JPH0613881U - 改良された断面形状を有するスキー板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 質量が軽く、かつスキー板の速力と応答性が
改善されたスキー板を提供する。 【構成】 滑走ソールと、滑走ソールに取り付けられた
金属製エッジと、上面と、この上面と上記金属製エッジ
の稜部側部とを接続している側壁とを有する本考案のア
ルペン用スキー板等のスキー板は、上記上面上の支持面
のある中央部の前方および／または後方に、この中央部
からスキー板端部にある前部接触線および／または後部
接触線の近傍にかけて深さが次第に減少するように設け
られた少なくとも一つの凹部を有する。 【効果】 本考案によるスキー板は質量が軽減されてい
るにもかかわらず、横方向からの曲げやひねりに対して
十分な剛性を有し、かつ両端部は必要な慣性を与えるに
十分な質量を有する。従って本考案によるスキー板は動
作、応答性、正確性が良好である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は改良された断面形状を有するスキー板に関し、特に冬のスポーツの実 施のために、とりわけアルペンスキー用に用いられるものである。

【０００２】

【従来の技術】

既知のように、スキー板は雪や氷と直接接触する滑走ソールを有し、滑走ソー ルの側縁には金属製エッジが取り付けられ、この金属製エッジは側壁とよばれる 側面を介してスキー板上面と接続されている。この側壁は垂直でも、あるいは傾 斜していてもよい。 従来、スキー板は両端部より支持部がより厚くなっており、両端部に近付くほ どより薄くなっている。厚さが最大になっている部分によって、スキー靴を固定 するビンディングのねじの取り付けが可能となり、さらに中央部の剛性を高め、 スキーヤーの質量から生じる荷重を十分に広く分散させることが可能となる。 さらに、スキー板に速力と応答性を与えるためには、両端を相対的に柔軟で薄 くすることが重要となる。

【０００３】 例として、支持面に中央リブを有し、適応するスキー靴と併用することにより 、スキーヤーの足がエッジの近くにあるようにしてエッジの効きを良くし、さら に前部と後部を、中央の支持面に対して、中心は低く、両脇は高くなるように形 成して側部リブの形状を構成しているスキー板が文献FR-A-2,664,172(SALOMON) によって提案されている。この様な形状により、両端に柔軟性を与えつつ、慣性 質量を維持してスキー板の動的特性を改善できる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、確かに上記の様に得られたスキー板は支持部に対して上り傾斜 および下り傾斜になっている部分については十分な慣性をもち、スキー板に高い 柔軟性を与え、それによってスキー板の湾曲を生じ、さらには方向転換のターン を可能にするが、この様な形状はスキー板の剛性、特にねじれに対する剛性を失 わせる原因となり、その結果、スキー板の中立軸の補強部位が前方または後方よ りになってしまう。この剛性の低下により、一方ではスキー板が相対的に弱くな り、破損する危険性もあり、また他方では振動を生じ、雪上でのスキーの動作に 重大な悪影響を及ぼし、特に望んだ方向にスキー板を維持するのが非常に困難に なる。さらに、この形状のスキー板に対しては、スキー板の中央のリブに適応す るように中央部に広い溝を有する特定のスキー靴を使用するか、あるいはスキー 板の中央リブの形状に合うような特定のビンディングプレートを使用しなければ ならない。

【０００５】 スキーの使用者は重過ぎるスキー板を好まないため、スキー板の質量を減らす ことは、製造者に取っては現在の最大の関心事である。実際、重過ぎるスキー板 は操縦が困難であり、扱いにくく、スキー使用者に雪に張り付いてしまったよう な印象を与える。反対に、スキー板が軽過ぎる場合には、スキー板のトップ部が 不安定で、操舵性が悪いといった印象を使用の際に与え、直線的に滑る場合に不 正確さが顕著となる。

