JPH06138826A - ラベル材 - Google Patents

ラベル材

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JPH06138826A
JPH06138826A JP4291808A JP29180892A JPH06138826A JP H06138826 A JPH06138826 A JP H06138826A JP 4291808 A JP4291808 A JP 4291808A JP 29180892 A JP29180892 A JP 29180892A JP H06138826 A JPH06138826 A JP H06138826A
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JP
Japan
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label material
infrared absorbing
ink layer
infrared
transparent sheet
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JP4291808A
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English (en)
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Noriyuki Ito
則之 伊藤
Harumoto Ota
晴基 太田
Yoshie Arai
美江 新井
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パスポート等の身分証明書等に貼着されてそ
の情報の改ざんや変造等を有効に防止できるラベル材を
提供すること。 【構成】 このラベル材10は、透明シート11とこの
上に形成されたバーコードパターン状のインキ層12と
粘着剤層13と剥離シート14とでその主要部が構成さ
れている。そして、剥離シート14を剥がしてこのラベ
ル材10をパスポート等の顔写真欄等に貼着した場合、
上記インキ層12内には顔写真欄と同色系の以下の結晶
粉末、すなわちFe2+及び/又はCu2+を20重量%以
上有すると共に五二酸化リンを主成分とする赤外線吸収
性のリン酸塩系白色結晶粉末が含まれているため、上記
パターンについてその目視を困難にさせると共に赤外線
読取装置による読取りは可能となる。従って、写真欄等
を目視にて確認すると共に上記パターンを機械読取りす
ることにより情報の改ざん等を確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線読取り装置にて
機械読取り可能なバーコードパターンや秘密情報パター
ン等赤外線吸収パターンを備え、例えば、パスポート等
の身分証明書等に貼着されてその情報の改ざんや変造を
有効に防止できるラベル材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パスポートや運転免許証等の身分証明書
にはその所有者が本人であるかどうかを識別するための
顔写真欄やサイン欄が設けられているが、近年、これ等
の欄を改ざん、変造して悪用する事件が多発している。
【0003】このため、最近においては上記顔写真欄や
サイン欄等に透明型ホログラムと称されるシート(例え
ば、特開昭61−254975号公報参照)を貼着し、
顔写真やサイン等と共にホログラム画像を認識させる構
成を採ることにより上記改ざんや変造を防止する方法が
考案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法を採ったとしても上記透明型ホログラムシートを剥が
して顔写真等を貼り替え、再度同様の透明型ホログラム
シートを貼着して再生することが可能なため依然として
上記改ざんを有効に防止できない問題点があり、かつ、
これ等の改ざんや変造がなされた場合、目視にてこの事
実を見破ることはほとんど困難な問題点があった。
【0005】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、パスポート等の
身分証明書等に貼着されてその情報の改ざんや変造を有
効に防止できるラベル材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、このラベル材が、透明シートと、赤外線吸収
物質を含有し上記透明シート上にパターン状に形成され
たインキ層と、このインキ層上に設けられた粘着剤層
と、この粘着剤層上に剥離可能に積層された剥離シート
とを備えることを特徴とするものであり、他方、請求項
2に係る発明は、上記ラベル材が、透明シートと、赤外
線吸収物質を含有し上記透明シートの表面上にパターン
状に形成されたインキ層と、上記透明シートの裏面側に
設けられた粘着剤層と、この粘着剤層に剥離可能に積層
された剥離シートとを備えることを特徴とするものであ
