JPH06138975A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH06138975A
JPH06138975A JP4311216A JP31121692A JPH06138975A JP H06138975 A JPH06138975 A JP H06138975A JP 4311216 A JP4311216 A JP 4311216A JP 31121692 A JP31121692 A JP 31121692A JP H06138975 A JPH06138975 A JP H06138975A
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JP
Japan
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oscillation
circuit
central processing
processing unit
output signal
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JP4311216A
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Inventor
Akio Hayakawa
秋夫 早川
Toshimi Hayasaka
敏美 早坂
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発振安定時間の異なる複数の発振回路を備え
るシングルチップマイクロコンピュータ等の立ち上がり
時間を短縮し、これを含むシステムの起動特性を改善す
るとともに、このようなシングルチップマイクロコンピ
ュータに含まれる中央処理装置の起動時における処理負
担を軽減する。 【構成】 シングルチップマイクロコンピュータ等に、
発振回路OSC1及びOSC2の発振周波数が安定化し
たときその出力信号OSB1又はOSB2を選択的に有
効とする発振監視回路MON1及びMON2を設け、各
機能ブロックの動作禁止状態を、対応する発振監視回路
の出力信号が有効とされたものから順に解除する。ま
た、例えば比較的短い発振安定時間を要する発振回路O
SC1の発振周波数が安定化した時点で、中央処理装置
CPUによる起動処理を開始するとともに、比較的長い
発振安定時間を要する発振回路OSC2の発振周波数が
安定化したことを、割込みによって中央処理装置CPU
に知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置に関する
もので、例えば、その発振周波数が安定化するまでの時
間が異なる複数の発振回路を内蔵するシングルチップマ
イクロコンピュータ等に利用して特に有効な技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】システムクロック信号SCLを形成し中
央処理装置CPUに供給する発振回路OSC1と、タイ
マクロック信号TCLを形成しタイマー回路TIMに供
給する発振回路OSC2とを内蔵する図5のようなシン
グルチップマイクロコンピュータがある。このシングル
チップマイクロコンピュータにおいて、システムクロッ
ク信号SCLの周波数は、外付けされる水晶発振子X1
の固有振動数に従って例えば20MHz(メガヘルツ)
のような比較的高い周波数とされ、電源投入時又はシス
テムリセット時においてその周波数が安定化するまでに
要する発振安定時間は、例えば30ミリ秒程度の比較的
短いものとされる。一方、タイマクロック信号TCLの
周波数は、外付けされる水晶発振子X2の固有振動数に
従って例えば32.768KHz(キロヘルツ)のよう
な比較的低い周波数とされ、その発振安定時間は、例え
ば3秒程度の比較的長いものとされる。
【0003】その発振周波数が安定化するまでの時間が
異なる複数の発振回路を内蔵するシングルチップマイク
ロコンピュータについて、例えば,平成3年9月、株式
会社日立製作所発行の『日立4ビットシングルチップマ
イクロコンピュータデータブック』第755頁等に記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に記載されるマイ
クロコンピュータにおいて、中央処理装置CPUは、発
振回路OSC1により形成されるシステムクロック信号
SCLの周波数が安定化するまでの間は正常な動作を行
うことができず、タイマー回路TIMも、発振回路OS
C2により形成されるタイマクロック信号TCLの周波
