JPH06138362A - オートフォーカス装置 - Google Patents

オートフォーカス装置

Info

Publication number
JPH06138362A
JPH06138362A JP3015541A JP1554191A JPH06138362A JP H06138362 A JPH06138362 A JP H06138362A JP 3015541 A JP3015541 A JP 3015541A JP 1554191 A JP1554191 A JP 1554191A JP H06138362 A JPH06138362 A JP H06138362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
image
signal
light
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3015541A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Fujita
雅博 藤田
Akira Iga
章 伊賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP3015541A priority Critical patent/JPH06138362A/ja
Publication of JPH06138362A publication Critical patent/JPH06138362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的]フォーカス調整を正確にしかも迅速に行い、さ
らに画質の劣化を防止する。 [構成]色収差を有するレンズ1を介して撮像素子2に
撮像された画像情報が信号に変換され、アンプ3を介し
て信号処理回路4に入力される。ここで赤色信号Sr、
緑色信号Sg、青色信号Sbに分離されて、色信号S
r,SbがHPF7R,7Bに入力される。ここで色信
号Sr,Sbの低域成分が除去されて振幅値が抽出さ
れ、この振幅値がCPU8に入力される。CPU8で各
振幅値が比較されてレンズ1の位置が判断され、次に緑
色光LGがジャストフォーカス状態になる位置にレンズ
1が移動制御される。この状態では赤色光LRと青色光
LBがぼけ状態であり、この2色光LR,LBの色信号
Sr,SbがFIRフィルタ5R,5Bでぼけ修正され
る。したがって、このオートフォーカス装置では、フォ
ーカス調整を正確にしかも迅速に行なうことができ、画
質の劣化も防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビカメラ等のオ
ートフォーカス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラなどのオートフォーカス装
置は各種のものが知られている。例えば、レンズの位置
を順次変えて各レンズ位置における撮像画像のコントラ
ストを検出してこれを比較することにより、レンズの合
焦点位置(被写体にレンズの焦点が合った位置)を検出
するようにしたオートフォーカス装置がある(特開平2
−63273号)。これはレンズの合焦点位置において
撮像画像のコントラストが最大になることを利用したも
のである。
【0003】しかし、このような撮像画像のコントラス
トを検出、比較してレンズの合焦点位置を検出する方法
では、最大コントラストとなるレンズ位置を検出するた
め、少なくとも3ケ所のレンズ位置で被写体を撮像して
コントラストを検出しなければならないから、合焦点位
置の検出に比較的長時間を要することになる。
【0004】また、一旦レンズを合焦点位置に合わせた
後、被写体の移動に追従するためレンズ若しくは撮像素
子を前後に小刻みに動かさなければならない(ウオウブ
リング)から、撮像画像に不自然なゆれ若しくは周期的
なデフォーカスが発生して画質の劣化を招くことにな
る。
【0005】これに対して、撮像画像のコントラストを
用いるのではなく、光の色収差を利用してレンズの合焦
点位置を検出するようにしたオートフォーカス装置も知
られている(特開平1−246516号)。
【0006】このようなオートフォーカス装置では、図
4に示すように所定の色収差を有するレンズ1が用いら
れる。レンズ1においては、点光源P1からの光Lが赤
色光LR、緑色光LG、青色光LBに分離されて、結像
点r,g,b上に結像する。ここでレンズ1の中心点C
から各結像点r,g,bまでの距離(結像距離)をX
R、XG、XBとすると、中心点Cから任意の距離Xに
ある撮像素子2の撮像面(イメージプレーン)上に作ら
れる各色光LR,LG,LBの画像の半径YR,YG,
YBは次式のようになる。但し、Yはレンズ1の半径で
