JPH06137979A - 圧力センサおよびそれを用いた圧力検出装置 - Google Patents

圧力センサおよびそれを用いた圧力検出装置

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JPH06137979A
JPH06137979A JP5821993A JP5821993A JPH06137979A JP H06137979 A JPH06137979 A JP H06137979A JP 5821993 A JP5821993 A JP 5821993A JP 5821993 A JP5821993 A JP 5821993A JP H06137979 A JPH06137979 A JP H06137979A
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pressure sensor
resistance element
pressure
glass layer
resistance
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JP5821993A
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Masahiro Hiraga
将浩 平賀
Haruhiko Handa
晴彦 半田
Masaki Ikeda
正樹 池田
Akihiko Yoshida
昭彦 吉田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の圧力センサは、板状金属基体、前記
金属基体の少なくとも片面に形成された結晶化ガラス材
料を主体として含むガラス層、前記ガラス層の表面に形
成された歪の大きさによりその電気抵抗が変化する抵抗
素子、および前記抵抗素子に接続された電極を具備する
異を特徴とする。また、本発明の圧力センサは、抵抗素
子および電極が、圧力あるいは応力に対して方向依存性
が無い形状である異を特徴とする。さらに、本発明の圧
力センサは、抵抗素子および電極が、ガラス層の同一面
上に複数形成されたことを特徴とする。 【効果】 上記構成により、高温下においても損傷せ
ず、また抵抗素子が剥離することがない圧力センサを実
現できる。更にこのことにより、抵抗値およびTCRの
値にばらつきが無く、温度変化の激しい環境下で使用し
得る圧力センサが実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、応力あるいは荷重によ
る歪で生じる電気抵抗変化から圧力を検出する圧力セン
サおよびそれを用いた圧力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧力センサは、機械、船舶、自動車等の
各部材に加えられた応力や荷重の大きさを検出するため
に、あるいは環境の圧力を検出するために広く用いられ
ている。
【0003】代表的な従来のこの種センサである歪セン
サは、ポリエステル、エポキシ、ポリイミド等の樹脂か
らなるフィルム(基体)と、このフィルム上に蒸着また
はスパッタリングにより形成された、Cu-Ni合金、Ni-Cr
合金等からなる薄膜状の抵抗素子とを有する。このよう
な歪センサは通常、応力や荷重の大きさを測定しようと
する部材の表面に歪センサのフィルムをシアノアクリレ
ート系等の接着樹脂で張り付けて使用される。
【0004】応力や荷重の大きさは、次のようにして測
定される。外部からの力や荷重により発生した部材の歪
は、フィルムを介して抵抗素子に伝わる。この伝達され
た歪により、抵抗素子の断面積および電流の流れる経路
長がわずかに変化するため、その抵抗素子の電気抵抗値
が変化する。この電気抵抗値の変化を電気信号として検
出することにより、歪の大きさが測定でき、この歪の大
きさから部材に加わった応力や荷重力の大きさが測定で
きる。
【0005】歪センサの用途の1つとして、自動車等に
使用される車両用サスペションの荷重測定がある。車両
用サスペションの場合は、例えばそのシャフトの表面に
接着樹脂等で貼り付けられた歪ゲージにより、車輪に加
わる荷重が検出される。しかし、この歪ゲージを、車両
用サスペションでのように温度範囲が-50℃から150℃、
最大荷重が2トンにも達する過酷な環境条件下で長期間
使用すると、接着剤の接着強度が劣化して歪ゲージが部
材から剥離する。
【0006】上記の剥離の問題を解決した歪センサを、
本願の発明者らは特願平3-282663号で提案した。この歪
センサは、円筒状の金属基体、その外側の表面に形成さ
れた部分結晶化したガラス材料からなるガラス層と、そ
のガラス層の表面に形成された歪が加わると電気抵抗が
変化する抵抗素子とを有する。この発明の荷重センサ
は、シャフトに組み込んで用いるので、剥離の問題は解
決される。この歪センサは、金属基板と部分結晶化ガラ
ス層、部分結晶化ガラス層と抵抗素子間でそれぞれの成
分元素が相互拡散しているため密着性が非常に強く、過
酷な環境条件でも剥離が起きない。
【0007】しかしながら、上記のセンサは自動車の車
輪にかかる荷重(0〜2トン程度)を検知するものである
ため、0〜2000 mmH2O程度の微小な圧力、あるいは0-100
g程度の微小な荷重を精度良く検知することは構造上困
難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
における過酷な環境下において安定した性能が得られ、
かつ微小な圧力を検出できる圧力センサおよびその応用
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力センサは、
板状金属基体、前記金属基体の少なくとも片面に形成さ
れた結晶化ガラス材料を主体として含むガラス層、前記
ガラス層の表面に形成された歪の大きさによりその電気
抵抗が変化する抵抗素子、および前記抵抗素子に接続さ
れた電極を具備する異を特徴とする。
【0010】また、本発明のは圧力センサは、抵抗素子
および電極が、圧力あるいは応力に対して方向依存性が
無い形状である異を特徴とする。
【0011】さらに、本発明の圧力センサは、抵抗素子
および電極が、ガラス層の同一面上に複数形成されたこ
とを特徴とする。
【0012】また、本発明の圧力センサは、ガラス層を
形成する結晶化ガラス材料が、SiO2が7-33 wt%、B2O3
5-31 wt%、MgOが20-50 wt%、CaOが0-20 wt%、BaOが0-50
wt%、La2O3が0-40 wt%、P2O5が0-5 wt%、MO2が0-5 wt%
を包含し、MがZr,Ti,Snのうち少なくとも一種の元素で
あることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の圧力センサは、金属基体の上に抵抗素
子を形成し、特殊なガラス層を介在させているので、高
温においても損傷せず、また抵抗素子が剥離することが
ない。また金属基体の両面に抵抗素子を形成できるので
