JPH06130090A - 実効値検出装置 - Google Patents

実効値検出装置

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JPH06130090A
JPH06130090A JP27734292A JP27734292A JPH06130090A JP H06130090 A JPH06130090 A JP H06130090A JP 27734292 A JP27734292 A JP 27734292A JP 27734292 A JP27734292 A JP 27734292A JP H06130090 A JPH06130090 A JP H06130090A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】安価な汎用部品と簡単な回路構成で、複数相の
電流の実効値の最大値を検出することを可能とした、回
路遮断器の負荷電流の実効値検出装置を提供する。 【構成】実効値検出装置100に入力された各相の信号
ER、ES、ETは、パルス幅変調部1において、三角
波発生部9で発生された三角波と比較されて、パルス幅
変調を行なわれる。パルス幅変調された信号ER、E
S、ETは、平均化部4に入力され平均化される。平均
化された信号ER、ES、ETは、最大値選択部7に入
力され、最大値選択部7から最大平均値Ermsが出力
される。最大平均値Ermsは、増幅部8においてK倍
に増幅され、K・Ermsが得られる。値K・Erms
は、三角波発生部9に入力され振幅がK・Ermsの三
角波が発生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事故電流を検出した場
合に主回路の接点を開放させるという引き外し動作を行
なう回路遮断器の電流の実効値検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭60−32211号公報に
示されたような回路遮断器の制御回路構成が知られてい
る。
【0003】また、上記特開昭60−32211号公報
において、検出電流の実効値あるいは平均値を得る回路
が複雑で高価であるという問題点を解決した例として、
特開昭62−173929号公報、特開昭62−173
930号公報に示された技術がある。特開昭62−17
3930号公報に示された技術は、各相の最大値弁別回
路を設け、実効値変換回路を1つですませることができ
る。特開昭62−173929号公報に示された技術
は、信号変換回路の機能を2乗平均値の演算にとどめ、
実効値演算に必要な平方根処理をマイクロコンピュータ
の演算機能に委ねる。これにより、従来技術的に困難で
あった平方根回路を省略することができる。 さらに、
特開平2−101922号公報に示されるように、実効
値演算をすべてマイクロコンピュータで行なうようにし
たものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のう
ち、特開昭62−173930号公報に示された技術に
よれば、遮断器において、1つではあるが、依然として
実効値検出回路が必要であるという問題がある。
【0005】特開昭62−173930号公報に示され
た技術によれば、信号変換回路の構成を簡単にする為、
平方根処理はマイクロコンピュータに分担させて、2乗
回路のみの構成としていることから、ダイナミックレン
ジ(出力範囲)が制限されてしまうという問題がある。
【0006】また、特開平2−101922号公報に示
された例では、実効値演算機能をすべてマイクロコンピ
ュータに行なわせる為、使用するマイクロコンピュータ
の演算処理能力として強力な能力が要求される。このた
め、安価な4bitマイクロコンピュータの採用が困難
であるという問題がある。
【0007】本発明の目的は、安価な実効値検出装置の
回路構成を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、交流電路に流れる負荷電流の絶対
値信号を出力する絶対値化手段と、三角波を発生する三
角波発生手段と、三角波と絶対値信号とを比較して、絶
対値信号のパルス幅変調を行なうパルス幅変調手段と、
変調されたパルスの平均値を求める平均化手段とを備
え、平均化手段により求められた平均値を示す信号を三
角波発生手段に入力して、三角波の振幅を決定するフィ
