JPH06130197A - 放射線画像のエネルギーサブトラクション方法およびその方法に用いられる蓄積性蛍光体シート - Google Patents

放射線画像のエネルギーサブトラクション方法およびその方法に用いられる蓄積性蛍光体シート

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JPH06130197A
JPH06130197A JP4280060A JP28006092A JPH06130197A JP H06130197 A JPH06130197 A JP H06130197A JP 4280060 A JP4280060 A JP 4280060A JP 28006092 A JP28006092 A JP 28006092A JP H06130197 A JPH06130197 A JP H06130197A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1回の撮影、1回の読取りにより効率良くエ
ネルギーサブトラクション画像を得ることができる放射
線画像のエネルギーサブトラクション方法、およびこれ
に用いられる蓄積性蛍光体シートを提供する。 【構成】 放射線の低エネルギー成分を吸収し、かつ少
なくとも蛍光体の励起光の波長の光を透過する物質から
なる支持体7と、この支持体7の両面に設けられた2つ
の蓄積性蛍光体層8a,8bとからなる蓄積性蛍光体シート
6に被写体の放射線画像を蓄積記録する。その後、1つ
の励起光源から発せられた励起光を蓄積性蛍光体シート
6の片面から走査し、蓄積性蛍光体層8a,8bから輝尽発
光光を同時に読取って2つの画像信号を得、この2つの
画像信号をサブトラクション処理してエネルギーサブト
ラクション画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄積性蛍光体シートに
放射線画像情報を蓄積記録し、次いでこれに励起光を照
射し、蓄積記録された画像情報に応じて輝尽発光する光
を検出して画像情報を電気的画像信号として読み取るの
に際して、画像中の一部の構造物のみを抽出して表わす
画像信号が得られるようにした放射線画像情報のエネル
ギーサブトラクション方法およびそれに使用する蓄積性
蛍光体シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、
β線、γ線、紫外線、電子線等)を照射すると、この放
射線のエネルギーの一部がその蛍光体中に蓄積され、そ
の後その蛍光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積
されたエネルギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。こ
のような性質を示す蛍光体を蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光
体)と言う。
【0003】この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被
写体の放射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシート(以
下、蓄積性蛍光体シートと称する)に記録し、これを励
起光で走査して輝尽発光させ、この輝尽発光光を光電的
に読み取って画像信号を得、この画像信号を処理して診
断適性の良い被写体の放射線画像を得る方法が提案され
ている(例えば特開昭55-12429号、同55-116340 号、同
55-163472 号、同56-11395号、同56-104645 号など)。
この最終的な画像はハードコピーとして再生したり、あ
るいはCRT上に再生したりすることができる。とにか
く、このような放射線画像情報記録再生方法において
は、蓄積性蛍光体シートは最終的に画像情報を記録せ
ず、上記のような最終的な記録媒体に画像を与えるため
に一時的に画像情報を担持するものであるから、この蓄
積性蛍光体シートは繰り返し使用するようにしてもよ
く、またそのように繰返し使用すれば極めて経済的であ
る。
【0004】上記のように蓄積性蛍光体シートを再使用
するには、輝尽発光光が読み取られた後の蓄積性蛍光体
シートに残存する放射線エネルギーを、例えば特開昭56
-11392号、同56-12599号に示されるようにシートに光や
熱を照射することによって放出させて残存放射線画像を
消去し、この蓄積性蛍光体シートを再度放射線画像記録
に使用すればよい。
【0005】一方、従来より放射線画像のサブトラクシ
ョン処理が公知となっている。この放射線画像のサブト
ラクションとは、異なった条件で撮影した2つの放射線
画像を光電的に読み取ってデジタル画像信号を得た後、
これらのデジタル画像信号を両画像の各画素を対応させ
て演算処理し、放射線画像中の特定の構造物を抽出させ
