JPH07167720A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JPH07167720A
JPH07167720A JP5313479A JP31347993A JPH07167720A JP H07167720 A JPH07167720 A JP H07167720A JP 5313479 A JP5313479 A JP 5313479A JP 31347993 A JP31347993 A JP 31347993A JP H07167720 A JPH07167720 A JP H07167720A
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JP
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strain
pressure sensor
resistor
substrate
pressure
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Application number
JP5313479A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Taura
方三 田浦
Haruhiko Handa
晴彦 半田
Masaki Ikeda
正樹 池田
Akihiko Yoshida
昭彦 吉田
Tsuyoshi Ogino
強 荻野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な温度補償回路を要さずに高精度で圧力
を検出できる圧力センサを提供する。 【構成】 金属基体とその表面に形成された結晶化ガラ
ス層からなる基板と、そのガラス層の表面に形成された
歪の変化により電気抵抗が変化する感歪抵抗体と、感歪
抵抗体と同材料からなる調整用抵抗体と、前記感歪抵抗
体および調整用抵抗体の導体部を有する圧力センサ素
子、および圧力センサ素子を固定したセンサケースを具
備し、前記感歪抵抗体を前記基板の受圧部となる歪部に
配置し、調整用抵抗体を非歪部に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歪の変化により電気抵
抗が変化する感歪抵抗体を用いた圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のエンジン制御や冷凍シス
テム制御の最適化のため、各部の圧力を検出する手段と
して、圧力センサに対する需要が増加しており、広く用
いられるようになってきている。この圧力センサには、
その代表的なものとして、ポリエステル、エポキシ、ポ
リイミド等の樹脂からなるフィルム上に、Cu−Ni合
金、Ni−Cr合金等からなる薄膜状の感歪抵抗体を蒸
着またはスパッタリングにより形成した構成のものが知
られている。このような圧力センサの使用方法は、通
常、応力や荷重の大きさを測定しようとする部材の表面
に、圧力センサの樹脂製フィルムをシアノアクリレート
系の接着樹脂などで貼り付けて使用する。
【0003】応力や荷重の大きさは、次のようにして測
定される。すなわち、外部からの力や荷重により発生し
た部材の歪が、樹脂製フィルムまたはガラスプレートを
介して感歪抵抗体に伝わる。この伝達された歪により、
感歪抵抗体の断面積がわずかに変化し、その感歪抵抗体
の電気抵抗値が変化する。この電気抵抗値の変化量を電
気信号として検出し、回路的に抵抗値の補正や抵抗温度
係数の補正を行うことにより、歪の大きさを測定し、こ
の歪の大きさから部材に加わった応力や荷重力の大きさ
を測定することができる。ところで、圧力センサの市場
が大きい用途の1つとして、自動車等に使用される燃焼
圧センサがある。燃焼圧センサの場合は、例えば圧力セ
ンサを自動車エンジンの燃焼圧側に取り付け、燃焼圧の
圧力をダイレクトに検出する。この圧力センサを燃焼圧
センサのように、温度範囲が−50℃から150℃、最
大圧力が6kg/cm2にも達するといった過酷な環境
条件下で長期間使用したとき、接着剤の接着強度が劣下
して歪ゲージが部材から剥離する問題があった。
【0004】そこで、その解決方法として、金属基体