る。
【0007】そして、請求項1〜2に係るラベル材によ
れば、このラベル材から上記剥離シートを剥がして粘着
剤層を露出させ、この粘着剤層を介して、例えば、パス
ポート等の顔写真欄上に貼着することにより、この顔写
真欄上に赤外線吸収物質が含まれたインキ層から成る赤
外線吸収パターンを形成することができる。
【0008】従って、上記顔写真やサイン欄を目視にて
確認すると共に赤外線吸収パターンを機械読取りするこ
とにより情報の改ざんや変造の事実を確実に発見できる
利点を有している。
【0009】このような技術的手段において上記ラベル
材における透明シートとしては、透明性とフレキシブル
性を有するものであれば任意のプラスチックシートやフ
ィルムが適用でき、例えば、ポリエチレンやポリプロピ
レン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリ塩化ビニルやこれを更に塩素化
した塩素化ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂等から
成るフィルム又はシートが挙げられる。
【0010】また、透明シート上にパターン状に形成さ
れるインキ層の主要部を構成する赤外線吸収物質として
は可視領域に吸収が少ない赤外線吸収ガラス若しくは熱
線吸収ガラスを粉砕、顔料化して求められるリン酸ガラ
ス、硫酸ガラス等のガラス系材料が例示できる。そし
て、請求項3に係る発明は赤外線吸収物質としてFe2+
及び/又はCu2+を含有するガラス系粉末材料を適用し
たものである。
【0011】すなわち、請求項3に係る発明は請求項1
又は2に係るラベル材を前提とし、上記赤外線吸収物質
がFe2+及び/又はCu2+を含有するガラス系粉末材料
により構成されていることを特徴とするものである。
【0012】より具体的に説明すると、このガラス系粉
末材料は五二酸化リン(P25)を主成分とし、酸化鉄
及び/又は酸化銅を1.0重量%以上含む粉末材料で、
より好ましくは五二酸化リンを重量%で35.0〜8
0.0%、酸化鉄及び酸化銅をそれぞれ0〜3.0%含
むガラス系粉末材料であることを特徴とする。
【0013】尚、上記ガラス系粉末材料内には必要に応
じて以下の化合物を含有していてもよい。すなわち、 Al23 2.0〜10.0重量% B23 1.0〜30.0重量% MgO 3.0〜10.0重量% ZnO 0〜 3.0重量% K2O 0〜15.0重量% BaO 0〜10.0重量% SrO 0〜 1.0重量% Ni、Co、Se 微量 また、上記粉末化されたガラス系材料より可視領域に吸
収が少なくかつ赤外線吸収能力も優れている以下のリン
酸塩系白色結晶粉末や硫酸塩系白色結晶粉末等の白色結
晶系材料も本発明に係る赤外線吸収物質として適用でき
る。尚、かかる材料を適用した場合、その赤外線吸収能
力が優れているためインキ層の膜厚を薄く設定できる利
点を有している。請求項4に係る発明はこのような技術
的理由に基づきなされている。
【0014】すなわち、請求項4に係る発明は請求項1
又は2に係るラベル材を前提とし、上記赤外線吸収物質
がFe2+及び/又はCu2+を含有しかつ五二酸化リンを
主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末材料により構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0015】この請求項4に係る発明において赤外線吸
収物質を構成するリン酸塩系白色結晶粉末はFe2+及び
/又はCu2+を20重量%以上含み五二酸化リン(P2
5)を主成分とする結晶粉末で、好ましくは上記五二
酸化リンを重量%で40〜70%、Fe2+及び/又はC
2+をそれぞれ30〜70%含む結晶粉末が望ましい。
そして、このリン酸塩系白色結晶粉末は、上述の組成を
有するリン酸塩系の組成物についてこれを融解しかつ結
晶化させてリン酸塩系白色結晶を求めると共にこれを粉
末化したものである。尚、このリン酸塩系白色結晶粉末
についても必要に応じて以下の化合物を含有していても
よい。
【0016】 Al23 2.0〜10.0重量% B23 1.0〜30.0重量% MgO 3.0〜10.0重量% ZnO 0〜 3.0重量% K2O 0〜15.0重量% BaO 0〜10.0重量% SrO 0〜 1.0重量% Ni、Co、Se 微量 尚、上述したガラス系粉末材料及び白色結晶系粉末材料
は赤外領域に吸収性を有するが可視領域には吸収が少な
いため、これ等の粉末材料が適用されたラベル材をパス
ポート等の基体に貼着した場合、その赤外線吸収パター
ンが目視され難くなる利点を有している。従って、パス
ポート等の身分証明書等に適用された場合、その情報の
改ざんや変造を確実に防止できる利点がある。
【0017】但し、上記ガラス系粉末材料及び白色結晶
系粉末材料はそれ自体白色若しくは薄い着色を呈してい
るため有彩色系の基体に適用された場合には若干目視さ
れ易くなることがある。このような場合、着色顔料若し
くは染料を混入させて有彩色系の基体と同色系に調整す