数が安定化されるまでの間は正常な動作を行うことがで
きない。このため、従来のマイクロコンピュータでは、
その仕様書に各発振回路の発振周波数が安定化するまで
に要する時間が発振安定時間として明記され、この間中
央処理装置CPU等の動作を強制的に停止させるための
反転リセット信号RESB(ここで、それが有効とされ
るとき選択的にロウレベルとされるいわゆる反転信号等
については、その名称の末尾にBを付して表す。以下同
様)が用意される。
【0005】ところが、マイクロコンピュータならびに
これを含むシステムの高性能化が進むにしたがって、上
記のような従来のマイクロコンピュータには次のような
問題点が生じることが本願発明者等によって明らかとな
った。すなわち、上記従来のマイクロコンピュータで
は、図6に例示されるように、反転リセット信号RES
Bによるリセット期間T3が、少なくとも発振回路OS
C2の比較的長い発振安定時間T2を包含すべく設定さ
れ、この間中央処理装置CPU等は動作禁止状態に置か
れる。この結果、電源投入時又はシステムリセット時に
おけるマイクロコンピュータの立ち上がり時間が長くな
り、マイクロコンピュータを含むシステムの起動特性が
悪化する。一方、これに対処するため、発振回路OSC
1の比較的短い発振安定時間T1を保証する時間だけ中
央処理装置CPUを動作禁止状態とし、発振回路OSC
1の発振周波数が安定化した後は、中央処理装置CPU
による起動処理だけを先行して開始する方法が採られ
る。しかし、この方法を採った場合、中央処理装置CP
Uは、起動処理の合間をぬって発振回路OSC2の発振
安定時間T2を計時するためのソフトウエア処理を行わ
なくてはならず、これによって中央処理装置CPUの起
動時における処理負担が増大する。
【0006】この発明の目的は、発振安定時間が異なる
複数の発振回路を内蔵するシングルチップマイクロコン
ピュータ等の立ち上がり時間を短縮し、シングルチップ
マイクロコンピュータ等を含むシステムの起動特性を改
善することにある。この発明の他の目的は、複数の発振
回路を内蔵するシングルチップマイクロコンピュータ等
の中央処理装置の起動時における処理負担を軽減するこ
とにある。
【0007】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、発振安定時間が異なる複数の
発振回路を内蔵するシングルチップマイクロコンピュー
タ等に、対応する発振回路の発振周波数が安定化したと
きその出力信号を選択的に有効とする複数の発振監視回
路を設け、各機能ブロックの動作禁止状態を、対応する
発振監視回路の出力信号が有効されたものから順に解除
する。また、例えば比較的短い発振安定時間を要するシ
ステムクロック信号の周波数が安定化した時点で、中央
処理装置による起動処理を開始するとともに、比較的長
い発振安定時間を要するタイマクロック信号等の周波数
が安定化したことを、割込みによって中央処理装置に知
らせる。
【0009】
【作用】上記手段によれば、各発振回路の発振周波数が
安定化したことを対応する発振監視回路により個別にし
かもハードウエア的に識別できるととも、例えばシステ
ムクロック信号が安定化した時点で、中央処理装置によ
る起動処理を早期に開始させ、しかも起動処理中の中央
処理装置をタイマクロック信号等の安定状態監視から解
放することができる。この結果、複数の発振回路を内蔵
するシングルチップマイクロコンピュータ等の立ち上が
り時間を短縮し、シングルチップマイクロコンピュータ
等を含むシステムの起動特性を改善できるとともに、起
動時における中央処理装置の処理負担を軽減することが
できる。
【0010】
【実施例】図1には、この発明が適用されたシングルチ
ップマイクロコンピュータの第1の実施例のブロック図
が示されている。また、図2には、図1のシングルチッ
プマイクロコンピュータの起動時における動作タイムチ
ャートが示されている。これらの図をもとに、この実施
例のシングルチップマイクロコンピュータの構成及び動
作の概要とその特徴について説明する。なお、図1の各
ブロックを構成する回路素子は、水晶発振子X1及びX
2を除き、公知の半導体集積回路の製造技術により単結
晶シリコンのような1個の半導体基板上に形成される。
【0011】図1において、この実施例のシングルチッ
プマイクロコンピュータは、特に制限されないが、スト
アドプログラム方式の中央処理装置CPUをその基本構
成要素とする。また、2個の発振回路OSC1(第1の
発振回路)及びOSC2(第2の発振回路)を備え、こ