る差信号を得る方法であり、このようにして得た差信号
を用いれば、特定構造物のみが抽出された放射線画像を
再生することができる。
【0006】このサブトラクション処理には、基本的に
次の2つの方法がある。すなわち、造影剤注入により特
定の構造物が強調された放射線画像の画像信号から、造
影剤が注入されていない放射線画像の画像信号を引き算
(サブトラクト)することによって特定の構造物を抽出
するいわゆる時間サブトラクション処理と、同一の被写
体に対して相異なるエネルギー分布を有する放射線を照
射し、あるいは被写体透過後の放射線をエネルギー分布
状態を変えて2つの放射線検出手段に照射して、それに
より特定の構造物が異なる画像を2つの放射線画像間に
存在せしめ、その後この2つの放射線画像の画像信号間
で適当な重みづけをした上で引き算(サブトラクト)を
行って、特定の構造物の画像を抽出するいわゆるエネル
ギーサブトラクション処理である。
【0007】このサブトラクション処理は特に医療診断
上きわめて有効な方法であるため、近年大いに注目さ
れ、電子工学技術を駆使してその研究、開発が盛んに進
められている。
【0008】先に述べた蓄積性蛍光体シートを利用する
放射線画像情報記録再生システムにおいては、該シート
に記録されている放射線画像情報が直接電気的画像信号
の形で読み取られるから、このシステムによれば、上述
のようなサブトラクション処理を容易に行うことが可能
となる。この蓄積性蛍光体シートを用いてエネルギーサ
ブトラクション処理を行うためには、2枚の蓄積性蛍光
体シートに特定の構造物に対応する部分の画像情報が異
なるように画像記録(撮影)を行えばよく、具体的に
は、1)エネルギー分布の異なる2種類の放射線を用いて
撮影を2回行う、2)2つの蓄積性蛍光体シートの間に、
放射線のうちの低エネルギー成分を吸収する金属等のフ
ィルターを介在させ、2つの蓄積性蛍光体シートに対し
て被写体を透過した放射線を同時に照射する、といった
方法が知られている。しかしながら、前述の方法では、
撮影を2回行わなければならないのに加え、2回の撮影
の間の被写体の動きによりアーティファクトが発生し易
いという問題があり、さらに撮影毎に放射線照射手段を
調整しなければならないため作業性が悪く、また後者の
方法ではフィルターを蓄積性蛍光体シートの間に介在さ
せなければならないため、撮影時、および読取時の蓄積
性蛍光体シートの取扱いが面倒であるといった不都合が
生じる。
【0009】そこで、本願出願人により、放射線の低エ
ネルギー成分吸収物質からなる支持体と、この支持体の
両面に蓄積性蛍光体層を設けた蓄積性蛍光体シートが提
案されている(例えば特開昭59-83486号公報)。この蓄
積性蛍光体シートを用いて被写体の撮影を行い、この蓄
積性蛍光体シートの両面から励起光を走査して輝尽発光
光を光電的に読み取って2つの画像信号を得、この2つ
の画像信号間でサブトラクション処理を行えば、効率良
く1回の撮影でサブトラクション画像を得ることがで
き、しかも蓄積性蛍光体シートの取扱いが面倒であると
いうこともない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支持体
の両面に蓄積性蛍光体層を設けた蓄積性蛍光体シートか
ら画像信号を得る場合は、蓄積性蛍光体シートのそれぞ
れの面を別々に走査して輝尽発光光を読み取らなければ
ならないため、読み取りの際の作業性が悪く、また、得
られた画像信号の位置合わせを行う必要があり、極めて
面倒である。そこで、各面それぞれ別個の励起光源を設
けて蓄積性蛍光体シートの両面から同時に読取りを行う
方法が考えられるが、この方法では装置の大型化、コス
トの上昇を招くこととなる。
【0011】本発明は上記事情に鑑み、1回の撮影によ
り放射線画像を撮影でき1つの励起光源を用いた1回の
読取りによってサブトラクション画像を得ることができ
る放射線画像のエネルギーサブトラクション方法および
これに用いられる蓄積性蛍光体シートを提供することを
目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の放射
線画像のエネルギーサブトラクション方法は、放射線エ
ネルギー吸収特性が他とは異なる特定の構造物を含む被
写体を透過した放射線が、放射線の低エネルギー成分を
吸収し、かつ少なくとも所定波長の光を透過する物質か
らなる支持体と、この支持体の両面に設けられた2つの
蓄積性蛍光体層とからなる蓄積性蛍光体シートに照射さ
れたことにより、前記蓄積性蛍光体シートの支持体の被
写体とは反対側の面に設けられた蓄積性蛍光体層に該支
持体の被写体側の面に設けられた蓄積性蛍光体層よりも
前記特定の構造物に対応する部分において放射線の低エ
ネルギー成分がより吸収された画像情報が記録されるよ
うに放射線画像を蓄積記録した各蓄積性蛍光体層を片面
から前記所定波長の励起光で走査してそれらの層に蓄積