ることでその目視を困難にさせることが可能となる。請
求項5に係る発明はこのような理由から創作されてい
る。
【0018】すなわち、請求項5に係る発明は請求項
1、2、3又は4に係るラベル材を前提とし、インキ層
内に上記赤外線吸収物質と共に着色顔料又は染料が含ま
れていることを特徴とするものである。
【0019】ここで、この請求項5に係る発明において
は身分証明書等の基体の色に合わせてインキ層の色調整
が行えるため、可視領域に吸収の少ない上記ガラス系粉
末材料及び白色結晶系粉末材料等に加えて可視領域に吸
収を有する赤外線吸収物質をも適用できる利点を有して
いる。すなわち、赤外線吸収性を有するシアニン系、フ
タロシアニン系、ジチオール金属錯塩系、ナフトキノン
系、アントラキノン系、トリフェニルメタン系、アミニ
ウム系、ジインモニウム系等の赤外線吸収性染料を適用
することが可能となる。
【0020】そして、上述した赤外線吸収物質、及び、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、飽和ポリエステ
ル、ポリウレタンエラストマー等の樹脂バインダーを溶
剤に溶解又は分散して赤外線吸収インキを求め、このイ
ンキを用いて凸版、凹版、平版、孔版等の周知の印刷手
段により上記透明シート上にバーコード、二次元コー
ド、文字、数字等のパターンを印刷してその膜厚が1〜
10μm程度に設定された上記インキ層を形成する。こ
の場合、上記溶剤としては、例えば、トルエン、メチル
イソブチルケトン、キシレン、シクロヘキサノール、酢
酸イソブチル、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサ
ノン、エチレングリコールモノブチルエーテル等のグリ
コール誘導体等又はこれ等の混合溶媒が適用できる。
尚、上記赤外線吸収物質は、溶剤を除く赤外線吸収イン
キ組成中に80重量%以下含まれることが望ましい。8
0重量%を越えると転写された熱転写層パターンがマッ
ト状になりその表面で赤外光の反射が起こると共に、凝
集力的にも限界となりその接着性、引っ掻き強度が低下
する弊害があるからである。また、上記樹脂バインダー
は溶剤を除く赤外線吸収インキ組成分中20重量%以上
含まれることが望ましい。この赤外線吸収インキ中には
上記材料に加えて消泡剤、滑剤等を含んでいてもよい。
次に、上記インキ層が形成された透明シートの表面側
(インキ層形成面)又は裏面側にグラビアコート、ロー
ルコータ等の周知の塗布手段により粘着剤層を形成す
る。この粘着剤層に適用できる材料には主剤としての弾
性体と、粘着付与剤、可塑剤、充填剤等の助剤から構成
されるゴム系、アクリル系及びシリコーン系粘着剤が例
示できる。そして、上記主剤としての弾性体には天然ゴ
ム、合成イソプレン、再生ゴム、SBRゴム、ポリイソ
プレンゴム、ポリアクリル酸エステル又はその誘導体、
スチレン−イソプレン−スチレンゴム、シリコーンゴ
ム、シリコーンレジン等がある。また、上記粘着付与剤
にはロジン系及びロジン誘導体、ポリテルペン樹脂、ク
ロマン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペンフェノー
ル樹脂等がある。上記可塑剤としては液状ポリブテン、
鉱油、ラノリン、液状ポリイソプレン、液状ポリアクリ
レート等がある。また、必要に応じて体質顔料や無機顔
料等の充填剤、及び、酸化防止等の老化防止剤を添加し
てもよい。
【0021】また、上記粘着剤層上に剥離可能に積層さ
れる剥離シートとしては一般に利用されている通常のも
のが適用できる。例えば、ポリエチレン被膜を介しシリ
コーンが表面に塗工された紙、クレー塗装後にスパーキ
ャレンダーがけしたクラフト紙、グラシン紙、各種プラ
スチックフィルム等が例示される。
【0022】ここで、本発明に係るラベル材が貼着され
て赤外線吸収パターンが形成される基体としては、照射
された赤外線を80%以上反射して赤外線読取装置によ
り上記パターンを機械読取りさせる材料であることが必
要であり、例えば、カラー写真等の印画紙や、酸化チタ
ン等を塗り込んだポリエチレンテレフタレート材、ポリ
塩化ビニル材、紙等の白色系基体を例示でき、また、他
の色の赤外線反射性基体の適用も可能である。
【0023】また、このラベル材の適用対象としては、
上述したパスポートや運転免許証等の各種身分証明書に
限らず、例えば、株券、債券、小切手、通帳、宝くじ、
乗車券、回数券、定期券等の証券類、IDカード、クレ
ジットカード,キャッシュカード、ギフトカード等のプ
ラスチックカード、テレホンカードに代表されるプリペ
イドカードといった金券に変わる証券関連商品が挙げら
れる。
【0024】尚、上記基体上に形成されたインキ層から
成る赤外線吸収パターンは、例えば、半導体レーザによ
る波長750nm、780nm、810nm、830n
m、905nm等のレーザ光により黒色パターンとして
識別される。
【0025】
【作用】請求項1〜2に係るラベル材によれば、このラ
ベル材から剥離シートを剥がして粘着剤層を露出させ、