【０００６】 特殊な回転滑降を行う場合、すなわち一般的にいえば、細かいターンを滑走中 に行う場合には、特別な品質が要求される。実際この様な場合にスキー板には、 とりわけエッジの著しい噛み込みによって、激しく応力が加えられるため、横方 向の曲げに対して高い強度が要求される。つまり、スキー板の側面に直接荷重が 作用する場合、横方向のたわみおよび／またはねじれはできる限り少なくしなけ ればならない。実際、タイミングが外れて横方向の変形が起こった場合、エッジ がスリップすると同時にターンが不正確になってしまうことは避けがたく、スキ ーヤーが転落してしまう場合もある。 なお、スキー板の雪に与える圧力の配分を変えることにより、スキー板の特性 を変えることが可能であるということが分かっている。

【０００７】 本考案は前記課題を解決するためになされたもので、スキーの質量を軽減しつ つ、スキー板の速力と敏感な応答性を改善するために必要な前部及び後部の慣性 を維持することにより、上記の様々な欠点を克服したスキー板を提供することを 目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案のスキー板は、滑走ソールと、滑走ソールに取り付けられた金属製エッ ジと、従来は連続的で単調であった上面と、この上面と上記金属製エッジの側部 稜部とを接続していて滑走ソールに対して垂直または傾斜している側壁と、上記 上面上の支持面のある中央部の前方および／または後方に、この中央部からスキ ー板端部にある前部接触線および／または後部接触線の近傍にかけて深さが次第 に減少するように設けられた少なくとも一つの凹部を有する。

【０００９】 このスキー板は、上または下側で中立軸からできるだけ離れた位置に既知の補 強部材を有していてもよい。この補強部材は一方の面が装飾部材の内面と、反対 面が滑走ソールの内面にそれぞれ接するように設けるのが好ましい。この補強部 材は通常、アルミニウム−亜鉛系合金（ＺＩＣＲＡＬ、登録商標）等の金属合金 基材からなるか、あるいはガラス繊維、炭素繊維、またはポリアラミド繊維（Ｋ ＥＶＬＡＲ、登録商標）等の織布を、好ましくは熱硬化性樹脂でプリプレグ状に 形成したものからなる。上部補強部材は、端部が逆オメガ（Ω）型をしていても よい。この場合、逆オメガ型の湾曲部分は本考案の特徴的な凹部の底に対応し、 逆オメガ型の翼状部分はスキー板の横方向からの曲げに対する抵抗力を著しく高 めるように形成されている。

【００１０】 本考案の一実施例によれば、上述した凹部の幅は、支持面から前後に向って広 がっている。 第一の実施例においては、凹部はスキー板の長手方向の中心線を通る垂直面に 対して対称である。また他の実施例においては、凹部はある程度の非対称性を有 し、特に深さが異なる。同じ広がりをもつリブの大きさが異なっていてもよく、 広がりの底がソールと平行である必要はない。

【００１１】 特定な場合として、上記凹部が設けられた上面がスキー板全体と接着剤によっ て付着固定されていてもよい。もう一つの実施例として、二つの凹部が設けられ たスキー板が成形法により直接形成されてもよい。

【００１２】

【作用】

本考案は、従来の支持面の改変をすること、すなわち突出した板を有するスキ ー板に対比して破断や不連続のないようにスキー板の上面を維持することに特徴 があるのではなく、それ以上に、支持面の前後いずれかでかつスキー板上面の二 つの側縁にリブを形成することによりこのスキー板上面が逆オメガ型になるよう にし、これによって横方向からの曲げやひねりに対して公知のスキー板以上の剛 性を与え、スキー板を安定させることに特徴がある。

【００１３】 リブを形成することにより、支持面から端部つまりスキー板の接触面にかけて の大きさが縮小される。なお、既知の定義によれば接触面とは、スキー板の前部 および後部のそれぞれの接触線を通る、スキー板のソールに対して垂直な平面で ある。

