JPH06131382A - 電子通帳機能付き自動取引機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、表示器に顧客が過去に取引した取
引内容を通帳の如く表示させる電子通帳機能を持たせ
て、通帳不携帯客にも通帳内容を表示して自動取引サー
ビス性を高めた電子通帳機能付き自動取引機を提供す
る。 【構成】この発明は、表示器に表示案内された取引項目
を指定入力して自動取引する自動取引機であって、過去
に取引した取引内容を記憶する記憶手段と、上記表示器
に表示される取引項目に、過去に取引した取引内容を表
示させる電子通帳の取引項目を備え、この電子通帳の取
引項目を指定入力したとき、指定された過去の取引内容
を上記記憶手段から読出し、この読出した過去の取引内
容を表示器に表示させる制御手段とを備えた電子通帳機
能付き自動取引機であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば銀行業務で用
いられるような自動取引機に関し、さらに詳しくは表示
器に過去の取引内容を表示できるようにした電子通帳機
能付き自動取引機に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、この種の自動取引機は、例え
ば、先行出願の特願平１ー３１１４２６号に示すよう
に、入金、出金、振込み、通帳記入、残高照会等の取引
項目を有する専用機として利用されている。

【０００３】この場合、顧客が通帳を不携帯で取引する
際、過去の取引データが不明なため、顧客は必要時に残
高照会を行っているが、この残高照会では現在の取引残
高を表示した明細票が発行されるのみで、この明細票だ
けでは、前回通帳に印字してから現在に至るまでの未記
帳の取引明細が不明であり、顧客に対する取引サービス
性が不十分であった。

【０００４】また、通帳を採用していない金融機関の場
合も前回の取引残高を印字した単票が発行されるのみ
で、この単票を紛失した場合は再印字しない取引システ
ムのため取引明細が不明となっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、表
示器に顧客が過去に取引した取引内容を通帳の如く表示
させる電子通帳機能を持たせて、通帳不携帯客にも通帳
内容を表示して自動取引サービス性を高めた電子通帳機
能付き自動取引機の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、表示器に表
示案内された取引項目を指定入力して自動取引する自動
取引機であって、過去に取引した取引内容を記憶する記
憶手段と、上記表示器に表示される取引項目に、過去に
取引した取引内容を表示させる電子通帳の取引項目を備
え、この電子通帳の取引項目を指定入力したとき、指定
された過去の取引内容を上記記憶手段から読出し、この
読出した過去の取引内容を表示器に表示させる制御手段
とを備えた電子通帳機能付き自動取引機であることを特
徴とする。

【０００７】

【作用】この発明によれば、通帳不携帯客の自動取引時
に、顧客が電子通帳の取引項目を入力操作すると、制御
手段は指定された過去の取引内容を記憶手段から読出
し、この読出した過去の取引内容を表示器に表示させ
る。

【０００８】

【発明の効果】このため、顧客は通帳不携帯時であって
も、また通帳を採用していない自動取引機の場合であっ
ても、過去の詳細な取引内容を知りたいときは、その取
引内容を表示器に表示させることにより通帳と同印字内
容が表示されて、顧客は過去に取引利用した合計金額
や、どの口座から引落とされたのか等の取引経過状況を
的確に把握することができ、顧客は不安感を抱くことな
く安定したサービス性の高い自動取引ができる。また、
顧客は個人で持つ通帳と、自動取引機に装備されている
電子通帳との双方を利用できるため、自動取引機に対す
る取引信頼性が一層向上する。

【０００９】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は電子通帳機能付き自動取引機を示し、図
１において、この電子通帳機能付き自動取引機は、装置
本体１１の上部前面に、顧客に取引操作を表示案内する
タッチパネル兼用のＣＲＴ１２と、通帳挿入口１３と、
カード挿入口１４と、硬貨出入口１５と、紙幣出入口１
６と、明細票放出口１７と、取扱い表示器１８と、顧客
が係員を呼ぶための呼出しボタン１９とを備えて、入
金、出金、振込み、通帳記入、残高照会および電子通帳
の取引機能を有している。

