JPH06134510A - 厚鋼板の圧延方法 - Google Patents

厚鋼板の圧延方法

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JPH06134510A
JPH06134510A JP4310919A JP31091992A JPH06134510A JP H06134510 A JPH06134510 A JP H06134510A JP 4310919 A JP4310919 A JP 4310919A JP 31091992 A JP31091992 A JP 31091992A JP H06134510 A JPH06134510 A JP H06134510A
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JP
Japan
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value
thickness
rolling
agc
steel plate
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JP4310919A
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English (en)
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Shigeto Hojo
成人 北條
Yoshitaka Hayashi
美孝 林
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板の形状を含めた鋼板を、その板厚が目標
板厚を下回ることなく圧延することができる。 【構成】 プロセスコンピューター20によって、iパス
における鋼板の実績板厚が鋼板の目標板厚の下限値を下
回らない許容最大荷重変動値を予め演算し、AGCコン
トローラー17によって、iパスの荷重変動値が前記許容
最大荷重変動値を超えているか否かを判定し、超えてい
る場合には、前記許容最大荷重変動値を前記荷重変動値
とし、一方、超えていない場合には、前記荷重変動値を
荷重変動値の上限値として絶対値AGCの操作量をAG
Cコントローラー17によって演算し、そして、このよう
にして演算した前記絶対値AGCの操作量をロールギャ
ップ制御装置19に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、厚鋼板の圧延方法、
特に、鋼板の板厚が目標板厚を下回ることがないよう
に、鋼板を圧延することができる、厚鋼板の圧延方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、厚鋼板の圧延方法として、特開昭
60−213304号公報に、以下のような方法が開示
されている。以下、この先行技術を図面を参照しながら
説明する。図2は、先行技術のブロック図である。
【0003】鋼板1の圧延中に、ロードセル2からの圧
延荷重検出値によって絶対値AGC3から制御信号がロ
ールギャップ制御装置4に出力される。これによって、
圧下装置5を介してロールギャップがΔSだけ変化す
る。その結果、圧延荷重がΔP S だけ変化するので、圧
延ロールの撓み量が変化して鋼板1の形状が変化する。
【0004】形状(鋼板の断面形状)制御を行うため
に、圧延荷重の変化量ΔPs を荷重変動量演算器6によ
って演算し、ロールプロフィル演算器7によって前記変
化量ΔPS に対応するロールプロフィル変化量ΔCR
求める。
【0005】次に、ロールプロフィル変化量ΔCR を補
正して、鋼板1の形状を一定に保つために、補正VC
(可変クラウン)出力演算器8によって補正VC圧力Δ
VC2を求め、補正ベンダー圧力演算器9によって補正
ベンダー圧力ΔPB2を求める。そして、補正VC圧力Δ
VC2 をVC圧力制御部10に、そして、補正ベンダー
圧力ΔPB2をベンダー圧力制御部11に出力して、ロー
ルベンダー12のベンディング圧力を制御する。なお、
13は、ロールギャップ検出器、14は、厚板圧延用リ
バース式圧延機である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先行技術は、以下のような問題を有している。即ち、
鋼板1の形状を積極的に修正するためのロールベンダー
装置及び演算・制御部、VC装置及び演算・制御部など
を備えることが必要であるので、設備が大規模になり設
備費用が増大し、メンテナンスも複雑かつ困難になる。
【0007】従って、この発明の目的は、鋼板の形状を
積極的に修正するための装置を設けることなく、しか
も、鋼板の形状を含め、鋼板をその板厚が目標板厚を下
回ることなく圧延することができる、厚鋼板の圧延方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、厚鋼板の圧
延方法であって、プロセスコンピューターによって、i