感度のよいセンサを実現できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の圧力センサの構成要素、その
組成およびそれらを形成する方法を具体的に説明する。
【0015】(1)基体 本発明に使用される金属基体は、金属あるいは合金の板
状のものである。例えば、金属基体は、ホーロー用鋼、
ステンレス鋼、珪素鋼、Ni-Cr-Fe、Ni-Fe、コバール、
インバー等の合金、およびそのクラッド材等で形成し得
る。金属基体を形成する材料とその上面に設けられるガ
ラス層との膨張率は、整合していることが好ましい。以
下に説明する部分的に結晶化した無アルカリガラス層を
形成する場合には、金属基体を形成する材料は膨張率10
0〜140×10-7/℃のものが好ましく、特にステンレス鋼
が好ましい。
【0016】金属基体は、負荷圧力の大きさや用途等に
より、任意に形状に加工することができる。必要に応じ
て金属基体に、所望の形状加工、穴加工等を、通常の機
械加工、エッチング加工、レーザー加工等で施すことが
できる。
【0017】金属基体はガラス層との密着性を向上させ
る目的で、金属基体の表面を脱脂した後、その表面にニ
ッケル、コバルトなどのメッキを施したり、あるいは、
熱酸化処理によって酸化被覆層を形成して表面を安定化
しても良い。
【0018】(2)ガラス層 ガラス層の材質は、電気絶縁性、耐熱性に優れたものが
好ましい。その様な材質として、無アルカリ部分結晶化
ガラスが好ましい。この無アルカリ部分結晶化ガラスを
焼成すると、例えばMgO系の部分結晶相が析出する。種
々の組成の部分結晶化ガラスが使用し得る。無アルカリ
部分結晶化ガラスの組成は、特に、MgOが16-50重量%、S
iO2が7-30重量%、B2O3が5-34重量%、BaOが0-50重量%、L
a2O3が0-40重量%、CaOが0-20重量%、P2O5が0-5重量%、M
O2が0-5重量%(但し、MはZr,Ti,Snのうち少なくとも一
種の元素)のものが好ましい。
【0019】前記ガラス層が好ましい理由の1つは、金
属基体と前記ガラス層との密着性が高いことである。も
う1つの理由は、その材料で形成されるガラス層の耐熱
温度が高いことである。焼成によりガラス層上に抵抗素
子を設ける場合には、一般に焼成温度が高いので、ガラ
ス層の耐熱温度は少なくとも900℃以上必要である。前
記組成のガラスは非結晶質の時には耐熱温度が650℃程
度であるが、結晶化すると耐熱温度が900℃以上にな
る。このガラスを用いると900℃でもガラスが流動しな
いので、850℃で抵抗素子を焼成してもガラス層が変形
しない。それに対して、一般の非結晶質ガラスは、結晶
化しないので耐熱性が悪く、約600℃以上で流動するた
め、抵抗素子を850℃で焼成することができない、ある
いはガラスと抵抗素子の成分と混合するので、抵抗素子
の特性が変化してしまう。
【0020】本実施例におけるガラス層を金属基体上に
形成する方法は、通常のスプレー法、粉末静電塗装法、
電気泳動電着法等がある。ガラス層の密着性、電気絶縁
性、等に優れているので電気泳動法が好ましい。
【0021】電気泳動電着法を用いて金属基体にガラス
層を被覆するには、以下の様に行う。ガラス、アルコー
ルおよび少量の水をボールミル中で約20時間粉砕、混
合し、ガラスの平均粒径を1〜5μm程度にする。得ら
れたスラリーを電解槽に入れて、スラリーを循環する。
次に、金属基体をスラリー中に浸漬し、100〜400Vで陰
分極させ、金属基体表面にガラス粒子を析出させる。次
にガラス粒子がその表面に析出した金属基体を乾燥し、
そして850〜900℃で10分〜1時間焼成する。この焼成に
より、ガラスの微粒子が溶融し、同時に、ガラスの成分
と金属基体の成分とが、充分に相互拡散するため、ガラ
ス層と金属基体との密着性が高くなる。
【0022】上記焼成を、常温から設定温度まで徐々に
昇温することにより行うと、微細針状結晶が無数に析出
するため、結晶によるアンカー効果が得られ、ガラス層
と抵抗素子との密着性も同時に向上し、より好ましい。
【0023】(3)抵抗素子 抵抗素子の構成元素は、歪が生じることによって電気抵
抗が変化する種々の材料が使用し得る。例えば、ニッケ
ル、クロム、銅、鉄、ルテニウムからなる群から選択さ
れた金属が使用でき、さらに、Cu-Ni合金、Ni-Cr合金、
酸化ルテニウム等の合金、金属酸化物も使用できる。ペ
ーストを用いて印刷法で抵抗素子を作成するときには、
Bi,Rh,V,Sbを含む熱分解有機化合物の添加剤を少なくと
も2種以上を添加することが好ましい。
【0024】本発明の圧力センサに用いる抵抗素子の形
成法は、以下に説明する印刷法、メッキ法(無電解メッ
キ法)、転写法等が使用し得る。
【0025】抵抗素子を印刷法で形成する方法の1つ
は、上記金属を含む有機金属化合物を主成分とするペー
ストを作成し、ガラス層の表面に該ペーストを印刷し、
次いで熱分解を行うことによって、抵抗素子となる金属
あるいは合金膜を形成する。この方法で用いるペースト
は、ニッケル、クロム、銅、鉄、ルテニウムからなる群
から選択された金属、および、Bi,Rh,V,Sbを含む熱分解
有機化合物の添加剤を少なくとも2種以上を含むものが
好ましい。
【0026】抵抗素子を印刷法で形成するもう1つの方
法は、酸化ルテニウムおよびガラスフリットを主成分と
するペーストを作成し、該ペーストをガラス層上に印刷
し、そして、焼成する。このペーストは、主成分の酸化
ルテニウムおよびガラスフリット(ホウケイ酸系ガラス
等)の他に、フィラー(ZrO2等)、酸化ビスマス、エチ
ルセルロース、ブチルカルビトールアセテート(あるい
はテルピネオール)等を含むのが好ましい。
【0027】抵抗素子を無電解メッキ法で形成する場合
には、Cu-Ni-P、Ni-Cr-P、あるいは、Ni-Fe-P系の金属
錯体を用い得る。これらの材料は、歪感度、抵抗温度係
数等の特性が良好なので、微小圧力を検出する圧力セン
サ、あるいは環境の温度変化の大きい場合に用いる圧力
センサに適している。
【0028】この方法では、メッキ液中には金属錯体
と、還元剤(例えば、次亜燐酸等)が含まれている。こ
の還元剤の酸化により放出される電子が、錯体中の金属
イオンを還元して被メッキ物上に金属を析出させる。そ
の概略の反応は、例えばNiを析出する金属錯体を用いる
場合、(化1)のようになる。
【0029】
【化1】
【0030】被メッキ物が金属である場合は、浸漬初期
の段階で、溶液中のメッキ金属イオンと被メッキ物との
置換が優先し、その後に還元反応が起こる。以後析出し
たメッキ金属が自己触媒的働きをしてスムーズにメッキ
金属の還元が進む。被メッキ物が金属ではなく絶縁物の
場合には、浸漬初期の段階での置換が起こらない。絶縁
物上に予めSn(塩化すず)とPd(塩化パラジウム)のイ
オンを吸着させておくことにより、浸漬初期の置換を起
こさせ、次いで還元反応を起こさせる。その後は被メッ
キ物が金属の場合と同様に、析出した金属が自己触媒的
働きをし、反応が進む。
【0031】無電解メッキ法は、部分的に結晶化してい
