JPH0613498B2 - 置換−4−クロマノン類の製造方法 - Google Patents
置換−4−クロマノン類の製造方法Info
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- JPH0613498B2 JPH0613498B2 JP15802886A JP15802886A JPH0613498B2 JP H0613498 B2 JPH0613498 B2 JP H0613498B2 JP 15802886 A JP15802886 A JP 15802886A JP 15802886 A JP15802886 A JP 15802886A JP H0613498 B2 JPH0613498 B2 JP H0613498B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は中間体の製造方法に関する。更に詳しくは医
薬、農薬、光増感剤の原料として有用なクロマノン誘導
体の製造方法に関する。
薬、農薬、光増感剤の原料として有用なクロマノン誘導
体の製造方法に関する。
従来の技術 本発明で目的とする置換−4−クロマノンは医薬、農
薬、光増感剤等の原料として有用な化合物である。特
に、6−フルオロ−4−クロマノンは、アルドースレダ
クターゼ阻害剤として糖尿病の治療に用いられる「ソル
ビニル」として知られる医薬品の中間体として重要であ
る。
薬、光増感剤等の原料として有用な化合物である。特
に、6−フルオロ−4−クロマノンは、アルドースレダ
クターゼ阻害剤として糖尿病の治療に用いられる「ソル
ビニル」として知られる医薬品の中間体として重要であ
る。
4−クロマノン類の製造方法についての従来の技術とし
て例えば、特開昭53-53653・特開昭60-13774等に記載さ
れている様に3−(4−フルオロフェノキシ)プロピオ
ン酸にポリリン酸を作用させる事により、粗6−フルオ
ロ−4−クロマノンとなしこれを再結晶(精製)して目
的物をえる方法が知られている。また、J.Am.Chem.Soc.
76.5065(1954)においては、3−(4−クロロフェノキ
シ)プロピオン酸又は、3−(4−ニトロフェノキシ)
プロピオン酸を、濃硫酸で脱水閉環し、66%の収率で
6−クロロ−4−クロマノンを、又17%の収率で6−
ニトロ−4−クロマノンを得ている。
て例えば、特開昭53-53653・特開昭60-13774等に記載さ
れている様に3−(4−フルオロフェノキシ)プロピオ
ン酸にポリリン酸を作用させる事により、粗6−フルオ
ロ−4−クロマノンとなしこれを再結晶(精製)して目
的物をえる方法が知られている。また、J.Am.Chem.Soc.
76.5065(1954)においては、3−(4−クロロフェノキ
シ)プロピオン酸又は、3−(4−ニトロフェノキシ)
プロピオン酸を、濃硫酸で脱水閉環し、66%の収率で
6−クロロ−4−クロマノンを、又17%の収率で6−
ニトロ−4−クロマノンを得ている。
また、3−フェノキシプロピオン酸類を、五塩化りん、
や塩化チオニル等で、相当する酸クロライドとし、塩化
アルミニウムや塩化第二鉄等のルイス酸触媒で、フリー
デルクラフツ型の反応を行いクロマノン類を製造する方
法等も容易に考えられる方法である。ベンゼン系の溶媒
中五酸化リンで脱水閉環する事もよく知られている。
(例えば、J.Indian.Chem.Soc.16,639(1939)) 発明が解決しようとする問題点 従来の技術においては、いづれも試薬が高価であると
か、反応の収率が悪いとか、得られる目的物の純度が悪
いとか、反応中や、反応後の操作がやっかいであると
か、又廃棄物処理の問題があったりして工業的有利さで
