JPH06136224A - 高固形分樹脂組成物と、それを用いた高固形分型塗料ならびに塗装および焼き付け方法 - Google Patents

高固形分樹脂組成物と、それを用いた高固形分型塗料ならびに塗装および焼き付け方法

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JPH06136224A
JPH06136224A JP4283310A JP28331092A JPH06136224A JP H06136224 A JPH06136224 A JP H06136224A JP 4283310 A JP4283310 A JP 4283310A JP 28331092 A JP28331092 A JP 28331092A JP H06136224 A JPH06136224 A JP H06136224A
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茂樹 松井
Ichiro Azuma
一郎 東
Yoshiaki Marutani
義明 丸谷
Hiroyuki Uemura
浩行 植村
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真二 佐々木
Ichiyo Koga
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 有効成分として、水酸基をブロックした官能
基を有する低分子アクリル樹脂と、ポリエステル樹脂
と、水酸基反応性硬化剤と、解離または硬化触媒とを含
んで成る高固形分樹脂組成物および高固形分型塗料であ
る。また、こうした樹脂組成物・塗料を用いて塗装、焼
き付けを行う際に、被塗物を、適度なる速度で回転せし
める塗装および焼き付け方法である。 【効果】 有機溶剤中への溶解性に極めて優れており、
塗着時に水酸基を生成しているために、急激な粘度上昇
により、塗装ないしは焼付時のタレが生じ難く、タレが
生じても、このタレ部分に起こるワキも、極めて起こり
難いという利点を有する高固形分樹脂組成物および高固
形分型塗料が得られる。塗装、焼き付けの際に、被塗物
を回転せしめることによって、塗膜の平滑性を向上でき
る。得られる焼付塗膜は、就中、耐溶剤性、耐候性なら
びに耐擦り傷性などに優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なる、高
固形分樹脂組成物と、それを用いた高固形分型塗料なら
びに塗装方法および焼き付け方法とに関する。さらに詳
細には、本発明は、一つには、ブロックされた水酸基を
有する特定のアクリルオリゴマーと、特定のポリエステ
ルオリゴマーと、水酸基反応性硬化剤と、解離または硬
化触媒とを含んで成る、高固形分樹脂組成物および高固
形分型塗料と;二つには、このようにして得られる、水
酸基を特定の化合物でブロックした形の低粘度アクリル
オリゴマーを主体とした、高固形分樹脂組成物および高
固形分型塗料を塗装、焼き付けする時に、被塗物を略水
平軸線回りに回転させることによってタレが生じないよ
うにした、1コート1ベーク(以下、「1C−1B」と
略記する。)、2コート1ベーク(以下、「2C−1
B」と略記する。)、2コート2ベーク(以下、「2C
−2B」と略記する。)、3コート2ベーク(以下、
「3C−2B」と略記する。)ならびにオーバーコート
・システムにおける、樹脂組成物および塗料の塗装方法
ならびに焼き付け方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車外板塗装においては、アク
リルポリオールとメラミン樹脂との組み合わせという形
で、2C−1B仕上げでライン塗装されている。この塗
装ラインからは多量の溶剤が大気中に放出されており、
しかも、この排出溶剤を燃焼処理することによっても、
大量の二酸化炭素の生成による地球温暖化現象を加速す
ることになるという問題があった。そして、ベースコー
トを中心に、水性化の検討が、幅広くなされている。ク
リヤーコートにおいては、高外観と、耐久性等の高度な
る塗膜諸性能とが要求される。水性系塗料、粉体塗料、
UV硬化系塗料等もまた、幅広く検討されているけれど
も、従来型の樹脂の溶剤削減が、最も近道であると言え
よう。
【0003】しかしながら、従来のアクリルポリオール
−メラミン樹脂なる組み合わせで、高固形分化を図るべ
く、低分子量化を行った場合には、硬化不足を補うため
に、水酸基の含有量を高めなければならない。この手段
では、必ずしも、低粘度化を達成することができない
し、しかも、高水酸基価を有する樹脂を、メラミン樹脂
で以て硬化せしめた塗膜は、極端に、耐酸性が低下する
という結果を招来する。加えて、塗装時には、低粘度化
に伴う縦面のタレの発生が著しいという不都合があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上述した如き従来技術における種々の問題を解
消せしめて、低粘度化、耐酸性向上、耐擦り傷性向上を
実現するとともに、ワキまたはタレが生じない樹脂組成
物を提供することにあり、また、こうした諸性能が改善
された、極めて有用な塗装方法ならびに焼き付け方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
述したような本発明の目的に沿って、鋭意、検討を重ね
た結果、低粘度化の達成が、低分子量化と同時に、ガラ
ス転移温度を下げる等の方法によって為されるものであ
ることを知得した。
【0006】すなわち、本発明者らは、低分子量アクリ
ル樹脂の極性を低下させるために、特定のブロック剤で
水酸基をブロックせしめた形の、分子量が1,500以
下で、かつ、解離後の水酸基濃度が2.2モル/100
0g以上であるようなアクリルオリゴマー(a)と、分
子量が1,500以下で、かつ、2.0モル/1,00
0g以上の水酸基濃度を有するポリエステルオリゴマー
(b)と、水酸基と反応性を有する硬化剤(c)と、解
離または硬化触媒(d)とから成るという特定の高固形
分樹脂組成物を、そして、高固形分型塗料を用いること
によって、低粘度であって、しかも、ワキやタレの無い
塗膜を仕上げることが出来ることを見い出し、本発明を
完成させるに到った。
【0007】つまり、本発明は、ブロックされた水酸基
を有し、数平均分子量が1,500以下で、かつ、解離
後の水酸基濃度が2.2モル/1,000g以上である
アクリルオリゴマーと(a)と、数平均分子量が1,5
00以下で、かつ、水酸基濃度が2.0モル/1,00
0g以上であるポリエステルオリゴマー(b)と、水酸
基と反応性を有する硬化剤(c)と、解離触媒または硬
化触媒(d)とを、必須の成分として含有して成る、高
固形分樹脂組成物を提供するものである。
【0008】また本発明は、ブロックされた水酸基を有
し、数平均分子量が1,500以下で、かつ、解離後の
水酸基濃度が2.2モル/1,000g以上であるアク
リルオリゴマーと(a)と、数平均分子量が1,500
以下で、かつ、水酸基濃度が2.0モル/1,000g
以上であるポリエステルオリゴマー(b)と、水酸基と
