JPH06137450A - バルブアクチュエータ - Google Patents

バルブアクチュエータ

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Publication number
JPH06137450A
JPH06137450A JP28869292A JP28869292A JPH06137450A JP H06137450 A JPH06137450 A JP H06137450A JP 28869292 A JP28869292 A JP 28869292A JP 28869292 A JP28869292 A JP 28869292A JP H06137450 A JPH06137450 A JP H06137450A
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JP
Japan
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gear
valve
output
motor
manual
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP28869292A
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English (en)
Inventor
Mochi Maeda
持 前田
Yutaka Niwa
豊 丹羽
Kenji Ogawa
健二 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Neuberg Co Ltd
Hitachi Valve Ltd
Original Assignee
Neuberg Co Ltd
Hitachi Valve Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Neuberg Co Ltd, Hitachi Valve Ltd filed Critical Neuberg Co Ltd
Priority to JP28869292A priority Critical patent/JPH06137450A/ja
Publication of JPH06137450A publication Critical patent/JPH06137450A/ja
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  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない歯車数で大減速比を得られ、コストを
低減できて安価に提供でき、手動操作も容易に行うこと
ができるバルブアクチュエータの提供。 【構成】 モータ5で回転する回転軸7の偏心部7Aに、
軸受10B を介して外歯2段ギヤ11を回転自在に取付け
る。外歯2段ギヤ11の一方のギヤ13に手動側ギヤ14を噛
合し、他方のギヤ12に出力側ギア9を噛合する。これに
より差動歯車機構が構成され、少ないギヤ数でも大減速
比が得られる。また、固定ギヤ14にウォーム17を噛合す
る。ウォーム17を回転すると、差動歯車機構の手動側ギ
ヤ14、外歯2段ギヤ11、出力側ギヤ9を介して出力軸15
が回転し、これによりバルブ25を手動操作できる。この
際、モータ5は回転されないので手動操作を容易に行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバルブアクチュエータに
係り、特にボールバルブやバタフライバルブ等の弁棒を
所定角度回転させて開閉する種々のバルブのアクチュエ
ータに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、ビル空調を始めとした各種配管
には、電動バルブが設けられている。この電動バルブの
アクチュエータは、設置スペースが限られるため小型で
あり、かつバルブを開閉できるだけのトルクを備える必
要がある。このため、従来は比較的小型のモータを用い
て小型化を図るとともに、多数の平歯車を組み合わせて
減速して高トルクを得ていた。
【0003】また、電動バルブは、停電時等にバルブを
手動操作で開閉できる必要がある。従来の手動操作は、
バルブの弁棒を回転させる出力軸をスパナ等で直接回転
させたり、出力軸と弁棒との接続を外して弁棒を回転さ