ードバックループを構成する実効値検出装置が提供され
る。
【0009】また、複数相の交流電路に流れる負荷電流
の絶対値信号をそれぞれ求める各相毎の絶対値化手段
と、三角波を発生する三角波発生手段と、三角波と各相
の負荷電流の絶対値信号とを比較して、各相の負荷電流
の絶対値信号のパルス幅変調をそれぞれ求めるパルス幅
変調手段と、複数のパルス幅変調手段により変調された
各相のパルスについて、平均値をそれぞれ求める各相毎
の平均化手段と、各相のパルスの平均値のうちの最大値
を選択する最大値選択手段とを備え、この最大値を三角
波発生手段に入力して、三角波の振幅を決定するフィー
ドバックループを構成する実効値検出装置が提供され
る。
【0010】さらに、電路中に配置される引き外し接点
と、実効値検出装置により検出された実効値に基づいて
接点の引き外し動作を制御する引き外し制御手段と、引
き外し制御手段により接点を引き外す動作を行なう駆動
手段とを備える回路遮断器が提供される。
【0011】
【作用】パルス幅変調方式による乗算回路構成におい
て、乗算結果である出力値をフィードバックし、出力値
自体によってもパルス幅を変調するようにした。これに
より出力値による除算機能が簡単に追加され、一般に知
られている間接計算方式による実効値演算回路が構成で
きる。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図4により説明
する。
【0013】図1は、本発明の一実施例による実効値検
出装置のブロック図である。
【0014】図1の実効値検出装置100は、3相電流
(R相、S相、T相)に適用されたものであり、電圧信
号発生回路29〜31、パルス幅変調部1〜3、平均化
部4〜6が各相に設けられ、平均化部4〜6は、最大値
選択部7に接続されている。最大値選択部7は増幅部8
に接続され、増幅部8は三角波発生部9に接続されてい
る。三角波発生部9は、パルス幅変調部1〜3にその出
力をフィードバックするよう接続されている。
【0015】実効値検出装置100における、三角波発
生部9以外の部分(パルス幅変調部1〜3、平均化部4
〜6、最大値選択部7、増幅部8)の具体的回路構成の
例を図2に示す。図2において、図1と同一符号は、同
一名称を示す。
【0016】以下、実効値検出装置100の具体的構
成、および動作を説明する。
【0017】電圧信号発生回路29,30,31は、そ
れぞれR相、S相、T相の電流を入力し、整流後電圧信
号に変換して、実効値検出装置100に出力する。
【0018】図2において、パルス幅変調部1は、抵抗
体R11、コンパレータ(比較器)CP1から構成され
る。パルス幅変調部2は、抵抗体R21、コンパレータ
(比較器)CP2から構成される。パルス幅変調部3
は、抵抗体R31、コンパレータ(比較器)CP3から
構成される。
【0019】パルス幅変調部1は、R相の電流ERを入
力信号として取り込み、三角波発生部9で発生された三
角波と比較して、パルス幅変調を行なう。パルス幅変調
部2はS相の電流ESを取り込み、パルス幅変調部3は
T相の電流ETを取り込んで、それぞれ、パルス幅変調
を行なう。
【0020】パルス幅変調部1は平均化部4に、パルス
幅変調部2は平均化部5に、パルス幅変調部3は平均化
部6にそれぞれ接続されている。
【0021】平均化部4〜6は、入力された電流の平均
化を行なうローパスフィルタである。 平均化部4は、
オペレーショナルアンプ(以下オペアンプと称する)O
P11、抵抗体R12,R13、コンデンサC11,C
12から構成される。平均化部5は、オペアンプOP2
1、抵抗体R22,R23、コンデンサC21,C22
から構成される。平均化部6は、オペアンプOP31、
抵抗体R32,R33、コンデンサC31,C32から
構成される。
【0022】パルス幅変調部1によりパルス幅変調され
た信号ERは、平均化部4に入力されて平均化され、パ
ルス幅変調部2によりパルス幅変調された信号ESは、
平均化部5に入力されて平均化され、パルス幅変調部3
によりパルス幅変調された信号ETは、平均化部6に入
力されて平均化される。
【0023】平均化部4で平均化された信号ER、平均
化部5で平均化された信号ES、平均化部6で平均化さ
れた信号ETは、最大値選択部7に入力される。
【0024】最大値選択部7は、オペアンプOP12と
ダイオードD1により、R相に対応した理想ダイオード
