JPH06135289A - 車載用音声認識装置 - Google Patents

車載用音声認識装置

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JPH06135289A
JPH06135289A JP4185862A JP18586292A JPH06135289A JP H06135289 A JPH06135289 A JP H06135289A JP 4185862 A JP4185862 A JP 4185862A JP 18586292 A JP18586292 A JP 18586292A JP H06135289 A JPH06135289 A JP H06135289A
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章次 栗木
Masaru Kuroda
勝 黒田
Shuji Kubota
修司 久保田
Izumi Kinoshita
泉 木下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車載用音声認識装置に関し、運転の開始や乗
車に当然に伴う行為あるいは簡単な入力操作に基づいて
自動的に認識対照となる辞書が入れ換えられるようにし
た車載用音声認識装置を提供することを目的とする。 【構成】 ドライバーごとにイグニッションキー61〜
63を設け、イグニッションスイッチ60に挿入された
イグニッションキー61〜63の形状や磁気分布によっ
て登録者判別手段6でドライバーを判別し、この判別結
果に従って辞書切り換え部50に認識対照として該ドラ
イバーに対応する個別辞書51〜53を選択させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用音声認識装置に
係り、特に簡単な入力操作あるいは着席等の乗車に当然
伴う行為に基づいて自動的に認識対照となる辞書が入れ
換えられるようにした車載用音声認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば特開昭59−109096
号公報に開示されているように、車両に音声認識装置を
搭載して運転者、同乗者等が発声する音声によってワイ
パー、パワーウインド、ラジオ、テープレコーダ等の車
載機器の制御を行えるようにすることが提案されてい
る。
【0003】このような車載用音声認識装置では、マイ
クロフォンに入力された音声から抽出された特徴量のパ
ターンと登録者とを対応させて個別辞書に登録する辞書
作成手段と、登録者が入力した音声の特徴量と該登録者
に対応して選択された個別辞書のパターンとを比較して
音声入力の有無を認識し、その認識結果を出力する音声
認識手段とが設けられる。
【0004】しかしながら、この場合は登録者が特定さ
れていることが前提になっており、複数の運転手が交代
で乗務したり、同乗者が運転者と同じように車載機器を
音声で制御することはできない。
【0005】特開昭60−45448号公報に記載され
ている車載用音声認識装置では、運転者の音声と同乗者
の音声とが聞き分けられるようにしているので、非運転
系の車載機器ついては同乗者が運転者と同じように音声
で制御できる。
【0006】しかしながら、この従来例においても、特
定話者の音声を認識するようにしてあるので、複数の運
転者が交代で運転する場合には運転者が交代するごとに
個別辞書を替えなければならない。
【0007】そこで、複数の個別辞書を設け、使い始め
る時にドライバーがキーボードを用いて自分や自分の辞
書の番号を登録したりして、自分が運転する時にその名
前や番号を入力して自分の個別辞書を使うようにしてい
る。
【0008】しかしながら、この従来例では交代した運
転者が自分の名前や自分の辞書の番号を手入力しなけれ
ばならず、煩雑で不便に感じられる。
【0009】そこで、本出願人は特開平3−27459
3号公報に開示するように、運転席のシートの位置よっ
て運転者を判定し、運転交代に際して行われる座席の位
置合わせに連動して自動的に運転者の個別辞書が選択さ
れて使われるようにすることを提案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先願発明
によれば、運転者のプロポーションや運転姿勢によって
