JPH0613340U - 避雷性難着雪リング - Google Patents
避雷性難着雪リングInfo
- Publication number
- JPH0613340U JPH0613340U JP5560592U JP5560592U JPH0613340U JP H0613340 U JPH0613340 U JP H0613340U JP 5560592 U JP5560592 U JP 5560592U JP 5560592 U JP5560592 U JP 5560592U JP H0613340 U JPH0613340 U JP H0613340U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- snow
- ring
- electric wire
- lightning
- lightning protection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コロナ騒音を起こさず、低コストの避雷性難
着雪リングを提供する。 【構成】 電線の外周に嵌着して用いる難着雪リングに
おいて、前記難着雪リングの壁部に貫通穴5を設けて内
部の電線を露出させ、落雷時のアークが、難着雪リング
上を前記難着雪リングから露出した電線上を伝播して通
過するようにした。 【効果】 落雷時のアークが前記難着雪リング上を前記
露出電線とアーク通電しつつ飛越して、難着雪リングの
口元で停止することがなく、依って難着雪リング及びそ
の近辺の電線が落雷により損傷するようなことがない。
又難着雪リングは長手方向の幅や端部曲率を大きくとれ
るので、コロナ騒音が起こらない。又材料にゴム材やプ
ラスチック材が用いられ廉価である。
着雪リングを提供する。 【構成】 電線の外周に嵌着して用いる難着雪リングに
おいて、前記難着雪リングの壁部に貫通穴5を設けて内
部の電線を露出させ、落雷時のアークが、難着雪リング
上を前記難着雪リングから露出した電線上を伝播して通
過するようにした。 【効果】 落雷時のアークが前記難着雪リング上を前記
露出電線とアーク通電しつつ飛越して、難着雪リングの
口元で停止することがなく、依って難着雪リング及びそ
の近辺の電線が落雷により損傷するようなことがない。
又難着雪リングは長手方向の幅や端部曲率を大きくとれ
るので、コロナ騒音が起こらない。又材料にゴム材やプ
ラスチック材が用いられ廉価である。
Description
【0001】
本考案は、コロナ騒音を起こさず、低コストの避雷性難着雪リングに関する。
【0002】
難着雪リングは、電線の外周に嵌着して、電線上を回転移動しながら増大する 着雪を、その移動を阻止して落下させる為の着雪防止器具で、積雪地帯の架空送 電線に多用されている。 ところで、前記難着雪リングの材質は、ゴム材又はプラスチック材で、その形 状は、図4イ,ロに示したように、半円環部1をヒンジ部2で結合し(図イ)、 端部の係止突片3と係止凹部4を嵌合して電線6に嵌着する(図ロ)ようにした ものである。
【0003】
前記のような難着雪リングは、電線上に20〜100cm の間隔で嵌着して用いられ るが、落雷時のアークが電線上を飛走する際、前記難着雪リングでは、アークが 難着雪リングの口元で停止して、難着雪リング及び難着雪リング近辺の電線が損 傷するという問題があった。 このようなことから、難着雪リングの長手方向の幅を10mm程度に短くして前記 アークが難着雪リングを飛び越すようにしたり、或いは難着雪リングを金属材料 で構成して雷電流が難着雪リングを通過するようにした方法が提案されたが、前 者は電位傾度の高い電線に取付けるとコロナ放電による騒音(以下コロナ騒音と 称す。)が大きくなり、又後者はコロナ騒音が起き易い上、高価で、しかも重い 為施工性が悪いという問題があった。
【0004】
本考案は、このような状況に鑑み鋭意研究を行った結果なされたもので、その 目的とするところは、コロナ騒音を起こさず、又低コストの避雷性難着雪リング を提供することにある。 即ち、本考案は、電線の外周に嵌着して用いる難着雪リングにおいて、難着雪 リングの壁部に貫通穴を設けて電線を露出させたことを特徴とするものである。
【0005】 本考案において、難着雪リングの材質は、特に限定するものではないが、導電 性又は半導電性ゴム材やプラスチック材を用いた場合において、特にその効果が 発現されるものである。又本考案の難着雪リングの長手方向の幅は20mm以上にし て、且つ端部曲率の大きい形状が、コロナ騒音を起こし難く好適である。又貫通 穴は、強度が許す限りできるだけ広く且つ多数設けるのが避雷性が向上して好ま しい。又本考案の難着雪リングは、壁部に貫通穴を設けたものなので、軽量であ り又材料が節約できる。
【0006】
本考案の避雷性難着雪リングは、難着雪リングの壁部に貫通穴を設けたものな ので、長手方向の幅の広い難着雪リングでも、落雷時のアークが前記難着雪リン グ上を前記貫通穴から露出した電線とアーク通電しつつ飛走して、難着雪リング の口元に停止することがなく、従って落雷により難着雪リング及びその近辺の電 線が損傷するようなことがない。前述のように難着雪リングの長手方向の幅を広 くとれるので、コロナ騒音が起きにくく、又難着雪リングの端部曲率を大きく取 ることにより、コロナ騒音を更に改善できる。
【0007】
以下に本考案を実施例により詳細に説明する。 実施例1 図1は本考案の避雷性難着雪リングの一実施例を示すそれぞれ斜視図である。 この難着雪リングは、幅22mm,肉厚5mm、嵌着時の内径24mmの半導電性(100 KΩ〜50MΩ)のナイロン樹脂製で、一対の半円環部1をヒンジ部2で結合して 開閉自在となし、一方の開放端に係止突起3を他方の開放端に前記係止突起が嵌 合する係止凹部4を形成したものであり、この難着雪リングの壁部には周方向に 連続した貫通穴5がヒンジ部2を挟んで2本設けられている。貫通穴5のサイズ は周方向長さが30mm, 幅が8mmである。 図2は前記避雷性難着雪リングを電線 に嵌着した状態を示す説明図である。避雷性難着雪リングの貫通穴5から電線6 が露出している。
【0008】 実施例2 図3は、本考案の避雷性難着雪リングの他の実施例を示す斜視図である。 この難着雪リングは長さ22mm,肉厚5mm,嵌着時の内径24mmのエポキシ樹脂製 で、側壁部には、長さ方向に連続した貫通穴5が、周方向に等間隔に10本設けら れている。貫通穴5のサイズは長さ10mm, 幅3mmである。 上記避雷性難着雪リングを直径25mmφのアルミ架空送電線に25cm間隔に2Kmの 長さに亘って嵌着して落雷による損傷状況を2年間調査した。比較の為、形状, 材質が実施例1又は実施例2と同じで貫通穴を設けない従来の難着雪リングにつ いても同様の調査を行った。結果を表1に示した。
