JPH06136164A - 可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物とこの組成物で形成した塗装皮膜 - Google Patents

可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物とこの組成物で形成した塗装皮膜

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JPH06136164A
JPH06136164A JP32836192A JP32836192A JPH06136164A JP H06136164 A JPH06136164 A JP H06136164A JP 32836192 A JP32836192 A JP 32836192A JP 32836192 A JP32836192 A JP 32836192A JP H06136164 A JPH06136164 A JP H06136164A
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vinyl chloride
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resin
chloride resin
weight
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JP32836192A
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Mamoru Sugaya
護 菅谷
Kazuo Aiba
一雄 相場
Chikau Anzai
誓 安斎
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Hoechst Gosei KK
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Hoechst Gosei KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可塑化塩化ビニル樹脂に塗布して可塑剤の移
行を防止して汚れの付着やブロッキングを防止する被覆
組成物と塗装皮膜を提供する。 【構成】 (A)アクリル酸またはメタクリル酸エステ
ルと他の単量体を2価の遷移金属イオンの存在下反応性
乳化剤を用いて乳化重合した特定の水性分散液(固形分
換算)100重量部と(B)ポリウレタン樹脂水性分散
液(固形分換算)5〜100重量部と(C)濡れ剤、
0.1〜3重量部とを主剤としてなる可塑化塩化ビニル
系樹脂用被覆組成物。及びこの組成物により塩化ビニル
樹脂表面に形成した皮膜である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可塑剤を多量に含有す
る塩化ビニル系樹脂(以下、可塑化塩化ビニル系樹脂と
呼ぶ)用の被覆用組成物とこの組成物により形成した塗
装皮膜に関し、特に、可塑剤の移行抑制効果に優れ、可
塑化塩化ビニル系樹脂との密着性に優れた水系の被覆組
成物とこの組成物により形成した塗装皮膜に関する。
【0002】
【従来の技術】可塑化塩化ビニル系樹脂は、塩ビ壁紙、
床用材、天井材、農業用シート材、レインコート、傘用
布、帆布、テントなどの塩ビシートや、コーキング剤、
耐ピッチング塗料などの塩ビゾル塗膜あるいは塩ビチュ
ーブ、塩ビホースなどの塩ビ成形品として広く使用され
ている。しかしながら、可塑化塩化ビニル系樹脂は多量
の可塑剤を含んでおり、経時的に可塑剤がその表面に移
行して粘着性が生じ、汚れの付着やブロッキングを起こ
すなどの問題があった。また、塩化ビニル系樹脂中の可
塑剤量が低下し、塩化ビニル系樹脂自体が硬くなるとい
う欠点があった。可塑化塩化ビニル系樹脂中の可塑剤
が、その表面に移行することを防止するため従来より、
種々の方法が検討されている。一時的なブロッキング防
止として、最も単純な方法としては、無機の微粉末を可
塑化塩化ビニル系樹脂表面に付着させる方法がある。こ
の方法では、無機の微粉末が簡単に剥落して効果が持続
しないこと、外観が著しく悪いことなどの欠点があっ
た。仕上がり外観が良く、可塑剤移行防止効果に優れた
方法として、有機溶剤系樹脂の被覆組成物が広く使用さ