【００１０】図２は電子通帳機能付き自動取引機の制御
回路ブロック図を示し、ＣＰＵ２１はＲＯＭ２２に格納
されたプログラムに沿って各回路装置を制御し、その必
要なデータをＲＡＭ２３で読出し可能に記憶する。

【００１１】上述のＣＰＵ２１は、インターフェース２
４を介してＣＲＴ１２、タッチパネルスイッチ制御部２
５、カードリーダ２６、帳票処理部２７、紙幣処理部２
８、硬貨処理部２９、通信処理部３０を接続している。

【００１２】このうち、ＣＲＴ１２は、入出金取引等の
取引き案内および過去の取引内容を表示する電子通帳等
の表示案内と、その操作手順を表示し、ここに表示され
た各種の取引項目の一つを選択してタッチ入力される。
この場合、タッチパネルスイッチ制御部２５で、ＣＲＴ
１２の画面上に表示した表示部分と対応してタッチ入力
されたタッチ入力信号を制御する。

【００１３】また、カードリーダ２６は、カード挿入口
１４より挿入されたカードの取引データを読取り、更新
データを書込み処理し、取引き終了および入出金取消し
時において、カードをカード挿入口１４より放出する。

【００１４】帳票処理部２７は、通帳挿入口１３より挿
入された通帳の取引きデータを読取り、また更新データ
を書込み処理し、通帳の印字欄には取引きデータや未記
帳データの記帳処理を行ない。さらに、取引き終了およ
び入出金取消し時に、通帳を通帳挿入口１３より返却処
理する。また、入出金取引等の取引データを記載した取
引明細票を明細票放出口１７から発行する。

【００１５】紙幣処理部２８は、紙幣出入口１６から入
金された紙幣を装置本体１１の内部に取込んで受付け処
理し、出金時および入出金取消し時において、紙幣を紙
幣出入口１６より放出処理する。

【００１６】硬貨処理部２９は、硬貨出入口１５から入
金された硬貨を装置本体１１の内部に取込んで受付け処
理し、出金時および入出金取消し時に硬貨を硬貨出入口
１５より放出処理する。

【００１７】通信処理部３０は、編集した入出金要求電
文、取引設定要求電文、記帳要求電文および過去の取引
内容要求電文等をホストコンピュータ３１に送信し、ホ
ストコンピュータ３１から送られてきた入出金回答、取
引設定データ、未記帳データ、今回の取引き分とその残
高の記帳データ、過去の指定された取引データ等を受信
処理する。

【００１８】ところで、ＣＰＵ２１は取引項目に入金、
出金、振込み、通帳記入、残高照会の通常の取引項目の
他に、電子通帳の取引項目を備えている。この電子通帳
の取引項目は、過去に取引した顧客毎の取引内容を全て
ホストコンピュータ３１に記憶させておき、ＣＲＴ１２
に表示させた取引項目のうち、電子通帳の取引項目が指
定入力されたとき、ＣＰＵ２１は指定された過去の取引
内容をホストコンピュータ３１から読出し、この読出し
た過去の取引内容をＣＲＴ１２に表示させる電子通帳機
能を備えている。

【００１９】この電子通帳機能を備えることにより、顧
客は通帳不携帯時であっても、過去の取引内容を知りた
いときは、その場で通帳と同印字内容が表示されて、顧
客は過去に取引利用した合計金額や、どの口座から引落
とされたのか等の取引経過状況を的確に把握することが
でき、顧客は個人で持つ通帳と、自動取引機に装備され
ている電子通帳との双方を有効に利用できる。

【００２０】図３はホストコンピュータ３１に記憶管理
される過去に取引した過去取引データ３２の一例を示
し、顧客毎に設定された暗証番号および口座番号と対応
させて、取引日付、摘要、取引金額、残高、備考等の通
帳に記帳される内容と同内容を記憶させている。また、
この過去取引データ３２をＣＲＴ１２に表示させる際
は、最初に表示許容分の最新取引データ３３の件数分を
表示させ、これを基準に順次過去の取引データを表示さ
せる。