ある。
【0007】 YR=|−(Y/XR)(X−XR)|・・・(1) YG=|−(Y/XG)(X−XG)|・・・(2) YB=|−(Y/XB)(X−XB)|・・・(3) 図4からわかるように、各色光LR,LG,LBの半径
YR,YG,YBの大小関係がわかれば、レンズ1が前
ピン側にあるのか、それとも後ピン側にあるのかを判断
することができる。
【0008】例えば、撮像素子2が図中に実線で示す位
置にある場合、即ちレンズ1が赤色光LRに対し前ピン
側にある場合は、各半径YR,YG,YBの大小関係は
YR<YG<YBとなる。また、撮像素子2が破線で示
す位置にある場合、即ちレンズ1が青色光LBに対し後
ピン側にある場合は、各半径YR,YG,YBの大小関
係はYR>YG>YBとなる。
【0009】このように各半径YR,YG,YBの大小
関係はレンズ1の位置によって異なるが、どの位置にお
いても半径YR,YG,YBの大小関係がわかれば、レ
ンズ1が前ピン側にあるのか後ピン側にあるのかを判断
することができる。
【0010】上述の式(1)〜(3)において、半径Y
R,YG,YBが0のとき、即ちX=XR,X=XG,
X=XBとなるときが各色光LR,LG,LBに対する
レンズ1の合焦点位置であり、このときにかぎって撮像
素子2のイメージプレーン上に各色光LR,LG,LB
のジャストフォーカス状態の画像が得られ、それ以外は
ぼけた画像となる。
【0011】画像がぼける度合は各色光LR,LG,L
Bの半径YR,YG,YBの大きさと略比例関係にあ
る。即ち半径YR,YG,YBが大きい程ぼけの度合も
大きい。また、画像のぼけの度合は撮像素子2のイメー
ジプレーン上における各色光LR,LG,LBの色信号
Sr,Sg,Sbのレベルを検出することにより求める
ことができる。したがって、各色信号Sr,Sg,Sb
を検出して比較すれば、各色光LR,LG,LBのイメ
ージプレーン上における半径YR,YG,YBの大小関
係を求めたことになる。
【0012】図5は所定の色収差を有するレンズ1の位
置を変えたときのイメージプレーン上における各色光L
R,LG,LBの色信号Sr,Sg,Sbのレベルを示
す。ここでは、緑色光LGがジャストフォーカス状態と
なる位置Pにレンズ1があるとき、赤色光LRと青色光
LBの色信号Sr,Sbのレベルが同一値になるような
レンズ1が用いられている。このようなオートフォーカ
ス装置では、各色信号Sr,Sg,Sbを検出して比較
することにより、緑色光LGをジャストフォーカス状態
とするためのレンズ1の移動方向を直ちに判断すること
ができ、この移動方向に基づいて赤色光LRと青色光L
Bの色信号Sr,Sbのレベルが同一になるまでレンズ
1を移動させれば、緑色光LGのジャストフォーカス状
態を得ることができる。
【0013】したがって、このようなオートフォーカス
装置ではレンズ1が任意の位置にあるときの撮像画像に
おける各色信号Sr,Sg,Sbを検出して比較するだ
けでレンズ1の移動方向を決定することができるから、
短時間でフォーカス調整ができるようになる。また被写
体が移動した場合には、色信号Sr,Sg,Sbの大小
関係が変化するから被写体がどの方向に移動したのか直
ちに判別することができるので、レンズ1若しくは撮像
素子2をウオウブリングさせることなく、被写体の移動
に追従することができるようになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したオー
トフォーカス装置では、ただ1つの色光、例えば緑色光
LGだけがジャストフォーカスの状態となるように制御
されるから、残りの赤色光LRと青色光LBとはぼけた
状態となってしまう。したがってレンズ1の色収差を微
小量に設定したとしても画質が劣化するのを避けること
ができない。また、レンズ1の色収差が過小であると、
各色信号Sr,Sg,Sbの差異が不明瞭となるから、
レンズ1の位置判断が不正確になるなどの問題がある。
【0015】そこで、この発明は上述の課題を解決した
ものであって、正確にしかも迅速にフォーカス調整を行
なうことができると共に、画質の劣化を防止することが
できるオートフォーカス装置を提案するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、所定の色収差を備えたレンズ
と、このレンズを介して、被写体を撮像する撮像手段
と、この撮像手段から出力される色信号の振幅値を検出
する振幅値検出手段と、この振幅値検出手段の検出結果
を色信号間で比較し、この比較結果に基づいて、レンズ
で被写体を撮像した際の焦点位置情報を検出する焦点位
置情報検出手段と、色信号にレンズの点像分布関数の逆
関数をたたみ込むことにより、色信号を修正し、色信号
の撮像に供した撮像面から所定距離だけ離れた仮想面に