せるなどして行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のバル
ブアクチュエータは、多くの平歯車を組み込んでいるた
め、構造が複雑になり、かつ部品点数も多くなってコス
トが高いという問題があった。また、手動操作を行う際
に、出力軸をスパナで回転することは、駆動源であるモ
ータの出力軸も回転させなければならないため、大きな
力で回転させなければならず、作業が困難であった。一
方、出力軸と弁棒との接続を外す場合には、その接続を
断続するクラッチ機構を設けなければならず、機構が複
雑となってコストが高くなるという問題があった。
【0005】本発明の目的は、少ない歯車数でも大減速
比を得られ、コストを低減することができるとともに、
手動操作も容易に行えるバルブアクチュエータを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のバルブアクチュ
エータは、モータによって回転する第1の入力部材と、
手動操作によって回転する第2の入力部材と、これらの
各入力部材の運動の差によって駆動されてバルブの弁棒
を回転させる出力部材とからなる差動歯車機構を備える
ことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明のバルブアクチュエータは、
偏心部を備えかつモータによって回転する回転軸と、こ
の回転軸の偏心部に軸受を介して回転自在に取付けられ
る外歯2段ギヤと、この外歯2段ギヤの一方のギヤに噛
合される内歯を有する手動側ギヤと、前記外歯2段ギヤ
の他方のギヤに噛合される内歯を有しかつバルブの弁棒
を回転させる出力側ギヤと、前記手動側ギヤの外歯側に
噛合されかつ手動回転が可能なウォームとを備えるもの
でもよい。
【0008】
【作用】本発明においては、モータによって第1の入力
部材を回転する際には、手動操作される第2の入力部材
は固定状態に維持される。そして、モータの回転は、こ
れら第1及び第2の入力部材と出力部材とで構成される
差動歯車機構を伝達して大きく減速され、高トルクでバ
ルブの弁棒を回転してバルブを開閉する。この際、差動
歯車機構は、従来のような平歯車を組み合わせる場合に
比べて、少ない歯車数で大きな減速比が得られるため、
従来のように多数の歯車を用意する必要がなくてコスト
が低減され、かつ機構も簡単になる。
【0009】また、モータが停止している際に、手動操
作によって第2の入力部材を回転させると、出力部材を
介して弁棒が回転するので、バルブの開閉を手動で行え
る。この際、モータを回転させること無く出力部材を回
転させることが可能なため、従来のような大きな力で手
動操作を行う必要がなくて操作が容易となり、かつ、ク
ラッチ装置等も不要なため構成が簡易になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1および図2
に基づいて説明する。本実施例のバルブアクチュエータ
1は、四角箱状のボディー2及び蓋体3を備えている。
ボディー2、蓋体3の接合面は斜めに形成され、蓋体3
の取り外し用のスペースを小さくできるとともに、ボデ
ィー2内部を大きく開口できるようにされている。
【0011】ボディー2内には、内部空間を区画するプ
レート4が設けられ、このプレート4にはモータ5が固
定されている。モータ5の出力軸5Aは、オルダム軸継
手6を介して回転軸7に接続されている。オルダム軸継
手6は、リング状の中間体8の両平面に形成された互い
に直交する溝8Aに、出力軸5A及び回転軸7に設けら
れた突起部を嵌めることで、出力軸5Aと回転軸7との
軸心がずれていても回転を伝達できるように構成された
ものである。
【0012】回転軸7は、ボディー2に回転自在に支持
された出力部材である出力側ギヤ9に、ボールベアリン
グ10Aを介して回転自在に支持されている。この回転
軸7の外周には、偏心部7Aが一体に形成され、この偏
心部7Aには、ボールベアリング10Bを介して第1の
入力部材である外歯2段ギヤ11が回転自在に取付けら
れている。
【0013】外歯2段ギヤ11の小径の一方のギヤ12
には、前記出力側ギヤ9の内歯9Aが噛合されるととも
に、外歯2段ギヤ11の大径の他方のギヤ13には、第
2の入力部材である手動側ギヤ14の内歯14Aが噛合
されている。
【0014】手動側ギヤ14の外周には外歯14Bが形
成され、この外歯14Bは、前記ボディー2、蓋体3、
プレート4を貫通する出力軸15に回転自在に支持され
たウォーム歯車16に噛合している。ウォーム歯車16