運転席が同じ位置にセットされることがあり、このよう
な場合には自分と他の運転者とを区別するため従来と同
じようにして手入力で辞書を自分が使う個別辞書に入れ
替える必要が生じてくる。
【0011】また、運転席以外に着座している同乗者が
音声で車載機器の制御をできるようにするためには、手
入力によって同乗者の名前や辞書の番号等を入力する必
要がある。
【0012】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、イグツニッションキーのイグニッションスイ
ッチへの差し込みや着席等、運転の開始や乗車に当然に
伴う行為あるいはメモリカードの差し込み等の簡単な入
力操作に基づいて自動的に認識対照となる辞書が入れ換
えられるようにした車載用音声認識装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の車載用音
声認識装置は、マイクロフォンに入力された音声から抽
出された特徴量のパターンと登録者とを対応させて個別
辞書に登録する辞書作成手段と、登録者が入力した音声
の特徴量と該登録者に対応して選択された個別辞書のパ
ターンとを比較して音声入力の有無を認識し、その認識
結果を出力する音声認識手段と、使用中の登録者を判別
する登録者判別手段と、辞書作成手段または音声認識手
段の作動時に登録者識別手段で判別した登録者に対応す
る個別辞書を選択する辞書選択手段とを備える車載用音
声認識装置において、上記登録者識別手段が各登録者に
対応して形状を異ならせたイグニッションキーと、イグ
ニッションスイッチに挿入されたイグニッションキーの
形状により登録者を判別するイグニッションキー判別部
とを備えることを特徴とする。
【0014】本発明の第2の車載用音声認識装置は、上
記第1の車載用音声認識装置のイグニッションキーとイ
グニッションキー判別部とに代えて、各登録者ないし各
登録者に対応する個別辞書を識別する情報が記録されて
いるメモリカードとカードリーダとが用いられ、カード
リードの読取内容に基づいて辞書選択手段が個別辞書を
選択することを特徴とする。
【0015】本発明の第3の車載用音声認識装置は、マ
イクロフォンに入力された音声から抽出された特徴量の
パターンと登録者とを対応させて個別辞書に登録する辞
書作成手段と、登録者が入力した音声の特徴量と該登録
者に対応して選択された個別辞書のパターンとを比較し
て音声入力の有無を認識し、その認識結果を出力する音
声認識手段とを備える車載用音声認識装置において、上
記各登録者に対応する個別辞書が各登録者の個別に所持
するメモリカードに設けられ、各メモリーカードが選択
的に装填されるカードリードを介して個別辞書が読み書
きされることを特徴とする。
【0016】本発明の第4の車載用音声認識装置は、マ
イクロフォンに入力された音声から抽出された特徴量の
パターンと登録者とを対応させて個別辞書に登録する辞
書作成手段と、登録者が入力した音声の特徴量と該登録
者に対応して選択された個別辞書のパターンとを比較し
て音声入力の有無を認識し、その認識結果を出力する音
声認識手段とを備える車載用音声認識装置において、個
別辞書として運転者に対応するドライバー用辞書と、同
乗者に対応する同乗者用辞書とが設けられ、運転席以外
の各座席への着席の有無を検出する乗車状態検出手段
と、乗車状態検出手段が検出した乗車状態に対応してド
ライバー用辞書またはこれとともに同乗者用辞書を認識
対照として選択する辞書選択手段を備えることを特徴と
する。
【0017】
【作 用】本発明の第1の車載用音声認識装置において
は、当該車両を運転する複数の運転者がそれぞれ登録者
となり、各運転者にそれぞれ形状の異なるイグニッショ
ッンキーと、各イグニッションキーに対応する個別辞書
とが割り当てられ、運転者はイルニッションキーをイグ
ニッショッスイッチに挿入するという運転開始に際して
行う動作を行うことにより使用する個別辞書を自動的に
自分に対応する個別辞書に切り換えることができる。
【0018】すなわち、各運転者の音声から辞書を作成
する登録時には、各運転者が自分に割り当てられたイグ
ニッションキーをイグニッションスイッチに差し込む
と、イグニッショッキー判別部がイグニッションスイッ
チに差し込まれたイグニッショッキーごとに異なる個別