形成される被写体の像を再現する手段とを備えたことを
特徴とするものである。
【0017】
【作用】図1において、所定の色収差を有するレンズ1
を介して撮像素子2に撮像された画像が信号に変換さ
れ、この画像信号がアンプ3を介して信号処理回路4に
入力される。信号処理回路4では入力された画像信号が
赤色信号Sr、緑色信号Sg、青色信号Sbに分離さ
れ、赤色信号Srと青色信号Sbがハイパスフィルタ
(HPF)7R,7Bに入力される。HPF7R,7B
では色信号Sr,Sbの低域成分が除去されて色信号S
r,Sbの振幅値が抽出され、これが中央処理装置(C
PU)8に供給される。
【0018】CPU8では入力された色信号Sr,Sb
の振幅値を比較することによりレンズ1の位置を判断し
て、例えば緑色光LGがジャストフォーカス状態となる
位置Pまでレンズ1を移動するようにレンズ1の駆動制
御装置9を制御する。緑色光LGのジャストフォーカス
状態の判断は、例えば図5に示す如く緑色光LGがジャ
ストフォーカス状態となる位置Pにレンズ1があるとき
に赤色光LRと青色光LBの色信号Sr,Sbが同一レ
ベルとなるようにレンズ1の色収差を設定することで容
易に行なうことができる。
【0019】このようにして、緑色光LGがジャストフ
ォーカス状態に調整された後、信号処理回路4から撮像
画像の色信号Sr,Sg,Sbが出力され、そのうちフ
ォーカス状態にない他の2の色信号Sr,Sbが夫々F
IRフィルタ5R,5Bに供給される。FIRフィルタ
5R,5Bは赤色信号Srと青色信号Sbにレンズ1の
点像分布関数の逆関数をたたみ込むことによりぼけ修正
が行なわれ、これによってジャストフォーカス状態に変
換された色信号SR,SBが出力される。そして、これ
らの色信号SR,SBと信号処理回路4から出力された
緑色信号Sgがマトリックス回路6に入力され、ここで
輝度信号SYと色差信号S(R−Y)、S(B−Y)に
変換されて出力される。
【0020】
【実施例】続いて、この発明に係るオートフォーカス装
置の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明のオートフォーカス装置の
一例であって、フォーカス調整は緑色信号Sgを基準に
した場合である。1は図4で示したと同様に所定の色収
差を有するレンズである。そして、例えばCCDなどの
撮像素子2から出力される画像信号がアンプ3を介して
信号処理回路4に入力され、ここで赤色光LR、緑色光
LG、青色光LBの色信号Sr,Sg,Sbに変換され
る。
【0022】信号処理回路4からの出力信号Sr,S
g,Sbのうち、本例では後述するようにぼけ成分が残
留している色信号Sr,Sbが夫々FIR(Finite Imp
ulse Response )フィルタ5R,5B(有限長インパル
ス応答フィルタ)に入力され、後述する如く、このFI
Rフィルタ5R,5Bでぼけが修正されてマトリックス
回路6に供給される。緑色信号Sgはジャストフォーカ
ス状態のとき、そのままマトリックス回路6に供給され
る。
【0023】マトリックス回路6ではぼけ修正された色
信号SR,SBと緑色信号Sgとが輝度信号SYと色差
信号S(R−Y)、S(B−Y)に変換され、これが別
途の信号処理系に出力される。つまり、撮像素子2、ア
ンプ3、信号処理回路4およびマトリックス回路6はレ
ンズ1を介して被写体を撮像する撮像手段を構成してい
る。
【0024】さらに、信号処理回路4から出力された色
信号Sr,Sg,Sbのうち、例えばレベルの差が大き
い赤色信号Srと青色信号Sbは夫々HPF(ハイパス
フィルタ)7R,7Bにも供給される。HPF7R,7
Bで各色信号Sr,Sbの低域成分が除去されて振幅値
が抽出され、これがCPU8に供給される。
【0025】CPU8では図4で説明したように各色信
号Sr,Sbの振幅値を比較し、レンズ1の位置を判断
すると共に、レンズ1の移動方向を決定する。CPU8
はさらにこの決定に基づいてレンズ1の駆動制御装置9
を制御する。
【0026】そして、レンズ1は各色信号Sr,Sbが
予め設定された所定の関係となる位置、例えば図5のP
点すなわち赤色信号Srと青色信号Sbが同一レベルと
なる位置まで移動される。これによって、緑色信号Sg
がジャストフォーカスの状態となるので、次には赤色信
号Srと青色信号Sbのぼけを修正すればよい。
【0027】このぼけ修正はFIRフィルタ5R,5B
で行なわれるものであり、次にFIRフィルタ5R,5
Bについて説明する。なお、各色信号Sr,Sbを処理
するFIRフィルタ5R,5Bは同一であるので、ここ
では赤色信号SrのFIRフィルタ5Rについて説明す
る。また、レンズ1の調整位置は図5に示すように青色
信号Sbが最大となる位置A若しくは赤色信号Srが最