には、ウォーム17が噛合され、ウォーム17を回転さ
せることでウォーム歯車16を介して手動側ギヤ14が
回転するようになっている。一方、ウォーム17は、そ
のリード角等によって手動側ギヤ14の回転によっては
回転せず、従ってウォーム17を回転させない限り、ウ
ォーム歯車16及び手動側ギヤ14はボディー2等に対
して所定の固定位置に保持されるようになっている。
【0015】一方、出力側ギヤ9のボディー2に支持さ
れている小径部の外周には、外歯9Bが形成され、出力
軸15側を回転駆動するようにされている。出力軸15
に固定された平歯車18の外周には、リング状の歯車1
9が嵌合され、これにより平歯車18と歯車19とは一
体となって回転するようにされている。そして、このリ
ング状の歯車19の外歯が、前記出力側ギヤ9の外歯9
Bに噛合することで、出力側ギヤ9の回転が歯車19、
18を介して出力軸15に伝達するようにされている。
【0016】なお、出力側ギヤ9の外歯9Bと、平歯車
18とは同じ直径とされており、前記リング状の歯車1
9を平歯車18から外して出力側ギヤ9に嵌合できるよ
うになっている。これにより、歯車19とギヤ9とは一
体に回転し、平歯車18を介して出力軸15を回転す
る。この歯車19を、出力側ギヤ9と平歯車18とで嵌
め替えることで、出力軸15の回転速度を高速及び低速
に切り替えることができる。
【0017】出力軸15は、ボディー2及び蓋体3に回
動自在に支持され、その両端部近傍にはシール用のOリ
ング20が設けられている。この出力軸15のバルブ2
5側(図1中右端側)の一端には、弁棒26が嵌合され
る溝15Aが形成され、出力軸15の回転に伴って弁棒
26を回転してバルブ25の開閉を行うようにされてい
る。一方、出力軸15の他端は蓋体3から露出されてお
り、この出力軸15の端面に溝を設けたりすることで、
出力軸15の回転状態、つまりバルブ25の開閉状態を
外部から視認できるようにされている。
【0018】出力軸15には、図2にも示すように、リ
ング状のスイッチ部材21が固定され、このスイッチ部
材21に隣接して2つのマイクロスイッチ22が取付け
られている。スイッチ部材21には、各マイクロスイッ
チ22に対応して、軸心を中心に180度間隔で2つづ
つ切欠き23が形成されている。また、各マイクロスイ
ッチ22に対応する切欠き23同士は、軸心を中心に9
0度ずれて形成されており、出力軸15が90度回転す
る毎に何れか一方のマイクロスイッチ22の作動釦22
Aが作動され、バルブ25の開閉状態を検出できるよう
になっている。
【0019】このような構成の本実施例の作用について
説明する。まず、準備作業としてマイクロスイッチ22
の初期設定を確認する。すなわち、蓋体3を外してバル
ブ25が開状態及び閉状態の時に、各マイクロスイッチ
22が正常に作動するかを確認し、適宜スイッチ部材2
1の固定位置を調整する。
【0020】次に、モータ5を駆動して出力軸5Aを回
転させると、オルダム軸継手6を介して回転軸7が回転
し、回転軸7の偏心部7Aにボールベアリング10Bを
介して取付けられた外歯2段ギヤ11も回転しようとす
る。この際、外歯2段ギヤ11の一方のギヤ13は、ウ
ォーム17の作用によって固定状態にある手動側ギヤ1
4に噛合されているため、手動側ギヤ14の内歯14A
上を転がるように転動し、モータ5の出力はそれらの歯
数比分だけ減速される。尚、この減速比は各ギヤ9,1
1,14の歯数によって設定されるが、本実施例によれ
ば1/200 〜1/1000程度の大きな減速比が得られ、具体的
にはモータ5の速度や駆動するバルブ25の種類によっ
て設定される。
【0021】ギヤ13の転動に伴い、外歯2段ギヤ11
の他方のギヤ12も回転するため、ギヤ12に噛合され
た出力側ギヤ9は、それらの歯数比分だけ更に減速され
て回転する。この出力側ギヤ9には、平歯車18に嵌合
された歯車19が噛合されているため、各ギヤ9及び歯
車19の歯数によって定まる比率で減速され、平歯車1
8に固定された出力軸15が回転する。
【0022】出力軸15の回転によって、弁棒26が回
転され、バルブ25が開閉される。このバルブ25の開
閉状態は、出力軸15に固定されたスイッチ部材21と
マイクロスイッチ22とで検出され、所定の制御装置等
に表示されるとともに、出力軸15の端面の溝等によっ
ても視認される。
【0023】一方、停電でモータ5を駆動できない場合
等に、バルブ25を手動操作するには、ウォーム17を