置換−4−クロマノン類を製造する方法が確立されてい
るとはいいがたい。例えば、ポリリン酸を用いる方法で
は、収率は約90%とかなり高いが、ポリリン酸は、高
価であり、廃棄物の処理に大きな問題がある。
や塩化チオニル等で、相当する酸クロライドとし、塩化
アルミニウムや塩化第二鉄等のルイス酸触媒で、フリー
デルクラフツ型の反応を行いクロマノン類を製造する方
法等も容易に考えられる方法である。ベンゼン系の溶媒
中五酸化リンで脱水閉環する事もよく知られている。
(例えば、J.Indian.Chem.Soc.16,639(1939)) 発明が解決しようとする問題点 従来の技術においては、いづれも試薬が高価であると
か、反応の収率が悪いとか、得られる目的物の純度が悪
いとか、反応中や、反応後の操作がやっかいであると
か、又廃棄物処理の問題があったりして工業的有利さで
置換−4−クロマノン類を製造する方法が確立されてい
るとはいいがたい。例えば、ポリリン酸を用いる方法で
は、収率は約90%とかなり高いが、ポリリン酸は、高
価であり、廃棄物の処理に大きな問題がある。
また、この方法で得られる目的物の純度が悪いので、再
結晶又は昇華等による精製が必要であると特開昭53-536
53及び特開昭60-13774に記載されている。
結晶又は昇華等による精製が必要であると特開昭53-536
53及び特開昭60-13774に記載されている。
濃硫酸を用いる閉環法では収率が低く、また、多量の廃
硫酸の処理に問題もある。
硫酸の処理に問題もある。
酸クロライドを経由し、フリーデルクラフツ型の反応を
おこさせる場合は、高価な試薬を必要とし、また操作が
繁雑であり、酸クロライドの様な活性の高い状態を経由
するために、分子間の反応や溶媒との反応が起きるとい
った欠点が考えられる。ベンゼン系の溶媒中で五酸化リ
ンを使用する方法も、やはり試薬が高価であるとか、廃
棄物の問題、溶媒との反応が起きるといった様な問題が
ある。
おこさせる場合は、高価な試薬を必要とし、また操作が
繁雑であり、酸クロライドの様な活性の高い状態を経由
するために、分子間の反応や溶媒との反応が起きるとい
った欠点が考えられる。ベンゼン系の溶媒中で五酸化リ
ンを使用する方法も、やはり試薬が高価であるとか、廃
棄物の問題、溶媒との反応が起きるといった様な問題が
ある。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記の問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、ハロゲノスルホン酸又は、SO3を使用して3−フェ
ノキシプロピオン酸誘導体を脱水閉環せしめ目的物をえ
るという方法により前記したような問題点を解決できる
ことを見出し、本発明を完成させた。
果、ハロゲノスルホン酸又は、SO3を使用して3−フェ
ノキシプロピオン酸誘導体を脱水閉環せしめ目的物をえ
るという方法により前記したような問題点を解決できる
ことを見出し、本発明を完成させた。
即ち本発明は式(2) (式(2)においてX,Y及びZはそれぞれ独立にH,F,Cl,Br,
NO2,C1〜4のアルキル又はC1〜4のアルコキシを表
す。但しX,Y,Zが共にHを表すことはない) で示される3−フェノキシプロピオン酸誘導体をWSO3H
(WはF又はClを表す)又はSO3の存在下に脱水閉環す
ることを特徴とする式(1) (式(1)においてX,Y及びZは前記と同じ意味を表す) で示される置換−4−クロマノン類の製造方法を提供す
る。
NO2,C1〜4のアルキル又はC1〜4のアルコキシを表
す。但しX,Y,Zが共にHを表すことはない) で示される3−フェノキシプロピオン酸誘導体をWSO3H
(WはF又はClを表す)又はSO3の存在下に脱水閉環す