れてきた。しかし、近年、火災の危険や、毒性あるいは
環境汚染の問題となる有機溶剤の使用を避けるため、水
系の被覆組成物が強く望まれている。ポリウレタン樹脂
水性分散液を主剤とする水系の被覆組成物が可塑化塩化
ビニル系樹脂との塗布直後の密着力が良いこと、可塑剤
移行防止効果に優れていることにより使用されている。
しかしながら、ポリウレタン樹脂は光、熱、水分などに
より変色や劣化を受け易く、経時的に密着性が低下した
り、水性分散液とするための乳化剤やあるいは分子中に
導入した親水性基などのために耐水性が充分ではなく、
満足出来るものではなかった。最近、可塑化塩化ビニル
系樹脂の水系の被覆組成物として、経時的な安定性に優
れているアクリル系樹脂水性分散液が数多く検討されて
いる。汎用のアクリル系樹脂水性分散液は、可塑化塩化
ビニル系樹脂への密着力、可塑剤移行防止効果が充分で
はないため、これらを向上するための方法が種々とられ
ている。例えば、特公平2−5788、特公平2−58
303、特公平4−50418、特開平2−24017
4等が挙げられる。しかしながら、これらの方法によっ
ても、ポリウレタン樹脂水性分散液と比較すると可塑化
塩化ビニル系樹脂への密着力、可塑剤移行防止効果は充
分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】経時的劣化がなく、耐
水性に優れ、しかも可塑化塩化ビニル系樹脂への密着
力、可塑剤移行防止効果に優れたアクリル系樹脂水性分
散液を主剤とする可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物
とこの組成物により形成した塗装皮膜を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、汎用のアク
リル系樹脂水性分散液が、その可塑化塩化ビニル系樹脂
への密着力の得られない理由のひとつとして乳化剤とし
て使用されている低分子量の界面活性剤が影響してお
り、また可塑剤移行防止効果がアクリル系樹脂の架橋密
度に関係あることを解明した。そして可塑化塩化ビニル
系樹脂用被覆用組成物に有用なアクリル系樹脂水性分散
液と該アクリル系水性分散液を主剤とする可塑化塩化ビ
ニル系樹脂用被覆組成物について鋭意研究を重ねた。本
発明の第1の特徴は、可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組
成物として、アクリル系樹脂の微粒子樹脂の水性分散液
とポリウレタン樹脂水性分散液と濡れ剤からなる組成物
であり、特にアクリル系樹脂の微粒子樹脂の水性分散液
として、低分子量の界面活性剤を使用せず、アクリレー
ト系の反応性乳化剤を使用しゲル含有率40〜98%、
平均粒子径0.1μm以下の微粒子樹脂の水性分散液を
使用することにある。つまり、本発明は、
【0005】 「1. (A)アクリル酸もしくはメタクリル酸の低級アルキルエステルの中か ら選ばれた単量体とこれら単量体と共重合可能な他の重合性単量体との混合単量 体を、系中濃度10−8mol/1〜10−6mol/1の範囲の2価の遷移金 属イオンの存在下、乳化剤として1分子中に2個以上の(メタ)アクロイル基を 有するアクリレート系の反応性乳化剤を用いて乳化共重合して得たゲル含有率4 0〜98%、平均粒子径0.1μm以下の微粒子樹脂の水性分散液(固形分換算 )100重量部と (B)ポリウレタン樹脂水性分散液(固形分換算)5〜100重量部と (C)濡れ剤 0.1〜3重量部と を主剤としてなる可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成
物。 2. (A)中の混合単量体が (イ) アクリル酸もしくはメタクリル酸の低級アルキルエステルの中から選ば れた単量体 100重量部 (ロ) (イ)と共重合可能な官能基含有単量体 0.5〜15重量部 (ハ) (イ)、(ロ)と共重合可能な他の単量体 0〜50重量部 である1項に記載された可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆
組成物。 3. 官能基含有単量体がN−メチロール基含有単量体
である2項に記載された可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆
組成物。 4. 官能基含有単量体がグリシジル基含有単量体であ
