JPH06138939A - 移動体の相対距離計測装置および位置計測装置 - Google Patents

移動体の相対距離計測装置および位置計測装置

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JPH06138939A
JPH06138939A JP4287741A JP28774192A JPH06138939A JP H06138939 A JPH06138939 A JP H06138939A JP 4287741 A JP4287741 A JP 4287741A JP 28774192 A JP28774192 A JP 28774192A JP H06138939 A JPH06138939 A JP H06138939A
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moving body
moving
distance
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Osamu Murayama
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  • Measurement Of Distances Traversed On The Ground (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】旋回走行時における、移動体の標識に対する相
対距離および移動体の位置を正確に求めるようにして移
動体を予定走行路に沿って精度よく誘導走行させる。 【構成】受光手段8、9の出力と移動距離検出手段5の
出力とに基づき第1および第2の光ビームの一方L2 を
受光してから他方の光ビームL1 を受光するまでの移動
体の移動距離が求められる。一方、受光手段8、9の出
力と旋回角度検出手段4の出力とに基づき第1および第
2の光ビームの一方L2 を受光してから他方の光ビーム
L1 を受光するまでの移動体の旋回角度が求められる。
そして、これら求められた移動距離および旋回角度と光
反射手段の配設位置と第1および第2の光ビームの投光
角度とに基づき第1または第2の光ビームが受光手段で
受光された時点の光反射手段に対する移動体の相対距離
が演算される。こうして演算された標識に対する移動体
の相対距離に基づいて移動体が予定走行路に沿って誘導
走行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標識に対する移動体の
相対距離または移動体の位置を計測し、計測結果に基づ
き移動体を予定走行路に沿って誘導走行させる装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】移動体の位置および方向の推定結果に基
づき移動体を誘導走行させる、いわゆる推測航法にあっ
ては、周知のごとく累積誤差を除去すべく推定位置およ
び推定移動方向を間欠的に補正することが必要である。
そこで、本出願人は、特願平3−148921号におい
て、移動体に2組の投・受光器を設けるとともに、予定
走行路の片側に光反射手段を間欠的に設けるだけという
簡単な光学系の配置によって、移動体の補正位置および
補正移動方向を演算できる装置をすでに特許出願してい
る。この演算の過程においては、移動体の2つの受光器
の一方で光ビームを受光してから、他方の受光器で光ビ
ームで受光するまでに移動体が移動した軌跡は、直線で
あるという前提の下に、光反射手段に対する移動体の相
対距離を演算している。したがって、こうして演算され
た相対距離を用いることによって求められる補正位置
も、上記軌跡は直線であるという前提の下に演算される
ことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】移動体が直線上を走行
したり緩やかな曲線上を走行している場合には、上記前
提は成立し上記演算に誤差は生じないものの、移動体が
旋回走行をしている場合には、上記前提は成り立たなく
なり、演算誤差は顕著に顕われることになる。そして、
この演算誤差は旋回軌跡の曲率が大きくなるほど大きく
なる。
【0004】したがって、移動体が旋回走行している場
合には、上記演算に基づく移動体の誘導走行は精度よく
行なわれないことが明白である。
【0005】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、たとえ移動体が旋回走行している場合であっ
ても、光反射手段に対する移動体の相対距離を精度よく
演算でき、この演算相対距離に基づく誘導走行を精度よ
くなし得る装置を提供することを第1の目的とし、ま
た、たとえ移動体が旋回走行している場合であっても、
移動体の位置を精度よく演算でき、この演算位置に基づ
く誘導走行を精度よくなし得る装置を提供することを第
