命
令によって行なわれる。その次に、仮想アドレスの下限
値,始点を第2オペランド220に対応する図外のレジ
スタにロードし、仮想アドレスの上限値,終点を第3オ
ペランド230に対応する図外のレジスタにロードす
る。そして、ここまで設定を行なった上で、このIAS
E命令を実行する。
【0022】この命令の実効開始により、第1オペラン
ド210で指定される図外のレジスタの内容をパージア
ドレス空間レジスタ110へ転送し、第2オペランド2
20で指定される図外のレジスタの内容をパージ仮想ア
ドレス始点レジスタ120へ転送し、第3オペランド2
30で指定される図外のレジスタの内容をパージ仮想ア
ドレス終点レジスタ130へ転送する.次いでこれらの
各レジスタの内容を基に,TLBエントリを順次読み,
アドレス空間比較器50−1,仮想アドレス始点比較器
50−2,仮想アドレス終点比較器50−3,ANDゲ
−ト70,有効ビット書き込みライン60を介して,T
LB30の該エントリをパ−ジする.
【0023】次に本実施例の動作について説明する。例
えば実行中のプログラムの終了或は優先度の高いプログ
ラムの実行が必要なときなどに、実行中のプログラムの
ページアウトの必要が発生する。これに伴い、アドレス
制御部20はOSからパージ(無効化)するアドレス空
間、パージする始点の仮想アドレス、パージする終点の
仮想アドレス等を得、それぞれ上記の図外の各レジスタ
に格納する.IASE命令の実行により、これらの図外
のレジスタの内容をパージアドレス空間レジスタ11
0、パージ仮想アドレス始点レジスタ120、パージ仮
想アドレス終点レジスタ130に格納し,これら各レジ
スタの内容を基にして、アドレス制御部20はTLB3
0内の全てのエントリを順次、読み出しアドレス空間比
較器50−1、仮想アドレス始点比較器50−2、仮想
アドレス終点比較器50−3を介して、TLB30の該
エントリが指定のアドレス空間で,且つ,パ−ジ仮想ア
ドレス始点レジスタ120の値より大でパ−ジ仮想終点
レジスタ130の値より小か即ち指定の領域内か否かを
1回の比較操作でテストし、ANDゲート70によりこ
れらが全て満足されることを判定し,指定されたTLB
エントリだけを探し出す。換言すれば,TLB30の各
エントリの読み出しが1巡すれば,パ−ジする指定のア
ドレス領域に対応する全てのTLBエントリが抽出さ
れ,指定領域のペ−ジ数と同じ回数繰り返して各TLB
エントリを読みだし,比較する必要はない.そして、そ
れを抽出する毎に、有効ビット書き込みライン60を通
して、そのTLBエントリの有効ビット30−5をリセ
ットすることによって、パ−ジするアドレス領域に対応
するTLBエントリをパージする。
【0024】なお、上記実施例では、パージするアドレ
ス空間内の仮想アドレスの範囲として、その仮想アドレ
スの下限値,始点と上限値,終点を指定してTLBパー
ジを行なわせるものとして説明したが、その上限値と下
限値を一致させて同じ仮想アドレスを持たせることによ
って、指定した仮想アドレスの単一ページに対応するエ
ントリだけをパージすることが可能である。
【0025】また、TLBパージオペレーションの時に
は、パージアドレス空間レジスタ110の値を、無効な
ものとすることを可能としておいて、かつアドレス空間
比較器50−1の出力を常に真となるように設定してお
けば、アドレス空間の一致をテストしないで、TLB3
0の各エントリで仮想アドレスの範囲に含まれるものを
パージすることが可能になる。もし、その仮想アドレス
が、複数の仮想アドレス空間に共有されている時には、
このような方法で、複数のアドレス空間に共有されてい
る仮想アドレスのセグメントなどを、その仮想アドレス
の範囲を指定することによって、特定してパージするこ
とが可能となる。
【0026】本実施例においては、パージアドレス空間
レジスタ110はパージ時に使用していたが、これを外
し、アドレス空間指定レジスタ100を兼用、或はその
逆の兼用をしてもよい。即ち、通常の処理とパ−ジ処理
は一般的には同時に発生しないので,これらのレジスタ
の何れか1つをプログラム実行時のアドレス処理の時又
はパージ時に仮想アドレスを格納する仮想アドレスレジ
スタとして、使用することとしても、効果を妨げるもの
ではない. 図1において、例えば、パージアドレス空
間レジスタ110を外し、プログラム実行時などの通常
の処理とパージ処理の使い分けを制御し、パージ時には
アドレス空間指定レジスタ100にパージアドレス空間
識別子を格納しパ−ジを行う.このようにしてハードウ
ェアの構成を簡単にし、コストダウンを図ることができ
る。
【0027】このような、多重仮想記憶空間制御方式
は、もし、多重仮想記憶空間を管理する時に、それぞれ
のタスクに割り当てられる仮想アドレス領域が、例え