【００２１】このように構成された電子通帳機能付き自
動取引機の処理動作を図４のフローチャートを参照して
説明する。通常、この電子通帳機能付き自動取引機のＣ
ＲＴ１２は、図５に示すように、入金、出金、振込み、
通帳記入、残高照会、電子通帳の取引選択画面を表示し
て取引待機し、このうち一つが選択されてタッチ入力さ
れることで、その取引に応じた取引手順を表示案内し、
その取引を実行させる（ステップｎ1 〜ｎ4 ）。

【００２２】このうち、電子通帳の取引項目がタッチ入
力されると、ＣＰＵ２１は本人を特定するため、カード
を挿入操作および暗証番号を入力操作するようＣＲＴ１
２に表示出力し（ステップｎ5 〜ｎ6 ）、入力操作され
ると、これらの入力データからＣＰＵ２１は、顧客の取
引有効性をチェックし、有効であれば、取引成立してホ
ストコンピュータ３１と取引データを交信し、その間は
図６に示すように、ＣＲＴ１２に「ただいま問い合わせ
ております。しばらくお待ちください」等の表示案内を
行い（ステップｎ7 ）。

【００２３】ホストコンピュータ３１から取引成立した
回答信号が返信されると、ＣＰＵ２１はその回答信号を
受信して、図７に示すように、ＣＲＴ１２に最新取引デ
ータ３３を表示させる（ステップｎ8 ）。

【００２４】これを見て顧客が確認完了すれば、確認キ
ー１２ａをタッチ入力させて、この電子通帳の取引が終
了し、ＣＲＴ１２を最初の待機画面に戻して次の取引に
備えられる。この場合、最新取引データ３３を表示した
際、続いて過去の取引内容を見る場合に備えて前頁キー
１２ｂを表示しており、この前頁キー１２ｂがタッチ入
力される毎に、その前に取引した取引データの内容が順
次表示され、また次頁キー１２ｃがタッチ入力される毎
に、その後に取引した取引データの内容が順次表示され
る（ステップｎ9 〜ｎ11）。

【００２５】上述のように、顧客は自動取引時に通帳不
携帯であっても、また通帳を採用していない自動取引機
の場合であっても、過去の詳細な取引内容を知りたいと
きは、その取引内容をＣＲＴに表示させることにより通
帳と同印字内容が表示されて、顧客は過去に取引利用し
た合計金額や、どの口座から引落とされたのか等の取引
経過状況を的確に把握することができ、顧客は不安感を
抱くことなく安定したサービス性の高い自動取引ができ
る。また、顧客は個人で持つ通帳と、自動取引機に装備
されている電子通帳との双方を利用できるため、自動取
引機に対する取引信頼性が一層向上する。

【００２６】この発明と、上述の一実施例の構成との対
応において、この発明の自動取引機は、実施例の電子通
帳機能付き自動取引機の装置本体１１に対応し、以下同
様に、表示器は、ＣＲＴ１２に対応し、記憶手段は、ホ
ストコンピュータ３１に対応し、制御手段は、ＣＰＵ２
１に対応するも、この発明は上述の一実施例の構成のみ
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の電子通帳機能付き自動取引機の外観
斜視図。

【図２】この発明の電子通帳機能付き自動取引機の制御
回路ブロック図。

【図３】この発明のホストコンピュータの記憶データ例
を示す説明図。

【図４】この発明の電子通帳取引の処理動作を示すフロ
ーチャート。

【図５】この発明のＣＲＴの取引選択画面の表示例を示
す説明図。

【図６】この発明のＣＲＴの取引処理画面の待機案内例
を示す説明図。

【図７】この発明の電子通帳取引したＣＲＴの表示例を
示す説明図。

【符号の説明】

１１…装置本体 １２…ＣＲＴ ２１…ＣＰＵ ３１…ホストコンピュータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】表示器に表示案内された取引項目を指定入
   力して自動取引する自動取引機であって、過去に取引し
   た取引内容を記憶する記憶手段と、上記表示器に表示さ
   れる取引項目に、過去に取引した取引内容を表示させる
   電子通帳の取引項目を備え、この電子通帳の取引項目を
   指定入力したとき、指定された過去の取引内容を上記記
   憶手段から読出し、この読出した過去の取引内容を表示
   器に表示させる制御手段とを備えた電子通帳機能付き自
   動取引機。