辞書を辞書選択手段に選択させ、選択された個別辞書に
辞書作成手段によりマイクロフォンに入力された音声か
ら抽出された特徴量のパターンが登録される。
【0019】また、登録後に、各運転者が自分に割り当
てられたイグニッションキーをイグニッションスイッチ
に差し込むと、イグニッショッキー判別部がイグニッシ
ョンスイッチに差し込まれたイグニッショッキーごとに
異なる個別辞書を辞書選択手段に選択させ、音声認識手
段が選択された個別辞書に記録されているパターンと、
マイクロフォンを介して入力した現在の運転者の音声の
特徴量とを比較して音声入力の有無を認識し、その認識
結果を出力する。
【0020】本発明の第2の車載用音声認識装置におい
ては、例えば当該車両を運転する複数の運転者がそれぞ
れ登録者となり、各運転者に記憶内容が異なるメモリー
カードと個別辞書が割当てられ、各運転者はカードリー
ダに自分が所持するメモリーカードを挿入するという簡
単な操作を行うことにより使用する個別辞書を自動的に
自分に対応する個別辞書に切り換えることができる。
【0021】すなわち、各運転者の音声から辞書を作成
する登録時には、各運転者が自分に割り当てられたメモ
リカードをカードリーダに挿入してその記録内容を読み
取らせると、辞書選択手段がその読取内容に基づいてメ
モリカードごとに異なる個別辞書を選択し、選択された
個別辞書に辞書作成手段によりマイクロフォンに入力さ
れた音声から抽出された特徴量のパターンが登録され
る。
【0022】また、登録後に、各運転者が自分に割り当
てられたメモリカードをカードリーダにに差し込むと、
カードリーダが読み取った当該メモリーカードの記録内
容に基づいて辞書選択手段がメモリーカードごとに異な
る個別辞書を選択し、音声認識手段が選択された個別辞
書に記録されているパターンと、マイクロフォンを介し
て入力した現在の運転者の音声の特徴量とを比較して音
声入力の有無を認識し、その認識結果を出力する。
【0023】本発明の第3の車載用音声認識装置におい
ては、例えば当該車両を運転する複数の運転者がそれぞ
れ登録者となり、各運転者にそれぞれの個別辞書を記憶
させたメモリーカードが割当てられ、各運転者はカード
リーダに自分が所持するメモリーカードを挿入するとい
う簡単な操作を行うことにより使用する個別辞書を自動
的に自分に対応する個別辞書に切り換えることができ
る。
【0024】すなわち、各運転者の音声から辞書を作成
する登録時には、各運転者が自分に割り当てられたメモ
リカードをカードリーダに挿入して辞書作成手段により
作成した個別辞書をメモリーカード内に記録させる。
【0025】登録後に、各運転者が自分に割り当てられ
たメモリカードをカードリーダに挿入してその個別辞書
を読み取らせることにより、認識対照となる個別辞書を
自分の個別辞書に切り換えることができる。
【0026】本発明の第4の車載用音声認識装置におい
ては、登録者として運転者の他に助手席、後部席等の運
転席以外の座席に着席する同乗者も登録者とされ、運転
者にはドライバー用辞書が、同乗者には同乗者用辞書が
割当てられる。そして、同乗者は運転席以外の座席に着
席することにより認識対照として使用する個別辞書とし
てドライバー用辞書のほかに自動的に自分に対応する同
乗者用辞書を追加することができる。
【0027】すなわち、運転状態検出手段が運転席以外
の席に着席する同乗者の有無を検出し、同乗者がない場
合には辞書選択手段がドライバー用辞書を認識対照とな
る個別辞書として選択し、ドライバー用辞書に辞書作成
手段によりマイクロフォンに入力さり運転者の音声から
抽出された特徴量のパターンが登録され、同乗者が有る
場合には辞書選択手段がドライバー用辞書と、その同乗
者の座席に対応する同乗者用辞書とを認識対照となる個
別辞書として選択し、選択された同乗者用辞書に辞書作
成手段によりマイクロフォンに入力された運転者の音声
から抽出された特徴量のパターンがドライバー用辞書
に、マイクロフォンに入力された同乗者の音声から抽出
された特徴量のパターンが同乗者用辞書にそれぞれ登録
される。
【0028】また、同乗者用辞書の登録後に運転状態検
出手段が運転席以外の席に着席する同乗者の有無を検出
し、同乗者がない場合には辞書選択手段がドライバー用
辞書を認識対照となる個別辞書として選択し、音声認識
