JPH0613251A - インダクタンス装置 - Google Patents

インダクタンス装置

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JPH0613251A
JPH0613251A JP4171012A JP17101292A JPH0613251A JP H0613251 A JPH0613251 A JP H0613251A JP 4171012 A JP4171012 A JP 4171012A JP 17101292 A JP17101292 A JP 17101292A JP H0613251 A JPH0613251 A JP H0613251A
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JP
Japan
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core
inductance device
flange
resin
electrically insulating
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4171012A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Fujimura
美一 藤村
Tsutomu Otsuka
努 大塚
Takashi Yamashita
隆司 山下
Kuni Endo
久仁 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tokin Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tokin Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Tokin Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアの電気絶縁性を保つことにより、漏電を
防止でき、比較的容易に製造できるインダクタンス装置
を提供する。 【構成】 コア2および3にはそれぞれ、その表面に電
気絶縁皮膜が被覆され、かつ、互いに突き合わせ可能な
位置にフランジ10および11が形成され、コア2およ
び3は、互いに突き合わされたフランジ10および11
に、コア2とコア3とによって規定される厚みを越えな
いようにホルダ5が嵌合され、互いに突き合わされて固
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波で駆動するトラ
ンスやチョークコイルに適した薄型のインダクタンス装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のインダクタンス装置の一
例の斜視図である。図3において、従来のインダクタン
ス装置1は、第1のコアであるコア2と、コア2に突き
合わせて固定される第2のコアであるコア3とを含んで
おり、コア2とコア3との間に巻コイル(図示せず)が
配置されている。さらに、コア3の表面にコの字形の端
子13を設け、これにリード線を固定して使用する。ま
た、従来では、コア2とコア3とは、これらに固定用絶
縁テープ12を巻回することにより固定される。
【0003】このインダクタンス装置のコア材料として
は、一般に、高透磁率、低ロス、高比抵抗である等の点
から、Mn−Zn系フェライトやNi−Zn系フェライ
トが使われている。これらの直流比抵抗は、Mn−Zn
系フェライトでは約3.000Ω・cm以下であり、ま
た、Ni−Zn系フェライトでは約107 Ω・cm以下
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このインダク
タンス装置は、高周波を印加すると電気抵抗が低下して
しまう。このため、高周波領域では漏電による機能低下
や他の電子部品の損傷という問題点がある。
【0005】また、従来のインダクタンス装置は、前述
したように、固定用絶縁テープを巻回して第1のコアと
第2のコアとを固定する構造のために、テープの巻回作
業に手間がかかり、製造工数が増加するという問題点が
ある。
【0006】本発明の課題は、コアの電気絶縁性を保つ
ことにより、漏電を防止できるインダクタンス装置を提
供することである。
【0007】本発明の他の課題は、比較的容易に製造で
きるインダクタンス装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、互いに
突き合わされて固定される第1のコアおよび第2のコア
を含むインダクタンス装置において、前記第1のコアお
よび前記第2のコアにはそれぞれ、その表面に電気絶縁
皮膜が被覆され、かつ、互いに突き合わせ可能な位置に
フランジが形成され、前記第1のコアおよび前記第2の
コアは、互いに突き合わされた前記フランジに、該第1
のコアと該第2のコアとによって規定される厚みを越え
ないようにホルダが嵌合され、互いに突き合わされて固
定されることを特徴とするインダクタンス装置が得られ
る。
【0009】さらに、前記第1のコア及び前記第2のコ
アは、有機高分子(例えば、フッ素系ポリイミドアミド
樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等)、金属酸化物
(例えば、SiO2 、Al2 3 、TiO2 等)あるい
は窒化物等(例えば、AlN、Si3 4 等)で被覆さ
れているため、漏電による機能低下を防止することがで