る2項に記載された可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成
物。 5. (B)のポリウレタン樹脂水性分散液が、自己乳
化型ポリウレタン樹脂水性分散液である1項ないし4項
のいずれか1項に記載された可塑化塩化ビニル系樹脂用
被覆組成物。 6. (C)の濡れ剤がフッ素系界面活性剤である1項
ないし5項のいずれか1項に記載された可塑化塩化ビニ
ル系樹脂用被覆組成物。 7. 可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物に10重量
%以下の造膜助剤を添加した1項ないし6項のいずれか
1項に記載された可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成
物。 8. 造膜助剤がグリコールエーテルである7項に記載
された可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物。 9. 1項ないし8項のいずれか1項に記載された被覆
組成物を可塑化塩化ビニル系樹脂に塗布乾燥して得た可
塑剤吸収量が5〜20重量%である塗装皮膜。」に関す
る。
【0006】
【作用】本発明に使用されるアクリル系樹脂の微粒子樹
脂の水性分散液は、次の混合単量体を特定の乳化剤を使
用し、特定の乳化重合により得られる。混合単量体とし
ては、アクリル酸もしくはメタクリル酸の低級アルキル
エステルの中から選ばれた単量体とこれら単量体と共重
合可能な他の重合性単量体との混合単量体が使用され
る。
【0007】アクリル酸もしくはメタクリル酸の低級ア
ルキルエステルとしては、アルキル基の炭素原子が1〜
12個のアクリル酸アルキルエステル、アルキル基の炭
素原子が1〜12個のメタクリル酸アルキルエステルの
1または2以上が使用され、好ましい使用例としては重
量比で、メタクリル酸メチル/アクリル酸ブチルの場合
30/70〜90/10、メタクリル酸メチル/アクリ
ル酸エチルの場合10/90〜90/10、メタクリル
酸メチル/アクリル酸2−エチルヘキシルの場合40/
60〜90/10などである。これら単量体と共重合可
能な他の重合性単量体としては、官能基含有単量体と他
の単量体があげられる。
【0008】官能基含有単量体としては、カルボキシル
基含有単量体、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、マレイン酸、無水マレイン酸などである。アミ
ド基含有単量体、例えばアクリル酸アミド、メタクリル
酸アミドなどである。ヒドロキシル基含有単量体、例え
ばアクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチルなどである。N−メチロール基含有単
量体、例えばN−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミドなどである。グリシジル基含有
単量体、例えばグリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレートなどである。等が使用される。使用量はア
クリル酸もしくはメタクリル酸の低級アルキルエステル
100重量部に対して0.5〜15重量部である。官能
基含有単量体の使用は可塑化塩化ビニル樹脂への密着力
を向上するのに効果があり、N−メチロール基やグリシ
ジル基が良く、特にグリシジル基含有単量体が最も優れ
た効果を有する。官能基含有単量体の使用を15重量部
以上としても、経時的に密着力が低下し、また、安定な
微粒子樹脂尾水性分散液が得られなかったり、耐水性な
どの他の性質が低下する原因となるため、好ましくな
い。
【0009】他の単量体としては、スチレン、酢酸ビニ
ル、α−位で分岐した飽和カルボン酸のビニルエステ
ル、アクリロニトリルなどである。他の単量体は、特に
使用しなくても良く、使用量はアクリル酸もしくはメタ
クリル酸の低級アルキルエステル100重量部に対して
0〜50重量部である。
【0010】乳化重合の乳化剤として使用される1分子
中に2個以上の(メタ)アクロイル基を有するアクリレ
ート系の反応性乳化剤としは、ジ(メタクリル酸アルキ
レン)フォスフェート 式(1)
【0011】
【化1】
【0012】およびポリオキシプロピレンポリオキシエ
チレングリコールジアクリレート 式(2)