記録された各放射線画像を輝尽発光光に変換し、この輝
尽発光光を前記蓄積性蛍光体シートの両面からそれぞれ
光電的に読み取って2つのデジタル画像信号に変換し、
該2つのデジタル画像信号に変換された2つの放射線画
像の対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行っ
て前記特定の放射線画像の構造物の画像を抽出すること
を特徴とするものである。
【0013】ここで、所定波長の光とは、蓄積性蛍光体
シートを走査する励起光の波長の光を意味するものであ
る。
【0014】また、本発明による第1の蓄積性蛍光体シ
ートは、放射線エネルギー吸収特性が他とは異なる特定
の構造物を含む被写体の放射線画像が記録された該蓄積
性蛍光体シートに励起光を照射し、該蓄積性蛍光体シー
トに蓄積記録された前記被写体の放射線画像に応じて発
光する輝尽発光光を該シートの両面からそれぞれ光電的
に読み取って2つのデジタル画像信号に変換し、該2つ
のデジタル画像信号に変換された2つの放射線画像の対
応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行って前記
特定の放射線画像の構造物の画像を抽出する放射線画像
のエネルギーサブトラクション方法に用いられる蓄積性
蛍光体シートにおいて、前記放射線の低エネルギー成分
を吸収しかつ少なくとも前記励起光を透過する物質から
なる支持体と、この支持体の両面に設けられた蓄積性蛍
光体層とからなることを特徴とするものである。
【0015】さらに、本発明による第2の放射線画像の
エネルギーサブトラクション方法は、放射線エネルギー
吸収特性が他とは異なる特定の構造物を含む被写体を透
過した放射線が、放射線の低エネルギー成分吸収物質か
らなる支持体と、この支持体の両面に該支持体から分離
可能に設けられた2つの蓄積性蛍光体層とからなる蓄積
性蛍光体シートに照射されたことにより、前記蓄積性蛍
光体シートの支持体の被写体とは反対側の面に設けられ
た蓄積性蛍光体層に該支持体の被写体側の面に設けられ
た蓄積性蛍光体層よりも前記特定の構造物に対応する部
分において放射線の低エネルギー成分がより吸収された
画像情報が記録されるように放射線画像を蓄積記録した
各蓄積性蛍光体層を前記支持体から分離して該各蓄積性
蛍光体層を密着させた後に該各蓄積性蛍光体層を片面か
ら励起光で走査してそれらの層に蓄積記録された各放射
線画像を輝尽発光光に変換し、この輝尽発光光を前記密
着された2つの蓄積性蛍光体層の両面からそれぞれ光電
的に読み取って2つのデジタル画像信号に変換し、該2
つのデジタル画像信号に変換された2つの放射線画像の
対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行って前
記特定の放射線画像の構造物の画像を抽出することを特
徴とするものである。
【0016】また、本発明による第3の放射線画像エネ
ルギーサブトラクション方法は、本発明による第2の放
射線画像エネルギーサブトラクション方法において、前
記各蓄積性蛍光体層の少なくとも1端部を互いに止着し
て前記励起光を走査することを特徴とするものである。
【0017】さらに、本発明による第2の蓄積性蛍光体
シートは、放射線エネルギー吸収特性が他とは異なる特
定の構造物を含む被写体の放射線画像が記録された該蓄
積性蛍光体シートに励起光を照射し、該蓄積性蛍光体シ
ートに蓄積記録された前記被写体の放射線画像に応じて
発光する輝尽発光光を該シートの両面からそれぞれ光電
的に読み取って2つのデジタル画像信号に変換し、該2
つのデジタル画像信号に変換された2つの放射線画像の
対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行って前
記特定の放射線画像の構造物の画像を抽出する放射線画
像のエネルギーサブトラクション方法に用いられる蓄積
性蛍光体シートにおいて、前記放射線の低エネルギー吸
収物質からなる支持体と、この支持体の両面に該支持体
と分離可能に設けられた蓄積性蛍光体層とからなること
を特徴とするものである。
【0018】さらに、本発明による第4の蓄積性蛍光体
シートは、前記各蓄積性蛍光体層の少なくとも1端部が
互いに止着されていることを特徴とするものである。
【0019】ここで放射線画像の対応する画素間でデジ
タル画像信号の引き算を行うとは、対応する画素のデジ
タル画像信号に重み係数を乗じて引き算をし、新たな画
像信号を得ることを意味する。さらに、放射線の低エネ
ルギー成分吸収物質とは、放射線の高エネルギー成分よ
りも低エネルギー成分をより吸収する物質を意味する。
【0020】
【作用】本発明によるエネルギーサブトラクション方法
は、放射線の低エネルギー成分を吸収し、かつ少なくと
も所定波長の励起光を透過する物質からなる支持体とこ
の支持体の両面に蓄積性蛍光体層を設けた蓄積性蛍光体