ることを特徴とする式(1) (式(1)においてX,Y及びZは前記と同じ意味を表す) で示される置換−4−クロマノン類の製造方法を提供す
る。
本発明の方法は安価な試薬を使用し、簡単な操作により
高収率で目的物をえることができるので工業的メリット
が極めて大きい。なお廃棄物処理の問題も脱水閉環剤(W
SO3H)としてクロルスルホン酸(ClSO3H)又はSO3を用いた
場合には工業的に大きな支障になることはない。
高収率で目的物をえることができるので工業的メリット
が極めて大きい。なお廃棄物処理の問題も脱水閉環剤(W
SO3H)としてクロルスルホン酸(ClSO3H)又はSO3を用いた
場合には工業的に大きな支障になることはない。
本発明の方法を実施するに当り、脱水閉環剤として用い
るハロゲノスルホン酸(WSO3H)はクロロスルホン酸又は
フルオロスルホン酸であり、クロロスルホン酸が特に優
れている。これらの使用量は、原料である前記式(2)で
示される3−フェノキシプロピオン酸誘導体の0.8倍モ
ルから10倍モル、好ましくは1〜5倍モルである。ハ
ロゲノスルホン酸はできるだけ純粋なものがよいが、ハ
ロゲン化水素、硫酸等を若干含むものであっても差しつ
かえないが、これらの不純物が多量に存在すると収率低
下を招くおそれがある。又SO3としては無水硫酸、又は
発煙硫酸の形で用いる事ができるが、発煙硫酸の場合
は、できるだけ高濃度のものが望ましい。30%程度以
上の発煙硫酸を用いた時、良い結果が得られる。この使
用量はSO3として3−フェノキシ−プロピオン酸誘導体
の1〜6倍モル特に1.5〜4倍モルが最適である。
るハロゲノスルホン酸(WSO3H)はクロロスルホン酸又は
フルオロスルホン酸であり、クロロスルホン酸が特に優
れている。これらの使用量は、原料である前記式(2)で
示される3−フェノキシプロピオン酸誘導体の0.8倍モ
ルから10倍モル、好ましくは1〜5倍モルである。ハ
ロゲノスルホン酸はできるだけ純粋なものがよいが、ハ
ロゲン化水素、硫酸等を若干含むものであっても差しつ
かえないが、これらの不純物が多量に存在すると収率低
下を招くおそれがある。又SO3としては無水硫酸、又は
発煙硫酸の形で用いる事ができるが、発煙硫酸の場合
は、できるだけ高濃度のものが望ましい。30%程度以
上の発煙硫酸を用いた時、良い結果が得られる。この使
用量はSO3として3−フェノキシ−プロピオン酸誘導体
の1〜6倍モル特に1.5〜4倍モルが最適である。
式(1)で示される本発明の目的とする化合物の例として
は例えば6−フルオロ−4−クロマノン、6−クロロ−
4−クロマノン、6−ブロモ−4−クロマノン、8−フ
ルオロ−4−クロマノン、8−クロロ−4−クロマノ
ン、8−ブロモ−4−クロマノン等のハロゲノ−4−ク
ロマノン類、6−メチル−4−クロマノン、6−イソプ
ロピル−4−クロマノン等のアルキル−4−クロマノン
類、6−メトキシ−4−クロマノン等のアルコキシクロ
マノン類、6−ニトロ−4−クロマノン等のニトロ−4
−クロマノン類、6,8−ジフルオロ−4−クロマノン、
8−クロロ−6−フルオロ−4−クロマノン、5,8−ジ
クロロ−4−クロマノン、6,7−ジフルオロ−4−クロ
マノン、5,8−ジフルオロ−4−クロマノン等のジハロ
ゲノ−4−クロマノン類、6,8−ジメチル−4−クロマ
ノン、6,7−ジメチル−4−クロマノン、6−イソプロ
ピル−8−メチル−4−クロマノン等のジアルキル−4
−クロマノン類、6,7−ジメトキシ−4−クロマノン等
のジメトキシ−4−クロマノン類、8−フルオロ−6−
メトキシ−4−クロマノン等のアルコキシ−ハロゲノ−
4−クロマノン類、5,8−ジクロロ−6−メトキシ−4
−クロマノン、5,8−ジフルオロ−6−メトキシ−4−