【0013】
【化2】
【0014】などが挙げられる。(1)の反応性乳化剤
はアニオンタイプのリン酸エステルであり、アンモニア
水などでpH4〜7にすると容易に水に溶解する。
(2)の反応性乳化剤はノニオンタイプである。これら
の反応性乳化剤に、1分子中に1個の(メタ)アクロイ
ル基を有する反応性乳化剤を併用することも出来る。
【0015】乳化重合するとき、粒子径を小さくするた
めに2価の遷移金属イオンを使用するが、特に好ましい
ものは硫酸第二銅、塩化第二銅などの2価の銅イオンで
ある。遷移金属イオンは10−8mol/1〜10−6
mol/1でなければならない。遷移金属イオンは粒子
径は小さくする効果以外に、架橋密度をコントロールす
る効果もあり、遷移金属イオンが10−8mol/1以
下では、架橋密度が高くなるため、ゲル含有率が98%
以上となり、逆に10−6mol/1以上では架橋密度
が低くなり、ゲル含有率が40%以下となるため、本発
明には使用出来ない。前述の混合単量体を2価の遷移金
属イオンの存在下、1分子中に2個以上の(メタ)アク
ロイル基を有する反応性乳化剤を用いて乳化重合するこ
とにより、微粒子樹脂の水性分散液が得られる。混合単
量体組成比、反応性乳化剤濃度、反応性乳化剤組み合わ
せ、2価の遷移金属イオンの濃度などの重合条件を制御
することにより、架橋密度や粒子径などコントロール出
来るが、本発明においては、ゲル含有率40〜98%、
平均粒子径0.1μm以下の微粒子樹脂の水性分散液が
使用される。
【0016】本発明で言うゲル含有率とは、微粒子樹脂
の水性分散液を40℃で16時間乾燥して皮膜を作り、
その後105℃で3時間熱処理し、この皮膜をソックス
レー抽出器を用いて3時間トリクレン抽出し、その残分
を抽出前の重量で割った値で示す。
【0017】
【数1】
【0018】ゲル含有率が40%以下では、皮膜の可塑
剤吸収量が多くなり、可塑剤移行防止効果が低下し、ま
たゲル含有率が98%以上では、可塑化塩化ビニル系樹
脂との密着力が低下するため、可塑化塩化ビニル樹脂被
覆用として使用出来ない。
【0019】1分子中に2個以上の(メタ)アクロイル
基を有するアクリレート系の反応性乳化剤を用いて乳化
共重合することにより架橋構造を作り、ゲル含有率(ト
リクレン抽出不溶分)を40〜98%とすることにより
優れた可塑剤移行制御効果が得られる。
【0020】本発明に使用されるポリウレタン水性分散
液としては、種々のものが使用される。ポリウレタン水
性分散液は、自己乳化型ポリウレタン水性分散液と、強
制乳化型ポリウレタン水性分散液に大別されるが、強制
乳化型はポリウレタンを乳化剤の存在下、高い機械的剪
断力で強制乳化されたもので、乳化剤による耐水性や密
着力の低下があるので、自己乳化型が好適に用いられ
る。自己乳化型のポリウレタン水性分散液としては、特
に限定されないがその製造例の一例を次に示す。グリコ
ール、ポリエーテルグリコール、ポリエステルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオールなどのポリオール化合
物と、ジイソシアネート、ポリイソシアネートなどのイ
ソシアネート化合物とイオン形成基化合物とを溶剤の存
在下または不存在下に50〜100℃で反応し、ウレタ
ンプレポリマーを調整する。ウレタンプレポリマーはさ
らに中和剤による中和、鎖伸長剤による高分子量化、水
による乳化が行なわれる。そして安定なポリウレタン水
性分散液を得ることが出来る。
【0021】イオン形成基化合物としては、ジメチロー
ルプロピオン酸のようなカルボキシル基を有するジオー
ル、N−メチルジエタノールアミンなどの第三級アミン
を有するジオール、アミノスルホン酸のようなスルホン
基を有するアミン等が使用される。中和剤としてはトリ
エチルアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエ
タノールアミンなどのアミンが好ましい。鎖伸長剤とし
ては、グリコール類、ジアミン類、アミノアルコール類
等が使用される。鎖伸長剤による高分子量化は、乳化後
に行なうことも出来る。
【0022】本発明で使用する濡れ剤は被覆組成物の表
面張力を低下し、可塑化塩化ビニル系樹脂の濡れを良く
し、均一な塗布が行なえるように働く作用を奏するもの
である。本発明の使用するアクリル系樹脂の微粒子樹脂