手段が選択されたドライバー用辞書に記録されているパ
ターンと、マイクロフォンを介して入力した現在の運転
者の音声の特徴量とを比較して音声入力の有無を認識
し、その認識結果を出力する。同乗者がある場合には、
辞書選択手段がドライバー用辞書と同乗者の座席に対応
する同乗者用辞書とが認識対照となる個別辞書として選
択し、音声認識手段が選択されたドライバー用辞書ある
いは同乗者用辞書に記録されているパターンと、マイク
ロフォンを介して入力した現在の運転者あるいは同乗者
の音声の特徴量とを比較して音声入力の有無を認識し、
その認識結果を出力する。
【0029】ドライバー辞書は単数であっても複数の運
転者に対応する複数の個別辞書であってもよい。また、
同乗者用辞書も例えば助手席同乗者用の助手席用辞書と
後部席同乗者用の後部席用辞書等を複数種類設けてもよ
く、更に各座席用の個別辞書を複数の同乗者に対応して
複数個設けてもよい。
【0030】
【実施例】本発明の一実施例に係る車載用音声認識装置
を図面に基づいて具体的に説明する。
【0031】図1は本発明の一実施例に係る車載用音声
認識装置の回路ブロック図であり、この装置は、マイク
ロフォン1によって入力した音声の特徴を特徴抽出部2
で抽出し、音声のパターンとして入力パターン記憶部3
に一端記憶させ、その記憶内容を登録部4によって辞書
部5に登録させるようにしている。
【0032】辞書部5には、複数の個別辞書51〜53
と登録する個別辞書51〜53を登録者ごとに切り換え
る辞書切り換え部50とが設けられる。
【0033】辞書切り換え部50は各個別辞書51〜5
3には音声登録している登録者を判別するトライバー判
別部6で判別された登録者に対応して入力された音声の
パターンを登録する個別辞書51〜53を選択し、選択
された個別辞書51〜53の読み書きを可能にするよう
に構成してある。
【0034】また、この音声認識装置は、辞書切り換え
部50によって選択された個別辞書51〜53から読み
出した音声のパターンと、現に入力され、特徴抽出部2
で抽出され、入力パターン記憶部3に記憶された音声の
パターンとを比較して一定レベル以上の類似が有る場合
に音声入力有と認識する認識部7と、認識部7が音声入
力有と認識した時にその認識結果を出力する結果出力部
8とが設けられる。
【0035】上記ドライバー判別部6は、形状あるいは
磁気分布が異なる複数のイグニッションキー61〜63
によって操作可能なイグニッションスイッチ60と、イ
グニッションスイッチ60に挿入されたイグニッション
キー61〜63の形状、あるいは、磁気分布等の差異に
基づいてイグニッションキー61〜63を判別するキー
判別部64と、この判別結果に基づいて辞書切り換え部
50にイグニッションスイッチ60に挿入されているイ
グニッションキー61〜63に対応する辞書51〜53
を選択させる制御部65とを備えている。
【0036】なお、上記イグニッションスイッチ60を
操作できるイグニッションキー61〜63の数は複数で
あれば特に限定されないが、ここではそれぞれ異なるド
ライバーによって所持される3つの形状が異なるイグニ
ッションキー61〜63が用いられる場合を例示してい
る。
【0037】この音声認識装置においては、音声を認識
するために、次のようにして予め各個別辞書51〜53
に各イグニッショッンキー61〜63を個別に所持する
ドライバーごとの音声の特徴がパターンとして登録され
る。
【0038】すなわち、例えばイグニッションキー61
をイグニッションスイッチ60に挿入することにより、
イグニッションスイッチ60に挿入されたキーがイグニ
ッションキー61であることをキー判別部64に判別さ
せ、この判別結果にしたがって制御部65によって辞書
切り換え部50に当該イグニッションキー61に対応す
る個別辞書51を選択させる。
【0039】この状態で、マイクロフォン1に当該イグ
ニッションキー61を所持するドライバーが車載機器を
制御するために発声する音声をマイクロフォン1に入力
すると、その音声の特徴が特徴抽出部2で抽出され、音
声のパターンとして入力パターン記憶部3に記憶され
る。
【0040】更に、登録部4がこの入力パターン記憶部
3に記憶させた音声のパターンを辞書切り換え部50を
介して選択された個別辞書51に書き込むことにより、
イグニッショッンキー61を所持するドライバーの音声