シートを用いるようにしたため、1回の撮影によって相
異なったエネルギー分布を有する放射線に対する放射線
画像が各蓄積性蛍光体層に記録され、さらに特開昭55-8
7970号公報に開示されているように1つの励起光源から
発せられた励起光により蓄積性蛍光体シートを片面から
走査することによって各蓄積性蛍光体層から同時に輝尽
発光光を読み出す、いわゆる両面集光読取りにより2つ
の画像信号を得ることができる。そしてこれにより、読
取り時間を短縮し、効率良く位置ずれがない解像度が優
れた良好なサブトラクション画像を得ることができる。
【0021】また、本発明による別のエネルギーサブト
ラクション方法は、低エネルギー成分を吸収する支持体
と、この支持体の両面に支持体と分離可能に設けられた
蓄積性蛍光体層からなる蓄積性蛍光体シートを用いるよ
うにしたため、被写体を撮影した後に、蓄積性蛍光体層
を蓄積性蛍光体シートから分離して、各蓄積性蛍光体層
を密着させて各蓄積性蛍光体層を1つの励起光で片面か
ら走査することよって、各蓄積性蛍光体層から同時に輝
尽発光光を読み出して、2つの画像信号を得ることがで
きる。
【0022】さらに、蓄積性蛍光体層の少なくとも1端
部を互いに止着すれば、各蓄積性蛍光体層がずれること
なく撮影、読取りを行うことができるためより好まし
い。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0024】図1は本発明の第1実施例による蓄積性蛍
光体シートを表す断面図である。
【0025】図1に示すように、蓄積性蛍光体シート6
は放射線の低エネルギー成分を吸収し、かつ所定波長の
光(本実施例の場合は蓄積性蛍光体層の励起光)を透過
する物質からなる支持体7とこの支持体7の両面に設け
られた蓄積性蛍光体層8a,8bとからなるものである。
【0026】ここで支持体は放射線の低エネルギー成分
吸収物質のみからなるものであってもよいし、あるいは
放射線の低エネルギー成分吸収物質と、この物質を分散
状態で含有している別の物質とからなるものであっても
よい。
【0027】また、放射線の低エネルギー成分吸収物質
とは、放射線の高エネルギー成分よりも低エネルギー成
分をより吸収する物質を意味するが、その具体例として
金属が挙げられ、特にCu,W,Mo,Ni,Pb,A
u,Ag,Ba,Ta,Fe,Al,Zn,Cd,T
i,Zr,V,Nb,Cr,CoおよびSnのうちの少
なくとも1種の元素を含むものであるのが好ましい。
【0028】さらに、支持体7を少なくとも、所定波長
の光を透過するようにするには、支持体として上記元素
の金属単体を薄くしたものを用いるか上記元素の酸化
物、ハロゲン化物など他元素との化合物で所定波長の光
を吸収しないものを選択し、その粉体をポリマー結合剤
と共に分散し固めたものや気相成長あるいは焼結などに
より薄膜状に形成したものが挙げられる。この例として
鉛ガラス、PbO粉体をポリマーの結合剤と共に分散し
固めたもの、あるいはTiO2 粉体をポリマーの結合剤
と共に分散し固めたものが挙げられる。
【0029】図2は、X線撮影装置の一例を示す概略図
である。
【0030】このX線撮影装置1において、放射線エネ
ルギー吸収特性が他とは異なる特定の構造物を含む被写
体4を介してX線源2と蓄積性蛍光体シート6を収容し
たカセッテ5とが対向配置されている。ここで、X線源
2からX線3が放射されると、このX線3は放射線エネ
ルギー吸収特性が他とは異なる特定の構造物を含む被写
体4を透過し、被写体4を透過したX線3aはまず蓄積性
蛍光体シート6の蓄積性蛍光体層8aに到達する。これに
より被写体4のX線画像が蓄積性蛍光体層8aに蓄積記録
される。次にこの蓄積性蛍光体層8aを透過したX線は放
射線の低エネルギー成分吸収物質を含む支持体7を透過
するので、蓄積性蛍光体層8aを透過したX線は低エネル
ギー成分が低減し、高エネルギー成分が強調された状態
になっている。その後この支持体7を透過したX線は蓄
積性蛍光体層8bに到達し、蓄積性蛍光体層8bに放射線の
低エネルギー成分に係わる画像情報が低減した被写体4
のX線画像が蓄積記録される。このようにして被写体4
の特定の構造物に対応する部分において画像情報が異な
る2つのX線画像が2つの蓄積性蛍光体層8a,8bに同時
に蓄積記録される。
【0031】図3は、上述のようにX線画像が蓄積記録
された本発明による蓄積性蛍光体シート6からX線画像
を読み取るX線画像読取装置の一例を示す概略図であ
る。
【0032】蓄積性蛍光体シート6が、図示しないモー
ターにより回転せしめられるエンドレスベルト49a 、49
b 上に配置されている。このシート6の上方には、シー
ト6の支持体7を透過する所定波長の励起光を発するレ
ーザ光源41と、そのレーザ光を反射偏向し、シート6を
主走査する回転多面鏡43と、該回転多面鏡43を回転せし
めるモータ42とが配されている。さらに、前記レーザ光