適宜なハンドル等で回転し、ウォーム歯車16を介して
手動側ギヤ14を回転する。手動側ギヤ14の回転に伴
い、外歯2段ギヤ11が回転軸7に対して回転するた
め、出力側ギヤ9も回転する。そして、歯車19,18
を介して出力軸15が回転し、バルブ25が開閉され
る。
【0024】なお、本実施例では、外歯2段ギヤ11、
手動側ギヤ14、出力側ギヤ9からなる差動歯車機構に
よって大きな減速比で回転が伝達されるので、モータ5
やウォーム17によって出力軸15を回転することは可
能だが、出力軸15つまりバルブ25側からは差動歯車
機構を駆動することはできない。従って、ブレーキ機構
等を設けなくても、モータ5やウォーム17を作動させ
ない限り、バルブ25は停止位置で保持される。
【0025】このような本実施例によれば、従来のよう
な多数の平歯車を用いて減速するのではなく、外歯2段
ギヤ11、手動側ギヤ14、出力側ギヤ9からなる差動
歯車機構によって大きな減速比で回転を伝達できるの
で、部品点数が少なくなってバルブアクチュエータ1を
小型化でき、かつ安価に製作できる。
【0026】さらに、差動歯車機構を組み込むことによ
り、出力軸15をモータ5によって回転させるだけでな
く、ウォーム17による手動操作でも回転することがで
きる。このため、停電時等にバルブ25を開閉するため
の手動操作機構を簡単に設けることができる。特に、ウ
ォーム17及び差動歯車機構による手動操作は、モータ
5を回転させる必要がないので、従来のように大きな力
で操作する必要がなくて作業を容易にでき、かつ出力軸
15と弁棒26とを切り離すクラッチ機構等も不要なた
め、機構が簡易になって安価に提供することができる。
【0027】また、モータ5の出力軸5Aと回転軸7と
をオルダム軸継手6を介して連結したので、各軸5A,
7の軸心がずれていてもモータ5の回転を確実に伝達す
ることができる。これにより、精密な軸合わせを行う必
要がないので組立が簡単になり、製作コストも低減でき
る。
【0028】さらに、出力側ギヤ9に直接弁棒26を接
続せずに、出力軸15を介して接続したので、バルブ2
5の開閉等によって弁棒26から大きな力が加わって
も、径が大きく充分な強度を有する出力軸15でその力
を受けることができる。従って、各ギヤ9,11,14
等が破損することもなく、安全なアクチュエータ1とす
ることができる。
【0029】また、出力軸15を設けるとともに、リン
グ状の歯車19を平歯車18から出力側ギヤ9に嵌め替
えることができるようにしたので、歯車等の部品自体を
交換しなくても、モータ5に対する出力軸15の減速比
を歯車19の嵌め替えによって容易に切り換えることが
できる。さらに、この歯車19や他のギヤ9,11,1
4等を適宜交換すれば、種々の減速比を設定することも
できる。
【0030】また、弁棒26を直接回転させる出力軸1
5にスイッチ部材21を設けることができるので、バル
ブ25の開閉状態を簡単にかつ正確に検出することがで
きる。特に、蓋体3を外すことでスイッチ部材21の固
定位置を容易に調整できるので、マイクロスイッチ22
が作動する出力軸15の回転角度、つまりバルブ25の
開閉状態を正確に設定でき、バルブ25の開閉状態を極
めて正確に検出することができる。
【0031】また、手動側ギヤ14に、出力軸15に対
して回動自在なウォーム歯車16を噛合したので、ウォ
ーム17を出力軸15の手動側ギヤ14とは反対側のデ
ッドスペースとなる部分に配置でき、バルブアクチュエ
ータ1内の空間を有効に利用することができ、より小型
化を図ることができる。
【0032】図3及び図4には、本発明の第2実施例が
示されている。なお、本実施例において、前記第1実施
例と同一あるいは同様の構成部分には同一符号を付し、
説明を省略あるいは簡略する。本実施例のバルブアクチ
ュエータ30は、略ボックス状のボディー31と、透明
プラスチック等で形成された蓋体32とを備える。蓋体
32の周囲には、4つの突起32Aが形成され、ボディ
ー31の係合孔33に嵌め込むことで固定されている。
また、蓋体32とボディー31との接合面には、Oリン
グ20が介在されてシールされている。
【0033】ボディー31内には、プレート4に固定さ
れたモータ5が配置されている。モータ5は、出力軸5
Aが中空パイプ状に形成され、その内部にはガイド軸3
4が貫通して配置されている。出力軸5Aの端部には、
中間体8の溝8Aに嵌合する突起が突設され、中間体8
を含むオルダム軸継手6を介して回転軸7に接続されて
いる。