クロマノン等のアルコキシ−ジハロゲノ−4−クロマノ
ン類、8−クロロ−6−メチル−4−クロマノン、6−
フルオロ−8−メチル−4−クロマノン等のアルキル−
ハロゲノ−4−クロマノン類等をあげることができる。
は例えば6−フルオロ−4−クロマノン、6−クロロ−
4−クロマノン、6−ブロモ−4−クロマノン、8−フ
ルオロ−4−クロマノン、8−クロロ−4−クロマノ
ン、8−ブロモ−4−クロマノン等のハロゲノ−4−ク
ロマノン類、6−メチル−4−クロマノン、6−イソプ
ロピル−4−クロマノン等のアルキル−4−クロマノン
類、6−メトキシ−4−クロマノン等のアルコキシクロ
マノン類、6−ニトロ−4−クロマノン等のニトロ−4
−クロマノン類、6,8−ジフルオロ−4−クロマノン、
8−クロロ−6−フルオロ−4−クロマノン、5,8−ジ
クロロ−4−クロマノン、6,7−ジフルオロ−4−クロ
マノン、5,8−ジフルオロ−4−クロマノン等のジハロ
ゲノ−4−クロマノン類、6,8−ジメチル−4−クロマ
ノン、6,7−ジメチル−4−クロマノン、6−イソプロ
ピル−8−メチル−4−クロマノン等のジアルキル−4
−クロマノン類、6,7−ジメトキシ−4−クロマノン等
のジメトキシ−4−クロマノン類、8−フルオロ−6−
メトキシ−4−クロマノン等のアルコキシ−ハロゲノ−
4−クロマノン類、5,8−ジクロロ−6−メトキシ−4
−クロマノン、5,8−ジフルオロ−6−メトキシ−4−
クロマノン等のアルコキシ−ジハロゲノ−4−クロマノ
ン類、8−クロロ−6−メチル−4−クロマノン、6−
フルオロ−8−メチル−4−クロマノン等のアルキル−
ハロゲノ−4−クロマノン類等をあげることができる。
又式(2)で示される本発明で原料として用いる3−フェ
ノキシプロピオン酸誘導体の具体例としては次のような
ものが挙げられる。
ノキシプロピオン酸誘導体の具体例としては次のような
ものが挙げられる。
反応は、式(2)の3−フェノキシプロピオン酸誘導体を
溶媒の存在下、又は非存在下でハロゲノスルホン酸又は
SO3と−30〜+100℃好ましくは、−10℃〜+7
0℃の温度で接触させることにより実施される。この際
の溶媒としては、本反応条件下でハロゲノスルホン酸又
はSO3と反応しないものを使用するのがよくその例をあ
げると、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、塩
化エチレン、パークレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素
類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素
類、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン等のニトロ又はハロゲン化芳香族炭化水素類、アセト
ニトリル、プロピオニトリル等の脂肪族ニトリル類、ニ
トロメタン、ニトロエタン等の脂肪族ニトロ化合物類、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の低級脂肪酸類等をあげる
ことができるが、特に、これらに限定されるものではな
い。
溶媒の存在下、又は非存在下でハロゲノスルホン酸又は
SO3と−30〜+100℃好ましくは、−10℃〜+7
0℃の温度で接触させることにより実施される。この際
の溶媒としては、本反応条件下でハロゲノスルホン酸又
はSO3と反応しないものを使用するのがよくその例をあ
げると、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、塩
化エチレン、パークレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素