れらの発振回路に対応して設けられる2個の発振監視回
路MON1(第1の発振監視回路)及びMON2(第2
の発振監視回路)を備える。シングルチップマイクロコ
ンピュータは、さらに、システムバスBUSを介して中
央処理装置CPUに結合されるリードオンリーメモリR
OM,ランダムアクセスメモリRAM,タイマー回路T
IMならびにシリアルコミュニケーションインタフェー
スSCIを備える。
【0012】ここで、中央処理装置CPUは、発振回路
OSC1から供給されるシステムクロック信号SCL
(第1のクロック信号)に従って同期動作し、リードオ
ンリーメモリROMに格納されるプログラムに従って所
定の演算処理を実行するとともに、マイクロコンピュー
タの各部を制御・統轄する。リードオンリーメモリRO
Mは、所定の記憶容量を有するマスクROM等からな
り、中央処理装置CPUの制御に必要なプログラムや固
定データ等を格納する。また、ランダムアクセスメモリ
RAMは、所定の記憶容量を有するスタティック型RA
M等からなり、中央処理装置CPUによる演算結果や制
御データ等を一時的に格納する。
【0013】一方、タイマー回路TIMは、発振回路O
SC2から供給されるタイマクロック信号TCL(第2
のクロック信号)をもとに時間計時を行い、中央処理装
置CPUの時間管理やカレンダー機能を実現する。ま
た、シリアルコミュニケーションインタフェースSCI
は、例えばマイクロコンピュータの外部に結合されるシ
リアル入出力装置等と中央処理装置CPU又はランダム
アクセスメモリRAMとの間のデータ授受を制御・管理
する。
【0014】次に、発振回路OSC1は、対応する一対
の外部端子を介して水晶発振子X1に結合され、所定の
周波数のシステムクロック信号SCLを形成して中央処
理装置CPUに供給する。この実施例において、水晶発
振子X1は、例えば20MHzの固有振動数を有し、発
振回路OSC1は、この水晶発振子X1の固有振動数に
相当する比較的高い周波数のシステムクロック信号SC
Lを形成する。また、シングルチップマイクロコンピュ
ータの電源投入時又はシステムリセット時において、発
振回路OSC1の発振周波数が安定化するまでの発振安
定時間は、約30mS程度の比較的短いものとされる。
【0015】一方、発振回路OSC2は、対応する他の
一対の外部端子を介して水晶発振子X2に結合され、所
定の周波数のタイマクロック信号TCLを形成してタイ
マー回路TIMに供給する。この実施例において、水晶
発振子X2は、例えば32.768KHzの固有振動数
を有し、発振回路OSC2は、水晶発振子X2の固有振
動数に相当する比較的低い周波数のタイマクロック信号
TCLを形成する。また、シングルチップマイクロコン
ピュータの電源投入時又はシステムリセット時におい
て、発振回路OSC2の発振周波数が安定化するまでの
発振安定時間は、約3秒程度の比較的長いものとされ
る。
【0016】発振監視回路MON1は、所定ビットのバ
イナリカウンタを含み、発振回路OSC1の出力信号つ
まりはシステムクロック信号SCLを計数することによ
ってシステムクロック信号SCLの周波数が安定化する
までの発振安定時間T1を判定する。そして、発振安定
時間T1が経過すると、バイナリカウンタのオーバーフ
ロー信号を受けてその出力信号OSB1を選択的にハイ
レベルとする。発振監視回路MON1の出力信号OSB
1は、対応する機能ブロックつまり中央処理装置CPU
に供給され、システムクロック信号SCLの周波数が安
定化するまでの間その動作を停止するためのリセット信
号として供される。中央処理装置CPUは、図2に示さ
れるように、発振監視回路MON1の出力信号OSB1
がロウレベルとされる間、動作禁止状態とされるが、こ
の出力信号OSB1がハイレベルとされることでリセッ
ト状態を解除され、起動処理を開始する。なお、中央処
理装置CPUは、システムバスBUSを介して発振監視
回路MON1の制御レジスタをアクセスする経路を有
し、そのステータス制御等を行う。
【0017】一方、発振監視回路MON2は、他の所定
ビットのバイナリカウンタを含み、発振回路OSC2の
出力信号つまりはタイマクロック信号TCLを計数する
ことによってタイマクロック信号TCLの周波数が安定
化するまでの発振安定時間T2を判定する。そして、発
振安定時間2が経過すると、バイナリカウンタのオーバ
ーフロー信号を受けてその出力信号OSB2をハイレベ
ルとする。発振監視回路MON2の出力信号OSB2
は、中央処理装置CPUに供給され、対応する機能ブロ
ックつまりはタイマー回路TIMの動作禁止状態を解除
