JPH0613108B2 - 水中塗装下地処理方法 - Google Patents

水中塗装下地処理方法

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JPH0613108B2
JPH0613108B2 JP61011514A JP1151486A JPH0613108B2 JP H0613108 B2 JPH0613108 B2 JP H0613108B2 JP 61011514 A JP61011514 A JP 61011514A JP 1151486 A JP1151486 A JP 1151486A JP H0613108 B2 JPH0613108 B2 JP H0613108B2
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coating
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coated
steel
metal
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俊一 等
耕太郎 吉田
一幸 土居
英志 阿蘇品
雅人 清水
一文 濱渕
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Nippon Steel Corp
Nitto Denko Corp
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Nippon Steel Corp
Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は船舶や水中に構築されたまたはされる水中鋼構
造物を塗装する際の方法に関し、更に詳しくは該塗装を
能率的に行うための下地処理方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、海洋開発に伴う石油掘削リグあるいは石油備蓄パ
ージ、海上プラント、船等の鋼構造物、護岸工事等に使
用される鋼矢板等の鋼構造物、海上に建設される巨大橋
の橋脚部、海上港の水中構造物等の構造、建設が増加の
一途をたどっているが、これ等鋼構造物は設置区域から
メインテナンスのための移動が殆んど不可能である。従
ってこれ等海洋鋼構造物の水中部での、あるいはスプラ
ッシュゾーン部での防食塗装、清掃、保守等の問題が生
じ、海上に於けるメインテナンスの必要性が大きな課題
となっている。
それ故、水中でも陸上と同様の能率的に塗装が出来且つ
防食性の優れた塗膜が得られる塗装方法があればそのメ
リットは大きい。
従来、船舶、水中構築物の没水部及びスプラッシュゾー
ン部を塗装する方法は、下地処理として浮き錆等を削り
落とすだけの第2種ケレン、更に清浄にするために、高
速の水流を噴きつけて錆やスケールを取り除いたり、錆
やスケールを更に良く取り除くために高速の水流の中に
砂を混ぜて鋼表面にふきつける等の方法があり、これ等
の下地処理の後に水中硬化性の塗料を刷毛やヘラ等を用
いて塗布するのが一般に行われている。
ところが、上記下地処理を施し鋼表面の調整を行った後
水中硬化性の塗料を刷毛やヘラ等で塗装する場合、水中
構築物の没水部とくにスプラッシュゾーン部は厳しい腐
食環境下にあるため、事実上、塗装不可能である。また
塗装出来たとしても、塗装効率が極端に悪くなるため、
有用性が殆んどない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明が解決しようとする問題点は、従来の水中塗装方
法の上記難点を解消することであり、更に詳しくは水中
でも陸上と同様の操作により容易に塗装を行い得ると共
に、没水中やスプラッシュゾーンに於いてもかなりの塗
装効率でもって塗装可能な塗装方法を開発することであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点は、船舶や水中構築物の如き被塗物を水中硬
化性塗料で塗装するに際し、予め被塗物表面を、好まし
くは高速水流を噴射したり、砂類を混合した高速水流で
噴きつける等の従来の前処理を施した後に、イオン化傾
向が鉄よりも大きい金属でこすることによって達成され
る。即ち本発明は、被塗物を水中硬化性塗料で塗装する
に際し、被塗物表面を予めイオン化傾向が鉄よりも大き
い金属でこすることを特徴とする水中塗装下地処理方法
に係るものである。
〔発明の構成並びに作用〕
本発明に於いては被塗物を水中硬化性塗料で塗装するに
先だって、被塗物表面をイオン化傾向が鉄よりも大きい
金属、好ましくはアルミニウム、亜鉛及びマグネシウム
の1種または2種以上でこすることを大きな特徴として
いる。この際このこする手段により被塗物表面に上記金
属を付着せしめると共に被塗物表面に予め付着している
不要な物資を除去することが出来る。ここでいう「こす
る」手段としては、上記金属の少なくとも1種を被塗物
表面に接触させて被塗物表面の少なくとも1種と該金属
とを摺動する手段を代表例として例示出来、通常「こす
る」と称される各種の処理が広く含まれる。
本発明に於いて上記金属でこするに際しては、使用する
金属の形態としては特に限定されず、こすることが出来
る形態であればいかなる形態であっても良い。たとえば
粉末状、繊維状、棒状、筒状、板状等広く各種の形態を
採ることが可能であり、また棒状、筒状、繊維状等の金
属をこすり易い形態たとえばタワシやブラシの如き形態
に加工しても良い。とくに被塗物たる鋼材になじみやす
い形態としては、粉末状やタワシやブラシ状に加工した
ものである。
本発明の金属によるこするに際しては、被塗物表面に予
め従来公知の前処理を施すことが好ましい。この公知の
前処理としては高速水流や砂を含有する高速水流を被塗
物表面に噴きつける処理を例示出来る。
本発明に於いて上記金属で被塗物通常は鋼材の表面をこ
することにより極めて容易に水中硬化性塗料を塗装する
ことが出来る。この理由は次の様に推測される。即ち本
発明法に従い被塗物鋼材をこすると、被塗物表面に形成
された不要な物質たとえば鋼の海水による変性物や腐食
物等が除去されると共に鋼材表面上に上記金属が付着す
る。而してこの上に水中硬化性塗料が塗装されると、塗
料は不要な物質が除去されているので非常に容易に付着