【0034】回転軸7は、前記ガイド軸34にボールベ
アリング10Aを介して回転自在に支持され、かつ偏心
部7Aが一体成形されている。この偏心部7Aには、ボ
ールベアリング10Bを介して外歯2段ギヤ11が回転
自在に支持されている。外歯2段ギヤ11の小径の一方
のギヤ12には、出力側ギヤ9の内歯9Aが噛合される
とともに、外歯2段ギヤ9の大径の他方のギヤ13に
は、手動側ギヤ14の内歯14Aが噛合されている。
【0035】手動側ギヤ14の外歯14Bには、ウォー
ム17が噛合され、ウォーム17を回転させることで手
動側ギヤ14が回転するようになっている。一方、出力
側ギヤ9には、前記ガイド軸34の一端が圧入あるいは
ピン止めなどで固定され、出力側ギヤ9の回転に伴い、
ガイド軸34の他端に固定されたスイッチ部材21が回
転するようにされている。
【0036】出力側ギヤ9の小径部は、ボディー2に回
動自在に支持され、Oリング20によってシールされて
いる。また、出力側ギヤ9のバルブ側には、弁棒が嵌合
される溝9Cが形成され、出力側ギヤ9の回転に伴って
弁棒を回転してバルブの開閉を行うようにされている。
【0037】スイッチ部材21は、透明な蓋体32を介
して視認できるようにされており、このスイッチ部材2
1の外周等に形成された切欠きや溝等によって出力側ギ
ヤ9の回転状態、つまりバルブの開閉状態を確認できる
ようにされている。
【0038】プレート4には、図4にも示すように、ス
イッチ部材21に隣接して2つのマイクロスイッチ22
が取付けられている。スイッチ部材21の外周には、軸
心に対して180度間隔で2つの切欠き23が形成され
ている。また、各マイクロスイッチ22は、スイッチ部
材21の外周に沿って、軸心に対して90度間隔で配置
されている。これにより、出力側ギヤ9が90度回転す
る毎に、何れか一方のマイクロスイッチ22の作動釦2
2Aが作動されてバルブの開閉状態を検出できるように
なっている。
【0039】なお、ボディー31には、バルブ固定用の
雌ねじ35が形成されているとともに、モータ5やマイ
クロスイッチ22のコード取付用のナット36が螺合さ
れるコード取付部37が形成されている。また、コード
取付部37内には、樹脂やゴム製のシール部材38が介
在され、アクチュエータ30内部に水等が侵入しないよ
うに防水している。
【0040】このような本実施例においては、モータ5
を駆動して出力軸5Aを回転させると、オルダム軸継手
6を介して回転軸7が回転し、回転軸7の偏心部7Aに
ボールベアリング10Bを介して取付けられた外歯2段
ギヤ11も回転しようとする。この際、前記実施例と同
様に、固定側ギア14はウォーム17によって固定され
ているため、外歯2段ギヤ11は手動側ギヤ14の内歯
14A上を転動し、それに伴い出力側ギヤ9は所定の減
速比で回転する。
【0041】出力側ギヤ9の回転によって、弁棒が直接
回転され、バルブが開閉される。このバルブの開閉状態
は、出力側ギヤ9と共に回転するガイド軸34に固定さ
れたスイッチ部材21とマイクロスイッチ22とで検出
され、所定の制御装置等に表示されるとともに、蓋体3
2からスイッチ部材21を視認することでも確認され
る。
【0042】一方、バルブを手動操作する場合には、ウ
ォーム17を回転し、手動側ギヤ14、外歯2段ギヤ1
1を介して出力側ギヤ9を回転し、バルブを開閉する。
【0043】このような本実施例でも、前記第1実施例
と同様の効果が得られる。さらに、本実施例によれば、
モータ5の出力軸5Aを中空パイプ状に形成し、その内
部にガイド軸34を貫通させたので、前記第1実施例の
ようにモータ5の側方に出力軸15を設けなくても、ス
イッチ部材21やマイクロスイッチ22を設けることが
できる。このため、出力軸15が無い分だけバルブアク
チュエータ30を小型化できる。また、前記第1実施例
と同程度の大きさのアクチュエータ30とすれば、モー
タ5の直径を前記第1実施例に比べて大きくできるの
で、高出力のモータ5を使用することができる。
【0044】また、スイッチ部材21を透明な蓋体32
でカバーしているので、駆動部分が外部に露出すること
がなく、安全かつ確実な作動を確保できる。
【0045】図5には、本発明の第3実施例が示されて
いる。本実施例のバルブアクチュエータ40は、前記第
2実施例のモータ5部分を改良したものである。すなわ
ち、コイル41が巻回されたリング状の固定子42内
に、永久磁石や磁性体からなる回転子43を配置し、こ
の回転子43をボールベアリング44を介してガイド軸