【００１４】

【実施例】

以下本考案の具体的な実施例と効果について図を参照しながら詳述するが、本 考案はこれらによって限定されるものではない。

【００１５】 図１は本考案のスキー板（１）を一般的な実施例として概略的に示した図であ る。図１によれば、このスキー板は基本的には、中央部または支持面（８）を有 する。この中央部または支持面（８）は厚さが前後両端より厚く典型的には約２ ０mmであり、幅約６００mmである。スキー板（１）の前後両端はそれぞれ上方に 湾曲した形のトップ部（５）およびテール部（４）を形成する。従来よりトップ 部（５）およびテール部（４）はそれぞれ前部接触線（６）および後部接触線（ ７）と呼ばれる線より上方に僅かに湾曲している。これら前後両端でのスキー板 の厚さは支持面より薄く形成され、約５mmである。 さらにこのスキー板は滑走ソール（１７）を有し、この滑走ソールは側壁（２ ）を介してスキー板の上面（３）と接続している。側壁（２）は滑走ソールの垂 直面に対して傾斜していてもよい。もちろん、本考案は断面形状が長方形、すな わち側壁が垂直のスキー板に応用してもよい。 本考案の根本的な特徴として、上面（３）は支持面（８）の前後にそれぞれ前 部凹部（９）と後部凹部（１０）の２つの凹部を有し、それぞれの凹部は前部接 触線（６）および後部接触線（７）を含む平面の近傍まで延びている。 図１に示される通り、前部凹部（９）および後部凹部（１０）は支持面（８） から前述の接触面に近付くにつれ幅が広くなっている。さらにこれら凹部は、支 持面（８）の近傍（１５、１６）が前端部あるいは後端部より深くなっているた め、深さは支持面（８）から上記接触面に向かうにしたがって浅くなり、上面（ ３）の側縁上に前部リブ（１１、１２）および後部リブ（１３、１４）を形成す る。これらのリブは、以下に詳述される断面形状を示す図３から９によりさらに 明確に示される。

【００１６】 図３は図２中のIII-III線にそった断面に対応し、前部接触面（６）における 典型的な形状を示している。また図３は従来のスキー板のトップ部における断面 形状をも示しているが、図中エッジ（１８）および滑走ソール（１７）底面は概 略的に示されている。

【００１７】 前部凹部（９）の中央近くの断面IV-IVを示す図４においては、側縁上にある 前部リブ（１１、１２）が示されている。これらのリブは、上記前部凹部（９） の底（１９）、スキー板の側壁（２）および内側面（２１、２２）に囲まれてい る。この位置において、凹部の底はスキー板の通常の厚さ、特に前部接触線にお ける厚さと同じになる。この位置での凹部の深さは実際には浅い。

【００１８】 前部凹部（９）の支持面近傍（１６）の断面に対応する図５においては凹部の 深さが増す。この深さは実際にはより深く、同様に２つのリブ（１１、１２）は より厚い。

【００１９】 図６は支持面（８）の断面図に相当する。支持面ではビンディングを取り付け るため、厚さが最大となっている。この位置には凹部がないため、上面（３）は 平面で、滑走ソール（１７）に平行である。

【００２０】 図７および８はそれぞれ図５および４に対応する後部凹部である。

【００２１】 最後に、図９は後部接触部すなわち後端部を示し、したがって厚さは薄い。

【００２２】 図３から９において、凹部は対称に表わされている。この様に、左右の前部リ ブ（１１、１２）や左右の後部リブ（１３、１４）は、厚さや、対応する凹部の 底（１９）に対する高さがそれぞれ等しい。さらに、凹部の底（１９）によって 形成される平面は滑走ソール（１７）に平行で、リブ頂部と凹部の底（１９）を つなぐ傾斜面（内側面）（２１、２２）もまたスキー板（１）の縦中心線に関し て対称である。

【００２３】 本考案の他の実施例においては、図１０および１１に示されるように、凹部が 非対称になっている。図１０および１１では凹部（９、１０）の底（１９）によ って形成される平面は滑走ソール（１９）と平行ではなく、特に図１１に示され るように、リブ自体の厚さおよび／または形状も同一ではない。

【００２４】 図１２において、凹部の底（１９）の平面は滑走ソール（１７）に平行である が、図１３においては凹部の底（１９）は滑走ソール（１７）に平行ではない。 この非平行は図１３においては縦断面図として表され、図１０および１１では横 断面図として表されている。 このようなスキー板は、特に質量の分配に関して非対称であり、補強部材に関 しても非対称である。また、左右のスキー板を見分けやすい。一対のスキー板は 左右それぞれ特有の慣性を有し、様々な曲げ応力に対して抵抗性を有し、特にタ ーン時には異なった動作をし、これによりターンの開始及び／又はエッジを効か せるのが容易になる。