の特徴がパターンとして当該イグニッションキー61に
対応する個別辞書51に登録される。
【0041】この音声認識装置において音声の入力を認
識するためには、このようにして登録された個別辞書5
1の音声のパターンと、ドライバーが車載機器を制御す
るためにマイクロフォン1に入力した音声の特徴のパタ
ーンとが認識部7において比較される。
【0042】この場合、予め音声のパターンの登録を済
ませたドライバーが所持するイグニッションキー61を
イグニッションスイッチ60に挿入することにより、イ
グニッションスイッチ60に挿入されたキーがイグニッ
ションキー61であることをキー判別部64に判別さ
せ、この判別結果にしたがって制御部65によって辞書
切り換え部50に当該イグニッションキー61に対応す
る個別辞書51を選択させる。
【0043】この状態で、マイクロフォン1に入力され
た音声は、まず、特徴抽出部2において音声の特徴を抽
出され、音声のパターンとして入力パターン記憶部3に
記憶され、この入力パターン記憶部3に記憶される。
【0044】この入力パターン記憶部3に記憶された音
声のパターンと選択された個別辞書51に登録されてい
る音声のパターンとが認識部7において比較され共通す
る特徴の量が一定以上である場合にはイグニッショッン
キー61を所持するドライバーによる車載機器を制御す
るための音声のマイクロフォン1への入力有りと認識さ
れ、結果出力部8から認識有りの認識結果が出力され
る。
【0045】同様にして、他のイグニッションキー62
・63に対しては辞書切り換え部50がそのイグニッシ
ョンキー62・63に対応する個別辞書52・53を選
択し、選択された個別辞書52・53にそのイグニッシ
ョンキー62・63を所持するドライバーの音声のパタ
ーンが読み書きされる。
【0046】したがって、イグニッションキー61〜6
3をイグニッションスイッチ60に差し込むという各ド
ライバーがエンジンを始動する時に当然に伴う行為に基
づいて自動的に認識対照となる個別辞書51〜53が自
分に対応する個別辞書51〜53に入れ換えられ、自分
の名前や番号をキーボードによって手入力で入力する必
要がなくなる。
【0047】なお、この実施例のドライバー判別部6で
は、形状の異なるイグニッションキー61〜63を用い
てドライバーを判別すにように構成しているが、ドライ
バー判別部6は、外形形状が同一で、内部に埋設された
磁石によって形成される磁気分布が異なるようにしたイ
グニッションキーを用い、この磁気分布の差異からイグ
ニッションキーの違いを判別するように構成することも
可能である。
【0048】図2に示す本発明の他の実施例に係る車載
用音声認識装置においては、ドライバー判別部16がカ
ードリーダ160を備え、このカードリーダ160に選
択的に挿入されるメモリカード161〜163に記憶さ
せた個別辞書51〜53の番号にしたがって制御部16
4が辞書切り換え部50に当該メモリカード161〜1
63に個別に対応する個別辞書51〜53を選択させる
ようにしている。
【0049】すなわち、この車載用音声認識装置におい
ては、メモリカード161〜163の差換えという簡単
な操作で自動的に認識対照となる個別辞書51〜53が
自分に対応する個別辞書51〜53に入れ換えられるの
で、自分の名前や番号をキーボードによって手入力で入
力する煩わしさがなくなる。
【0050】なお、上記メモリカード161は各ドライ
バーが個別に所持し、それを所持するドライバーに対応
する個別辞書51〜53の番号の他に、該ドライバーが
選択する運転席の位置、バックミラーの位置、及びバン
ドルの位置の各データが記憶させてあり、カードリーダ
160によって読み出されたこれらのデータに基づいて
制御部164が運転席の位置を修正するシート位置修正
部91、バックミラーの位置を修正するパックミラー位
置修正部92及びハンドルの位置を修正するハンドル位
置修正部93が制御されるようにしてある。
【0051】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。
【0052】図3に示す本発明のまた他の実施例に係る
車載用音声認識装置においては、辞書部15にカードリ
ーダ150が設けられ、各ドライバーが個別に所持し、
このカードリーダ150に選択的に挿入されるメモリカ