が走査される位置の上方には、そのレーザ光の走査によ
り発せられる輝尽発光光を上方より集光する光ガイド45
a が近接して配置され、前記位置の下方には、前記輝尽
発光光を下方より集光する光ガイド45b が前記シート6
と垂直に配置されている。各光ガイド45a 、45b は、そ
れぞれ輝尽発光光を光電的に検出するフォトマルチプラ
イヤ(光電子増倍管)46a 、46b が接続されている。こ
のフォトマルチプライヤ46a 、46b は対数増幅器47a 、
47b に接続され、さらにこの対数増幅器47a 、47b は、
A/D変換器48a ,48b にそれぞれ接続され、このA/
D変換器48a ,48b はメモリ50に接続されている。
【0033】次いで、図3を用いてこのX線画像読取装
置により蓄積性蛍光体シートからX線画像を読み取る様
子を説明する。図2に示すX線撮影装置において、被写
体のX線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート6を
エンドレスベルト49a 、49b上にセットする。この所定
位置にセットされた蓄積性蛍光体シート6は、そのエン
ドレスベルト49a 、49b により、矢印Y方向に搬送(副
走査)される。一方、レーザ光源41から発せられた光ビ
ームはモータ42により駆動され矢印方向に高速回転する
回転多面鏡43によって反射偏向され、前記シート6に入
射し副走査の方向(矢印Y方向)と略垂直な矢印X方向
に主走査する。この光ビームが照射されたシート6の箇
所からは、蓄積記録されているX線画像情報に応じた光
量の輝尽発光光44a 、44b (ここで、輝尽発光光44a 、
44b はそれぞれシート6の上方、下方から発散されたも
のを示す)が発散される。ここでシート6の下方からも
輝尽発光光44b が得られるのは、シート6の支持体7が
励起光を透過させて、支持体7の下方の蓄積性蛍光体層
8bにまで到達するためである。この輝尽発光光44aは光
ガイド45a によって導かれ、フォトマルチプライヤ(光
電子増倍管)46a によって光電的に検出される。上記光
ガイド45a はアクリル板等の導光性材料を成形して作ら
れたものであり、直線状をなす入射端面が蓄積性蛍光体
シート6上の主走査線に沿って延びるように配され、円
環状に形成された出射端面に上記フォトマルチプライヤ
46a の受光面が結合されている。上記入射端面から光ガ
イド45a 内に入射した輝尽発光光44a は、該光ガイド45
a の内部を全反射を繰り返して進み、出射端面から出射
してフォトマルチプライヤ46a に受光され、放射線画像
を表わす輝尽発光光44a の光量がフォトマルチプライヤ
46a によって電気信号に変換される。同様に、輝尽発光
光44b は光ガイド45b によって導かれ、フォトマルチプ
ライヤ(光電子増倍管)46b によって光電的に検出され
る。
【0034】フォトマルチプライヤ46a から出力された
アナログ出力信号S1 は対数増幅器47a で対数的に増幅
されてA/D変換器48a でデジタル化され、第1の画像
信号log S1 が得られメモリ50に入力される。また同様
に、フォトマルチプライヤ46b から出力されたアナログ
出力信号S2 は対数増幅器47b で対数的に増幅されてA
/D変換器48b でデジタル化され、第2の画像信号log
2 が得られる。これら2つの画像信号log S1 ,log
2 は、このメモリ50に一時的に記憶される。
【0035】メモリ50に上記読取画像信号log S1 ,lo
g S2 が共に記憶されると、両信号はメモリ50から読み
出されてサブトラクション演算回路51に入力される。
【0036】サブトラクション演算回路51は、入力され
る2つの画像信号 logS1 、 logS2 をまず指数変換し
てそれぞれ画像信号S1 ,S2 に戻し、適当な重み付け
をした上で対応する画素毎に減算して、デジタルの差信
号 Ssub =a・S1 −b・S2 +c (a・bは重み付け係数、cはバイアス成分である) を求める。この差信号Ssub は画像処理回路52において
再び対数変換され、階調処理、周波数処理等の画像処理
を受けた後、記録読取装置外の画像再生装置53に送られ
て、放射線画像の再生に供せられる。この再生装置53
は、CRT等のディスプレイ手段でもよいし、感光フイ
ルムに光走査記録を行う記録装置であってもよいし、あ
るいはそのために画像信号を一旦光ディスク、磁気ディ
スク等の画像ファイルに記憶させる装置に置き換えられ
てもよい。
【0037】また、ここでデジタル画像信号が対数値と
して扱われるのは、画像データの帯域圧縮がなされ、か
つ不必要な画像情報の完全除去が可能となるからであ
り、対数値に変換しない原画像信号により同様のことを
行うことも可能である。
【0038】上述のようなサブトラクション演算を行う
際に係数a、bを適切に定めると、得られた差信号Ssu
