JPH06139030A - パラレルデータ伝送装置 - Google Patents

パラレルデータ伝送装置

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JPH06139030A
JPH06139030A JP4314193A JP31419392A JPH06139030A JP H06139030 A JPH06139030 A JP H06139030A JP 4314193 A JP4314193 A JP 4314193A JP 31419392 A JP31419392 A JP 31419392A JP H06139030 A JPH06139030 A JP H06139030A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存のハードウェアを用いてソフトウェア制
御のみでコンピュータとプリンタ間の高速データ伝送を
実現し,経済性及び機器の汎用性を向上させる。 【構成】 複数のビット列をデータの1単位とし,該デ
ータ単位毎に並列にデータを伝送するパラレル出力ポー
ト103と,データ単位毎に隣接するデータが異なるよ
うな条件を満足するコードを生成して符号列とする符号
器101と,送信データ列を前記符号器101によって
変換することにより得られた符号列をパラレル出力ポー
ト103に送出する送信部102とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,コンピュータからプリ
ンタに対してデータを伝送するためのパラレルデータ伝
送装置に関し,より詳細には,セントロニクスインター
フェイスを用い,送信データに従来のストローブ(同期
クロック)に相当する成分を混入させることにより送信
側ではデータのみの伝送,受信側ではクロックの監視と
データの取り込みを同時に実行して,高速データ伝送を
実現させるパラレルデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパラレル方式のデータ伝送方式と
して,コンピュータとプリンタ間にて用いられてるセン
トロニクスインターフェイスが一般的である。このイン
ターフェイスは,周知の如く米国セントロニクス社によ
って開発された,コンピュータからプリンタに対してデ
ータをパラレル(8ビット並列)に伝送するための規格
である。このセントロニクスインターフェイスは8ビッ
トのパラレルデータライン,データが確定したことを示
すストローブ信号,プリンタ(受信側)が動作中である
ことを知らせるビジー信号,及びデータ受入れ可能状態
であることを示すアック信号のハンドシェイクラインか
ら構成されている。
【0003】図8は,セントロニクスインターフェイス
による一般的なデータ伝送を示すタイミングチャートで
あり,図9は,データ送信のシーケンスを示すフローチ
ャートである。なお,ビジー信号は正論理の制御信号,
一方,ストローブ信号は負論理の制御信号である。図8
及び図9において,コンピュータ側は入力ポートよりビ
ジー信号の状態(ステータス)を入力し(S901),
プリンタがビジー状態であるか否かを判断する(S90
2)。プリンタがビジー状態ではないと判断したときに
は,送信データを取り出してパラレルポートへ出力し
(S903),データセットタイム(t1)分待機する
(S904)。その後,ストローブをセットし(S90
5),データリードタイム(t2)分待機(S906)
した後,ストローブを解除し(S907),データホー
ルドタイム(t3)分待機する(S908)。その後,
送信データが有るか否かを判断し(S909),送信デ
ータが有ると判断したときには上記ステップ901に戻
り,一方,送信データがないと判断したときには本処理
を終了する。また,上記ステップ902において,プリ
ンタがビジー状態であると判断したときには,上記ステ
ップ901に戻る。
【0004】このようにして,セントロニクスインター
フェイスは非同期のパラレルデータ伝送を実現してい
る。なお,図8に示したデータセットタイム(t1),
データリードタイム(t2),及びデータホールドタイ
ム(t3)は少なくとも0.5マイクロセカンド(μs
ec)以上である必要がある。
【0005】従って,一般的なコンピュータ側のセント
ロニクスインターフェイスは単純な入出力ポートによる
構成のものが殆どであり,上記図8及び図9にて説明し
たようにコンピュータ側のシーケンスは全てソフトウェ
ア制御で実行していた。また,このような方式を用い
て,従来におけるプリンタはテキストデータベースのド
ットインパクトプリンタであったため,処理速度等にお
いて満足するものであった。なぜならば,プリンタの処
理速度に比較してコンピュータ側の処理速度がはるかに