類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素
類、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン等のニトロ又はハロゲン化芳香族炭化水素類、アセト
ニトリル、プロピオニトリル等の脂肪族ニトリル類、ニ
トロメタン、ニトロエタン等の脂肪族ニトロ化合物類、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の低級脂肪酸類等をあげる
ことができるが、特に、これらに限定されるものではな
い。
溶媒の使用量は、原料である3−フェノキシプロピン酸
誘導体に対し1〜10重量倍程度使用するのが適当であ
る。
誘導体に対し1〜10重量倍程度使用するのが適当であ
る。
場合によっては、溶媒を用いず、ハロゲノスルホン酸又
は発煙硫酸の中に3−フェノキシプロピオン酸類を徐々
に添加して反応させることも出来る。
は発煙硫酸の中に3−フェノキシプロピオン酸類を徐々
に添加して反応させることも出来る。
溶媒を用いる場合には、溶媒中に式(2)で示される3−
フェノキシプロピオン酸誘導体を溶解又は懸濁させてお
き、ハロゲノスルホン酸又は発煙硫酸を滴下する方法が
好ましい。
フェノキシプロピオン酸誘導体を溶解又は懸濁させてお
き、ハロゲノスルホン酸又は発煙硫酸を滴下する方法が
好ましい。
反応時間は原料の種類、反応温度、ハロゲノスルホン酸
又はSO3の使用量により変わるが通常の条件下では0.5時
間から8時間程度で完結させるのが好ましい。
又はSO3の使用量により変わるが通常の条件下では0.5時
間から8時間程度で完結させるのが好ましい。
反応終了後は、反応液を氷水中に注ぎ、溶媒抽出により
目的物を採取するか、目的物が結晶として析出する場合
には過により取り出す。
目的物を採取するか、目的物が結晶として析出する場合
には過により取り出す。
本発明の方法によってえられる置換−4−クロマノン類
は十分な純度を有するのでこのまま医薬、農薬、光増感
剤の原料として用いられるが必要に応じて再結晶などに
よって精製してもよい。
は十分な純度を有するのでこのまま医薬、農薬、光増感
剤の原料として用いられるが必要に応じて再結晶などに
よって精製してもよい。
本発明の方法は、高価な原料を用いることもなく高純
度、高収率で置換−4−クロマノン類をえることができ
るので工業的価値が極めてたかい。
度、高収率で置換−4−クロマノン類をえることができ
るので工業的価値が極めてたかい。
実施例 本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1. 50mlのフラスコ中にクロロスルホン酸を10g仕込
み、氷浴で3〜5℃に冷却しつつ、3−(4−フルオロ
フェノキシ)プロピオン酸5gを1時間を要して徐々に
添加した。仕込終了後、0.5時間攪拌し、20gの氷と
20gの水を攪拌している中に徐々に反応混合物を注ぎ
沈殿を生成させた。この沈殿を別し水洗した。デシケ
ータで乾燥後、白色の6−フルオロ−4−クロマノンが
3.71g得られた。融点は、115〜117.5℃、収率は82.
3%、GC純度は99.9%(GC測定条件後記)であっ
た。
み、氷浴で3〜5℃に冷却しつつ、3−(4−フルオロ
フェノキシ)プロピオン酸5gを1時間を要して徐々に
添加した。仕込終了後、0.5時間攪拌し、20gの氷と
20gの水を攪拌している中に徐々に反応混合物を注ぎ
沈殿を生成させた。この沈殿を別し水洗した。デシケ
ータで乾燥後、白色の6−フルオロ−4−クロマノンが
3.71g得られた。融点は、115〜117.5℃、収率は82.