2の目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の第1
発明では、標識に対する移動体の相対距離の計測結果に
基づいて、移動体を予定走行路に沿って誘導走行させる
ようにした移動体の相対距離計測装置において、前記移
動体の移動距離を検出する移動距離検出手段と、前記移
動体の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記移
動体に設けられ、該移動体からそれぞれ異なる投光角度
で第1および第2の光ビームを側方に投光する投光手段
と、前記移動体の予定移動路の片側に配設され、前記第
1および第2の光ビームを反射する前記標識としての光
反射手段と、前記移動体に設けられ、前記光反射手段で
反射された第1および第2の光ビームを受光する受光手
段と、前記受光手段の出力と前記移動距離検出手段の出
力とに基づき前記第1および第2の光ビームの一方を受
光してから他方の光ビームを受光するまでの前記移動体
の移動距離を求めるとともに、前記受光手段の出力と前
記旋回角度検出手段の出力とに基づき前記第1および第
2の光ビームの一方を受光してから他方の光ビームを受
光するまでの前記移動体の旋回角度を求め、これら求め
られた移動距離および旋回角度と前記光反射手段の配設
位置と前記第1および第2の光ビームの投光角度とに基
づき前記第1または第2の光ビームが前記受光手段で受
光された時点の前記光反射手段に対する移動体の相対距
離を演算する相対距離演算手段とを具えている。
【0007】また、この発明の第2発明では、移動体の
位置の計測結果に基づいて、移動体を予定走行路に沿っ
て誘導走行させるようにした移動体の位置計測装置にお
いて、前記移動体の移動距離を検出する移動距離検出手
段と、前記移動体の移動方向を検出する移動方向検出手
段と、前記移動体に設けられ、該移動体からそれぞれ異
なる投光角度で第1および第2の光ビームを側方に投光
する投光手段と、前記移動体の予定移動路の片側に配設
され、前記第1および第2の光ビームを反射する前記標
識としての光反射手段と、前記移動体に設けられ、前記
光反射手段で反射された第1および第2の光ビームを受
光する受光手段と、前記受光手段の出力と前記移動距離
検出手段の出力とに基づき前記第1および第2の光ビー
ムの一方を受光してから他方の光ビームを受光するまで
の前記移動体の移動距離を求めるとともに、前記受光手
段の出力と前記移動方向検出手段の出力とに基づき前記
第1および第2の光ビームの一方を受光してから他方の
光ビームを受光するまでの前記移動体の旋回角度を求
め、これら求められた移動距離および旋回角度と前記光
反射手段の配設位置と前記第1および第2の光ビームの
投光角度と前記移動方向検出手段の検出移動方向とに基
づき前記第1または第2の光ビームが前記受光手段で受
光された時点の前記光反射手段に対する移動体の相対位
置を演算する相対位置演算手段とを具えている。
【0008】
【作用】上記第1発明の構成によれば、受光手段の出力
と移動距離検出手段の出力とに基づき第1および第2の
光ビームの一方を受光してから他方の光ビームを受光す
るまでの移動体の移動距離が求められる。一方、受光手
段の出力と旋回角度検出手段の出力とに基づき第1およ
び第2の光ビームの一方を受光してから他方の光ビーム
を受光するまでの移動体の旋回角度が求められる。そし
て、これら求められた移動距離および旋回角度と光反射
手段の配設位置と第1および第2の光ビームの投光角度
とに基づき第1または第2の光ビームが受光手段で受光
された時点の光反射手段に対する移動体の相対距離が演
算される。こうして演算された標識に対する移動体の相
対距離に基づいて移動体が予定走行路に沿って誘導走行
される。
【0009】また、上記第2発明の構成によれば、受光
手段の出力と移動距離検出手段の出力とに基づき第1お
よび第2の光ビームの一方を受光してから他方の光ビー
ムを受光するまでの移動体の移動距離が求められる。一
方、受光手段の出力と移動方向検出手段の出力とに基づ
き第1および第2の光ビームの一方を受光してから他方
の光ビームを受光するまでの移動体の旋回角度が求めら
れる。そして、これら求められた移動距離および旋回角
度と光反射手段の配設位置と第1および第2の光ビーム
の投光角度と移動方向検出手段の検出移動方向とに基づ
き第1または第2の光ビームが受光手段で受光された時
点の光反射手段に対する移動体の相対位置が演算され
る。こうして演算された移動体の位置に基づいて移動体
が予定走行路に沿って誘導走行される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る移動体の
相対距離計測装置および位置計測装置の実施例について
説明する。なお、移動体の位置計測自体は、前述した特
願平3−148921号に開示されたものを前提として
いる。
【0011】すなわち、図1は実施例装置の構成を示す