勝っているためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来におけるパラレルデータ伝送方式に
あっては,最近,特に普及している高速のレーザプリン
タに対応することが困難となってきた。換言すると,レ
ーザプリンタでは高速化が図られていると共に,処理す
るデータが画像データを多く含んでおり,その結果,大
量データが扱われるようになるため,プリンタの処理は
以前と比較して高性能が要求されている。このようにプ
リンタが高速化されると,従来とは逆にコンピュータ側
のソフトウェア制御による処理に制約が生じ,プリンタ
の処理性能に追従することが困難であるという問題点が
クローズアップされてきた。
【0007】また,上記問題点を解決する一手段とし
て,例えば,コンピュータ側のインターフェイスを周知
のDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)転送処理を
用いたハードウェアベースの制御方式によることが可能
である。ところが,このDMA転送方式では,高価なハ
ードウェアの変更を必要とし,且つ,従来の単純な入出
力ポートで構成されたセントロニクスインターフェイス
を有する機器にはそのまま応用できないとう問題点があ
った。
【0008】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,既存のハードウェアを用いてソフトウェア制御の
みでコンピュータとプリンタ間の高速データ伝送を実現
し,経済性及び機器の汎用性を向上させることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の目的を
達成するために,複数のビット列をデータの1単位と
し,該データ単位毎に並列にデータを伝送するパラレル
出力手段と,前記データ単位毎に隣接するデータが異な
るような条件を満足するコードを生成して符号列とする
符号化手段と,送信データ列を前記符号化手段によって
変換することにより得られた符号列を前記パラレル出力
手段に送出する送信手段とを具備するパラレルデータ伝
送装置を提供するものである。
【0010】また,複数のビット列をデータの1単位と
し,該データ単位毎に並列にデータを伝送するパラレル
出力手段と,前記データ単位毎に隣接するデータが異な
るような条件を満足するコードを生成すると共に,送信
データ列が連続データパターンである場合に連長符号に
変換して符号列とする符号化手段と,送信データ列を前
記符号化手段によって変換することにより得られた符号
列を前記パラレル出力手段に送出する送信手段とを具備
するパラレルデータ伝送装置を提供するものである。
【0011】
【作用】本発明によるパラレルデータ伝送装置は,符号
化手段により複数のビット列でなるデータの1単位毎に
隣接するデータが異なるような条件を満足するコードに
変換して符号列を生成し,該符号列を送信手段を介して
パラレル出力手段から並列に出力させてデータ伝送効率
を向上させる。
【0012】また,符号化手段により複数のビット列で
なるデータの1単位毎に隣接するデータが異なるような
条件を満足するコードに変換すると共に,送信データ列
が連続データパターンである場合に連長符号に変換して
符号列を生成し,該符号列を送信手段を介してパラレル
出力手段から並列に出力させることにより,データの圧
縮化を図り大量データを高速伝送する。
【0013】
【実施例】本発明の要旨は,送信データに従来のストロ
ーブ(同期クロック)に相当する成分を混入させること
によって,コンピュータ側(送信側)ではデータのみを
伝送し,プリンタ側(受信側)ではクロックの監視及び
データの取り込みを同時に実行するものである。従来ス
トローブを用いてデータの伝送を実行していたのは,送
信データが確定したことを受信側に知らせる必要があっ
たからである。例えば,「1」,「2」,「2」,
「3」という4個のデータを送信する場合には,各々の
データを出力ポートへ送出すると共に,ストローブを発
生させることにより実行していた。ここで,データのみ
に注目すると「1」,「2」,「3」としか変化しない
ため,送信されたデータ列が「1」,「2」,「3」で
あるか,或いは「1」,「2」,「2」,「3」である
かという判別を行うことは不可能である。本発明は,こ
の点に着眼し,隣接するデータが必ず異なるように構成
されたデータ列を送信する場合には,データ毎にストロ
ーブを発生させなくとも受信側で判別可能であることを
利用したものである。
【0014】従って,本実施例では,上記の着想を具現
化するため,一般的に使用されているセントロニクスイ
ンターフェイスのハードウェアを利用し,コンピュータ
とプリンタ間におけるデータ伝送にそれを応用するもの
である。