るガラス層を構成要素とする圧力センサの作成には好ま
しい方法である。その理由は次の通りである。このガラ
ス層は、表面に微小な針状結晶があるため多孔体であ
る。そのようなガラス層上にメッキを行うと還元反応が
ガラス層の内部から始まるのでメッキ層のアンカー効果
が働きメッキ層とガラス層との密着強度が強くなる。そ
れに対して、一般の非晶質ガラスからなる層やプラスッ
チックなどの表面は非常に滑らかであるため上記のよう
なアンカー効果は働かず、これらの層に対するメッキ層
の密着性は悪い。
【0032】なお、無電解メッキ法で抵抗素子を形成す
る際にも、ガラス層の表面にスズ、パラジウム等からな
る触媒層を形成するのが好ましい。その触媒層の表面に
抵抗素子を形成すると、アンカー効果がより強くなるの
でガラス層と抵抗素子との間の密着強度がより強くな
る。
【0033】微圧用の圧力センサに使用される抵抗素子
は、以下の方法で微細パターン化するのが好ましい。無
電解メッキ法を用いて作成した抵抗素子は、レーザで所
定のパターンにカッティングする、あるいはホトリソグ
ラフィーで不要な部分を除去する。あるいは、強酸また
は強アルカリで高温の(80-95℃)メッキ液に対する耐
薬品性に優れた耐メッキレジストを用いるリフトオフ法
を併用した無電解メッキ法を用いても抵抗素子を形成し
得る。最後の方法に用いる耐メッキレジストには、印刷
性が良好で硬化時間の短い紫外線硬化型のアクリル系樹
脂を使用するのが好ましい。
【0034】転写法で抵抗素子を形成する場合、抵抗素
子の材料はCu-Ni合金またはNi-Cr合金の箔が好ましい。
この方法では、まず箔の一方の面に樹脂を印刷し、次に
他方の面にレジストを塗布し、エッチングを行い所定の
パターンの抵抗素子を作成する。得られた抵抗素子を前
記樹脂によって金属基本上のガラス層の表面に固定し、
そして、焼成することで、圧力センサが得られる。
【0035】前記樹脂を合金箔の固定のために用いる
と、合金箔の回路パターンを高精度にガラス層上に形成
し得る。該樹脂は適当な溶剤に溶解され、粘度を調節
し、スプレ−または印刷法で合金箔に被覆される。ある
いは、これらの樹脂の膜を合金箔とラミネートしても良
いその樹脂は、焼成の際に除去される。好ましい樹脂
は、ポリアクリル酸エステルあるいはポリメタクリル酸
エステル等のアクリル樹脂、塩化ビニル、あるいは、塩
化ビニルとポリアクリル酸エステルの共重合体、等であ
る。これらの樹脂は燃焼性が良く、またガラス層あるい
は合金箔に悪影響を与えない。また、これらの樹脂は熱
収縮が小さいので、箔のパターンを高精度にガラス層上
に形成し得る。
【0036】印刷法、メッキ法および転写法による抵抗
素子形成法は、ガラス層表面に容易に抵抗素子を形成す
ることができ、安価でかつ量産性に富む方法である。
【0037】(4)電極 抵抗素子に接続される電極は従来の種々の方法で、抵抗
素子の形成前、抵抗素子の形成後、あるいは、抵抗素子
と同時に形成し得る。電極は、種々の金属を含むペース
トあるいはガラスペーストをガラス面上に印刷し、焼成
して形成する。前記ガラスペーストとして、Ag-Pdある
いはAg系のガラスペーストが使用できる。前記ペースト
としては、金を導体の主成分とする有機金属化合物、お
よび、添加剤としてSi,Bi,Rh,V,Sbからなる熱分解有機
化合物を少なくとも2種以上添加したペーストが好まし
い。さらに導体成分として金の他に、Pdの有機金属化合
物を任意に添加することができる。必要に応じて、抵抗
素子上にガラスまたは樹脂等からなるオーバーコート層
を施しても良い。
【0038】圧力センサは、測定対象により様々な使用
方法が採用される。例えば、(a)自動車の車輪にかか
る荷重や応力(0〜2トン程度)を検知する場合には、シ
ャフト等の荷重がかかり歪が発生する部分にセンサを貼
付け、該センサに伝達される歪の大きさを間接的に測定
し得る。(b)環境圧力を検出する場合には測定環境の
部材に取り付けて用いられる。(c)荷重を直接検出す
る場合には、図2の様に荷重を直接受けるように設置さ
れる。(c)の様な使用方法では、荷重が全て直接圧力
センサの抵抗素子にかかるため、数百gの荷重でもセン
サは壊れてしまう。(b)の様な使用方法ではセンサ全
体に全方向から均等に圧力がかかるためセンサは比較的
壊れにくい。(a)の場合には、間接的な力を受けるだ
けであるので比較的大きな応力でも耐えられる。センサ
に用いるガラス層は、引っ張り応力には弱いが、(a)
の場合張り付けられた部分が縮むことでセンサは圧縮応
力を受けるので、該センサは、比較的大きな応力でも耐
えられる。本発明の圧力センサは実施例毎に、この様な
種々の使用方法で比較されているために、ある実施例の
特定の使用法では壊れてしまい不適当とされるものも、
他の実施例の他の使用法では良好なものとして記載され
ている場合がある。また、(b)の様な使用方法では抵
抗素子に直接、歪、応力、圧力がかかるために、基体あ
るいはガラス層の歪の中心と抵抗素子の中心とが一致し
ている必要はないが、(a)あるいは3)の様な使用方法
では、最大の感度を得るためには、基体あるいはガラス
層の歪の中心と抵抗素子の中心とが一致している必要が
ある。
【0039】以下のより具体的実施例に基づいて説明す
る。 (実施例1)前述した電気泳動電着法を用い、SUS430か
ならる基体(100mm×100mm×0.5mm)の表面に、(表
1)〜(表5)に示した組成を有する部分結晶化ガラス
材料からなるガラス層を厚さ100μmに被覆し、880℃で1
0分間焼成してサンプルを得た。得られたサンプルの表
面粗度、表面のうねり性、ガラス層の耐熱性等の諸特性
を調べた。その結果も表(表1)〜(表5)に示してあ
る。
【0040】なお、表面粗度はタリサーフ表面粗さ計で
測定し、表面中心線平均粗さRaで示した。表面粗度はこ
の表面中心線平均粗さRaの値が小さいほど好ましい。表
面のうねり性はタリサーフ表面粗さ計で測定した山と谷
の差の最大値Rmaxで表した。値が小さいほど好ましい。
耐熱性は、サンプルを850℃の電気炉中に10分間入れ、
炉から取り出し30分間、自然放冷を繰り返すスポーリン
グテストを行って、サンプルに生じたクラックや剥離等
の異常の発生状態を調べた。クラックの有無は、サンプ
ルを赤インク中に浸漬し、表面を拭き取った後、目視観
察して調べた。表中の記号○、△、×は:○が10サイク
ル以上行っても異常が発生しないもの、△は5〜9サイ
クルで異常が発生したもの、×は4サイクル以下で異常
が発生したものを示す。密着性は、基体の曲げ試験を行
い、ガラス層が剥離して基体の金属部が露出したものを
×、金属部が一部露出したものを△、金属部が露出しな
いものを○とした。
【0041】以上の評価に基づき総合評価を行い、その
結果を○、△、×で示した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】ただし、サンプルNo1〜8は、他の成分を一
定として、SiO2とB2O3を変化させた。サンプルNo9〜15
は、SiO2/B2O3の比をほぼ一定にし、MgO量を変化させ