と、その表面に形成された結晶化ガラス材料からなるガ
ラス層と、さらにそのガラス層の表面に形成された、歪
が加わると電気抵抗が変化する感歪抵抗体とからなる圧
力センサが提案されている(特開平5−93659号公
報)。この圧力センサは、金属基体と結晶化ガラス層、
結晶化ガラス層と抵抗体層間でそれぞれの成分元素が相
互拡散しているため密着性が非常に強く、過酷な環境条
件で使用するセンサとしては最適なものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のセンサは−50〜150℃と広い温度範囲で使用し
た場合、温度の影響を受け易く、複雑な温度補償回路が
必要であった。従って、本発明は、簡単な回路構成で圧
力を高精度に検出できる圧力センサを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力センサは、
金属基体とその表面に形成された結晶化ガラス層からな
る基板と、そのガラス層の表面に形成された歪の変化に
より電気抵抗が変化する感歪抵抗体と、感歪抵抗体と同
材料からなる調整用抵抗体と、前記感歪抵抗体および調
整用抵抗体の導体部とを有する圧力センサ素子、および
圧力センサ素子を固定したセンサケースを具備し、前記
感歪抵抗体を前記基板の受圧部となる歪部に配置し、調
整用抵抗体を基板の非歪部に配置したことを特徴とす
る。
【0007】ここで、前記基板の固定部から歪部の中心
までの距離をR、歪部の中心から感歪抵抗体までの距離
をAとすると、RとAとは式A/R≦0.5を満足する
関係にあることが好ましい。また、前記感歪抵抗体およ
び調整用抵抗体は、酸化ルテニウムおよびガラスフリッ
トを主成分とするペーストによって形成することが好ま
しい。
【0008】
【作用】上記の構成によって、抵抗値のばらつき、抵抗
温度係数のばらつきが少なく、複雑な補償回路を要さ
ず、高精度に圧力を検出することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好ましい圧力センサについて
さらに詳しく説明する。 (1)金属基体 金属基体は、ホーロ用鋼、ステンレス鋼、珪素鋼、ニッ
ケル−クロム−鉄、ニッケル−鉄、コバール、インバー
などの各種合金材やそれらのクラッド材などが選択され
る。特に、ガラス層との膨張率を整合させる必要がある
ことから、膨張率(100〜140)×10-7/℃のス
テンレス鋼が好ましい。金属基体の材質が決定されれ
ば、通常の機械加工、エッチング加工、レーザ加工等で
所望の形状に加工される。その形状は、負荷荷重の大き
さや用途により、円筒形や板状等が選択される。これら
金属基体は、ガラス層の密着性を向上させる目的で、表
面脱脂の後、ニッケル、コバルトなどの各種メッキを施
したり、熱酸化処理によって酸化被覆層を形成したりす
る。
【0010】(2)ガラス層 ガラス層には、電気絶縁性、耐熱性の観点から、焼成に
よって、たとえば、MgO系の結晶相を析出する無アル
カリ結晶化ガラスで構成されるのが好ましい。そのガラ
ス組成は、特に、MgOが16−50重量%、Si02
が7−30重量%、B23が5−34重量%、BaOが
0−50重量%、La23が0−40重量%、CaOが
0−20重量%、P25が0−5重量%、MO2が0−
5重量%(ただし、MはZr、Ti、Snのうち少なく
とも1種の元素)からなるとき、より好ましい。このよ
うに、結晶化ガラス材料が選択される理由の1つは、金
属基体とガラス層との密着性を強固にするためである。
特に、上記の組成のものは、密着性が非常に強固であ
る。上記結晶化ガラス層を金属基体上に被覆する方法と
して、通常のスプレー法、粉末静電塗装法、電気泳動電
着法等がある。被膜の緻密性、電気絶縁性等の観点か
ら、電気泳動電着法が最も好ましい。
【0011】この方法は、ガラスとアルコールおよび少
量の水を入れてボールミル中で約20時間粉砕、混合
し、ガラスの平均粒径を1〜5μm程度にする。得られ
たスラリーを電解槽に入れて、液を循環する。そして、
金属基体を、このスラリー中に浸漬し、100〜400
Vで陰分極させることにより、金属基体表面にガラス粒
子を析出させる。これを乾燥後、850〜900℃で1
0分〜1時間焼成する。これによって、ガラスの微粒子
が溶融するとともに、ガラスの成分と金属材料の成分が