反応性を有する硬化剤(c)と、解離触媒または硬化触
媒(d)とを、必須の成分として含有する高固形分樹脂
組成物をバインダーとして用いて成る、高固形分型塗料
を提供するものである。
【0009】また本発明は、1C−1B、2C−1B、
2C−2B、3C−2Bおよびオーバーコート・システ
ムにおける塗料の塗装方法であって、ブロックされた水
酸基を有し、数平均分子量が1,500以下で、かつ、
解離後の水酸基濃度が2.2モル/1,000g以上で
あるアクリルオリゴマーと(a)と、数平均分子量が
1,500以下で、かつ、水酸基濃度が2.0モル/
1,000g以上であるポリエステルオリゴマー(b)
と、水酸基と反応性を有する硬化剤(c)と、解離触媒
または硬化触媒(d)とを、必須の成分として含有す
る、高固形分樹脂組成物を、あるいは該高固形分樹脂組
成物をバインダーとして用いて成る高固形分型塗料を、
被塗物に塗装する際に、被塗物の縦面において、塗料の
タレが生じ始める前であって、かつ、塗料がタレを生じ
なくなるまでの間、前記被塗物を、略水平軸線回りに回
転させることにより、実質的にタレの無い塗装を行う、
塗装方法を提供するものである。
【0010】また本発明は、1C−1B、2C−1B、
2C−2B、3C−2Bおよびオーバーコート・システ
ムにおける塗料の焼き付け方法であって、ブロックされ
た水酸基を有し、数平均分子量が1,500以下で、か
つ、解離後の水酸基濃度が2.2モル/1,000g以
上であるアクリルオリゴマーと(a)と、数平均分子量
が1,500以下で、かつ、水酸基濃度が2.0モル/
1,000g以上であるポリエステルオリゴマー(b)
と、水酸基と反応性を有する硬化剤(c)と、解離触媒
または硬化触媒(d)とを、必須の成分として含有す
る、高固形分樹脂組成物を、あるいは該高固形分樹脂組
成物をバインダーとして用いてな成る高固形分型塗料
を、被塗物に塗装する際に、被塗物の縦面において、塗
料のタレが生じ始める前であって、かつ、塗料がタレを
生じなくなるまでの間、前記被塗物を、略水平軸線回り
に回転させることにより、実質的にタレの無い塗装を行
い、次いで焼き付けを行う、塗料の焼き付け方法を提供
するものである。
【0011】本発明において、ブロックされた水酸基と
は、次の一般式(I)、(II)および(III)で示され
るような構造を有するものを指称する。
【0012】
【化13】
【0013】(式中のR1 およびR2 は、それぞれ、炭
素数が1〜18なるアルキル基、フェニル基またはアリ
ール基、あるいは水素原子、塩素原子またはフッ素原子
を表わし、これらは同一でも異なっていてもよい、ま
た、R3 は炭素数が1〜18なるアルキル基、フェニル
基またはアリール基を表わす。)
【0014】
【化14】
【0015】(式中のR4 は水素原子または炭素数が1
〜10なるアルキル基を表わし、また、R5 はシクロア
ルキル基、アラルキル基、アリール基、アルコキシル
基、アルカノイルオキシ基、炭素数が1〜18なるアル
キル基およびハロゲン原子よりなる群から選ばれる、少
なくとも1種の原子団で置換された、炭素数が1〜22
なるアルキル基を表わす。)
【0016】
【化15】
【0017】(式中のXはアルコキシル基、アラルキル
基、アリール基、アリールオキシ基、アルカノイルオキ
シ基、炭素数が1〜10なるアルキル基およびハロゲン
原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種の原子団
で置換されていても、置換されていなくてもよい、炭素
数が1〜18なるアルキル基を表わす。)
【0018】また本発明において、解離後の水酸基濃度
が2.2モル/1,000g以上であるとは、1,00
0gのアクリルオリゴマー中に存在する水酸基のモル数
を規定したものであって、1,000gなる単位のオリ
ゴマー中に、2.2モル以上という存在量、つまり、存
在濃度を有することを指称するものである。
【0019】上掲した一般式(I)で示される構造を有
する単量体類として特に代表的なもののみを例示する
と、トリメチルシロキシエチル(メタ)アクリレート、
トリメチルシロキシプロピル(メタ)アクリレート、ト
リメチルシロキシブチル(メタ)アクリレート、トリエ
チルシロキシエチル(メタ)アクリレートもしくはトリ
ブチルシロキシプロピル(メタ)アクリレートなどをは
じめ、トリフェニルシロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート類またはジメチル−tert−ブチルシロキシアル
キル(メタ)アクリレート類などである。
【0020】すなわち、水酸基含有重合性不飽和単量体
類中の水酸基の水素原子を、いわゆるシリル化剤で以て
ブロック化せしめた形のものであるが、上掲した単量体
類のみに限定されるものではない。つまり、N−メチロ
ール化(メタ)アクリルアミドやβ−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートに、ε−カプロラクトンを付加反
応せしめた形のものとか、あるいはポリオキシアルキレ
ングリコール類の各種(メタ)アクリレート類をシリル
化せしめた形のものも用いることが出来る。
【0021】上掲した一般式(II)で示される構造を有
する単量体類として特に代表的なもののみを例示する
と、1−メトキシーエトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、1−エトキシ−エトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、1−ブトキシーエトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、1−(2−エチルヘキサノキシ)−エトキシエチル
(メタ)アクリレート、1−イソブトキシ−エトキシエ
チル(メタ)アクリレート、1−シクロヘキシルオキシ
−エトキシエチル(メタ)アクリレートの如き、各種の
1−アルコキシ−エトキシエチル(メタ)アクリレート
類などである。
【0022】すなわち、水酸基含有重合性不飽和単量体
類中の水酸基の水素原子に、アルキルビニルエーテル類
を付加反応せしめた形のものであるが、上掲の単量体類
のみに限定されるものではない。つまり、N−メチロー
ル化(メタ)アクリルアミドやβ−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートに、ε−カプロラクトンを付加反
応せしめた形のものとか、あるいはポリオキシアルキレ
ングリコール類の各種(メタ)アクリレート類に、各種
のビニルエーテル類を付加反応せしめた形のものも、用
いることが出来る。
【0023】前掲した一般式(III)で示される構造を
有する単量体類として特に代表的なもののみを例示する
と、次のような化学式で示されるようなものである。
【0024】
【化16】
【0025】
【化17】
【0026】
【化18】
【0027】
【化19】
【0028】一般式(III)におけるXの炭素数として
は、通常1〜18なる範囲内が、好ましくは、2〜6な
る範囲内が適切である。
【0029】これらの種々の水酸基をブロックした形の