大となる位置Bとして他の成分をぼけ修正してもよい。
【0028】まず、FIRフィルタ5Rにおけるぼけ修
正の基本原理を説明する。線型光学系においては、点像
分布関数(point spread function )を用いてこの光学
系のインパルス応答を表現することができる。つまり、
光学系の点像分布関数をこの光学系の入力画像にたたみ
込むことにより、所定の仮想面に形成される画像を表現
することができる。
【0029】図2に示すように、点像分布関数は光学系
Rを介して点光源P1を撮像した際に、撮像面M2,M
3に形成される画像のインパルス応答を表す。
【0030】したがって、点光源P1に対応する撮像面
M2の画像情報i(x,y )と仮想面M3の画像情報ii
(x,y )との関係は、当該撮像面M2,M3間の距離d
をパラメータとする光学系Rの点像分布関数hd(x,y
)を用いて次式のように表わされる。
【0031】 ii(x,y )=i(x,y )**hd(x,y )・・・(4) ここで**は、2次元コンボリューションを表す。つま
り光学系R、本例ではレンズ1の点像分布関数hd(x,
y )を検出することができれば、撮像素子2の撮像面M
2に形成された画像がぼけている場合でも、仮想面M3
に形成されるジャストフォーカス状態の画像を信号処理
によって再現し得ることがわかる。
【0032】すなわち、レンズ1の点像分布関数hd
(x,y )さえ検出することができれば、赤色信号Srを
ディジタル信号処理するだけでジャストフォーカス状態
に調整することができる。
【0033】このようなフォーカス調整原理に基づい
て、本実施例のFIRフィルタ5Rにおいては、レンズ
1の点像分布関数hd(x,y )の逆関数hd-1(x,y )
を検出し、この逆関数hd-1(x,y )を撮像面M3の画
像情報ii(x,y )にたたみ込むことにより、撮像面M
2の画像を修正してジャストフォーカスの状態としてい
る。すなわち、FIRフィルタ5Rでは次式 i(x,y )=ii(x,y )**hd-1(x,y )・・・(5) の演算処理を実行することにより、フォーカスの合った
像を再現している。
【0034】ところで、(4)および(5)式をフーリ
エ変換すれば、 II(u,v )=I(u,v )・Hd(u,v )・・・(6) I(u,v )=II(u,v )・Hd-1(u,v )・・・(7) で表わすことができる。
【0035】ここでI(u,v )およびII(u,v )は、
画像情報i(x,y )およびii(x,y )のフーリエ変換
を表わし、Hd(u,v )およびHd-1(u,v )は、点像
分布関数hd(x,y )およびその逆関数hd-1(x,y )
のフーリエ変換を表わす。
【0036】上述の式(6),(7)からフーリエ変換
I(u,v )とHd(u,v )の積、II(u,v )とHd-1
(u,v )の積を求めることにより、2次元コンボリュー
ションの演算処理を簡易に実行し得ることがわかる。
【0037】そこで、この実施例においては、図3に示
す構成のFIRフィルタ5Rによって画像情報i(x,y
)をフーリエ変換して像修正した後、逆フーリエ変換
して画像情報ii(x,y )を生成するようにしている。
【0038】すなわち、高速フーリエ変換回路(FF
T)51は、所定のタイミングでディジタル信号処理さ
れた赤色信号Srを取り込むことにより、撮像画像の中
央部分に割り当てられた、例えば16×16画素の輝度
情報if(x,y )を取り込んで、これを高速フーリエ変
換し、このフーリエ変換結果If(u,v )を所定回数だ
け繰り返して出力する。点像分布関数生成回路52は、
後述する制御回路53から出力される制御データに基づ
いて、逆関数hd-1(x,y )のフーリエ変換行列Hd-1
(u,v )を生成し、順次乗算回路54に出力する。
【0039】乗算回路54は、高速フーリエ変換回路5
1から出力されるフーリエ変換結果If(u,v )にフー
リエ変換行列Hd-1(u,v )を乗算する。
【0040】信号レベル検出回路55は、乗算回路54
の乗算結果から空間周波数の高い成分を抽出し、この成
分の2乗和を検出する。
【0041】これにより、このFIRフィルタ5Rにお
いては、撮像画像中央部分における輝度信号の高域パワ
ーを基準にして像修正結果を判断するようになされてい
る。すなわち制御回路53は、信号レベル検出回路55
の検出結果に基づいて、像修正した画像の高域パワーが
順次増加するように制御データを出力する。
【0042】これにより制御回路53は、撮像画像の中
央部分で高域パワーが増大するように、点像分布関数の
パラメータである距離dを順次更新し、高域パワーのピ
ークが検出されると更新動作を停止制御する。つまり、
FIRフィルタ5Rにおいては、撮像画像の中央部分で
点像分布関数hd(x,y )の逆関数hd-1(x,y )を検