3%、GC純度は99.9%(GC測定条件後記)であっ
た。
実施例2. 50mlのフラスコに塩化メチレン20g及び3−(4−
フルオロフェノキシ)−プロピオン酸5gを仕込み攪拌
しつつ3〜5℃に冷却した。ここに、6.3gのクロロス
ルホン酸を0.5時間を要して滴下し、滴下終了後5℃に
て3時間攪拌した。これを氷水中にあけ、塩化メチレン
を50g追加して抽出した。
フルオロフェノキシ)−プロピオン酸5gを仕込み攪拌
しつつ3〜5℃に冷却した。ここに、6.3gのクロロス
ルホン酸を0.5時間を要して滴下し、滴下終了後5℃に
て3時間攪拌した。これを氷水中にあけ、塩化メチレン
を50g追加して抽出した。
塩化メチレン層を薄いカ性ソーダ水溶液10mlで洗浄し
た。ロータリーエバポレータで塩化メチレンを留去する
と白色の6−フルオロ−4−クロマノンが得られた。6
0℃で乾燥した後、収量は、4.07gであり、収率は90.2
%であった。融点は116〜118℃を示した。ガスク
ロマトグラフによる純度は99.9%であった。
た。ロータリーエバポレータで塩化メチレンを留去する
と白色の6−フルオロ−4−クロマノンが得られた。6
0℃で乾燥した後、収量は、4.07gであり、収率は90.2
%であった。融点は116〜118℃を示した。ガスク
ロマトグラフによる純度は99.9%であった。
実施例3. 溶媒として、20gの塩化エチレンを用いた他は、実施
例2と同様に反応させた。反応終了後氷水アケして塩化
メチレンで同様に処理して4.1gの6−フルオロ−4−
クロマノンを得た。収率は91%であり、融点は116
〜118℃を示した。GC純度は99.9%であった。
例2と同様に反応させた。反応終了後氷水アケして塩化
メチレンで同様に処理して4.1gの6−フルオロ−4−
クロマノンを得た。収率は91%であり、融点は116
〜118℃を示した。GC純度は99.9%であった。
実施例4〜11. 実施例2に準じて、種々の4−クロマノン類を得た。
結果を表にして示す。生成物はいづれもMassスペクトル
で最大ピークが分子量と一致した。
で最大ピークが分子量と一致した。
実施例12. 50mlのフラスコに塩化メチレン25g及び3−(4−
フルオロフェノキシ)−プロピオン酸5gを仕込み攪拌
した。これを0℃に冷却しここに60%発煙硫酸7.25g
を40分で滴下した。温度は5℃以下に保持した。滴下
終了後2℃で30分攪拌し反応を終了した。これを4.3
gのカ性ソーダを溶解している水12g中に15℃以下
で滴下した。温度が上昇しない様に氷40gを途中で添
加した。この後pHを8とし、加熱して塩化メチレンを留
去した。析出している結晶を冷却後、別し、水洗、乾
燥して3.96gの6−フルオロ−4−クロマノンを得た。
収率は88%であった。
フルオロフェノキシ)−プロピオン酸5gを仕込み攪拌
した。これを0℃に冷却しここに60%発煙硫酸7.25g
を40分で滴下した。温度は5℃以下に保持した。滴下
終了後2℃で30分攪拌し反応を終了した。これを4.3
gのカ性ソーダを溶解している水12g中に15℃以下
で滴下した。温度が上昇しない様に氷40gを途中で添
加した。この後pHを8とし、加熱して塩化メチレンを留
去した。析出している結晶を冷却後、別し、水洗、乾
燥して3.96gの6−フルオロ−4−クロマノンを得た。
収率は88%であった。
実施例13. 実施例12において60%発煙硫酸7.25gのかわりに3
0%発煙硫酸14.5gを用い、また反応終了後のクエンチ
はカ性ソーダ12.6gを含む28%の水溶液を用い、氷は
75g使用する他は、実施例12と同様にして処理して
6−フルオロ−4−クロマノンをえた。収量は3.70gで
あり、収率は82%であった。融点は115〜117℃
でありガスクロマトグラフでの純度は99.8%であった。
0%発煙硫酸14.5gを用い、また反応終了後のクエンチ
はカ性ソーダ12.6gを含む28%の水溶液を用い、氷は
75g使用する他は、実施例12と同様にして処理して
6−フルオロ−4−クロマノンをえた。収量は3.70gで
あり、収率は82%であった。融点は115〜117℃
でありガスクロマトグラフでの純度は99.8%であった。
実施例14. 50mlフラスコに3−(4−ブロモフェノキシ)プロピ
オン酸5g、塩化メチレン35gを仕込み、2℃におい
て60%発煙硫酸5.7gを30分で滴下し、3℃にて3
0分間攪拌した。その後、多量の氷水中に注ぎ、塩化メ
チレン50gを追加して抽出した。塩化メチレン層を薄
いカ性ソーダ水溶液で洗浄し、エバポレータで塩化メチ
レンを留去した。乾燥後6−ブロモ−4−クロマノン3.