回路を構成している。また、オペアンプOP22とダイ
オードD2はS相、オペアンプOP32とダイオードD
3はT相に対応した理想ダイオード回路を構成してい
る。これら3つの理想ダイオード回路は、並列接続さ
れ、3相の平均値うちの最大値Ermsを選択すること
が可能なOR回路を構成していて、入力された信号E
R、信号ES、信号ETのうちの最大平均値Ermsを
選択する。
【0025】最大値選択部7において選択された最大平
均値Ermsは、オペアンプOP1、抵抗体R1,R2
から構成された増幅部8において、K倍に増幅(この値
を、実効値K・Ermsと記述する)される。実効値K
・Ermsは、三角波発生部9に入力され、振幅がK・
Ermsである三角波が発生される。
【0026】三角波発生部9で発生された三角波は、パ
ルス幅変調部1,2,3に入力され、上記のパルス幅変
調に使用される。
【0027】なお、図2においては、三角波の発生回路
は、一般に知られているような簡単なアナログ回路で構
成されている。
【0028】パルス幅変調部1は、負荷電流に応じた入
力信号ER(絶対値出力)と、三角波発生部9から出力
されたK・Erms(実効値の出力値)の振幅を有する
三角波とを、コンパレータCP1により比較して、入力
信号ERのパルス幅変調を行なう。
【0029】パルス幅変調部2は、負荷電流に応じた入
力信号ES(絶対値出力)と、三角波発生部9から出力
されたK・Erms(実効値の出力値)の振幅を有する
三角波とを、コンパレータCP2により比較して、入力
信号ESのパルス幅変調を行なう。
【0030】パルス幅変調部3は、負荷電流に応じた入
力信号ET(絶対値出力)と、三角波発生部9から出力
されたK・Erms(実効値の出力値)の振幅を有する
三角波とを、コンパレータCP3により比較して、入力
信号ETのパルス幅変調を行なう。
【0031】図3は、図1および図2の増幅部8の出力
値K・Ermsが、各相に流れる負荷電流の最大実効値
に対応した値となっていることを説明する図である。
【0032】説明上、R相信号の実効値が、他相(S
相、T相)に比べて大きいものと仮定する。また、三角
波発生部9における三角波(比較用三角波)の発振周期
は、入力信号(信号ER、信号ES、信号ET)の周波
に比べ、充分小さいように設定しておく。
【0033】図3(a)は、入力信号ERと、比較用三
角波(三角波の振幅は、K・Ermsと同じ値になるよ
うに制御する)との比較状況を示す図である。図3
(b)は、入力信号ERと、比較用三角波との比較の結
果得られるパルス列11を示す図である。
【0034】図3(b)に示されるパルス列の平均値を
Ermsとすれば、この値が、入力信号ERの実効値に
応じた値となっていることは、図3に示した関係式から
明らかである。よって出力値ErmsをK倍増幅した値
K・Ermsも、入力信号ERの実効値に応じた値とな
っている。
【0035】図4は、実効値検出装置を組込んだ、回路
遮断器の制御装置の回路構成の一実施例を示すブロック
図である。図4においては、実効値検出装置100の出
力をA/D変換器22を介して、マイクロコンピュータ
24に入力し、マイクロコンピュータ24は、実効値検
出装置100の出力の大きさや継続時間に応じて、警報
出力回路25あるいはトリガ回路26を駆動する。
【0036】図4の回路遮断器の制御装置は、電源2
1、A/D変換器22、マイクロコンピュータ24、警
報出力回路25、トリガ回路26、引き外し装置27、
瞬時値検出回路28、電圧信号発生回路29,30,3
1、実効値検出装置100から構成される。
【0037】電源21は、R,S,T3相の電流を入力
とし、引き外し装置27へ電流を出力する。
【0038】電圧信号発生回路29,30,31は、そ
れぞれR相,S相,T相の電流を入力し、電圧信号に変
換して、実効値検出装置100、および、瞬時値検出回
路28に出力する。瞬時値検出回路28は、電圧信号発
生回路29,30,31から出力された信号電圧が、定
格電流に比べ非常に大きい(通常10倍以上)電流(瞬
時引き外し電流)に対応する電圧値に達したとき、実効
値検出回路100の動作を待つことなく、トリガ回路2
6に信号を与える。
【0039】一方、実効値検出装置100から出力され
た実効値K・Ermsは、A/D変換器22を介して、
マイクロコンピュータ24に入力される。
【0040】A/D変換器22およびマイクロコンピュ