出するようになされている。
【0043】一方、高速フーリエ変換回路56は、ディ
ジタル信号処理された赤色信号Srを取り込むことによ
り、256×256画素の画像情報i(x,y )を取り込
んで高速フーリエ変換し、フーリエ変換結果I(u,v )
を乗算回路57に出力する。
【0044】これに対応して点像分布関数生成回路52
は、上述したようにパラメータ(すなわち距離d)の更
新動作が停止制御されると、256×256画素の画像
情報i(x,y )に対応する逆関数hd-1(x,y )のフー
リエ変換行列Hd-1(u,v )を生成し、順次乗算回路5
7に出力する。つまり、点像分布関数生成回路52は、
上述したように検出された撮像画像の中央部分でフォー
カスを合わせ得る点像分布関数hd(x,y )の逆関数h
-1(x,y )に基づいて、フーリエ変換行列Hd-1(u,
v )を生成して出力する。
【0045】これにより乗算回路57ではフォーカスが
合うように赤色信号Srを像修正した画像情報ii(x,
y )のフーリエ変換行列II(u,v )を得ることができ
る。高速フーリエ逆変換回路(IFFT)58は、フー
リエ変換行列II(u,v )を順次入力し、逆フーリエ変
換して出力する。
【0046】このようにして高速フーリエ逆変換回路5
8ではフーリエ変換行列II(u,v)を基にフォーカス
が合うように赤色信号Srを像修正した画像情報ii
(x,y)を得ることができ、当該画像情報ii(x,y )
をディジタルアナログ変換回路を介して出力することに
より、レンズ1の位置を調整しなくても信号処理によっ
てジャストフォーカスの状態を得ることができる。
【0047】なお、上述のFIRフィルタ5R,5Bで
は、輝度信号の高域パワーを基準にしてぼけ修正するも
のについて述べたが、各色信号Sr,Sbから振幅の大
小を検出してこれを基にぼけ修正するものであってもよ
い。また、上述のFIRフィルタ5R,5Bは画像情報
を高速フーリエ変換して処理する場合について述べた
が、直接2次元コンボリューションの演算処理を実行す
るようにしてもよい。
【0048】なお、上述の実施例では緑色信号Sgをジ
ャストフォーカス状態に調整した後、赤色信号Srと青
色信号Sbのぼけを修正するようにしたが、赤色信号S
r若しくは青色信号Sbをジャストフォーカス状態に調
整し、残りの色信号Sg,Sb若しくはSr,Sgのぼ
けを修正するようにしてもよい。その場合には、ジャス
トフォーカス状態に調整される色信号を除いた残りの2
色信号の処理系にHPFとFIRフィルタが介在され
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明のオートフォーカ
ス装置は光の色収差を利用してレンズの位置を検出し、
これによってフォーカス調整すると共に、FIRフィル
タによって各色光のぼけを修正するようにしたものであ
る。したがって、本発明のオートフォーカス装置によれ
ば、フォーカス調整を迅速にしかも正確に行なうことが
できると共に、レンズや撮像素子をウオウブリングする
ことなく被写体の移動に追従することができ、また、レ
ンズのフォーカス調整後に残留する各色光のぼけを信号
処理で完全に修正するから、レンズの位置を正確に検出
する目的で比較的大きな色収差を有するレンズを使用し
ても画質の劣化を防止できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【図2】フォーカスの補正を説明する説明図である。
【図3】FIRフィルタの構成図である。
【図4】色収差を有するレンズの結像状態を説明する説
明図である。
【図5】色光の信号レベルを説明する説明図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 撮像素子 3 アンプ 4 信号処理回路 5 FIRフィルタ 6 マトリックス回路 7 ハイパスフィルタ 8 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の色収差を備えたレンズと、 このレンズを介して、被写体を撮像する撮像手段と、 この撮像手段から出力される色信号の振幅値を検出する
    振幅値検出手段と、 この振幅値検出手段の検出結果を上記色信号間で比較
    し、この比較結果に基づいて、上記レンズで上記被写体
    を撮像した際の焦点位置情報を検出する焦点位置情報検
    出手段と、 上記色信号に上記レンズの点像分布関数の逆関数をたた
    み込むことにより、上記色信号を修正し、上記色信号の
    撮像に供した撮像面から所定距離だけ離れた仮想面に形
    成される上記被写体の像を再現する手段とを備えたこと
    を特徴とするオートフォーカス装置。ただし、上記点像