た。サンプルNo16〜19は、SiO2/B2O3の比をほぼ一定に
し、CaO量を変化させた。サンプルNo20〜24は、SiO2/B2
O3の比をほぼ一定にし、BaO量を変化させた。サンプルN
o25〜29は、SiO2/B2O3の比をほぼ一定にし、La2O3を変
化させた。サンプルNo30〜42は、SiO2/B2O3の比をほぼ
一定にし、各々ZrO2、TiO2、SnO2、P2O5、ZnOの量を変
化させた。
【0048】SiO2,B2O3はガラスを形成する酸化物でガ
ラスの基本骨格を形成する。MgO,BaO,CaOは網目修飾酸
化物と呼ばれ、ガラスの溶融温度、ガラスの結晶性に大
きく影響を及ぼす。La2O3は金属基板とガラス層との密
着性を向上させる働きをし、ZrO 2,Tio2,SnO2,P2O5 は結
晶核形成剤の働きがある。
【0049】表から明らかなように、SiO2の含有量が多
いと、サンプルの耐熱性は良いが、表面の特性(表面粗
度、およびうねり)、および密着性が悪くなる。B2O3
含有量は、SiO2の含有量と逆の関係である。従って本発
明では、ガラス層を形成するガラス材料の組成は、SiO2
が7-33 wt%、B2O3が5-31 wt%の範囲内が好ましく、SiO2
/B2O3の比が0.22-6.6の範囲が好ましい。
【0050】MgO量は部分結晶性に関係し、20 wt%以下
では結晶析出が不十分で、ガラス層の耐熱性が劣る。50
wt%以上では、ガラス溶融時に結晶が析出し易いため、
均質なガラス層を得ることが難しい。また表に示した様
に、ガラス層の表面粗度が大きく、ガラス層の基体に対
する密着性が悪くなる。従って、MgO量は20-50 wt%が好
ましい。ガラス層のCaO含有量が20 wt%を超えると、ガ
ラス層の表面特性が悪くなるが、それ以下では、特性に
悪い影響は与えない。従って、CaO含有量は0-20 wt%が
好ましい。BaO含有量は、50 wt%を超えると、ガラス層
の耐熱性および密着性が悪くなり好ましくない。それ以
下では、特性に悪い影響は与えない。従って、BaO含有
量は0-50 wt%が好ましい。La2O3含有量は、40 wt%を超
えると、ガラス層の耐熱性が劣化し好ましくない。それ
以下では、特性に悪い影響は与えない。従って、La2O3
含有量は0-40 wt%が好ましい。P2O5含有量は、この実施
例では示してはいないが、0-5 wt%の範囲で好ましい特
性が得られることが確認されている。5 wt%を超える
と、ガラス層の表面特性が劣化し好ましくない。その他
の添加可能な成分ZrO2、TiO2、SnO2、P2O5、ZnOの含有
量は、0-5 wt%の範囲が好ましい。5 wt%を超えると、ガ
ラス層の表面特性が劣化し好ましくない。なお、組成範
囲は表に記載の数値に変更している。
【0051】(実施例2)前述した一般的な製造方法を
用いて形成した圧力センサを図1に基づいて説明する。
外径φ40mm、厚さ100μmの板状金属基体1を脱脂・水洗
・酸洗・水洗・ニッケルメッキ・水洗することにより前
処理を行った。前述の電気泳動電着法を用い、この基体
を(表1)の組成のNo7の部分結晶化したガラス粒子を
含むスラリー中に浸漬して、対極と金属基体間に直接電
圧を印加して、金属基体上にガラス粒子を被覆した。常
温から880℃まで4時間かけて昇温し、この温度で10分間
焼成を行うことで部分結晶化したガラス層2を形成し
た。部分結晶化したガラス層2の表面にAg-Pdペースト
をスクリーン印刷法でパターン印刷し、850℃で焼成し
て1対の電極3を形成した。この1対の電極間に酸化ル
テニウムとガラスフリットを主成分とするペーストを所
定のパターンに印刷し、830℃で焼成することにより、
抵抗素子4を形成して圧力センサを得た。図1(a)
は、その圧力センサの平面図、図1(b)は、その圧力
センサの断面図である。
【0052】(実施例3)厚さ100μmの板状金属基体1
の代わりに厚さ200μmの金属箔を使用した他は、実施例
2と同様にして圧力センサを得た。
【0053】(比較例1)厚さ100μmの板状金属基体1
の代わりに厚さ60μmの金属箔の両面にガラス層を形成
し、その片方の面上に実施例2と同様の抵抗素子を形成
し、圧力センサを作成した。
【0054】(実施例4)実施例2および3のセンサ
を、図2に示すように荷重の方向に対して、センサの抵
抗素子表面が垂直となるように固定台5上に固定した。
センサの1対の電極3、3に、リード線6、6をそれぞ
れ連結して、抵抗素子4の抵抗が測定できるようにし
た。比較例1のセンサも同様に、図3に示すように荷重
の方向に垂直となるように固定台5上に固定した。また
比較例2として、実施例2のセンサを、図4に示すよう
に荷重の方向と逆になるように固定台5に固定した。上
記の実施例2、3および比較例1、2のセンサに、500m
g,1g,5g,10g,50gの分銅を載せ、抵抗値の変化率をしら
べた。その結果を(表6)に示した。
【0055】
【表6】
【0056】実施例2、3の圧力センサは、500mg-50g
の荷重をかけると、抵抗値の変化率が直線的に変化し、
微小な荷重あるいは圧力が測定し得る。実施例2、3の
センサは、そのガラス層にクラックや剥離は生じなかっ
た。比較例1のセンサは、50gの荷重で下側のガラス層
にクラックが生じた。これは、荷重により下側のガラス
層に引っ張り応力が生じたためである。比較例2のセン
サを用いて、5g以下の荷重は検知できず、100g以上の荷
重をセンサ上に負荷するとガラス層にクラックが生じ
た。これは、荷重によりガラス層に引っ張り応力が生じ
たためである。図2の様に基体の荷重が作用する側にガ
ラス面を配置するとガラス面には圧縮応力のみが負荷さ
れ、引っ張り応力は負荷されない。この様に、実施例
2、3の圧力センサは高感度であるので、例えば液体の
蒸気圧を検知するセンサにも応用可能である。例えば上
記の実施例では、1.7gの荷重が1mmHgの圧力に相当す
る。
【0057】(実施例5)金属基体の両側にガラス層2
を形成したこと以外は実施例2と同様の構造の圧力セン
サを作成した。ただし、抵抗素子4を板状金属体1の中
心から1.5mm以内に形成し、抵抗素子4の中心と板状金
属体1の中心とを一致させた。
【0058】(実施例6)実施例5と同様な方法で図6
に示した様な正8角形の抵抗素子4および電極3を板状
金属体の中心から1.5mm以内に形成し、圧力センサとし
た。この抵抗素子4の中心と板状金属体1の中心は一致
している。
【0059】(実施例7)実施例5と同様な方法で図7
に示した様な円形の抵抗素子4および電極3を板状金属
体1の中心から1.5mm以内にリング状に形成し、圧力セ
ンサとした。この抵抗素子4の中心と板状金属体1の中
心とは一致している。
【0060】(実施例8)実施例5と同様な方法で図8
に示した様な円形の抵抗素子4および円弧状の電極3を
板状金属体の中心に形成し、圧力センサとした。この抵
抗素子4の中心と板状金属体1の中心とは一致してい
る。
【0061】(比較例3)実施例5と同様な方法で、実