の水性分散液とポリウレタン樹脂水性分散液だけでは可
塑化塩化ビニル系樹脂への濡れ性が悪いため前述の濡れ
剤が0.1〜3重量%使用される。濡れ性が悪いと可塑
化塩化ビニル系樹脂への均一な塗布が出来ず、均一な密
着性にも大きく影響する。アクリル系樹脂の微粒子樹脂
の水性分散液とポリウレタ樹脂水性分散液とには一般の
樹脂水性分散液に使用される低分子の乳化剤が使用され
ていないため表面張力が高い。濡れ剤を加えて表面張力
を38dyne/cm以下とすることにより、可塑化塩
化ビニル系樹脂への均一な塗布を行なうことが出来る。
本発明に使用される濡れ剤としては、フロラードFC−
170(住友スリーエム社商品)などのフッ素系界面活
性剤、サーフィノール440(日信化学工業社商品)な
どのアセチレングリコール系界面活性剤、シルウエット
L−77(日本ユニカー社商品)などのシリコーン系界
面活性剤が使用される。また、グリコールエーテル、グ
リコールエステルなどの水溶性有機溶剤も、使用可能で
ある。濡れ剤としては、使用量が少なくて濡れ効果の大
きなものほど良く、特にフッ素系界面活性剤が良い。一
般に乳化のために使用されている汎用のアニオン界面活
性剤や非イオン界面活性剤などは、少量では濡れ効果が
少なく、使用量を多くすると可塑剤移行防止効果が著し
く低下するために、本発明には使用されない。
【0023】本発明の可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組
成物は、前述のアクリル系樹脂の微粒子樹脂の水性分散
液(固形分換算)100重量部とポリウレタン樹脂水性
分散液(固形分換算)5〜100重量部と濡れ剤0.1
〜3重量部とを主剤としてなる組成物である。本発明の
可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物は、可塑化塩化ビ
ニル系樹脂中の可塑剤移行防止効果に優れており、可塑
化塩化ビニル系樹脂への乾燥直後の密着力、促進試験後
の密着力のいずれにも優れ、良好な耐水性を示す。
【0024】本発明に使用するアクリル系樹脂の微粒子
樹脂の水性分散液は単独で使用しても、汎用のアクリル
系樹脂の水性分散液と比較すれば、密着力、可塑剤移行
防止効果のいずれにおいても優れているが、ポリウレタ
ン樹脂水性分散液と比較すると乾燥直後の密着力が充分
ではなく、耐汚れ付着防止性も満足できなかった。しか
しながらアクリル系樹脂の微粒子樹脂の水性分散液は促
進試験後の密着力についてはポリウレタン樹脂水性分散
液より優れている。また、本発明に使用するポリウレタ
ン樹脂水性分散液を単独で使用すると、促進試験により
密着力の低下が認められ、また、耐水性についても充分
ではない。
【0025】本発明の前述の優れた作用、効果は、異な
る2種類の樹脂の水性分散液が存在することによって初
めて得られる。つまり、異なる2種類の樹脂のそれぞれ
の欠点が解消され、それぞれの長所が充分に発揮される
と共に、単独では奏されない相乗的効果が奏されるため
である。その理由は明らかではないが、被覆膜として膜
自体に求められる耐水性や促進試験の劣化などは、被覆
膜中に50重量%以上を占めるアクリル系樹脂の微粒子
樹脂の効果が発揮され、乾燥直後の密着力や耐汚れ付着
防止性などの被覆膜界面での性質が約5〜50重量%の
ポリウレタン樹脂によて得られているためではないかと
考えられる。そして両者の併用により、乾燥直後から促
進試験後までのいずれにも優れた密着力が得られ、しか
も可塑剤の種類や含有量の異なる種々の可塑化塩化ビニ
ル系樹脂及び、表面に離形剤が残存するような密着しに
くい可塑化塩化ビニル系樹脂成形品などに対して、いず
れにも優れた密着力が得られるという相乗効果が奏され
る。
【0026】本発明において、特に重要な性質は、可塑
剤移行防止効果であり、例え密着力や耐水性などが優れ
ていても、可塑剤移行防止効果が充分でなければ、可塑
化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物としては使用できな
い。ポリウレタン樹脂水性分散液が可塑剤移行防止効果
に優れていることは良く知られている。また、本発明に
使用するアクリル系樹脂の微粒子樹脂の水性分散液は、
ゲル含有率40〜98%、平均粒子径0.1μm以下の
微粒子であり、特定のゲル含有率にすることにより可塑
剤移行防止効果が得られ、微粒子樹脂とすることにより