するための割込み要求信号として供される。中央処理装
置CPUは、図2に示されるように、発振監視回路MO
N2の出力信号OSB2がロウレベルとされる間、シス
テム立ち上がりのための起動処理を行うが、この出力信
号OSB2のハイレベルを受けてタイマー回路TIMの
動作禁止状態を解除し、通常処理を開始する。なお、中
央処理装置CPUは、システムバスBUSを介して発振
監視回路MON2の制御レジスタをアクセスする経路を
有し、そのステータス制御等を行う。
【0018】以上のように、この実施例のシングルチッ
プマイクロコンピュータは、その発振安定時間が異なる
2個の発振回路OSC1及びOSC2を備え、これらの
発振回路に対応して設けられる2個の発振監視回路MO
N1及びMON2を備える。このうち、発振監視回路M
ON1の出力信号OSB1は、リセット信号として対応
する機能ブロックすなわち中央処理装置CPUに供給さ
れ、発振回路OSC1の発振安定時間T1が経過した時
点で、中央処理装置CPUの動作禁止状態を解くために
供される。また、発振監視回路MON2の出力信号OS
B2は、割込み要求信号として中央処理装置CPUに供
給され、発振回路OSC2の発振安定時間T2が経過し
た時点で、対応する機能ブロックすなわちタイマクロッ
ク信号TCLの動作禁止状態を解くために供される。こ
れにより、この実施例のシングルチップマイクロコンピ
ュータでは、発振回路OSC1の比較的短い発振安定時
間T1が経過した時点で早期に中央処理装置CPUの動
作禁止状態が解かれるとともに、発振回路OSC2の比
較的長い発振安定時間T2が経過するまでの間、言い換
えるならば発振監視回路MON2から割込み要求信号が
あるまでの間、中央処理装置CPUは起動処理に専念す
ることができる。この結果、シングルチップマイクロコ
ンピュータの立ち上がり時間を短縮し、シングルチップ
マイクロコンピュータ等を含むシステムの起動特性を改
善できるとともに、起動時における中央処理装置の処理
負担を軽減することができるものとなる。
【0019】図3には、この発明が適用されたシングル
チップマイクロコンピュータの第2の実施例のブロック
図が示され、図4には、その起動時における動作タイム
チャートが示されている。なお、この実施例のシングル
チップマイクロコンピュータは、前記図1及び図2の実
施例を基本的に踏襲するものであり、図3の中央処理装
置CPU,水晶発振子X1及びX2,発振回路OSC1
及びOSC2,発振監視回路MON1及びMON2,リ
ードオンリーメモリROM,ランダムアクセスメモリR
AM,タイマー回路TIM及びシリアルコミュニケーシ
ョンインタフェースSCIは、図1の中央処理装置CP
U,発振回路OSC1及びOSC2,発振監視回路MO
N1及びMON2,リードオンリーメモリROM,ラン
ダムアクセスメモリRAM,タイマー回路TIM及びシ
リアルコミュニケーションインタフェースSCIにそれ
ぞれそのまま対応する。以下、図1及び図2の実施例と
異なる部分についてのみ、説明を追加する。
【0020】図3において、この実施例のシングルチッ
プマイクロコンピュータは、システムバスBUSとタイ
マー回路TIMとの間に設けられるタイマーインタフェ
ース制御回路TI(インタフェース制御回路)を備え
る。このタイマーインタフェース制御回路TIには、発
振監視回路MON2からその出力信号OSB2が供給さ
れる。なお、発振回路OSC1の出力信号すなわちシス
テムクロック信号SCLは、前記図1の実施例と同様
に、中央処理装置CPUに供給され、発振監視回路MO
N1の出力信号OSB1は、リセット信号として中央処
理装置CPUに供給される。また、発振回路OSC2の
出力信号すなわちタイマクロック信号TCLは、タイマ
ー回路TIMに供給される。
【0021】この実施例において、タイマーインタフェ
ース制御回路TIは、発振監視回路MON2の出力信号
OSB2のハイレベルを受けて、中央処理装置CPUか
らシステムバスBUSを介して行われるタイマー回路T
IMへのアクセスを選択的に許可する。すなわち、タイ
マーインタフェース制御回路TIは、図4に示されるよ
うに、電源投入又はシステムリセットから発振回路OS
C2の発振安定時間T2が経過するまでの間つまり発振
監視回路MON2の出力信号OSB2がロウレベルとさ
れる間は、中央処理装置CPUによるタイマー回路TI
Mのアクセスを受理せず、中央処理装置CPUに対して
アクセス不可信号NGを返送する。そして、発振回路O
SC2の発振安定時間T2が経過し発振監視回路MON
2の出力信号OSB2がハイレベルとされると、中央処