十分に相互拡散するため、ガラス層と金属基体との強固
な密着が得られる。なお、焼成は常温から徐々に昇温し
て上記温度に到達させる方法をとると、微細針状結晶が
無数に析出するため後述のアンカー効果がより向上し、
感歪抵抗体との密着性が向上する。
【0012】結晶化ガラス材料が選択されるもう1つの
理由は、ガラス層の耐熱温度を高くするためである。す
なわち、ガラス層に感歪抵抗体を焼成法で形成すると
き、高温で焼成するので、ガラス層の耐熱温度は少なく
とも900℃以上必要である。非晶質のガラスは、耐熱
温度が650℃程度であるが、結晶化させることによっ
て耐熱温度が900℃以上になる。従って、900℃で
もガラスが流動しないので、850℃で感歪抵抗体を焼
成しても問題ない。これに対して一般の非晶質ガラス
は、再加熱しても結晶化しないので、耐熱性は向上しな
い。従って、約600℃以上でガラスが流動するので、
感歪抵抗体を600℃以上で焼成すると、ガラスと反応
することになる。
【0013】(3)導電体部の回路パターン 回路パターンを形成する材料は、Ag、Ag−Pd、A
uなどの導電材料をガラスフリットとバインダー材料と
で3本ローラーで混練した導電性ペースト、あるいはA
u、Ag、Ag−Pdなどを導体成分の主成分とする有
機金属化合物に添加剤としてSi、Bi、Rh、V、S
bから選ばれる元素の熱分解性有機化合物を添加したペ
ーストが好ましい。所望の回路パターンの形成法として
は、以下に述べるスクリーン印刷の他、ディスペンサ、
メタルマスク法、ドクターブレード法、オフセット印刷
法などが用いられる。この構成のものは、従来の厚膜技
術で薄膜並の膜厚を得ることができる。
【0014】(4)抵抗体 抵抗体用の材料としては、Cu−Ni合金、Ni−Cr
合金、酸化ルテニウム等の種々の歪変化によって電気抵
抗が変化する性質を有する抵抗材料が使用される。抵抗
体の形成法としては、以下に述べるスクリーン印刷の
他、ディスペンサ、メタルマスク法、ドクターブレード
法、オフセット印刷法が用いられる。上記印刷法で抵抗
体を形成するには、有機金属化合物を出発原料とし、そ
れを主成分とするペーストを作成してガラス層の表面に
印刷し、さらに、その熱分解により抵抗体成分元素の金
属または合金膜を形成する。ペーストの主成分は、ニッ
ケル、クロム、銅、鉄、ルテニウムからなる群から選択
される抵抗体成分元素の有機金属化合物で、その他添加
剤としてBi、Rh、V、Sbから選ばれる元素の熱分
解性有機化合物が用いられる。この構成のものは、従来
の厚膜技術によって薄膜並の膜厚を得ることができる。
【0015】もう1つの印刷法で抵抗体を形成する方法
は、酸化ルテニウムおよびガラスフリットを主成分とす
るペーストをガラス層上に印刷し、その後焼成する方法
である。このペーストの成分には、主成分の酸化ルテニ
ウムおよびホウケイ酸系ガラス等のガラスフリットの
他、ZrO2等のフィラー、酸化ビスマス、エチルセル
ロース、ブチルカルビトールアセテートあるいはテルピ
ネオール等が含まれる。上述の印刷法等による抵抗体形
成法は、ガラス層表面に容易に適用することができ、安
価でかつ量産性に富む方法である。抵抗体上には、必要
に応じてガラスまたは樹脂等による保護層を施す。
【0016】次に、具体的な構造について説明する。図
1は圧力センサ素子の平面図、図2はその要部の断面
図、図3は圧力センサの分解斜視図である。これらの図
において、1は金属基体2と結晶化ガラス層3からなる
基板であり、円形の部分1aとその周縁の一部に連続す
る略長方形の部分1bとを有する。4a、4bは感歪抵
抗体、5a、5bは調整用抵抗体である。6a、6b、
6cは、前記抵抗体の電極部およびリード部を構成する
導体部であり、抵抗体形成前にガラス層3の表面に回路
パターンとして設けてある。
【0017】以上のような構成の圧力センサ素子7は、
以下に述べるように、樹脂製の上ケース8および上ケー
ス9に組み込まれて圧力センサ10が構成される。圧力
センサ素子7は、その基板の円形の部分1aの周縁部を
固定部分7cとし、この固定部分7c内側の円形の部分
7aを受圧部とする。11、12は素子7の固定用およ
びシール用のOリングである。下ケース9は、素子7の
部分7aに対応して円形の凹部9aを設けるとともにそ