き、他の部品を損傷させることもない。ここで、コアに
被覆される各種被膜は、その種類によって様々な被膜形
成方法を取ることが可能である。
【0010】有機高分子材に関しては、一般的なスプレ
ー、ディップ等による塗布後、焼付けによるものがコス
ト的にも好ましい。さらに、プラズマ重合法を用いる
と、密着度が著しく向上し、従来法に比べて様々な有機
高分子被膜を形成することができる。金属酸化物や金属
窒化物は、スパッタ、イオンプレーティング、蒸着、P
−CVD等のドライプロセスのいずれでも被膜を形成す
ることができる。金属酸化物に関しては、アルコラート
の加水分解或は加熱により皮膜を形成することも可能で
あり、封着用ガラスをペーストとして塗布後、加熱する
ことにより被膜を形成することも可能である。
【0011】被膜の厚さは各被膜種により適した膜厚を
選択する必要があり、有機高分子は5μm以上が望まし
い。また、金属酸化物や金属窒化物の膜厚は、0.5μ
m以上が望ましい。ただし、あまり厚すぎると装置作製
が困難なほか、各種被膜から応力を受けてインダクタン
スが低下する恐れもある。このため、有機高分子では1
00μm以下、金属酸化物や金属窒化物の場合は30μ
m以下が望ましい。
【0012】また、本発明におけるインダクタンス装置
は、後述するように、第1のフランジと第2のフランジ
とをホルダにより挟持するだけで、第1のコアと第2の
コアとを固定できるため、固定作業は容易である。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例によ
るインダクタンス装置を説明する。
【0014】[実施例1]図1(a)および(b)は、
本発明の実施例によるインダクタンス装置であるチョー
クコイルを示す斜視図および分解斜視図である。尚、図
1(a)および(b)において、従来例と同等あるいは
同様部には、図3と同一符号を付している。
【0015】図1を参照して、実施例1によるチョーク
コイル1は、第1のコアであるコア2と、第2のコアで
あるコア3と、巻コイル4と、2つのホルダ5と、2つ
の端子13とを有する。コア2及びコア3には、Mn−
Znフェライトを用いた。
【0016】コア2の両側縁にはそれぞれ、フランジ1
0がコア2と一体に備えられている。フランジ10の厚
みは、コア2よりも薄い。また、フランジ10は、その
下面が、コア2の下面と同一平面になるようにコア2に
備えられている。コア3の両側縁には、各々、フランジ
11がコア3と一体に備えられている。フランジ11の
厚みは、コア3よりも薄い。又、各フランジ11は、各
々、フランジ10に対向するようにコア3に備えられて
いる。更に、フランジ11は、その上面が、コア3の上
面と同一平面になるようにコア3に備えられている。巻
コイル4は、コア2とコア3との間に配置される。ホル
ダ5は、弾性材からなり、断面略コの字状を呈する。ホ
ルダ5は、図2に示すように、フランジ10とフランジ
11とを突き合わせた状態で、これらをその弾性力で挟
持するものである。端子13は、断面略コの字状を呈
し、コア3の表面上に備えられている。
【0017】尚、コア2及びコア3には電気絶縁を目的
として、フッ素系ポリイミドアミド樹脂をスプレー塗布
後、150〜250℃で焼付け塗装を施した。この時の
膜厚を測定したところ最小で15μm最大で25μmで
あった。
【0018】次に、比較例として、フッ素系ポリイミド
アミド樹脂を被覆しないコアを用い、チョークコイルを
作製し、端子13間での電気抵抗を測定した。尚、測定
の際、端子13間の距離は1mmに、周波数は1MHz
とした。測定の結果、フッ素系ポリイミドアミド樹脂を
被覆した物(本実施例)が3700Ω・cmであるのに
対し、被覆無しの場合(比較例)は230Ω・cmであ
った。本インダクタンス装置は、比較例に比べて10倍
以上もの電気抵抗であり、きわめて電気絶縁性に優れて
いることがわかる。
【0019】[実施例2]実施例1で示したMn−Zn
フェライトを用いたチョークコイルにおいて、電気絶縁
被膜としてエポキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂
およびフェノール樹脂を用いた場合の常温下、1MHz
における電気抵抗を測定し、電気絶縁皮膜を被覆しない
比較例と比較した。この時の端子間距離は1mmとし
た。測定結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1において、いずれの有機高分子の被覆
されたコアを有するインダクタンス装置も、比較例、即
ち、被膜無しのものに比べ、電気抵抗が高く(3350
〜4900Ω・cm)、電気絶縁性に優れていることが
わかる。
【0022】[実施例3]実施例1で示したMn−Zn
フェライトを用いたチョークコイルにおいて、電気絶縁
被膜としてSiO2 、TiO2 、NiOおよびAl2
3 を用いた場合の常温、1MHzにおける電気抵抗を測
定し、電気絶縁皮膜を被覆しない比較例と比較した。こ
の時の端子間距離は1mmとした。測定結果を表2に示
す。
【0023】
【表2】
【0024】表2において、いずれの金属酸化物の被覆
されたコアを有するインダクタンス装置も、比較例、即
ち、被膜無しのものに比べ、電気抵抗が高く(2550
〜4400Ω・cm)、電気絶縁性に優れていることが
わかる。
【0025】[実施例4]実施例1で示したMn−Zn
フェライトを用いたチョークコイルにおいて、電気絶縁
被膜としてAlN、TiNおよびSi3 4 を用いた場
合の常温、1MHzにおける電気抵抗を測定し、電気絶