ータ24は、A/D変換器内蔵の安価な4ビット汎用マ
イクロコンピュータにより構成することができる。マイ
クロコンピュータ24は、K・Ermsを、予め定めら
れたしきい値と比較して、このしきい値をこえた場合
に、警報出力回路25およびトリガ回路26に信号を与
える。
【0041】トリガ回路26は、マイクロコンピュータ
24または瞬時値検出回路28からの信号を入力する
と、引き外し装置27により回路を遮断する。
【0042】本発明の第2実施例を、図5、図6、図7
により説明する。
【0043】本実施例は、マイクロコンピュータ24を
用いて三角波を発生させた例である。
【0044】図5は、図6における実効値検出装置10
0の、三角波発生部32の回路構成を示す図である。本
実施例では、A/D変換器23、マイクロコンピュータ
24を利用して三角波を発生させる構成としている。
【0045】図6の回路遮断器の制御装置は、電源2
1、A/D変換器22,23、マイクロコンピュータ2
4、警報出力回路25、トリガ回路26、引き外し装置
27、瞬時値検出回路28、電圧信号発生回路29,3
0,31、実効値検出装置100から構成される。
【0046】電源21は、R,S,T3相の電流を入力
とし、引き外し装置27へ電流を出力する。
【0047】電圧信号発生回路29,30,31は、そ
れぞれR相,S相,T相の電流を入力し、整流して電圧
信号に変換して、実効値検出装置100、および、瞬時
値検出回路28に出力する。
【0048】実効値検出装置100は、電圧信号発生回
路29,30,31からの電圧信号、および、マイクロ
コンピュータ24からフィードバックされた比較用三角
波が入力される。実効値検出装置100からは、実効値
K・Ermsおよび比較用三角波が出力される。このK
・Ermsおよび三角波は、A/D変換器22,23を
介して、マイクロコンピュータ24に入力される。
【0049】A/D変換器22,23およびマイクロコ
ンピュータ24は、A/D変換器内蔵の安価な4ビット
汎用マイクロコンピュータにより構成することができ
る。マイクロコンピュータ24は、K・Ermsを、予
め定められたしきい値と比較して、このしきい値をこえ
た場合に、警報出力回路25およびトリガ回路26に信
号を与える。
【0050】瞬時値検出回路28の構成、動作は、第1
実施例と同様である。
【0051】このため、図5における三角波発生部32
は、図2の三角波発生部9よりも簡単な回路で構成する
ことができる。
【0052】図5において、オペアンプOP2は、抵抗
体R3,R4コンデンサC1とともに一般によく知られ
ている積分器を構成している。積分器の充放電動作の制
御は、検出実効値K・Ermsと三角波出力値とを、マ
イクロコンピュータ24で比較することにより行なって
いる。
【0053】図7(a)は、図5の三角波発生部32、
A/D変換器22,23、マイクロコンピュータ24に
おける、三角波を発生させるための動作を示すフローチ
ャートである。図7(b)は、図7(a)の動作を説明
するための補助説明図である。
【0054】ここで、図5および図7を参照しつつ、三
角波発生部32、A/D変換器22,23、マイクロコ
ンピュータ24における三角波を発生させる動作につい
て説明する。
【0055】実効値検出装置100によって検出された
実効値K・Ermsと、三角波発生部32により発生さ
れる三角波信号波形は、A/D変換器22,23を介し
てマイクロコンピュータ24内に読み込まれる。
【0056】マイクロコンピュータ24における信号の
処理過程は、まず出力信号VCP4を‘1’にセットする
(ステップS201)。記述上、出力が‘1’にセット
された時の出力電圧値をVH、また、出力が‘0’にセ
ットされた時の出力電圧値をVLと表すことにする。
【0057】比較電圧VREFは、VL<VREF<VHの範囲
に設定しておく。
【0058】出力信号VCP4がVHとなると、コンパレー
タCP4の出力段はオープンとなる。このため、抵抗体
3,R4、コンデンサC1、オペアンプOP2により構成
されている一般的な積分器に実効値信号K・Ermsが
入力されることになる。
【0059】ここで、発生すべき三角波の周波数は実効
値検出の精度を上げるため、入力信号ER,ES,ET
周波数よりも充分高くしておく必要がある。このことか
ら、その実効値出力値K・Ermsは、積分器の出力値