ブロック図であり、かかる装置は図2に示す移動体2に
搭載されるものとする。移動体2はたとえば無人の搬送
車である。
【0012】図1に示すレートジャイロ4は移動体2の
随時の移動方向を検出するために設けられたものであ
り、単位時間当たりの移動方向変化量ΔθをCPU7に
出力する。一方、移動体2の図示せぬ車輪には同車輪の
回転数を検出するパルスエンコーダ5が付設されてい
る。エンコーダ5は車輪の回転量に応じた数のパルスを
出力し、これをカウンタ6に加える。カウンタ6は上記
パルス数をカウントすることにより移動体2の単位時間
あたりの移動距離(走行長)Δlを出力し、CPU7に
加える。
【0013】光ビーム投・受光器8、9はそれぞれ図2
に示すように移動体2の進行方向Fに対して左側位置
(車両左側面)3に配設されている。このうち光ビーム
投・受光器8は車体長手方向に対して垂直方向左に向け
てレーザ光L1 を投光するとともに、移動体2の予定走
行路1の左側に該走行路1に沿って間欠的に設けられた
反射鏡C1 、C2 、…、Cj-1 、Cj 、…Cn-1 、Cn
で反射された反射光L1を受光して、該受光を示す信号
をゲート回路10に加える。同様に光ビーム投・受光器
9は上記レーザ光L1 の投光方向に対して車体前方側に
角度αだけ傾斜した方向にレーザ光L2 を投光するとと
もに、上記反射鏡C1 …で反射された反射光L2 を受光
して、該受光を示す信号をゲート回路10に加える。な
お、反射鏡C1 …としては、受けた光ビームを入射方向
と同じ方向に反射する機能を具えているものとする。こ
こで、ゲート回路10に入力される受光信号は移動体2
の位置、方向の演算に用いられる。
【0014】さて、ゲート回路10はフリップフロップ
等からなり、光ビーム投・受光器9から受光信号が加え
られた時点でカウンタ11によるカウント開始を指示す
る信号をカウンタ11に出力するとともに、光ビーム投
・受光器8から受光信号が加えられた時点でカウンタ1
1によるカウント終了を指示する信号をカウンタ11に
出力する。カウンタ11にはエンコーダ5から出力され
るパルス信号が加えられている。したがって、カウンタ
11からは反射光L2 が受光されてから反射光L1 が受
光される間に移動体2が移動した距離を示す信号が出力
され、これがCPU7に入力される。
【0015】CPU7では、レートジャイロ4、カウン
タ6の出力Δθ、Δlに基づいて、いわゆる推測航法に
基づく移動体2の位置および方向を演算する。なお、こ
の演算自体は、前述した先願に詳述されており、本願発
明の主旨とは直接関係ないので詳しい説明は省略する。
【0016】CPU7は、また、上記推測航法に基づく
演算位置、演算方向を間欠的に補正する演算処理を行
う。すなわち、図2はかかる補正演算を説明するための
図であり、いま同図に示す反射鏡C1 …の配設位置は予
め測量等により計測されるか、既知の位置に配設するこ
とにより既知であるものとする。
【0017】移動体2としては軌跡1に示すように進行
し、上記反射鏡C1 …の側方を通過するたびに以下のよ
うな演算を行う。なお、図において一点鎖線で示す1´
は上記推測航法に基づく演算値をプロットした軌跡であ
り、実線で示す1は実際の移動体2の軌跡を示してい
る。
【0018】すなわち、移動体2が位置(Xc/j 、Yc/
j )の反射鏡Cj の近傍を通過すると、まず投・受光器
8、9の配設位置3が位置Rj に達した時点で光ビーム
投・受光器9から投光されている光L2 が反射鏡Cj で
反射され、反射光L2 が投・受光器9で受光される。つ
ぎに配設位置3が位置Qj に達した時点で光ビーム投・
受光器8から同様に投光されている光L1 が同様に反射
され反射光L1 が投・受光器8で受光される。この結
果、カウンタ11は、2点Rj 、Qj 間の移動距離aj
を計測する。
【0019】このため、幾何学的関係から明らかに位置
Qj における移動体2の移動方向をΘとすると、上記距
離データaj と反射鏡Cj 位置(Xc/j 、Yc/j )によ
り次式から移動体2の補正位置Qj (Xj 、Yj )が得
られる。
【0020】 Xj =Xc/j +aj ・cotα・sinΘj …(1) Yj =Yc/j −aj ・cotα・cosΘj …(2) ここで移動方向の正しい値Θj が未知であるとしても、
推測航法の演算によって得られる、対応する位置Q´j
における計測値θj の誤差が小さく、かつ反射鏡Cj と
位置Qj との距離が大きくないので、上記(1)、
(2)式はΘj の代わりに推定演算値θj を用いること
により下記(3)、(4)のごとく近似することができ
る。
【0021】 Xj =Xc/j +aj ・cotα・sinθj …(3) Yj =Yc/j −aj ・cotα・cosθj …(4) また、推測航法により上記のごとく移動体2の補正位置
Qj が演算されると、これと前回の反射鏡Cj-1 近傍通
過時の補正位置Qj-1 とから、走行方向の推定演算値θ