成膜性を高め可塑剤移行防止効果を高めている。本発明
は可塑剤移行防止効果に優れた2種の樹脂の水性分散液
を使用しており、形成された塗装皮膜は優れた可塑剤移
行防止効果を有する。
【0027】本発明の被覆組成物の可塑剤移行防止効果
は、被覆組成物を塗布乾燥して得た皮膜の可塑剤吸収量
も影響する。形成された樹脂皮膜の可塑剤吸収量が20
重量%以上では塗装皮膜表面まで可塑剤が移行してしま
い、経時的に耐ブロッキング性や耐汚れ付着防止性が失
われてしまう。逆に5重量%では、可塑化塩化ビニル系
樹脂表面と塗装皮膜との間に可塑剤がたまり、経時的に
密着性が低下する。本発明の被覆組成物を塗布乾燥して
得た皮膜の可塑剤、例えばジオクチルフタレートなどの
吸収量は5〜20重量%が好ましい。
【0028】本発明の使用するアクリル系樹脂の微粒子
樹脂の水性分散液のゲル含有率が高く、成膜性が充分で
はないときには造膜助剤が添加される。造膜助剤の使用
量は可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物に対して10
重量%以下である。造膜助剤としてはエチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルなどの
グリコールエーテル類:エチレングリコールエチルエー
テルアセテート、エチレングリコールジアセテート、プ
ロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールジアセテートなどのグリコールエステル
類:ブチルカービトールアセテート(ユニオンカーバイ
ド社商標)、テキサノール(イーストマンケミカル社商
標)など:が挙げられる。造膜助剤としては、造膜効果
が大きく、飛散しやすく、表面張力を下げるものが好ま
しく、特に、エチレングリコールブチルエーテル、プロ
ピレングリコールブチルエーテルなどのグリコールエー
テルが良い。
【0029】本発明の可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組
成物は、必要に応じて各種添加剤が配合される。添加剤
としては、着色顔料、体質顔料、紫外線吸収剤、紫外線
安定剤、コロイダルシルカ、その他水系塗料に通常使用
される添加剤が使用される。水系塗料に通常使用される
添加剤としては、消泡剤、分散剤、増粘剤、防腐剤、防
カビ剤、凍結安定剤、pH調整剤、艷消し剤などであ
る。本発明の可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物の塗
布方法としては、グラビアコーター、ナイフコーター、
リバースコーター、浸漬、ハケ塗り、ローラー塗り、エ
アースプレー、エアレススプレーなどの方法で行なうこ
とが出来る。
【0030】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例1
【0031】製造例1「アクリル系樹脂の微粒子樹脂の
水性分散液の製造」 次の処方及び重合条件によりアクリル系樹脂の微粒子樹
脂の水性分散液を製造した。 (混合単量体) アクリル酸ブチル 120重量部 メアタクリル酸メチル 180重量部 グリシジルメタクリレート 15重量部 ガス導入管、還流冷却器、撹拌機を備えた四つ口フラス
コに次の溶液を用意した。 ジ(メタクリル酸アルキレン)フォスフェート(反応性
乳化剤1)20重量部 イオン交換水 480重量部 トリエチルアミン 適量 硫酸第二銅 5.0×10−7mol/1 過硫酸カリウム 3.0×10−3mol/1 チオ硫酸ナトリウム 3.0×10−3mol/1 pHを4〜7に制御して、窒素ガスを入れながら、四つ
口フラスコの内温を50℃に高め、混合単量体を滴下し
次の重合条件で乳化共重合した。 重合温度 50〜60℃ 滴下重合時間 60分 熟成時間 150分 得られた微粒子樹脂の水性分散液の性質は次の通りであ
り、トリエチルアミンでpHを7〜7.5に調整した。 濃度 30重量% 平均粒子径 32nm ゲル化含有率 95重量%
【0032】「可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物」 製造例1で製造したアクリル系樹脂の微粒子樹脂の水性分散液(固形分換算) 100重量部 ポリウレタン樹脂水性分散液A(固形分換算) 20重量部 濡れ剤(フッ素系界面活性剤) 1.5重量部 エチレングリコールブチルエーテル(造膜助剤) 15重量部 水 15重量部 を均一に混合して可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物