【0015】以下,本発明の一実施例を添付図面を参照
して説明する。図1は,本発明によるパラレルデータ伝
送装置の基本構成を示すブロック図であり,コンピュー
タ側(送信側)及びプリンタ側(受信側)とから大きく
構成されている。図において,コンピュータ側は,10
1の送信メッセージを隣接するデータが必ず異なるよう
にコードデータに変換する符号器と,102の符号器1
01からのコードデータを単に出力処理する送信部と,
103のパラレル出力ポートとから構成されている。ま
た,プリンタ側は,104のパラレル入力ポートと,1
05の受信データの変化点を検出して符号列をバッファ
リングする受信部と,106の受信された符号列を元の
送信メッセージに復号する復号器とから構成されてい
る。なお,本実施例においては,符号器101及び復号
器106による処理を送信処理と受信処理として各々別
構成としたが,これらの符号化/復号化処理をデータの
送信及び受信時に同時に実行してもよい。
【0016】次に,以上のように構成されたパラレルデ
ータ伝送装置の動作等を下記の項目に分けて詳細に説明
する。即ち, (1) データ送出の手順 (2) データ受信の手順 (3) 符号器及び復号器の構成 (4) 符号化の手順 (5) 符号化例 (6) 復号化の手順 (7) 復号化例
【0017】(1) データ送出の手順 図2は,本発明によるデータ送出の手順例を示すフロー
チャートである。図において,先ず,送信メッセージ列
を符号器101により送信符号列に符号化(変換処理)
し(S201),1バイトのデータを送信符号列から取
り出してパラレル出力ポート103にセットする(S2
02)。更に,データホールドタイム(t4)分待機
(S203)した後,符号列が終了したか否かを判断す
る(S204)。該判断の結果,符号列が終了したと判
断したときには本ルーチンを終了させ,一方,送信すべ
き送信符号列が残っている場合には,上記ステップ20
2に戻って,以下同様の処理を実行する。
【0018】このように,送信シーケンスは単純にデー
タをパラレル出力ポート103に対して出力する動作の
繰り返しであるため,データ伝送性能は略プロセッサの
処理能力の限界まで利用することが可能となる。なお,
上記データホールドタイム(t4)の待機はプロセッサ
の処理能力に対応させるため,若干タイミングを調整す
るのに実行するものであり,少なくともステップ202
及び204におけるプロセッサ処理時間の間はパラレル
出力ポート103に同一データが保持されるので,ハー
ドウェア上の制約を受けなければデータホールドタイム
(t4)=0であっても良い。
【0019】(2) データ受信の手順 図3は,本発明によるデータ受信の手順例を示すフロー
チャートである。図において,先ず,受信部105は前
回の入力データを保持する変数Pに−1をセットして初
期化し(S301),パラレル入力ポート104よりデ
ータを入力する(S302)。その後,DATA=Pで
あるか否かを判断し(S303),DATA=Pである
と判断したときには上記ステップ302に戻る。一方,
DATA=Pではないと判断したときにはデータセット
アップタイム(t5)分待機(S304)した後,パラ
レル入力ポート104よりデータを入力して(S30
5),符号列にデータを追加する(S306)。次に,
変数Pにデータをセットし(S307),受信処理終了
か否かを判断して(S308),受信処理終了ではない
と判断したときには上記ステップ302に戻り,受信処
理終了と判断したときには受信符号列を復号器106に
よりメッセージ列に変換して(S309),本ルーチン
を終了する。
【0020】なお,上記ステップ305及び306にお
いて,再度パラレル入力ポート104よりデータ入力す
るのは,ステップ302にて入力したデータが過度状態
にある場合が想定されるからである。即ち,複数のビッ
トが変化する可能性があるのでステップ302の時点で
は,全てのビットが変化していない状態で入力している
可能性があるためである。従って,データセットアップ
タイム(t5)は,パラレルデータとして全データビッ
トが安定するまでの保証期間である。また,このデータ
セットアップタイム(t5)は本実施例において,通常
のセントロニクスインターフェイスにあっては,0.5
マイクロセカンド(μsec)程度あれば十分であるこ
とが確認できた。
【0021】(3) 符号器及び復号器の構成 符号器101は,セントロニクスインターフェイスを用
いるため1バイト(8ビット)単位として,隣接するデ
ータが一致しないような符号を生成するように構成され
ている。このような条件を満たすための手段は種々考え
られるが,本発明の主旨として以下の関係を満たさなけ
ればならない。即ち, (符号化時間+伝送時間) < 従来の伝送方式による
伝送時間 である。