の変化に比較して、相対的にほぼ一定と考えてよい。
【0060】このとき、積分器には、基準電圧K・Er
ms/2に対して正の電圧が入力されたことになる。こ
のため、積分器出力電圧VOSは、ほぼ直線的に減少する
ことになる。マイクロコンピュータ24内では、読み込
まれるVOSの値と任意に初期設定されるVG値との比較
を繰り返し(ステップS202)、VOS≦VGの条件が
成立した時点で、出力値VCP4をVLにセットする(ステ
ップS203)。
【0061】これにより、コンパレータCP4の出力
は、反転して0電位となる。この状態では、抵抗体
4、コンデンサC1、オペアンプOP2により積分器が
構成され、この積分器には基準電圧K・Erms/2に
対して負の電圧が入力されることになる。このため、積
分器の出力電圧は、ほぼ直線的に増加する方向へ転ず
る。
【0062】マイクロコンピュータ24内では、次の手
順として、読み込まれるVOSとK・Ermsの値の比較
を繰り返し(ステップS204)、VOS≧K・Erms
の条件が成立した時点で出力値VCP4をVHにセットする
(ステップS201)。このような手順を繰り返すこと
により、積分器出力値として、図7(b)に示すような
三角波が得られる。
【0063】本発明の第3実施例を図8、図9により説
明する。
【0064】図8は、4つのA/D変換器を内蔵するマ
イクロコンピュータを使用し、マイクロコンピュータ内
部で仮想的に三角波形を演算して、この値と入力信号値
とを比較し、パルス変調を行なう構成の回路図である。
【0065】図8においては、実効値検出回路100に
おいて、パルス幅変調部33,34,35、平均化・最
大値選択・増幅部40(図2の平均化部4、最大値選択
部7および増幅部8の構成を備えた回路とする)を備え
ている。R,S,T3相の電圧は、パルス幅変調部3
3,34,35に入力される。同時に、R,S,T3相
の電圧は、A/D変換器36〜39を介して、マイクロ
コンピュータ24に入力される。マイクロコンピュータ
24においては、仮想的に三角波形が演算される。演算
された三角波形は、パルス幅変調部33,34,35
に、それぞれ、入力される。
【0066】図9は、図8に示した回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【0067】図8および図9を参照しつつ、A/D変換
器およびマイクロコンピュータを利用してパルス幅変調
を行なう場合の動作について説明する。
【0068】各相の電圧信号ER,ES,ET、および、
実効値K・Ermsは、A/D変換器36〜39を介し
て、マイクロコンピュータ24内に読み込まれる。
【0069】マイクロコンピュータ24は、コンパレー
タCP1,CP2,CP3の制御用信号VCP1,VCP2
CP3をVLにセットする。これとともに、マイクロコン
ピュータ24内で仮想的に算出される三角波信号V
OSを、0値にセットする(ステップS210)。
【0070】ステップS211〜S216は、マイクロ
コンピュータ24内で仮想的に発生させている三角波V
OSと、入力信号ER,ES,ETとの比較を行なう部分で
ある。その結果によって決定される制御用信号VCP1
CP2,VCP3により、コンパレータCP1,CP2,C
P3の出力には、図2と同様に、入力信号ER,ES,E
Tをパルス幅変調したパルス列が生じる。
【0071】ステップS211〜S216の処理に必要
な時間の経過後、仮想的な三角波出力値VOSに、任意に
設定された値nと、別個に読み込まれている実効値K・
Ermsによって決まる値が加算される(ステップS2
17)。
【0072】ステップS218において、仮想的な三角
波VOSの値とK・Ermsとを比較する。この比較の結
果、仮想的な三角波VOSの値がK・Ermsより大きい
場合には、ステップS210に戻り、VOSは0値にリセ
ットされる。仮想的な三角波VOSの値がK・Erms以
下の場合には、ステップS211に戻る。
【0073】これによりVOSは、ピーク値がK・Erm
sののこぎり波波形となって、マイクロコンピュータ2
4内に仮想的に存在することになる。
【0074】本発明の第4実施例を、図10、図11に
より説明する。
【0075】図10は、三角波発生部をアナログ回路の
みで構成した例を示す(例えば、図2の三角波発生部9
のような場合である)。
【0076】図10において、オペアンプOP2により