の周縁部にOリング12を固定する溝を有する段部9c
を設け、さらに素子7の部分1bに対応して凹部9b、
段部9dを設けている。上ケース8も下ケース9と同様
に、凹部9aに対応する凹部、段部9cに対応してOリ
ング11を固定する溝を有する段部、凹部9bと段部9
dに対応する凹部と段部をそれぞれ設けている。
【0018】圧力センサ素子7をそれぞれOリング1
1、12を固定した上ケース8と下ケース9で挟みつ
け、ねじ13により両ケースを結合することによって圧
力センサ10が組み立てられる。14は、下ケース9の
凹部と連通させて取り付けたパイプであり、15は同様
に素子7の部分7aと対応させて上ケース8に設けた凹
部と連通させて取り付けたパイプである。これらのパイ
プの一方を通じて測定しようとする圧力が素子7の円形
の部分7aに印加される。
【0019】本発明の圧力センサにおいては、感歪抵抗
体4a、4bを受圧部となる歪部である円形の部分7a
に配置し、調整用抵抗体5a、5bをそれ以外の非歪部
に配置する。図4は、圧力センサを用いた圧力測定回路
のブロック図を示している。16は電源である。感歪抵
抗体4a、4bと調整用抵抗体5a、5bでブリッジ回
路を構成し、その出力側に増幅部16と出力部17を連
結している。
【0020】[実施例1]円形の部分1aの直径が40
mm、厚さ100μmのステンレス鋼SUS430から
なる板状金属基体2を脱脂・水洗・酸洗・水洗・ニッケ
ルメッキ・水洗して前処理を行った後、MgO39%、
BaO12%、CaO3%、La235%、B2331
%、SiO27%、ZrO22%、P251%の組成のガ
ラス粒子からなるスラリー中に浸漬し、対極と板状金属
基体間に直流電圧を印加して、板状金属基体の側面上に
ガラス粒子を被覆し、常温から880℃まで4時間かけ
て昇温し、さらにこの温度で10分間保持する焼成を行
い結晶化ガラス層3を形成した。次に、結晶化ガラス層
3の表面にAg−Pdペーストをスクリーン印刷法で印
刷し、850℃で焼成して回路パターンとして導体部6
a、6b、6cを形成した。この電極間に酸化ルテニウ
ムとガラスフリットを主成分とするペーストを所定のパ
ターンに印刷し、830℃で焼成して、感歪抵抗体4
a、4bおよび調整用抵抗体5a、5bを形成して圧力
センサ素子7を作製し、前記のように上、下ケース8、
9に組み合わせて圧力センサとした。
【0021】その圧力センサ素子の感歪抵抗体4a、4
bを歪部となる円形の部分7aの中心から固定部7cま
での距離R=15mmに対して、歪部の中心から各抵抗
体までの距離AがA/R=0.3の位置に対称に配置
し、調整用抵抗体5a、5bをA/R=1.5の位置の
非歪部に配置し、図4の測定回路によって各種温度にお
ける圧力−出力電圧の関係を測定した。その測定結果を
表1に示す。また、圧力センサ素子7の感歪抵抗体4
a、4bと調整用抵抗体5a、5bの抵抗値、抵抗温度
係数(以下TCRで表す)を表2に示す。
【0022】なお、TCRは次式で求めたもので、表2
には−30℃〜25℃間の値を示す。 TCR=106(Rt−R25)/{R25(t−25)} (Rt、R25はそれぞれ温度t℃、25℃の抵抗値を表
す。)また、圧力の印加は、素子の感歪抵抗体および調
整用抵抗体が形成されていない方から行った。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】[比較例1]調整用抵抗体5a、5bの代
わりに、市販の金属皮膜抵抗器5c、5dを用いた他は
実施例1と同様の構成とする。各種温度における圧力−
出力電圧の関係を表3に、また金属皮膜抵抗器5c、5
dの抵抗値およびTCRを表4にそれぞれ示す。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】次に、実施例1および比較例1の圧力セン
サについて、抵抗値のばらつき、TCRのばらつき、お
よびセンサ精度の比較を表5に示す。なお、センサ精度
は、25℃を基準にして−30℃〜100℃における出
力電圧の変化量で表した。
【0029】
【表5】
【0030】表5から明らかなように、感歪抵抗体およ
び調整用抵抗体を同じ材料で精成することにより、特性
の優れた圧力センサが得られる。
【0031】[実施例2]1個の感歪抵抗体とその導体