b においては、前記特定構造物以外の部分についての信
号成分が消去されるようになる。したがってこの差信号
Ssub に基づいて画像再生を行えば、上記特定構造物の
みが抽出された放射線画像を得ることができる。
【0039】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0040】図4は本発明の第2実施例による蓄積性蛍
光体シートを表す断面図である。
【0041】図4に示すように、蓄積性蛍光体シート16
は放射線の低エネルギー成分を吸収する支持体17とこの
支持体17の両面に支持体17と分離可能に設けられた蓄積
性蛍光体層18a ,18b とからなるものである。なお、本
発明の第2実施例の蓄積性蛍光体シート16の支持体17
は、とくに所定波長の光を透過するものでなくてもよ
い。
【0042】本発明の第2実施例による蓄積性蛍光体シ
ート16に被写体の撮影を行う際は、図4(a) に示すよう
に、支持体17、蓄積性蛍光体層18a ,18b はそれぞれ密
着された状態において撮影がなされる。これにより前述
した本発明の第1実施例と同様に蓄積性蛍光体層18a ,
18b にそれぞれ被写体の放射線画像が蓄積記録される。
【0043】被写体の放射線画像が蓄積記録された蓄積
性蛍光体シート16は、図4(b) に示すように支持体17と
蓄積性蛍光体層18a ,18b とが分離され、次いで図4
(c) に示すように蓄積性蛍光体層18a と蓄積性蛍光体層
18b とが密着されて、蓄積性蛍光体層18a ,18b のみか
らなる蓄積性蛍光体シート16′となる。蓄積性蛍光体シ
ート16′は図3に示すX線画像読取装置において前述し
た本発明の第1実施例と同様に励起光が走査され、両面
から輝尽発光光が検出され、2つの画像信号logS1 ,l
og S2 が得られ、エネルギーサブトラクション処理が
なされる。
【0044】なお、本発明の第2実施例による蓄積性蛍
光体シートは、シートを循環搬送する循環搬送手段と、
シートに被写体の放射線画像情報を蓄積記録する画像記
録部と、放射線画像情報が蓄積記録されたシートから画
像信号を得る画像読取部と、読取り後のシートの残存放
射線エネルギーを消去する消去部とからなる、いわゆる
ビルトインタイプの放射線画像記録読取装置(特開昭59
-192240 号、特開平3-238441号等)にも適用できる。
【0045】図5は、本発明の第2実施例による蓄積性
蛍光体シートを用いた放射線画像記録読取装置を表す図
である。図示した放射線画像記録読取装置60は、複数の
ローラからなる循環搬送手段と、この循環搬送手段の通
路上に設けられた画像記録部62、画像読取部63および消
去部64とから構成されるものである。
【0046】シート保管部61から取り出された蓄積性蛍
光体シート18a ′18b ′は蓄積性蛍光体層のみからなる
ものであり、搬送手段により画像記録部62へ搬送され
る。画像記録部62には図4に示す支持体17と対応する放
射線の低エネルギー成分を吸収するフィルタ17′が配置
されており、蓄積性蛍光体シート18a ′,18b ′はフィ
ルタ17′の両面にそれぞれ密着するように配される。次
いでX線源2よりX線3が被写体4に向けて照射され、
被写体4を透過した放射線画像が蓄積性蛍光体シート18
a ′にまず蓄積記録される。次にこの蓄積性蛍光体シー
ト18b ′を透過したX線はX線の低エネルギー吸収物質
からなるフィルタ17′を透過するので、蓄積性蛍光体シ
ート18a ′を透過したX線は低エネルギー成分が低減
し、高エネルギー成分が強調された状態になっている。
【0047】その後このフィルタ17′を透過したX線は
蓄積性蛍光体シート18b ′に到達し、蓄積性蛍光体シー
ト18b ′に放射線の低エネルギー成分に係わる画像情報
が低減した被写体4のX線画像が蓄積記録される。この
ようにして被写体4の特定の構造物に対応する部分にお
いて画像情報が異なる2つのX線画像が2つの蓄積性蛍
光体シート18a ′18b ′に同時に蓄積記録される。
【0048】被写体4の放射線画像が蓄積記録された蓄
積性蛍光体シート18a ′18b ′は搬送手段に搬送されつ
つそれぞれ密着し、画像読取部63へ搬送される。画像読
取部63においては密着された蓄積性蛍光体シート18a ′
18b ′に励起光が照射され、輝尽発光光が検出されて各
シート18a ′18b ′に蓄積記録された放射線画像情報を
担持する画像信号S1 ,S2 が得られる。なお画像読取
部63の構成は、図3に示したX線画像読取装置と略同一
であるため詳細な説明は省略する。得られた画像信号S
1 ,S2 は、対数増幅され、A/D変換され、演算手段
70においてサブトラクション処理が施された後、画像処
理が施され、再生手段71において被写体4の放射線画像
が再生される。
【0049】次に本発明の第3実施例について説明す
る。
【0050】図6は本発明の第3実施例による蓄積性蛍
光体シートを表す断面図である。