施例5と同じ形状の抵抗素子4および電極3を図9に示
した様に板状金属体の中心から10mm離れたところに形成
し、圧力センサとした。この抵抗素子4の中心と板状金
属体1の中心と抵抗素子の中心とは一致していない。
【0062】(比較例4)比較例5と同様な方法で抵抗
素子4および電極3を図10に示した様に板状金属体の
中心から10mm離れたところに形成し、圧力センサを形成
した。この抵抗素子4の中心と板状金属体1の中心とは
一致している。
【0063】(比較例5)実施例5と同様な方法で結晶
化ガラスを被覆した板状金属基体上に市販の歪ゲージを
貼つけた。このときゲージの中心と板状金属体の中心が
同一になるように貼りつけた。
【0064】実施例5の圧力センサは、抵抗素子4の平
面形状がその中心に対して対称で、かつ、金属基体1の
中心点と抵抗素子4の中心が実質的に一致している。実
施例6の圧力センサは、平面形状の外形が正8角形の抵
抗素子4および電極3を有し、その形状の中心に対して
対称で、かつ、板状金属体の中心と抵抗素子4の中心が
一致し、方向依存性が無い。実施例7の圧力センサは、
平面形状が円形の抵抗素子4および電極3を有し、その
形状の中心に対して対称で、かつ、板状金属体の中心と
抵抗素子4の中心が一致し、方向依存性が無い。実施例
8の圧力センサは、平面形状が円状の抵抗素子4および
円弧状の電極3を有し、かつ、板状金属体の中心と抵抗
素子4の中心が一致し、方向依存性が無い。
【0065】比較例3の圧力センサは、抵抗素子4の形
状がその中心に対して対称であるが、板状金属体の中心
と抵抗素子の中心は一致していない。比較例4の圧力セ
ンサは板状金属体の中心と抵抗素子の中心を一致させた
ものであるが、抵抗素子および電極の形状はその中心に
対して対称ではなく、方向依存性がある。
【0066】(実施例9)上述の実施例5、6、7、8
および比較例3、4、5の圧力センサを図13に示す治
具に装着し、抵抗素子4に引っ張りの応力歪が負荷され
るように、抵抗素子形成面とは反対面に0,400,800,120
0,1600,2000 mmH2Oの圧力を負荷した。その時のそれぞ
れのセンサの圧力に対する抵抗変化率を調べた。結果を
(表7)に示した。
【0067】
【表7】
【0068】実施例5〜8の圧力センサは抵抗素子4の
平面形状がその中心に対して対称で、かつ、金属基体1
の中心と抵抗素子4の中心が一致している。金属基体1
の変形の中心と抵抗素子4の中心が一致しているため、
センサに圧力を負荷した時に生じる圧縮または引っ張り
応力歪は、抵抗素子4の中心から全方向に均等に抵抗素
子4に加わるようになり、かつ、中心は歪の程度が最大
であるために、抵抗素子4の抵抗率変化は大きくなる。
このように配置していない比較例3〜5の圧力センサは
抵抗素子4に上記のような均等で最大の応力が加わらな
いため、感度が小さくなる。
【0069】実施例6〜8の圧力センサは、以下の点で
実施例5の圧力センサよりも優れている。車両用のサス
ペンジョン等の様に、特定の方向だけに応力が負荷され
る部材に、実施例5の圧力センサを張り付ける場合に
は、圧力センサを張り付ける方向により感度が変化して
しまう。即ち、方向依存性がある。しかし、実施例6〜
8の圧力センサでは、方向による感度変化がない、即
ち、方向依存性が無い。
【0070】詳しく説明すると、図5(a)に示す様に
a、b、cの異なった方向の応力が負荷された場合、方
向aからの力は抵抗素子4の断面積を大きくし、しかも
長さを短くするために、抵抗素子4の抵抗値は小さくな
る。方向bおよびcからの力は抵抗素子の断面積を小さ
くする力が働くため抵抗値を大きくする。即ち、方向b
およびcからの力は、抵抗素子の感度を小さくする。そ
れに対して、図6〜8の形状の抵抗素子および電極を有
する圧力センサでは、a,b,c何れの方向からの力で
も、抵抗素子4の断面積を大きくし、かつ長さを短くす
るので、感度は大きくなる。なお、図5(b)は図5
(a)側断面図である。
【0071】(表7)の結果から明らかなように本発明
の実施例5、6、7、8の圧力センサは比較例3、4、
5の圧力センサよりも圧力に対する感度が大きいことが
わかる。特に、方向依存性の無い実施例6、7、8の圧
力センサはより高感度である。
【0072】(実施例10)実施例5と同様な方法で、
図11に示す様に実施例7と同じ形状で、かつ同じ抵抗
値の抵抗素子R1,R2および電極3を、金属基体1の
両面に形成したガラス層2の上に各々形成した。両面の
抵抗素子R1,R2の中心は各々、板状金属体の中心と
一致するように配置した。
【0073】(実施例11)実施例5と同様な方法で、
図12に示す様な形状で、かつ同じ抵抗値の抵抗素子R
3,R4および電極3を形成した。なお、このとき内側
の抵抗素子R3の中心は金属基体2の中心から15mm以内
に形成し、外側の抵抗素子R4は金属基体2の中心から
15mm以内に形成し、なおかつその中心と金属体2の中心
は一致するように配置した。
【0074】(実施例12)実施例10、11の各々の
抵抗素子R1,R2,R3,R4の圧力に対する抵抗変
化率を測定した。R1およびR3には引っ張り応力を負
荷した。その結果を(表8)に示す。
【0075】
【表8】
【0076】実施例10のR1とR2の抵抗素子を1つ
の抵子素子として考える、即ち、R1とR2の抵抗変化
率の絶対値の和を計算すると、圧力に対する抵抗変化率
は400mmH20で0.296%、800mmH20で0.586%、1200mmH20で
0.881%、1600mmH20で1.178%、2000mmH20で1.472%とな
り、非常に大きい感度となる。
【0077】また同様に、実施例11でもR3とR4の
抵抗素子を1つの抵子素子として考えると、抵抗素子1
つの実施例に比べ、圧力に対する感度は大きくなる。R
3とR4で変化率の符号が異なる理由は、図14に示し
た様に金属基体4の最外周部は治具によって完全に保持
されているため、圧力のかかる面の中心部Fに圧縮応力
がかかると、反対の面の中心部Eに引っ張り応力が負荷
され、治具近傍の金属基体の外周部Gには圧縮応力が負
荷され、金属基体の外周部Hに引っ張り応力がかかるた
めである。
【0078】実施例10、11の様に抵抗素子および電
極を配置すると、圧力に対する感度が大幅に向上する。
また、板状金属体の両面に実施例11の抵抗素子を形成
することにより、さらに大きな感度を有する圧力センサ
を形成し得る。また、実施例10の圧力センサは、2箇
所の圧力の和、あるいは、2箇所の圧力の差を検出し得
る。
【0079】(実施例13)上記実施例5あるいは実施
例10の圧力センサを、自動車エンジンの燃焼圧をセン
シングする燃焼圧力センサ、および、マニホールド内の
空気量をセンシングする吸気センサとして応用した例に
ついて説明する。図15は、燃焼圧あるいは吸入空気量
を検知する圧力センサを有する自動車用圧力検出装置1
0の構造断面図である。圧力センサ7は、実施例5ある
いは実施例10のものを使用し、外枠8に溶接されてい
る。電源、アンプ等から構成される圧力検出回路9は、