単量体類の使用量は、0.5モル/1,000g〜4モ
ル/1,000gなる範囲内が適切である。0.5モル
/1,000g未満の場合には、低粘度化への効果が小
さくなり、一方、4モル/1,000gを超える場合に
は、粘度の低下の効果よりも、ブロック剤による揮発分
の増加を招来することになるので、いずれの場合も好ま
しくない。
【0030】また、ブロックされない水酸基そのものを
持った重合性単量体類も用いることができる。就中、溶
解性の良い単量体類の使用が好適である。このような単
量体類として特に代表的なもののみを例示すると、β−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートに、ε−カプロ
ラクトンの1〜6モルを付加反応せしめた形の化合物と
か、ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリ
レート類;ヒドロキシエチルアクリレート、3−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレートの如き、各種の(メタ)アク
リレート類;ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロ
キシブチルビニルエーテルの如き、各種のビニルエーテ
ル類;アリルエーテル、ヒドロキシエチルアリールエー
テルの如き、各種のアリル化合物;またはグリシジル
(メタ)アクリレートに、オキシカルボン酸類を反応せ
しめて得られる形の単量体類;(メタ)アクリル酸に、
1個のエポキシ基を有する化合物を反応せしめて得られ
る形の単量体類;エポキシ基含有オリゴマー類に、脂肪
酸およびヒドロキシ酸を反応せしめた形のオリゴマー
類;あるいはカルボン酸含有オリゴマー類に、1個のエ
ポキシ基を有する化合物を反応せしめて得られる形の単
量体類などである。
【0031】水酸基をブロックせしめた形の単量体類
と、上掲したような水酸基含有単量体類との合計使用量
としては、解離後の水酸基の濃度で以て、2.2モル/
1,000g以上、好ましくは、2.8モル/1,00
0g以上が適切である。2.2モル/1,000g未満
の場合には、どうしても、充分なる架橋密度の塗膜を得
ることが出来ないので、好ましくない。
【0032】上掲の単量体類と共重合可能なる他の単量
体類として特に代表的なもののみを挙げると、炭素数が
1〜22なる1価のアルコール類と、(メタ)アクリル
酸とのエステル化物である、種々のアルキル(メタ)ア
クリレート類をはじめ、スチレン、ビニルトルエン、t
ert−ブチルスチレン、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリロニトリル、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レートのような、種々のアルキル酸エステル類;(メ
タ)アクリル酸もしくはクロトン酸またはマレイン酸、
フマル酸もしくはイタコン酸の如き、各種の不飽和カル
ボン酸類;マレイン酸もしくはフマル酸と、炭素数が1
〜22なる1価アルコール類とのモノ−またはジエステ
ル類;(メタ)アクリルアミド、(メタ)ジメチルアク
リルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレートの
如き、各種のN,N−ジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレート類;フォスフォノオキシエチル(メ
タ)アクリレートの如き、各種の燐酸基含有(メタ)ア
クリレート類;酢酸ビニルや、ヘキサフルオロプロピレ
ン、テトラフルオロエチレンの如きα−オレフィン類;
またはトリフルオロメチルトリフルオロビニルエーテ
ル、ペンタフルオロエチルトリフルオロビニルエーテル
の如きパーフルオロアルキル・パーフルオロビニルエー
テル類や、(パー)フルオロビニルエーテル類や、パー
フルオロアルキルビニルエーテル(ただし、アルキル基
の炭素数は1〜18なる範囲内であるものとする。)な
どの化合物である。そして、これらのビニル系単量体類
は、所望の塗膜性能に応じて、単独使用でも2種以上の
併用でもよいことは勿論である。
【0033】前掲の諸成分を共重合せしめて得られるア
クリルオリゴマーの数平均分子量としては、1,500
以下が、好ましくは、700〜1,200なる範囲内が
適切である。1,500を超える場合には、溶解性ある
いは無溶剤状態での粘度が極端に上昇し、それに伴っ
て、希釈溶剤量が極端に増加するようになるので、好ま
しくない。
【0034】これらの単量体類の重合は、公知慣用の方
法で行うことができる。好ましくは、ラジカル溶液重合
法で、容易に行うことが出来る。低分子量重合体を得る
方法については、メルカプトエタノール、チオグリセロ
ール、ラウリルメルカプタン等のメルカプタン化合物を
はじめとする、種々の連鎖移動剤を用いるという方法
や、高温(通常は、140〜180℃なる範囲内であ
る。)あるいは、低単量体濃度での反応を行う方法によ
って、容易に、目的とするブロックされた水酸基を有す
るアクリルオリゴマーを得ることができる。
【0035】ここで、溶剤類として特に代表的なものの
みを例示すると、キシレン、「ソルベッソ」(エクソン
社製品)、ブチルアセテート、メチルエチルケトン、メ
チルアミルケトン、ブチルアセテート、エチルアセテー
ト等のような、通常のアクリル重合体の製造に用いられ
ている、任意の溶剤を用いることができる。また、水酸
基反応性硬化剤(c)の1種として、メラミン樹脂を用
いる場合には、n−ブタノール、イソブタノール、ブチ
ルセロソルブ等のアルコール系溶剤も用いることができ
る。
【0036】ラジカル重合開始剤もまた、通常、使用さ
れるものであれば用いることが出来る。それらのうちで
も特に代表的なもののみを例示すると、ベンゾイルパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、tert−ブ
チルハイドロパーオキサイド、tert−ブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート、tert−アミルパ
ーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−アミ
ルパーオキシベンゾエートの如き各種の過酸化物類;ま
たは、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス(2−メ
チルプロピオニトリル)の如き、各種のアゾ化合物など
である。また、アニオン重合やカチオン重合のような、
いわゆるイオン重合なる方法によるのが、ブロックされ
た水酸基を有する単量体類の共重合には、特に、有利に
用いることができる。しかも、かくして得られた、ブロ
ック化された水酸基を有するアクリルオリゴマーは、そ
れぞれ、本発明の高固形分樹脂組成物あるいは本発明の
高固系分型塗料の一成分として、水酸基を再生せしめる
ことなく、そのまま、用いることができる。
【0037】本発明における第二成分とも言うべき、ポ