j の誤差Δθj が下記(5)式のごとく得られる。
【0022】Δθj =角度Qj Qj-1 Q´j …(5) したがって移動方向の補正値Θj は次式(6)によって
得られる。
【0023】Θj =θj +Δθj …(6) また、エンコーダ5のスケールファクタKl はそれまで
に用いていたK´l から次式によって修正される。
【0024】Kl =K´l ・Qj Qj-1 /(Q´j Qj-
1 ) …(7) 以上のように移動体2の移動方向θj の計測誤差は推測
航法による演算に対する影響は大きいものの、(1)、
(2)式に示した補正演算に対する影響は小さいので、
(3)、(4)式に示すように誤差を含んだ推測演算値
θj を用いても、位置を精度よく計測することができ、
さらにこの位置に基づき(6)式から移動方向を精度よ
く計測することができる。ここに、かかる補正演算は、
従来技術のように正しい移動方向Θj を光ビーム投・受
光器の出力から直接検出する必要がないので、光ビーム
投・受光器を2つおよび反射鏡の数を1つと少なくする
ことができる。このため、受光回数が減少し、装置の信
頼性が向上する。また、反射鏡としても従来のように走
行路両側に設ける等の必要がなく、設置場所の制約を小
さくすることができるようになる。
【0025】CPU7は推測航法に基づく推定演算を行
うとともに、補正演算(1)〜(17)を行い、図示せ
ぬステアリング駆動部に対して予定走行路に沿って走行
させるための舵角指令を出力して、移動体2のステアリ
ングを駆動制御する。
【0026】ここで、移動体2の現在位置Qj を演算す
る(3)、(4)式は、移動距離aj が直線であること
を前提に、つまり移動体2が直線上を走行しているか緩
やかな曲線上を走行していることを前提に成立する式で
あり、かかる前提の下に反射鏡Cj に対する相対距離a
j ・cotαを演算し、座標位置Xj 、Yj を演算して
いる。確かに、移動体2が実際に直進走行していれば、
演算誤差は生じなく問題はないものの、移動体2が旋回
走行をしていれば直進走行しているという前提は成り立
たなくなり、演算された相対距離aj ・cotαおよび
演算された座標位置Xj 、Yj には無視できない誤差が
含まれることになる。このため、予定走行路に沿った誘
導走行は精度よく行われなくなる。
【0027】そこで、実施例では、移動体2が旋回走行
する場合を想定して相対距離および位置を正確に演算す
るようにしている。
【0028】図3は、2点Rj 、Qj 間を移動体2がO
点を中心とする旋回半径r(左旋回時を正、右旋回時を
負)の円弧1に沿って旋回走行する場合の幾何学的関係
を示す図である。なお、上述した(3)、(4)式で
は、投・受光器8、9の配設位置3を移動体2の位置X
j 、Yj として演算しているが、以下、移動体2の位置
X0 、Y0 は移動体2の左後輪と右後輪との中心位置で
あるものとして説明する。これは、移動体2における当
該中心位置を位置計測の計測点としているという理由に
よる。
【0029】この場合、投・受光器8、9は、上記左右
後輪の中心位置から移動体2の前方へaだけ離間し、さ
らに移動体2の左側にbだけ離間した位置に配設されて
いるものとする。なお、移動体2がA点に位置している
ときの投・受光器3の配設位置3をE点、また、移動体
2がB点に位置しているときの配設位置3をH点とす
る。そして中心点Oと投・受光器8、9の配設位置との
距離をsとする。
【0030】さて、いま移動体2が円弧1上をA点から
B点へ旋回走行したものとする。なお、A、B点は図2
においてRj 、Qj 点に対応している。
【0031】するとA点においてレートジャイロ4の出
力に基づき移動方向θA が得られる。一方、B点におい
てレートジャイロ4の出力に基づき移動方向θB が得ら
れる。したがって、A、B点間における移動体2の旋回
角度φ(左旋回時を正、右旋回時を負)が下記のごとく
演算される。
【0032】φ=θB −θA …(8) また、A点において、M点に配設された反射鏡Cj から
の反射光L2 が投・受光器9で受光され、B点において
反射鏡Cj からの反射光L1 が投・受光器8で受光され
るので、カウンタ11から円弧A〜Bの長さ、つまり
A、B点間の移動体2の移動距離mが出力される。な
お、この移動距離mは図2における移動距離aj に対応
している。
【0033】そこで、いまO点とA点とを結ぶ線分に対
して、O点とE点とを結ぶ線分がなす角度をψとする
と、直角三角形ODE(ここでDは、移動体2の左側面
における線分OA上の点である)に関して次式(9)、
(10)が成立する。
【0034】s・cosψ=r−b …(9) s・sinψ=a …(10) また、扇形OABに関して、次式(11)が成立する。
【0035】r=m/φ …(11) つぎに、三角形OEGに関して、 OG/sin(α+ψ)=s/sin{π−(α+φ+
ψ)} …(12) が成立する。また、M、H間の距離、つまり2回目の受