【００２５】 本考案によるスキー板の縦断面図は図２（ｂ）および図２（ｃ）に示されてい る。 このように、図２（ｂ）に示される第１の実施例においては、本考案によるス キー板は成型法によって直接得られる。ここで、用いられる型は雄部がスキー板 の凹部（９、１０）に対応する。スキー板を形成するために、滑走ソール、下部 および上部補強部材、および装飾部材などの様々な部材が型内に置かれ、中央コ アが注入される。この中央コアは典型的なものとしてはポリウレタンフォームか らなる。このポリウレタンフォームの膨脹により、上記部材は型の内壁に押し付 けられ、スキーの所望の最終的な形、特に凹部（９、１０）を形成する。つまり 、スキー板は二つの工程で形成される。第一の工程は金属補強部材を成形するか あるいは熱可塑性または熱硬化性シェルを熱成形あるいは予備成形して、シェル を形成する段階である。第二の工程は中央コアを注入する工程である。

【００２６】 図２（ｃ）に示されたもう一つの実施例においては、例えばリブ（１１、１２ 、１３、１４）の形状を有するスキー板上部部材（２０）を機械で仕上げておき 、これを従来のように作られたスキー板（１）に付着させることにより二つの凹 部（９、１０）を形成する。スキー板上部部材（２０）はスキー板（１）に接着 剤などを用いて直接あるいは湿性を改善する目的で弾性または粘弾性フィルムを 介在させて固定される。

【００２７】 図７は本考案によるスキー板の上部補強部材（２３）を示している。上述のよ うに、この補強部材は金属合金あるいは、例えば織布を熱硬化性樹脂でプリプレ グ化したものからなる。この補強部材は装飾部材（２４）と内部で接触するよう に配置され、これにより補強部材はスキー板の中立軸から相対的に遠くなる。図 ７から明らかなように、この補強部材は逆オメガ（Ω）型をしている。このオメ ガ型の翼状部分間は離れており、湾曲部分は後部凹部（１０）の底（１９）の形 を成している。この翼状部分自体はリブ（１３、１４）の内部形状に従う。この ように構成した場合、支持面近傍で、リブは厚くなり、補強部材の翼状部分は長 くなる。したがって、凹部形成による厚さの減少にかかわらず、この部分の横か らの曲げ力に対する抵抗性は増す。 このようにして得られたスキー板は横からの曲げに対して非常に抵抗性がある が、その理由は特に上部オメガ（Ω）型補強部材によるものである。支持部近傍 では凹部の深さが増加しているが、これによってさらにスキー板の堅さを示す曲 線は補正され、同時にスキー板の質量は減る。スキー板の両端部では必要な慣性 を与えるに十分な質量と、曲げ力に対する抵抗性を有し、スキー板の動作、応答 性、正確性を良好にする。

【００２８】 図１４において、実線は従来のスキー板の、破線は本考案によるスキー板の堅 さを表す曲線を示している。この曲線から、支持面近傍はより柔軟であり、両端 部では必要な堅さを維持していることが明らかである。

【００２９】

【考案の効果】

本考案によれば、得られたスキー板は質量が軽減されているにもかかわらず、 エッジを効かせた際に加わる横方向からの曲げやひねりに対して十分な剛性を有 し、かつ両端部は必要な慣性を与えるに十分な質量を有する。従って本考案によ るスキー板は動作、応答性、正確性が良好である。 本考案のスキー板は支持面が平坦であるため、特別な形状のスキー靴やビンデ ィングを必要としない。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案によるスキー板を示す概略斜視図
である。

【図２】図２（ａ）は本考案のスキー板を上方から見た
平面図である。図２（ｂ）は本考案の第１の実施例によ
るスキー板の、中心線に沿った縦断面を示す概略図であ
る。図２（ｃ）は本考案の第２の実施例によるスキー板
の、中心線に沿った縦断面を示す概略図である。