ード15A・15Bにそのメモリカード15A・15B
を所持するドライバーに対応する個別辞書151・15
2を記録させてある。
【0053】この車載用音声認識装置においては、メモ
リカード15A・15Bの差換えという簡単な入力操作
によって自動的に認識対照となる個別辞書151・15
2が自分に対応する個別辞書151・152に入れ換え
られるので、自分の名前や番号をキーボードによって手
入力で入力する煩わしさがなくなる。
【0054】なお、このメモリカード15A・15Bに
は、前例と同様にそれを所持するドライバーに対応する
個別辞書151・153の番号の他に、該ドライバーが
選択する運転席の位置、バックミラーの位置、及びバン
ドルの位置の各データが記憶させてあり、カードリーダ
150によって読み出されたこれらのデータに基づいて
運転席の位置を修正するシート位置修正部91、バック
ミラーの位置を修正するパックミラー位置修正部92及
びハンドルの位置を修正するハンドル位置修正部93が
制御部94によって制御されるようにしてある。
【0055】図4に示す本発明のもう一つの実施例に係
る車載用音声認識装置においては、辞書部25に設けら
れる個別辞書としてドライバー用辞書251と、助手席
用辞書252と、後部席用辞書253とが設けられる。
また、助手席への同乗者の搭乗を検知する助手席検知部
261と、後部席への同乗者の搭乗を検知する後部席検
知部262と、これらの検知結果にしたがって辞書切り
代え部50の辞書選択動作を制御する制御部263とを
備える乗車状態検出部26が設けられる。
【0056】ここで、助手席検知部261及び後部席へ
の同乗者の搭乗を検知する後部席検知部262は、それ
ぞれの席への同乗者の搭乗を検出できるように構成して
あればよく、例えば圧力センサで同乗者の体重を検出す
ることによって同乗者の搭乗を検出したり、光センサや
超音波センサによって同乗者の搭乗を検出したりするよ
うに構成すればよい。
【0057】上記制御部263は特に限定されないが、
運転席以外の各席の同乗者の有無に対応して、例えば表
1に示すように、同乗者がいる座席に対応する個別辞書
を選択するように構成される。
【0058】
【表1】
【0059】また、入力パターン記憶部3に記憶された
音声のパターンは認識部17においてドライバーの音声
のパターンであるか、助手席同乗者の音声のパターンで
あるか、後部席同乗者の音声のパターンであるかを認識
して、ドライバーの音声のパターンをドライバー用辞書
251に、助手席同乗者の音声のパターンを助手席用辞
書252に、後部席同乗者の音声のパターンを後部席用
辞書253にそれぞれ分別して記録するようにしてい
る。
【0060】この実施例においては、ドライバー用辞書
251が同乗者の有無に関係なく認識対照の個別辞書と
して用いられ、助手席用辞書252と後部席用辞書25
3とが同乗者の乗車状態に対応して認識対照の個別辞書
として用いられる。
【0061】同乗者の乗車状態は乗車状態検出部26に
よって同乗者が運転席以外の席に着席するという乗車に
当然に伴う行為を検出することにより検出され、この検
出結果にしたがって自動的に認識対照として用いる個別
辞書が選択されるので、同乗者も運転者も同乗者が乗車
するごとに同乗者の名前や番号をキーボードによって手
入力で入力する煩わしさがなくなる。
【0062】なお、ここでは、ドライバー用辞書51は
ここでは1つだけ図示しているが、複数のドライバー用
辞書51を設けて、例えば上記の各実施例に示すように
その中の1つをドライバーに対応して選択するように構
成してもよい。
【0063】特にメモリカードに個別辞書を記録する場
合には、メモリカードにドライバー用辞書51とともに
助手席用辞書52、後部席用辞書53等の同乗者用辞書
を記録することが可能である。
【0064】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の第1の
車載用音声認識装置によれば、イグニッションキーをイ
グニッションスイッチに差し込むという運転の開始に当
然に行われる行為によって自動的にドライバーが判別さ
れ、認識対照となる個別辞書がそのドライバーに対応し
た個別辞書に切り換えられるので、ドライバーが交代す
るごとにドライバーの名前やドライバーに対応する個別