を得た。この被覆組成物から得られた皮膜の可塑剤吸収
量を下記の方法で測定したところ10重量%であった。
被覆組成物を70℃で乾燥して厚さ約0.2mmの皮膜
を作成した。皮膜を40mm×40mmに裁断して、7
0℃の恒温槽中に2日間放置し、放置後、室温下で可塑
剤(ジオクチルフタレート)中に2日間浸漬して可塑剤
の吸収量を重量%で求めた。
【0033】実施例2〜5 混合単量体組成や反応性乳化剤を表1の通りとした以外
は実施例1と同様にしてアクリル系樹脂の微粒子樹脂の
水性分散液を製造した。
【0034】
【表1】
【0035】(註) 反応性乳化剤1:ジ(メタクリル酸アルキレン)フォス
フェート 反応性乳化剤2:ポリオキシプロピレンポリオキシエチ
レングリコールジアクリレート この水性分散液を使用して表2の組成の可塑化塩化ビニ
ル系樹脂用被覆組成物を得た。
【0036】比較例1 実施例1においてポリウレタン樹脂水性分散液を使用せ
ず、アクリル系樹脂の微粒子樹脂の水性分散液(固形分
換算)を120重量部とした以外は実施例1と同様にし
て被覆組成物を得た。
【0037】比較例2 実施例1においてアクリル系樹脂の微粒子樹脂の水性分
散液を使用せず、ポリウレタン樹脂水性分散液A(固形
分換算)を120重量部として以外は実施例1と同様に
して被覆組成物を得た。
【0038】比較例3 実施例1において濡れ剤を使用しない以外は実施例1と
同様にして被覆組成物を得た。
【0039】比較例4 実施例1において使用したアクリル系樹脂の微粒子樹脂
の水性分散液の代わりにラウリル硫酸ナトリウムとポリ
オキシエチレンノニルフェノールエーテルからなる非反
応性の乳化剤を使用した下記性質の汎用アクリル系樹脂
の水性分散液 濃度 30重量% 平均粒子径 80nm ゲル含有率 0重量% pH 4.4 を使用した以外は実施例1と同様にして被覆組成物を得
た。
【0040】試験 実施例1〜5で得た可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成
物及び比較例1〜4で得た被覆組成物を使用して、透明
テーブルクロス用塩ビシートに被覆し、下記の塗装性、
乾燥直後の密着性、促進後密着性、耐ブロッキング性、
汚れ付着防止性、耐水性を試験した。試験結果は表2の
通りであった。
【0041】
【表2】
【0042】(註) ポリウレタン樹脂水性分散液 A;サンキュアー899(グンゼ産業社製)35重量% B:ダオタンVTW−1236(ヘキストAG.社製)
32重量% C:サンキュアー814(グンゼ産業社製)40重量%
と サンキュアー815(グンゼ産業社製)35重量%との
1:1の混合物 造膜助剤A:エチレングリコールモノブチルエーテル B:プロピレングリコールモノブチルエーテル 塗装性 被覆組成物を厚さ0.2mmの透明テーブルクロス用塩
ビシートにバーコーターで15g/m(ウエット)塗
装し、塗布面のハジキの有無を観察した。 …… ハジキは認められず均一な被覆が行なえた。 △ …… わずかにハジキが認められる。 × …… ハジキが著しく被覆が不均一となった。 乾燥直後の密着性 被覆組成物を厚さ0.2mmの透明テーブルクロス用塩
ビシートにバーコーターで15g/m(ウエット)塗
装し、70℃、3分間乾燥してから1時間室温放置して
試料とした。被覆透明テーブルクロス用塩ビシート表面
に市販のセロハンテープを密着し、急速剥離して、密着
性を試験した。 …… 被覆層の剥離は認められなかった。 △ …… 被覆層が一部剥離した。 × …… 被覆層が剥離し、セロハンテープの全面に移
った。 促進密着性 被覆透明テーブルクロス用塩ビシートを70℃の恒温器
中に7日間放置し、室温に冷却後、市販の市販のセロハ
ンテープを密着し、急速剥離して、密着性を試験した。 …… 被覆層の剥離は認められなかった。 △ …… 被覆層が一部剥離した。 × …… 被覆層が剥離し、セロハンテープの全面に移
った。 耐ブロッキング性 被覆透明テーブルクロス用塩ビシートの被覆面と裏面を
重200g/cmの荷重をかけ、70℃の恒温器中に