パスにおける鋼板の実績板厚が前記鋼板の目標板厚の下
限値を下回らない許容最大荷重変動値を予め演算し、A
GCコントローラーによって、iパスの荷重変動値が前
記許容最大荷重変動値を超えているか否かを判定し、超
えている場合には、前記許容最大荷重変動値を前記荷重
変動値とし、一方、超えていない場合には、前記荷重変
動値を荷重変動値の上限値として絶対値AGCの操作量
を前記AGCコントローラーによって演算し、そして、
このようにして演算した前記絶対値AGCの操作量をロ
ールギャップ制御装置に出力し、かくして、前記エッジ
部の板厚が前記目標板厚を下回らないように前記鋼板を
圧延することに特徴を有するものである。
【0009】この発明の、厚鋼板の圧延方法によって、
圧延後の鋼板の断面形状が太鼓状となる場合であって、
鋼板を、そのエッジ部の板厚が目標板厚を下回らないよ
うに圧延するときの基本原理について説明する。
【0010】圧延後の鋼板の断面形状がつづみ(鼓)状
となる場合においても、これと同様の原理によって、板
幅中央部の板厚が目標板厚を下回らないように圧延する
ことは可能である。
【0011】圧延機の板厚制御にて、ゲージメータ式を
用いて制御可能なのは鋼板幅方向一点である。以下、そ
の制御ポイントを幅中央(センター)とし、従属的に板
厚が変化するポイントをエッジとする。
【0012】iパスの予測センター板厚hC # (i) およ
び予測エッジ板厚he # (i) は、iパスの予測圧延荷重
# (i) 、予測センターミル定数KC # (i) および予測
エッジミル定数Ke # (i) を用いて、下式のように表さ
れる。
【0013】 hC # (i) =S# (i) +P# (i) /KC # (i) ---(1) he # (i) =S# (i) +P# (i) /KC # (i) ---(2) 但し、上記(1)、(2)において、S# (i) は、iパ
スの予測圧下ギャップである。
【0014】一方、iパスの圧延中の実績板厚を、実績
を示す*を用いて表すと、下式のよに表される。但し、
前提としてミル定数は予測と一致していると仮定する。
【0015】 hC * (i) =S* (i) +P* (i) /KC # (i) ---(3) he * (i) =S* (i) +P* (i) /Ke # (i) ---(4)
【0016】センタ厚を制御するゲージメータ式絶対値
AGCは、hC # (i) =hC * (i)となるようにロール
ギャップをΔS(i) だけ修正するので、ΔS(i) は、下
式のように表される。
【0017】 ΔS(i) =S* (i) −S# (i) =(hC * (i) −hC # (i) ) −(P* (i) −P# (i) )/KC # (i) ---(5)
【0018】 この結果、エッジ厚は、予測値と実績値と
が一致しない。その誤差Δhe(i)は、下式によって表さ
れる。
【0019】 Δhe(i)=he * (i) −he # (i) =ΔS(i) +(P* (i) −P# (i) )/ Ke # (i) =(P* (i) −P# (i) )(1/KC # (i) −1/KC # (i) ) ---(6)
【0020】上記(6)において、P* (i) >P# (i)
と仮定すれば、KC # (i) <Ke # (i) は自明であるか
ら、Δhe(i)<0、即ち、エッジ厚が薄くなってしま
う。
【0021】この事実からも、エッジ厚が従属的に変化
することが証明される。
【0022】さて、エッジの目標板厚に下限値が存在す
るとし、その下限値をhL(i)とすると、he * (i) がこ
の下限値を下回らない条件は、以下の通りである。
【0023】 hL(i)≦he * (i) =he # (i) +Δhe(i) =he # (i) −(P* (i) −P# (i) )・(Ke # (i) −KC # (i) )/KC # (i) ・Ke # (i)
【0024】 従って、he # (i) −hL(i)≧(P* (i) −P# (i) )・(Ke # (i) −KC # (i) )/KC # (i) ・Ke # (i) ---(7)
【0025】上記(7)式相当の処理を、厚板圧延の板
厚制御装置に組み込むことにより、エッジの板厚が目標
板厚を下回らないように鋼板を圧延することが可能とな
る。
【0026】次に、この発明の、厚鋼板の圧延方法を実
施例によって、図面を参照しながら更に詳細に説明す
る。図1は、この発明の、厚鋼板の圧延方法を示すブロ
ック図である。
【0027】
【実施例】圧板用リバース圧延機15に組み込まれたロ
ードセル16は、圧延荷重を検出し、これとiパスの予
測荷重との誤差ΔP(i) をAGCコントローラ17に出
力する。同じく、圧延機15に組み込まれたロールギャ
ップ検出器18は、現在のロールギャップをロールギャ
ップ制御装置19に出力する。
【0028】プロセスコンピューター20は、iパスの
圧延に先立ち、iパスの最大許容荷重変動値ΔP(i)max
を演算し、AGCコントローラ17に出力する。最大許
容荷重変動値ΔP(i)maxと同時に、絶対値AGC実施用