辞書の番号を手入力する煩わしさがなくなり、操作性が
高められる。
【0065】本発明の第2の車載用音声認識装置によれ
ば、メモリカードをカードーダに差し込むという簡単な
操作によって自動的にドライバーが判別され、認識対照
となる個別辞書がそのドライバーに対応した個別辞書に
切り換えられるので、ドライバーが交代するごとにドラ
イバーの名前やドライバーに対応する個別辞書の番号を
手入力する煩わしさがなくなり、操作性が高められる。
【0066】本発明の第3の車載用音声認識装置によれ
ば、メモリカードをカードーダに差し込むという簡単な
操作によって認識対照となる個別辞書がドライバーに対
応する個別辞書に差換えられるので、ドライバーが交代
するごとにドライバーの名前やドライバーに対応する個
別辞書の番号を手入力する煩わしさがなくなり、操作性
が高められる。
【0067】本発明の第4の車載用音声認識装置によれ
ば、同乗者が運転席以外の座席にすわることにより自動
的に認識対照としての個別辞書に同乗者の座席に対応し
た同乗者用辞書が加えられるので、同乗者が乗車するご
とにその名前や個別辞書の番号を手入力する煩わしさが
なくなり、操作性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路ブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例の回路ブロック図である。
【図3】本発明のまた他の実施例の回路ブロック図であ
る。
【図3】本発明のもう一つの実施例の回路ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 マイクロフォン 2 特徴抽出部 3 入力パターン記憶部 4 登録部 5 辞書部 6 ドライバー判別部 7 認識部 8 結果出力部 15 辞書部 15A メモリカード 15B メモリカード 16 ドライバー判定部 17 認識部 25 辞書部 26 乗車状態検出部 50 辞書切り換え部 51 個別辞書 52 個別辞書 53 個別辞書 60 イグニッションスイッチ 61 イグニッションキー 62 イグニッションキー 63 イグニッションキー 64 キー判別部 65 制御部 150 カードリーダ 151 個別辞書 152 個別辞書 160 カードリーダ 161 メモリカード 162 メモリカード 163 メモリカード 164 制御部 250 カードリーダ 251 ドライバー用辞書 252 同乗者用辞書 253 後部席用辞書 261 助手席検知部 261 後部席検知部 263 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路ブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例の回路ブロック図である。
【図3】本発明のまた他の実施例の回路ブロック図であ
る。
【図4】本発明のもう一つの実施例の回路ブロック図で
ある。
【符号の説明】 1 マイクロフォン 2 特徴抽出部 3 入力パターン記憶部 4 登録部 5 辞書部 6 ドライバー判別部 7 認識部 8 結果出力部 15 辞書部 15A メモリカード 15B メモリカード 16 ドライバー判定部 17 認識部 25 辞書部 26 乗車状態検出部 50 辞書切り換え部 51 個別辞書 52 個別辞書 53 個別辞書 60 イグニッションスイッチ 61 イグニッションキー 62 イグニッションキー 63 イグニッションキー 64 キー判別部 65 制御部 150 カードリーダ 151 個別辞書 152 個別辞書 160 カードリーダ 161 メモリカード 162 メモリカード 163 メモリカード 164 制御部 250 カードリーダ 251 ドライバー用辞書 252 同乗者用辞書 253 後部席用辞書 261 助手席検知部 261 後部席検知部 263 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 泉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロフォンに入力された音声から抽
    出された特徴量のパターンと登録者とを対応させて個別
    辞書に登録する辞書作成手段と、登録者が入力した音声