縁皮膜を被覆しない比較例と比較した。この時の端子間
距離は1mmとした。測定結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】表3において、いずれの窒化物の被覆され
たコアを有するインダクタンス装置も、比較例、即ち、
被膜無しのものに比べ、電気抵抗が高く(3400〜4
800Ω・cm)、電気絶縁性に優れていることがわか
る。
【0028】尚、実施例において、インダクタンス装置
としてチョークコイルを一例にあげたが、本発明がトラ
ンス等他のインダクタンス装置にも適用可能であること
はいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】本発明によるインダクタンス装置は、第
1のコアおよび第2のコアにはそれぞれ、その表面に電
気絶縁皮膜が被覆されているため、コアの電気絶縁性は
保たれる。このため、Mn−Znフェライトのように高
周波での電気抵抗が比較的低い材料から成るコアを用い
ても高周波領域で使用可能であり、漏電による機能低下
や他の電子部品を損傷させる心配が無い。
【0030】また、互いに突き合わせ可能な位置にフラ
ンジが形成され、第1のコアおよび第2のコアは、互い
に突き合わされたフランジにホルダが嵌合されて、互い
に突き合わされて固定されるため、組み立てが容易であ
る。
【0031】さらに、第1のコアと第2のコアとによっ
て規定される厚みを越えないように、ホルダが嵌合され
るため、比較的厚みが薄い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるインダクタンス装置(チ
ョークコイル)を示す斜視図および分解斜視図である。
【図2】図1に示すインダクタンス装置の固定作業を示
す斜視図である。
【図3】従来のインダクタンス装置の一例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 チョークコイル 2、3 コア 4 巻コイル 5 ホルダ 10、11 フランジ 12 固定用絶縁テープ 13 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 隆司 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 遠藤 久仁 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに突き合わされて固定される第1の
    コアおよび第2のコアを含むインダクタンス装置におい
    て、前記第1のコアおよび前記第2のコアにはそれぞ
    れ、その表面に電気絶縁皮膜が被覆され、かつ、互いに
    突き合わせ可能な位置にフランジが形成され、前記第1
    のコアおよび前記第2のコアは、互いに突き合わされた
    前記フランジに、該第1のコアと該第2のコアとによっ
    て規定される厚みを越えないようにホルダが嵌合され、
    互いに突き合わされて固定されることを特徴とするイン
    ダクタンス装置。
  2. 【請求項2】 前記電気絶縁被膜は、有機高分子から成
    る請求項1記載のインダクタンス装置。
  3. 【請求項3】 前記有機高分子は、エポキシ樹脂、フッ
    素系ポリイミドアミド樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹
    脂およびフェノール樹脂のうちから選ばれた少なくとも
    1つを含む請求項2記載のインダクタンス装置。
  4. 【請求項4】 前記電気絶縁被膜は、金属酸化物から成
    る請求項1記載のインダクタンス装置。
  5. 【請求項5】 前記金属酸化物は、SiO2 、Ti
    2 、NiOおよびAl2 3 のうちから選ばれた少な
    くとも1つを含む請求項4記載のインダクタンス装置。
  6. 【請求項6】 前記電気絶縁被膜は、窒化物から成る請
    求項1記載のインダクタンス装置。
  7. 【請求項7】 前記窒化物は、AlN、TiNおよびS
    3 4 のうちから選ばれた少なくとも1つを含む請求
    項6記載のインダクタンス装置。
JP4171012A 1992-06-29 1992-06-29 インダクタンス装置 Withdrawn JPH0613251A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0782154A1 (en) * 1995-06-13 1997-07-02 Nihon Shingo Kabushiki Kaisha Flat transformer
US6079629A (en) * 1998-06-09 2000-06-27 Denso Corporation Vehicle heating apparatus having combustor
US10614940B2 (en) 2015-09-15 2020-04-07 Mitsubishi Electric Corporation Superconducting magnet device

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EP0782154A4 (en) * 1995-06-13 1999-08-11 Nihon Shingo Kabushiki Kaisha FLAT TRANSFORMER
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Effective date: 19990831