のミル定数KC # (i) も出力しておく。
【0029】AGCコントローラ17は、絶対値AGC
の制御量を算出する。しかし、鋼板1のエッジの板厚が
エッジの目標板厚を下回らないようにするために、制御
量に制限を設ける必要がある。この実施例においては、
ロールギャップの制限を、上記のように荷重変動制限と
いう形に置き換えて予めプロセスコンピューター20に
おいて演算してあるので、AGCコントローラ17にお
いては、まず荷重変動値が最大許容荷重変動値を超えて
いないかどうかを判定し、超えていれば、ΔP (i)max
上限値とする。そして、ΔP(i) から絶対値AGCの操
作量ΔS(i) を演算し、ロールギャップ制御装置19に
出力する。ロールギャップ制御装置19は、圧延機15
に組み込まれた圧下装置21を制御し、最終的に鋼板1
のエッジの板厚がエッジの目標板厚を下回らないよう
に、即ち、全板厚が目標板厚hL(i)以上になるように制
御されることになる。
【0030】上述した実施例の前提条件についてまとめ
ると、以下の通りである。 (1)絶対値AGCによって制御しようとしているの
は、鋼板幅方向中央の厚さ(センター厚)である。 (2)通常の圧延においては、製品の歩留を向上させ、
かつ寸法を仕様通りとするために、板厚は仕様の下限値
に近く、かつ下限値を下回らない値を目標とするため、
目標を外れる可能性が大きいのは板厚下限値である。 (3)通常の圧延では、鋼板の圧延後の形状は幅方向で
中央が厚め、エッジ部で薄くなる太鼓状である。 (4)(1)〜(3)から、エッジ厚が板厚下限値を下
回る可能性が生ずる。 (5)圧延荷重が予測より大きく増大すると、幅方向の
太鼓状はより助長され、センタに比べエッジの板厚がよ
り小さくなる。 (6)(1)〜(5)から、圧延荷重増大(誤差大)の
ときに、エッジ厚を確保する必要が生じる。
【0031】これらの前提条件に基づいて図1のブロッ
ク図が作られているので、iパスのエッジ厚he(i)、i
パスの板厚下限値hL(i)をパラメータとして用いた。
【0032】よって、板厚上限値に対しても、下限値と
同等の処理が必要であれば、その方法は図1に示した方
法に準ずる。
【0033】また、図1に示すように、ミル定数演算に
用いた多項式f、gについては、この実施例では主たる
パラメータとしてiパス板幅B# (i) を挙げてあるのみ
であるが、式の整理の形としては各種存在し得る。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、 厚
板圧延における板厚制御装置において、ゲージメータ式
を用いた絶対値AGCの操作量を、目標とする板厚範囲
に抑えるような制限を設けた上で、実際の圧延機の圧下
位置制御に作用させることによって、鋼板の形状を積極
的に修正するための装置を設ける必要がないので、設備
を簡素化でき、且つ、設備全体を安価に製造でき、また
メンテナンスも単純になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の、厚鋼板の圧延方法の一実施例によ
る厚板圧延の板厚制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】先行技術の厚板圧延の板厚及び形状制御装置を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1:鋼板、 2:ロードセル、 3:AGC、 4:ロールギャップ制御装置、 5:圧下装置、 6:荷重変動量演算器、 7:ロールプロフィル演算器、 8:補正VC出力演算器、 9:補正ベンダー圧力演算器、 10:VC圧力制御部、 11:ロール圧力制御部、 12:ロールベンダー、 13:ロールギャップ検出器、 14:圧延機、 15:圧延機、 16:ロードセル、 17:AGCコントローラー、 18:ロールギャップ検出器、 19:ロールギャップ制御装置、 20:プロセスコンピュター、 21:圧下装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚鋼板の圧延方法であって、プロセスコ
    ンピューターによって、iパスにおける鋼板の実績板厚
    が前記鋼板の目標板厚の下限値を下回らない許容最大荷
    重変動値を予め演算し、AGCコントローラーによっ
    て、iパスの荷重変動値が前記許容最大荷重変動値を超
    えているか否かを判定し、超えている場合には、前記許
    容最大荷重変動値を前記荷重変動値とし、一方、超えて
    いない場合には、前記荷重変動値を荷重変動値の上限値
    として絶対値AGCの操作量を前記AGCコントローラ
    ーによって演算し、そして、このようにして演算した前
    記絶対値AGCの操作量をロールギャップ制御装置に出
    力し、かくして、前記エッジ部の板厚が前記目標板厚を
    下回らないように前記鋼板を圧延することを特徴とす
    る、厚鋼板の圧延方法。
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