    の特徴量と該登録者に対応して選択された個別辞書のパ
    ターンとを比較して音声入力の有無を認識し、その認識
    結果を出力する音声認識手段と、使用中の登録者を判別
    する登録者判別手段と、辞書作成手段または音声認識手
    段の作動時に登録者識別手段で判別した登録者に対応す
    る個別辞書を選択する辞書選択手段とを備える車載用音
    声認識装置において、 上記登録者識別手段が各登録者に対応して形状を異なら
    せたイグニッションキーと、イグニッションスイッチに
    挿入されたイグニッションキーの形状により登録者を判
    別するイグニッションキー判別部とを備えることを特徴
    とする車載用音声認識装置。
  2. 【請求項2】 上記イグニッションキーとイグニッショ
    ンキー判別部とに代えて、各登録者ないし各登録者に対
    応する個別辞書を識別する情報が記録されているメモリ
    カードとカードリーダとが用いられ、カードリードの読
    取内容に基づいて辞書選択手段が個別辞書を選択するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車載用音声認識装置。
  3. 【請求項3】 マイクロフォンに入力された音声から抽
    出された特徴量のパターンと登録者とを対応させて個別
    辞書に登録する辞書作成手段と、登録者が入力した音声
    の特徴量と該登録者に対応して選択された個別辞書のパ
    ターンとを比較して音声入力の有無を認識し、その認識
    結果を出力する音声認識手段とを備える車載用音声認識
    装置において、 上記各登録者に対応する個別辞書が各登録者の個別に所
    持するメモリカードに設けられ、各メモリーカードが選
    択的に装填されるカードリーダを介して個別辞書が読み
    書きされることを特徴とする車載用音声認識装置。
  4. 【請求項4】 マイクロフォンに入力された音声から抽
    出された特徴量のパターンと登録者とを対応させて個別
    辞書に登録する辞書作成手段と、登録者が入力した音声
    の特徴量と該登録者に対応して選択された個別辞書のパ
    ターンとを比較して音声入力の有無を認識し、その認識
    結果を出力する音声認識手段とを備える車載用音声認識
    装置において、 個別辞書として運転者に対応するドライバー用辞書と、
    同乗者に対応する同乗者用辞書とが設けられ、運転席以
    外の各座席への着席の有無を検出する乗車状態検出手段
    と、乗車状態検出手段が検出した乗車状態に対応してド
    ライバー用辞書またはこれとともに同乗者用辞書を認識
    対照として選択する辞書選択手段を備えることを特徴と
    する車載用音声認識装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000310535A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Alpine Electronics Inc 車載情報機器設定装置
JP2006098331A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Clarion Co Ltd ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びナビゲーションプログラム
JP2009069172A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 議事録作成装置、議事録作成システム、議事録作成方法および議事録作成プログラム
JP2012053218A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 音響処理装置および音響処理プログラム
KR20150018943A (ko) * 2013-08-12 2015-02-25 현대자동차주식회사 자동차용 시동키를 이용한 아이엠에스 구동 장치
JP2015129794A (ja) * 2014-01-06 2015-07-16 株式会社デンソー 音声認識装置

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