JP2001103642A - スパイラルロッド及びこれを用いた鳥害防止装置 - Google Patents

スパイラルロッド及びこれを用いた鳥害防止装置

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JP2001103642A
JP2001103642A JP27578999A JP27578999A JP2001103642A JP 2001103642 A JP2001103642 A JP 2001103642A JP 27578999 A JP27578999 A JP 27578999A JP 27578999 A JP27578999 A JP 27578999A JP 2001103642 A JP2001103642 A JP 2001103642A
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JP
Japan
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spiral rod
electric wire
bird
magnetized
wire
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JP27578999A
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English (en)
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Kyoichi Suzuki
京一 鈴木
Noriyuki Shimada
典幸 島田
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鳥害防止効果が持続し、安価で取り付け工事
が容易で、壊れにくく、メンテナンスフリーな鳥害防止
対策として、スパイラルロッド及びこれを用いた鳥害防
止装置を提供することにある。 【解決手段】 電線7或いは架空地線17の外周に螺旋
状に巻き付けられるスパイラルロッド1であって、約1
500ガウス以上の磁気を帯磁させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鳥害による短絡事
故等を防止するスパイラルロッド及びこれを用いた鳥害
防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄塔間に高圧送電線を掛け渡す
場合、当該鉄塔に絶縁抵抗となる碍子連を介して高圧送
電線を連結する。この場合、鉄塔と高圧送電線間は碍子
連で絶縁されるが、この碍子連の長さが短い時、当該碍
子連に近い電線に、例えば金属をくわえた烏等が止まっ
た場合、鉄塔と高圧送電線間の絶縁が破壊されて、鳥害
による短絡事故が発生するおそれがある。
【0003】従来、鳥の形状の附属品を碍子連に被覆
したり、鳥の模型を鉄塔の目立つところに配置したり、
鉄塔本体に反射光を発する風車を取り付けたりすること
によって、鳥を驚かして電線から追い払う。電線に鳥
が止まろうする時に回転する構造の附属品を電線上に配
置したり、電線に沿って絡ませた1本の素線を往復運動
させる装置を設置したりすることによって、鳥を物理的
に電線に止まりづらくする等によって、鳥害による短絡
事故を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、設置当初は効果があるが、時間が経過する
と、鳥の形状の附属品や鳥の模型や風車に、鳥が慣れて
しまい、鳥を電線から遠ざける効果が薄れてくるという
問題がある。従来の構成では、設置後、効果が持続す
るが、構造が複雑なため壊れやすく、数年おきにメンテ
ナンスが必要であり、機器自体や設置費用が高いという
問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する課題を解消し、鳥害防止効果が持続し、安
価で取り付け工事が容易で、壊れにくく、メンテナンス
フリーを実現できる、スパイラルロッド及びこれを用い
た鳥害防止装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電線或いは架空地線の外周に螺旋状に巻き付けられるス
パイラルロッドであって約1500ガウス以上の磁気を
帯磁してなることを特徴とするものである。
【0007】鳥は、地球の地磁気(約0.4ガウス)を
感じながら、自己の位置を確認して飛行するが、この地
磁気が強力な磁気によって乱されると、方向感覚を失
い、自己位置の判断が付かなくなり、回避行動をとると
言われている。
【0008】この発明では、電線或いは架空地線に巻き
付け可能な、しかも約1500ガウス以上に帯磁させた
スパイラルロッドを提供し、これを電線或いは架空地線
に巻き付けることによって、鳥の飛来を防止する。
【0009】スパイラルロッドに帯磁した磁力は、長期
間損なわれることがないので、電線の寿命が尽きるまで
永続的な効果を有する。
【0010】又、スパイラルロッドは構造が簡単である
ので、壊れにくく、メンテナンスフリーが可能になる。