構成される積分回路と、それを制御するコンパレータC
P4の動作は、図5の例と同じである。つまり、オペア
ンプOP21とコンパレータCP21とにより構成され
る、正帰還を用いたヒステリシスコンパレータの出力値
は、‘0’かK・Ermsの2レベルのみである。そこ
で、この出力値と三角波出力値とをコンパレータCP4
で比較することにより、積分器への入力電圧を反転させ
ている。この場合、初期のK・Erms値が0である場
合、その後の発振が不能となるため、最低値が0となら
ないようなリミッターを設けておく必要がある。
【0077】図11は、上記のようなリミッターとし
て、OR接続される理想ダイオードの例を示している。
この例においては、入力信号K・Ermsがバイアス電
圧VBより小さい時、出力信号としてのK・Ermsの
値はVBとなる。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数相
の電路に流れる負荷電流の最大実効値を、安価な汎用の
オペアンプおよびコンパレータ等で簡単に構成できるこ
とから、製造コストの抑制を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による実効値検出装置のブ
ロック図。
【図2】本発明の第1実施例の具体的回路構成図(三角
波発生部を除く)。
【図3】実効値変換の原理を説明する図。
【図4】本発明の第1実施例による回路遮断器の制御装
置のブロック図。
【図5】本発明の第2実施例による実効値検出装置の三
角波発生部の回路構成図。
【図6】本発明の第2実施例による回路遮断器の制御装
置のブロック図。
【図7】本発明の第2実施例における、三角波を発生さ
せるための動作を示すフローチャート、および、説明
図。
【図8】本発明の第3実施例による、マイクロコンピュ
ータにより三角波を発生させる回路構成図。
【図9】本発明の第3実施例による、マイクロコンピュ
ータにより三角波を発生させる動作を示すフローチャー
トの図。
【図10】本発明の第4実施例による、三角波発生部
(アナログ回路)により三角波を発生させるための回路
図。
【図11】本発明の第4実施例による、リミッターの回
路図。
【符号の説明】
1,2,3…パルス幅変調部、4,5,6…平均化部、
7…最大値選択部、8…増幅部、9…三角波発生部、2
9,30,31…電圧信号発生回路、100…実効値検
出装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電路に流れる負荷電流の絶対値信号を
    出力する絶対値化手段と、 三角波を発生する三角波発生手段と、 前記三角波と前記絶対値信号とを比較して、前記絶対値
    信号のパルス幅変調を行なうパルス幅変調手段と、 前記変調されたパルスの平均値を求める平均化手段と、 を備え、 前記平均化手段により求められた平均値を示す信号を、
    前記三角波発生手段に入力して、前記三角波の振幅を決
    定するフィードバックループを構成することを特徴とす
    る実効値検出装置。
  2. 【請求項2】複数相の交流電路に流れる負荷電流の絶対
    値信号をそれぞれ求める各相毎の絶対値化手段と、 三角波を発生する三角波発生手段と、 前記三角波と、前記各相の負荷電流の絶対値信号とを比
    較して、前記各相の負荷電流の絶対値信号のパルス幅変
    調をそれぞれ求めるパルス幅変調手段と、 前記複数のパルス幅変調手段により変調された各相のパ
    ルスについて、平均値をそれぞれ求める各相毎の平均化
    手段と、 前記各相のパルスの平均値のうちの最大値を選択する最
    大値選択手段と、 を備え、 前記最大値を、前記三角波発生手段に入力して、前記三
    角波の振幅を決定するフィードバックループを構成する
    ことを特徴とする実効値検出装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の実効値検出装置に、さら
    に、 電路中に配置される引き外し接点と、 前記実効値検出装置により検出された実効値に基づい
    て、前記接点の引き外し動作を制御する引き外し制御手
    段と、 前記引き外し制御手段により、前記接点を引き外す動作
    を行なう駆動手段と、 を備えることを特徴とする回路遮断器。
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