4時間放置し、剥離した。 …… 抵抗なくきれいに剥離した。 △ …… 剥離にわずかな抵抗があった。 × …… 剥離しなかった。(裏面に被覆層が移った) 汚れ付着防止性 被覆透明テーブルクロス用塩ビシートを1ヶ月間室温に
放置した後、表面に油性インキ、コーヒー、口紅で線を
引き、1時間後に拭き取り、表面の残留を観察した。 …… いずれの線もきれいに拭き取れ残留はなかっ
た。 △ …… 拭き取れたが、明らかな痕跡が認められる線
があった。 × …… 拭き取ることのできなかった線があった。 耐水性 被覆透明テーブルクロス用塩ビシートを室温で1日水中
に浸漬し、取り出し室温で乾燥した。取り出し直後と、
乾燥後の被覆の状態を観察した。 …… 取り出し直後はわずかに白濁しているが、ふく
れなどは認められず、乾燥後は浸漬前の状態と変わらな
かった。密着性の低下もなかった。 △ …… 取り出し直後に白濁しているか、ふくれが認
められるが、乾燥後は浸漬前の状態と変わらなかった。
密着性は低下した。 × …… 取り出し直後に白濁およびふくれが著しく、
乾燥後も浸漬前の状態にはもどらなかった。密着性も著
しく低下した。
【0043】
【発明の効果】本発明は可塑化塩化ビニル樹脂の可塑剤
の移行を防止する効果を奏する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アクリル酸もしくはメタクリル酸
    の低級アルキルエステルの中から選ばれた単量体とこれ
    ら単量体と共重合可能な他の重合性単量体との混合単量
    体を、系中濃度10−8mol/1〜10−6mol/
    1の範囲の2価の遷移金属イオンの存在下、乳化剤とし
    て1分子中に2個以上の(メタ)アクロイル基を有する
    アクリレート系の反応性乳化剤を用いて乳化共重合して
    得たゲル含有率40〜98%、平均粒子径0.1μm以
    下の微粒子樹脂の水性分散液(固形分換算)100重量
    部と (B)ポリウレタン樹脂水性分散液(固形分換算)5〜100重量部と (C)濡れ剤 0.1〜3重量部と を主剤としてなる可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成
    物。
  2. 【請求項2】 (A)中の混合単量体が (イ) アクリル酸もしくはメタクリル酸の低級アルキルエステルの中から選ば れた単量体 100重量部 (ロ) (イ)と共重合可能な官能基含有単量体 0.5〜15重量部 (ハ) (イ)、(ロ)と共重合可能な他の単量体 0〜50重量部 である請求項1に記載された可塑化塩化ビニル系樹脂用
    被覆組成物。
  3. 【請求項3】 官能基含有単量体がN−メチロール基含
    有単量体である請求項2に記載された可塑化塩化ビニル
    系樹脂用被覆組成物。
  4. 【請求項4】 官能基含有単量体がグリシジル基含有単
    量体である請求項2に記載された可塑化塩化ビニル系樹
    脂用被覆組成物。
  5. 【請求項5】 (B)のポリウレタン樹脂水性分散液
    が、自己乳化型ポリウレタン樹脂水性分散液である請求
    項1ないし4のいずれか1項に記載された可塑化塩化ビ
    ニル系樹脂用被覆組成物。
  6. 【請求項6】 (C)の濡れ剤がフッ素系界面活性剤で
    ある請求項1ないし5のいずれか1項に記載された可塑
    化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物。
  7. 【請求項7】 可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物に
    10重量%以下の造膜助剤を添加した請求項1ないし6
    のいずれか1項に記載された可塑化塩化ビニル系樹脂用
    被覆組成物。
  8. 【請求項8】 造膜助剤がグリコールエーテルである請
    求項7に記載された可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成
    物。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
    された被覆組成物を可塑化塩化ビニル系樹脂に塗布乾燥
    して得た可塑剤吸収量が5〜20重量%である塗装皮
    膜。
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