リード線6で圧力センサ7と結合されている。圧力検出
回路9からの信号線26は、検出した圧力をエンジン制
御コンピュータ13に出力する。
【0080】この圧力検出装置10を図16の様にエン
ジン燃焼室11の側面に取り付けて燃焼圧力(絶対圧
力)を検知する燃焼圧センサ10aとした。また、同様
に圧力検出装置10を図16の様に吸気マニホールド1
2内に取り付けて、マニホールド内の圧力と大気圧との
差を検知する吸気圧センサ10bとした。図16の圧力
検出装置10aは、実施例5の圧力センサを使用し、図
16の圧力検出装置10bは、実施例10の圧力センサ
を使用している。燃焼圧力と空気量を10a,10bで
センシングして、エンジン制御コンピュータ13から、
電子制御EGRバルブ14に信号を送り、空気と燃料の
混合比(空燃比)を精密に制御することにより、燃焼圧
センサ10aと吸気圧センサ10bを備えていない場合
に比べ、10%以上NOxが低減できた。
【0081】上記の様な圧力のモニターには、従来は半
導体式の圧力センサの使用が試みられていた。しかし、
その様なセンサは耐熱性に劣るため、燃焼によって400
℃まで雰囲気温度が上昇する上記の様な環境では、正し
い圧力が得られなかった。それに対して本発明の圧力セ
ンサは、この実施例13に示した通り、耐熱性に優れて
いるため燃焼圧力をダイレクトに検知することができ
る。しかも、数1000 rpmに及ぶエンジンの燃焼サイクル
でも、正しい圧力が得られることが示す様に、応答速度
が速い。
【0082】(実施例14)上記実施例5の圧力センサ
を有する静圧センサを、大、中規模ビル用のメインダク
ト内に配置し、システムパッケージエアコンの風量をコ
ントロールする様にした例について説明する。図17は
静圧センサ18の構成断面図である。静圧センサ18
は、圧力センサ7、Oリング15、リード線6、電源、
アンプ等の回路16、外枠17を有する。この静圧セン
サ18を、図18に示す様に一台のエアコン19で各空
調ゾーンA、Bを温度制御するシステムのメインダクト
21に取り付け、メインダクト21内の風量の変化を静
圧センサ18で検知した。ファン20の回転数とダンパ
ー22、23の開閉を、静圧センサ18で検知した風量
に基づいてコントロールすることにより、温度制御の精
度を上げるとともに12%以上省エネルギーを図れる。
【0083】(実施例15)Auを含有する電極を形成し
たこと以外は実施例5と同様にして、本発明のさらに別
の実施例である圧力センサを作成した。外形40φmm、厚
さ100μmの板状金属基体を脱脂・水洗・酸洗・水洗・ニ
ッケルメッキ・水洗として前処理を行った後、表1の組
成のNo7ガラス粒子からなるスラリー中に浸漬して対極
と金属体間に直流電圧を印加して、金属体上に部分結晶
化ガラス粒子を被覆し、常温から880℃まで4時間かけて
昇温し、さらにこの温度で10分間保持する焼成を行い結
晶化ガラス層を形成した。次に、部分結晶化ガラス層の
表面にAu含有有機金属化合物のペーストをスクリーン印
刷法で図19の形状に印刷し、850℃で焼成して膜厚0.5
μmの電極3を形成した。この1対の電極間に酸化ルテ
ニウムとガラスフリットを主成分とするペーストを印刷
し、そして830℃で焼成して、1.00mm×1.00mmの大きさ
の抵抗素子4を形成し、図19(a)の形状の圧力セン
サを5個作製した。この場合、抵抗素子の周縁部の盛り
上がり部分を除いた平均の膜厚は10μmであった。
【0084】(実施例16)実施例15と同様の方法
で、Au含有有機金属化合物のペーストをスクリーン印刷
法で印刷し、850℃で焼成して膜厚10μmの電極3を形成
した。この電極間に酸化ルテニウムとガラスフリットを
主成分とするペーストを印刷し、そして830℃で焼成し
て、1.0mm×1.0mmの抵抗素子4を形成し、図19(a)
の形状の圧力センサを5個作製した。この場合、抵抗素
子の周縁部の盛り上がり部分を除いた平均の膜厚は10μ
mであった。
【0085】(比較例6)Ag-Pdガラスペーストを用い
た以外は実施例15と同様にして、膜厚10μmの電極3
を形成し、そして1.0mm×1.0mmの抵抗素子4を形成し、
図11の形状の圧力センサを5個作製した。この場合、
抵抗素子の両端の盛り上がり部分を除いた平均の膜厚は
10μmであった。
【0086】(実施例17)以上実施例15および1
6、および比較例6の各5個の圧力センサに関して、温
度に対する抵抗値変化率TCR(COLD側TCR:-30〜25
℃、HOT側TCR:25〜125℃)、および、2000mmH20の圧力
をかけたときの抵抗変化率を測定し、併せて、その測定
値のバラツキを調べた。この結果を(表9)に示す。
【0087】
【表9】
【0088】表からわかるように、金を含有する電極を
用いた実施例15および16の圧力センサは抵抗値、T
CRの値、TCRの値のバラツキとも小さい。さらに金
の有機金属化合物を主成分とするペーストを用いて電極
とするとAg-Pdガラスペーストを用いたものよりTCR
の値、TCRの値のバラツキとも非常に小さく、優れて
いる。
【0089】比較例6の圧力センサの抵抗値およびTC
Rの値が、個々に異なる理由を以下に説明する。(1)
気泡が電流の流れを阻害するために、抵抗素子4の抵抗
値は、内部の気泡の数に依存して変化する。比較例6の
様にAg-Pdガラスペーストからなる膜厚10μmの一対の電
極を形成し、その間に酸化ルテニウム−ガラスペースト
を印刷し、膜厚10μmの抵抗素子を図19Aの形状に形
成すると、抵抗素子4の断面は図19(b)、あるいは
と図19(c)のように両端が盛り上がった形(メニス
カス形状)になる。その盛り上がった周縁の部分の厚さ
は、中心部分の厚さのおよそ2倍以上となり、盛り上が
った部分には中心部分よりも、内部に気泡が多くなり、
この気泡が電流の流れを阻害する。印刷法で複数個の圧
力センサの抵抗素子4を形成する場合には、この両端部
の盛り上がり部分の厚さは抵抗素子毎に異なり、全く同
一な抵抗素子4は得られない。それが原因で抵抗値が変
動し、その結果TCR(温度に対する抵抗値変化)がバ
ラツク。(2)電極用のAg-Pdガラスペーストのガラ
ス、および、抵抗素子用の酸化ルテニウムとガラスフリ
ットを主成分とするペーストのガラス、とが焼成中に混
合し、その結果、電極のAg-Pdと、抵抗素子の酸化ルテ
ニウムは印刷した大きさとは異なった大きさに形成され
てしまい、抵抗素子毎に抵抗値およびTCR値が異な
る。(3)Ag-Pdを用いた電極では、Agが抵抗素子の材
料と反応するため、あるいは、拡散するために、電極と
抵抗素子の境界の付近では、電極の組成が変化してい
る。その結果、抵抗素子毎に抵抗値およびTCR値が異
なる。
【0090】実施例15および16の圧力センサの抵抗
値およびTCRの値が一定になる理由を以下に説明す
る。(1)Au含有有機金属化合物のペーストは、薄く形
成し得るので、焼成すると、電極3の厚さを0.5μm以下
にし得る。通常の5-10μmも厚い膜を形成する方法(厚
膜技術)で、1μm以下の薄い膜を形成する方法(薄膜技