理装置CPUによるタイマー回路TIMのアクセスを許
可し、中央処理装置CPUに対してアクセス受理信号O
Kを返送する。これにより、中央処理装置CPUは、タ
イマー回路TIMがアクセス可能となったことを識別
し、通常処理を開始する。この結果、起動時における中
央処理装置CPUの処理負担が若干は残るものの、前記
図1及び図2の実施例と同様な効果を得ることができる
ものとなる。
【0022】以上の二つの実施例に示されるように、こ
の発明を発振安定時間の異なる複数の発振回路を内蔵す
るシングルチップマイクロコンピュータ等の半導体装置
に適用することで、次のような作用効果が得られる。す
なわち、 (1)その発振安定時間が異なる複数の発振回路を内蔵
するシングルチップマイクロコンピュータ等に、対応す
る発振回路の発振周波数が安定化したときその出力信号
を選択的に有効とする複数の発振監視回路を設け、各機
能ブロックの動作禁止状態を、対応する発振監視回路の
出力信号が有効されたものから順に解除することで、各
発振回路の発振周波数が安定化したことを対応する発振
監視回路により個別にしかもハードウエア的に識別でき
るという効果が得られる。
【0023】(2)上記(1)項において、例えば比較
的短い発振安定時間を要するシステムクロック信号の周
波数が安定化した時点で、中央処理装置による起動処理
を開始するとともに、比較的長い発振安定時間を要する
タイマクロック信号等の周波数が安定化したことを、割
込みによって中央処理装置に知らせることで、例えばシ
ステムクロック信号が安定化した時点で、中央処理装置
による起動処理を早期に開始させ、しかも起動処理中の
中央処理装置をタイマクロック信号等の安定状態監視か
ら解放することができるという効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、複数の発振回
路を内蔵するシングルチップマイクロコンピュータ等の
立ち上がり時間を短縮し、シングルチップマイクロコン
ピュータ等を含むシステムの起動特性を改善できるとと
もに、起動時における中央処理装置の処理負担を軽減で
きるという効果が得られる。
【0024】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、シングルチップマイクロコンピュータは、ランダム
アクセスメモリRAM及びシリアルコミュニケーション
インタフェースSCI等を含むことを必須条件としない
し、そのブロック構成は、種々の実施形態を採りうる。
また、発振回路OSC1及びOSC2に外付けされる水
晶発振子X1及びX2は、例えばセラミック発振子等に
置き換えることができるし、その固有振動数つまりシス
テムクロック信号SCL及びタイマクロック信号TCL
の周波数は、任意に選定できる。シングルチップマイク
ロコンピュータは、3個以上の発振回路を内蔵すること
ができる。また、その発振安定時間が比較的長い発振回
路OSC2の出力信号を受ける機能ブロックが、タイマ
ー回路TIMである必要はないし、中央処理装置CPU
以外の機能ブロックにもシステムクロック信号SCLを
供給することができる。
【0025】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるシン
グルチップマイクロコンピュータに適用した場合につい
て説明したが、それに限定されるものではなく、例え
ば、同様な複数の発振回路を内蔵するマイクロプロセッ
サ等にも適用できる。この発明は、少なくともその発振
周波数が安定化するまでの時間が異なる複数の発振回路
を備える半導体装置ならびにこのような半導体装置を含
むシステムに広く適用できる。
【0026】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、その発振安定時間が異なる
複数の発振回路を内蔵するシングルチップマイクロコン
ピュータ等に、対応する発振回路の発振周波数が安定化
したときその出力信号を選択的に有効とする複数の発振
監視回路を設け、各機能ブロックの動作禁止状態を、対
応する発振監視回路の出力信号が有効されたものから順
に解除する。また、例えば比較的短い発振安定時間を要
するシステムクロック信号の周波数が安定化した時点
で、中央処理装置による起動処理を開始するとともに、
比較的長い発振安定時間を要するタイマクロック信号等
の周波数が安定化したことを、割込みによって中央処理
装置に知らせる。これにより、各発振回路の発振周波数
が安定化したことを対応する発振監視回路により個別に
しかもハードウエア的に識別できるととも、例えばシス