ば、命令コードの領域、データの領域、スタックの領域
などの複数の領域に分割されていて、それぞれの範囲を
仮想アドレスの始点と終点として管理しているような仮
想記憶領域管理が行なわれているような場合に、データ
領域を新たに追加したり、また、あるいは既に追加され
ているデータ領域の一部を指定された領域毎、消し去っ
てしまおうというときに、大きな効果をもたらす。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、多重
仮想空間制御装置をパージするアドレス空間識別子を保
持する第1の記憶手段と、パージする仮想アドレスの範
囲を指定するためのデ−タを保持する第2の記憶手段
と、該第1の記憶手段の内容とTLB内のアドレス空間
識別子を比較する第1の比較手段と、該第2の記憶手段
の内容とTLB内の仮想アドレスの内容とを比較する第
2の比較手段と、TLBのパージするエントリを無効化
するため、その有効ビットをリセットする書き込み手段
を備えたので、全てのページに対応するTLBのエント
リを選択的に1つのパージオペレーションで無効化する
ことが可能になり、より効率的な、多重仮想記憶空間制
御ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】この発明の一実施例における命令フォーマット
を示す図である。
【図3】従来の多重仮想空間制御方式を示すブロック図
である。
【図4】従来の多重仮想記憶を管理する演算制御装置を
示すブロック図である。
【図5】図4の演算制御装置におけるアドレスカウンタ
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
17 アドレスカウンタ 50−1 アドレス空間比較器 50−2 仮想アドレス始点比較器 50−3 仮想アドレス終点比較器 60 有効ビット書き込みライン 70 ANDゲート 100 アドレス空間指定レジスタ 110 パージアドレス空間レジスタ 120 パージ仮想アドレス始点レジスタ 130 パージ仮想アドレス終点レジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重仮想空間を使用する計算機システム
    において、アドレス空間識別子とアドレス変換の結果で
    ある仮想アドレスと実アドレスの対とエントリの有効ビ
    ットを各エントリ中に備える変換索引緩衝機構と、無効
    化する仮想アドレス空間のアドレス空間識別子を記憶す
    る第1の記憶手段と、無効化する仮想アドレス領域の範
    囲を指定するデータを保持する第2の記憶手段と、前記
    第1の記憶手段の内容と前記変換索引緩衝機構のエント
    リのアドレス空間識別子が等しいか否かを比較する第1
    の比較手段と、前記変換索引緩衝機構のエントリの仮想
    アドレスが前記第2の記憶手段に格納される仮想アドレ
    ス領域内か否かを比較する第2の比較手段と、前記第1
    の比較手段と前記第2の比較手段との比較結果により所
    定の信号を出力する判定手段と、前記判定手段からの信
    号に基づき前記変換索引緩衝機構の該エントリの前記有
    効ビットをリセットすることにより指定の仮想アドレス
    空間、アドレス領域を選択的に無効化するパージ手段
    と、を備えることを特徴とする多重仮想空間制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の記憶手段の保持するアドレス
    空間識別子と前記変換索引緩衝機構のエントリのアドレ
    ス空間識別子が等しいか否かを比較する前記第1の比較
    手段の出力を真とする手段を備え、アドレス空間識別子
    を比較することなく、各アドレス空間に横断的に指定す
    る仮想アドレス領域を無効化することを特徴とする請求
    項1に記載の多重仮想空間制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の記憶装置が保持し無効化する
    仮想アドレス領域の範囲を指定する前記データを同一に
    することにより指定された単一の仮想アドレスを無効化
    することを特徴とする請求項1に記載の多重仮想空間制
    御装置。
JP4291281A 1992-10-29 1992-10-29 多重仮想空間制御装置 Pending JPH06139149A (ja)

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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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