術)と同じ程度の厚さの膜が形成し得る。実施例15の
様に、電極3の厚さを薄くすると、抵抗素子4には、図
19Bのような盛り上がりがなくなる。その結果、内部
に気泡が少なくなり、各抵抗素子は抵抗値およびTCR
値が一定になる。実施例15では、電極3は0.5μmで、
抵抗素子4の厚みは10μmであり、電極3は抵抗素子4
の1/20の厚みである。電極3が抵抗素子4の1/2以下の
厚みであれば、図19Bのような盛り上がりは少なくな
る。さらに電極3が抵抗素子4の1/3以下の厚みであれ
ば、図19Bのような盛り上がりはu無くなる。(2)
実施例15および16で用いたAu含有有機金属化合物の
ペーストは、Ag-Pdガラスと異なり、ガラス含有量が非
常に少ないので、該ペーストと抵抗素子内のガラスとが
混合することはない。従って、電極と、抵抗素子は印刷
した大きさに形成され、各抵抗素子は抵抗値およびTC
R値が一定になる。(3)金は非常に安定で、銀の様に
反応することも、抵抗素子内部に拡散することもない。
従って、各抵抗素子は抵抗値およびTCR値が一定にな
る。
【0091】この様に形成した、実施例15および16
の金の電極を用いた圧力センサでは、比較例6のAg-Pd
の電極を用いた圧力センサよりも、温度変化による抵抗
値の変化TCRが少ないため、TCR値が低い。これら
のセンサは、温度が急激に変化する過酷な環境下でも使
用し得る。
【0092】(実施例18)実施例5と同様に、金属基
体上に、ガラス層を形成した。次に、ガラス層の表面に
Ag-Pdガラスペーストをスクリーン印刷法で図20
(a)の形状に印刷し、850℃で焼成して電極3を形成
した。電極3の幅(図20中のB−B方向の長さ)は、
1.0 mmであり、その間隔は、1.0 mmである。次に、図2
0(a)の様に、2.0 mm × 2.0 mmの抵抗素子を形成
し、そして、図20(b)の断面に示した4bの部分の
抵抗素子を除去し、3個の圧力センサを作成した。図2
0(c)の盛り上がった周縁の部分を除いた抵抗素子4
bの平均の膜厚は10μmである。
【0093】(実施例19)実施例18と同様に、図2
0(a)の形状の圧力センサを3個作成した。抵抗素子
の大きさは1.5 mm × 1.5 mmであり、図20(c)の盛
り上がった周縁の部分を除いた抵抗素子4bの平均の膜
厚は10μmである。
【0094】(比較例7)実施例18と同様に、図20
(a)の形状の圧力センサを3個作成した。抵抗素子4
の大きさは1.3 mm × 1.3 mmであり、図20(c)の盛
り上がった周縁の部分を除いた抵抗素子4bの平均の膜
厚は10μmである。
【0095】(実施例20)実施例18と同様に、図2
0Aの形状の圧力センサを3個作成した。抵抗素子4の
大きさは2.0 mm × 2.0 mmであり、図20Cの盛り上が
った周縁の部分を除いた抵抗素子4bの平均の膜厚は5
μmである。
【0096】(実施例21)実施例15のAu含有有機金
属化合物のペーストを用いて電極3を形成したこと以外
は実施例18と同様に、図20(a)の形状の圧力セン
サを3個作成した。抵抗素子4の大きさは2.0 mm × 2.
0 mmであり、図20(c)の盛り上がった周縁の部分を
除いた抵抗素子4bの平均の膜厚は5μmである。
【0097】(比較例8)実施例18と同様に、図20
(a)の形状の圧力センサを3個作成した。抵抗素子4
の大きさは2.0 mm × 2.0 mmであり、図20(c)の盛
り上がった周縁の部分を除いた抵抗素子4bの平均の膜
厚は15μmである。
【0098】(比較例9)実施例18と同様に、図20
(a)の形状の圧力センサを3個作成した。抵抗素子4
の大きさは2.0 mm × 2.0 mmであり、図20(c)の盛
り上がった周縁の部分を除いた抵抗素子4bの平均の膜
厚は30μmである。
【0099】(実施例22)以上実施例18〜21と比
較例7〜9の各3個の圧力センサの温度に対する抵抗値
変化TCR(COLD側TCR:-30℃〜25℃、HOT側TCR:25
〜125℃)を測定し、併せて、そのバラツキを調べた。こ
の結果を(表10)に示す。
【0100】
【表10】
【0101】(表10)の実施例18および19、およ
び比較例7が示す様に、抵抗素子4のサイズを、一対の
電極3に囲まれた1.0 mm × 1.0 mmの部分より大きく
し、周縁の突出した部分4bを除去すると、TCRが小
さくなる。このことは、以下に説明する様に盛り上がっ
た周縁の部分4b中に存在する気泡に関係していると考
えられる。図19(b)に示した実施例15の圧力セン
サを例にすると、電極3の間隔および抵抗素子4の意図
した長さ1 mmに対して、抵抗素子4の盛り上がった周縁
の部分は、約0.2mm程の長さである。図19(b)の様
に、中央の平坦な抵抗素子部分の上に、望ましくない気
泡を含んだ盛り上がった周縁の部分が存在すると、中央
の平坦な抵抗素子部分の中にも望ましくない気泡が存在
する。従ってこの場合には、たとえ盛り上がった周縁の
部分のみを除去しても、TCRが小さくならない。
【0102】実施例18および19では、図20(b)
に示した様に、中央の平坦な抵抗素子4aの上に、盛り
上がった周縁の部分4bが形成されないように、抵抗素
子の長さを1対の電極の間隔の1.4倍以上としているた
め、中央の平坦な抵抗素子4a部分の中には望ましくな
い気泡が存在せず、従って、TCRが小さくなる。逆
に、比較例7では、抵抗素子4の長さを1対の電極の間
隔の1.4倍以下としているため、中央の平坦な抵抗素子
部分4aの中には望ましくない気泡が存在し、従って、
TCRが大きい。
【0103】また(表10)の実施例9および11、お
よび比較例8および9に示した様に、盛り上がった周縁
の部分を除いた抵抗素子4aの平均の膜厚は、10μm以
下が好ましい。10μmを超えると、膜厚が厚くなるにつ
れてTCRも大きくなる。この理由は、抵抗素子4aの
膜厚を厚すると、抵抗素子内部に気泡が多く含まれるた
め、TCRも大きくなったと思われる。
【0104】以上のように本発明の圧力センサは、圧力
に対して高感度であり、例えば、液体の蒸気圧を検知す
るセンサとしても使用可能である。実施例に示した通
り、抵抗素子を適切な形状で、適切な場所に配置するこ
とにより、非常に高感度な圧力センサとなる。
【0105】また、本発明の圧力センサは、部分結晶化
ガラス材料からなるガラス層を用いているために金属基
体の成分とガラス層の成分とがその境界面で相互に拡散
し、両者の接合が非常に強固である。さらに、前記ガラ
ス層は多孔性であるため、その内部に無数の小さな泡を
有し、その泡が機械的衝撃に対する緩衝材の役割を果た
す。このため、本発明の圧力センサは強い機械的衝撃に
対しても耐えることができる。
【0106】さらに、Auを含有する電極を用いること
で、抵抗値およびTCRの値にばらつきが無く、温度変
化の激しい環境下で使用し得る圧力センサが提供され
る。さらに、抵抗素子の膜厚を10μm以下にすること
で、TCRとそのバラツキが極めて小さい圧力センサが