リエステルオリゴマー(b)について述べる。ポリエス
テルオリゴマー(b)は、第一成分であるブロックされ
た水酸基を有するアクリルオリゴマー(a)と併用する
ことによって、自動車用塗膜等に要求される耐擦り傷性
を、著しく向上せしめることが出来るものである。
【0038】このようなポリエステルオリゴマー(b)
は、その具体例を挙げると、無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、無水コハク酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバチン酸、ダイマー酸、無水マレイン酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸などに代表される各種の多価カル
ボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール、1,4−ブチレングリコール、シクロヘキサンジ
メタノール、ネオペンチルグリコール、水添ビスフェノ
ールA、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトールなどに代表される各種の多価アルコール類
と、さらに、分子量調整剤としての各種の脂肪酸、安息
香酸、p−tert−ブチル安息香酸、ロジンなどの1
価カルボン酸類、あるいは「カージュラー E10」
(商品名;オランダ国シェル社製、モノエポキシ化合
物)等を用いて、これらの脱水縮合反応や付加反応によ
って、目的とする水酸基含有ポリエステルオリゴマーを
合成せしめることが出来る。
【0039】ポリエステルオリゴマー(b)の分子量と
しては、その数平均分子量が、1,500以下、好まし
くは、400〜1,000なる範囲内が適切である。
1,500を超える場合には、第一成分と併用した場合
に、得られる樹脂組成物の粘度を、ひいては、得られる
塗料の粘度を、極端に上昇させることになるので、好ま
しくない。
【0040】本発明において用いられる、水酸基と反応
性を有する硬化剤(c)(水酸基硬化性硬化剤)として
は、第一に、ポリイソシアネート化合物が挙げられる。
それらのうちでも特に代表的なもののみを例示すると、
キシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水添キシレンジイソシアネート、トリレンジイソシ
アネートもしくはヘキサメチレンジイソシアネート、
1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,10−
デカメチレンジイソシアネート、1,18−オクタデカ
メチレンジイソシアネートの如き、各種のアルキレンジ
イソシアネート化合物をはじめ、こうした種々のアルキ
レンジイソシアネート化合物と、エチレングリコール、
グリセリンもしくはトリメチロールプロパンの如き、各
種の多価アルコール類との付加体;あるいは水1モル
と、ジイソシアネート類の3モルとの反応生成物などの
ような、いわゆる活性水素に対して反応性を有する、遊
離のイソシアネート基を持ったものであり、公知慣用の
化合物がいずれも使用できる。本発明におけるポリイソ
シアネート化合物として最も有効なものは、イソシアヌ
レート環を有するものであり、硬度ならびに低粘度には
有利である。
【0041】また水酸基反応性硬化剤(c)として、2
番目に重要なるものは、アルキル化メラミン・ホルムア
ルデヒド樹脂であって、上記アルキル基の炭素数として
は、1〜4なる範囲内のものが、通常、用いられる。
【0042】すなわち、C1 〜C4 なる、いわゆる低級
アルコールで以て、部分的にか、あるいは完全に、エー
テル化せしめて得られるものなどであって、具体的に
は、メチルエーテル化メラミン、n−ブチルエーテル化
メラミンまたはiso−ブチルエーテル化メラミンなど
である。これらのうちでも、高固形分化の観点からは、
メチルエーテル化メラミンの使用が望ましい。
【0043】また、ブロック・ポリイソシアネートとし
ては、いわゆる無黄変ポリイソシアネートを、公知慣用
のブロック化剤を用いて、ブロック化せしめた形のポリ
イソシアネート類が用いられるが、「バーノック D−
550」(商品名;大日本インキ化学工業(株)製
品)、「タケネート B815−N」(商品名;武田薬
品工業(株)製品)または「アジトール VKL−8
0」(商品名;ヘキスト合成(株)製品)などが、その
うちの代表的な市販品の例である。
【0044】次には、酸無水基含有化合物を挙げること
ができるが、かかる化合物としては、酸無水基含有不飽
和単量体類を上掲した如き重合性単量体類と共重合せし
めて得られる酸無水基含有ビニル系共重合体類が、特に
代表的なものである。ここでいう、酸無水基含有不飽和
単量体類として特に代表的なもののみを例示すると、無
水イタコン酸、無水マレイン酸などに代表されるような
形のものである。また、当該酸無水基含有低分子化合物
として特に代表的なもののみを例示すると、トリメリッ
ト酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水ヘット酸、無水
ハイミック酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水
ピロメリット酸またはグリセロールトリス(トリメリテ
ート)などである。
【0045】本発明における第四成分とも言うべき、解
離触媒または硬化触媒(d)とは、空気中の水分との反
応によって加水分解されて、水酸基を再生するような化
合物を指称するものである。こうした加水分解を促進さ
せるためには、触媒を用いる必要があることは言うまで
も無いが、かかる触媒として特に代表的なもののみを例
示すると、燐酸類、燐酸エステル類、亜燐酸エステル
類、不飽和基含有燐酸エステル類をはじめ、p−トルエ
ンスルフォン酸またはそのアミン塩;安息香酸、トリク
ロル酢酸、ナフタリンジスルフォン酸またはそのアミン
塩などのような、各種の酸性触媒類であり、あるいはテ
トラエチルアンモニウムフロライドであり、さらにはク
ロライド等のハロゲンイオンを生じる化合物が有効であ
る。これらの触媒の添加量としては、アクリルオリゴマ
ーに対して、0.001〜10%なる範囲内が、好まし
くは、0.005〜6%なる範囲内が適切である。
【0046】生成した水酸基と、前記した硬化剤たるポ
リイソシアネート化合物との反応を促進するための触媒
としては、通常、ウレタン化触媒として用いられている
ようなものであれば、特に限定されることなく用いるこ
とができる。こうしたウレタン化触媒として特に代表的
なもののみを例示すると、アルキルチタン酸塩、オクチ
ル酸塩、ジブチル錫ジラウレート、オクチル酸鉛の如
き、各種のカルボン酸の金属塩類;モノブチル錫スルフ
ァイド、ジオクチル錫メルカプタイトの如き、各種のス
ルフィド型−またはメルカプチド型有機錫化合物などで
ある。これらの使用量としては、アクリルオリゴマーに
対して、0.001〜5%なる範囲内が、好ましくは、
0.005〜2%なる範囲内が適切である。
【0047】さらに、必要に応じて、本発明の高固形分
樹脂組成物または高固形分型塗料(以後、これらの両者