【0051】図6に示すように、蓄積性蛍光体シート26
は放射線の低エネルギー成分を吸収する支持体27とこの
支持体27の両面に支持体27と分離可能に設けられ一端部
が互いに止着された蓄積性蛍光体層28a ,28b とからな
るものである。なお、本発明の第3実施例の蓄積性蛍光
体シート26の支持体27は、とくに所定波長の光を透過す
るものでなくてもよい。
【0052】本発明の第3実施例による蓄積性蛍光体シ
ート26に被写体の撮影を行う際は、図6(a) に示すよう
に、支持体27、蓄積性蛍光体層28a ,28b はそれぞれ密
着された状態において撮影がなされる。これにより蓄積
性蛍光体層28a ,28b にそれぞれ被写体の放射線画像が
蓄積記録される。
【0053】被写体の放射線画像が蓄積記録された蓄積
性蛍光体シート26は、図6(b) に示すように支持体27と
蓄積性蛍光体層28a ,28b とが分離され、次いで図6
(c) に示すように蓄積性蛍光体層28a と蓄積性蛍光体層
28b とが密着されて、蓄積性蛍光体層28a ,28b のみか
らなる蓄積性蛍光体シート26′となる。蓄積性蛍光体シ
ート26′は図3に示すX線画像読取装置において前述し
た本発明の第1,第2実施例と同様に励起光が走査さ
れ、両面から輝尽発光光が検出され、2つの画像信号lo
g S1 ,log S2 が得られ、エネルギーサブトラクショ
ン処理が施される。
【0054】本発明の第3実施例は、蓄積性蛍光体層28
a ,28b の一端部を止着しているようにしているが、支
持体27と蓄積性蛍光体層28a ,28b とが分離できれば、
一端部のみでなく、2つあるいは3つの端部を止着する
ようにしていてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るエネルギーサブトラクション処理方法は放射線の低エ
ネルギー成分を吸収し、かつ励起光の波長の光を透過す
る支持体の両面に蓄積性蛍光体層を設けた蓄積性蛍光体
シート、あるいは蓄積性蛍光体層と支持体を分離可能と
した蓄積性蛍光体シートを用いるようにしたため、読取
りの際、1つの励起光により各蓄積性蛍光体層に蓄積記
録された放射線画像が担持する画像信号を得ることがで
き、読取り時間を短縮し、効率良くエネルギーサブトラ
クション画像を得ることができ、さらには、本発明によ
るエネルギーサブトラクション方法を実施するための装
置の小型化、低コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による蓄積性蛍光体シート
を表す断面図
【図2】X線撮影装置の一例を表す図
【図3】X線画像読取装置の一例を表す図
【図4】本発明の第2実施例による蓄積性蛍光体シート
を表す断面図
【図5】ビルトインタイプのX線撮影装置の一例を表す
【図6】本発明の第3実施例による蓄積性蛍光体シート
を表す断面図
【符号の説明】
1 X線撮影装置 2 X線源 3 X線 4 被写体 5 カセッテ 6,16,26 蓄積性蛍光体シート 7,17,27 支持体 8a,8b,18a ,18b ,28a ,28b 蓄積性蛍光体層 40 X線画像読取装置 44 輝尽発光光 45 光ガイド 46 フォトマルチプライヤ 47 対数変換器 48 A/D変換器 49 エンドレスベルト 50 メモリ 51 演算手段 52 画像処理手段 53 再生手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線エネルギー吸収特性が他とは異な
    る特定の構造物を含む被写体を透過した放射線が、 放射線の低エネルギー成分を吸収し、かつ少なくとも所
    定波長の光を透過する物質からなる支持体と、 この支持体の両面に設けられた2つの蓄積性蛍光体層と
    からなる蓄積性蛍光体シートに照射されたことにより、
    前記蓄積性蛍光体シートの支持体の被写体とは反対側の
    面に設けられた蓄積性蛍光体層に該支持体の被写体側の
    面に設けられた蓄積性蛍光体層よりも前記特定の構造物
    に対応する部分において放射線の低エネルギー成分がよ
    り吸収された画像情報が記録されるように放射線画像を
    蓄積記録した各蓄積性蛍光体層を片面から前記所定波長
    の励起光で走査してそれらの層に蓄積記録された各放射
    線画像を輝尽発光光に変換し、 この輝尽発光光を前記蓄積性蛍光体シートの両面からそ
    れぞれ光電的に読み取って2つのデジタル画像信号に変
    換し、 該2つのデジタル画像信号に変換された2つの放射線画
    像の対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行っ
    て前記特定の放射線画像の構造物の画像を抽出すること
    を特徴とする放射線画像のエネルギーサブトラクション
    方法。
  2. 【請求項2】 放射線エネルギー吸収特性が他とは異な