34で回転自在に支持したものである。そして、回転子
43に偏心部45を形成し、回転軸を回転子43に一体
に形成することで、前記各実施例のようなオルダム軸継
手6や回転軸7を無くしたものである。
【0046】このような本実施例においては、モータの
回転子43が回転することによって外歯2段ギヤ11が
回転し、以下前記第2実施例と同様にして出力側ギヤ9
が回転し、バルブが開閉する。また、ウォーム17を回
転させることで、手動側ギヤ14、外歯2段ギヤ11、
出力側ギヤ9が回転してバルブを手動操作することがで
きる。
【0047】このような本実施例によれば、前記第2実
施例と同様の効果を得られるほか、回転子43に直接偏
心部45を形成したので、回転軸を別個設ける必要がな
く、かつオルダム軸継手6も不要となり、部品点数がよ
り少なくなって安価に提供することができる。
【0048】また、本実施例のモータは、一般に使用さ
れている所謂シンクロナスモータ型であるため、安価に
できる。さらに、通常市販されているシンクロナスモー
タは、回転方向を一方向に規制するためにコイルを2個
にしてコンデンサで制御したり、コイルを1個にしてワ
ンウェイクラッチを入れているが、本実施例のようにボ
ールバルブのアクチュエータ40として利用する場合に
は、回転方向はどちらでも良いので、これらの回転方向
を規制する部品を不要にできる。このため、市販されて
いるシンクロナスモータに比べて部品を少なく、構造を
簡易にでき、安価にかつ小型にできる。さらに、回転方
向が規制されないので、バルブ25部分に異物等が噛み
込むと、その反動で回転方向が逆になって異物を流すこ
とができ、噛み込み防止機能も備えたものにできる。
尚、この噛み込み防止機能は、前記第1,2実施例にお
いても、モータから回転方向の規制部材を無くしている
ので奏することができる。
【0049】なお、本発明は前述の各実施例に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記第1,2実施例では、オルダム軸継手6を用いていた
が、自在軸継手等の軸心のずれを吸収できる種々の継手
を用いてもよい。また、軸心合わせを正確に行うことが
できれば、固定軸継手でもよい。但し、軸心を正確に合
わせて製作することは困難なので、オルダム軸継手6等
を介して接続したほうが好ましい。
【0050】また、前記各実施例では、出力軸15やガ
イド軸34にスイッチ部材21を設け、マイクロスイッ
チ22によってバルブ開閉状態を検知していたが、他の
駆動部分にこれらのスイッチ類を設けてもよいし、ある
いはトルク変動等の他の検知方法でバルブ25の開閉状
態を検知してもよい。但し、前記実施例のように、スイ
ッチ部材21及びマイクロスイッチ22を用いたほう
が、簡単な構成でバルブ25の開閉を検知できる。ま
た、弁棒26を直接回転させる出力軸15や出力側ギヤ
9のガイド軸34にスイッチ部材21を設けたほうが、
バルブ25の開閉を正確に検知でき、かつその調整も容
易であるという利点もある。
【0051】さらに、スイッチ部材21の切欠き23の
形成位置やマイクロスイッチ22の配置位置は、前記実
施例のものに限らない。すなわち、前記実施例では弁棒
が90度回転する毎に検出するように設けていたが、バ
ルブ25の種類等によって他の角度での検出が必要であ
れば、適宜切欠き23やスイッチ22の位置を調整すれ
ばよい。また、90度毎だけでなくその途中等でも検出
する必要があれば、マイクロスイッチ22や切欠き23
を所定数だけ増やせばよい。
【0052】また、前記第1実施例は、リング状の歯車
19を平歯車18及び出力側ギヤ9間で嵌め替えること
で、出力軸15の回転速度を切り換えることができるよ
うにしていたが、回転速度を変える必要がなければ、歯
車19を設けずに平歯車18と出力側ギヤ9とを直接噛
合してもよい。
【0053】また、回転軸7は、前記第1,2実施例の
ように単独で構成してもよいし、第3実施例のように回
転子43等に一体で構成してもよく、その具体的構成は
実施にあたって適宜設定すればよい。さらに、出力側ギ
ヤ9は、前記第1実施例のように出力軸15等を介して
弁棒を回転させるものでもよいし、第2,3実施例のよ
うに直接弁棒を回転させるものでもよく、この構成も適
宜設定すればよい。さらに、ウォーム17は、前記第
2,3実施例のように、手動側ギヤ14に直接噛合する
ものでもよいし、第1実施例のようにウォーム歯車16
等を介して噛合するものでもよい。すなわち、回転軸