光地点Bにおける反射鏡Cj と投・受光器8、9との相
対距離をlとすると、三角形MGHに関して、 l/sin{π−(α+φ+ψ)}=(s−OG)/s
in(α+φ)…(13) が成立する。以上の(9)〜(13)式より相対距離l
について求めると、 l={1/sin(α+φ)}[(r−b){sin
(α+φ)−sinα}+a{cos(α+φ)−co
sα}] …(14) となる。ここで、旋回角度φが微小であるとすることが
でき、このときcosφ=1、sinφ=0と近似でき
るので、上記(14)式は、 l={1/(sinα+φ・sinα)}・{m・co
sα−φ(a・sinα+b・cosα)} …(1
5) となる。なお、2点A、B間を移動体2が直進走行した
場合には、上記(15)式において旋回角度φ=0とお
いて、 l=m/tanα …(15)´ となる。一方、反射鏡Cj の配設地点Mと2回目の受光
地点Bとの相対距離l0は、 l0 =√{(l+b)2 +a2 } …(16) である。したがって、計測された旋回角度φ((8)
式)および計測された移動距離mを(15)式に代入す
ることにより、移動体2の相対距離lが求められ、この
求めた相対距離lを(16)式に代入することにより移
動体2の2回目の受光地点Bの反射鏡Cj の配設位置M
に対する相対距離l0 を求めることができる。 また、
地点Bにおける座標位置(X0 、Y0 )は、上記
(3)、(4)式におけるaj ・cotαの替わりにl
0 を用いることによって、 X0 =Xc/j +l0 ・sin(θB −ψ) …(17) Y0 =Yc/j −l0 ・cos(θB −ψ) …(18) によって求め得る。なお、Xc/j 、Yc/j は反射鏡Cj
の座標位置である。
【0036】なお、移動体2の位置が、投・受光器8、
9の配設位置であるとして演算することもでき、この場
合は、上記(15)によって反射鏡Cj に対する移動体
2の相対距離lを求めるとともに、下記(19)、(2
0)式によって移動体2の座標位置X、Yを求めること
ができる。
【0037】X=Xc/j +l・sinθB …(19) Y=Yc/j −l・cosθB …(20) CPU7は、こうして演算された補正位置X0 、Y0
(またはX、Y)に基づきステアリング駆動部に対して
予定走行路に沿って走行させるための舵角指令を出力し
て、移動体2のステアリングを駆動制御する。この場
合、移動体2の旋回走行時を想定して相対距離が正確に
演算され、かつ移動体2の位置が正確に演算されている
ので、予定走行路に沿った誘導走行が精度よく行われる
ことになる。
【0038】なお、実施例では、移動体2の相対距離お
よび位置を2回目の受光地点Bにおける相対距離および
位置として演算するようにしているが、1回目の受光地
点Aにおける相対距離および位置を演算するようにして
もよい。
【0039】なお、移動体2から投光される2つの光ビ
ームの投光方向としては、実施例のものに限定されるこ
となく、図4に示すように垂直方向に投光される光ビー
ムL2 に対して車体後方に角度βだけ傾斜した方向に光
ビームL1 を投光してもよく(同図(a))、前後に対
称な方向に角度γをもって投光してもよく(同図
(b))、車体前方に角度δをもって投光してもよく
(同図(c))、また後方に角度εをもって投光するよ
うにしてもよい(同図(d))。
【0040】なお、実施例では、推測航法の補正演算に
適用される場合について説明したが、これに限定される
ことなく移動体の標識に対する相対距離または位置を計
測し、この計測結果に基づき移動体を誘導走行させるも
のであれば任意の装置に適用可能である。たとえば、移
動体の相対距離または位置を演算し、これを表示画面に
表示し、この表示結果に基づきオペレータが移動体を手
動により走行制御するような場合であっても適用可能で
ある。
【0041】なお、実施例では、移動体が受光地点A、
B間を円弧に沿って旋回走行している場合について説明
したが、移動体の走行軌跡の曲率半径が小さくなく、か
つ標識と移動体との距離が大きくない場合には、走行軌
跡が厳密に円弧でない曲線であっても実施例に示したよ
うに円弧と仮定しても十分近似可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
動体が旋回走行している場合であっても、移動体の標識
に対する相対距離または移動体の位置が正確に演算され
るので、これら演算結果に基づいた誘導走行制御が精度
よく行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る移動体の相対距離計測装置
および位置計測装置の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図2は移動体が走行する様子を示す図で、位置
および方向の演算を説明するために用いた図である。
【図3】図3は移動体が旋回走行をしている様子を幾何