【図３】図３は本考案によるスキー板の概略断面図で、
図２中のIIIで表わされる線における断面を示してい
る。

【図４】図４は本考案によるスキー板の概略断面図で、
図２中のIVで表わされる線における断面を示している。

【図５】図５は本考案によるスキー板の概略断面図で、
図２中のVで表わされる線における断面を示している。

【図６】図６は本考案によるスキー板の概略断面図で、
図２中のVIで表わされる線における断面を示している。

【図７】図７は本考案によるスキー板の概略断面図で、
図２中のVIIで表わされる線における断面を示してい
る。

【図８】図８は本考案によるスキー板の概略断面図で、
図２中のVIIIで表わされる線における断面を示してい
る。

【図９】図９は本考案によるスキー板の概略断面図で、
図２中のIXで表わされる線における断面を示している。

【図１０】図１０は本考案の特定の実施例によるスキー
板について、図２中のIV-IV線における断面を示す図で
ある。

【図１１】図１１は本考案の特定の実施例によるスキー
板について、図２中のIV-IV線における断面を示す図で
ある。

【図１２】図１２は本考案によるスキー板前部の変形例
を示す部分縦断面図である。

【図１３】図１３は本考案によるスキー板前部の変形例
を示す部分縦断面図である。

【図１４】図１４は従来のスキー板と本考案によるスキ
ー板の堅さを表わす曲線を示すグラフである。

【符号の説明】

２……側壁、３……上面、４……テール部、５……トッ
プ部、６……前部接触線、７……後部接触線、８……支
持面、９……前部凹部、１０……後部凹部、１１、１２
……前部リブ、１３、１４……後部リブ、１７……滑走
ソール、１８……エッジ、１９……凹部の底、２３……
上部補強部材

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 滑走ソール（１７）と、金属製エッジ
   （１８）と、従来は連続的で単調であった上面（３）
   と、この上面（３）と上記金属製エッジ（１８）の側部
   稜部とを接続している側壁（２）と、前記上面（３）上
   の支持面（８）のある中央部の前方および／または後方
   に、該中央部からスキー板の両端部（４、５）にある前
   部接触線（６）および／または後部接触線（７）の近傍
   にかけて深さが次第に減少するように設けられた少なく
   とも一つの凹部を有するアルペン用スキー板等のスキー
   板。
2. 【請求項２】 スキー板の中立軸の上方または下方に、
   金属合金または熱硬化性樹脂によってプリプレグ化され
   た織布より成る補強部材を有し、この補強部材のうち、
   上部補強部材（２３）は逆オメガ（Ω）型で、この逆オ
   メガ型の湾曲部分は凹部の底（１９）を形成し、翼状部
   分は該凹部によって決まるリブ（１１、１２、１３、１
   ４）の内部形状にしたがうことを特徴とする、請求項１
   記載のスキー板。
3. 【請求項３】 凹部（９、１０）の幅が支持面（８）か
   ら両端部（４、５）に向かって広がっていることを特徴
   とする、請求項１および２のいずれかに記載のスキー
   板。
4. 【請求項４】 前部リブ（１１、１２）および後部リブ
   （１３、１４）の大きさ、高さ、および／または支持面
   （８）からの厚さが、スキー板の対応する前部接触線
   （６）および後部接触線（７）を通る垂直面に向かって
   増加することを特徴とする、請求項２および３のいずれ
   かに記載のスキー板。
5. 【請求項５】 それぞれの凹部（９、１０）が、スキー
   板の長手方向中心線を通る垂直面に対して対称であるこ
   とを特徴とする、請求項１ないし４のいずれかに記載の
   スキー板。
6. 【請求項６】 凹部（９、１０）が、スキー板の長手方
   向および／または横方向の中心線を通る垂直面に対して
   ある程度の非対称性を有することを特徴とする、請求項
   １ないし４のいずれかに記載のスキー板。
7. 【請求項７】 上記凹部（９、１０）の底（１９）がソ
   ール（１７）に平行でないことを特徴とする、請求項６
   記載のスキー板。
8. 【請求項８】 同一の凹部（９、１０）を形成する前部
   リブ（１１、１２）および後部リブ（１３、１４）が左
   右異なった形状を有し、特に厚さおよび／または高さが
   異なることを特徴とする、請求項６および７のいずれか
   に記載のスキー板。
9. 【請求項９】 成型法により直接に成形されることを特
   徴とする、請求項１ないし８のいずれかに記載のスキー
   板。