【0009】
【表1】
【0010】 表1より明らかなように、本考案品(No1,2)は難着雪リングの損傷個数が 極めて少なく又難着雪リング近辺の電線が落雷により溶損することもなかった。 これに対し貫通穴を設けなかった比較例品(No3,4)は難着雪リングの損傷 個数が多く又電線の溶損箇所も多数認められた。 以上貫通穴の形状について、2例を示したが、円形状の貫通穴を多数個設ける 等他の形状の貫通穴を設けたものでも、同様の効果が得られる。
【0011】
以上述べたように、本考案の避雷性難着雪リングは、難着雪リングの側壁部に 貫通穴を設けて構成したものなので、落雷時のアークは前記貫通穴から露出した 電線上を伝播して通過し、難着雪リング及びその近辺の電線の損傷が免れる。又 難着雪リングは長手方向の幅を長くとれるのでコロナ騒音が起こらない。又材料 にゴム材やプラスチック材が用いられ廉価である。
【図1】本考案の避雷性難着雪リングの一実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1に示した避雷性難着雪リングを電線に嵌着
した状態を示す説明図である。
した状態を示す説明図である。
【図3】本考案の避雷性難着雪リングの他の実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】従来の難着雪リングの説明図である。
1 半円環部 2 ヒンジ部 3 係止突起 4 係止凹部 5 貫通穴 6 電線
Claims (1)
- 【請求項1】 電線の外周に嵌着して用いる難着雪リン
グにおいて、難着雪リングの壁部に貫通穴を設けて電線
を露出させたことを特徴とする避雷性難着雪リング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5560592U JPH0613340U (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 避雷性難着雪リング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5560592U JPH0613340U (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 避雷性難着雪リング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613340U true JPH0613340U (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=13003405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5560592U Pending JPH0613340U (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 避雷性難着雪リング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613340U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010213452A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Viscas Corp | 難着雪リング |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6358814B2 (ja) * | 1983-12-06 | 1988-11-17 |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP5560592U patent/JPH0613340U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6358814B2 (ja) * | 1983-12-06 | 1988-11-17 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010213452A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Viscas Corp | 難着雪リング |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0613340U (ja) | 避雷性難着雪リング | |
JPH01293208A (ja) | 静電気放電用自動車タイヤ | |
JP2007305307A (ja) | 電気柵用電線碍子 | |
JP2553176Y2 (ja) | コロナ騒音防止型架空送電線 | |
EP0398210B1 (en) | End cover for a cable, tube or the like | |
JPH0231944Y2 (ja) | ||
JPH0666246U (ja) | 電線防護管 | |
JP2001103642A (ja) | スパイラルロッド及びこれを用いた鳥害防止装置 | |
JPS587804Y2 (ja) | 架空電線の添線式防振装置 | |
JP2561708Y2 (ja) | 架空送電線用スペーサおよび架空送電線路 | |
JPH0112528Y2 (ja) | ||
JPH0614331Y2 (ja) | 2連耐張碍子装置用の鳥害防止装置 | |
JPH034012Y2 (ja) | ||
JPH07336853A (ja) | ねじれ防止ダンパ | |
JPH087784Y2 (ja) | プロテクタ | |
JPH1141767A (ja) | 風音防止用スパイラルロッドの端末外れ防止金具及び該金具の取り付け方法 | |
JPH0741879U (ja) | 絶縁樹脂製アーム | |
JPH04144014A (ja) | 架空送電線用非磁器碍子装置 | |
JPH0231946Y2 (ja) | ||
JPH0344823U (ja) | ||
JPH0317369Y2 (ja) | ||
JPH0652116U (ja) | アモルファス鉄心変圧器 | |
JPH0732192U (ja) | ロールスクリーンのロールパイプ | |
JP3060956U (ja) | 線材コイル用段ボ―ル製端面パッキング | |
JPH0441722Y2 (ja) |