を樹脂組成物として代表させることもあるし、逆に、塗
料として代表させることもある。)に、各種の樹脂類や
溶剤類、種々の顔料や染料のような着色剤をはじめ、流
動調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤または
シランカップリング剤などのような、公知慣用の各種の
添加剤類を加えることができるのは、無論である。特
に、溶類剤としては、吸水性の高い、いわゆる双極性非
プロトン溶剤類の使用が有効である。
【0048】次に、本発明の樹脂組成物を用いての、1
C−1B、2C−1B、2C−2B、3C−2Bおよび
オーバーコート・システムにおける塗料(場合によって
は、樹脂組成物をも包含する。)の塗装方法ならびに焼
き付け方法について述べる。本発明の樹脂組成物は、塗
装時において、必要最小限の溶剤類で希釈された状態
で、あるいは無溶剤の状態で用いられる。そして、いず
れの状態で塗装する場合にも、塗装時において、霧化さ
れた状態で、ブロック剤は解離して行き、被塗物に塗着
した時点で、すでに、水酸基を再生して急激に増粘する
というものである。したがって、従来の、溶剤類のみで
低粘度化せしめたものと比較して、タレにくいものであ
る。
【0049】すなわち、従来技術におけるような、多量
に溶剤類の入った塗料の場合には、かかる溶剤類の揮散
に伴う急激な粘度上昇によって、塗装工程における、い
わゆる一次タレを防ぐことは出来るが、本発明のよう
に、無溶剤または低溶剤含有率の、高固形分樹脂組成物
または高固形分型塗料の場合には、塗装した直後から、
被塗物のうち上下に伸びる面、すなわち縦面におけるタ
レが生じ、ひいては、塗膜外観の不良(外観不良)を惹
起するという危険を、常時はらんでいる。
【0050】その点、本発明の塗装方法においては、被
塗物を、略水平軸回りに、連続的に回転させながら塗装
を行い、そして、少なくとも乾燥工程において、塗料が
タレを生じなくなるまで、終始、その回転が保持される
ので、一次タレが起こり難いというものであり、また起
こったとしても、こうした一次タレを平滑化することが
出来るものである。
【0051】したがって、焼き付け工程における、いわ
ゆる二次タレについても、これを防止するためには、本
発明の塗装方法または焼き付け方法の特徴である、略水
平軸線回りに回転させるという操作を、塗装から焼き付
け工程にかけて、連続的に持続させることが是非とも必
要である。
【0052】本発明で用いられる、被塗物を略水平軸線
回りに回転させる塗装または焼き付け方法は、特開平3
−165871号公報に開示されているが、本発明の樹
脂組成物または塗料を用いることによって、一層、その
効果が期待出来る。被塗物の回転は、その回転速度が、
重力によって、本発明の組成物がタレを生じる前に、垂
直状態から、少なくとも水平状態へと変更される回転速
度よりも大きく、かつ、回転に起因する遠心力によっ
て、塗料のタレを生じさせるような回転速度よりも小さ
い範囲に設定される。
【0053】塗装時の条件も、樹脂組成物または塗料を
加温したり、本発明の組成物中における、アクリルオリ
ゴマー(a)と、ポリエステルオリゴマー(b)と、水
酸基反応性硬化剤(c)と、解離または硬化触媒(d)
とを、使用直前に、ブレンドせしめたりして、エアー霧
化塗装やエアレス塗装などの種々の方法によって塗装を
行うことが出来る。
【0054】本発明の高固形分樹脂組成物または高固形
分型塗料は、そして、本発明の塗装方法ならびに焼き付
け方法は、自動車や建築材料関係材料などといった、い
わゆる金属素材類あるいは金属製品類に対して適用する
ことができる。
【0055】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例、応用例およ
び比較応用例により、一層、具体的に説明するが、以下
において、部および%は、特に断りの無い限り、すべて
重量基準であるものとする。
【0056】[参考例1](ブロックされた水酸基を有
するアクリルオリゴマーの調製例) 攪拌装置、不活性ガス導入口、温度計および冷却器を備
えた4つ口フラスコに、キシレンの1,000部を仕込
んで140℃に昇温したのち、トリメチルシロキシエチ
ルメタクリレートの250部、スチレンの80部、「プ
ラクセル FM−1」(商品名;ダイセル化学工業
(株)製の、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート
に、ε−カプロラクトンの1モルを付加せしめた化合
物)の120部、n−ブチルアクリレートの50部から
なる混合物と、キシレンの500部と、アゾビスイソブ
チロニトリルの30部およびtert−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート50部とを、6時間かけ
て滴下した。
【0057】さらに、同温度で5時間の反応を行い、不
揮発分が25%なる樹脂の溶液を得たのち、減圧下でキ
シレンを留去せしめた。ここに得られた樹脂溶液の、2
5℃における粘度は1,800センチポイズであり、か
つ、この樹脂の分子量は980であった。(以下、OH
B−1と略記する。)
【0058】[参考例 2](ブロックされた水酸基を
有するアクリルオリゴマーの調製例) メチルアミルケトンの1,000部を仕込んでから、ス
チレンの50部、トリメチルシロキシブチルアクリレー
トの300部、「プラクセル FM−1」の100部お
よびn−ブチルメタクリレートの50部よりなるモノマ
ー混合物を用いるように変更した以外は、参考例1と同
様にして、樹脂溶液を得た。
【0059】ここに得られた樹脂溶液は、不揮発分が2
7.8%であり、溶剤を留去した樹脂の粘度は1,90
0センチポイズであり、かつ、分子量は880であっ
た。(以下、OHB−2と略記する。)
【0060】[参考例 3](ブロックされた水酸基を
有するアクリルオリゴマーの調製例) 参考例1と同様の装置に、脱水処理した1−メトキシ−
エトキシエチルメタアクリレートの350部、n−ブチ
ルメタクリレートの100部および2−エチルヘキシル
メタクリレートの50部よりなるモノマー混合物を仕込
んで、さらに、sec−ブチル−Li/ベンゼンなる重
量比が20/80の溶液の100部を加え、25℃で2
時間の攪拌を行ってから、塩酸−メタノールの20部を
加えたのち、脱溶剤し、濾過せしめたのち、分子量が
1,000で、かつ、粘度が1,800センチポイズな
る特性値をもった樹脂溶液を得た。(以下、これをOH
B−3と略記する。)
【0061】[参考例 4](ブロックされた水酸基を
有するアクリルオリゴマーの調製例) 参考例3と同様の装置に、脱水処理した、トリメチルシ
ロキシエチルメタクリレートの250部およびn−ブチ
ルメタクリレートの250部よりなるモノマー混合物
を、さらに、予め脱水処理したテトラハイドロフランの
200部を仕込み、テトラハイドロフラン中で、ナフタ
レンと、金属ナトリウムとを、1:1なるモル比で以て
反応せしめて得られた、緑色錯体(Na−ナフタレン)
の10部を加え、2時間に亘って攪拌し、分子量が1,
500なるポリマーを得た処で、メタノールの20部を