    分布関数は、上記レンズを介して点光源を撮像して上記
    仮想面に点像を形成した際に、上記仮想面の点像に対応
    して、上記レンズが上記撮像面に形成する上記点光源の
    像を表わすインパルス応答である。
JP3015541A 1991-02-06 1991-02-06 オートフォーカス装置 Pending JPH06138362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3015541A JPH06138362A (ja) 1991-02-06 1991-02-06 オートフォーカス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3015541A JPH06138362A (ja) 1991-02-06 1991-02-06 オートフォーカス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06138362A true JPH06138362A (ja) 1994-05-20

Family

ID=11891659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3015541A Pending JPH06138362A (ja) 1991-02-06 1991-02-06 オートフォーカス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06138362A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000338385A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Ricoh Co Ltd 自動合焦装置およびその合焦方法
FR2826461A1 (fr) * 2001-06-25 2002-12-27 Sciences Tech Ind De La Lumier Syteme autofocus, procede et dispositif de controle optique de pieces incorporant ce systeme
DE10084921B4 (de) * 1999-08-25 2008-03-20 Intel Corporation, Santa Clara Verfahren und Einrichtung zum automatischen Fokussieren in einem Bildaufnahmesystem unter Verwendung symmetrischer FIR-Filter
JP2010147926A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
EP2362258A1 (en) 2010-01-12 2011-08-31 Nikon Corporation Image-capturing device
JP2013214986A (ja) * 2005-03-07 2013-10-17 Dxo Labs 色の鮮鋭度を改善する方法、画像の取込または再現を行う装置、デジタル画像取込デバイス、デジタル画像、デジタル画像取込装置用のセンサ
US9131142B2 (en) 2009-07-17 2015-09-08 Nikon Corporation Focusing device and camera
US9392159B2 (en) 2011-09-02 2016-07-12 Nikon Corporation Focus estimating device, imaging device, and storage medium storing image processing program

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000338385A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Ricoh Co Ltd 自動合焦装置およびその合焦方法
DE10084921B4 (de) * 1999-08-25 2008-03-20 Intel Corporation, Santa Clara Verfahren und Einrichtung zum automatischen Fokussieren in einem Bildaufnahmesystem unter Verwendung symmetrischer FIR-Filter