この粘着剤層を介して例えばパスポートの顔写真欄等の
上に貼着することにより、この顔写真欄上に赤外線吸収
物質が含まれたインキ層から成る赤外線吸収パターンを
形成することが可能となる。
【0026】また、請求項3〜4に係るラベル材によれ
ば、上記赤外線吸収物質が、赤外領域に吸収性を有する
が可視領域には吸収が少ないFe2+及び/又はCu2+
含有するガラス系粉末材料、あるいは、Fe2+及び/又
はCu2+を含有しかつ五二酸化リンを主成分とするリン
酸塩系白色結晶粉末材料により構成されているため、上
記顔写真欄等の上に形成された赤外線吸収パターンにつ
いてその目視を困難にさせることが可能となる。
【0027】更に、請求項5に係るラベル材によれば、
上記インキ層内に赤外線吸収物質と共に着色顔料又は染
料が含まれており、このラベル材が適用される基体と上
記インキ層とを同色系に調整することができるため、有
彩色系の基体上に形成された赤外線吸収パターンについ
てその目視を困難にさせることが可能となる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0029】[実施例1]まず、以下の組成を有する第
二銅含有リン酸塩系組成物について融解しかつこれを結
晶化させて第二銅含有リン酸塩系白色結晶化合物を求め
た。
【0030】[第二銅含有リン酸塩系組成物] P25 50.0重量% CuO 49.5重量% ZnO 0.5重量% 尚、この化合物について銅の管球を用いてX線回折を行
ったところ、回折角(2θ)=28.14、30.0
7、30.34、44.01に強いピークが表れ、結晶
化されていることが確認されている。
【0031】次に、この第二銅含有リン酸塩系白色結晶
を粉砕して粉末化し、これを赤外線吸収性顔料として下
記組成の赤外線吸収インキを調製した。
【0032】 [赤外線吸収インキ] 顔料(第二銅含有リン酸塩系白色結晶化合物) 30重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 10重量部 (積水化学社製 商品名エスレックA) 飽和ポリエステル(東洋紡社製 商品名バイロン103) 5重量部 ポリウレタンエラストマー 12重量部 (日本ポリウレタン社製 商品名N−2304) イソシアナート硬化剤 3重量部 トリエチレンジアミン 0.5重量部 溶剤(トルエン/メチルイソブチルケトン) 60重量部 そして、この赤外線吸収インキを用い厚さ12μmのポ
リエステルフィルムから成る透明シート11上にグラビ
ア印刷によりバーコードパターンを印刷して厚さ5μm
のインキ層12を形成し、かつ、このインキ層12が形
成された透明シート11上にポリアクリル酸エステルか
ら成る粘着剤をグラビアコートして粘着剤層13を形成
し、この上にクラフト紙から成る剥離シート14を積層
して、図1に示すようなラベル材10を製造した。
【0033】次に、このラベル材10から上記剥離シー
ト14を剥がして粘着剤層13を露出し、この粘着剤層
13を介してラベル材を図2に示すようにパスポートの
顔写真欄20上に貼着した。尚、上記インキ層12は白
色を呈していたが顔写真欄20と同色系であり目視はほ
とんど困難であった。
【0034】次いで、このラベル材が貼着された顔写真
欄20に対して光源3から905nm程度の近赤外線の
光を当てたところ、下記の表1に記載されたような光吸
収特性を示すと共に、赤外線センサー4により図3に示
すようなコントラスト(出力電圧)の読取り波形が求め
られた。
【0035】
【表1】 [実施例2]まず、下記組成の赤外線吸収インキを調製
した。
【0036】 [赤外線吸収インキ] 顔料(旭硝子社製 商品名ブリルライトを粉砕したもの) 40重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 10重量部 (積水化学社製 商品名エスレックA) 飽和ポリエステル(東洋紡社製 商品名バイロン103) 5重量部 ポリウレタンエラストマー 12重量部 (日本ポリウレタン社製 商品名N−2304) イソシアナート硬化剤 3重量部 トリエチレンジアミン 0.5重量部 溶剤(トルエン/メチルイソブチルケトン) 60重量部 但し、上記顔料(旭硝子社製 商品名ブリルライトを粉
砕したもの)は下記組成から成っている。
【0037】 Al23 5.2重量% P25 78.0重量% MgO 5.4重量% BaO 9.0重量% CuO 1.7重量% SrO 0.05重量% そして、この赤外線吸収インキを用い厚さ12μmのポ
リエステルフィルムから成る透明シート51上にグラビ
ア印刷により実施例1と同様のバーコードパターンを印
刷して厚さ5μmのインキ層52を形成し、かつこのイ
ンキ層12が形成された透明シート51の裏面上にポリ
アクリル酸エステルから成る粘着剤をグラビアコートし
て粘着剤層53を形成し、この粘着剤層53に対しクラ
フト紙から成る剥離シート54を積層して図4に示すよ
うなラベル材50を製造した。
【0038】尚、上記剥離シート54を剥がしてこのラ
ベル材50を実施例1と同様の顔写真欄上に貼着したと