加えて充分に攪拌したのち、溶剤を留去せしめて、粘度
が2,000センチポイズなる無溶剤型樹脂を得た。
(以下、これをOHB−4と略記する。)
【0062】[参考例 5](ブロックされた水酸基を
有するアクリルオリゴマーの調製例) 3リットルのオートクレーブに、キシレンの1,000
gを仕込んで、漏れの無いようにセットし、160℃ま
で昇温したのち、スチレンの100部、n−ブチルメタ
クリレートの300部およびトリメチルシロキシエチル
メタクリレートの600部と、ジ−tert−ブチルパ
ーオキサイドの100部とからなる混合物を、5時間か
けて圧入し、さらに、4時間の反応を行ってから、キシ
レンを留去せしめて、無溶剤で2,200センチポイズ
の粘度をもった、分子量が1,100なるアクリルオリ
ゴマーを得た。(以下、これをOHB−5と略記す
る。)
【0063】[参考例 6](水酸基を有するポリエス
テルオリゴマーの調製例) 攪拌装置、不活性ガス導入口およびエアーコンデンサー
を装備した4つ口フラスコに、トリメチロールプロパン
の550部、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の4
25部、1,6−ヘエキサンジオールの550部を仕込
んだのち、140℃まで昇温してから、160℃まで、
3時間かけて、徐々に昇温して行って、脱水縮合反応を
行い、続いて、220℃まで昇温して、数平均分子量が
850で、水酸基価が180で、かつ、酸価が2なるポ
リエステルオリゴマーを得た。(以下、これをPE−1
と略記する。)
【0064】[参考例 7](水酸基を有するポリエス
テルオリゴマーの調製例) 参考例7と同様な装置を用いて、メラミンの150部
と、ブタノールの500部とを仕込んで、120℃まで
昇温してから、トリフェニルホスフィンの1.0部と、
「カージュラー E10」の720部を滴下したのち、
7時間の反応を行って、数平均分子量が1,180で、
かつ、水酸基価が200なるトリアジン基含有オリゴマ
ーを得た。(以下、これをPE−2と略記する。)
【0065】[参考例 8](水酸基を有するポリエス
テルオリゴマーの調製例) 参考例7と同様な装置を用いて、ペンタエリスリトール
の250部、ε−カプロラクトンの550部およびアセ
チルアセトンの亜鉛塩の2部を仕込んで、160℃で4
時間の反応を行い、系が均一になるのを確認した。かく
して得られたオリゴマーの数平均分子量は720であっ
て、水酸基価は250であった。(以下、これをPE−
3と略記する。)
【0066】[参考例 9](水酸基を有するアクリル
オリゴマーの調製例) キシレンの500部およびn−ブタノールの300部を
仕込み、スチレンの100部、ブチルアクリレートの6
0部、β−ヒドロキシエチルメタクリレートの195部
および「プラクセル FM−1」の145部よりなるモ
ノマー混合物と、tert−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエートの75部とを用いるように変更した
以外は、参考例1と同様にして反応を行い、次いで、脱
溶剤化せしめたのちの粘度は40ポイズであったし、数
平均分子量は1,120であった。(以下、これをOH
−1と略記する。)
【0067】[参考例 10](水酸基を有するアクリ
ルオリゴマーの調製例) 参考例4で得られたブロック化水酸基含有アクリル樹脂
に、燐酸の10%水溶液を添加し、充分に攪拌してから
脱水を行って、樹脂粘度が40ポイズで、かつ分子量が
1,200なる樹脂を得た。(以下、これをOH−2と
略記する。)
【0068】[実施例 1〜6]参考例1〜5ならびに
参考例6〜8で得られた、それぞれの樹脂を用い、下記
第1表に示されるような配合組成比に従って、本発明の
樹脂組成物を調製した。
【0069】[比較例 1および2]参考例9および1
0で得られた、それぞれの樹脂を用い、下記第1表に示
されるような配合組成比に従って、対照用の樹脂組成物
を調製した。
【0070】[応用例 1〜6ならびに比較応用例 1
および2]実施例1〜6ならびに比較例1および2で得
られた、それぞれの樹脂組成物を、150センチポイズ
となるように、キシレン/酢酸ブチル(重量比=60/
40)なる混合溶剤で以て、粘度の調整を行って、それ
ぞれの組成物の塗装不揮発分を測定した。この結果は、
まとめて、下記第2表に示す。
【0071】次いで、これらの希釈組成物を用いて、前
述したように、被塗物を、10rpmなる回転数で以て
回転させながら塗装を行った。そして、さらに回転させ
ながら、10分間のあいだ放置したのち、140℃で2
0分間のあいだ乾燥し、焼き付けを行ったが、焼き付け
中も、乾燥炉に入れたのちの10分間は、同様の速度で
回転を行なった。一方、同様の希釈組成物を用いて、被
塗物を、全く回転させずに、単に、静止した垂直面に塗
装を行った。そして、10分間の自然乾燥後に、140
℃/20分なる条件の下に、乾燥機中で、垂直状態で焼
き付けを行った。
【0072】この時の塗膜のワキの発生状況や、タレの
状況などを、総合的に、観察して、法か判定し、それら
の結果は、まとめて、下記第2表に示す。硬化焼き付け
した塗膜について、さらに、諸性能の比較検討を行っ
た。それらの結果を、まとめて下記第2表に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】《第1表の脚注》「DN−901S」は、
「バーノック DN−901S」の略記であって、大日
本インキ化学工業(株)製のポリイソシアネート樹脂で
ある。「BO−357」は、「バーノック BO−35
7」の略記であって、同上社製のブロックイソシアネー
ト樹脂である。「HMMM」は、ヘキサメトキシメチル
メラミン化合物の略記である。「解離触媒(C−1)」
としては、燐酸のモノイソプロピルエステルを用いた。
「解離触媒(C−2)」としては、トリフルオロメタン
スルホン酸を用いた。「硬化触媒(C−3)」として
は、ジn−ブチル錫ジラウレートを用いた。
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】《第2表の脚注》 ワキ限界膜厚1…………回転しながら塗装した場合のワ
キの生じない限界膜厚。 〃 2…………静止した垂直面に塗装した場合のワ
キの生じない限界膜厚。 タレ限界膜厚1…………回転しながら塗装した場合のタ
レの生じない限界膜厚。 〃 2…………静止した垂直面に塗装した場合のタ
レの生じない限界膜厚。 貯蔵安定性・・・・・・樹脂組成物(塗料)の調製直後
(つまり、初期安定性)と、50℃に、5日間のあいだ
保持したのちの安定性とについて行ったもので、表中の
数値は、いずれも、フォード・カップ #4の「秒数」
を表すものである。 光沢・・・・・・・・・60度鏡面反射率(%)で以て
表示。 耐衝撃性・・・・・・・1/2インチ・ノッチ付きで行
い、500g/cmで以て表示。 キシレンラビング・・・ラビング回数が10回なる時点
での塗膜の表面状態を目視により判定。 耐酸性・・・・・・・・60℃において、5%硫酸水溶
液の0.5ミリ・リットル(ml)を滴下し、塗面状態
を目視により判定。 耐アルカリ性・・・・・室温において、24時間のあい