【0022】従って,本実施例においては処理時間を最
小にするため,次のような方式を採用する。 メッセージ列において隣接するデータが異なる場合
には,そのままの状態のデータを符号として処理する。 隣接するデータが一致する場合,即ち,連続データ
パターンであることが判明したときには,連続データの
長さを付加した特殊パターン(以下,フラグという)を
符号として処理する。なお,該フラグは次のように3バ
イトのデータ列で定義される。データXがMバイト連続
した場合のフラグは,(X),(X+1),(X+M)
の3バイトで表現する。但し,Mは2〜255の範囲の
値とする。また,このフラグは,連長符号(ランレング
ス符号)とも見做すことができるため,連続パターンが
4バイト以上の場合には,データの圧縮効果をも期待す
ることができる。 メッセージ列において,フラグの先頭2バイトとの
形式と一致するパターンが発生した場合には,フラグパ
ターンにおいて連続データ長Mを0として処理する。即
ち,元のデータが(X),(X+1)のパターンであっ
た場合には,(X),(X+1),(X)として符号化
する。
【0023】(4) 符号化の手順 図4は,本発明による符号化の手順を示すフローチャー
トである。ここでは送信メッセージが連続パターンであ
るか否か,及びフラグパターンと一致しているか否かの
判断のため変数Pを用いる。図4において,先ず,受信
メッセージ列内にて発生し得ない値で初期化,即ち,変
数Pに−1をセットして初期化し(S401),受信メ
ッセージ列より1バイト単位で変数Mへデータを読み込
み(S402),全ての受信メッセージが終了したか否
かを判断する(S403)。このとき全ての受信メッセ
ージが終了したと判断したときには本ルーチンを終了さ
せ,一方,送信すべき受信メッセージがあるときには,
更にM=Pであるか否かを判断する(S404)。即
ち,受信メッセージが連続パターンであるか否かを判定
するものである。
【0024】上記ステップ404において,前回データ
Pと一致したパターンが発生した(M=P)と判断した
ときには,連続データとみなして符号列に対し,フラグ
パターン(M+1)を追加する(S405)。次に,こ
の時点で少なくとも2バイトの連続データが検出されて
いるので,連続個数をカウントする変数Cを2に初期化
し(S406),以下に示す繰り返しループL(ステッ
プ407〜411)に基づいて連続データをカウントす
る。
【0025】即ち,受信メッセージ列より1バイト単位
で変数Mへデータを読み込み(S407),全ての受信
メッセージが終了したか否かを判断する(S408)。
このとき送信すべき受信メッセージがある(終了してい
ない)と判断したときには,更にM=Pであるか否かを
判断して(S409),受信メッセージが連続パターン
であるか否かを判定する。次に,連続個数をカウントす
る変数Cが255以下であるか否か(C<255)を判
断し(S410),連続個数をカウントする変数Cが2
55以下であると判断したときには,更にCに1を追加
(C+1)して(S411),ステップ407に戻り,
繰り返しループLを実行する。
【0026】また,上記繰り返しループLの脱出条件
は,メッセージの終了,データの不一致,及び扱うデー
タが8ビットのために生じる連続個数値の制限オーバ時
の3ケースである。即ち,上記ステップ408にてメッ
セージ終了と判断したとき,ステップ409にて前回デ
ータPと一致したパターンが発生した(M=P)と判断
したとき,及びステップ410にてC>255と判断し
たときである。この場合,Pに対してCを追加し(S4
12),更に,Cには連続データの個数がセットされて
いるためフラグの3バイト目(P+M)を符号列に追加
する(S413)。その後,この時点で変数Mには既に
次のメッセージ列が読み込まれているのでステップ40
3に戻り前述の処理を実行する。
【0027】一方,上記ステップ404において,前回
データPと一致しないパターンであると判断したときに
は,メッセージ列がフラグパターンと一致しているか否
かを判断し(S414),メッセージ列がフラグパター
ンと一致していると判断したときには符号列にP+1を
追加して(S415),更にPを追加する(S41
6)。一方,上記ステップ414においてメッセージ列
がフラグパターンと一致していないと判断したときに
は,そのままの値を符号とすればよいため,前回データ
Pを更新し(S417),その値を符号列へ追加する
(S416)。更に,ステップ416の処理を実行した
後,上記ステップ402に戻って前述の処理を実行し,
メッセージデータが終了するまで本ルーチンを継続させ
る。
【0028】(5) 符号化例 図5は,本発明による符号化の例を示す説明図であり,
図5(a)は符号化処理前のデータ,いわゆる送信メッ