FR2826461A1 (fr) * 2001-06-25 2002-12-27 Sciences Tech Ind De La Lumier Syteme autofocus, procede et dispositif de controle optique de pieces incorporant ce systeme
WO2003001268A1 (fr) * 2001-06-25 2003-01-03 Sciences Et Techniques Industrielles De La Lumiere (Sa) Systeme autofocus, procede et dispositif de controle optique de pieces incorporant ce systeme
JP2013214986A (ja) * 2005-03-07 2013-10-17 Dxo Labs 色の鮮鋭度を改善する方法、画像の取込または再現を行う装置、デジタル画像取込デバイス、デジタル画像、デジタル画像取込装置用のセンサ
JP2010147926A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
US9131142B2 (en) 2009-07-17 2015-09-08 Nikon Corporation Focusing device and camera
US9749518B2 (en) 2009-07-17 2017-08-29 Nikon Corporation Focusing device and camera
US10237470B2 (en) 2009-07-17 2019-03-19 Nikon Corporation Focusing device and camera
EP2362258A1 (en) 2010-01-12 2011-08-31 Nikon Corporation Image-capturing device
US8958009B2 (en) 2010-01-12 2015-02-17 Nikon Corporation Image-capturing device
US9392159B2 (en) 2011-09-02 2016-07-12 Nikon Corporation Focus estimating device, imaging device, and storage medium storing image processing program
US9648227B2 (en) 2011-09-02 2017-05-09 Nikon Corporation Focus estimating device, imaging device, and storage medium storing image processing program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007139893A (ja) 合焦検出装置
JP4226235B2 (ja) 撮像装置
JPH06138362A (ja) オートフォーカス装置
JP2001174696A (ja) カラー撮像装置
WO2019202984A1 (ja) 撮像装置並びに距離計測方法、距離計測プログラム及び記録媒体
JPH1042184A (ja) フイルムスキャナーの自動焦点調節装置
JP6436840B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP4003246B2 (ja) ビデオカメラ装置
JPH08265631A (ja) 自動焦点調節装置
JPH07143388A (ja) ビデオカメラ
JP2603212B2 (ja) カメラにおける自動追尾装置
JP2012142729A (ja) カメラ
JPH0522643A (ja) オートフオーカス装置
JPH0974514A (ja) 撮像装置
JP5355252B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
KR101436836B1 (ko) 디지털 영상 처리기에서 포커스 오차 보정 장치 및 방법
WO2023026702A1 (ja) 撮像装置、撮像装置の駆動方法、及びプログラム
JP7019442B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2008022080A (ja) 撮像装置及び制御方法
JP6902921B2 (ja) 撮像装置、制御方法、及びプログラム
CN106067945A (zh) 图像处理设备和摄像设备
JP4027643B2 (ja) 撮像処理装置
JPH07143391A (ja) 静止画記録装置
JP2016192618A (ja) 光学補正を有する光学機器及びそのシステム
JP2021145337A (ja) 撮像装置、及び、画像処理装置