すると共に鉄よりもイオン化傾向が小さい金属が鋼表面
に付着しているので塗料の付着力が増大し、確実に被塗
物表面に付着する。従って没水中やスプラッシュゾーン
に於いても塗料が被塗物表面に確実に付着するので塗装
が通常の塗装手段でも容易に行い得るに至るものと推測
される。
本発明に於いて使用される水中硬化性塗料としては従来
からこの種分野に於いて使用されて来たものがいずれも
使用出来、たとえばエポキシ樹脂を主剤とし、ポリアミ
ド樹脂、変性芳香族ポリアミン、変性脂肪族ポリアミ
ン、複素環ポリアミン、脂環式ポリアミンなどを硬化剤
とした水中硬化性塗料、および不飽和ポリエステル樹脂
を基材とする水中硬化性塗料等を代表例として例示出来
る。またこの塗料を塗布する手段としては陸上で塗装す
る通常の手段が広く採用出来、たとえばヘラやコテで塗
装する手段を代表例として挙げることが出来る。
本発明の下地処理方法は、水中だけに限らず、湿潤面に
於いても同様の効果があり、更にはまた水中構築物に使
用する各種鋼材(いまだ水中に於いて使用していない鋼
材)に対しても施すことが出来る。
以下実施例により本発明の効果をさらに具体的に示す。
〔実施例〕
ショットブラストした直後に3%食塩水中に1日間浸漬
した9mm×300mm×300mmの鋼板に第2表に示す各
下地処理を施した後、市販の刷毛で水中硬化性塗料を乾
燥膜厚約1mmになるように塗装した。
ここで使用した水中硬化性塗料は一般に使用されるエポ
キシ樹脂系の水中硬化性塗料であり、その組成を第1表
に示す。
[従来例] その1 エポキシ樹脂(エピコート#1001)100重量部、
コールタール130重量部、亜鉛末(亜鉛末−F、(堺
化学工業製)46.5重量部、タルク8.5重量部、酸
化カルシウム1.0重量部、有機ベントナイト1.0重
量部、キシレン2.0重量部、メチルイソブチルケトン
1.0重量部、エチルセロソルブ1.0重量部を混合攪
拌したのち、アトライターを用いて分散し主剤を調製し
た。これに変性ポリアミン溶液(フジキュア−#401
0)を混合して亜鉛末含有瀝青質エポキシ樹脂塗料を製
造した。
得られた亜鉛末含有瀝青質エポキシ樹脂塗料を、実施例
1と同じ処理鋼板全体に単に刷毛塗りし、同様に物性を
測定した。
その2 実施例と同じ処理鋼板表面に、亜鉛を厚さ60μになる
ように溶射し、80番研磨紙で軽く研磨した後、160
番研磨紙で入念に研磨した。次いで実施例1の塗料を用
い、同様に処理した。
その3 実施例と同じ処理鋼板表面に、日付量400g/m2の溶
融亜鉛メッキを施し、その後、実施例1の塗料を用い、
同様に処理した。
第2表のNo.1〜17について、現場での下地処理作業
性、塗装作業性、6カ月後の3%食塩水中の浸漬試験後
の密着力及び錆発生の有無を目視により観察した。
〈現場での下地処理作業性〉 桟橋の鋼管柱のスプラッシュゾーンで下地処理作業を行
なう場合の作業性を評価した。評価基準は以下の通り。
◎‥‥極めて良好 ○‥‥容易 ×‥‥実質的に不可能 〈塗装作業性〉 以下に塗装作業性の評価基準を示す。
○‥‥‥刷毛に付着した塗料が鋼面に触れただけで塗料
が付着し、刷毛さばきが良好に塗装出来る。
△‥‥‥何回かこすりつければ付着するが刷毛さばきは
非常に悪い。
×‥‥‥何回かこすりつけても殆んど付着しない。
〈密着力〉 3%食塩水中で6ケ月間浸漬後、とり出してアドヒージ
ョンテスター(エルコメータ社製)により引張接着強度
を測定した。また、密着力測定部分の塗膜凝集破壊率及
び錆の発生の有無を目視で観察する。
以上の結果を第2表に併示した。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明の下地処理方法によれば、水中及
び湿潤面に於いて塗装作業性良好且つ密着性良好に塗装
出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土居 一幸 神奈川県相模原市淵野辺5丁目10番1号 新日本製鐵株式会社第二技術研究所内 (72)発明者 阿蘇品 英志 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (72)発明者 清水 雅人 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (72)発明者 濱渕 一文 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−251972(JP,A) 特開 昭60−150874(JP,A) 特開 昭60−867(JP,A) 特開 昭56−21773(JP,A) 特開 昭52−86431(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗物を水中硬化性塗料で塗装するに際
    し、被塗物表面を予めイオン化傾向が鉄よりも大きい金
    属でこすることを特徴とする水中塗装下地処理方法。
  2. 【請求項2】上記金属がアルミニウム、亜鉛及びマグネ
    シウムの少なくとも1種である特許請求の範囲第1項に
    記載の水中塗装下地処理方法
JP61011514A 1986-01-21 1986-01-21 水中塗装下地処理方法 Expired - Lifetime JPH0613108B2 (ja)

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JPS62168574A JPS62168574A (ja) 1987-07-24
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WO2003041197A1 (en) 2001-11-07 2003-05-15 Bridgestone Corporation Non-aqueous electrolyte primary cell and additive for non-aqueous electrolyte of the cell

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JPS62168574A (ja) 1987-07-24

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