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の圧力センサの平面
図 (b)は同圧力センサの断面図
【図2】本発明の圧力センサに荷重をかけそのセンサに
生じた抵抗変化を測定する方法を説明する図
【図3】圧力センサに荷重をかけそのセンサに生じた抵
抗変化を測定する方法を説明する図
【図4】圧力センサに荷重をかけそのセンサに生じた抵
抗変化を測定する方法を説明する図
【図5】(a)は本発明の他の実施例の圧力センサの平
面図 (b)は同圧力センサの断面図
【図6】本発明の異なる実施例の圧力センサの平面図
【図7】本発明の異なる実施例の圧力センサの平面図
【図8】本発明の異なる実施例の圧力センサの平面図
【図9】比較例の圧力センサのの平面図
【図10】他の比較例の圧力センサ平面図
【図11】本発明の異なる実施例の圧力センサの断面図
【図12】本発明の異なる実施例の圧力センサの平面図
【図13】圧力センサに荷重をかけ、センサに生じた抵
抗変化を測定する方法を説明する図
【図14】板状金属基体に圧力を負荷した時の該板状金
属基体の変形を説明する模式図
【図15】本発明の異なる実施例の圧力センサの構成断
面図
【図16】本発明の一実施例の圧力センサを自動車用エ
ンジンに取り付けた状態を示す断面図
【図17】本発明の異なる実施例の圧力センサの構成断
面図
【図18】本発明の一実施例の圧力センサを使用した、
ビル用パッケージエアコンの断面図
【図19】(a)は本発明の異なる実施例の圧力センサ
の平面図 (b)は同圧力センサの断面図 (c)は同圧力センサの異なる面の断面図
【図20】(a)は本発明の圧力センサのさらに他の実
施例の平面図 (b)は同圧力センサの断面図 (c)は同圧力センサの異なる面の断面図
【符号の説明】
1 板状金属基体 2 ガラス層 3 電極 4 抵抗素子 5 固定台 6 リ−ド線 7 圧力センサ 9 圧力検出回路 10a 吸気センサ 10b 燃焼圧センサ 11 エンジン燃焼室 12 吸気マニホ−ルド 18 静圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 昭彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状金属基体、前記金属基体の少なくとも
    片面に形成された結晶化ガラス材料を主体として含むガ
    ラス層、前記ガラス層の表面に形成された歪の大きさに
    よりその電気抵抗が変化する抵抗素子、および前記抵抗
    素子に接続された電極を具備する圧力センサ。
  2. 【請求項2】抵抗素子の平面形状の中心が、金属基体の
    平面形状の中心点と実質的に一致し、かつ、前記抵抗素
    子および電極の形状がその中心に対して対称である請求
    項1記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】抵抗素子および電極が、圧力あるいは応力
    に対して方向依存性が無い形状である請求項1記載の圧
    力センサ。
  4. 【請求項4】抵抗素子および電極の平面形状が、円、リ
    ング状、円弧状、あるいは多角形である請求項1記載の
    圧力センサ。
  5. 【請求項5】抵抗素子および電極が、ガラス層の同一面
    上に複数形成された請求項1に記載の圧力センサ。
  6. 【請求項6】少なくとも抵抗素子および一対の電極を前
    記板状金属基体の両面に形成されたガラス層に各々形成
    した請求項1記載の圧力センサ。
  7. 【請求項7】結晶化ガラス材料が、SiO2が7-33 wt%、B2
    O3が5-31 wt%、MgOが20-50 wt%、CaOが0-20 wt%、BaOが
    0-50 wt%、La2O3が0-40 wt%、P2O5が0-5 wt%、MO2が0-5
    wt%を包含し、MがZr,Ti,Snのうち少なくとも一種の元
    素である請求項1記載の圧力センサ。
  8. 【請求項8】電極の厚みが、抵抗素子の厚みの1/2以下
    である請求項1記載の圧力センサ。
  9. 【請求項9】電極が、金を含有する請求項1記載の圧力
    センサ。
  10. 【請求項10】抵抗素子が、一対の電極の間隔の1.4倍
    よりも大きく形成され周縁の盛り上がった部分を削除さ
    れた請求項1に記載の圧力センサ。
  11. 【請求項11】前記抵抗素子の両端の盛り上がり部を除
    いた部分の厚さの平均が、10μm以下である請求項1
    0記載の圧力センサ。
  12. 【請求項12】板状金属基体、前記金属基体の少なくと
    も片面に形成された結晶化ガラス材料を主体として含む
    ガラス層、前記ガラス層の表面に形成された歪の大きさ
    によりその電気抵抗が変化する抵抗素子、および前記抵
    抗素子に接続された電極を具備する圧力センサを、自動
    車エンジンの吸入空気マニホールド内に装着し、マニホ
    ールド内の圧力と大気圧との差圧を検知することによ
    り、吸入空気量を制御する圧力検出装置。
  13. 【請求項13】板状金属基体、前記金属基体の少なくと
    も片面に形成された結晶化ガラス材料を主体として含む
    ガラス層、前記ガラス層の表面に形成された歪の大きさ
    によりその電気抵抗が変化する抵抗素子、および前記抵
    抗素子に接続された電極を具備する圧力センサを、自動
    車エンジンの燃焼室側面に取り付け、燃焼室の圧力をダ
    イレクトに検知する圧力検出装置。
  14. 【請求項14】請求項2の圧力センサを用い、空調シス
    テムのメインダクト内に取り付け、メインダクト内の風
    量変化を圧力として検知する静圧センサ、を内蔵するエ
    アコン用圧力検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005043364A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Robert Bosch Gmbh 圧電抵抗式の金属薄膜を備えた金属ダイヤフラムを有する圧力センサ
JP2014178125A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Fuji Koki Corp 圧力センサ
JP2017506750A (ja) * 2014-02-28 2017-03-09 メジャメント スペシャリティーズ, インコーポレイテッド 差圧検知ダイ用のパッケージ
WO2021049328A1 (ja) 2019-09-09 2021-03-18 Tdk株式会社 圧力センサ素子

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JPH03106077A (ja) * 1989-09-20 1991-05-02 Ishizuka Glass Co Ltd 半導体用ステムの製造法

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