7、外歯2段ギヤ11、手動側ギヤ14、出力側ギヤ9
等の具体的構造や大きさ等は、前記各実施例のものに限
らず、実施にあたって適宜設定すればよい。
【0054】また、本発明の第1の入力部材、第2の入
力部材、出力部材からなる差動歯車機構は、各入力部材
が同時に回転駆動される必要がなく、モータ駆動時には
第2の入力部材は動かす必要がなく、一方、手動操作時
には第1の入力部材は動かす必要がない。このため、本
発明の差動歯車機構は、前記各実施例のものに限らず、
遊星歯車機構、サイクロ減速機、ハーモニック・ドライ
ブ機構等の各種の差動歯車機構を用いてもよい。このう
ち、通常使用されるモータを用いる場合には、減速比を
1/200 〜1/1000と大きなものにする必要があり、特に大
型のバルブアクチュエータとして用いる場合には、1段
で大減速比が得られかつバランスも良いハーモニック・
ドライブ機構が好ましい。
【0055】
【発明の効果】上述のような本発明のバルブアクチュエ
ータによれば、少ない歯車数で大減速比を得られ、コス
トを低減できて安価に提供できるとともに、手動操作を
容易に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1の蓋体を外した左側面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図4】図3の左側面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,30,40 バルブアクチュエータ 5 モータ 5A 出力軸 6 オルダム軸継手 7 回転軸 7A,45 偏心部 9 出力側ギヤ 9A,14A 内歯 9B,14B 外歯 11 外歯2段ギヤ 14 手動側ギヤ 15 出力軸 17 ウォーム 19 歯車 21 スイッチ部材 22 マイクロスイッチ 25 バルブ 26 弁棒 34 ガイド軸 43 回転子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 健二 東京都台東区台東1丁目15番5号 ノイベ ルク有限会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって回転する第1の入力部材
    と、手動操作によって回転する第2の入力部材と、これ
    らの各入力部材の運動の差によって駆動されてバルブの
    弁棒を回転させる出力部材とからなる差動歯車機構を備
    えることを特徴とするバルブアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 偏心部を備えかつモータによって回転す
    る回転軸と、この回転軸の偏心部に軸受を介して回転自
    在に取付けられる外歯2段ギヤと、この外歯2段ギヤの
    一方のギヤに噛合された内歯を有する手動側ギヤと、前
    記外歯2段ギヤの他方のギヤに噛合される内歯を有しか
    つバルブの弁棒を回転させる出力側ギヤと、前記手動側
    ギヤの外歯側に噛合されかつ手動回転が可能なウォーム
    とを備えることを特徴とするバルブアクチュエータ。
JP28869292A 1992-10-27 1992-10-27 バルブアクチュエータ Withdrawn JPH06137450A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4831364A (en) * 1986-03-14 1989-05-16 Hitachi Koki Company, Limited Drilling machine
JP2002349738A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Asahi Kogyo Kk モータバルブ
JP2006112508A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Kitz Corp 電動アクチュエータ
JP2017082827A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 アズビル株式会社 操作器
JP2017082825A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 アズビル株式会社 操作器

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