    る特定の構造物を含む被写体の放射線画像が記録された
    該蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し、該蓄積性蛍光
    体シートに蓄積記録された前記被写体の放射線画像に応
    じて発光する輝尽発光光を該シートの両面からそれぞれ
    光電的に読み取って2つのデジタル画像信号に変換し、
    該2つのデジタル画像信号に変換された2つの放射線画
    像の対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行っ
    て前記特定の放射線画像の構造物の画像を抽出する放射
    線画像のエネルギーサブトラクション方法に用いられる
    蓄積性蛍光体シートにおいて、 前記放射線の低エネルギー成分を吸収しかつ少なくとも
    前記励起光を透過する物質からなる支持体と、 この支持体の両面に設けられた蓄積性蛍光体層とからな
    ることを特徴とする蓄積性蛍光体シート。
  3. 【請求項3】 放射線エネルギー吸収特性が他とは異な
    る特定の構造物を含む被写体を透過した放射線が、 放射線の低エネルギー成分吸収物質からなる支持体と、 この支持体の両面に該支持体から分離可能に設けられた
    2つの蓄積性蛍光体層とからなる蓄積性蛍光体シートに
    照射されたことにより、前記蓄積性蛍光体シートの支持
    体の被写体とは反対側の面に設けられた蓄積性蛍光体層
    に該支持体の被写体側の面に設けられた蓄積性蛍光体層
    よりも前記特定の構造物に対応する部分において放射線
    の低エネルギー成分がより吸収された画像情報が記録さ
    れるように放射線画像を蓄積記録した各蓄積性蛍光体層
    を前記支持体から分離して該各蓄積性蛍光体層を密着さ
    せた後に該各蓄積性蛍光体層を片面から励起光で走査し
    てそれらの層に蓄積記録された各放射線画像を輝尽発光
    光に変換し、 この輝尽発光光を前記密着された2つの蓄積性蛍光体層
    の両面からそれぞれ光電的に読み取って2つのデジタル
    画像信号に変換し、 該2つのデジタル画像信号に変換された2つの放射線画
    像の対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行っ
    て前記特定の放射線画像の構造物の画像を抽出すること
    を特徴とする放射線画像のエネルギーサブトラクション
    方法。
  4. 【請求項4】 前記各蓄積性蛍光体層の少なくとも1端
    部を互いに止着して前記励起光を走査することを特徴と
    する請求項3記載のエネルギーサブトラクション方法。
  5. 【請求項5】 放射線エネルギー吸収特性が他とは異な
    る特定の構造物を含む被写体の放射線画像が記録された
    該蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し、該蓄積性蛍光
    体シートに蓄積記録された前記被写体の放射線画像に応
    じて発光する輝尽発光光を該シートの両面からそれぞれ
    光電的に読み取って2つのデジタル画像信号に変換し、
    該2つのデジタル画像信号に変換された2つの放射線画
    像の対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行っ
    て前記特定の放射線画像の構造物の画像を抽出する放射
    線画像のエネルギーサブトラクション方法に用いられる
    蓄積性蛍光体シートにおいて、 前記放射線の低エネルギー吸収物質からなる支持体と、 この支持体の両面に該支持体と分離可能に設けられた蓄
    積性蛍光体層とからなることを特徴とする蓄積性蛍光体
    シート。
  6. 【請求項6】 前記各蓄積性蛍光体層の少なくとも1端
    部が互いに止着されていることを特徴とする請求項5記
    載の蓄積性蛍光体シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5661306A (en) * 1994-10-12 1997-08-26 Fuji Photo Film Co., Ltd. Stimulable phosphor sheet
US6624436B1 (en) 1999-09-29 2003-09-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Stimulable phosphor sheet
JP2005121629A (ja) * 2003-07-30 2005-05-12 Agfa Gevaert Nv 放射線治療のためのx線像形成カセット

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