部を感歪抵抗体の位置を変えて形成したいくつかの試料
について、そのゲージファクター(GF)を測定した。
また、調整用抵抗体についても同様にその位置を変えた
ものを作製し、そのGFを測定した。これらの結果を表
6および表7に示す。なお、これら抵抗体の位置は、抵
抗体の両電極間の中央の位置を基準とした。また、GF
は次式によって求めた。 GF=100(R6−R0)/R0 (R0は圧力を印加しないときの抵抗値、R6は6kgf
/cm2の圧力印加時の抵抗値を表す。)
【0032】
【表6】
【0033】
【表7】
【0034】これらの表から明らかなように、感歪抵抗
体は、歪部の中心からの距離AがA/R≦0.5であれ
ば、圧力に対して抵抗値が増加するので好ましい。ま
た、調整用抵抗体は当然ながら圧力に対して歪を受けな
いA/R>1.0であることが好ましい。
【0035】[実施例3]感歪抵抗体4a、4bをA/
R=0.5の位置に歪部の中心を軸にして対称に配置
し、調整用抵抗体5a、5bはA/R=1.5の位置に
配置した。さらに、感歪抵抗体4aと調整用抵抗体5a
を、また感歪抵抗体4bと調整用抵抗体5bをそれぞれ
レーザトリミングにより抵抗値を合わせた。この他は実
施例1と同様にして圧力センサを作製した。この圧力セ
ンサは、抵抗値のばらつきが±0.5%以内、TCRの
ばらつきが±0.5ppm/℃であり、センサ精度は±
0.5%以内と実施例1のものよりさらに優れたもので
あった。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、抵抗値お
よび抵抗温度係数のばらつきを小さくし、簡単な回路構
成で高精度に圧力を検出できるセンサを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における圧力センサ素子の平
面図である。
【図2】同圧力センサ素子の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施例における圧力センサの分解斜
視図である。
【図4】本発明の実施例における圧力測定回路を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 基板 2 金属基体 3 結晶化ガラス層 4a、4b 感歪抵抗体 5a、5b 調整用抵抗体 6a、6b、6c 導体部 7 圧力センサ素子 7a 受圧部(歪部) 7c 固定部分 8 上ケース 9 下ケース 10 圧力センサ 11、12 Oリング 13 ねじ 14、15 パイプ 16 電源 17 増幅部 18 出力部
フロントページの続き (72)発明者 吉田 昭彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荻野 強 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属基体とその表面に形成された結晶化
    ガラス層からなる基板と、そのガラス層の表面に形成さ
    れた歪の変化により電気抵抗が変化する感歪抵抗体と、
    感歪抵抗体と同材料からなる調整用抵抗体と、前記感歪
    抵抗体および調整用抵抗体の導体部とを有する圧力セン
    サ素子、および圧力センサ素子を固定したセンサケース
    を具備し、前記感歪抵抗体を前記基板の受圧部となる歪
    部に配置し、調整用抵抗体を基板の非歪部に配置したこ
    とを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記基板の固定部から歪部の中心までの
    距離をR、歪部の中心から感歪抵抗体までの距離をAと
    したときA/R≦0.5を満足する関係にある請求項1
    記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記感歪抵抗体および調整用抵抗体が、
    酸化ルテニウムおよびガラスからなる請求項1記載の圧
    力センサ。
JP5313479A 1993-12-14 1993-12-14 圧力センサ Pending JPH07167720A (ja)

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