セージデータを示し,図5(b)は符号化処理後のデー
タ(符号列)を示している。ここでは,図5(a)に示
すようにメッセージ列M0〜M8を符号化する場合につ
いて説明する。先ず,最初の値はそのままM0→Q0と
いうように符号化する。次にM1の値「3」はM0の値
「1」と異なるのでこの値もそのまま符号化する。続く
M2の値「3」は前回のM1の値「3」と同一であるた
め符号列には連続パターンを示すフラグをセットする。
この場合,Q2に対しては(Q1+1),即ち「4」が
セットされ,更に,この場合は値「3」がM1〜M5ま
で5個連続しているので,Q3には(Q1+5),即
ち,「8」がセットされる。
【0029】続いて,M6のデータを参照する。この場
合,最後の符号値Q3とM6とは異なるためQ4にはM
6の値がそのままセットする。更に,M7の値はQ4に
対して異なるため,そのままQ5にセットされるが,こ
のときM7=(M6+1)とフラグパターンと一致して
いるため。Q6にはメッセージそのものがフラグパター
ンであることを示すのでQ4+0の値「5」をセットす
る。最後にM8はQ6と異なるためそのままの値「4」
がQ7にセットする。
【0030】従って,このように符号化されたデータ
は,一意的に元のメッセージデータに復号化可能である
ため,復号器106は上記符号化手順に対して逆の手順
で処理をすればよいことになる。
【0031】(6)復号化の手順 図6は,本発明による復号化の手順を示すフローチャー
トである。先ず,符号列から1バイトを取り出して(S
601),前回の符号を保持するための変数Pを最初の
符号で初期化し,更にそのPをメッセージ列に追加する
(S602)。次に,符号列より読み込まれた1バイト
のデータを変数Qにセットし(S603),符号列が全
て終了したか否かを判断する(S604)。即ち,符号
列が全てなくなるまで復号化処理を実行する。
【0032】また,上記ステップ604において,符号
列が全て終了したと判断したときには本ルーチンを終了
させ,一方,符号列が終了していないと判断したときに
は,フラグパターンであるか否かを判断(検出)し(S
605),フラグパターンでないと判断(検出)したと
きには符号をそのままメッセージへ追加し(S60
6),変数Pの値を更新して(S607),上記ステッ
プ603に戻る。
【0033】また,上記ステップ605において,フラ
グパターンであると判断(検出)したときには,符号列
より1バイト取り出し(S608),連続データの個数
Cを計算(Q−P)する(S609)。次に,連続デー
タの個数Cが0であるか否かを判断する(S610)。
このとき,個数Cが0と判断したときには,元のメッセ
ージそのものがフラグパターンであったことを示してい
るので,メッセージ列へフラグと同じパターン(P+
1)を追加して(S611),上記ステップ603に戻
る。
【0034】また,上記ステップ610において個数C
が0でないと判断したときには,データPがC個連続す
ることを示しているので,データPをC回メッセージ列
に追加し(S612),更に前回符号データを示す変数
Pを更新して(S613),上記ステップ603に戻
る。
【0035】(7) 復号化例 図7は,本発明による復号化の例を示す説明図であり,
図7(a)は符号列,図7(b)は復号列を示してい
る。また,ここでは図5にて説明した符号化例の逆の処
理によってメッセージデータに復号化する場合を示して
おり,符号列Q0〜Q7を復号処理する。図において,
先ず,最初の値Q1,Q2はそのままメッセージM0,
M1と復号する。続くQ2はQ2=(Q1+1)とフラ
グ開始パターンとなっているので,更にQ3より連続デ
ータの個数を求める。即ち,このときの個数は(Q3−
Q1)=(8−3)=5となる。従って,メッセージ列
には5個のQ1の値「3」がセットされる(M1〜M
5)。
【0036】次に,符号Q4を参照する。この場合はQ
3とQ4は異なるのでそのままの値「5」がM6にセッ
トされる。続いて,Q5を参照すると,これもフラグパ
ターンとなっているので,更にQ6を参照して個数を求
める。即ち,この場合の個数=Q6−Q4=0となり,
フラグパターンがメッセージそのものであることが判
る。従って,M7に対してはQ5の値「6」がそのまま
セットされる。最後にQ7を参照すると,該Q7 はQ6
に対してフラグパターンとはならないため,そのままM
8にセットして,この場合の復号化処理を終了する。
【0037】ところで,本実施例のおける符号器101
は,入力データパターンにより理論上において最大で入
力データ長の2倍の長さの符号を生成する場合が考えら
れる。即ち,入力データパターンが常にフラグパターン
と一致するケースである。このようなケースを考慮し
て,実際に検証実験を行った。
【0038】本符号化の方式に基づいて8086系マイ