だ、5%水酸化ナトトリウム水溶液中に浸漬したのち
の、塗面状態を目視により判定。 耐候性・・・・・・・・QUVパネルを使用しての2,
000時間に及ぶ促進耐候性試験後の光沢保持率(%)
で以て表示。
【0079】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の熱硬化
性樹脂組成物は、有効成分として、それぞれ、水酸基を
ブロックした官能基を必須成分として含有する低分子ア
クリル樹脂と、水酸基含有ポリエステルオリゴマーと、
水酸基と反応性を有する硬化剤と、解離触媒(解離促進
剤)または硬化触媒(硬化促進剤)とを含んで成るもの
である。
【0080】このような構成を有する、本発明の高固形
分樹脂組成物、そして、本発明の高固形分型塗料は、有
機溶剤中への溶解性に極めて優れるものである。しか
も、塗着時において水酸基を生成しているために、急激
なる粘度上昇によって、塗装時または焼付時のタレが生
じにくく、また、かかるタレが生じた場合でも、このタ
レ部分に起こるワキも、極めて、起こりにくいという利
点を有している。
【0081】さらに、本発明は、こうした構成を有す
る、高固形分樹脂組成物、そして、高固形分型塗料を用
いて塗装を行う際に、被塗物を、適度なる速度で以て回
転せしめるという、塗装方法ならびに焼き付け方法をも
提供するものである。したがって、塗膜の平滑性の向上
に極めて有効である。
【0082】このようにして得られる焼付塗膜は、就
中、自動車のトップコートとして有用な、耐溶剤性、耐
候性ならびに耐擦り傷性などに、極めて優れるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 P 8720−4D C08G 18/42 NDW 8620−4J 18/62 NEN 8620−4J C09D 133/00 PGC 7921−4J PGG 7921−4J 175/04 PHQ 8620−4J PHR 8620−4J (72)発明者 丸谷 義明 広島県安芸郡府中町新地3−1 マツダ株 式会社内 (72)発明者 植村 浩行 広島県安芸郡府中町新地3−1 マツダ株 式会社内 (72)発明者 佐々木 真二 広島県安芸郡府中町新地3−1 マツダ株 式会社内 (72)発明者 古賀 一陽 広島県安芸郡府中町新地3−1 マツダ株 式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロックされた水酸基を有し、数平均分
    子量が1,500以下で、かつ、解離後の水酸基濃度が
    2.2モル/1,000g以上であるアクリルオリゴマ
    ー(a)と、数平均分子量が1,500以下で、かつ、
    水酸基濃度が2.0モル/1,000g以上であるポリ
    エステルオリゴマー(b)と、水酸基と反応性を有する
    硬化剤(c)と、解離触媒または硬化触媒(d)とを、
    必須の皮膜形成成分として含有することを特徴とする高
    固形分樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ブロックされた水酸基を有し、数平均分
    子量が1,500以下で、かつ、解離後の水酸基濃度が
    2.2モル/1,000g以上であるアクリルオリゴマ
    ー(a)と、数平均分子量が1,500以下で、かつ、
    水酸基濃度が2.0モル/1,000g以上であるポリ
    エステルオリゴマー(b)と、水酸基と反応性を有する
    硬化剤(c)と、解離触媒または硬化触媒(d)とを、
    必須の成分として含有する高固形分樹脂組成物をバイン
    ダーとして用いて成ることを特徴とする高固形分型塗
    料。
  3. 【請求項3】 1コート1ベーク、2コート1ベーク、
    2コート2ベーク、3コート2ベークおよびオーバーコ
    ート・システムにおける塗料の塗装方法であって、 ブロックされた水酸基を有し、数平均分子量が1,50
    0以下で、かつ、解離後の水酸基濃度が2.2モル/
    1,000g以上であるアクリルオリゴマー(a)と、
    数平均分子量が1,500以下で、かつ、水酸基濃度が
    2.0モル/1,000g以上であるポリエステルオリ
    ゴマー(b)と、水酸基と反応性を有する硬化剤(c)
    と、解離触媒または硬化触媒(d)とを、必須の成分と
    して含有する高固形分樹脂組成物を、あるいは該高固形
    分樹脂組成物をバインダーとして用いて成る高固形分型
    塗料を、被塗物に塗装する際に、被塗物の縦面におい
    て、塗料のタレが生じ始める前であって、かつ、塗料が
    タレを生じなくなるまでの間、前記被塗物を、略水平軸
    線回りに回転させることを特徴とする塗料の塗装方法。
  4. 【請求項4】 1コート1ベーク、2コート1ベーク、
    2コート2ベーク、3コート2ベークおよびオーバーコ
    ート・システムにおける塗料の焼き付け方法であって、 ブロックされた水酸基を有し、数平均分子量が1,50
    0以下で、かつ、解離後の水酸基濃度が2.2モル/
    1,000g以上であるアクリルオリゴマー(a)と、
    数平均分子量が1,500以下で、かつ、水酸基濃度が
    2.0モル/1,000g以上であるポリエステルオリ
    ゴマー(b)と、水酸基と反応性を有する硬化剤(c)
    と、解離触媒または硬化触媒(d)とを、必須の成分と
    して含有する高固形分樹脂組成物を、あるいは該高固形
    分樹脂組成物をバインダーとして用いて成る高固形分型
    塗料を、被塗物に塗装し、次いで、焼き付ける際に、被
    塗物の縦面において、塗料のタレが生じ始める前であっ
    て、かつ、塗料がタレを生じなくなるまでの間、前記被
    塗物を、略水平軸線回りに回転させて塗装を行い、次い
    で、焼き付けを行うことを特徴とする塗料の焼き付け方
    法。
  5. 【請求項5】 前記の、ブロックされた水酸基を有し、
    数平均分子量が1,500以下で、かつ、解離後の水酸
    基濃度が2.2モル/1,000g以上であるアクリル
    オリゴマー(a)が、少なくとも下記一般式(I)〜
    (III)で示されるいずれかの構造を有し、かつ、ブロ
    ックされていない水酸基の濃度に対して、ブロックされ
    た水酸基の濃度が50%以上であることを特徴とする請
    求項1に記載の高固形分樹脂組成物。 【化1】 (式中のR1 およびR2 は、それぞれ、炭素数が1〜1
    8なるアルキル基、フェニル基またはアリール基、ある
    いは水素原子、塩素原子またはフッ素原子を表わし、こ
    れらは同一でも異なっていてもよい、また、R3 は炭素
    数が1〜18なるアルキル基、フェニル基またはアリー
    ル基を表わす。) 【化2】 (式中のR4 は水素原子または炭素数が1〜10なるア
    ルキル基を表わし、また、R5 はシクロアルキル基、ア
    ラルキル基、アリール基、アルコキシル基、アルカノイ
    ルオキシ基、炭素数が1〜18なるアルキル基およびハ
    ロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種の
    原子団で置換された、炭素数が1〜22なるアルキル基
    を表わす。) 【化3】 (式中のXはアルコキシル基、アラルキル基、アリール
    基、アリールオキシ基、アルカノイルオキシ基、炭素数
    が1〜10なるアルキル基およびハロゲン原子よりなる
    群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換されて
    いても、置換されていなくてもよい、炭素数が1〜18
    なるアルキル基を表わす。)
  6. 【請求項6】 前記の、ブロックされた水酸基を有し、
    数平均分子量が1,500以下で、かつ、解離後の水酸
    基濃度が2.2モル/1,000g以上であるアクリル
    オリゴマー(a)が、少なくとも下記一般式(I)〜
    (III)で示されるいずれかの構造を有し、かつ、ブロ
    ックされていない水酸基の濃度に対して、ブロックされ
    た水酸基の濃度が50%以上であることを特徴とする請
    求項2に記載の高固形分型塗料。 【化4】 (式中のR1 およびR2 は、それぞれ、炭素数が1〜1
    8なるアルキル基、フェニル基またはアリール基、ある
    いは水素原子、塩素原子またはフッ素原子を表わし、こ
    れらは同一でも異なっていてもよい、また、R3 は炭素
    数が1〜18なるアルキル基、フェニル基またはアリー
    ル基を表わす。) 【化5】 (式中のR4 は水素原子または炭素数が1〜10なるア
    ルキル基を表わし、また、R5 はシクロアルキル基、ア
    ラルキル基、アリール基、アルコキシル基、アルカノイ
    ルオキシ基、炭素数が1〜18なるアルキル基およびハ
    ロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種の
    原子団で置換された、炭素数が1〜22なるアルキル基
    を表わす。) 【化6】 (式中のXはアルコキシル基、アラルキル基、アリール
    基、アリールオキシ基、アルカノイルオキシ基、炭素数
    が1〜10なるアルキル基およびハロゲン原子よりなる
    群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換されて
    いても、置換されていなくてもよい、炭素数が1〜18
    なるアルキル基を表わす。)
  7. 【請求項7】 前記の、ブロックされた水酸基を有し、
    数平均分子量が1,500以下で、かつ、解離後の水酸
    基濃度が2.2モル/1,000g以上であるアクリル
    オリゴマー(a)が、少なくとも下記一般式(I)〜
    (III)で示されるいずれかの構造を有し、かつ、ブロ
    ックされていない水酸基の濃度に対して、ブロックされ
    た水酸基の濃度が50%以上であることを特徴とする請
    求項3に記載の塗装方法。 【化7】 (式中のR1 およびR2 は、それぞれ、炭素数が1〜1
    8なるアルキル基、フェニル基またはアリール基、ある
    いは水素原子、塩素原子またはフッ素原子を表わし、こ
    れらは同一でも異なっていてもよい、また、R3 は炭素
    数が1〜18なるアルキル基、フェニル基またはアリー
    ル基を表わす。) 【化8】 (式中のR4 は水素原子または炭素数が1〜10なるア
    ルキル基を表わし、また、R5 はシクロアルキル基、ア
    ラルキル基、アリール基、アルコキシル基、アルカノイ
    ルオキシ基、炭素数が1〜18なるアルキル基およびハ
    ロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種の
    原子団で置換された、炭素数が1〜22なるアルキル基
    を表わす。) 【化9】 (式中のXはアルコキシル基、アラルキル基、アリール
    基、アリールオキシ基、アルカノイルオキシ基、炭素数
    が1〜10なるアルキル基およびハロゲン原子よりなる
    群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換されて
    いても、置換されていなくてもよい、炭素数が1〜18
    なるアルキル基を表わす。)
  8. 【請求項8】 前記の、ブロックされた水酸基を有し、
    数平均分子量が1,500以下で、かつ、解離後の水酸
    基濃度が2.2モル/1,000g以上であるアクリル
    オリゴマー(a)が、少なくとも下記一般式(I)〜
    (III)で示されるいずれかの構造を有し、かつ、ブロ
    ックされていない水酸基の濃度に対して、ブロックされ
    た水酸基の濃度が50%以上であることを特徴とする請
    求項4に記載の焼き付け方法。 【化10】 (式中のR1 およびR2 は、それぞれ、炭素数が1〜1
    8なるアルキル基、フェニル基またはアリール基、ある
    いは水素原子、塩素原子またはフッ素原子を表わし、こ
    れらは同一でも異なっていてもよい、また、R3 は炭素
    数が1〜18なるアルキル基、フェニル基またはアリー
    ル基を表わす。) 【化11】 (式中のR4 は水素原子または炭素数が1〜10なるア
    ルキル基を表わし、また、R5 はシクロアルキル基、ア
    ラルキル基、アリール基、アルコキシル基、アルカノイ
    ルオキシ基、炭素数が1〜18なるアルキル基およびハ
    ロゲン原子よりなる群から選ばれる、少なくとも1種の
    原子団で置換された、炭素数が1〜22なるアルキル基
    を表わす。) 【化12】 (式中のXはアルコキシル基、アラルキル基、アリール
    基、アリールオキシ基、アルカノイルオキシ基、炭素数
    が1〜10なるアルキル基およびハロゲン原子よりなる
    群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換されて
    いても、置換されていなくてもよい、炭素数が1〜18
    なるアルキル基を表わす。)
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JP2002138247A (ja) * 2000-11-01 2002-05-14 Kansai Paint Co Ltd 高固形分塗料組成物及びその塗膜形成方法
JP2002201430A (ja) * 2000-11-01 2002-07-19 Kansai Paint Co Ltd 高固形分塗料組成物
WO2022107848A1 (ja) * 2020-11-18 2022-05-27 関西ペイント株式会社 高固形分塗料組成物及び複層塗膜形成方法
WO2023210473A1 (ja) * 2022-04-25 2023-11-02 関西ペイント株式会社 高固形分塗料組成物

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