学的に示す図である。
【図4】図4(a)、(b)、(c)、(d)は光ビー
ム投・受光器の投光方向の例を例示した図である。
【符号の説明】
2 移動体 4 レートジャイロ 5 エンコーダ 6 カウンタ 7 CPU 8 光ビーム投・受光器 9 光ビーム投・受光器 11 カウンタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標識に対する移動体の相対距離の計
    測結果に基づいて、移動体を予定走行路に沿って誘導走
    行させるようにした移動体の相対距離計測装置におい
    て、 前記移動体の移動距離を検出する移動距離検出手段と、 前記移動体の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、 前記移動体に設けられ、該移動体からそれぞれ異なる投
    光角度で第1および第2の光ビームを側方に投光する投
    光手段と、 前記移動体の予定移動路の片側に配設され、前記第1お
    よび第2の光ビームを反射する前記標識としての光反射
    手段と、 前記移動体に設けられ、前記光反射手段で反射された第
    1および第2の光ビームを受光する受光手段と、 前記受光手段の出力と前記移動距離検出手段の出力とに
    基づき前記第1および第2の光ビームの一方を受光して
    から他方の光ビームを受光するまでの前記移動体の移動
    距離を求めるとともに、前記受光手段の出力と前記旋回
    角度検出手段の出力とに基づき前記第1および第2の光
    ビームの一方を受光してから他方の光ビームを受光する
    までの前記移動体の旋回角度を求め、これら求められた
    移動距離および旋回角度と前記光反射手段の配設位置と
    前記第1および第2の光ビームの投光角度とに基づき前
    記第1または第2の光ビームが前記受光手段で受光され
    た時点の前記光反射手段に対する移動体の相対距離を演
    算する相対距離演算手段とを具えた移動体の相対距離計
    測装置。
  2. 【請求項2】 移動体の位置の計測結果に基づい
    て、移動体を予定走行路に沿って誘導走行させるように
    した移動体の位置計測装置において、 前記移動体の移動距離を検出する移動距離検出手段と、 前記移動体の移動方向を検出する移動方向検出手段と、 前記移動体に設けられ、該移動体からそれぞれ異なる投
    光角度で第1および第2の光ビームを側方に投光する投
    光手段と、 前記移動体の予定移動路の片側に配設され、前記第1お
    よび第2の光ビームを反射する前記標識としての光反射
    手段と、 前記移動体に設けられ、前記光反射手段で反射された第
    1および第2の光ビームを受光する受光手段と、 前記受光手段の出力と前記移動距離検出手段の出力とに
    基づき前記第1および第2の光ビームの一方を受光して
    から他方の光ビームを受光するまでの前記移動体の移動
    距離を求めるとともに、前記受光手段の出力と前記移動
    方向検出手段の出力とに基づき前記第1および第2の光
    ビームの一方を受光してから他方の光ビームを受光する
    までの前記移動体の旋回角度を求め、これら求められた
    移動距離および旋回角度と前記光反射手段の配設位置と
    前記第1および第2の光ビームの投光角度と前記移動方
    向検出手段の検出移動方向とに基づき前記第1または第
    2の光ビームが前記受光手段で受光された時点の前記光
    反射手段に対する移動体の相対位置を演算する相対位置
    演算手段とを具えた移動体の位置計測装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10300493A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Honda Motor Co Ltd 車両位置推定装置と車両位置推定方法、および、走行車線維持装置と走行車線維持方法
JP2004264182A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Kawasaki Heavy Ind Ltd 移動体の位置計測方法及び装置
JP2011163933A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Ihi Corp 水中航走体の位置較正方法
US8818016B2 (en) 2010-06-08 2014-08-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus for localization using image and range data and method thereof

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