56gが得られ、収率は77%であった。融点は78〜7
9℃であり、ガスクロマトグラフによる純度は97.1%で
あった。
オン酸5g、塩化メチレン35gを仕込み、2℃におい
て60%発煙硫酸5.7gを30分で滴下し、3℃にて3
0分間攪拌した。その後、多量の氷水中に注ぎ、塩化メ
チレン50gを追加して抽出した。塩化メチレン層を薄
いカ性ソーダ水溶液で洗浄し、エバポレータで塩化メチ
レンを留去した。乾燥後6−ブロモ−4−クロマノン3.
56gが得られ、収率は77%であった。融点は78〜7
9℃であり、ガスクロマトグラフによる純度は97.1%で
あった。
実施例15. 実施例14と同様に5gの3−(2,4−ジメチルフェノ
キシ)プロピオン酸を3.4gの60%発煙硫酸を用いて
閉環した。3.2gの6,8−ジメチル−4−クロマノンが得
られ、収率は71%であった。冷却してもオイル状であ
り、ガスクロマトグラフによる純度は97%であった。
(ガスクロマトグラフ条件は前記した条件による) 発明の効果 置換−4−クロマノン類が、安価なハロゲンスルホン酸
又はSO3を用いる事により工業的に有利に製造できる様
になった。
キシ)プロピオン酸を3.4gの60%発煙硫酸を用いて
閉環した。3.2gの6,8−ジメチル−4−クロマノンが得
られ、収率は71%であった。冷却してもオイル状であ
り、ガスクロマトグラフによる純度は97%であった。
(ガスクロマトグラフ条件は前記した条件による) 発明の効果 置換−4−クロマノン類が、安価なハロゲンスルホン酸
又はSO3を用いる事により工業的に有利に製造できる様
になった。
Claims (1)
- 【請求項1】式(2) (式(2)においてX,Y及びZはそれぞれ独立にH,F,Cl,Br,
NO2,C1〜4のアルキル又はC1〜4のアルコキシを表
す。但しX,Y,Zが共にHを表すことはない) で示される3−フェノキシプロピオン酸誘導体をWSO3H
(WはF又はClを表す)又はSO3の存在下に脱水閉環す
ることを特徴とする式(1) (式(1)においてX,Y及びZは前記と同じ意味を表す) で示される置換−4−クロマノン類の製造方法
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61-75604 | 1986-04-03 | ||
JP7560486 | 1986-04-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6345272A JPS6345272A (ja) | 1988-02-26 |
JPH0613498B2 true JPH0613498B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=13580977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15802886A Expired - Lifetime JPH0613498B2 (ja) | 1986-04-03 | 1986-07-07 | 置換−4−クロマノン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613498B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4601009B2 (ja) | 2007-03-30 | 2010-12-22 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
JP5255369B2 (ja) * | 2007-09-25 | 2013-08-07 | 富士フイルム株式会社 | 光硬化性コーティング組成物、オーバープリント及びその製造方法 |
JP5106285B2 (ja) * | 2008-07-16 | 2012-12-26 | 富士フイルム株式会社 | 光硬化性組成物、インク組成物、及び該インク組成物を用いたインクジェット記録方法 |
-
1986
- 1986-07-07 JP JP15802886A patent/JPH0613498B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6345272A (ja) | 1988-02-26 |
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