ころ上記インキ層52から成るバーコードパターンは目
視にては確認できなかった。また、赤外線読取装置によ
り実施例1と同様の読取り波形が求められた。
【0039】[実施例3]赤外線吸収インキとして下記
組成のものを適用した点を除き実施例1と略同一のラベ
ル材を製造した。
【0040】そして、実施例1〜2と同様にパスポート
の顔写真欄上に貼着して赤外線読取装置により機械読取
りさせたところ、同様の読取り波形が求められた。
【0041】 [赤外線吸収インキ] 赤外線吸収剤 1重量部 (三井東圧染料社製アルミニウム系染料 商品名SIR−159) 樹脂バインダー 20重量部 (ユニオンカーバイド社製 商品名VAGH) 硬化剤 1重量部 (日本ポリウレタン工業社製 商品名コロネートL) 溶剤 80重量部 (メチルエチルケトン/トルエン/メチルイソブチルケトン)
【0042】
【発明の効果】請求項1〜2に係るラベル材によれば、
身分証明書等の顔写真欄やサイン欄等の上に赤外線吸収
物質が含まれたインキ層から成る赤外線吸収パターンを
形成することが可能となるため、上記顔写真欄やサイン
欄等を目視にて確認すると共に赤外線吸収パターンを機
械読取りすることにより情報の改ざんや変造の事実を確
実に発見できる効果を有している。
【0043】また、請求項3〜4に係るラベル材によれ
ば、上記赤外線吸収パターンの主成分である赤外線吸収
物質が、赤外領域に吸収性を有するが可視領域には吸収
が少ないFe2+及び/又はCu2+を含有するガラス系粉
末材料、あるいは、Fe2+及び/又はCu2+を含有しか
つ五二酸化リンを主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末
材料により構成されているため、上記顔写真欄等の上に
形成された赤外線吸収パターンについてその目視を困難
にさせることが可能となる。
【0044】更に、請求項5に係るラベル材によれば、
上記インキ層内に赤外線吸収物質と共に着色顔料又は染
料が含まれており、このラベル材が適用される基体と上
記インキ層とを同色系に調整することができるため、有
彩色系の基体上に形成された赤外線吸収パターンについ
てその目視を困難にさせることが可能となる。
【0045】従って、パスポート等の改ざんや変造を予
防できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るラベル材の断面図。
【図2】上記ラベル材が適用された顔写真欄等基体の断
面図。
【図3】赤外線センサーにより読取られたバーコードの
読取り波形図。
【図4】実施例2に係るラベル材の断面図。
【符号の説明】
10 ラベル材 11 透明シート 12 インキ層 13 粘着剤層 14 剥離シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B42D 15/10 541 A 9111−2C G09F 3/10 A 7028−5G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明シートと、赤外線吸収物質を含有し上
    記透明シート上にパターン状に形成されたインキ層と、
    このインキ層上に設けられた粘着剤層と、この粘着剤層
    上に剥離可能に積層された剥離シートとを備えることを
    特徴とするラベル材。
  2. 【請求項2】透明シートと、赤外線吸収物質を含有し上
    記透明シートの表面上にパターン状に形成されたインキ
    層と、上記透明シートの裏面側に設けられた粘着剤層
    と、この粘着剤層に剥離可能に積層された剥離シートと
    を備えることを特徴とするラベル材。
  3. 【請求項3】上記赤外線吸収物質がFe2+及び/又はC
    2+を含有するガラス系粉末材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のラベル材。
  4. 【請求項4】上記赤外線吸収物質がFe2+及び/又はC
    2+を含有しかつ五二酸化リンを主成分とするリン酸塩
    系白色結晶粉末材料により構成されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載のラベル材。
  5. 【請求項5】上記インキ層内に赤外線吸収物質と共に着
    色顔料又は染料が含まれていることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載のラベル材。
JP4291808A 1992-10-29 1992-10-29 ラベル材 Pending JPH06138826A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100620111B1 (ko) * 2004-06-25 2006-09-08 주식회사 마이크로로봇 이차원바코드가 인쇄된 시트 및 시트가 접착된 바닥재
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