テムクロック信号が安定化した時点で、中央処理装置に
よる起動処理を早期に開始させしかも起動処理中の中央
処理装置をタイマクロック信号等の安定状態監視から解
放することができる。この結果、複数の発振回路を内蔵
するシングルチップマイクロコンピュータ等の立ち上が
り時間を短縮し、シングルチップマイクロコンピュータ
等を含むシステムの起動特性を改善できるとともに、起
動時における中央処理装置の処理負担を軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたシングルチップマイクロ
コンピュータの第1の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のシングルチップマイクロコンピュータの
起動時における動作タイムチャートである。
【図3】この発明が適用されたシングルチップマイクロ
コンピュータの第2の実施例を示すブロック図である。
【図4】図3のシングルチップマイクロコンピュータの
起動時における動作タイムチャートである。
【図5】従来のシングルチップマイクロコンピュータの
一例を示すブロック図である。
【図6】図5のシングルチップマイクロコンピュータの
起動時における動作タイムチャートである。
【符号の説明】
CPU・・・中央処理装置、BUS・・・・システムバ
ス、ROM・・・リードオンリーメモリ、RAM・・・
ランダムアクセスメモリ、SCI・・・シリアルコミュ
ニケーションインタフェース、TIM・・・タイマー回
路、OSC1〜OSC2・・・発振回路、MON1〜M
ON2・・・発振監視回路、X1〜X2・・・水晶発振
子。 TI・・・タイマーインタフェース制御回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その発振周波数が安定化するまでの時間
    がそれぞれ異なる複数の発振回路と、上記発振回路のそ
    れぞれに対応して設けられ対応する発振回路の発振周波
    数が安定化したときその出力信号を選択的に有効とする
    複数の発振監視回路とを具備することを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体装置は、上記発振回路のそれ
    ぞれに対応して設けられる複数の機能ブロックを具備す
    るものであり、上記機能ブロックのそれぞれは、対応す
    る上記発振監視回路の出力信号が有効とされたものから
    順にその動作禁止状態を解かれるものであることを特徴
    とする請求項1の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記半導体装置は、中央処理装置を含む
    シングルチップマイクロコンピュータであって、上記複
    数の発振回路には、上記中央処理装置を同期動作させる
    ための比較的高い周波数の第1のクロック信号を形成す
    る第1の発振回路と、他の所定の機能ブロックを同期動
    作させるための比較的低い周波数の第2のクロック信号
    を形成する第2の発振回路とが含まれ、上記複数の発振
    監視回路には、上記第1の発振回路に対応して設けられ
    る第1の発振監視回路と、上記第2の発振回路に対応し
    て設けられる第2の発振監視回路とが含まれるものであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 上記中央処理装置は、上記第1の発振監
    視回路の出力信号に従って選択的にそのリセット状態を
    解かれ、上記第2の発振監視回路の出力信号に従って選
    択的に上記他の所定の機能ブロックの動作禁止状態を解
    くための割込み処理を開始するものであることを特徴と
    する請求項3の半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記中央処理装置は、上記第1の発振監
    視回路の出力信号に従って選択的にそのリセット状態を
    解かれるものであり、上記半導体装置は、上記第2の発
    振監視回路の出力信号に従って選択的に上記他の所定の
    機能ブロックに対するアクセスを受理するインタフェー
    ス制御回路を具備するものであることを特徴とする請求
    項3の半導体装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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