【0011】請求項2記載の発明は、帯磁したスパイラ
ルロッドを電線の外周に螺旋状に巻き付けたことを特徴
とする。
【0012】請求項2記載の発明では、帯磁させたスパ
イラルロッドを電線或いは架空地線に巻き付けてなるの
で、地磁気を乱す磁場が発生し、鳥の飛来を防止するこ
とができる。スパイラルロッドに帯磁した磁力は、長期
間損なわれることがないので、電線の寿命が尽きるまで
永続的な効果を有する。
【0013】又、スパイラルロッドは構造が簡単である
ので、壊れにくく、メンテナンスフリーが可能になる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記スパイラルロッドの巻きの内径を電線
の外径よりも小さく形成したことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明では、スパイラルロッ
ドは、ロッドの内径が電線の外径よりも小さく形成され
ているので、電線に巻き付ける場合、外力を加えてスパ
イラルロッドの内径を広げるように変形させて、電線の
外周にはめ込み、その後に外力を解除する。すると、ス
パイラルロッドの内径が縮んで、このロッドが電線の外
周に密着し、確実に固定される。
【0016】請求項4記載の発明は、鉄塔に碍子連を介
して電線を接続し、この碍子連と電線との接続部から所
定長に亘って、電線の外周に帯磁したスパイラルロッド
を螺旋状に巻き付けたことを特徴とする。
【0017】鉄塔と高圧送電線間の絶縁は、例えば金属
をくわえた烏等が、碍子連に近い電線に止まった場合に
絶縁破壊される。これが破壊されると、鳥害による短絡
事故等が発生する。
【0018】従って、この発明では、碍子連と電線との
接続部から所定長に亘って帯磁したスパイラルロッドを
螺旋状に巻き付ける。この所定長は数m〜10mが望ま
しい。絶縁破壊が起こり得る範囲に鳥が近づかなければ
よく、そこをカバーできればよいからである。
【0019】請求項5記載の発明は、帯磁したスパイラ
ルロッドを架空地線の外周に螺旋状に巻き付けたことを
特徴とする。
【0020】この発明では、架空地線に鳥が近づかな
い。この架空地線はアース線であり、上記の絶縁破壊は
起こり得ない。
【0021】しかし、架空地線に鳥が止まらない構成と
することによって、糞公害や鳴き声等の騒音公害を防止
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】図1において、9は鉄塔を示している。こ
の鉄塔9は、図中で左右に4本ずつ8本のアーム10を
備えている。最上部の2本のアーム10には、アース線
としての架空地線17が取り付けられている。その他の
6本のアーム10には、碍子連14を介して高圧送電線
(電線)7が取り付けられている。
【0024】ところで、図中で右下に図示した鳥15
は、地球の地磁気(約0.4ガウス)を感じながら、自
己の位置を確認して飛行する。しかし、この地磁気が強
力な磁気によって乱されると、方向感覚を失い、自己位
置の判断が付かなくなり、回避行動をとると言われてい
る。
【0025】この実施形態では、電線7に、約2000
ガウスに帯磁させたスパイラルロッド1が巻き付けられ
ている。この場合、磁気は約1500ガウス以上であれ
ばよい。それ以上に帯磁されていれば、鳥の飛来を防止
できるからである。人体に影響を与えない範囲として、
2000ガウス以内であることが望ましい。
【0026】このスパイラルロッド1は、出荷の段階に
おいて、図2a、bに示すように、スパイラルロッド1
の巻きの内径が寸法Dになるように、棒材を螺旋状に巻
いたものであり、巻き始め端Aから巻き終わり端Bにか
けて螺旋状の巻き形が予めつけられている(以下、プレ
フォームという)。
【0027】このスパイラルロッド1は、図3に示すよ
うに、直径D1(例えば、D1=2.2mm)の鋼線か
らなる鋼心部3と、その周辺部にアルミニウム合金を押
出被覆してなる直径D2(例えば、D2=2.6mm)
のアルミニウム部5とによって構成され、製造過程で、
このスパイラルロッド1は鋼心部3に電磁石(図示せ
ず)による外部磁場を加えて帯磁されている。
【0028】このスパイラルロッド1は、図1を参照し
て、碍子連14と電線7との接続部16から所定長Lに
亘って螺旋状に巻き付けられる。鉄塔9と電線7間の絶
縁は、例えば金属をくわえた烏等が、碍子連14に近い
電線7に止まった場合に破壊される。これが破壊される
と、鳥害による短絡事故等が発生する。従って、絶縁破
壊が起こり得る範囲に鳥が近づかなければよく、そこを
カバーするため、上記の所定長Lは数m〜10mが望ま
しい。
【0029】スパイラルロッド1は、図4に示すよう
に、電線7の外周に螺旋状に電線7の巻き締め方向と同
一の方向に巻き付けられている。
【0030】この電線7の外径D3は、図2に示したス
パイラルロッド1の巻きの内径Dよりも大きく、電線7
にスパイラルロッド1を巻き付ける場合、外力を加えて
スパイラルロッド1の内径Dを広げるように変形させて
電線7の外周にはめ込み、その後に外力を解除する。す
ると、スパイラルロッド1の内径Dが縮んで、このロッ