クロプロセッサ(米国インテル社製)上で動作するMS
−DOSにおいて一般的に扱われるファイルについて検
証を行った。その結果,通常の実行型ファイルでは1割
弱程度,及びビットマップイメージデータでは5〜9割
程度が入力データと比較して符号列長を短縮化できるこ
とが確認できた。従って,故意にデータを作成しない限
り,入力データに対して長いデータ列を発生させるケー
スが極めて少なくなり,実用上におけるケースでは符号
化と同時にデータの圧縮効果をもたらすものである。
【0039】従って,本実施例にて説明したように,既
存のハードウェア構成をそのまま利用し,これを従来方
式と比較した場合に数倍のデータ伝送効率を得ることが
可能となると共に,低コストで高性能のパラレルデータ
伝送が実現する。また,本方式により,特にビットマッ
プイメージデータを伝送する場合において,その連長圧
縮効果が顕著となるため大量のデータ伝送を必要とする
画像データの伝送効率が著しく向上するものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によるパラ
レルデータ伝送装置によれば,符号化手段により複数の
ビット列でなるデータの1単位毎に隣接するデータが異
なるような条件を満足するコードに変換して符号列を生
成し,該符号列を送信手段を介してパラレル出力手段か
ら並列に出力し,また,符号化手段により複数のビット
列でなるデータの1単位毎に隣接するデータが異なるよ
うな条件を満足するコードに変換すると共に,送信デー
タ列が連続データパターンである場合に連長符号に変換
して符号列を生成し,該符号列を送信手段を介してパラ
レル出力手段から並列に出力するようにしたため,既存
のハードウェアを用いてソフトウェア制御のみでコンピ
ュータとプリンタ間の高速データ伝送が実現し,経済性
及び機器の汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパラレルデータ伝送装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明によるデータ送出の手順例を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明によるデータ受信の手順例を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明による符号化の手順を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明による符号化の例を示す説明図である。
【図6】本発明による復号化の手順を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明による復号化の例を示す説明図である。
【図8】セントロニクスインターフェイスによる一般的
なデータ伝送を示すタイミングチャートである。
【図9】図8に示したデータ送信のシーケンスを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
101 符号器 102 送信部 103 パラレル出力ポート 104 パラレル
入力ポート 105 受信部 106 復号器
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 29/08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のビット列をデータの1単位とし,
    該データ単位毎に並列にデータを伝送するパラレル出力
    手段と,前記データ単位毎に隣接するデータが異なるよ
    うな条件を満足するコードを生成して符号列とする符号
    化手段と,送信データ列を前記符号化手段によって変換
    することにより得られた符号列を前記パラレル出力手段
    に送出する送信手段とを具備することを特徴とするパラ
    レルデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】 複数のビット列をデータの1単位とし,
    該データ単位毎に並列にデータを伝送するパラレル出力
    手段と,前記データ単位毎に隣接するデータが異なるよ
    うな条件を満足するコードを生成すると共に,送信デー
    タ列が連続データパターンである場合に連長符号に変換
    して符号列とする符号化手段と,送信データ列を前記符
    号化手段によって変換することにより得られた符号列を
    前記パラレル出力手段に送出する送信手段とを具備する
    ことを特徴とするパラレルデータ伝送装置。
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