ド1が電線7の外周に密着し、確実に固定される。
【0031】このスパイラルロッド1はアルミニウム被
覆鋼線製であるので、その単位長さ当たりの重さは、電
線7に比べ十分に軽く、しかも、スパイラルロッド1は
巻きの内径Dが電線7の外径D3よりも小さくなるよう
にプレフォームされているので、これを既存の鉄塔9の
電線7に取り付る場合、その作業が容易になり、スパイ
ラルロッド1が電線7に密着し、確実に固定される。
【0032】この実施形態では、鉄塔9に掛け渡された
電線7の外周に、帯磁されたスパイラルロッド1が巻き
付けられているので、このスパイラルロッド1の強力な
磁気(2000ガウス)によって周辺の地磁気が乱され
る。
【0033】従って、この地磁気が乱された磁場13内
で、鳥15は、方向感覚を失い、回避行動をとるので、
鳥の飛来が防止される。
【0034】スパイラルロッド1に帯磁した磁力は、長
期間損なわれることがないので、電線7の寿命が尽きる
まで永続的な効果を有する。
【0035】又、スパイラルロッド1は構造が簡単であ
るので、壊れにくく、メンテナンスフリーが可能にな
る。
【0036】又、スパイラルロッド1はプレフォームさ
れているので、電線7に巻き付け易く、施工工事が容易
である。
【0037】別の実施形態として、スパイラルロッド1
を、図1に示す鉄塔取付部近傍の架空地線17に巻き付
けてもよい。これによれば、スパイラルロッド1を巻き
付けた架空地線17には鳥が近づかない。この架空地線
17はアース線であり、上記の絶縁破壊は起こり得ない
が、この架空地線17に鳥が止まらない構成とすること
によって、糞公害や鳴き声等の騒音公害を防止できる。
【0038】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、帯磁させたスパイラル
ロッドを電線或いは架空地線に巻き付けることによっ
て、スパイラルロッドの磁気により地磁気が乱されるの
で、鳥の飛来を防止することができる。
【0040】スパイラルロッドに帯磁した磁力は、長期
間損なわれることがないので、電線の寿命が尽きるまで
永続的な効果を有する。
【0041】又、スパイラルロッドは構造が簡単である
ので、壊れにくく、メンテナンスフリーが可能になる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスパイラルロッドの一実施形態を
示す斜視図である。
【図2】(a) 本発明による一実施の形態を示すスパ
イラルロッドの側面図である。 (b) スパイラルロッドの正面図である。
【図3】図2に示すスパイラルロッドの断面図である。
【図4】スパイラルロッドと電線との斜視図である。
【符号の説明】
1 スパイラルロッド 7 電線 9 鉄塔 14 碍子連 16 接続部 17 架空地線 D スパイラルロッドの巻き内径 D3 電線の外径
フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 AA07 BB27 BB32 DA22 EA21 FA12 FA13 5G307 ED02 EF10 5G367 BA01 BB02 BB11 GA04 GB03 GC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線或いは架空地線の外周に螺旋状に巻
    き付けられるスパイラルロッドであって約1500ガウ
    ス以上の磁気を帯磁してなることを特徴とするスパイラ
    ルロッド。
  2. 【請求項2】 帯磁したスパイラルロッドを電線の外周
    に螺旋状に巻き付けたことを特徴とする鳥害防止装置。
  3. 【請求項3】 前記スパイラルロッドの巻きの内径を電
    線の外径よりも小さく形成したことを特徴とする請求項
    2記載の鳥害防止装置。
  4. 【請求項4】 鉄塔に碍子連を介して電線を接続し、こ
    の碍子連と電線との接続部から所定長に亘って、電線の
    外周に帯磁したスパイラルロッドを螺旋状に巻き付けた
    ことを特徴とする鳥害防止装置。
  5. 【請求項5】 帯磁したスパイラルロッドを架空地線の
    外周に螺旋状に巻き付けたことを特徴とする鳥害防止装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296312A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The ケーブル鳥害防止装置
CN112821326A (zh) * 2021-01-20 2021-05-18 杨娟 一种用于配电网设备的高压线支架

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296312A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The ケーブル鳥害防止装置
CN112821326A (zh) * 2021-01-20 2021-05-18 杨娟 一种用于配电网设备的高压线支架
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